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  • 過去から出番 1

    生死彷徨う 紀(き)田(だ)駿(しゆん)人(と)、未だ彼女居ず。 「俺も彼女欲しい。多少レベル落ちても」 駿人は、繁華街などでたまに見掛けるカップルを見て、羨ましく思う。 楽しそうにしているカップルを見ながらよそ見して歩いていると、いきなり路地から自転車が出て来て、...

  • 暗黒の望国 20(最終)

    演じられた死 レックス等が、イーリス星を征服する。若者達が少なくなった今、刃向かう住民は居ないだろう。 レックスはイーリス星の王となる。そして住民の前で高らかに宣言する。壇上で取る一連の行動は、全て警護ロボットを油断させる為のもの。 若者3人は母の命を奪うと告げる。...

  • 暗黒の望国 19

    恐らく、帰還途中で彼ら3人は色々話し合ったのであろう。自分たちもイーリス星の住民だったのではないかと。 レックスは、彼らの報告と同時に、3人の身体に装着したカメラが撮った映像を観る。 レックスは観念する。 「父上。私たちは父上に拉致されたイーリス星の人間なんですね?」...

  • 暗黒の望国 18

    拒否されると反発するのが人間の性。3人の若者もレックスの言葉を受け入れず、剣を求める。 孤独だったレックスが手にした剣。その剣を警護ロボットが取り上げたが、レックスの怒りにも似た言葉に、警護ロボットは手に届かぬ所に飾り置いた。 若者たちには、最初それがなんだか分からな...

  • 暗黒の望国 17

    ふと、この剣で我が身を突き刺せば死ねるのでは無いかと考える。父や母たちの元に行った方が楽になれるかも知れないと。 レックスは剣を持ち替え、刃を自身の身体に向けた。 ところが、突き刺そうとした瞬間、警護ロボットに阻まれた。 【いかなる場合でも子の命を守る】 そうイン...

  • 暗黒の望国 16

    暴徒は、秘密エリアの厚い扉を溶かし、侵入して来た。大人達は対抗したが、今まで戦い続けて来たクローン人間には歯が立たない。 劣勢となった大人達は子供を警護ロボットのお腹に入れて、動作スイッチを押した。 ロボットの半分ぐらいは作動しなかった。残りのロボットはクローンと戦う...

  • 暗黒の望国 15

    その頃だった。遙か遠方に人類が住めそうな惑星を、宇宙船に組み込まれたコンピューターが感知した。 『その報を受け、私の親たちが目覚めた』 レックスは、自分には親がいると語った。 あの、クローン人間ばかりの宇宙船で親の存在を示すのは可笑しい。 彼らの宇宙船にはコンピュー...

  • チャットOO

    以前、チャットGPTというものに興味を抱き、ダウンロード試したが何故か上手くいかなかった。 今のところ、再チャレンジはしていない。 代わりにチャットBingなるものが使用できるのに気づいた。 そこで早速利用してみた。 「大空ひろしについて」と質問。 期間を置いて3回ほど試し...

  • 暗黒の望国 14

    どうして同じクローン子供として生を与えたのに二種類のタイプに分けたのか? 恐らく、その意図は争いを防ぐ為だったかも知れないし、その方法が閉ざされた宇宙船内で生き続けるに最適方法と考えられたのか。 だとしたら、クローン人間は人間としてあつかわれて居なかったのかも知れない。 ...

  • 暗黒の望国 13

    数時間後、壇上はきれいに片付けられた。拉致され敵として戻ってきた若者、その母親達の遺体は棺に収められ、壇上に並べられた。 ウーヌス・レックスの遺体も、棺に詰められ壇上の端に置かれた。さすがにそのまま遺体を放っておくのは目障りだ。 警護ロボットは細かく切断され、リサイク...

  • 暗黒の望国 12

    警備ロボットの、その一瞬の隙を突くかのように3人の戦士は連動し動く。 彼らは列体型を取り、警護ロボットに向かった。だが、警護ロボットに気づかれ、先頭に立った戦士はロボットの発したレーザーに体を打ち抜かれる。 しかし、戦士は倒れながらもロボットの足に槍を突き刺す。 二...

  • 暗黒の望国 11

    剣のオブジェが完成すると、ウーヌス・レックスは全てのイーリス星住民を広場に集めた。多くの若者や壮年達が犠牲になったので、年配者や女性が多かった。 壇上の中央にレックスが立つ。彼の背後には出来上がったばかりの巨大な剣がそそりたっている。 そして、レックスの横には常に寄り...

  • 暗黒の望国 10

    数ヶ月過ぎた頃。侵入者はやはりイーリス星に遣って来た。彼らは、地上の入り口から障害も抵抗も受けずに真っ直ぐ地下都市に現れた。 イーリス星住民は既に抵抗する意思は無い。彼らの侵入を防ごうとはしていなかった。 拉致された3人の子供だろう戦士を先頭に、後ろに人間の姿をした生...

  • 暗黒の望国 9

    すると、彼ら侵入者の元に3人の母親が駆け寄る。 「あなたはタケルでしょ。タケルなんでしょ? お母さんよ。覚えているでしょ?」 母は侵入者に抱き付き、激しく体を揺すぶる。そして顔を除こうとする。だが、フルフェイス装備姿では中がよく見えない。 他の二人の母親も、各の侵入者...

  • 暗黒の望国 8

    確かに、現在地下都市広場に集まった住民は皆男性ばかり。女性や子供の姿は一人も居ない。 侵入者らは、女性や子供を何処かに隠していると睨んだ。 「全ての住民を集めろ」 翻訳されているのか、機械音のような言葉で命令を下す。 しかしこの要求には、対策本部も、また一般住人の...

  • 暗黒の望国 7

    大気の薄いイーリス星の地上では酸素が足りない。呼吸を確保するために戦士達はフルフェイスの防具を被っている。イーリス星戦士たちも、温室が破壊されるのを見越して装着していた。 目の前に立つ異星人だろう3体も、同じ様にフルフェイス防具姿。 敵未知生物は一瞬の躊躇いも無くイー...

  • 暗黒の望国 6

    しかし、未知の敵文明力は分からない。 「とにかく、敵に上空を制覇されても我々には大きな問題では無い。それよりも、地上と地下都市を結ぶ通路を強化するべきだ」 「通路に数カ所の頑丈な扉を設置しよう」 「我々のオアシスである温室の回りに落とし穴を掘って置いたらどうか? 空を飛べ...

  • 暗黒の望国 5

    決意 この出来事は、イーリス星の人達の意識を一変させた。 今まではイーリス星の開拓ばかりに目を向けていて、外敵なるものへの用心を怠っていた。 セキュリティー強化は当然の事、それに、外敵侵入に対する準備が加わった。 防衛のための戦闘車両、兵器類等の開発が喫緊の重要性を...

  • 暗黒の望国 4

    セキュリティー本部では既に、地上の楽園に何が起こったかを把握していた。 「イーリス星以外の異星人の仕業と判明。楽園の仕切り壁を突き破り、照明を破壊し、その混乱に乗じて3名の子供を拉致したのだ」 3人の子供の親が震えながら泣き、或いは絶望して顔を顰(しか)める。 セキュリテ...

  • 暗黒の望国 3

    惑星の地表面にはバクテリアなどの微生物は存在してなかったが、地中にはやはり危険な微生物が生き長らえていた。 地表面には無い水が、地中で氷として、或いは惑星内部からの熱もあり水としても存在した。 それら水分を採取し地上に運ぶ。地上に大きな、外気と隔てた温室の様な構造物を...

  • 暗黒の望国 2

    目的の惑星から少し離れた位置に宇宙船を留まらせ、その惑星に調査艇を先鞭として送りこんだ。 そして、十数年の歳月を掛け、惑星を徹底的に調べあげた。その間、この惑星の重力に体を慣らす為に、彼らの宇宙船は徐々に重力を増した。 地球より一回り大きいこの惑星には何故か大気が少な...

  • 暗黒の望国 1

    【今日より新たな物語を連載させてい貰います。内容はSF(サイエンスフィクション)です。太陽系外惑星開拓に旅立った人たちのドラマと表現出来るかも知れません。SF小説が苦手な方も目を通していただければ嬉しいです。】 暗黒の望国 旅立ち 2xxx年。ドーナツ状の宇宙船が月...

  • 短編小説 漂流

    漂流 早朝、座礁したのか船が転覆した。緊急を知らせるサイレンに促され男はデッキに駆け上がった。救命ボートが見つからない。他のパニック状態の乗客たちと同じように、男は何も分からず動き回る。 突然船が大きく傾いた。男は海に投げ出された。夢中で何かに捕まり、薄暗い中に漂う。...

  • 短編小説 お好み焼き

    【広島の平和記念式、原爆の悲惨さを訴える式典だ。毎年この時期になると想い出す。仕事上の上司だった人。シチュエーションも事実とは変えているが、短かったが一緒に働かせて貰った思い出。】 お好み焼き 数十年振りに訪れた馴染みだったお好み焼き屋の前に佇み、佐和田は呟いた。 「...

  • 竹の子たち 47

    嘉人は乙菜を伴い、いつもの店に来ていた。そこには親しいいつものメンバーが待っている。 幸伸と嘉人の会話で始まる。 「愈々だね。来週には出発するんだろ?」 「うん。なんだか武者震いする感じだよ」 「無理も無いな。初めての外国だもんな」 嘉人は、今まで日本を離れたことが無...

  • 竹の子たち 46

    ざわついていた食事処が、徐々に静かになって行く。嘉人を目指して一人の女性が向かって進む。 嘉人が座るイスの側に来ると、若菜は、 「嘉人さん。立って」 嘉人は何か落ちているのか、或いは掃除か机の整頓を始めるのかと訝るも、若菜と言う通りにする。 すると、若菜はいきなり嘉...

  • 竹の子たち 45

    会社組織にしたトンボの会は、徐々に賛同者を増やした。放置した田畑を買い取り、または借り受け、会が管理する面積が増えた。 耕作面積が増えるに伴い、最新の農耕機械を仕入れ効率よく作業をする。 この地域にも兼業農家が少なからずある。小規模農家もある。その一戸一戸がが農業機械...

  • 婚活

    婚活を扱う組織というかサービスは色々存在しているようだ。 斡旋業者から公的機関に近い相談所とか。 自分は婚活をした二人の男性を知っている。 一人は、役所に依頼され取り組んでいる組織。 結婚を望む人たち各自が申込書類に書かれた項目の欄を埋める。詳細に書かれたそれらのデーターは...

  • 竹の子たち 44

    道の駅の出来事は、嘉人もよく知っていた。若菜から頻繁にメールが入るからだ。時には対応が面倒になるくらいだった。 何故なら、返事を返さないと彼女が怒るからだ。 「若菜ちゃんは、周りの視線を嫌がっていたけど、もう慣れたの?」 嘉人が聞く。 「今は平気。頼まれればお客さん達...

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