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akira_shuji’s diary https://akira-shuji.hatenablog.com

男性として生きるトランス男性(FtM)なら、男性学で考えてみては? トランス当事者の本や、男性ジェンダーに焦点を当てた映画の紹介もします。

Hi, I'm a trans man in Japan. Akira Shuji.

周司あきら
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2021/10/09

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  • 『バトラー入門』読書メモ

    藤高和輝さんの『ノット・ライク・ディス』に続き、 akira-shuji.hatenablog.com 『バトラー入門』もめちゃくちゃ熱い。 ひたすら『ジェンダー・トラブル』を軸にバトラーの思想を追っていくので、他の著作も詳しく知りたかった読者は拍子抜けするかもしれない。が、ツボ押しマッサージのように、一部から全体に効いていく構成は心地よかった。 第一章の初っ端から、『ジェンダー・トラブル』の脚注の一単語に注目して、バトラーではない人物(ニュートン)を追っていく。一気にタイムスリップし、レズビアンのブッチ/フェム、トップ/ボトムの話が始まる。ワクワクした。 読みながら、男性の権力をどう内部崩壊…

  • 五月あかり&周司あきら対談まとめ

    こんにちは、周司あきらです。 トランスジェンダーへのヘイト溢れるオンライン空間に飽き飽きしたところで、こちらの対談ブログでも読みます? 五月あかり:都内のOL。いつの間にか生活が男性から女性になった人。性同一性は「無」。Aセクシュアル。 周司あきら:主夫、作家。生活が女性から男性になった人。性同一性はないが、性別を聞かれたら「男性」でいい。パンセクシュアル。単著に『トランス男性による トランスジェンダー男性学』(大月書店)。 ※二人で往復書簡を交わし、本になりました。上記は2023年4月『埋没した世界』刊行時点のプロフィールです。 www.akashi.co.jp 1、なぜ『梨泰院クラス』のト…

  • あかり&あきら対談「久しぶりに性別の話でもどう?」

    久しぶりに、トランスジェンダーふたりの雑談です。 A:五月あかり(出生時に男性を割り当てられたが、現在は女性に埋もれて生きている。トランスジェンダー) B:周司あきら(出生時に女性を割り当てられたが、現在は男性をやっている。トランス男性) 【犬の性別まで気にされる日々】 B:最近どう?あかりさんには去年(2023年)『エトセトラ』の男性学特集に寄稿してもらったけど、それ以来音沙汰ないから。A:そっか。あれ1年前くらいだよね、書いたの。B:そんなに経つか。11月発売で、書いてもらったのはもっと前だもんね。 A:懐かしいわ。最近のわたしは、仕事が忙しい。B:うん、知ってる。仕事が忙しいときって性別…

  • 『トランスジェンダー入門』刊行から1年間のこと

    2023年7月12日、ryuchellさんの訃報が流れてきた。 その2日後、集英社新書から私(周司あきら)と高井ゆと里さんの書いた『トランスジェンダー入門』が発売となった。 ryuchellさんに対する誹謗中傷には、トランスジェンダーの人々が浴びせられてきたのと同種の内容が多く含まれていた。このタイミングで本が売れるのは悔しかった。本などなくても、他者に妨害されず求めている情報が自然と入ってきて(シスジェンダー・異性愛向けの情報と同じように)、すなおに息が吸える世の中であれば、必要ないものだった。私も書きたくなかった。 でも、仕方ないのだろう。第一回の刊行記念イベントでは、作家の李琴峰さんと話…

  • トランス男性へのルッキズム

    トランスジェンダーへのバッシングが酷くなると、擁護する側も立派に「パスしている」トランスパーソンを提示したくなるらしい。他人の写真を勝手に使って「ほら、トランス男性はこんなにも男に見えますよ」と“トランス擁護”する行為はプライバシーの侵害なのでやめるべきだと思うが。 それにしても興味深い点があるとしたら、シス男性とは違った仕方でトランスパーソンは「男であること」を見出されているということだ。 トランスジェンダーに対するルッキズムを広く「トランスルッキズム」と呼ぼうと提案していた人もいたが、より固有の形態のルッキズムがあるのだろう。 ameblo.jp トランス女性に対しては外性器が念頭に置かれ…

  • トランス差別の裏側ーーー男性性とペニス

    『地平』(2024年8月)の「特集2:奪われるフェミニズム」を読んだ。菊地夏野さんがちらっと述べている「トランスヘイトの動きが、どうしてトランス女性に多く向かっているのか」(p.131)という問いは、フェミニズムの課題であるだけでなく、男性性とペニスの文脈からも考えた方がいいと思った。 ①男性を、ペニスのある人として規定しておきたい→この規範は「ペニスのないトランス男性は男性ではない」という帰結を導く ②ペニスのある人を、男性として規定しておきたい→この規範は「ペニスのあるトランス女性は女性ではなく男性とみなす」という帰結を生む 私はその境遇上、①の圧を感じていた。 だがトランス女性への差別は…

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