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  • 平凡を自信にする

    先日、青山文平さんの『つまをめとらば』という小説を読んだ。 妻たちからは一様に優柔不断と責められた。振り返ってみれば、幾も紀江もけっして折れない質だった。言い分は決まって、私はまちがっていない、というもので、彼女たちから見てまちがっている者には容赦がなかった。 仏教によると、私たちには「分別心(ふんべつしん)」というものがあり、それによって私たちは物事を二つに分ける。価値のあるものと価値のないものだ。 そして価値のないものとみなしたものを見下して自分は価値のあるところに立とうとしてしまう。そうすることにより自分は価値のある人間であると自惚れることができる。 ニュースで不祥事を起こした人間を叩く…

  • パナソニックのボディトリマーを購入した

    先日、ボディトリマーを購入した。 購入したのはパナソニックの「ボディトリマー ER-GK82」というモデルで、最近出たモデルらしい。 日常生活を整えることを意識して暮らしていく凡夫として、体毛との付き合いは当然大事になってくる。 体毛も自分のかけがえのない一部であるからこそ、定期的に大事に整えてあげる必要がある。 私の場合、月1回の散髪で髪の毛を整え、毎日の髭剃りで髭を整え、数日に1度のペースで鼻毛と眉毛を整えていたのだけれど、すね毛と陰毛はなぜかアウトオブ眼中であった。注意を払うべき対象の埒外であった。 特段濃いわけでもないし、悩んでいる訳でもないのだけれど、野放図であった。 そのことにふと…

  • 日常を整え続けていくだけや

    先日、砂川文次さんの『ブラックボックス』という本を読んだ。 メッセンジャーは一生続けられる仕事じゃない。このことはサクマにとっても結構重大な問題として頭をもたげてきている。でもメッセンジャーをしているとメッセンジャーは一生できないという問題を直視せずに済む。ペダルを回して息を上げて目を皿にして街中を疾走している瞬間を積み重ねることで一生を考えずに済む。 ちゃんとするってなんなんだ。 ペダルを回して家に帰って寝る、朝起きてまたペダルを回して、それから何かのきっかけで暴発して破綻して、違う螺旋に回収される。遠くに行きたかった。遠くというのはずっと距離のことだと思っていた。両親も弟も繰り返しを繰り返…

  • 平凡な家事で整う

    金曜日に職場の人と飲みに行った。 飲みに連れて行ってくれた方がお酒に詳しい人だったので、これまで飲んだことのないお酒も飲むことができたのはいいのだけれど、色々と飲み歩いた結果、次の日は楽勝で二日酔いになった。 私はやはりお酒は2杯くらいにしておいたほうがいい。そんなことはわかっているのだけれど、その場その時は行ける気がして飲んでしまい、それでも抑えているつもりではあるにも関わらず、翌日は激烈な頭痛でエアウィーヴの上をのたうち回っている。 己の愚かさにまいっちまう。 結局グロッキー状態で動けず、頭痛と頭痛の間隙を縫って眠りにつき、ようやっと何の苦痛も感じることなく起き上がることができたのは正午前…

  • 密売人との共通点

    先日、佐藤究さんの『テスカトリポカ』を読んだ。 当の本人は<命を救う>ことや<患者から感謝の言葉>などには、何の魅力も感じていなかった。末永が求めたのは力だった。権力や暴力とは異なる種類の力を望んでいた。 誰かの役に立ちたいという思いと、法を犯すほどのエゴイズムによる欲望が、この女のなかで矛盾せずに同居している。 この世界をよく見てみるがいい。人間の群れはいつでもいけにえを欲しがっている。それこそが神の望みだからだ。 この小説には優越感を得るためであれば手段を選ばない人物が多く出てくる。 彼らが優越感の源としているものはそれぞれ異なる。 ある者は善良さ、ある者は金、ある者は暴力、ある者は権力、…

  • 久々の登山

    昨日は久しぶりに山に登ってきた。 私は日帰り登山が好きで、暖かい季節にだけ登るようにしている。 寒い時期に登るとなると装備が色々と必要になり、ものが増えるからな。 登ったのは奥多摩の山で、約1年ぶりの登山だった。 やはり自然の中を黙々と歩くのは気持ちがいい。 息が絶え絶えの中、補給する水もお菓子も旨さが格段にあがる。 いつもの玄米おにぎりも自然の中で食べるとすごくうまい。 人間の感覚というのは文脈によってどうにでもなるものなのだろう。 登山の後は、銭湯で汗を流し、サウナを満喫する。 登山の疲れがあるので、外気浴中には思わずうたた寝をしてしまう。それがまた気持が良い。 登山とサウナで体力を消耗す…

  • BRITAの浄水ポットを購入した

    先日、ブリタの浄水ポットを購入した。 私が住んでいる地域の水道水はまずい。 なので蛇口にはクリンスイ(浄水器)をつけているのだけれど、それでもその水はゴクゴク飲めるような代物ではない。 水道水よりは格段に味は向上しているが、飲むとどことなく舌に違和感が残る。 ほとんど毎日摂取する味噌汁やコーヒー用としては全く問題ないが、飲料水としては何か違うんだよなー。 よって私はペットボトルのミネラルウォーターを毎週買っていたのだけれど、ある日虚ろな目をしてネット内を徘徊している時に、ふとブリタの浄水ボトルを買ってみることにした。 クリンスイで浄化した水をさらにブリタで浄化すればいい感じの水になるのではない…

  • 「高み」を目指してどうするのか

    先日、逢坂冬馬さんの『同志少女よ、敵を撃て』を読んだ。 同書に以下の箇所があった。 「あなたは、ヴァシリー・ザイツェフのようになって、どうするつもりなの?」 「スポーツと違って、私たちの戦いは切りよく終わりはしないし、戦果判定も上限はない。けれどユリアン、不安にならない? 私たちって、そうやって、どこへ向かっているのか、あなたにはわかる?」 「分からないよ」ユリアンはあっさりと答えた。「不安にもなる。けれど、だからもっと敵を倒したい。きっと高みに達すれば、そこで分かるものがあるのではないのかな。丘を越えると地平が見えるように、狙撃兵の高みには、きっと何かの境地がある。旅の終わりまで行って旅の正…

  • 【愛用品】グンゼのインナーを購入した【in.T】

    先日、インナーを購入した。 私は夏場の仕事着として半袖の白シャツを着ており、白シャツの下にはベージュのインナーを着用している。 これまではユニクロのエアリズムを愛用していたのだけれど、かれこれ4年以上着てきたので流石に買い換えることにした。 購入したのはグンゼのin.Tというインナーで、5着購入した。 色はベージュ。意外と知らない人が多いのだけれど、白シャツの下に白のインナーを着ると、インナーのラインが外からくっきりと見えて野暮ったいが、ベージュにするとインナーのラインがほとんどと言っていいほど見えないので、人に何の印象も与えずに済む。 誰にも何の印象も与えない服装を好む私にとってベージュのイ…

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