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  • ホストに貢ぐ女性の動画を見て浮かんだ雑念

    先日、惰性でYouTubeを見ていると、気がつくとホストに貢ぐ女性についての動画を視聴していた。 ホストにハマってしまった女性は一晩で300万円ものシャンパンタワーを注文したり、クレジットカードを何枚も作り、総額約2500万円ものお金をお気に入りのホストに貢いでしまったという。 しかも、そのような破滅的なお金の使い方をしているのは、自称セレブみたいな感じのニュアン的な雰囲気の人ではなく、一般のその辺にいるような普通の女性で、それ故に当然多額の借金を背負うことになり、その借金を返すために、身体を売る羽目になるという。 身体を売るのかどうかはその人の自由なので、職業をもってして差別する気は一切ない…

  • 自分の領域と他人の領域

    あらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと——あるいは自分の課題に土足で踏み込まれること——によって引き起こされます。課題の分離ができるだけで、対人関係は激変するでしょう。 誰の課題かを見分ける方法はシンプルです。「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」を考えてください。 まずは「これは誰の課題なのか?」を考えましょう。そして課題の分離をしましょう。どこまでが自分の課題で、どこからが他者の課題なのか、冷静に線引きするのです。 そして他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。 岸見一郎 古賀史健 私たちは自分の考え方と他人の考え…

  • 生活水準を少し上げてみた

    先日、生活水準を少し上げてみた。 とは言っても、その上げ方というのは高級車や高級時計やブランド品といった地位財、差異表示財を購入したというわけではなく、歯磨き粉を変えただけだ。 これまではコンクールの1000円くらいの歯磨きジェルだったのだけれど、試しに1400円ほどのものを使い始めた程度だ。 試しに使っているものというのがこれ。 歯磨き堂の「薬用ホワイトニングペースト」 私はコーヒーを飲むことがあり、歯に着色汚れがつくことがある。 定期的に歯医者にいって掃除をしてもらってはいるのでひどくなりすぎることはないのだけれど、日常的な歯磨きで落とせるのであればそれに越したことはない。 コンクールの歯…

  • 脳内で再構成されたものを見ている

    どんなに目を凝らしているつもりでも、目に映る世界は、見る人の知識や経験によって大きく歪められます。 人間が景色をとらえるときには、無意識のうちに目を上下左右に動かして、複数の角度から見た世界を、脳内で「1つの景色」として再構成しているにすぎないのです。 末永幸歩『13歳からのアート思考』 私たちの日常的な大きな勘違いとして、「私たちは物事をありのままに見ている」と勘違いしているということがある。 本当は物事を歪めて見ているのに、それをそのまま本当にそうなんだと勘違いし、その勘違いを前提にして日々を過ごしている。 例えば、視覚であるならば、私たちは目で対象をとらえ、その対象を脳内で再構成し、そう…

  • 春眠を楽しめるように

    基本的に朝は6時に起きることにしているのだけれど、ここ1ヶ月ほどは、シーズン的に繁忙期で残業も多く、また飲み会も多い状態だった。 よって、毎日十分な睡眠時間(私にとっては7時間半くらい)を確保できない状態が続いた。 平日は仕方ないのだけれど、その状態で休日も6時に起きていると一向に睡眠不足のままだ。 そこで、今週は睡眠が十分にとれていないと思われる週末は目覚まし時計をセットせずに寝ることにした。 それでも起きるのは遅くても8時くらいだ。 やはりきちんと寝た日の頭の冴え具合は、睡眠不足の時とぜんぜん違う。 体の軽さも全然違う。 睡眠は食事や運動や家事以前に日常生活の根幹であるため、絶対的最優先事…

  • サンスベリアを育て始めた

    金曜日は飲みすぎてしまい、土曜日の午前はとんでもない頭痛に苦悶しては寝てを繰り返し、正午になってようやく頭痛がおさまり、体が言うことをきくようになってくれた。 その苦悶の中、なぜか今日はサンスベリアを買いにいこうという思いが湧き起こってきたため、諸々の家事や筋トレを済ませた後、ダイソーへ行き、サンスベリアを買ってきた。 というより、飲みすぎた前日、帰宅してからなぜかサンスベリアについて調べていて、その時からサンスベリアを買いに行こうと決めていたんだった。 ダイソーではサンスベリアと鉢と鉢皿を購入。 計330円。 それからスーパーの園芸コーナーで軽石を購入。 計220円。 合計550円でとりあえ…

  • 身近な失敗プロジェクト

    どれだけ精緻に作り込まれた高品質のシステムであろうとも、不便でユーザからまったく利用されなければ、採算もとれず、めでたく「失敗プロジェクト」の仲間入りです。 ミック 木村明治『おうちで学べるデータベースのきほん』 上の文章を日常生活のために書き換えるとすれば以下のようになる。 どれだけ精緻に作り込まれた高品質なものであろうと、全く使っていなければ、採算もとれず、めでたく「失敗プロジェクト」の仲間入りです。 私たちはこれは必要だ、これは欲しいと思ってものを買う。 それはそれで問題ない。 しかし、買ったものをきちんと使っているのか、という確認作業がおこなわれず、その買い物が有意義なものだったのか失…

  • 【愛用品】ダイソーのメガネクリーナー

    つい先日、ダイソーでメガネクリーナーを衝動買いしてしまったのだけれど、結構気に入っている。 メガネは昼間は定期的にクロスで拭くようにしているのだけれど、夜は夕飯を作ることもあり、夜は夜でやっぱり汚れる。 特に夜につく汚れは、調理中に跳ねる油だったり湯気による油だったりで、クロスで直接拭くと汚れが伸びるだけだったりして、落とすのに時間もかかる。 てなわけで、夜はこいつでメガネを拭く。 そのままでは濡れっぱなしになって変な跡がつくので、クロスで乾拭きをする。 メガネを綺麗にするだけでは、シート1枚分が消化不良に終わるので、ついでにスマホ画面を拭く。それから時計も拭く。最後に机も拭く。 これでシート…

  • 引越し費用がない管理職に学んだこと

    贅沢とは浪費することであり、浪費することは必要の限界を越えて物を受け取ることであり、浪費こそは豊かさの条件であった。 現代社会ではその浪費が妨げられている。人々は浪費家ではなくて、消費者になることを強いられている。物を受け取るのではなくて、終わることのない観念消費のゲームを続けている。 浪費は物を過剰に受け取ることだが、物の受け取りには限界があるから、それはどこかでストップする。そこに現れる状態が満足である。 それに対して、消費は物ではなくて観念を対象としているから、いつまでも終わらない。終わらないし満足も得られないから、満足をもとめてさらに消費が継続され、次第に過剰化する。満足したいのに、満…

  • 職場の何かにつけて批判的な人

    もしも面罵されたなら、その人の隠し持つ「目的」を考えるのです。 (その相手は)勝ちたいのです。勝つことによって、自らの力を証明したいのです。 岸見一郎 古賀史健『嫌われる勇気』 職場に何かにつけて批判的な人、どうでもいいと思うようなことを大きく捉えて自分の意見を曲げない人がいる。 その人には世界がどのように見えているのかしらん。 その人はどういう世界にいるのかしらん。 このように考えていくと、どんな人も観察の対象になり、自分が人を通して見える側面は自分の側面でもあるため、人を観察するということはそのまま自分を観察するということになり、どんなに面倒くさい人がいたとしても、それはそれで面白くなる。…

  • 地獄からサウナへ

    たしかにわたしは周囲の人々を敵だと見なしているのかもしれません。いつどこから攻撃の矢が飛んでくるか、恐ろしくてたまらない。いつも他者から監視され、厳しい評価にさらされ、攻撃されるのだと思っている。 岸見一郎 古賀史健『嫌われる勇気』 わたしたちは、とにかく人から責められないようにネバギバの精神で頑張ってしまう、人から攻撃されないように頑張ってしまう。 ミスをしたら責められるのではないか、攻撃されるのではないか、ミスをしていないかどうか監視されているのではないか、隙を見せたら厳しい評価をくだされるのではないか。 だがしかーし、周囲の誰が具体的にどのように思っているのかなどということは、その人が正…

  • 非日常から日常に移行する快楽

    ここ数日間は京都と大阪と神戸で遊び呆けていた。 以前、職場でお世話になった方が今月末で退職されるということで送別会に参加することになり、ついでに会える人には会うことにし、その結果、約3日間にわたりひたすら飲み続けていた。 幸いなことに、朝から晩まで長く薄く飲み続けていたせいか二日酔いはないのだけれど、疲れがすごい。 帰宅した昨日は目覚まし時計のアラームを解除し、時間の許すかぎり寝ることにした。 この疲れを見越して今日は休みを取っているので、家事や買い出しや筋トレをしてゆっくりと体のギアを調整して、非日常モードから日常モードへ移行していこう。 誰かとワイワイガヤガヤやる非日常は非日常で確かに楽し…

  • 優れているかのように振る舞うだけの日々になっていないか

    哲人 「できない自分」を受け入れられない。そうなると人は、もっと安直な手段によって補償しようと、考えます。 青年 どうやって? 哲人 あたかも自分が優れているかのように振る舞い、偽りの優越感に浸るのです。 「わたし」が優れていたり、特別であったりするわけではありません。「わたし」と権威を結びつけることによって、あたかも「わたし」が優れているかのように見せかけている。つまりは、偽りの優越感です。 もしほんとうに自信を持っていたら、自慢などしません。劣等感が強いからこそ、自慢する。自らが優れていることを、ことさら誇示しようとする。そうでもしないと、周囲の誰ひとりとして「こんな自分」を認めてくれない…

  • 楽天ゴールドカードに切り替えた

    楽天カードでの積立額の上限が5万円から10万円に引き上げになった。 それを受けて、楽天カードを楽天ゴールドカードに切り替えることにした。 私は楽天証券のNISA口座で毎月インデックス投資をしている。 その際には楽天カードを使っていたのだけれど、10万円までカード積立ができるとなると、楽天ゴールドカードに切り替えたほうが私にとってはメリットが大きいということがわかった。 普通の楽天カードで毎月10万円積み立てた場合、10万円×0.5%=500ポイント、毎年6000ポイント還元となる。 楽天ゴールドカードで毎月10万円積み立てた場合、10万円×0.75%=750ポイント、毎年9000ポイント還元と…

  • 交差点で怒鳴り散らしているおっちゃんとの共通点

    人は誰しも、客観的な世界に住んでいるのではなく、自らが意味づけをほどこした主観的な世界に住んでいます。あなたが見ている世界は、わたしが見ている世界とは違うし、およそ誰とも共有しえない世界でしょう。 岸見一郎 古賀史健『嫌われる勇気』 先日、友人と街を歩いていると交差点で怒鳴り散らしているおっちゃんがいた。 私たちにはそのおっちゃんが何に向かって激昂しているのか皆目見当もつかなかった。 おそらくそのおっちゃんには何か悪いものが見えていて、その悪いものに対して憤怒が込み上げてきて、怒りの雄叫びをあげていたのだろう。 私たちには見えないものがおっちゃんには見えていた。 そしてその見えていたものは、私…

  • 自分を整えるための家事

    金曜日は友人が東京へ出張へ来たので、午後から休みをとって合流し、酒を飲んだ。 酒は酒でうまいし、友人ととてもいい時間を過ごすことができたのだけれど、やはり酒を飲むと色々と乱れる。 友人と別れた後は、一人でうどんを食べ、アイスを食べ、そのまま家でスマホを見ながらダラダラと過ごしてしまい、次の日は一挙手一投足がギシギシした感じで、体が重い。 まぁ、二日酔いでなかっただけでもありがたいことなのだけれど。 このように快楽の前借りをした次の日は、家事をして身の回りを整えることによって、乱れた自分を整えていくといい。 洗濯、掃除、ゴミ捨て、買い出し、炊事。 汚れたものを綺麗にする。 不要なものを捨てる。 …

  • 【愛用品】象印のスープジャーを購入した

    先日、スープジャーを新調した。 購入したのは象印のスープジャーで、なかなかかわいい。 私は基本的に弁当を持参して職場に行っている。 弁当といっても、おにぎり1個と味噌汁だけだ。 味噌汁はスープジャーに、以下の具材をテキトーに入れ、職場でお湯を注げばできあがりじゃ。 ・味噌 ・粉末だし ・しめじ ・刻み長ネギ ものの2分ほどで朝の準備は完成する。 というわけで、私にとってスープジャーは使う頻度がきわめて高い大事なものになる。 これまでは別のメーカーのスープジャーを使っていたのだけれど、約3年近く使い、外側の塗装も剥がれ、そろそろ替え時を迎えつつある感じのニュアンス的な雰囲気だったので、買い替えた…

  • 自分の思い込みが先にある

    親として幼い子の子育てをしていると、子どもが何をしても天才に見えてきます。「3歳でお手伝いができる」「3歳で電話がかけられる」「3歳でひとりでトイレに行ける」「3歳で童謡の歌詞が憶えられる」など、なんでも「うちの子は天才である」という主張の根拠になるわけです。 これは事実となる根拠から主張が生まれてきたわけではありません。「うちの子は天才である」という主張がさきにあって、周囲の現象を自分の都合のよいように、いわば牽強付会に解釈した結果です。 石黒圭『この1冊できちんと書ける!論文・レポートの基本』 私たちは物事を必ず自分のフィルターを通して見ている、認知している。 それは言い換えれば、私たちは…

  • ホットケーキミックスがどん詰まっている

    人と物の流れは血流のようで、よくできた健康な都市は臓器と血流に無駄がない。 小川哲『地図と拳』 健康な状態というのは血液がサラサラと循環していて、どん詰まりがない状態だ。 日常を整えていくためには、「循環」というものを意識することが大事になってくる。 エネルギーを摂取し、運動をしてきちんと使っていけば、太って健康を害することもない。 食べ物を摂取し、きちんと排泄していけば、便秘になることもない。 欲しいものを買って、それをきちんと使って捨てていけば、ものが増えすぎてゴミ屋敷になることもない。 何かものを取り出して、使った後はきちんともとに戻せば、部屋が散らかることもない。 入ってきたら出す。 …

  • 整えるための音読習慣

    先日、音読している本を読み終えた。 音読していたのは Steig Larsson の “THE GIRL WHO PLAYED WITH FIRE”。 日本ではミレニアムシリーズの第2部『火と戯れる女』だ。 音読はほぼ毎日15分行った。 9月くらいから始めて、ようやく今月読み終えた。 自分にとって読みやすい外国語の本を音読するのは脳にとっていい。 特に学生時代は「英語が話せる」ということを根拠にして人を見下して優越感を得ようとして、ネバギバの精神で英語の勉強を頑張っていた時期もあったのだけれど、そのようなモチベーションだと勉強が強迫的になるし、つまらなくなるし、続きにくい。 人から称賛されるよ…

  • 掃除好きのメリット

    <閣議>を見守っていた細川は、解散したあとに石本に「部屋が綺麗な人間には二種類いる」と言った。 「掃除好きな人間と、綺麗好きな人間だ。掃除好きは掃除自体が好きだ。だからその結果、部屋が綺麗になる。綺麗好きな人間は、綺麗な状態が好きなだけだから、別に誰が掃除しても構わない。掃除しなくても部屋が綺麗なら、自らすすんで掃除しないだろう」 小川哲『地図と拳』 掃除好きというのは、汚いものに対して寛容であり、その汚いものに近づいて、自分で対処することができる。 汚れても掃除すればいいという発想だ。 掃除をするときは喜々として掃除する。 そして、例えば、その綺麗な部屋で子どもがのびのびと遊び、部屋を汚す。…

  • 優越感に飢えていないか

    今になって思えば、明男の存在が石本の中にあった龍の卵を孵化させたのだろう。打ちのめされた心の隙間から溶岩が流れ、その熱によって龍が誕生した。石本は自分の傷を認めたくなかった。自分が誰よりも優れているという自覚を失わないために、人生から手を抜いた。建築から目を背け、明男から目を背け、龍から目を背けた。ダンスホールに通い、遊び人として振る舞うことで精神を安定させた。断固たる意志で、明男に劣っていることを認めまいとした。 支那の古典、「人虎伝」によれば、自尊心の高さゆえに李徴は虎になったというが、石本の高すぎる自尊心は虎というよりも龍のようだった。ひと鳴きで雷雲を呼び、龍巻となって天空に飛翔する。喉…

  • 日常を整えるための心がけ

    自分は自分にとって大事ということに気がつけば、自ずと自分を大事にしようと心がけることができるようになる。 ということは、以下の記事に書いた。 osukawa.hatenablog.com 自分を大事にするために心がけることは以下の3点。 ・自分を大事にする ・身の回りのものを大事にする ・周囲の人を大事にする 自分を大事にする (1)自分のために自分が動く 基本的に自分が気持ちよく過ごせる環境は自分が動いて自分で整えていく必要がある。 しかし、私たちはどうしても、自分が気持ちよく過ごせる環境は他人が準備して当然だ、と考えてしまう。 そして、時として、何でこうしてくれないんだ、ああしてくれないん…

  • 消費をやめるための整理

    なかでもボードリヤールが注目するのは労働である。現在では労働までもが消費の対象になっている。どういうことかと言うと、労働はいまや、忙しさという価値を消費する行為になっているというのだ。「一日に一五時間も働くことが自分の義務だと考えている社長や重役たちのわざとらしい「忙しさ」がいい例である」。 労働が消費されるようになると、今度は労働外の時間、つまり余暇も消費の対象となる。自分が余暇においてまっとうな意味や観念を消費していることを示さなければならないのである。「自分は生産的労働に拘束されてなんかないぞ。」「余暇を自由にできるのだぞ」。そういった証拠を提示することを誰もが催促されている。 余暇はい…

  • 「へん=非常識」を排除しようとする癖が苦しみをもたらしてしまう

    「へんじゃない」は「自分はへんじゃない」という理由だけで、「へん」という「もう一つ別の立場」を公然と排除してしまう。その結果、「へんじゃない=自分=正しい」の一つだけになって、自分を検討するために存在するはずの批判的な視点をなくしてしまうのである。 それはつまり、「自己批判」という名の客観性が確保できなくなるということで、だからこそ多数派は、たやすく硬直に傾いてしまう。傾いて、そのままズルズルと立て直しができなくなる。 「へんじゃない」の多数派を代表するものは「常識」だが、「常識」というものは、自分がひっくり返されることがあるなどとは、夢にも思わないものである。しかし、その「常識」だって、いつ…

  • 日常を整えるための大前提|自分は大事

    大前提 日常を整え、日常を安定させるためには、大前提として「自分は大事」ということに気がつく必要がある。 日常的に不安や苦しみが多い人は、自分で自分のことを粗末に扱っている傾向が強いのだけれど、自分というのは一生付き合っていくもので、離れたくても離れられないもので、だからこそ誰よりも身近な存在であるがゆえに誰よりも大事にしていく必要がある。 仮に自分よりも大事な人がいる、自分よりも大事なことがある、と思っていたとしても、その人やそのことを大事にするために、まずは自分を大事にして整えていないと自分以外のものを大事にすることはできない。 そして、自分を大事にするために何か特別なことをする必要はない…

  • エガチャンネル対策でも考えるか

    最近スマホを見る時間が増えてきている。 そしてその原因ははっきりしていて、それは江頭2:50さんの「エガチャンネル」にはまりつつあるからだ。 とんでもない中毒性だ。 自分にとって何か楽しいことやおもしろいことがある時、それを非生産的だからといって禁欲に走るのはよくない。 だからといって、欲の赴くままに際限なく貪ることもよくない。 欲との付き合い方はゼロでもないし、無限でもない。 自分にとってちょうどいい頻度や時間内で付き合う必要がある。 他の基本的な生活(睡眠や食事や運動や仕事)を阻害しない程度の頻度や時間や量に調整した上で付き合う必要がある。 欲にはきちんと向き合って、きちんと満たすことによ…

  • 何かを欲しいと思った時に想像していること

    消費者の側に欲しい物があって、それを生産者が供給するなどというのはまったくの事実誤認である。 たとえば数年前まで問題なく使っていたパソコンとそのソフト。なぜそれをいまも使うことができないのか? ソフト会社が「こんどのバージョンにはこんな機能がついてますよ」「すばらしいでしょ」「欲しいでしょ」と言っているにすぎない。利用者の欲望を作り出しているにすぎない。 ガルブレイスが言うように、現代社会の生産過程は、「生産によって充足されるべき欲望をつくり出す」。そして新しいソフトには高機能のパソコンが必要になる。そうしてまだまだ使えるパソコンが毎日、山のように捨てられる。この構造はほとんどの産業に見出され…

  • 姪っ子と遊んで学んだこと

    ここ数日は実家に戻り、姪っ子たちと朝から晩まで遊び散らしていたのだけれど、とてもいい時間を過ごすことができた。 子供を見ていると、面白い。 子供は事あるごとに、私はこんなことができる、あんなことができる、私のほうが早い、私のほうが強い、私のほうが面白い、みたいな感じのニュアンス的な雰囲気で、とにかく私に競争なり勝負を仕掛けてきて「私はこんなに価値があるんだ」ということをアッピールしてくる。 それが子供なりの存在証明なのだろう。 そして、テレビの中の別の子を見て褒めていると、「あちしもできるぽよ」とか「あんなの簡単ぽよ」と人に対抗しようとするし、なかなか人の価値を認めようとしない。 もちろん子供…

  • お金に余裕ができにくのはなぜなのか

    お金に余裕ができにくい理由 使わないものにお金を使っている 使っていないものは捨てる 捨てたくなければ使う 記号や観念や意味といった漠然としたものにお金を使っている まとめ 浪費は満足をもたらす。理由は簡単だ。物を受け取ること、吸収することには限界があるからである。身体的な限界を超えて食物を食べることはできないし、一度にたくさんの服を着ることもできない。つまり、浪費はどこかで限界に達する。そしてストップする。 しかし消費はそうではない。消費は止まらない。消費には限界がない。消費は決して満足をもたらさない。 なぜか? 消費の対象が物ではないからである。 人は消費するとき、物を受け取ったり、物を吸…

  • 鬼を追い出す思考パッターン

    あの姿を見てたら、アンさんがカミングアウトできなかった気持ちが痛いほどわかった。アンさんはきっと、すごく辛かったと思う。 アンさんは苦しんでいた。自分の心と体のカイリに、それを母親に告白できない葛藤に、きっとずっと苦しんでいたのだ。繰り返される謝罪の言葉に、アンさんの救われない思いが溢れていた。 町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』 私たちの苦しみの多くは精神的な苦しみだと思うのだけれど、その苦しみというのは結局のところ自己否定にある。 例えば、同小説の「アンさん」というのは心と体がカイリしている人だ。 私たちは、「アンさんは心と体がカイリしているからアンさんは苦しんでいる」とつい考えてしまう…

  • 酒との付き合い方がようやくわかってきた

    最近、だんだんと酒との付き合い方がわかってきた。 そもそも酒というのは1滴であっても身体にとっては毒らしいので、「酒は毒物」という大前提に仁王立ちする必要がある。 でも飲む時は飲む。 「自分は今はうまい毒物を飲んでいる」という前提で飲む。 飲む時のその他のルールは、以下のとおり。 ・一人では飲まない(人付き合いのためにしか飲まない) ・飲む量は3杯まで ・それ以降は、水かお湯かお茶を飲みまくる こうすれば、私の場合、ダメージゼロではないにしても、翌日を体調不良で棒に振ることがなくなる。 1杯めのビール(これは格別のうまさの毒物)、それからもう1杯ビール、ここまでは絶対に大丈夫なのだけれど、3杯…

  • 高尾山に行ってきた。

    先日、友人と高尾山に行ってきた。 私は基本的に、温かい時期にしか登山には行かないし、登山に行く時は一人なので、今回は初めての冬の登山、誰かと一緒の登山ということになる。 高尾山は初心者でも気軽に登りやすい山で、友人と談笑しながら登るにはちょうど良い。 天気もよく、山頂からは富士山を眺めることができた。 下山後は温泉に入り、それから八王子に移動して餃子の王将でビールを飲み、ラーメン、餃子、鶏の唐揚げを食べた。 うまさが全身に染み渡り、突き抜けるようなうまさだった。 山に登り、身体は疲れ果て、ある種の飢餓状態にある中で摂取する酒とジャンクフード。 おそらくこの世には絶対的にうまいものというのはなく…

  • 結局、思考パッターン

    未成熟な人間が、この心理的な段階で、あいかわらず権力や暴力といった枠組にとらわれた心的態度を見せることがしばしば観察された。そういう人びとは、今や解放された者として、今度は自分が力と自由を意のままに、とことんためらいもなく行使していいのだと履き違えるのだ。こうした幼稚な人間にとっては、旧来の枠組の符号が変わっただけであって、マイナスがプラスになっただけ、つまり、権力、暴力、恣意、不正の客体だった彼らが、それらの主体になっただけなのだ。この人たちは、あいかわらず経験に縛られていた。 ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』 ナチスの強制収容所の被収容者の中には、解放された後に、自分たちが行なう乱暴…

  • 自分に寛容じゃないと息苦しくなるだけや

    収容所監視者だということ、あるいは逆に被収容者だということだけでは、ひとりの人間についてはなにも語ったことにはならないということだ。人間らしい善意はだれにでもあり、全体として断罪される可能性の高い集団にも、善意の人はいる。境界線は集団を超えて引かれるのだ。したがって、いっぽうは天使で、もういっぽうは悪魔だった、などという単純化はつつしむべきだ。事実はそうではなかった。 わたしたちは学ぶのだ。この世にはふたつの人間の種族がいる、いや、ふたつの種族しかいない。まともな人間とまともではない人間と、ということを。このふたつの「種族」はどこにでもいる。どんな集団にも入りこみ、紛れ込んでいる。まともな人間…

  • 自分ではないものに振り回されないようにモノを捨てる

    精神の自由などいつでも奪えるのだと威嚇し、自由も尊厳も放棄して外的な条件に弄ばれるたんなるモノとなりはて、「典型的な」被収容者へと焼き直されたほうが身のためだと誘惑する環境の力の前にひざまずいて堕落に甘んじるか、あるいは拒否するか、という決断だ。 人間はひとりひとり、このような状況にあってもなお、収容所に入れられた自分がどのような精神的存在になるかについて、なんらかの決断を下せるのだ。典型的な「被収容者」になるか、あるいは収容所にいてもなお人間として踏みとどまり、おのれの尊厳を守る人間になるかは、自分自身が決めることなのだ。 ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』 私たちは「外的な条件」で自分…

  • 他責も自責も自分を傷つけている点では一緒

    先日、職場のレイアウト変更があったのだけれど、その段取りがなかなかうまくいっておらず、嘱託職員のおじさんたちが、同レイアウトを企画した管理職について文句を垂れていた。 何か思い通りに行かないことがあった時に、私たちはつい人を責めてしまうが、この時に理解しておいたほうがいいことが2つある。 まず1つ目は、人を責めても問題は解決しないということ。 誰かを悪者にして傷つけたところで、職場のレイアウトがスムーズに変わるわけではない。 責めることと問題が解決されることの間には何の因果関係もない。 だから人を責めることは無駄でしかない。 それから2つ目は、人を責めるということは自傷行為であるということ。 …

  • 【愛用品】朝食用のナッツとプロテインを購入した

    先日、朝食用のナッツとプロテインを購入した。 いつも購入しているのは「食はこ」さんというショップのものだ。 ナッツもプロテインも毎日確実に摂取するものなので、わけのわからない余計なものはないに越したことがない。 生活の基本中の基本、基礎中の基礎、根本中の根本、中核中の中核は「寝ること、起きること、食べること、排泄すること」だ。 これらは生きている限り、どんな状況下にあっても避けられないし、我々人間が絶対的に必要とする営みであるため、蔑ろにすることはできない。 だから日常的に摂取するものはなるべくクリーンなものがいい。 ナッツは素焼きの無塩のもので、プロテインは完全無添加であるため、特に飽きもせ…

  • 相手に求めるハードルが高すぎて自分が苦しむ

    身内を特別扱いした厨房係を責めるつもりはない。だれもが遅かれ早かれ生死の分かれ目に立たされるという状況で友達を優遇した人間に、だれが石を投げる気になるだろう。石を手にするなら、自分がその立場だったらやはりそうしないだろうか、と胸に手を当てて考えてからにするべきだ。 ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』 私たちは普段の生活において口や態度には出さなくても息をするように人のことを責め立てていることが多い。 なんであの人はああなんだろう。 なんでこの人はこうなんだろう。 まったくわかってねぇなー。 私だったらこうするのに。 そうして他人を責め立てることによって「わかっている自分」、「優秀で善良な自…

  • 人からの悪口を真に受けない思考パッターン

    現場監督がなにも知らないくせにわたしの人生を決めつけるのをただ聞いているしかなかったとき、わたしはかっと頭に血がのぼった。 ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』 私たちは相手のことをありのままに捉えているようで、実際は自分の中で相手を決めつけて見ている。 「相手はこういう人間だ」というふうに決めつけ、そういう思い込みを紛れもない真実であるとみなして相手と接している。 それは相手も同様で、相手も私のことを「この人はこういう人間だ」と決めつけ、その思い込みの中で私を捉えている。 私が相手をありのままに捉えることができず、自分の思い込みの中でしか相手を捉えられないように、相手もまた私のことをありの…

  • 「床掃除は拭き掃除から」ということをようやく知った

    私の床掃除の順番は以下のとおり。 ①ほうきで掃き掃除 ②クイックルワイパー(もしくはウェーブ)で拭き掃除 布団やマットレスなどベランダに出せるものは出してしまい、部屋をほとんど空っぽな状態にして、床全体の埃やゴミをまずは外に掃き出す、それから拭き掃除をする、という流れだ。 しかしながら、先週末は土日共に雨であったため、いつもであれば外に出すことができるものを出すことができずいつものように掃除ができなくなった。 掃除をしないというのは気持ちが悪いので、今週は拭き掃除だけで済まそうということになり、家具や布団を適宜動かしながら、クイックルワイパーで拭き掃除を行ったのだけれど、実際のところそれだけで…

  • 番号だけの自分を大事にできるか

    大多数の被収容者は、言うまでもなく、劣等感にさいなまれていた。それぞれが、かつては「なにほどかの者」だったし、すくなくともそう信じていた。ところが今ここでは、文字通りまるで番号でしかないように扱われる(より本質的な領域つまり精神性に根ざす自意識は、収容所の状況などにはびくともしなかったのは事実だが、どれほど多くの人びとが、どれだけ多くの被収容者が、そうした確乎とした自意識をそなえていただろうか)。ごく平均的な被収容者は、そうしたことをさして深く考えることも、それほど意識することもなく、なりゆきにまかせてとことん堕落していった。 堕落は収容所生活ならではの社会構造から生じる比較によって、まぎれも…

  • どうしてモノを減らすと心が落ち着きやすくなるのか

    必要なものだけで良しとした暮らしは単純で、穏やか 凪良ゆう『汝、星のごとく』 人間関係も持ち物の量も、自分にとって必要な量、自分がきちんと使うことのできる量、大事にできる量の範囲内に抑えておくと本当に生活が落ち着いて穏やかになる。 これはどうしてなのか。 一般的にものを減らすとお金と時間に余裕ができるからとよく言われるが、それも確かに一理あるのだけれど、それ以上に、心の外のものに注意を奪われることが減り、その分、自分の心に注意を向けやすくなるということが大きい。 私たちは心の奥底に寂しさを抱えている。 誰かから見てもらいたい、認められたい、大事にされたいという思いがある。 そして私たちは自分の…

  • 役に立つとか立たないとか関係なく大事にしていけ

    誰の、なんの役にも立っていない自分に価値があるとは思えない。 凪良ゆう『汝、星のごとく』 世の中には無職の人を価値がない人間として見て、「役立たず」と言って責め立てる人がいる。 そして、無職の人の中にも自分は何の役にも立っていないとして、自分を責めたり、否定したりして苦しんでいる人がいるかもしれない。 役に立たない人を責め立てたり、役に立たない自分を否定したりするということは、誰かの役に立っているかどうかで人の存在価値を決めようとしてしまっているということになる。 人の役に立たないのであれば、それは価値の低い人間である。 そして価値の低い人間はこの世からいなくなればいい。 役に立たない人間がい…

  • 自分の話をずっとし続けないように

    先日、職場の新年会があったのだけれど、近くに座った人の中にずっと自分の話をしつづける人Aさんがいて、実際心底疲れた。 ずっと自分の話をし続けるタイプの人にはこれまで何度か遭遇したことがあるが、私の印象だと、50代以降の男性に多い。 彼らは本当に周りが見えなくなってしまう。 昨日の新年会では、1つのテーブルに6人座っていて、Aさん以外の5名は口をつぐみ、ある人は無表情のままテーブルの一点を見つめ、ある人はなんとか相槌を打ち、ある人はスマートフォンをいじり、ある人は肘をついて眠たそうにしていた。 この流れを断ち切るべく、私は別の人に話を振ってみたりしたのだけれど、結局は話題を奪われてAさんが延々と…

  • 他人からの評価で自分の価値を規定しようとしていないか

    父親に捨てられた子供、婚期を逃した娘という哀れみとはまったく逆に歯車が回り、若い子たちからは憧れの目で見られ、同年代からはやんわりと牽制され、年配の人たちはわたしをどう扱ったらいいのか戸惑っている。けれどわたしは本当に変わったのだろうか。 凪良ゆう『汝、星のごとく』 これまでは他人からある一定の見方をされていたのに、何かがきっかけで次は一転して他人から別の見方をされる。 自分自身が自分の都合で物事の見方をコロコロと変えるように、他人は他人の都合で物事の見方をコロコロと変える。 そして自分自身が他人のことをありのままに捉えることができないように、他人もまた自分のことをありのままに捉えることができ…

  • メタボリック・ドミノ

    先日、歯の定期検診に行ってきた。 歯の定期検診は3〜4ヶ月に1度のペースで行っていて、かれこれ4年以上継続できている。 この習慣は実におすすめで、どんなに歯磨きをネバギバの精神で頑張っていても、諸行無常の理によって私たちの歯はどうしようもなく汚れてくる。 私の場合、歯磨きは1日3回行っているし、夜にはフロスを使って歯間の汚れをとったり、口内洗浄液で口をゆすいだりと、自分なりには丁寧に口内ケアをしているつもりなのだけれど、それでもどうしようもなくコーヒーやお茶による着色汚れは付くし、歯石ができてしまう。 よってここは、おいどんは歯磨きくらい一人前にできるぽよ、という上段に立つのではなく、素直に頭…

  • 「勝てば認められる」わけでは全然ない

    仮に論破できたとしても、信頼されるどころか恨まれかねませんし、論理的に説得できたからといって人が動くわけではありません。 頭のいい人は、議論の勝ち負けではなく、議論の奥にある、本質的な課題を見極めようとします。 議論になるのは、その人の根底に何か想いがあるからです。 安達裕哉『頭のいい人が話す前に考えていること』 議論に勝つことは不可能だ。もし負ければ負けたのだし、たとえ勝ったにしても、やはり負けているのだ。なぜかといえば――仮に相手を徹底的にやっつけたとして、その結果はどうなる?――やっつけたほうは大いに気をよくするだろうが、やっつけられたほうは劣等感を持ち、自尊心を傷つけられ、憤慨するだろ…

  • 都合の悪いものは消し去ろうとする思考パッターンが苦しみを生む

    確証バイアスとは、自分の都合のいい情報ばかり集めて、自分にとって都合の悪い情報は無視する傾向のことです。人間は見たい世界しか見ないのです。 安達裕哉『頭のいい人が話す前に考えていること』 このような人間は、過酷きわまる外的条件が人間の内的成長をうながすことがある、ということを忘れている。収容所生活の外的困難を内面にとっての試練とする代わりに、目下の自分のありようを真摯に受けとめず、これは非本来的ななにかなのだと高をくくり、こういうことの前では過去の生活にしがみついて心を閉ざしていたほうが得策だと考えるのだ。このような人間に成長は望めない。 ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』 自分にとって都…

  • 自尊心の高め方

    自尊心とは、自分で自分を尊重し、受け入れる態度のことです。自尊心が低いと自分で自分を肯定できないため、他者の承認が必要になってくるのです。 安達裕哉『頭のいい人が話す前に考えていること』 自尊心というのは自分を大事にするということなのだけれど、私たちは簡単に「大事にする」と口にするが、「大事にする」ということはどういうことなのかを実際にはよくわかっていない。 私たちは人それぞれ、人を粗末に扱ってもいい基準を設けている。 〇〇な人間は馬鹿にしていい 〇〇な人間は傷つけてもいい 〇〇な人間は見下してもいい 〇〇な人間は蔑ろにしてもいい 〇〇な人間は苦しめてもいい 自分にとって都合の悪い人間、自分に…

  • 思い込みの中で苦しんでいるだけ

    けれど本当にわたしがつらかったのは、侮られる程度の自分でしかないという現実だったんだろう。わたしが今のわたしに価値を見いだせない。だから言いたいことも言えず、飲み込んだ自身の不満で自家中毒を起こしている。 そう考えると、問題の根本は自分なのだとわかる。 凪良ゆう『汝、星のごとく』 私たちは日常において、この人から軽んじられているなー、バカにされているなー、価値がない人間と見られているなー、と感じることがある。 この「わたし」の場合だと、こんな価値のない自分には何も言う権利はないんだと思い込んでしまっている。もっと私に価値があれば言いたいことも言えるのになー、と価値のない自分を否定してしまってい…

  • 結果論から正しいところに立とうとしていないか

    後知恵バイアスというのは、その結果を知ったから判断しているのに、あたかもその結果を知る前から予測していたように考えてしまう心理状況です。 安達裕哉『頭のいい人が話す前に考えていること』 政治や社会について発言するのは簡単なのだ。いまの政治や社会は日本でも世界でも、どこからつついても間違っているのだから、発言者はほとんど自動的に自分の正しさを疑わずに喋ってしまうことができる。しかし、そんな発言には実効性は何もない。実効性が何もないというのは責任が何もないということであって、そのような地点からいくらしゃべっても自分の安全はいっさい侵されない。 結末から逆算して考えてはいけない。結末というのは悲劇の…

  • 「世間」も「人」も結局自分の幻想、というか自分。

    どんなに圧倒的な結果を出してきた優秀な人であっても、 「嫌われることが不安で怖い」 と言います。 安藤広大『とにかく仕組み化』 人から嫌われるかもしれないと想像して言いたいことが言えなかったり、やりたいことができなかったりすることは多いのだけれど、その時にふと立ち止まってこう考えてみるといいのかもしれない。 「人」って誰かしらん。 私たちは他人や世間からの評価を気にするが、その際の「他人」や「世間」というのはいわゆる不特定多数の人間のことで、それって誰なのかしらん。 そして私たちはその不特定多数の人間が実際にどう思っているのかということを絶対に確かめることができない。(相手が一人の人間であって…

  • 人から責められたくないからやっていることは身につかない

    「なぜミスしたんだ?」と、”個人”を責めるか。 「どうすれば防げたのだろう」と、”仕組み”を責めるか。 安藤広大『とにかく仕組み化』 私たちは物事が思い通りにならなかった時に、まずはその原因となったであろう悪人を探し出し、その悪人を責めることによって解決しようとしてしまう。 悪を見つけ、悪を徹底的に傷つけ、攻撃し、消し去れば、問題は解決すると思ってしまう。 自分にとって不都合なものは攻撃して消し去れば万事OKという発想に基づき、身近な人の悪を探しては責め立て、テレビジョン内の赤の他人の悪を探しては攻撃し、自分の悪を見ては自己否定する。 物事がうまくいかない原因は他人にあり、その人を責めたれば問…

  • 2023年に読んで良かった本5選

    そういえば2023年に読んでよかったなーと思えた本は以下の5冊。 (とはいっても、2023年に読んだ本はどれもよくて、その都度良い時間を過ごすことができた) 1 保坂和志『人生を感じる時間』2 保坂和志『いつまでも考える、ひたすら考える』3 國分功一郎『暇と退屈の倫理学』4 ヌッチョ・オルディネ『無用の効用』5 二村ヒトシ『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』 1〜3は数年前に読んで、実家から持ってきて、2023年に再読したもの。 4と5は、2023年に初めて手に取り、読み終わった後、すぐに再読したもの。 いずれにせよどれも再読した本だ。 私は本を読む際は、気に入ったところや気に…

  • 【パナソニック】愛用している電動シェーバー1選【ラムダッシュ・パームイン】

    先日電動シェーバーを購入した。 私は髭が薄い方で、これまでは以下の写真のようなスティック型の一枚刃のものを使っていたのだけれど、これだとちょっとした剃り残しがあったり、剃るのに時間がかかったりしていた。(まぁ、特に気にしてはいなかったが) 髭剃りは毎日するものであるため、快適にさくっと剃れるに越したことはない。よってここでいっそのこと楽勝で髭を剃ることができるよう、本格的な電動シェーバーを買ってみようと思い立ったのであーる。 購入したのはパナソニックのラムダッシュ・パームインというモデルで、手のひらサイズなのだけれど、5枚刃のガチのやつだ。 髭の薄い私にとってはオーバースペックすぎるかもしれな…

  • 今年も日常を大事にしていく(2024)

    ここ3日間は友人たちと過ごし、非日常が続いた。 その間に、酒を飲んだ。ジャンクフードを食べた。夜更かしをした。 無論、それらは大切な友人たちとの人間関係を整えるために必要なことであったし、楽しかったので、それによって生じた乱れは楽勝で問題がない。 あとはその乱れをこれからの日常を通じて整えていくだけだ。 これを乱れっぱなしにしておくと実にやばいことになるからな。 今日は多少の時間の前後はあるもののいつもの休日ルーティンで整えていこうと思う。 非日常が終わった後に安心して戻ることができる日常、整えるための日常があると非常に助かる。ルーティンがあると何をすれば良いのかわからずぼさっとすることがない…

  • モノサシさえ捻じ曲げる心

    評価するべきものを評価する。 評価するべきでないものを評価しない。 企業理念に近づくことは、よい 企業理念から遠ざかることは、ダメ 安藤広大『とにかく仕組み化』 組織におけるモノサシは「企業理念」であり、その企業理念というものはテンプレ式に作ることはできない。企業理念は、組織のトップが組織を通じて世間におけるどのような課題を解決したいのか、つまり「社会に対して果たすべき目的」をネバギバの精神で捻り出し、言語化し、共有するしかない。 そうして掲げられた「企業理念」がモノサシとなり、ある事柄について判断する際にそれは企業理念に適うからOK、それは義業理念に適わないからNG、と判断することができる。…

  • 後輩が「何のために働いているんですか」と聞いてきた

    先日、後輩と飲んでいる時に、その後輩が、おすかわパイセンは何のために働いているんですか?と聞いてきた。 私は、自分の頭と体を整えるためでごわす、と答えたのだけれど、彼女はピンと来ていなかった。まぁそれは別にかめへん。 んじゃあ、Aさんは何のために働いているの?と聞くと、お金を稼いで欲しい物を買うためです、とのことだった。 それはそれでいいと思う。 そして彼女は、でもそれだといずれは働く理由がなくなってしまうというのもわかっているんです、ということだった。 そこまでわかっているんだったらすげぇさかい、となぜか私はエセ関西弁で応答してしまった。 彼女の話を聞いていくと、彼女は自分のやっている仕事と…

  • 「動くことは損」という奴隷的な発想

    「主人」と「奴隷」というラベルはまったくあべこべに逆転するべきものである。一組のペアが安定したパターンに落ち着いたときにはいつでも、「主人」すなわち「搾取する」役割を演じることになったブタは、ほかのすべての点で劣位の個体であった。いわゆる「奴隷」ブタ、あらゆる仕事をしたブタは、ふつう優位の個体だった。 「もし優位なら餌桶のそばに座れ、もし劣位ならレバーを押せ」という戦略は賢明なものに響くが、安定ではないだろう。劣位のブタはレバーを押したあと全速力で走ってきて、前脚をしっかりと桶に入れた優位のブタを見つけるだけのことで、追い立てることはできない。劣位のブタはすぐにレバーを押すことをあきらめるだろ…

  • 愛用しているブラウザ1選【Brave】

    MacBookを購入して色々と自分が使いやすいように各種設定を行っているのだけれど、どんな通信機器であれ、インストールが可能ならば私が必ずインストールするブラウザがあるのでそれを以下に紹介しよう。 それは「Brave」というブラウザだ。(オレンジのライオンがロゴマーク) これを使ってネットサーフィンを行えばあらゆる広告をカットしてくれる。アクセスするページが最大限スッキリした形で表示されるので、その分ページが見やすいし、使用データ容量も節約できるし、その分通信速度も上がる。 検索エンジンとしては”Google Chrome”も使用することができるので(デフォルトでGoogle Chromeに設…

  • 自分のコピーと協力できるか

    ESSとは自分自身のコピーにたいしてうまく対抗できる戦略のことであると。その根拠を以下に述べる。成功する戦略とは、個体群の中で支配的となる戦略である。したがって、それ自身のコピーと出会うようになる。したがってまた、それは自分自身のコピーとうまく対処できなければ、成功した状態に留まることができないだろう。 リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』 ESSというのは、”Evorutionally Stable Strategy” のことで、「進化的に安定的な戦略」という意味だそうだ。 ある遺伝子が自分の利益のためだけにとにかく相手を利用するだけ利用して最後は裏切るという戦略をもってして繁栄した場合…

  • 日常は実はノンゼロサム

    妬み屋であるというのは、絶対的に多額の金を胴元からせしめることよりも、相手のプレイヤーよりも多くの金額を得ようと努力することを意味する。妬み屋ではないということは、たとえ相手のプレイヤーがあなたと同じだけの金を得たとしても、それによって二人ともがより多くの金額を胴元から得ることができるかぎりまったく満足するという意味だ。 ほとんどすべてのプレイヤーが妬みの誘惑に屈し、そのため相対的にとぼしい金額しか得ることができない。多くの人々は、おそらくそういう可能性を考えることすらせずに、相手のプレイヤーと協力して胴元をやっつけることよりもむしろ相手プレイヤーをやっつけようとする。 事実の問題として、実生…

  • マッチングアプリで詐欺師と遭遇した

    先日、マッチングアプリでとある女性とマッチしたのだけれど、おそらく投資詐欺師だったように思う。 写真は至って普通。プロフィールもシンプルなのだけれど、シンプルすぎて掴みどころがない。 とりあえずマッチして、何通かやりとりしたのだけれど、メッセージの日本語がどことなく変だ。名前は日本人の名前なのだけれど、明らかにネイティブの日本語ではない。 そして、早々にLINEを交換しようと向こうから提案してきた。 私は正直嬉しくて、なんか乗り気だなー、とヘラヘラしていた。 LINEでしばらくやりとりをすると、やはり日本語がおかしい。そして休日は何をしているのかという話になり、彼女は「夜は少し投資をやっている…

  • 大事なものは下手に増やさない

    多数の卵を産めば、利益ばかりでなく代価がもたらされることははっきりしている。子作りの拡大は、子に対する保護効果の減少によってあがなわれる運命にあるのだ。 彼女は子作りと子育ての間で収支勘定をつけなければならないのだ。一匹の雌あるいは一組のつがいがかき集めることのできる食物その他諸資源の総量が、彼らが育てうる子の数を決める制限要因となっているのである。 自然状態では、養い切れる数以上の子をかかえた親は孫をたくさん持つことができず、したがって彼らの遺伝子が将来の世代に引き継がれることはない。(中略)自制を知らぬ放縦をもたらす遺伝子は、すべてただちに罰を受ける。その遺伝子を内蔵した子供たちは飢えてし…

  • 平凡な自炊

    私は基本的に自炊をしているのだけれど、周囲の人からよく毎食作ることができるなーと言われることがあるが、自炊習慣がなかなか身につかない人は、おそらく自炊のハードルが高すぎる。 毎日違うメニューを作らないといけない、バエる料理じゃないといけない、みんなが知っているような名前のついた料理じゃないといけない、他人を見下せるような高尚な料理じゃないといけない、などと思い込んでいるのかもしれない。 私は自炊しているとは言え、作るメニューは限られている(無理なく作る気になれる料理は至極限られている)。 ・玄米(炊くだけ) ・味噌汁(野菜を切って、茹でてて、味噌を溶かすだけ) ・干物の焼き魚(焼くだけ) ・肉…

  • 整理のお陰でやっぱり資産が増えた

    昨日、今年最後の資産チェックを行った。ありがたいことに、前年度より資産は増えていた。 特に今年は一昨年や昨年と比べて増加額が約倍増しているのだけれど、世界経済的に何か起こったのかしらん(テレビ、新聞、ネットニュースを見ないためよくわからないが)。 私自身の日常生活における支出は特に変わりがないはずで、残業も昨年より減っているため収入はむしろ減っているかもしれない。これがインデックス投資の複利の力なのか、世界的に景気が良くなったのか真相はよくわからないが、勢いよく増えた分は勢いよく減っていくものでもあるので、あまり気にしないことにしよう。 資産は確かに増えたのだけれど、その分私の価値は上がったの…

  • MacBook Air M2 (13インチ)を購入した

    先日、Macbook Airを購入した。 私は朝に頭を整理するために「書く」ということを習慣にしていて、というよりもようやく最近になって習慣として板についてきた。 これまではGoogleのChrome Bookを使って書いていたのだけれど、書くという習慣が今はガッチリと日常に組み込まれていて、これからも続けていける見込みがあるし、続けていきたいと思っているので、ここで書くための環境を整える一環としてMacBookを購入した。 Apple製品はこれまで使ったことがないのだけれど、色々調べて考えた結果、長く使っていくのであればMacBookがいいと判断した。 今現在、実際にMacBookを使って文…

  • 職場でへらへらしているとAさんから内線がかかってきて

    先日、職場でへらへらしているとAさんから内線がかかってきて、それから約1時間ほどAさんの愚痴を聞くことになった。 Aさんには仕事のやり方が気に入らないBさんという人がいて、その愚痴というのは、私はちゃんとやっているのにどうしてBさんってこうなんだろうか、私がちゃんとやっているようにBさんももっとこうしてくれたらいいのに、という内容だ。 AさんからするとBさんは悪く見える。AさんはBさんと密にコミュニケーションをとったこともなければ、内面について確認したこともなければ、神でも仏でもないのだから、Bさんの内面をクリアに把握しているわけでもない。 そのような不確か極まりない状況の中で、AさんはBさん…

  • コーヒーを控え始めた

    私はコーヒーを毎朝飲んでいたのだけれど、この前、コーヒーを飲む頻度を減らしてみようと思い立った。 一時期は完全にコーヒーをやめていて、無性に飲みたくなったときだけ飲む、ということをやっていたのだけれど、気がつくと毎日飲むようになっていた。 コーヒーは飲みすぎなければ毎日飲んでも問題ないとは思うのだけれど、カフェインというある種の覚醒薬物に頼らなくても人体は自然に目覚められるようになっているはずだし、歯の着色汚れがどうしてもついてしまうので、それを抑えたい。 コーヒーは少なくとも平日は飲まないことにし、休日は飲んでもいいということにしている。コーヒーをどうしても飲みたいという強い衝動に駆られなけ…

  • 自分を整えるのは他人ではなく自分

    私の日常生活において自分を整えるための基本的な活動は以下のとおりだ。 寝る 起きる 食べる 排泄する 働く 運動する 家事をする 読む 書く そしてよくよく見なくてもわかると思うが、自分を整えるためにさほどお金はかからない。 逆に、他人を見下すための消費(例えば、ブランド品を買い漁るとか、バエのための消費とか)や自分を乱すための消費(例えば、飲酒やギャンブルやタバコやジャンクフードとか)には金がかかるのではないかしらん。 金持ちでなければ自分を整えることができない、ということは決してなく、財産の有無に関わらず自分を整えるための活動は楽勝でできる。自分で自分を大事にするにあたって金の有無は関係な…

  • ネットカフェすごく良いじゃんけ

    休日の午後は外に出かけて軽く散歩をしてカフェで本を読んだり、文章を書いて頭の中を整理することが多い。 しかしながら、私がよく行く普通のカフェには以下の難点がある。 ①混み合っている ②長居しにくい ③周囲の客がうるさい場合がある ④服に臭いがつく場合がある ①混み合っている 少し賑わっている街のカフェ、特にチェーン店のカフェは入りやすいのだけれど、多くの人で混み合っていることが多く、なかなか席を確保するのが難しい。ひどい時は3件ほど巡ってもすべて満席だったりして、徒労感に苛まれることもある。だからといってシャレオツでハイカラなカフェは気が引ける。 ②長居しにくい 仮に席を確保できたとしても、私…

  • 日常の基本ブロック

    私の日常は平日も休日も基本的に一定で、誕生日だからあれをする、クリスマスや正月だからこれをする、何月何日だからあれをする、というのは特にない。もちろん人から誘われれば、柔軟に応じるし、普通に楽しむことはできるのだけれど、一人でいると基本一定の日常が続く。それはそれで心地が良い。 その日常というのは基本的に、以下のとおり。 寝る 起きる 食べる 排泄する 働く 運動する 家事をする 読む 書く そのうちの「寝る」「起きる」「食べる」「排泄する」、これらは生きている限り絶対にやり続けなければならないことで、最優先事項である。そしてその他はオプションに過ぎない。 しかし、それらのオプションは自分を大…

  • 愛用しているデオドラント1選【オールド・スパイス】

    今年の夏頃から身だしなみを整える一環としてデオドラント(制汗剤)を使い始めた。 私はワキガでもないし、自分の体臭について悩んでいたわけではないのだけれど、悪臭の可能性は抑えて、いい匂いがするに越したことはない。 香水は私にとって存在感がありすぎるし、ましてや汗の臭いと混ざったりするととんでもないことになるかもしれないので、いい感じのバランス感がありそうなデオドラントを試してみることにした。 使っているのは「オールド・スパイス」というデオドラントで、香りの種類は「PURE SPORT」。 知っている人にとっては定番中の定番のデオドラントらしい。脇に軽く塗りつけるだけなので、スプレーのように使用後…

  • 人前で話すのが苦手だ

    先日、仕事において100名近くの前で話さないといけないことがあったのだけれど、何度やっても人前で話すことには慣れない。 事前に説明内容の練習もきちんとするのだけれど、いざ壇上に立つと緊張して早口になってしまったり、言うべきことが飛んでしまったり、言葉が噛み噛みになってしまう。 だからと言って、私が伝えたいことが伝わらないわけではないので(資料や説明自体はわかりやすいと言ってくれる人が多い)、その点は安心なのだけれど、不特定多数の前で話すにあたり、改善の余地は十分にある。 場数自体が少ないので1回1回を大きく捉えすぎているのかもしれず、場数を踏んでいけばいずれは慣れるものなのかもしれない。 こう…

  • 「心の穴」をぼさっと眺める

    「心の穴を埋める」ということは、自分が自分を受容していないのをごまかして、苦しみを相手のせいにすることだからです。 ヤリチンが「多くの女性とセックスできる自分が好き」というナルシシズムで心の穴を埋めようとしているように、自己受容してないオタクは「モノや概念が好きな自分」「それについて他人より詳しく知っている自分」が好きで、そのナルシシズムで心の穴を埋めようとしているのです。この「モノや概念」というのは、アニメやアイドル・パソコン・カメラ・鉄道といった「いかにもオタク」な趣味だけでなく、仕事・お金・教養・スポーツ・健康なども含まれます。 自己受容していない人は、別れの混乱のあまり、今までの苦しみ…

  • ふるさと納税は全部玄米や

    先日今年分のふるさと納税を完了した。 今年のふるさと納税はすべて玄米で終わった。 以前はいろんな返礼品を楽しんでもいたが、最近は専ら玄米になっている。 私は玄米を主食しているのだけれど(白米よりも玄米の方が美味しいとさえ思う)、近所のスーパーにはあまり玄米が売っておらず、売っているとしても2キロものだけだ。一方、ふるさと納税を利用すると、5キロ単位で家まで送ってきてくれるので至極助かる。 ふるさと納税のおかげで玄米生活がやりやすくなっていると言っても過言ではない。 無論、住民税がない方が一番良くて、それによって節約できたお金で玄米を注文すればいいのだけれど、住民税の支払いは仕方がないし、制度そ…

  • 今年買って良かったもの5選(2023)

    今年も欲しいものはきちんと買い、使わないものは捨てることができたように思うのだけれど、今年買ったもので日常的にきちんと使っているもの、つまり私の日常にとってとても大事なものになっているものを5つ紹介しよう。(今年はまだ1ヶ月ほどあるが、この5つが変わることはない) 今年買って良かったもの5選1 ブリタの浄水ボトル2 モンベルのスーパーメリノウール(中厚手)3 サーモスのマグカップ4 ミックスナッツ5 枕 1 ブリタの浄水ボトル これを購入してからペットボトルの水を買う必要がなくなってすごく楽になった。うちの水道水の不味さはとんでもないので、蛇口にはクリンスイの浄水器をつけているのだけれど、それ…

  • 合鍵を作った

    後輩曰く、先日家の鍵を紛失し、10万円を支払う羽目になってしまったという。 自分の部屋の前に着いたのは夜遅くで、酔いと寒さと眠さから、管理会社にではなく、「鍵 紛失 開ける」みたいな感じのニュアンス的な雰囲気で調べたら検索エンジンのトップに出てくるような業者に電話をし、それから2時間近くかけて開錠してもらい、そしてその費用が10万円だったというわけだ。 その後輩は、もったいないことをしてしちまったぜベイビー、という後悔の念もある一方で、その出来事を色々と勉強になったでごわす、この話をすると親や友人が笑ってくれるでごわす、いいネタを仕入れることができたのでよかった、と最終的にはポジティブに捉える…

  • 「自分の価値」と「何か」と連動させようとする思考パッターン

    少し前に私は仕事でミスをし、幾分多くの関係者に迷惑を掛けてしまった。 その時はやはり落ち込んだのだけれど、今では何ともなくなっている。 私たちは基本的に怒りや落ち込みを感じることがあって、その怒りや落ち込みの渦中にいる時は、その怒りや落ち込みに不快感が延々と続くものだと思ってしまいがちなのだけれど、これまで何度も怒ったり落ち込んだりしてきたにも関わらず今は何も感じていないように、結局そういう怒りや落ち込みは一時的なものに過ぎないんだなー、と考えるとその渦中にいる時も幾分冷静になれてしまう。 私たちは「何か」と「自分にとっての自分の価値」というものを結びつけてしまう傾向がある。 私は仕事ができる…

  • 「平凡だから価値がない」という思考パッターン

    私たちは他人との差に対して優越感をいだきたいと思っている。そうして他人よりも優位な人間になること、あるいは他人よりも優位な人間だと思えるようになることが幸福だと思っている。 自分はやっているけれど、他人はやっていない状態 自分はできるけれど、他人はできない状態 自分はわかるけれど、他人はわからない状態 自分は持っているけれど、他人は持っていない状態 以上のような状態になることにしか価値を見いだすことができず、そのような状態になることを幸福だと思っている。だから希少性の高いものを手に入れようとし、特別な能力を身につけようと頑張り、非日常を追い求めている。 私たちが「価値のある人間になる」と言った…

  • ラジオ体操のような日常が理想

    日曜日は懸垂とジョギングの日で、懸垂を終えてジョギングをしようといざ外に出ると、雨が降っていたので一旦部屋に戻った。 雨でジョギングができない時はHIITという全身運動をやることにしている。 トレーニングマットを敷いて、Youtube動画のとおりに体を動かすだけなのだけど、なかなかキツい。少し気温が高い晴れの日にやると汗が吹き出てくる。 HIITをやり終え、ふと外を確認すると雨が上がっている。 頭の中ではその日のトレーニングは終わっているのだけれど、体としては外を走りたくてムラムラしている。 せっかくなので、走りに行くことにした。 走る時は鍵しか持っていかない。 スマホも財布も時計も持っていか…

  • 今年の習慣の振り返り

    諸行無常の理によって今年も残り約1ヶ月となった。 自分にとって今年良かったことは日常生活を見直して、自分を整えるための日常をある程度組み立てることができたことだ。 自分を整えるためには、心身を乱す習慣から離れて、心身を整える習慣を取り入れることが大事になってくる。 やめたこと・やめようと心がけていること ・飲酒 ・ジャンクフード ・惰性スマホ(ネット) ・ポルノ ・自慰行為 ・残業 始めたこと・やろうと心がけていること ・早寝早起き ・白湯 ・朝の散歩 ・冷水シャワー ・1日の予定を立てること ・ナッツを食べること ・アボカドを食べること ・下半身のムダ毛処理 ・カモミールティーを飲むこと ・…

  • 私もプー太郎が好きだ!

    私は大学時代はろくに就職活動もせず、卒業後はニートになったのだけれど、そのニート時代に以下の文章に出会ってすごく救われた。 新聞やテレビがニートを問題にするとき、「生涯で得られる収入の差が正社員とアルバイトでは二億円になる」とかそんな金の話ばっかしているが、人生の意味や価値を金に換算しようとは思わないからこそ、プー太郎という人生を選んだのだ。そもそも人生の時間と二億円のどっちが本当に貴重だろうか? 即座に「二億円」と答える人の方が間違っていないか。 たとえば、近所に農家があったとして、そこからあまった野菜をもらってきて、漬物をつけていたらGDPは一円もカウントされないが、同じその時間にパチンコ…

  • お気に入りの習慣:朝の冷水シャワー

    散歩の習慣を始めてから約2ヶ月が経つのだけれど、散歩と同時に始めたことが冷水シャワーで、これがまた気持ちが良い。 冷水シャワーを習慣として始めた頃はまだ9月の半ばで、普通に暑い時期であったため、冷水シャワーが比較的導入しやすかった。 もう11月も下旬になり朝はかなり冷え込むのだけれど、散歩から帰ると冷水シャワーを浴びる。習慣というのは恐ろしいもので、一度根付くと、やらないとどことなく気持ちが悪くなる。 冷水シャワーは浴び始めこそ若干辛いのだけれど(冷たいし、おれ何やってんだろう、と思わず笑ってしまう)、段々と楽勝になってきて、浴び終えると気分がすかっとするし、体がぽかぽかしてくる。 すぐに水気…

  • 大事にする方向性で

    幸福と祝福は、財産がたくさんあるとか、地位が高いとか、何か権勢だの権力だのがあるとか、こんなことに属するのではなくて、悩みのないこと、感情の穏やかなこと、自然にかなった限度を定める霊魂の状態、こうしたことに属するのである。 (出隆、岩崎允胤訳『エピクロス――教説と』) たくさんの財産、高い地位、強大な権勢や権力、わたしたちはそのようなものを手に入れれば幸福になると思っている。つまり、それらを手に入れて優越感を得ることが幸福だと思っている。 実際に財産や地位や権力というのは手に入りにくいので、それらを手に入れることができない人は、あいつは間違っている、私は正しい、あいつはわかっていない、私はわか…

  • モンベルのスーパーメリノウールを購入した

    先日、モンベルのインナー(シャツとタイツ)と靴下を購入した。 インナーはスーパーメリノウールの中厚手、靴下はメリノウールの中厚手を選択。 シャツは仕事時以外の着用を想定し、タイツは寝ている時以外の着用を想定し、靴下は自室にいる時の着用を想定している。 要するにどれも日常的に長時間着用することを想定している。 これまで冬用インナーはユニクロのヒートテック、部屋着用の靴下はその辺のスーパーで購入したものを使っていたのだけれど、それらよりもモンベルのインナーや靴下の方が機能性も着心地も抜群であることから、今年からモンベル製品に切り替えることにした。(夏用インナーや仕事着用のインナーはグンゼ) これま…

  • 限界のない富、大きな貧乏

    貧乏は、自然の目的(快)によって測れば、大きな富である。これに反し、限界のない富は、大きな貧乏である。 これは『エピクロス――教説と手紙』に書かれていることであるが、この1つ目の「貧乏」は「ものの量が少ない状態」、「ものの量が実際に使うことができる量の範疇に収まっている状態」と意味し、2つ目の「貧乏」は「その人の世界の見え方や捉え方」を示しているように思う。 「ミニリズム」や「断捨離」という言葉が日常化している今日においてもなお、私たちの多くは「使え切れないほどの量を持つことが豊かである」という認識をもっているのだけれど、使えきれないほどの量というのは限界がないということで、限界のない富という…

  • 「推し」を大事するように

    私たちは大なり小なり自分を取り繕いながら他人と接していて、プロのメッキ加工職人とも言える存在であるため、自分の本質さえもよくわからなくなることがあるのだけれど、そのメッキが剥がれたあとの本質的なところは、誰も見ることがない自分ひとりで過ごす空間や自分ひとりの時間の過ごし方に表れる。 自分にとっての自分の価値はどうなのか、自分にとって自分は大切な存在だと思えているのか、それが一人で過ごす空間や時間の過ごし方に表れる。その空間や時間の過ごし方、つまりは自分一人の時の日常を観察することによって、自分が自分のことをどのように思っているのかがわかる。 自分にとって大事な人(A)がここにいたとする。 Aは…

  • 自然的「快」のある暮らし

    先日『エピクロス――教説と手紙』という本を読んだ。 自己充足を、われわれは大きな善と考える、とはいえ、それは、どんな場合にも、わずかなものだけで満足するためではなく、むしろ、多くのものを所有していない場合に、わずかなものだけで満足するためにである、つまり、ぜいたくを最も必要としない人こそが最も快くぜいたくを楽しむということ、また、自然的なものはどれも容易に獲得しうるが、無駄なものは獲得しにくいということを、ほんとうに確信して、わずかなもので満足するためなのである。 自然のもたらす富は限られており、また容易に獲得することができる、しかし、むなしい臆見の追い求める富は、限りなく拡がる。 (出隆、岩…

  • お金に頼り過ぎないように

    田圃や畑にお金を撒いても収穫は得られない(田圃や畑がお金に見える政治家や土地開発の業者はいるが)。 最近私はお金ではどうにもならないことをしている人をつくづく「偉いなあ」と思う。最後は誰かが体を使ってやらなければならない。私に「取材旅行に出ないか」と言ってくる人とか、「しばらく滞在してこっちを舞台にした小説を書いてくれないか」と言ってくる人がいるが、そのたびに私は「猫がいるから無理だ」と答える。そうすると向こうは「じゃあ、猫の世話をできる人間を手配する」と言うのだが、それは田圃にお金を撒けば収穫できるというのと同じ発想だ。誰かに世話を任せたら「猫を飼っていることにならない」 保坂和志『人生を感…

  • スマホを触る時間をもっと減らしてみるか

    ここ最近の心がけとして、残業をしないこと、そして惰性スマホを減らすことを心がけているのだけれど、当たり前だが、それら2つを遂行できた時は帰宅してから寝るまでの間にものすごく時間ができる。 やることをやって時計を見て、まだこんな時間なのか、という感じだ。 残業は基本的にやらないスタンスなのだけれど、いかんせん緊急的な事案が生じるとどうしてもやらざるを得なくなる。これは私の力ではどうしようもない。 しかし、惰性スマホの時間を減らすというのは完全に私の裁量でどうにでもなる。(まぁ、その私ががっつりとスマホに脳内をハックされていなければの話だが) 私がスマホを手に取る時間は帰宅してから筋トレを始める間…

  • 自分磨き系の情報との付き合い方

    日常を整える上では当然のことながら日々の習慣が大事になるのだけれど、では具体的にどのような習慣をやめていき、どのような習慣を採り入れていけばいいのか、その際の有益な参考となったのは、男磨き系のYoutubeチャンネルであった。 国内外を含め男磨き系のチャンネルで紹介されていることは以下のとおり。 ・短期的快楽を避ける(ネット、スマホ、ジャンクフード、ギャンブル、ポルノ等) ・良質な睡眠を十分にとる ・良質な食事を十分にとる ・程度な運動を行う ・そうして整った状態で朝に自分が集中してやりたいことをやる もちろんYoutuberによってやり方や組み合わせ方は多少異なるが大枠は以上のものだ。 私も…

  • 運動の目的の確認

    最近筋トレのメニューを組み直したのだけれど、そのメニューというのが、少し多すぎると言うか、キツすぎるというか、時間がかかり過ぎるというか、しつこいというか、とにかく私にとっての運動の目的である「適度に動かして体を大事にするための運動」ではなく「筋肉をかき集めるための運動」になってきているような気がしてきたのでもう一度見直して、メニューを削ぎ落とすことにした。 私にとっての理想は、体を整えるために適度に体を動かして、その結果筋肉がついていればラッキーくらいだったのだけれど、いつの間にかいかに体を鍛えあげてバキバキの体にするかということが理想になってしまっていた。反省だ。 筋肉というのは確かにネバ…

  • たまの非日常、山谷散歩

    東京に来てから1年半以上が経つのだけれど、特段の観光という観光もしていないので、たまには行ったことのところをぶらっと散歩しいてみようかしらんという気になって、東京の山谷に行ってきた。 山谷というのは東京のドヤ街と呼ばれる日雇い労働者の街で、大阪の西成、横浜の寿町、これら3つが日本の3大ドヤ街なのだけれど、私は山谷だけは行ったことがなかった。 行ってみると、やはりドヤ街特有の独特の雰囲気があるのだけれど、大阪の西成の方が活気があって私は好きだ(ちなみに私は西成のドヤに2週間ほど滞在したこともある)。 シャッター街、古びた建物、路上で酩酊しているおいちゃん、あのうらぶれ感は何とも言えない。また山谷…

  • グンゼのSEEKを購入した

    先日、仕事着用の冬物インナーを購入した。 これまではユニクロのヒートテックのベージュを愛用していたのだけれど、かれこれ4年以上着続けているので、さすがに買い替えることにした。 今回購入したのはグンゼのSEEKというで、値段もユニクロのヒートテックよりかなり高い(1着4000円くらい)。 その分、日本製で肌触りもよくて、きちんと暖かく、カットオフ加工が施されているので、インナーの縁がシャツから浮き出ない。 仕事着のシャツは白シャツ1択の私にとってとてもありがたい仕様になっている。 インナーを始め、毎日長時間使用するものは、あまり妥協しないほうがいい。 買う時はお金による執着のために躊躇することも…

  • 身近なカルト

    先日、近藤丸さんの『ヤンキーと住職』という本を読んだ。 分別してそのことで苦しむってこともある 例えば「あいつは良いやつ あいつは悪いやつ」といういい方を私もよくしちゃうんだけど でもこれって「自分にとって都合の良い人」のことを「良いやつ」といって 「自分にとって都合の悪い人」のことを「嫌なやつ」っていっていることがほとんどじゃないかな? あらゆるものを自分の色眼鏡をかけて見てしまう で こういう分別を自分自身にも当てはめていく・・・ できていたり上手くいっているときの自分は認めるけれど できていないときの自分は嫌い 見捨てていく ダメな自分を責めて 消していこうとする・・・ 「そのことが痛ま…

  • 粗末にする習慣が身につかないように

    私の母親は靴下を40足ほど持っている。 小さい子どものいる妹夫婦と住んでおり洗濯の頻度は毎日であるため、靴下は最低2〜3足あれば事足りると思うし、毎日気分によって変えたいのであれば7〜10足あれば十分だろう。 母親に、ここにある靴下全部履いてるさかい? とエセ関西弁で聞いてみたところ、履いていないどす、ということであった。 また、実家には亡くなった祖母のこれまた大量の服があり、誰も使っていないのだから捨てるべきなのだけれど、母が捨てようとしない。形見として取っておきたいのはわかるのだけれど、だからと言って母は祖母の服を手に取ったり見たりして思い出に耽ったりすることもなく、普段は見向きもせずにあ…

  • ネバギバでラベルを求める

    保坂和志さんの『人生を感じる時間』に以下の記述があった。 人生というのは人からラベリングされるようなものではない。もともと人生に貼るラベルなんて存在しない。四十歳を過ぎるとそういうことが実感されるようになる。 私たちは人から良いラベリングをされようと日々頑張っている。人から価値のある人間と思われて、人から良い評価を得ようと頑張っている。 人から価値のあるラベリングを得られたらその分だけ自分は価値のある人間になれると思っている。価値のあるものを手に入れたらその分だけ自分は価値のある人間になれると思っている。 しかしながら、人からのラベリングは自分ではない。ましてやそのラベリングは不特定多数の人か…

  • 余裕がなくなる日常

    先日、職場のAさんが私にお土産を持ってきてくれた。久しぶりに実家に帰り、1週間ほどゆっくり過ごしてきたという。 その際にAさんは、今のような働き方でいいのかしらん、と考えてしまったらしい。今の働き方のきつさに改めて気付かされたらしい。 Aさんは勤続30年で、実務に強迫的に追われまくり残業三昧の日々を過ごしてきたし、今でも過ごしている。 (別に結婚しているわけでもないし、もう30年も働いているのだからある程度の貯蓄もあるだろうと思ったので)そんなにあくせく働く必要はないのではないかしらん、ダウンシフトしてもいいのではないかしらん、みたいなことをいうと、実際のところ蓄えはあまりなく、自分の唯一の楽…

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