何かを自分のものにして何をしたいのか
世界をわがものにしたいと望んで、そのためにいろいろと工作をするが、わたしにはそんなことはとても達成できないことだとわかっている。世界は不可思議な器ものであって、何かをしかけるようなことはできず、またつかまえておけないものである。何かをしかけようとすると、かえってそれを害することになり、つかまえておこうとすると、かえってそれを失うことになるのだ。 金谷治『老子』 私たちは何かを自分のものにしたいと渇望しながら日々生活している。 そうして何かを手に入れて、物事を自分の思い通りにしたいと思っている。 そして物事が思い通りにいかなければ怒り狂う。 あいつのせいだと人を責めるか、こんな自分はだめだと自分…
2025/02/28 07:27