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  • 自分自身との人間関係

    人間関係に大きな力を発揮するテクニックが本当にあるとすれば、それは真に自立した人格から自然にあふれ出るものでなければならない。だから、関係を築き始めるべきところはまず自分の内面であり、自分の影響の輪の中心であり、自分の人格を育てることである。 スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』 死ぬまで付き合いが続くもの、それは何よりも自分自身なのだけれど、私たちは基本的に自分自身と仲が悪く、それ故に苦しみが生じている。 というのも私たちには物事を2つに分け、一方は認め、もう一方を否定してしまうという癖があるのだけれど、その癖のせいで自分自身さえも「好きな部分」と「嫌いな部分」、「価値のある部分」と「…

  • 整う習慣|整理

    日常を整える習慣として整理がある。 整理というのは「使っていないものを捨てる」というもので、これを習慣にすると日常が一気に整う。 整理のメリットを乱立していこう。 ・ものが減る ・使わないものを買わなくなる ・お金に余裕ができる ・時間に余裕ができる ・精神的に余裕ができる ・掃除が楽になる ・部屋の中がすっきりして自宅で筋トレができるスペースができる 整理を習慣にすると、当然日常的に実際に使うものしか手元に残らない。 私たちが日常的に使っているものというのは案外と少ないため、それ以外のものは基本的に削ぎ落ちていくことになる。 するとどうだろう。 これまで実際に使わないもののために際限なく時間…

  • 地獄の習慣

    憎悪というものはいくらしたところで相手になど及ばず、むしろ自分に跳ね返って昼も夜も地獄へと変えてしまうものなのだ。 敵に仕返しをしようとしてはいけない。仕返しをしても、深く傷つくのは自分のほうだからだ。 D.カーネギー『道は開ける』 私たちは何か自分に都合が悪いことがあった時に、その原因を他人に求め、その他人に憎悪感情を抱く。 その他人のことを思い浮かべ、心の中で罵詈雑言を浴びせかけている、サンドバッグのようにフルボッコにしている、あるいはゲシュタポのごとく拷問している。 いずれにしても自分にとって都合の悪い相手を悪人としてみなし、悪人であれば傷つけてもいい、苦しめてもいい、馬鹿にしてもいい、…

  • 人の問題は能率化できない

    繰り返して言うが、人の問題に関しては、短絡的に能率を考えることはできない。人に対しては効果性を考え、物に対しては能率を考えるべきである。私は、自分と違う意見を持つ人に対して、能率的に相違点を処理しようとしたことが過去に何度もあったが、うまくいった例はない。 スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』 私たちは相手のことを「あいつはこういう人間だ」というように固定化して捉えてしまい、一度そのように固定化してしまうと、その固定化されたイッメージを本人だと思い、実際の本人を見ようとしない。 イッメージを固定化すると、「あいつはああいう人間だからこうすればいい」というように対人関係の問題を短絡的かつ能…

  • 整う習慣|冷水シャワー

    少しづつ寒くなってきて冷水シャワーの季節が近づいてきている。 私は昨年の9月から冷水シャワーを朝に浴びるようになり、かれこれ1年が経つのだけれど、普通に継続できている。 冷水シャワーの個人的メリットは以下の通り。 (1)スカッと目が覚める (2)清潔な感じになる (3)寝癖が直る (1)スカッと目が覚める 夏でも冷水を浴びるとスカッと目が覚める。 ましてや寒い時期となるとなおさらだ。 寒い時期に浴びるとガチガチに凍えるイッメージがあるかもしれないが、案外とそれはなく、むしろ冷水シャワーを浴び終えると体がぽかぽかと温まってくる。 これがすげぇ気持ち良い。 (2)清潔な感じになる 夏でも冬でも人間…

  • ホームホームレス

    「家居場所無し健康通勤人」は、若手の意欲をひたすら削ぐのが生きがいなのだろうか、と周囲の顰蹙を買っていたりする。 岩尾俊兵『世界は経営でできている』 先日、ある動画を見ていたのだけれど、その動画によると、オランダ人1人の1時間あたりの生産性は日本人のそれよりも2倍近くあるらしい。 (「オランダ人」「日本人」という括りはあくまでも虚構であり幻想であるあるということを大前提として、とりあえず便宜上そう括っておく) つまり、日本人はとても非効率的な働き方をしているということになるのだけれど、その要因の一つが、私たちの多くが本当に働くために会社に行っているわけではなく、時間やお金があってもそれらをどう…

  • 朝礼の度にカリカリしている人の思考パッターン

    今お前はここから千五百マイルも離れたところにいるが、気持ちは相変わらずだろう。なぜなら、お前はあらゆる問題の元凶を丸々持ったまま旅立って行ってしまったのだからね――つまりお前自身を。お前は、心も体もなにも問題ない。お前をぼろぼろにしてしまったのは、お前が巡り会った状況なのではない。むしろ状況に対するお前の考え方なのだ。「人は思ったとおりの人間になる」という。この意味が分かったらなら、お前はもう大丈夫だから帰って来なさい D.カーネギー『道は開ける』 私たちは何らかの苦しみが生じた時に他人や周囲の状況にその原因を求めてしまうのだけれど、実際、自分が感じる苦しみの原因は自分の考え方にある。 同じ状…

  • ナッツとプロテインを買った

    ナッツとプロテインが届いた。 いつも愛用しているものだ。 ナッツは朝食用、プロテインは運動後に摂取している。 朝食をナッツとコーヒーだけの生活にしてからどれくらいになるのかは忘れたのだけれど、無理なく続けられているので自分なりにしっくりきているのだろう。 そもそも朝はあまり腹が減らない。 腹が減っていない時に無理に押し込むような食べ方はやめたほうがいいのかもしれない。 先日実家に帰っていたのだけれど、姪っ子たちは起きて顔を洗い、すぐさま朝食を食べさせられていた。 無論、姪っ子たちは食べるのが遅いのだけれど、それはなぜかと言うと、そもそも腹が減っていないからだろう。(私だって朝起きてすぐに人から…

  • 帰省の反動を整える

    私にとって実家への帰省は非日常に当たる。 姪っ子や甥っ子と遊ぶ。 普段行かないところに行く。 普段食べないものを食べる。 普段寝ないところで寝る。 普段会わない友達と会う。 酒を飲んだり、朝まで過ごしたりする。 これはこれで楽しい。 そして東京に戻ってくると普通の日常が始まる。 非日常を通じて乱れたものを整え、その反動を穏やかなものにしていつもの日常に戻る必要がある。 睡眠、掃除、洗濯、自炊、運動、読書、ブログ、瞑想で一気に整える。 ここで刮目するべきなのは、日常生活を乱すことには金がかかるが、日常生活を整えるためにはほとんど金がかからないことだ。 やろうと思えば誰もができる平凡なことで日常生…

  • 何のための手間なのか

    それからも慎吾は丁寧にひげを剃り、肌のケアを続けた。何に勝ちたいのか定かではない負けん気が頭をもたげたのと、自分自身にかけるささやかな手間が楽しくなったから。その時だけでも、よし、と思える。化粧水をたっぷり取った手のひらを顔に押し当てると、じゅわっとした感覚や冷たさが心地いい。化粧水の成分以外のものも染み込んでいく気がする。ほっとする。 一穂ミチ『スモールワールズ』 何かをやる時に、それは自分を大事にするためなのか、あるいは人を見下すためなのかで、その後の精神状態は大きく異なってくる。 例えば、自分の肌は大事だから肌をケアしているのか、美貌を根拠に他人を見下すために肌をケアしているのか。 どち…

  • 帰省中の整理

    しばらく帰省していた。 姪っ子や甥っ子と遊びまくった。 祖母の服や布団類を整理し、ゴミ袋(45リットル)12、3袋分の不用品を処分した。母親の服も要らないものは全て捨てさせた。 当然クローゼットは見違えるようにすっきりした。 使っていないもの、つまり価値がないものを処分することによって、普段使っているものをより大事にしやすくなる。 昨年の冬、私は母親にモンベルのスーパーメリノウールのアンダーウエア上下を贈ったのだけれど、母親はものへの執着心が強く、ものを溜め込むタイプのため、同メリノウールも多くのものに埋もれてどこにあるのかわからない状態だった。 そうしてメリノウールは使われなくなり、使われな…

  • 相手を見ていないかもしれない

    愛情のつもりで注いでいた過剰な思い入れは、誰の得にもならなかった。受け取る側のキャパを見越して適量を与えられないのなら、何もしないほうがましだ。 自分があれしてやりたい、これしてやりたいで頭いっぱいだったんだろ。家族にせよ教え子にせよ、先生の自己満足のための道具じゃないからね 一穂ミチ『スモールワールズ』 人に何かをしてあげた時、私たちは「おれはこんなことをしてあげたんだ」と得意顔になることがしばしばであるが、それがありがた迷惑になっている可能性もある、ということも想定したほうがいい。 自称「善意」が「ありがた迷惑」になる原因は、相手のことをきちんと見ていない、これに尽きる。 んじゃあ、相手の…

  • メガネを洗い始めた

    眼鏡をかけて生活していると、一日の終りには結構汚れていることが多い。 特に料理なんかをするとはねた油なんかが付着してしまう。 皮脂汚れも意外と付いている。 その状態で布製のメガネ拭きで拭き取ろうとするとただただ油が伸びるだけ、そしてメガネ拭きも汚れるだけになる。 よって、私はダイソーの使い捨てのウェットタイプのメガネクリーナーを使っていたのだけれど、それがある日から手に入らなくなった。 100円で30枚入りで、とても使い勝手が良かったのに残念ではあるが、諸行無常の理によって、商品も入れ替わっていく必要があるのだろう。 ないものは仕方がない。 そこでドラッグストアで目についたものが、「メガネのシ…

  • 【サッカニー】ランニングシューズを買った【RIDE17】

    先日、ランニングシューズを購入した。 購入したのはサッカニーのRIDE17というモデル。なかなかの格好良さだ。 気になるシューズを3足ほど試着し、一番しっくり来たのがこれだったので買ったのだけれど、あとで調べてみると、結構な優れものらしい。 近所の公園を軽くゆっくり走る程度の私にとっては十分すぎるほどのスペックだろう。 ランニングシューズはアシックスのものを2年前に購入していて、まだまだ履こうと思えば履くことはできる。 アシックスのシューズは近々帰省する際に実家に持っていき、実家に配備しておこうと思う。 そうすることによって、帰省した時にもジョギングを嗜むことができる。 実家にいる間の日中は姪…

  • ぼさっと心を手入れする

    人間の心は、たとえてみれば庭園のようなものだ。よく手入れをして美しい庭にすることもできれば、荒れるにまかせてしまうこともできる。手入れをしようとしまいと、庭には必ず何かが育つ。役に立つ種を蒔かなければ、どこからか雑草の種子が運ばれてきて芽ぶき、庭は雑草におおわれてしまう。雑草が生えていれば、その種子は次の雑草を生む。 ジェームズ・アレン『人は考えたとおりの人間になる』 私たちの心は本来的に寂しさを抱えている。 その寂しさというのは単純に自分の存在を認めて欲しい、大事にして欲しい、肯定して欲しいという思いなのだけれど、私たちは自分勝手に様々な条件を満たさなければ自分は人から大事にしてもらえないと…

  • ネガティブモード全開の人

    他人の欠点に対して過剰反応をし、コントロールできない周りの人や状況に対して被害者意識を持ってしまう依存性 自分自身を正当化するために相手の弱点を必要としている スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』 ここ数日、ネガティブモード全開の人の話を立て続けに聞くことがあった。 彼らの傾向として、どうしてこうしてくれなかったたんだ、こうすることが当然だろう、こういうはずだ、こうに違いないと思った、ああいうことがなければこうはならなかった、私はこんなに被害を被った、ぴえん、だから〇〇して欲しい、こんなに可哀想な私は〇〇してもらって当然だぽよ、と考える傾向がある。 特に大したことでもないことや自分でもど…

  • 人から大事にされたいのに人を粗末に扱う努力をしているパッターン

    (マルコム・マッグリッジ『二十世紀の証』) 「最近になって、私は時々人生を振り返る。すると、強烈に感じることは、それぞれの生活の場面で有意義かつ魅力的に見えたことは、今になって考えると、意味のない馬鹿げたことにしか見えないということである。例えば、成功すること、人に知られたり誉められたりすること、お金を得たり、女性を口説いたり、旅をしたり、まるで悪魔のように世界のあちらこちらに行ったり来たりするような快楽、社交界の虚栄を話したり経験したりすること、すべてそうである。 今から考えれば、こうした自己満足のための行為すべてが全くの幻想にすぎず、パスカルが『土をなめる』と呼んだほどに味気ないものなので…

  • 「きれいな自分」への執着

    先日、後輩から相談を受けた。 その後輩は管理職Aから食事の誘いを受け、嫌々ながらも食事に2度ほど行き、その結果、同後輩はますますAさんを受け付けなくなり、かの女性にありがちな「生理的に無理」という状態に至り、業務上Aさんと関わるようなことを極力なくして欲しいということだった。 二人の間で具体的に何があったのか詳細はわからないが、後輩に嫌な思いをさせるメリットは一切ないため、合点承知の助、と死語で回答し、全面的に配慮する旨を伝えた。 んじゃあ、どうしてその後輩は嫌々ながら2度も食事に行くことになったのかというと、彼女は自分の中で嫌な感情が起こった時にそれを無視したり、抑圧したりするという。(そう…

  • 内側の習慣

    心の中でなにか悪いことを考える。まあ、それは他人にはわからないからいいや、と思って人を憎み、嫌う。しかし、他人に気づかれないとしても、その思いは深層心をどんどんと汚していきます。この事実に気づくとき、私たちは愕然とします。年をとるほど生きることがつらく重くなっていく人は、この表層心と深層心との因果関係に気づかず、あるいは気づいていてもそれを無視して生きてきたつけが回ってきたと言えるでしょう。 横山紘一『唯識の思想』 思考という心の働きが人間を創る。いまある私は、自分自身の思考がつくり上げたものだ。人の心に悪が芽生えたとき、必ず悩みがついてまわる。ちょうど牛が引く荷車のように、いつもうしろに続い…

  • 【愛用品】縮まない(はずの)ベランダサンダル

    私のアッパートにはベランダがあり、そのベランダにはサンダルを配備しているのだけれど、そのサンダルは夏の直射日光をガチムチに浴びてガチムチに変形してしまう。 このように変形してしまうと、当然、容易に履きにくくなり、ついには履かなくなる。 そうしてきちんと使い切れないままに買い替えることになる。 東京に来て、変形して履けなくなったのはこれで2足目だ。 1足目はサイズが小さかったので縮んで履けなくなったのだろうと思い、2足目はかなり大きめを買ってみたのだけれど、大きくても縮んで変形すれば相当履きづらくなる。 そこで直射日光を浴びても縮みにくいサンダルを買うことにした。 このサンダルはPVCという素材…

  • 最近買い替えたもの

    最近色々とものを買い替えた。 ゴミ箱 浴室用ブラシ 浴室用スポンジ ベランダ用サンダル 歯ブラシ 歯磨き粉 スーツ用靴下 「使っていないものは捨てる」という生活を送っていると使っているものだけが残り、そうして残った普段使っているものを使い続けると、それらは消耗してくるので、定期的に買い替える必要が出てくる。 そうして自分が普段使っているものが入れ変わっていくことによって、モノで自分の価値を規定することの無意味さみたいな感じの雰囲気的なニュアンス、人生まじで諸行無常ということがわかってくる。 周囲のものはどんどんと変化していく、そうして変化していくものを根拠に自分を規定しようとすることほど不安定…

  • 自分を大事にする根拠

    もし私の安定性が私の評判や持っている所有物に依存していれば、それを失いはしないか、盗まれはしないか、あるいはその価値が低下することはないかと常に恐れて、脅威を感じながら生活するほかない。より多くの資産、名声、地位を持つ人の前に出ると劣等感を覚え、逆に自分より資産、名声、地位の低い人に会うと、優越感を感じる。 所有物中心の人は自尊心が常に揺らいでおり、一貫性、安定性、または一定の自分というものを持っていない。いつも資産、土地、地位、または名声を守ることに集中している。株の暴落で全財産を失った人や、選挙に落選して政治家が突然に自殺したという話は、誰でも聞いたことがあるはずである。 スティーブン・R…

  • 優越感という罠

    「活動の罠」――日々の生活の忙しさに追われ、やっていることそのものに意味があるかどうかを考えないありさま――の中に自分自身を見失い、成功のはしごを昇りつめて頂上に達した時、はじめてそのはしごはかけ違いだったと気がつく人がなんと多いことだろう。非常に忙しい毎日を送りながらも、その活動自体が、実は自分の最終的な目的とは何ら関係がないという可能性が大いにあるのだ。 (中略)もし、はしごをかけ違えていれば、一段ずつ昇るごとに間違った場所に早く辿り着くだけである。忙しいかもしれない、能率よく働くかもしれない。しかし、目的を持った上で始めない限り、効果的ではないのだ。 スティーブン・R・コヴィー『7つの…

  • 地獄にいる人

    私たちは一人一宇宙であって、自らの心の世界に閉じ込められ、その中でさまざまな影像を作り出し、それらに縛られて悩み苦しんでいます。すべては心というキャンバスの上に描き出された絵であり、あるいはプロジェクターによって投影された映像のようなものであり、すべては夢のような存在です。いや、夢のような存在ではなく、夢そのものであります。 言葉で考えるとおりにはものごとは存在しない。この事実を自ら心の中で確認し気づくとき、世界は大きく変貌してきます。いままでと違った世界の中で、少しはより自由に生きることができるようになります。 横山紘一『唯識の思想』 先日ヘラヘラしながら労働をしていると、Aさん(50代・女…

  • 文系だけど物理の面白さがわかってきた

    常識的に考えれば、ネコの生死は箱を開ける前に決まっているはずです。 ところが量子論の解釈によっては、ネコの生死はきまってなどおらず、両方の状態が共存していると考えるんです。そして箱の中を確認した瞬間にはじめてネコの生死が確定するんです。 コペンハーゲン解釈によると、電子がどちらのスリットを通ったかを確かめると、その行為そのものによって電子の波は収縮し、電子はどちらか一方しか通らないことになります。 松尾泰 監修『東京大学の先生伝授 文系のためのめっちゃやさしい量子論』 最近、ふと量子力学の本を手にとって読んでみたのだけれど、とても面白かった。 物理学ってこんなにおもろかったんやー、となぜか関西…

  • 何かを否定するべきではない理由・全てを大事にするべき理由

    考える「言葉」と悩む「思い」とによって目覚めた瞬間の「生の世界」が複雑に色付けされ、加工された二元対立の世界に変貌します。そして、私はその世界の中で一日右往左往しながら生きることになるのです。 世界はもともと無名で無色の世界だったのです。目覚めた瞬間の世界はそうだったのです。それが自他対立の世界に変貌し、あれを考え、これに悩み、ときには怒り争う一日に終止してしまいます。私たちはそのような対立状態の毎日を生きています。 横山紘一『唯識の思想』 私たちは物事を正しく認識しているつもりになって日々を生きているのだけれど、実は個々人が見ている世界というのはその人なりに加工された世界だ。 気づかない内に…

  • ケチと浪費

    若い頃に金をケチってばかりいるのは大きな過ちだと気づいたまではよかったが、その反動で、今度は闇雲に無駄金を使うという過ちを犯してしまった。以前は節約しすぎ、今度は無駄遣いし過ぎだ。 ビル・パーキンス『DIE WITH ZERO』 ケチの極致は実は一番の無駄遣いである。 岩尾俊兵『世界は経営でできている』 私たちはお金を節約しすぎたり使いすぎたりして日々右往左往しているのだけれど、お金を使わなすぎることや使いすぎることことは一見正反対のように見えて「世間的価値で自分の価値を定義しようとしているという点では同じ」ということが言える。 お金を使わなすぎるということは、お金を可能な限り自分の手元に置い…

  • 何かを続けるコツ

    気がついたらブログも3年以上続けている。 特にネバギバ精神で頑張っているつもりはないのだけれど、記事の数もなかなかの量になってきた。 まぁ、そういう継続年数や記事数はどうでもいい。 何かを続けるためには以下の2つを心がけるといいかもしれない。 (1)朝の習慣としてやる (2)優越感のためにやらない (1)朝の習慣としてやる 人間の集中力は朝が一番高くなりやすいという。 しっかりと眠り、起きたばかりであるため体力も気力も満タンだからな。 そんな朝に、続けたいことを1つ選んで、組み込むことを心がけてみる。 それは書くことでもいいし、筋トレでもいいし、勉強でもいいし、創作活動でもいいし、自分がコツコ…

  • 人の話を聞けるようになるための大前提

    私たちは一つの共通な同じ世界の中に住んでいると思っています。しかし、決してそうではありません。一人一宇宙に閉じ込められているのです。 そしてこの閉じ込められた世界、すなわち自分の心の中に、自分が認識しているあらゆる存在があります。 私が沈みゆく太陽を見てあなたに「美しいね」と言い、あなたも「そうね」と答える。しかし、私が私の心の中に思い浮かべている、いわば私の太陽をあなたは見ることができませんし、またその逆も言えます。 横山紘一『唯識の思想』 私たちは自分のことを正常だと思い、自分は物事をありのままに認識していると思い込んで日々生活しているのだけれど、実は私たちは物事をありのままになんか捉えて…

  • 「国立ハンセン病資料館」に行って思ったこと

    先日、友人が遊びに来て、その友人と国立ハンセン病資料館に行ってきた。 そこではハンセン病患者に対する差別や偏見の歴史を学ぶことができる。 私たちはものごとを線引し、条件を設けたり基準を設けたりして「どうあつかってもいい存在」「苦しめてもいい存在」というものを作り出してしまう。 その線引や基準はどんなものでも構わないし、各個人や集団によって異なってくる。 その人がハンセン病かどうか。 その人がハゲかどうか。 その人が貧乏かどうか。 その人がブサイクかどうか。 その人が無職かどうか。 その人が犯罪者かどうか。 その人が自分の言うことを聞いてくれるかどうか。 その人が自分の思い通りに動いてくれるかど…

  • 暇になる習慣

    最近、休日が暇だ。 休日にやることは家事、運動、読書、ブログくらいで、残りの時間は昼寝をしたりぼさっとしている。 買い物も食料品と日用品を買うくらいで、特に欲しいものもない。 以前は一人旅や買い物もよくしていたのだけれど、30代に入って一気にその頻度が激減した。 一気に削ぎ落ちた感がある。 行ったところのないところに行く、会ったことのない人と出会う、持っていないものを買う、つまり非日常を味わうということ、これはこれで楽しいかもしれないのだけれど、結局自分が人生の大半を過ごすのは日常、つまり、よくいるところ、よく行くところであり、よく会う人、よく一緒に時間を過ごす人であり、すでに持っているもので…

  • 寂しいから人を中傷する

    他人の弱点や欠点を批判する目ではなく、慈しみ深い目で見てほしい。彼らが何をしているのか、何を怠っているかが問題ではなく、それに対してあなたがどういう反応を選択するか、あなたは何をすべきかが問題なのだ。問題は自分の「外」にあると考え始めたら、その考えをやめてほしい。その考えこそが問題なのだ。 スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』 私たちは他人の弱点や欠点をあざとく見つけて、その他人を批判したり誹謗中傷したり見下したり馬鹿にしたりする。 まさに中傷のプロだ。 メディアやSNSが世間のモノサシに合わない人を吊し上げ、不特定多数の人がその標的に向かって辛辣な言葉という石を投げつけ苦しめ続けるとい…

  • 株価が乱高下しているらしい

    私は新聞も読まないしニュースもほとんど見ないのだけれど、昨今は株価が乱高下しているらしい。 私はインデックス投資をやっているため、現在自分の資産がどうなっているか確認してみたところ、確かに資産額は減っていた。 とは言っても、前月比はマイナスだけれど、評価損益は依然としてプラスだ。 働き始めてから約6年間積立しており、その間のコロナ禍等で株価が大幅に下がった時もやり続けているため、そう簡単には評価損益がマイナスになることはないだろう。 私にとってインデックス投資はある種の積立貯金のようなもので、そのまま普通預金として持っているよりも少しでもましであればそれで十分だ。 おそらく今回の株価の乱高下に…

  • 罵倒してくる人の世界

    本当の意味からすると、人が深い傷を受けるのは、他人の行動によるものではないし、ましてや自分の間違いによるものでもない。それにどう反応するかによって傷を受けるのだ。自分を咬んだ毒蛇を追うことによって、毒が全身を駆け巡り心臓に至るのだ。すぐその毒を取り除く手段を講じることの方が、大切なのである。 スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』 人に悪口を言われたり罵倒されたりするとたしかに良い気持ちはしないものなのだけれど、そういった他人からの攻撃は自分を傷つける直接的な原因ではない。 人から悪口を言われて、それ以降の自分の思考パッターンが自分を傷つけていく。そしてその思考パッターンに則った自分の反応…

  • 他責ジャンキー

    自分の悩みを他人の行動、条件づけ、あるいは周りの状況のせいにするのはとても簡単である。しかし、私たちは自分の行動の責任をとることができる。私たちには、反応を選択する能力(Responsibility)がある。自分の人生をコントロールし、自分のあり方や人格そのものに集中することにより、自分の周りの状況に大きく作用を及ぼすことができるのだ。 スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』 私たちは自分にとって不都合なことの原因を他人に求め、他人や周囲を責め立てることによって解決しようとしてしまうのだけれど、それはどうしてなのかしらん。 おそらくそれは他人を「間違っている人」「悪い人」「できない人」「価…

  • そもそもゼロの自分

    あなたの最大の目標は、金をできる限り増やすことではない。できる限り人生を豊かにすることである。それを忘れないで欲しい。そのような視点を持つと、生き方を大きく変えていけるようになる。 ビル・パーキンス『DIE WITH ZERO』 私たちは自分を定義するものを何も持たずに生まれてくる。 それから名前をつけられ、世間的に価値があるとされているものをかき集め、それらをもってして自分はこういう人間だと定義していき、それから自分を定義していると思われるものを全て(名前も肉体も全て)手放して消えていく。 ゼロで生まれてゼロで消える、というのが人生の実情だ。 自分というもの、セルフイッメージというものを一時…

  • セルフネグレクト予防

    先日、Youtubeをダラダラと見ていると、セルフネグレクトに関する動画を見る羽目になった。 セルフネグレクトというのは、自分で自分の世話をすることを放棄するということだ。 自分のために食事を作ることを放棄する。 自分のために部屋を掃除することを放棄する。 自分のために不用品を捨てることを放棄する。 自分のために空調を調整することを放棄する。 とにかく自分で自分のことをどうでもいい存在、粗末に扱ってもいい存在とみなすようになって、自分が自分のために動くことを放棄する。 どうして自分で自分のことを放棄するのかというと、おそらく彼らには理想があり、しかも高い理想があり、その理想を叶えている人には価…

  • 「整えゲーム」としての日常

    こうした人たちに本当に必要なのは、欲しいものは自分で作ってしまう、日々の生活や仕事の中に楽しさを見出す、ということだろう。 普段の仕事自体を「問題解決ゲーム」とみなして、いかにすれば顧客を創造・獲得できるのか考えてみる。あるいは難しい仕事をいかに短時間で効率よく覚えられるか挑戦する。苦手な上司・同僚とどうすれば仲良くなれるのかさまざまな施策を実験してみる、などだ。 岩尾俊兵『世界は経営でできている』 日常生活は大小さまざまな問題で溢れ返っている。 それは諸行無常の理によって物事が「常」の状態、つまりずっと同じ状態にいることはあり得ないからで、解決したと思ったらまた同じような問題や別の問題が起こ…

  • 新宿の反動

    先週末は、仕事終わりに後輩と新宿に遊び行ってきた。 朝まで飲み歩き、始発で帰る羽目になった。 初めて歌舞伎町に行ったのだけれど本当に眠らない街で、まじでカオスだった。 いわゆるトー横界隈も歩いてみたが、みんな各々雑談、睡眠を嗜んでいたように見えた。案外とのんびりとしていて平和そうだった。 久しぶりにオールをしてクタクタになった。 朝の6時に帰宅し、昼過ぎまで寝ていた。 やはり非日常、特に酒を飲んで睡眠時間を削る系の非日常は反動がすごい。 楽しいのは楽しいのだけれどもう年齢的によほどのことがない限りその手の非日常はダメージがでかすぎる。 そういう非日常の反動に対処するためには、まずはとにかく睡眠…

  • 世界は自分なりの解釈

    そもそも人間は解釈という名のレンズを通して世界を見る。何らかの理由でそのレンズが歪んだり、傷つけられたとき、奇妙な世界が立ち現れてくるのです。それは陰謀論の形を取るかもしれないし、病的な妄想の形を取るかもしれない。いずれにせよ、その世界を見ている本人からすれば、それは現実そのものなんです。 森見登美彦『熱帯』 私たちは必ず自分のレンズを通して世界を見ている。 そのレンズの歪みや傷や色味は千差万別十人十色人それぞれなのだけれど、ブッダ級の人間でない限り、自分のレンズには何らかの欠陥を抱えているため、私たちが自分のレンズを通して物事をありのままに見ることは絶対にできない。 (私たちはすべからくみん…

  • ものを捨てて弔う

    私たちは何かがゆっくりと終わりに近づいていることに目を向けず、それが永遠に続くかのように思い込んでいる。 物事は永遠には続かず、いつかは色褪せ、消え去っていく。それを理解することで人は、目の前にあるものにもっと感謝できるようになる。 どの自分も、いつかは終わりのときを迎える。人生の過程で小さな死をいくつも体験するというのはそういうことだ。(中略) 私たちは皆、人生のある段階から次の段階へと前進し続ける。ある段階が終わることで小さな死を迎え、次の段階に移る。 ビル・パーキンス『DIE WITH ZERO』 私たちは諸行無常の理によってずっと同じ状態にはいることはできない。 もうかつての自分ではな…

  • 経験の価値もゼロになる

    最後に振り返ったとき、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生をおくったかを測る物差しになる。 金があるのに、それを楽しい経験に使わないのは避けてほしいといっているのだ。 ビル・パーキンス『DIE WITH ZERO』 金をひたすらに貯め込む人生、時間を換金するだけの人生というのは確かに虚しい。だから、金を貯め込むことばかりに注力するのではなく、その金を価値のある経験に使わないともったない、と著者は言っている。 しかし、その考え方は「金銭かき集め主義」ではないというだけで、結局は「経験かき集め主義」という感じがして、人生の価値はいかに価値のある経験をかき集めたか、振り返った時にいかに…

  • 結局、フィルター、色眼鏡、内面、インサイド、みたいな感じのニュアンス的な雰囲気のもの

    インサイド・アウトとは、自分自身の内面(インサイド)を変えることから始めるということであり、自分自身の根本的なパラダイム、人格、動機などを変えることから始めるということである。 私は一度たりとも、外(アウトサイド)からもたらされた永続的な問題解決や幸福あるいは成功といったものを、目にしたことはない。 (アウトサイド・インというパラダイムは)問題は「外」にあると考えており、彼ら――敵視している人々――が態度を改めるか、あるいはいなくなりさえすれば問題は解決すると考えている。 スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』 私たちは物事を必ず自分のフィルターを通して捉えている。そのため、物事の捉え方は…

  • 日々頑張って手に入れようとしているもの

    自分の人格の弱さを補うために、自分の地位や権限から力を借りて、自分の言いなりになるよう強要したのである。 しかし、「力を借りることは、弱さを作り出す」。まず、力を借りた人が弱くなる。なぜなら、物事を成し遂げるために、外的な力にいっそう依存するようになるからだ。 (何かを強要するときに力を使う) 身体の大きさ、地位、権限、肩書き、容姿、過去の実績などが力の源になっている場合、それが変化したり失くなってしまったりすれば、はたしてどういう結果になるだろう。 スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』 私たちは地位や権力や名声や美貌といった力を求めて日々ネバギバの精神で頑張っているが、なぜそのような力…

  • 人から責められた時に考えるべきこと

    私たちは、物事をあるがままに見ているつもりでも、実はある種の「レンズ」を通して見ているということであった。そして、そのレンズこそが、私たちの世界観をつくり出し、私たちのすべての行動を方向づけているのだ。 スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』 私たちが誰かを非難したり罵声を浴びせたりする時(心の中であっても)、私たちはあたかもその相手のことを何もかも知っていて、相手の悪の部分をしかと見極めた上で「あいつは悪い人間だ」として攻撃していると思い上がっている。 しかし、実際に私たちは相手のことなど全くわかっていないし、相手の中で何が起こってるのか、相手がどのような文脈にいるのか、どのような過去を…

  • 世界は平凡でできている

    立ち止まって考えてみれば、金銭、時間、歓心、名声など、人生における悲喜劇は「何かの奪い合い」から生まれることが分かる。そして奪い合いは限りある価値に対して発生する。価値がないものや限りなく創り出せるものは奪い合う必要がない。 岩尾俊兵『世界は経営でできている』 私たちは一人ひとりが違う世界の中に生きている。 同じ空間を共有しているので、同じ世界に生きているだろバーロー、とコナン風のツッコミが入るかもしれないが、私たちは物事を自分のフィルターを通してしか捉えることができず、それ故に同じ出来事でも個々人でその見え方が全く異なる、ということかわかるように一人ひとり違う世界に生きているということが言え…

  • デジタルカメラを購入した【Canon IXY650】

    先日デジタルカメラを購入した。 スマートフォンがガチムチに発達した今日において、今更デジタルカメラを買う人はあまり多くはないと思うのだけれど、私の場合、スマートフォンがガチムチに発達して いるが故に、デジタルカメラを購入したことになる。 私は数週間前から惰性スマホを減らすためにスマートフォンの電源を切り、それをクローゼットの奥の箱の中に入れている。 そのおかげで意味もなくスマホを触る、特に見たくもない動画をダラダラと見続けてしまう、ということが激減し膨大な暇な時間を生み出すことができているのだけれど、一方で、何かと写真に収めておきたい場面というものもあり、しかしながらその度にクローゼットの奥か…

  • 平穏な日々のための努力の方向性

    目的と手段の位置づけを誤って、自分に配慮して欲しくて自慢話をするが、そのせいでますます配慮を得られないような状況に陥る人はあまりにも多い。 こうした小競り合いは自分の存在感を相手に認めさせたいがために引き起こされる。居場所を作るための闘いなのである。しかし居場所を確保するために揉め事のきっかけを作るようでは、結局は居場所を失う。 思いやりと居場所とを闘争によって、権謀術数によって、浪費によって誰かから奪い取らないといけないと思い込んでいるからこそ衝突が起こる。 岩尾俊兵『世界は経営でできている』 私たちには自分の存在を認めてもらいたいという根源的な欲求があり、つまりはそれは寂しいという感情なの…

  • 想像に怒る

    実は我々が何かに憤慨する時は相手や出来事そのものに怒っているのではない。自分の中で膨らませた想像に対して怒っているのである。 我々は、相手の考えを勝手に想像して、勝手に自分の常識と比べて、勝手に相手を非常識と決めつけて、勝手に怒り狂う。怒ることでさらなる怒りの原因を自分から作る。 岩尾俊兵『世界は経営でできている』 人は、物事をあるがままに、つまり客観的に見ていると思い込んでいるのが常である。しかし、私たちは世界をあるがままに見ているのではなく、私たちのあるがままに(条件付けされたままに)世界を見ているのだ。物事を説明しようとすると、それは結果的に自分自身、自分の知覚、自分のパラダイムを説明し…

  • 想像に怒る

    実は我々が何かに憤慨する時は相手や出来事そのものに怒っているのではない。自分の中で膨らませた想像に対して怒っているのである。 我々は、相手の考えを勝手に想像して、勝手に自分の常識と比べて、勝手に相手を非常識と決めつけて、勝手に怒り狂う。怒ることでさらなる怒りの原因を自分から作る。 岩尾俊兵『世界は経営でできている』 人は、物事をあるがままに、つまり客観的に見ていると思い込んでいるのが常である。しかし、私たちは世界をあるがままに見ているのではなく、私たちのあるがままに(条件付けされたままに)世界を見ているのだ。物事を説明しようとすると、それは結果的に自分自身、自分の知覚、自分のパラダイムを説明し…

  • 否定をやめると余裕ができる

    人はお金で豊かになれない(心で……という綺麗ごとではなくとも)、モノやサービスで豊かになるという真実である。 たとえお金をどれだけ稼いでも消費ができなければ意味がない。 さらにはたとえ消費ができても、モノやサービスをじっくりと味わって満足を得るという時間と精神の余裕がなければ意味がない。 岩尾俊兵『世界は経営でできている』 私たちは基本的にお金をかき集めることに必死だが、それは自分の基本的な生活(寝る、起きる、食べる、排泄する)のためというよりは他人を見下すことによる優越感のため、あるいは将来の漠然とした不安の解消のためにお金をかき集めていることが多い。 (優越感を求める発想の根本には、「こん…

  • 足りない世界

    雑食のサルは、動物というエサを得られる機会が比較的少ないことから、常にマウンティング行動をとって上下関係を確認しているとされる。(中略) 一方で、そこら中に無尽蔵に生えている植物を主に食べるゴリラはこうしたマウンティング行動はとらない。それどころか、自分が食べている植物を欲しがる他のゴリラが周囲にいたらそれを惜しみなく分け与えるそうだ。 岩尾俊兵『世界は経営でできている』 「満たされた欲求は動機づけにならない」のである。満たされていない欲求が動機づけになるのだ。人間にとって生存の次に大きな欲求は、心理的な生存である。それは、理解され、認められ、愛され、必要とされ、感謝されることである。 スティ…

  • 「上」という幻想

    「エピソードトーク内高級タワマン在住主張型の人」は「都心のタワーマンションの高層階に住めることは経済的・社会的な地位が上な証だ」という(実は全く自明ではないどころか間違っているさえいる)価値観を受け入れてしまっている。 岩尾俊兵『世界は経営でできている』 私たちは「誰が上で誰が下か」「誰が価値があって誰が価値がないのか」「自分はあの人より上か下か」ということに執着しながら生活していることが多い。 しかしその「上」とか「下」というのは、自分が勝手に想像している自分の世界にしかない自分独自のモノサシやヒエラルキーで、要するに幻想なのだけれど、その幻想の中で少しでも上になろう、価値のある人間になろう…

  • 多いとちゃんと見れない

    整理がきちんとできれば、自分が把握していないものがいっさいない、クリアな状態になる。そうすれば仕事の効率も上がるし、リスク回避にもなるのです。 佐藤可士和『佐藤可士和の超整理術』 注意を向ける場所が多くなりすぎれば、注意の総量は変わらないのだからひとつひとつに対する注意の総量は減り、かえって注意散漫になって暗記は難しくなる。 岩尾俊兵『世界は経営でできている』 日常生活における整理というのは持ち物を「使っているもの」と「使っていないもの」に分けて、使っていないものを捨てていくことだ。 そうすることにより、自然と使っているものだけが手元に残る。 そしてその量は決して多くはない。 ものを使うに…

  • 日常のデザインと手段と目的

    なぜこのデザインにしたのかという過程を相手に理路整然と語れるように、自分の思考回路の整理をきっちり行うようにしたら、作品からあいまいな部分がどんどん消えていきました。頭のなかに一点の曇りもなくなると、目的がフォーカスされて、ビシッと論理の筋道が通ったのです。すると、相手が疑問を挟む余地のないほど、自分の作品を完璧に説明できるようになった。言い換えれば、作品が完璧に自分のものになったのです。 佐藤可士和『佐藤可士和の超整理術』 「活動の罠」――日々の生活の忙しさに追われ、やっていることそのものに意味があるかどうかを考えないありさま――の中に自分自身を見失い、成功のはしごを昇りつめて頂上に達した時…

  • ものを捨てる目的

    決して”捨てる”ことが目的なのではありません。あくまでも手段なのです。「何のために捨てるのか?」といえば、本当に大事なものを決めるため。そして、大事なものをより大切に扱うためなのです。こうした目的を意識していないと、整理の方向性がブレてしまいます。 佐藤可士和『佐藤可士和の超整理術』 何かを大事にするためには、それなりに時間と労力がかかるし、きちんと注意を払って見てあげる必要がある。 そして現実問題として、私たちの時間と労力は有限で、注意力にも限りがあるため、私たちが大事にできるものの量にも必ず限界がある。 つまり、ものが多ければ多いほど一つ一つのものに割ける時間と労力と注意力の量は少なくなく…

  • 朝の快楽ルーティン

    私は快楽が好きなのだけれど、朝から快楽を味わう方法として、朝のルーティンがある。 朝のルーティンというのは起きてから何をするのかを一連の流れとして決めておくことで、このルーティンを自分の快楽のために決めておくと朝から快楽を味わえて調子が良い。 以下に私の快楽ルーティーーーンを紹介します。 大前提としてたっぷりと十分な睡眠時間をとる。 そして起きる。 この時点ですでに人としてやるべきことはもう十分やり終えていると思っていい。二重丸だと思っていい。 (寝る、起きる、食べる、排泄する、人は生きている限りどのような状況にあろうとこの4つの営みからは絶対に逃れられない。つまり、この4つの営みは人生の根本…

  • ものを捨てる時の不安

    何が起こるかわからないという気持ちから、モノがたくさんあると人は安心するものです。逆に、モノを取り去ることを考えると、裸になってしまうような心もとない気持ちになる。 しかし、その不安は本当に根拠のあるものでしょうか? 佐藤可士和『佐藤可士和の超整理術』 自分の持ちものを「使っているもの」と「使っていないもの」に分けて、使っていないものを捨てる。 これが習慣になると時間にもお金にも余裕が出てきやすくなり、生活が安定しやすくなるのだけれど、使っていないものを捨てるということは案外と難しい。 「使っていない」ということは「持っていない」ことと同じことで、それは実際に使っていないのだから捨てたとしても…

  • 苦しみを自分を知る好機にする

    ラムファードはおりあるごとに、言い方をいろいろ変えて、弱いものは死んだほうが世の中のためだと話していた。 カート・ヴォネガット・ジュニア『スローターハウス5』 身体の大きさ、地位、権限、肩書き、容姿、過去の実績などが力の源になっている場合、それが変化したり失くなってしまったりすれば、はたしてどういう結果になるだろう。 スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』 私たちは、自分に何らかの世間的な価値があると感じている時に、調子に乗ってしまう。 自分は〇〇ができる、自分は〇〇を持っている、だから自分には価値がある。 その〇〇は自分が価値があると思えるもの、不特定多数の人間が価値があるとみなしてい…

  • 「品性下劣ではない」ということ

    アメリカからは多くの新製品が渡来した。しかしなかでも前例を見ない、驚異の新製品は、品性下劣な貧民の大群である。自分を愛するすべを知らぬ彼らは、他人を愛することもない。 トラウトは金のなる木をテーマにした本も一冊書いている。その木は、葉のかわりに二十ドル札をつける。花は国債、果実はダイヤモンドである。人間たちはそれに魅せられ、根の周囲で殺し合いをする。死体は良質の肥料となる。 そういうものだ。 カート・ヴォネガット・ジュニア『スローターハウス5』 品性下劣というのは、自分を愛するすべを知らないということだ。 そして自分を愛するということは自分のことを大事にするということになる。 しかし、私たち…

  • 「リンチにかけてよい人間」と「リンチにかけてはいけない人間」

    宇宙人の説によれば、新約聖書の物語の欠陥は、キリストがそのみすぼらしい外見とはうらはらに、事実<この宇宙におけるもっとも強大な存在の息子>だったことであるという。だから新約聖書の読者は、はりつけの場面まで来ると、必然的に次のような考えに傾いてしまうのだ。ローズウォーターは読み上げた―― 「なんということだ――連中はとんでもない男をリンチにかけようとしている!」 この考え方には、双子の兄弟分がある。「リンチにかけてよい人間はほかにいる」だれか?有力なコネのない人間である。そういうものだ。 カート・ヴォネガット・ジュニア『スローターハウス5』 私たちは無意識的に「リンチにかけてよい人間」と「リン…

  • 最近変えて良かったこと3選

    最近、以下のことをやったことにより日常がより整い始めたような気がする。 1|スマホの電源を切ってクローゼットの中に入れておく 2|快適なイスを買った 3|筋トレのメニューを減らした 上記の3つが相まって、とんでもなく時間に余裕ができるようになった。 1|スマホの電源を切ってクローゼットの中に入れておく おそらく多くの人が惰性的にスマホを閲覧することによって、多くの時間が空費され、本当に時間を費やしたいこと、費やすべき重要なことに時間を費やすことができていないのではないかしらん。 私も楽勝でその内の一人で、手段はどうでもいいので、とにかくダラダラとスマホを見る時間を減らす必要がある。 ポイントは…

  • 職場の鬱傾向の人の特徴

    辞めたいのは会社ではなく、いま、ここの、自分が存在することのむずがゆい不快感なのだ、きっと。 細川貂々『その後のツレがうつになりまして』 私の職場に鬱で病休し、そのまま休職している人がいる。 また風の噂によると、私の職場にはその他にも何名か精神科に通っていたり、心を病んで部署異動したりしている人もいて、しかもその人数が案外と多くてびっくらこいている。 その人たちの顔面を思い浮かべてみて私が感じる鬱傾向の人の特徴は「潔癖」「不寛容」ということで、とにかく自分の中で人を区分けするためのハードルがはっきりしていて、しかもそのハードルが高すぎて、しかもそのハードルに満たない人のことを「価値のない人間」…

  • 「あってもいい感情」と「あってはいけない感情」

    感情豊かで、感情的にならないときは、さまざまな感情を感じ、受けとめ、それらを活用して人と関わっていることになるでしょう。 平木典子『マンガでやさしくわかるアサーション』 病気前 表の顔:バリバリ働く(やるぞっ)、かっこつける(ぜんぜんへーき)、自分にも他人にもきびしい(グチを言ってもはじまらないよ) 裏の顔:自分が損することはしない、理屈で考えてばかり(ろんり的に言うとっ)、弱い人を切り捨てる(もー知らん) 細川貂々『その後のツレがうつになりまして』 まず大前提として、私たちの感情というのはガチのムチで多様で豊かで自由奔放でもある。 そして私たちは理性なり自分や社会集団の都合によって気まぐれに…

  • 日常における変えることのできない物事(大前提)

    神よ願わくばわたしに 変えることのできない物事を 受けいれる落ち着きと 変えることのできる物事を 変える勇気と その違いを常に見分ける知恵とを さずけたまえ カート・ヴォネガット・ジュニア『スローターハウス5』 身近な物事を「変えることのできるもの」と「変えることのできないもの」に分けて、「変えることのできる」ものに注力していく。 合理的で素晴らしいと思う。 自分にとって、何を変えることができて何を変えることができないのか、というのは色んなレベルがあるだろうし、人それぞれ異なると思うのだけれど、ここでは我々全員にとってどうしようもないこと、つまり変えることができないことを羅列していこうと思う…

  • 懲罰思想が苦しみをもたらす

    主は硫黄と火とを主の所すなわち天からソドムとゴモラの上に降らせて、これらの町と、すべての低地と、その町々のすべての住民とその地にはえている物を、ことごとく滅ぼされた。 周知のとおり、この二つの町に住んでいたのは悪い人間ばかりである。彼らが消えたおかげで世界はいくらかマシになった。 ロトの妻は、もちろん、町のほうをふりかえるなと命ぜられていた。だが彼女はふりかえってしまった。わたしはそのような彼女を愛する。それこそ人間的な行為だと思うからだ。 彼女はそのため塩の柱にかえられた。そういうものだ。 カート・ヴォネガット・ジュニア『スローターハウス5』 私たちには懲罰思想というものがあり、悪は罰せら…

  • 運動習慣を少し見直してみた

    目的に対して現在の手段が適正かどうか点検しなければ過大な手段を用いてしまうことになる。 岩尾俊兵『世界は経営でできている』 筋トレのメニューを少し見直してみた。 私は、心身を大事にするためには体を適度に動かす必要があるため、運動を日常に取り入れている。 つまり、私の目的は「心身を整える」ためであり、そのための手段が「筋トレやジョギング」になる。 その目的は筋肉をモリモリにつけ、肉体美を手に入れ、私はこんなにも素晴らしい肉体の持ち主なんだぽよ、とアッピールして他人を見下すことではない。 優越感のための運動ではなく、心身を整えるための運動である。 (優越感のために何かをやると、その分劣等感を感じや…

  • スマホはクローゼットの中

    ここ最近、スマホを惰性で使う時間を減らすために、スマホをクローゼットの中の箱の中に入れている。 この箱というのは脱スマホ依存用のタイムロッキングコンテナではなく、書類入れとして使っている普通の蓋付きの箱だ(厳密に言うとスニーカー用の空き箱だ)。 どのような方法であれ、スマホを視界から消し、取り出しにくくする、そうすることによって、スマホをつい惰性で手に取りたくなっても、面倒くさくなり諦めることができる。 すぐに諦めるほどに惰性で使っていたということがよく分かるぜよ。 また、箱から取り出すときに、少し時間がかかるため、スマホを使おうとしている自分に気が付きやすくなる。 その際に、スマホを取り出し…

  • 自分をボサッと眺める

    持ってはならない感情はないので、自分の感情が思い込みによってつくられていないか、自分のものかどうか、検討してみることが大切です。 平木典子『マンガでやさしくわかるアサーション』 私たちは自分なりの基準で、持っていてもいい感情と持ってはならない感情というものを決めつけている。 こういう感情は湧き起こってもいい、こういう感情は湧き起こってはいけないと自分ありの基準で理性的に区分けしている。 しかしながら、私たちの感情なり思いなり欲望というものは実際のところ極めて自由で多様であるため、理性が思い描く理想とは関係なく、湧き起こってくるものは湧き起こってくる。 こういうことは思わないように、こういう感情…

  • 苦しみを生み出す思い込み

    思い込みには、「当然」「べき」「はず」といった言葉が使われやすいので、その言い方に気をつけると、自分の思い込みが自分を苦しめていることがわかります。そのとき立ち止まって考えると、非現実的な思い込みや、誰かに言われたことを鵜呑みにしていたりすることがわかります。 考え方は自分で変えることができ、変えていいのです。 ある思い込みがあると、その思い込みに従った反応が出てきました。「思い通りにことが進まないと、いら立つ」と考えれば、いら立つのであり、「意見の対立はよくない。それは避けるべきだ」と考えると、怖くなったり、逃げ出したくなったり、怒ったりするでしょう。「思い通りにことが進まないことはありうる…

  • AKRACINGのオフィスチェアを購入した

    先日、オフィスチェアを購入した。 購入したのはAKRACINGのオフィスチェア。 AKRACINGというのはゲーミングチェアで有名なメーカーなのだけれど、オフィスチェアも作っている。 家電量販電に展示品があり、座ってみたところとてもよかったので買うことにした。 なかなかのデカさのものが届いた。 届けてくれたのは女性の配達員さんだったのだけれど、これを階上まで上げるのは大変だったと思う。申し訳ないとともに、よりありがたさが増す。 さっそく開封し、ネバギバの精神で組み立てていく。 30分ほどで完成。 少し難しい部分もあったけれど、なんとかなった。 高さも調整できるし、リクライニングは180度いける…

  • 身近な観光地

    人が自分色のメガネをかけて生きていることがわかれば、それぞれが自分の見方を伝え、それを理解することが重要だということがわかります。同じ考え方になろう、同意しようとするのではなく、ともかく相手の見方に耳を傾け、聴いてみよう、理解してみようとし、また、自分の考えも聴いてもらおうとすることです。 平木典子著 星井博文シナリオ制作 サノマリナ作画『マンガでやさしくわかるアサーション』 私たちは必ず自分色の色メガネをかけて日々を過ごしている。まずはこれに気がつく必要があり、これを人間関係の大前提に据える必要がある。 自分色というのは時に変化することはあるかもしれないが、それが何色になろうと、色メガネをか…

  • もしも5億円があったとしたら、何を買うだろうと考えてみると

    もしも5億円があったとしたら、何を買うだろうと考えてみると、以下のとおりとなった。 イス 革靴 スーツ 羽毛布団 スマートフォン カメラ まぁ、実際こんなものだ。 どれも5億円もある必要はない。 カメラ以外は基本的に毎日使うもので、どれも相当年数使ってきたのでそろそろ買い替えてもいい頃合いだと思っている。 実際に遅かれ早かれ今後買っていくことになるだろう。 お金を貯め込み、時間を換金するだけの人生というのは虚しい気がするので、日々使うものにはちゃんとお金を使っていったほうが幸福度は高いだろう。 (そして、優越感のためにお金を使う、他人を見下すためにお金を使う、というようなことをやるとお金はいく…

  • 知らない内に身についている思考パッターンを洗い出す

    人は育ってきた生活環境によって価値観や信念考え方の基礎などの非合理的な思い込みも形成される ものの見方・考え方は幼いころから周囲の人々との交流と社会的、文化的環境の中で教えられ、身につけるので、その環境では認められていたことになります。所属している家族、集団、組織、地域社会、国にうまく適応するには、周りの人たちの見方やふるまいを見習い、従って動く必要があり、それをしないと受け入れてもらえなかったり、排除されたりします。 平木典子著 星井博文シナリオ制作 サノマリナ作画『マンガでやさしくわかるアサーション』 私たち個々人の思想は育ってきた生活環境の影響を大きく受けていることが多い。 そしてそのほ…

  • 冷蔵庫と洗濯機を買い替えた

    先日、冷蔵庫と洗濯機を購入した。 これまで使っていた冷蔵庫と洗濯機は、約5年前にニート生活に終止符を打ち、実家を出て働き始めた時に購入した中古のもので、もう耐久年数もとうに過ぎていたので、さすがに買い替えることにした。 この「さすがにもう買い替えるか…」という気持ちは、そのものをちゃんと使い切ったと思えた時に浮上してくるものなのかもしれない。 ちゃんと使い切ったと思えるものは、容易に手放すことができる。 一方で、使っていないなもの、十分に使い切ったとは思えないものは手放しにくい。 私たちはどうしてもものの価値を市場価値で見てしまいがちで、使っていないものは使っていない分、新品に近いために市場価…

  • 職場のヒステリー

    先日職場でAさんにこのメールを送ってくださいという業務依頼をしたのだけれど、そのAさんがヒステリーを起こしている。 どうしてその業務を私がやらないといけないのか。 そこでミスをしたらその責任を私に押し付けるつもりだろう。 こうなったらもう本部に通報してやる。 みたいな感じの雰囲気で、正直困っている。 Aさんにお願いした業務は、みんな共通のルールの下、誰もがやっている業務で、Aさんにとっては初めての業務というだけだ。 Aさんにその業務をお願いすること自体、特に何の問題もない。 ミスをしたら責任を取るのは管理職であり、場合によっては私だ(管理職ではないが)。 もちろんミスをしたら、どうしてミスが生…

  • 自己否定と家計の関係

    先日、資産チェックを行なったのだけれど、ありがたいことに資産が増えていた。 資産が多くても少なくても自分の存在価値には全く関係がないのだけれど、資産が増えているということは家計のバランスが健全であるということなので、ただただありがたいと思う。 家計のバランスが崩れる大きな原因の一つに、優越感のための消費(他人を見下すための消費)というものがある。 わたしたちは無意識の内に人間を以下の2つに分けて生活している。 ・価値のある人間 ・価値のない人間 そして、価値のない人間は否定してもいい、責めてもいい、馬鹿にしてもいい、軽蔑してもいい、傷つけてもいい、見下してもいい、粗末に扱ってもいい存在であると…

  • ものが多いということは自分と自分が噛み合っていないということ

    仮に自分が誰かに何かをプレゼントしたとして、その相手がそのプレゼントを使っていなかったとしたら、おそらく自分は悲しい気持ちになると思う。 そしてなぜ相手がそのプレゼントを使わなかったのかというと、その相手のことをきちんと考えていなかったからかもしれない。 普段相手が使わないものを渡しているのだから、使わないことは明白だろう。 というようなことを実は私たちは自分自身に対して日常的に行なっている。 私たちは生存のためにも、あるいは自分を価値のある人間であると規定するためにも買い物が好きで、日常的に自分に対して何かを買っている。 つまり、日常的に自分自身に対して何らかのプレゼントを贈り続けているわけ…

  • 「クズ録ch」にハマっている

    最近、「クズ録ch」というYouTubeチャンネルにハマっている。 www.youtube.com 出演者は基本的にジョージ軍団という生粋のギャンブラー集団なのだけれど、一人ひとり個性があって、悲壮感や怒気もなく、自分の時間をとても楽しんでいるように見える。全員が突き抜けている。 そしてメンバー同士の掛け合いも面白い。 私は競馬をやったことがなかったのだけれど、クズ録チャンネルを見ているうちに少しやってみたいと思いはじめ、電車で少し行ったところウィンズで馬券を買ってみた。 馬券の買い方もよくわからなかったのだけれど、クズ録チャンネルの映像と周囲の人たちをヒントにしながら、なんとか購入(ちなみに…

  • 鬼と鬱

    (日常生活を送れないツレは打つひしがれていた) 自分はきっとこのゴミより価値のない人間なんだ ひるまからねるなんてできないよー 世間様に申しわけないよー なんか世間に追いつめられてる気がする オマエは役立たずって・・・・・・ こんな40歳じゃヒトサマにあわせる顔がない 特に両親には申しわけなくて二度と会えないよ 細川貂々『ツレがうつになりまして』 鬱というのは誰もがなりえる状態らしい。 それはそのはずで、鬱と診断された人とそうでない人の思考パッターンはさほど変わりがないように思う。 うつの人は、例えば以下のように思っている。 〇〇ができない人は価値がない、存在していてはいけない。 〇〇を持って…

  • 市場価値と存在価値は絶対に切り離す

    目的地に到達せんとする人生は「キーネーシス的(動的)な人生」ということができます。それに対して、わたしの語るダンスを踊るような人生は「エネルゲイア的(現実活動的)な人生」といえるでしょう。 別の言葉でいうなら「過程そのものを、結果と見なすような動き」と考えてもいいでしょう。 岸見一郎 古賀史健『嫌われる勇気』 何かを手に入れること 何かを身につけること 誰かに認められること みたいな感じのニュアンス的な雰囲気の何らかの明確な目的を定め、それを達成することが幸福だと私たちは思ってしまい、ついキーネーシス的(動的)な人生を送ってしまいがちになってしまう。 端的に言い換えると、何か価値のあるものを手…

  • 「そう見えている」だけの世界

    俺も旦那の稼ぎでコーヒー飲んでぶらぶらしたいよなあ・・・・・・ママ虫(育児をろくにせず遊びまわる、害虫のような母親という意味のネットスラング)もいい身分だよな・・・・・・韓国の女なんかと結婚するもんじゃないぜ・・・・・・。 私の生活も、仕事も、夢を捨てて、自分の人生や私自身のことはほったらかしにして子どもを育ててるのに、虫だって。害虫なんだって。私、どうすればいい? チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』 主人公の女性は自分にとって大事なものを手放して子育てを頑張っていて、公園でコーヒーを飲みながらほっと一息ついていた時に、赤の他人のサラリーマンから害虫扱いされてしまった、そして主人公は…

  • 定期的に買い替えて捨てて使う

    連休中に買ったもの 連休中に買ったものは以下のとおり。 1|ナイトランプ 2|サプリ 3|まな板 4|Tシャツ 5|靴下 1|ナイトランプ これまでも同じものを使っていて、さすがに4〜5年ほど使うと電池がすぐに切れるようになったため買い替えることにした。 このランプは枕元に設置し、読書灯として利用している。 光の色味や明るさも調整でき、シンプルでコンパクトなのでとても重宝している。 ここ最近はすぐに充電をする必要があったのだけれど、その手間から解放された。よかった。 2|サプリ 私はマルチビタミンと亜鉛のサプリを飲んでいるのだけれど、それらが切れたので補充することにした。これまでは近所の薬局で…

  • 棒ノ折山に登ってきた

    昨日は久しぶりに登山をしてきた。 登ったのは棒ノ折山という山で、沢登りを楽しむことができる。 初心者向けの山らしいのだけれど、険しいところもあり、かなり登りごたえのある山だった。 やはり山はいい。 自然の中を黙々と歩いていると心身がリラックスしていくのがわかる。 疲れるのだけれど癒される。 下山後は温泉に入り、汗を流した。 それから「ぎょうざの満州」でタンメンと餃子とかっくらい、ビールを飲んだ。 「ぎょうざの満州」には初めて行ったのだけれど、王将の餃子より好きかもしれない。 それから無性にアイスコーヒーを飲みたくなったのでコンビニでアイスコーヒーを購入。 疲れた身体を電車の椅子で休め、窓の外を…

  • 今更ながらエコバッグを買ってみた

    私は週に1度、1週間分の食料を近所のスーパーに自転車で買い出しに行くのだけれど、その際にはバックパックとエコバッグを活用している。 エコバッグとはいうものの、私が実際に使っていたそれはただのスーパーのビニール袋で、同じビニール袋を何度も使い、破れてきたら別のビニール袋に入れ替えるというようなことをここ数年やっていた。 おそらくこの「スーパーのビニール袋を限界まで使い倒す」というのが、エコバッグとして環境的にも金銭的にも一番コストが低い方法なのではないかしらん。 とはいっても、別にそこまでケチ臭くある必要もないし、丸めたスーパーのビニール袋というのもバッグの中でかさばるので、良さげなエコバッグが…

  • 歯の着色汚れを日常的に落とす方法1選

    私は毎朝インスタントコーヒーを飲むのだけれど、そのせいもあってか歯に着色汚れがつきやすい。 歯磨きは、歯ブラシとフロスと口内洗浄液で毎食後に行っているのだけれど、それでも着色汚れは付いてしまう。 定期的に歯医者に通い歯を掃除してもらっているため、着色汚れが付きっぱなしということはないのだけれど、歯の定期検診は4ヶ月に1回であるため、その間に必ず付着してしまう。 着色汚れが付着しても近くでよく見なければわからないのだけれど、日常的に落とせるものであれば定期的に落としていきたい。 これは経験則なのだけれど、着色汚れは歯ブラシや歯磨き粉や口内洗浄液ではほとんど落とせない。 歯磨き粉や口内洗浄液によっ…

  • 【愛用品】Manual Alphabetのシャツを新調した

    先日、シャツを新調した。 購入したのは Manual Alphabet というブランドのシャツで、かれこれ4年ほどは愛用している(プライベート用のシャツはこれからもここで買い続けると思う)。 manual-alphabet.com このブランドのシャツは、国産でシンプルで上質で値段も高すぎないところがいい。 1点1点職人さんが丁寧に作っているらしい。 私はプライベート用のシャツは計4着持っているのだけれど(半袖2着、長袖2着で全てManual Alphabetのシャツだ)、今回は長袖の1着の色が諸行無常の理によって今の私にとってカジュアル過ぎるようになってきたため、買い替えることにした。 色は…

  • 人を責めても自分に苦しみが生じるだけや

    わたしたちは犯人探し本能のせいで、個人なり集団なりが実際より影響力があると勘違いしてしまう。誰かを責めたいという本能から、事実に基づいて本当の世界を見ることができなくなってしまう。誰かを責めることに気持ちが向くと、学びが止まる。一発食らわす相手が見つかったら、そのほかの理由を見つけようとしなくなるからだ。そうなると、問題解決から遠のいてしまったり、また同じ失敗をしでかしたりすることになる。誰かが悪いと責めることで、複雑な真実から目をそらし、正しいことに力を注げなくなってしまう。 世界の深刻な問題を理解するためには、問題を引き起こすシステムを見直さないといけない。犯人探しをしている場合ではない。…

  • 「2つに分けて一方を否定する」ことが苦しみを生み出す

    良いか悪いか、正義か悪か、自国か他国か。世界を2つに分けるのは、シンプルだし直感的かもしれない。しかも双方が対立していればなおドラマチックだ。わたしたちはいつも気づかないうちに、世界を2つに分けている。 ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロランド『FACT FULNESS』 わたしたちは息をするように世界を2つに分けている。 善か悪か 価値があるか価値がないか 自分にとって都合が良いか都合が悪いか 物事を2つに分ける基準は人それぞれ違うけれど、とにかく2つに分けている。 そして、自分の基準の中で「悪」「価値がない」「都合が悪い」とみなした人に対して否定的な感情や冷酷な…

  • 平凡を否定する思考パッターン

    普通であること、平凡であることは、ほんとうによくないことなのか。なにか劣ったことなのか。じつは誰もが普通なのではないか。そこを突き詰めて考える必要があります。 普通を拒絶するあなたは、おそらく「普通であること」を「無能であること」と同義でとらえているのでしょう。普通であることは、無能なのではありません。わざわざ自らの優越性を誇示する必要などないのです。 岸見一郎 古賀史健『嫌われる勇気』 私たちはどこかで、特別な人間にならなければならない、みたいな感じのニュアンス的な雰囲気の強迫観念を抱いているように思う。 普通のままではいけない、平凡はつまらない、人とは違う特別な何者かにならなければならない…

  • ホストに貢ぐ女性の動画を見て浮かんだ雑念

    先日、惰性でYouTubeを見ていると、気がつくとホストに貢ぐ女性についての動画を視聴していた。 ホストにハマってしまった女性は一晩で300万円ものシャンパンタワーを注文したり、クレジットカードを何枚も作り、総額約2500万円ものお金をお気に入りのホストに貢いでしまったという。 しかも、そのような破滅的なお金の使い方をしているのは、自称セレブみたいな感じのニュアン的な雰囲気の人ではなく、一般のその辺にいるような普通の女性で、それ故に当然多額の借金を背負うことになり、その借金を返すために、身体を売る羽目になるという。 身体を売るのかどうかはその人の自由なので、職業をもってして差別する気は一切ない…

  • 自分の領域と他人の領域

    あらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと——あるいは自分の課題に土足で踏み込まれること——によって引き起こされます。課題の分離ができるだけで、対人関係は激変するでしょう。 誰の課題かを見分ける方法はシンプルです。「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」を考えてください。 まずは「これは誰の課題なのか?」を考えましょう。そして課題の分離をしましょう。どこまでが自分の課題で、どこからが他者の課題なのか、冷静に線引きするのです。 そして他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。 岸見一郎 古賀史健 私たちは自分の考え方と他人の考え…

  • 生活水準を少し上げてみた

    先日、生活水準を少し上げてみた。 とは言っても、その上げ方というのは高級車や高級時計やブランド品といった地位財、差異表示財を購入したというわけではなく、歯磨き粉を変えただけだ。 これまではコンクールの1000円くらいの歯磨きジェルだったのだけれど、試しに1400円ほどのものを使い始めた程度だ。 試しに使っているものというのがこれ。 歯磨き堂の「薬用ホワイトニングペースト」 私はコーヒーを飲むことがあり、歯に着色汚れがつくことがある。 定期的に歯医者にいって掃除をしてもらってはいるのでひどくなりすぎることはないのだけれど、日常的な歯磨きで落とせるのであればそれに越したことはない。 コンクールの歯…

  • 脳内で再構成されたものを見ている

    どんなに目を凝らしているつもりでも、目に映る世界は、見る人の知識や経験によって大きく歪められます。 人間が景色をとらえるときには、無意識のうちに目を上下左右に動かして、複数の角度から見た世界を、脳内で「1つの景色」として再構成しているにすぎないのです。 末永幸歩『13歳からのアート思考』 私たちの日常的な大きな勘違いとして、「私たちは物事をありのままに見ている」と勘違いしているということがある。 本当は物事を歪めて見ているのに、それをそのまま本当にそうなんだと勘違いし、その勘違いを前提にして日々を過ごしている。 例えば、視覚であるならば、私たちは目で対象をとらえ、その対象を脳内で再構成し、そう…

  • 春眠を楽しめるように

    基本的に朝は6時に起きることにしているのだけれど、ここ1ヶ月ほどは、シーズン的に繁忙期で残業も多く、また飲み会も多い状態だった。 よって、毎日十分な睡眠時間(私にとっては7時間半くらい)を確保できない状態が続いた。 平日は仕方ないのだけれど、その状態で休日も6時に起きていると一向に睡眠不足のままだ。 そこで、今週は睡眠が十分にとれていないと思われる週末は目覚まし時計をセットせずに寝ることにした。 それでも起きるのは遅くても8時くらいだ。 やはりきちんと寝た日の頭の冴え具合は、睡眠不足の時とぜんぜん違う。 体の軽さも全然違う。 睡眠は食事や運動や家事以前に日常生活の根幹であるため、絶対的最優先事…

  • サンスベリアを育て始めた

    金曜日は飲みすぎてしまい、土曜日の午前はとんでもない頭痛に苦悶しては寝てを繰り返し、正午になってようやく頭痛がおさまり、体が言うことをきくようになってくれた。 その苦悶の中、なぜか今日はサンスベリアを買いにいこうという思いが湧き起こってきたため、諸々の家事や筋トレを済ませた後、ダイソーへ行き、サンスベリアを買ってきた。 というより、飲みすぎた前日、帰宅してからなぜかサンスベリアについて調べていて、その時からサンスベリアを買いに行こうと決めていたんだった。 ダイソーではサンスベリアと鉢と鉢皿を購入。 計330円。 それからスーパーの園芸コーナーで軽石を購入。 計220円。 合計550円でとりあえ…

  • 身近な失敗プロジェクト

    どれだけ精緻に作り込まれた高品質のシステムであろうとも、不便でユーザからまったく利用されなければ、採算もとれず、めでたく「失敗プロジェクト」の仲間入りです。 ミック 木村明治『おうちで学べるデータベースのきほん』 上の文章を日常生活のために書き換えるとすれば以下のようになる。 どれだけ精緻に作り込まれた高品質なものであろうと、全く使っていなければ、採算もとれず、めでたく「失敗プロジェクト」の仲間入りです。 私たちはこれは必要だ、これは欲しいと思ってものを買う。 それはそれで問題ない。 しかし、買ったものをきちんと使っているのか、という確認作業がおこなわれず、その買い物が有意義なものだったのか失…

  • 【愛用品】ダイソーのメガネクリーナー

    つい先日、ダイソーでメガネクリーナーを衝動買いしてしまったのだけれど、結構気に入っている。 メガネは昼間は定期的にクロスで拭くようにしているのだけれど、夜は夕飯を作ることもあり、夜は夜でやっぱり汚れる。 特に夜につく汚れは、調理中に跳ねる油だったり湯気による油だったりで、クロスで直接拭くと汚れが伸びるだけだったりして、落とすのに時間もかかる。 てなわけで、夜はこいつでメガネを拭く。 そのままでは濡れっぱなしになって変な跡がつくので、クロスで乾拭きをする。 メガネを綺麗にするだけでは、シート1枚分が消化不良に終わるので、ついでにスマホ画面を拭く。それから時計も拭く。最後に机も拭く。 これでシート…

  • 引越し費用がない管理職に学んだこと

    贅沢とは浪費することであり、浪費することは必要の限界を越えて物を受け取ることであり、浪費こそは豊かさの条件であった。 現代社会ではその浪費が妨げられている。人々は浪費家ではなくて、消費者になることを強いられている。物を受け取るのではなくて、終わることのない観念消費のゲームを続けている。 浪費は物を過剰に受け取ることだが、物の受け取りには限界があるから、それはどこかでストップする。そこに現れる状態が満足である。 それに対して、消費は物ではなくて観念を対象としているから、いつまでも終わらない。終わらないし満足も得られないから、満足をもとめてさらに消費が継続され、次第に過剰化する。満足したいのに、満…

  • 職場の何かにつけて批判的な人

    もしも面罵されたなら、その人の隠し持つ「目的」を考えるのです。 (その相手は)勝ちたいのです。勝つことによって、自らの力を証明したいのです。 岸見一郎 古賀史健『嫌われる勇気』 職場に何かにつけて批判的な人、どうでもいいと思うようなことを大きく捉えて自分の意見を曲げない人がいる。 その人には世界がどのように見えているのかしらん。 その人はどういう世界にいるのかしらん。 このように考えていくと、どんな人も観察の対象になり、自分が人を通して見える側面は自分の側面でもあるため、人を観察するということはそのまま自分を観察するということになり、どんなに面倒くさい人がいたとしても、それはそれで面白くなる。…

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