うつ病は「見えない病気」だからこその治療と理解の難しさがあります。うつ病を克服した私の経験をもとにサイトを立ち上げましたので少しでも多くの方に読んで頂けたら幸いです。
抑うつ症状がひどい時には、自分からリラックスしようなどという気分には、とてもなれないものです。ですが、心と身体をリラックスさせることは、本当はうつ病にはとても大切で回復にも効果的なものなんです。 あなたが一番リラックスできることは何ですか? その人によってリラックス方法は様々でしょう。音楽を聞くこと、温泉にゆっくり浸かること、美味しい物を食べること、マッサージに行くこと、ベッドの中でのんびりすること・・・ 何でも良いのです。あなたが一番良い気持ちになれることが大切です。もし、そう感じられるものがあるなら、機会を作って是非行って下さい。 どうしようか迷って決められないかも知れませんが、やればきっ…
うつ病患者に依存症を持つ人が多いのは、知っていますか? 一番関連性があると言われているのが、アルコール依存症です。これには、うつ病からくる不安感やイライラなどを解消するためにお酒を飲む場合と、アルコール依存症によって不安感や不眠などの症状を訴える場合があります。 もともとアルコール依存症の人は、精神的に負荷に弱いという傾向があるそうで、弱さから逃げるためにアルコールが手放せなくなり、どんどん深みにはまっていく、というような図式になるということです。 アルコール依存症の約6割がうつ病を併発していると言いますから、驚きです。 なお、アルコール依存症については、アルコールが薬の血中濃度を高めてしまい…
うつ病の治療に欠かせない三要素があります。 それは、薬剤治療・カウンセリング・休養です。 薬剤治療に関しては、他のページで十分解説したつもりですが、現在の精神医療では「副作用度外視の多剤処方」が当たり前になっているため、ただ漫然と処方された薬を受け取っているだけでは意味がありません。 自分に必要な薬は一体何なのか、抗精神病薬の薬害が現れていないか、多剤処方ではないかなど、患者として「知ろう」という意識はきちんと持っておくべきです。 カウンセリングについてですが、大きな都市だと、有名なカウンセリングルームから怪しいところまで、実に多くのカウンセラーが存在しています。 そこから自分のための一軒を選…
うつ病に対する周囲の意見として、このようなものがあります。 『うつ病の人が身近にいたとして、その人は終日家に引きこもり、仕事もせず、ネットや漫画ばかりに没頭している一方で、本人は気力がないと言うが、全く元気な人にしか見えない。』 あくまでも、周囲の方の意見の一つではありますが、こういった見方は決して少なくないのではないでしょうか。 上記のような、うつ病に決して肯定的ではない人の意見を見ると、うつ病経験のある本人としては少なからずへこんで自己嫌悪したり、周囲は事実をわかっていないだけだと抵抗したくもなります。 ところが、彼らの言うことをよく読み解いてみると、私たちも真摯に受け止めるべき「現実」の…
うつ病になり、治療に専念するために会社を辞めた人が、しばらくしてからリハビリのために簡単な作業等を初めて社会復帰を目指すことがあります。 自治体や民間団体が運営するリワークプログラムなどに所属し、そこで少しずつ人との関わりや体を動かすことに慣れていくのです。 さてリハビリ段階に達したうつ病者の場合、少なくとも最悪の状態ではないことから、本人自身が「早く社会復帰したい」「自分だけ社会生活から取り残されているようで不安」という焦りを抱いてしまいがちです。 ところが実際に作業を開始してみると、できると思ったことがうまくできなかったり、作業所での人間関係にひどくストレスを感じるなど、なかなかスムースな…
「発達障害」とは、病気ではなく、気質や状態そのものを指す言葉です。 これまで発達障害と言えば、先天的な発達の遅れを意味し、例えば自閉症がその代表例であると考えられてきました。 しかし昨今では、発達障害の定義がより広くなってきており、子供だけではなく大人にも発達障害があることがわかってきています。 そのパターンには例えば、 ○IQの高い人:類まれな優秀さ○行動できないケース:自閉症など○行動過多のケース:ADHDなど こういったものがあり、どんな人もいずれかの分類には属しているとも考えられるのです。 ただし、気質の敏感さについては人それぞれであるため、「症状」として表に表れるかどうかは、個人差が…
うつ病では薬物治療が主になってきますが、ある程度の期間治療を試みてもなかなか効果がみられないような場合、「難治性うつ病」と診断されることがあります。 もう少しくだいて言いますね。 初めてうつ病と診断されると、医師の判断によって抗うつ薬や気分安定薬などが処方されます。これをある程度の期間服薬していきます。一般的には、3~6ヶ月間ほどでしょうか。それでも症状に改善が見られない場合、医師は別の処方の仕方を模索します。それでも更に効果が見られない、つまり「長期間に渡ってうつ症状が続く」ものが、「難治性うつ病」として考えられるわけです。 難治性であるかどうかは、実際にうつ症状が長期化しないと判断できませ…
うつ病と言われるものの中で、その4割を占めると言われているのが、この「非定形うつ病」なんです。 ちょっとしたことでガクン!と落ち込む一方、飲み会や趣味など好きなことには気持ちもラクになって、楽しく過ごせたりします。この極端な感情の起伏が、「非定形うつ病」の特徴です。 落ち込みのきっかけは対人関係にあることが多く、誰かから注意を受けたり批判されたりすると「拒絶されている」と捉えてしまい、過剰な反応を示してしまいます。過剰反応のあまり、リストカットに至ったり激しい孤独感や不安感が生じたりという〝抑うつ発作〟が起きたりもします。過眠(眠り過ぎ)や過食があるのも特徴的です。 うつ病を特徴別に分けるとす…
「抑うつ神経症」は、医学上「うつ病」とは区別されています。 基本的には、憂うつ、無関心、無気力、悲観などうつ病と同様の「抑うつ症状」が見られ、うつ病との明確な境界線は非常にわかりにくい、というのが実情なんです。 強いストレスから脳内物質セロトニンの機能低下が起こり、それが原因となって発病するうつ病との違いがあるとすれば、抑うつ神経症では、抑うつ症状を引き起こした「理由となる明確な出来事や環境」がある、ということです。 愛する人の死や、離婚・別居、仕事上の大きな失敗など、うつ病の危険因子とやや重なる部分もあるのですが、何か特定の〝出来事や環境〟が抑うつ症状の引き金になっていることが非常に多いので…
うつ病は、長期間に渡って憂うつ感や無気力の状態に陥り、それが日常生活・社会生活を送る上で支障をきたすようになる心の病気です。 ちょっと難しく言えば、意欲や元気を伝達する脳内物質〔セロトニン〕が減少し、正常に機能しなくなることで、憂うつや無気力といったうつ症状を引き起こしてしまうのです。 うつ病は、珍しい病気ではありません。一生のうちにうつ病になる人は15人中1人という統計があり、これを見るだけでも、うつ病が決して特異なものではなく、誰にでも起きうる病気なのだということがわかりますね。 特にうつ病になりやすいのが、真面目な人。真面目な人ほど、職場では強い責任感を発揮し、家庭ではこまめに役割を果た…
過日、興味深い新聞記事を見つけました。 『うつ病は治療と同時にリハビリが必要』だというものです。 うつ病は正しい治療を続けていくと徐々に快方に向かっていきますので、療養中から経済的・社会的状況に焦りを感じている患者としては、早く職場復帰したいと考えるようになります。 実はそこに落とし穴が隠れているんですね。 それは〔復職後の再休職の割合が非常に高い〕ということです。新聞記事の一部を引用してみましょう。 「内科や外科の病気と同様、うつ病も職場復帰前に一定のリハビリが必要である。」「うつ病などの気分障害は職場に原因があることが多い。」「病気の回復レベルと会社が求める仕事レベルにギャップが生じること…
自分自身の経験から、うつ病の治療方法は〔投薬とカウンセリング〕の二本立てが望ましいと考えています。 薬でうつ病の諸症状を抑えるのが「薬物療法」ですが、過度のストレスに耐えかねた心身を整え直すには、薬による対症療法だけでは不十分のように感じるからです。現在のところはうつ病の特効薬もなく、そもそもうつ病のメカニズムが完全解明されてるわけでもありません。 ですから治療としては、薬で不快な症状を抑えながら、いかにして辛さに満ちた心を解きほぐすか、ということが大切になってくるのではないかと、自分自身の経験が思い返されます。 だからこそ、薬物療法とカウンセリングが並行して行われることが望ましいと、私はお伝…
今回は、個人的な見解も含みながらお話させて頂きます。 過日、NHKでうつ病の最先端治療に関する番組を放映していました。 アメリカのとあるうつ病患者さんを追うドキュメント形式で、従来の薬物療法とは全く異なる治療法を行うことによって劇的に回復していった、というものです。 番組内では、アメリカにおけるうつ病治療の最先端として、以下の特徴と方法を挙げていました。 うつ病は心の病気ではなく脳の病気である 不安感や悲しみなどの感情を司る「脳の扁桃体」が暴走している状態である 脳の前頭葉にあるDLPFC(背外側前頭前野)を刺激することで、扁桃体の暴走を抑えることができる 番組で紹介されていたのは「経頭蓋磁気…
「セカンドオピニオン」って、聞いたことありますか?「病気の症状や現在の治療法について、主治医以外の医師の意見を聞く」ということです。 現在の治療法に疑問を持っている時や、他に良い治療法がないかを知りたい時などに、他の医師の意見も聞いたうえで、自分自身の納得のいく治療法を選択するのが、医療におけるセカンドオピニオンの意味合いです。 うつ病の治療が非常に長期化しやすいことを考えると、その途中でしばしば、このままの治療法で本当に回復していくんだろうか? 薬の量や種類は増える一方なのに、回復の傾向がないのは何故? などと不安に思うことも少なくないと思います。「難治性」などと言われたことがあれば、一度は…
うつ病になると、どうしてもエネルギーが枯渇するので、何事にもやる気が起きなくなります。朝目が覚めて着替えるのさえ、大きなエネルギーが必要なくらいです。 だから、自分でうつ病について調べていくなんてことは、非常に力を消耗する行為だということはわかっています。しかし、自分からうつ病や薬の作用に関する情報を取りこんで行かなければ、うつ病を乗り越えていくことはやはり難しいのです。 だからこそ、理解者や協力者が側にいて、常にフォローしてくれる環境を作っておくことが一番望ましいのですが・・・ 自分自身でネットを見れるようならそれが一番ですし、協力者が代わりに行ってくれるならそれも良いでしょう。是非一度やっ…
新聞でも、うつ病は度々取りあげられています。 職場での過労うつ病を取りあげた記事だとか、認知療法を取りあげた記事だとか、断片的かつ断続的ではありますが、新聞紙面上にも出てきています。 でも、前のページで触れたような、横行する誤診やめちゃくちゃな処方など、肝心なところの報道はどうもぼけているように思います。 そんな中、私の地域の地元紙で、今年の6月にSSRIに関する話題が取り上げられていました。ちょうど、厚生労働省から、抗うつ薬(SSRIの分類に入るもの)の副作用について、薬の添付文書に注意書きを盛り込むこと、と指示を出した時期になります。 この記事内では、「躁鬱病やアルコール依存症、統合失調症…
うつ病が、昨今テレビでも取りあげられてきていますね。NHKの特集番組のテーマになることが多いようですが、その内容について大まかに見ていきましょう。 今年の2月には、NHKで「うつ病治療 常識が変わる」という番組が放送されました。番組内では、うつ病とはどういうものなのか、最近のうつ病治療法、精神科の医師の誤診問題など、広く取り上げられていました。 特に注目したいのは、医師の誤診問題です。患者の訴える症状からのみ病名を判断するしかないのが精神科の医師ですが、その医師の技量には大きな差があり誤診が横行しているという事実、多剤投薬が公然と行われているという事実など、患者にとっては初めて実態を知ってビッ…
うつ病では、慢性的な疲労感に悩まされることが多々あります。 こういった疲労感というものは、西洋薬では対応しきれないことが多いように思います。 何故なら、西洋薬は基本的に、特定の症状に対して効き目を持つものであり、長期的に体質を改善していく東洋薬とはまた異なる特徴を持っているからです。 さて、私もこの「慢性的な疲労感」には随分悩まされてきました。 多少動けるようになってきても、どうしても疲労感だけは取れず、あまりに症状がひどいので病院で検査を受けたほどです。 検査では特に異常も見当たらず、結果として漢方薬でじっくりと体調を整えていってみることになりました。 そこで最初に処方されたのが、〔ツムラ5…
うつ病の治療に、漢方薬を使用することもあるのは、知っていますか? 漢方薬は中医学で用いられる薬で、生薬の力を借りて、人間の身体が本来持っている自然治癒力を高めることが目的となっています。西洋医学のように、薬そのものが病気の原因に働きかけるということはありません。 それでもうつ病に漢方が効くのは、身体的な症状を緩和することで、自ずと身体の自然治癒力も高まるようになり、身体の回復に合わせるようにして精神面でのハンディも克服していけるようになる、という仕組みがあるためです。 うつ病では、精神的な症状に加え、身体的な症状も現れます。不眠やめまい、慢性疲労感、肩こり、胃腸不快感など、いろいろな症状に悩ま…
睡眠薬は、効果の持続時間によって分類することができます。 即効性があり持続時間も短い「超短時間型」は、寝入ることが難しい(入眠障害)場合にとても効果があります。ハルシオンやアモバン、マイスリーがこれにあたります。 その次が「短時間型」で、これも効き目は比較的短いです。次の日に薬が残りにくいに出、良いかもしれません。レンドルミンやリスミ―という薬があります。 寝ても必ず夜中に目覚めてしまう、あるいはどうしても早朝に目が覚めてしまう、といった場合に処方されるのが「中間型」です。ロヒプノールなどがあります。 睡眠薬は、依存性が起こりやすく、また薬に慣れてしまう傾向があります。ですが、そんな中でもアモ…
うつ病の治療中には、いろいろな症状を経験することがあります。ストレスによる症状や薬による症状など、よく見られるものを以下に挙げてみましょう。 ソワソワする 身も心もとにかく落ち着かず、常に焦っているような感じ→ ストレス過多になっていて「寝ても覚めても問題に追われている」ような抑うつ状態の可能性 じっと座っていられないソワソワ感 → 抗精神病薬の副作用による「アカシジア」という症状の可能性 過眠 日中の眠気が生活に支障をきたすほどひどい→ ナルコプレシ―や睡眠時無呼吸症候群の可能性 夜間に睡眠薬を飲んでいる → 睡眠薬の効き目が残り過ぎている可能性 記憶障害 前夜の行動・夜中に目を覚ました時の…
医師によっては、まるで手応えのない、頼りない問診を行う場合があります。 定期的な問診で「どうですか?」と聞いてくるものの、こちらが昨今困っている症状を伝えても、ありきたりな回答を返すばかり、というケースです。 「どうしても夜中に起きてしまうんです」という悩みに対し、「寝る前にコーヒーなどの刺激物は摂取しないようにして下さい」という医師の言葉は、すでに自分自身にとってはわかりきったことなのです。 「イライラが治まりません」という悩みに対し、「少しリラックスできる環境を持ちましょう」と言われても、リラックスの方法がわからないから「うつ病」なんですよね。 どうも、ピンと来る回答を返せる医師は、非常に…
全ての医者がそうだとは、もちろん言いません。 しかし実際問題として、「偉そうに振舞う医師」が多いとは思いませんか? 医師本人にそのつもりがなくても、患者がそう感じるのだとすれば、やはりその医師は「偉そうにしている」と患者の目に映っているということです。 別項でも述べていますが、医師と患者との間には、どうしても見えない上下関係のような雰囲気が存在してしまいます。 患者は苦しい症状に困り果てている人、医師はそれを治す術を知っている人。 当然ながら患者は、医師が頼りであり、そっぽを向かれては困るのであり、それだけに医師にはできるだけ低姿勢で接する傾向があります。 必然的に、医師が上で患者が下、という…
とあるうつ病サイトを見ていたら、うつ病者にアンケートをとった結果が載せられていました。 そこではいろいろな質問内容があったのですが、「やっぱりなぁ」と私が思ったのが、薬に関するものでした。 「効いた精神安定剤は何ですか?」という質問に対して、回答数が多かった薬として以下のものが挙げられていました。 1位 デパス 20% (抗不安薬)2位 ソラナックス 11% (抗不安薬)3位 レキソタン 11% (抗不安薬)4位 ワイパックス 約7% (抗不安薬)5位 パキシル 約7%弱 (抗うつ薬 SSRI) 上位5つがこのような結果となっていました。上位10個でもほとんど同じような傾向です。 私が別項で述…
私は現在の病院に落ち着くまで、何件もの精神科を渡ってきました。どの病院の先生ともしっくりこなかったからなのですが、そこにはある一つの共通点があるのです。 初めに訪れた医院は、外観からして柔らかい雰囲気でしたので、精神科としては落ち着けるような気がして行ってみたわけですが、そこでの診察は実に中身のないものでした。 名前を呼ばれて診察室に入ったはいいけれど、医師から何を話しかけられるでもなかったので、私の方から、困惑しながら自分の状態をポツポツと話していったのです。 途中、医師からごく簡単な質問、非常に短い質問を受けた後、最後に「うつ病だね」で終わり。 私の背景事情を聞きこんでくれることもなし、相…
医師の処方に従ってこれまで散々薬も飲んできたにも関わらず、良くなるどころかかえって慢性化するケースは非常によくあることです。 薬じゃもうどうしようもなくなって、挙句の果てには「難治性うつ病のようだから、電気ショック療法をしたらどうでしょう」と提案してくる始末。 電気ショック療法って、死亡事例や脳障害事例まで出てる療法ですよ!?元々はそこまでひどい抑うつ症状じゃなかったはずなのに・・・! 私も電気ショックを勧められた1人でしたから、腑に落ちない感覚は非常に良くわかります。私はそのリスクを知っていましたから、もちろん電気ショック療法は怖くて拒否しました。 そもそも何故治療が長期化するか、なんです。…
「多剤処方」その名の通り、沢山の薬が処方されることです。 精神科では、通院が長期化するほどに多剤処方になる傾向が目立ちます。本当に必要で薬が増えるならわかりますが、大抵は、症状が回復しないからこの薬も飲みましょう、こっちの薬も試してみましょう、という具合に増えていきます。 その結果、抑うつ症状が慢性化するケースが後を絶ちません。 参考までに、私が一番薬を飲んでいた時の処方をご覧ください。 【朝】ユーパン0.5mg1錠(抗不安薬)アモキサン25mg1錠(抗うつ薬)ペリアクチン4mg1錠(アレルギー性疾患の治療薬 )デプロメール50mg1錠(抗うつ薬 SSRI)アナフラニール25mg1錠(抗うつ薬…
今から2年前、私は日記をつけていました。 2年前と言うと、最も抑うつ症状がひどかった時期です。その頃の日記を読み返してみると、いかに悪化を辿っているかが手に取るようにわかります。 過度に自分を責めさいなみ、自分は罰せられなければいけない存在だと思い込んでいました。 うつ病の原因となった事柄に対し、自分の力ではそれを翻すことができないという、自分の無力さに絶望していました。 散々苦労してきたこれまでの歩みが、全て無駄だったように思えて、とても空しく思えました。 そして、多くの人を巻き込んできたのに、何も成果を得ることができなかったと、申し訳ありませんでしたと、償おうとしていました。 結果として、…
私自身、病院に通って医師と話して薬を飲んでいるだけでは、どうにも解消されないモヤモヤが常に心の中にあることを感じていました。 それも当然です。うつ病は決して薬のみによって回復するのではなく、むしろうつ病を引き起こした原因となる背景事情が解決されない限り、回復は難しいか、あるいは再発の可能性も持っているからです。 だから私はいつも、自分の心の中に鬱々と積もり積もっている「何か」を、誰かに話して少しでも軽くなれたら、と思っていました。 でもその相手は、医師ではなく、心理カウンセラーを想定していました。心理カウンセリングそのものは医療ではありませんが、心の病気を解決に導くためには、欠かせない専門分野…
セカンドオピニオンは、日本ではまだまだ浸透しきっていないように思います。医師によっては、自分が診断したにも関わらず、患者が別の医師にセカンドを求めに行くことを、快く思わない人もいます。 ですが、セカンドオピニオンは、患者が自分自身の病気の状態を客観的に捉え、いろいろな治療の選択肢について知り、病気回復のための最適な方向を定めていくには、非常に重要なものなのです。 医師のご機嫌をそこねるのが怖くてセカンドを受けないのだとすれば、それは患者にとって全く本末転倒なものです。 セカンドオピニオンを受けると、いろいろなことに気付くことができます。 自分の病名、処方の内容、医師との相性、得られる情報の質な…
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