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一目、惚れ太郎さんのプロフィール

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ブログタイトル
小、説
ブログURL
https://uvn1qdh4ju8q.blog.fc2.com/
ブログ紹介文
昔昔、20年くらい前に若気の至りで某文学賞に出したら1次に引っかかっていて、久々にパソコンの整理をしていたら、その文章が出てきて、もうあの頃のように小説は書いていないけど、とりあえず誰かに読んでもらいたくて、なんというか、そういうことです。
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9回 / 41日(平均1.5回/週)

ブログ村参加:2021/06/13

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一目、惚れ太郎さん
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一目、惚れ太郎さんの新着記事

1件〜30件

  • タイトル忘れた(20年くらい前、某文学賞に出して1次に残った)⑩

    10 スロープを上がり、扉を押し開けてファミレスに入る。冷房がきいていた。店員に案内されて禁煙席の窓側のテーブルに座った。お隣りさんはペスカトーレとサラダ、僕はイタリアンハンバーグとライスセットを注文した。「今日はほんと暑いね」「こうやって人類は滅びていくんです」彼女は外を眺めていた。コップの水がもうなかった。「温暖化で?」「はい。風邪ひくと、身体が発熱してウイルスを弱らせますよね。それと同じこと...

  • タイトル忘れた(20年くらい前、某文学賞に出して1次に残った)⑨

    9 大学生のとき、2人目の彼女ができた。初めて2人で食事したのが学食で、2年の春だった。雨が降っていて、濡れた傘が邪魔だったことを覚えている。その日のA定食はとんかつとコロッケ。B定食は揚げ豆腐とかそんなものだった。 昼休みの学食はたいへん混んでいる。空いた席が見当たらずに困っていると、彼女が近寄ってきて、「私の前空いてるよ」と誘ってくれた。6人用テーブルの左側は4人組の女性が座っていて、残りの2席に僕...

  • タイトル忘れた(20年くらい前、某文学賞に出して1次に残った)⑧

    8 夏の到来を予感させる強い陽射しの下、僕は書店へと足を運んだ。暇な時間が多いので、読書でもしようと思ったのだ。いい歌詞を書くためには感性を磨き、思いを最大限に表す語彙力が必要だ。社会人になってからは読書量がぐっと減った。あらゆることに疲れていた。スーツを着ることにも、朝食を摂ることにも、風呂に入ることにも、落ちたボールペンを拾うために腰を曲げて腕を伸ばすことにも。一週間ほどそのボールペンは落ちた...

  • タイトル忘れた(20年くらい前、某文学賞に出して1次に残った)⑦

    7 8時間ほど眠りたかったのに3時間しか経っていなかった。怠さは残ってるのに目は冴えている。バイクのエンジン音が小刻みに聞こえてくる。新聞配達だろう。こちらに近づいてきていた。明け方のこの時間が最も肌寒い。ベッドから出てトイレに行き、またベッドに戻る。剥き出しの足が冷たかった。 身長よりも小さなベッド。先日、お隣りさんからも指摘された。「足、はみ出しませんか?」「まっすぐ寝ると、くるぶしくらいからは...

  • タイトル忘れた(20年くらい前、某文学賞に出して1次に残った)

    6 夜、玄関のドアをノックする音が聞こえた。ドアを開けるとお隣りさんがいた。タイミング悪く、僕は実家の母と電話中で、彼女にはとりあえず部屋にあがってもらい、代わりに僕が外に出て電話を続けることにした。再就職はどうするんだといういつもの電話だった。「そのうちな」と僕は簡単に答え、「こっちはこっちでいろいろ考えとるけん」と嘘をつく。「こっちに帰ってくることは考えとらんの?」「考えとらん」「隣りの将志く...

  • タイトル忘れた(20年くらい前、某文学賞に出して1次に残った)⑤

    5 最初に付き合った女性はモデルを経て女優になることを夢見ていた。女優にもいろいろあるけど、とりあえずみんなが知っている女優になりたいと語っていた。 彼女とは高校3年生のとき初めて同じクラスになった。彼女は長身で派手な顔立ちをしていたので、それまでにも昼休みや全校集会でたまに見かけていて存在は知っていたが、特別な感情は抱いていなかった。当時の僕はどちらかといえば、小柄で地味な子がタイプだった。 梅...

  • タイトル忘れた(20年くらい前、某文学賞に出して1次に残った)④

    4 お隣りさんとはときどき話すようになった。料理酒やラー油などのパスポートがなくても、うちに来るようになった。 彼女は大学2年生になったばかりで、少し離れた場所にある国立大学に通っていた。ひとりっ子で、趣味は映画観賞や読書。週に2度家庭教師のアルバイトをしている。生徒は中学3年生の女の子で、名前は美咲ちゃん。上質紙のようなツルツルの肌をしているらしい。たまに剥がしたくなっちゃいますと恐ろしいことを笑...

  • タイトル忘れた(20年くらい前、某文学賞に出して1次に残った)③

    3 僕は学生時代、寮に入っていた。寮といっても普通のアパートで、共同風呂や共同トイレ、食堂といったものは存在しない。僕の通う大学の男子学生専用のアパートだった。新築で、白い三角屋根に青い壁の瀟洒な作りで、駐車場と屋根つき駐輪場と花壇があった。家賃は52,000円でBSアンテナもついていた。各々の部屋に風呂とトイレがあり、備えつけのベッドと勉強机と椅子があった。普通のアパートなのに寮則まで存在した。門限23...

  • タイトル忘れた(20年くらい前、某文学賞に出して1次に残った)②

     僕は昔、ミュージシャンになりたいと強く思っていた。今もそれなりに思ってはいる。今まで2人の女性と交際したが(25歳で2人は少ないな)、どちらもモデルになりたがっていて、ファッション誌の読者モデルに応募していた。顔もスタイルもそれなりによかったと思うが、どちらも書類審査の段階ではねられていた。「写真うつりがね、ほんとに最悪なのよ、私」 そう愚痴っていたのはどっちの彼女だっけ。少し運が足りないだけ、とも...

  • タイトル忘れた(20年くらい前、某文学賞に出して1次に残った)①

    1 いつかさ、ドラマや映画でさ、エンディングのときにさ、聞いてる? ちゃんと聞いてよ、大事な話なんだから、あたしの夢の話よ、キャストとかスタッフとかの名前流れるでしょ? ロールなんとかって言うんだっけ? なんとかロール? ま、どっちでもいいよ、とにかくさ、名前よ、なまえ、そこでさ、再会しましょ、再会よ、分かる? あたしらの名前が載るように頑張んの、あたしは主演女優として、あなたは主題歌を担当してね...

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