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  • 野草園のsasa suwekoana(スエコザサ)を手に触れて

    植物学者牧野富太郎と妻の嘉衛(すえ)をモデルとしたNHK朝ドラ「らんまん」は、今朝の回で最終回を迎えた。昭和3年の妻の死を直接描かず、ドラマは昭和2年に念願の牧野植物図鑑完成し、その最終ページに牧野博士が仙台で発見して妻の名をつけた「スエコザサ」の図譜を眺めながら、縁側の二人が「永遠の愛」を誓うという大団円で幕を閉じるという後味の良い終わり方だった。牧野図鑑は、もうすこしあとに完成(昭和15年)したので、まさにドラマなのであるが、それはそれでいいと思います。1862年(文久2年)生まれの博士は、長命で1957年(昭和32年)まで活躍されたお方なので、昭和2年は1927年だから、何とこのドラマの終了から30年も存命したわけで、その間だけでも別のドラマがつくれそうだが、55歳でも美しい?浜辺美波さんと「永遠の...野草園のsasasuwekoana(スエコザサ)を手に触れて

  • 秋の草むらの異星人

    野草園の草むらに咲いていたユリ科ホトトギス属ヤマジノホトトギスの花。日本固有種というから、牧野博士など日本の学者が見つけたのかしら。この花のみならず、ホトトギスの仲間は東南アジアを中心に20種ばかり確認されていて、そのうち11種が日本固有種ということだ。山で見かけることもあるヤマジノホトトギスも日本だけのもの。それにしても、学者のみならず素人目にもホトトギスの花のデザインと絵の具の入れようには目を見張る。なんでも、海の底のヒトデのように開いた白い花被片と上に花びら状に分裂して開いた柱頭のキャンバスに点描された紫色の斑点がおしゃれである。その外側にうなだれるように伸びるのは雄しべ。薄緑の蕊の先の薄桃色の葯であろうか、これまたおしゃれである。誰も思いつかないようなこの姿かたち、神さまだって思いつかないにちがい...秋の草むらの異星人

  • 新米炊いて今年最初で最後のサンマを2尾食らう

    スーパーの店頭にコシヒカリの新米が積まれていたので、無洗米2kg1003円で購入した。新米といえばサンマの焼いたのを食いたくなり、生鮮売り場を眺めたところ、大きめのサンマ2尾のパック詰めが516円で売りに出されていたので、「今年も不漁なのでこの価格設定なんだな、しょうがない最初で最後と考え食べてみるか」と迷わずレジかごに入れる。たしか5年前に、あの南国の石垣島のこの店と同系列のスーパーでは1尾100円で売られていたのを覚えていて、なんとこの5年というスパンを経てサンマは約2・5倍に値上げととなっている。それも近くに水揚げ港の気仙沼や女川を控えているのにである。ゆえに、サンマはもはや大衆の手から離れた存在となっているので、「生サンマを季節に一度口にしたら、あとは缶詰や干物でいただこう」という気分になっている...新米炊いて今年最初で最後のサンマを2尾食らう

  • ホバリングするオオスカシバさん

    気温が25度と大幅に気温の下がった野草園を歩く。それでもまだ夏日なのだが、この2か月と違って風にひやりとしたものを感じる。アザミ、キク、オミナエシ、ハギ・・秋の花たちが輝きだした。ナンブアザミの蜜をホバリングしながら吸っている仲間を見つけた。姿かたち、その高速な飛翔能力は、春先のあのビロードツリアブやクマバチのようなアブやハチの仲間そのものなので、初めて見たものはだれしもハナアブ・ハチ図鑑で名前を調べるだろうが、どうしても見つからないだろう。だって、この生きものはスズメガ科に属するオオスカシバといって「ガ」の仲間に分類される昆虫なのだから。ガやチョウのグループなのに翅に鱗粉がなくがスケスケなのでだれもがハチやアブの仲間だと思ってしまうのではないだろうか。進化の過程で、ハチやアブに擬態することで何かしらのメ...ホバリングするオオスカシバさん

  • 30年の時を経て池波正太郎を読み直す

    こないだの連休中孫娘が遊びに来ていたのだが、ふざけて立ち上がった時いきなり左ひざ内側に激痛が走った。痛みはすぐに治まり、そのまま歩けたのだが、なんとなくその激痛ポイントに違和感を感じた。翌朝、目覚めると昨日の激痛箇所がズッキリと重く、歩くとやや痛みを感じて不自然な歩きしかできなくなった。今の時代は、医者に行くよりネットで原因を探る方が先なので、いろいろ調べたら結果よくわからなかったので、古典的表現「筋を違えた」にいきついた。骨にくっついている靭帯が、立ち上がる動作で、すこしはがれて炎症を起こしたのだろうと自己診断。重症ではないと直感するが心配だ。あんまりひどくなったら整形に行くことにしようときめ、バスで街のドラックストアまでいって「ロキソニンテープ」を購入してきて、患部に貼り付ける。膝が怖いので、二三日家...30年の時を経て池波正太郎を読み直す

  • 100k歩荷の74歳、富士山2230回登頂の80歳・・

    たまたまだが、Youtubを眺めていたら丹沢の鍋割山荘という山小屋のご主人が、山荘に運ぶ資材を歩荷(ボッカ)している映像。その重量、なんと100k!。最近歩荷の映像は、尾瀬の若者たちのを見ていたが、あの平坦な尾瀬ヶ原でも70kはスゴイやと感心していたものだが、丹沢の鍋割山(1272m)山頂にある山小屋には、標高約300mの大倉からだと標準タイムだけでも4時間はかかるようだが、途中の二岐まで関係者は車で入れるとしても、2時間近くの急登を100kを担いで登っていくのだから驚いてしまう。御主人は草野延孝さんというお方で、調べてみたら1948年10月のお生まれで、現在74歳というから、はたまた驚いてしまう。映像を見ていたら、そんなお年を感じることもなく、まるで一般登山者が軽装で登山道を登るがごとく、すたすたと登っ...100k歩荷の74歳、富士山2230回登頂の80歳・・

  • すこしずつ秋の気配が

    今朝の「石丸謙二郎山カフェ」からの情報を総合すると、山の秋は例年より2週間は遅れている。涸沢の絶頂が10月5日ごろだとすれば、10月20日ごろということか。決してそんなことはないだろう。仮に、色づきの始まりが2週間遅れた10月1日としても半ばの15日を待たず涸沢の秋は終わっているのだろう。始まりが遅くても終わりもその遅さと同調するとは限らない。山の秋は、足早だ。今年は、久しぶりに栗駒と裏磐梯の秋を堪能しようと思っているが、問題は色彩の鮮やかさだ。しかし、長く強烈な夏の日差しを受けた木々の葉っぱたちが健康だとは思えないので、今年の秋もあまり期待できない。しばらくは紅葉のはじまりのメルクマールとまる気温8℃以下の情報を「登山天気アプリ」などで受けて各地の絶頂期を目標に出かけたい。昨日、少し涼しくなったので、2...すこしずつ秋の気配が

  • 賢治さん没後九十年の祭りばやし

    2023年は宮沢賢治さん没後90年となるメモリアルイヤー。文庫版全集の年譜をひろうと1933年(昭和8年)9月19日夜、賢治さんは花巻町の氏神である鳥谷ヶ崎神社祭礼の神輿渡御(みこしとぎょ)を拝礼し、その翌日「方十里稗貫のみかも稲熟れてみ祭三日そらはれわたる」「病(いたつき)のゆえにもくちんいのちなりみのりに棄てばうれしからまし」絶筆となる二首を半紙に書いた。そして、その翌日9月21日の午後1時30分永遠の眠りについた。賢治さんの拝礼したお祭りが、現在の「花巻まつり」である。旅立ちの二日前に賢治さんが家の前に立って拝礼したお神輿の練り歩きや祭りばやしがどんなものか、オイラも体験したくなって、きのう花巻に出かけた。じつは、その鳥谷ヶ崎神社の神輿渡御は前日夕刻に行われることを聞いていたが、台風通過の予報があっ...賢治さん没後九十年の祭りばやし

  • 海が泣いているよ

    この国は一体どういうふうになっていくのだろう。福島第一原発の破壊された格納庫の下に堆積される高濃度核燃料デブリに直接触れた「汚染水」をALPSと呼んでいる「他核種除去設備」で処理された水のことを「処理水」あるいは「ALPS処理水」と東電や政府が、まず言い始めた。だが、東電も認めているようにALPSで「汚染水」で処理してもトリチウムをはじめ12種の核種は残留しており、わずかにトリチウムだけが国の定める基準値を上回るものだから、海水で薄めて基準値以下に薄めたことで「安全」にしたとして、国と東電は先月からこの「処理水」を海に投棄している。以上のとおりだから、この「処理水」を巡っては微量といえどまだ多くの核種が残っているので、海を危険にさらす、ひいてはヒトを含めた生態系を危険にさらすものだから、それは処理をしても...海が泣いているよ

  • 秋のあしあと バッハのオルガンを聴きながら

    先週の土曜日、七月の小林道夫さんチェンバロコンサートに続いて、盛岡市民文化ホール・小ホールに出向き、このホールに設えられている美しいパイプオルガンを聴いてくる。奏者は、ドイツの名手マティアス・マイヤーホーファーさんで、プログラム後半はバッハのオルガン作品でしっとりと秋のはじまりを感じるような音楽を聴いた。お気に入りは、バッハがコラールの旋律を主題にした二つのオルガン曲「最愛のイエス、われらここに集いて」BWV730とBWV731であった。もう、オイラが仮に死の床に伏してでもいるようだったら、いつまでも聴いていたいような音楽だ。フランス・ガルニエ社製の北ドイツ様式のパイプオルガンということで、その触れ書きを聞いただけでなんだか美しい音色に聴こえるから、言葉はヒトを惑わせる。が、正直とても美しい時間を過ごせた...秋のあしあとバッハのオルガンを聴きながら

  • スーパーブルームーン 虫の音を聴きながら・・

    昨夜は、結局家のベランダでスーパーブルームーンを眺め、しばし三脚の前に立つ。P950くんの「月撮影仕様」の「黄色」で撮影したが、見た目も黄色く大きい月だ。ただ満月となると、クレーターの陰影が光でつぶされてあまり鮮明な月の写真とならないのが残念だ。せっかく三脚とリモコンを使用したのだからもっとリアルな映像が欲しい。ただ、動画で1分半ほど撮影したが、むしろそちらの方がリアルな月となっているのですこし満足した。映像には、雑音と聞こえるかもしれないが、虫の声の大合唱が入り込んでいる。まわりの草むらからのものだが、この音を聴いてどういった虫の声だと言い当てられるヒトは尊敬したい。オイラの推定では、「通奏低音」としてツズレサセコオロギ、いわゆる一般的にコオロギと呼んでいる種のリルリルリルともジルジルジルとも聞こえる合...スーパーブルームーン虫の音を聴きながら・・

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