chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
マーキュリー2世
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2021/06/06

arrow_drop_down
  • ホホジロザメが人間を襲い、噛みつくのは獲物の鰭脚類と誤解しているから?

    サメがヒトを襲い、噛みつくことは稀ではありますが、皆の関心を呼ぶほどには十分な頻度発生しています。そういうわけで、サメがヒトに噛みつく頻度を下げる対策がとられることになるわけです。 しかし、そもそもなぜサメはヒトに嚙みつこうとするのでしょうか?その理由がまだ未解明です。 サーファーなど、水表面でヒトがサメに噛みつかれる理由として考えられるのは、サメがヒトを通常食としている被食者(獲物)と誤解…

  • 3人集まるより4人集まった方がダメになる

    今回紹介する論文では、集団意思決定において、パフォーマンスと学習傾向という観点から、4人より3人の方が優れているかどうか検証することを目的とした研究を実施しています。 論文著者が考えた仮説は、4人から成る集団だと、2人と2人の2集団に分かれたときに多数決原理が適用できないために、4人から成る集団では学習の統一性が損なわれるというものでした。その結果どうなるのかといえば、3人集団よりも4人集団の方が成績…

  • ビジランスのどの側面の注意を測るかで生じやすいマインドワンダリングの種類が異なる

    課題に取り組む時間が経過するとビジランスという注意が低下し、課題から注意がそれて課題に無関連の思考をするマインドワンダリング状態になりがちです。 今回紹介する論文では、それぞれビジランスの違った側面(覚醒と実行)を測る課題をしている最中の意図的マインドワンダリングと非意図的マインドワンダリングについて検討した実験を実施し、その結果を報告しています。 Martínez-Pérez, V., Baños, D., Andreu,…

  • 被害者は道徳的な人物だと感じられやすい

    被害者の道徳的側面について人はどのように感じるのかを調べた研究をとりあげます。 Jordan, J. J., & Kouchaki, M. (2021). Virtuous victims. Science Advances, 7(42): eabg5902. DOI: 10.1126/sciadv.abg5902 研究の結果、明らかになったことは様々な道徳的違反で、全く同じ行動をした被害者でない人よりも悪事の犠牲になった人の方が道徳性が高いと感じられることが多くなりました。 研究チームは…

  • 楔状束核を含む神経回路が手先の器用さを支える触覚フィードバック調整を可能とする

    手先の器用さは感覚情報の途切れることのない伝達に依拠しています。ただ、感覚情報だけではだめで、フィードバックも働かないと上手くいきません。 しかし、手からの体性感覚フィードバックがどのように調整されているのか詳しいことは分かっていません。また、この種の調整が身体の動きに影響を与えるのかどうかについても謎が残されています。 で、この問題をマウスで検討した研究が実施され、下記の論文に報告されまし…

  • 帝王切開か普通分娩かの医者の決定は前の患者の出産での合併症の発生の有無に影響される

    分娩(出産)現場で行われる臨床的な決定は、高いプレッシャーや不確実性のもとで行われます。もし、お産中になにか1つでも間違いがあれば、母子ともに重大な結果をまねきかねません。 意思決定の理論によれば、そのようなプレッシャーが高い状況、不確実性が高い状況で重大な局面にある人は、複雑な意思決定を支えるのにヒューリスティックといって単純化された意思決定ルールに頼るようになるとされます。 そこで、今回紹…

  • 喃語は発声学習に必要か?ー比較心理学的アプローチー

    発声レパートリーが広い様々な分類群における音声の個体発達が持つ重要な特徴は、その発達パターンにあります。どのような発達パターンなのかといえば、発声を探索する時期の後に、カテゴリー形成期がやってきて、最終的に成熟した腫特異的な発声レパートリーが発生するのです。 成獣(成人)の発声レパートリーに成熟する前の発声発達は喃語と呼ばれることもあります。たとえば、ヒトに加えて、音声学習をする鳥類、海生哺乳類…

  • 評判が生じる領域の比較文化、通文化的研究ー民族誌学的アプローチー

    評判は、ヒトの社会性や協力・集団生活の進化にとり、重要な特徴です。 評判に注目する研究者は多いです。ですが、向社会性や攻撃性(の低さ)といった狭い領域の評判、しかもそれぞれ別々に研究されることが通例であります。 でも実際は、ヒトが評判を形成するのは単独の情報からだけではなく、様々な情報の集合からなのです。 そこで、従来の評判研究が狭い領域にしか注目してこなかった限界を克服するための調査が実施…

  • 淡蒼球外節ニューロン種によって興奮/抑制の違いを付けた脳刺激法で治療効果が長引くようになる

    神経疾患の症状は、拡散した神経回路の機能不全を通して出現します。この神経回路の絡み合った構造は的確な治療を施す上で、けっこうやっかいな課題になります。 脳深部刺激療法はパーキンソン病の症状を急性的に改善させますが、その標的とする神経回路の特異性が高いわけではありません。また、脳深部刺激を中断すると、その効果は急速に落ちていきます。 ところが、近年の研究によれば、ドーパミンを枯渇させたパーキン…

  • ワーキングメモリが評判に基づく協力を支えるメカニズムとは?

    ヒトは何かと良い評判を持つことを気にしています。良い評判は、リターンとなる便益が明らかでない状況で他個体を援助する行動を促進する機能を果たします。 評判に対する関心が、血縁関係やペア、小集団を超えた協力を安定化させているという仮説を支持するゲーム理論モデルには様々なものがあります。 しかし、そのようなモデルでは評判に基づく協力を支える心理学的メカニズムに関してはっきりしているわけではありませ…

  • 統合失調症群でも道具使用の心的想像で統制群と同様のバイアスを示す

    ヒトは、道具を使って行為に伴う労力を減らそうとすることがわりとあります。 実際には、そんな効用などないのに、運動想像課題中は、労力知覚の低下という形で道具関連のバイアスが生じることを示唆した研究もいくらかあります。 統合失調症患者では労力配分が低いことが先行研究で繰り返し見出されています。しかし、統合失調症患者が労力に関する道具関連の便益をどのように知覚しているのか、よく分かっていません。 …

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、マーキュリー2世さんをフォローしませんか?

ハンドル名
マーキュリー2世さん
ブログタイトル
心理学・脳科学・動物行動学アブストラクト
フォロー
心理学・脳科学・動物行動学アブストラクト

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用