「聖なる儀式」 タヒル・ハムット・イズギル氏のウイグル詩 1993年、ウルムチ 聖なる儀式 on Vimeo 以下のリンクに詳細な記事があります。 東トルキスタンの栄光を祈ります。 2024/3/23 historyninjin https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/30/092717 タヒル・ハムット・イズギル氏のフェイスブック記事 https://www.facebook.com/share/p/mo76hkQ2heQ3Pfch/
ウイグルシャマンコシャック詩「アザイム」より 「痛み」(私の懐は君と共に) 先ほど「痛み」の全編の作曲が終わりました。時間を見て録音してアップします。(^_^) 2022/1/31 一連のみの作品(詩は三連まであります) 痛み01-03(第1連) on Vimeo (一) 夜に服を着たまま寝てしまった者 小道に危険な灰を撒き散らしていく者 素足で砂に詩を書く者 赤から黄を分けた者 顔を洗わずに朝餉(あさげ)を摂る者 逢魔が時にアッラーを愛することから 解放されなかった者 死は君たちの傍らをすり抜けていった 見たのか かつて 私は句読点のない場所で生きていた 紙にある黄ばんだシミを唾で拭いたまま…
タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「痛み」の第1連の作曲が完了しましたので、ここにアップしておきます。新たに最初から録音し直しました。 第一連(01-03) 痛み01-03(第1連) on Vimeo 夜に服を着たまま寝てしまった者 小道に危険な灰を撒き散らしていく者 素足で砂に詩を書く者 赤から黄を分けた者 顔を洗わずに朝餉(あさげ)を摂る者 逢魔が時にアッラーを愛することから 解放されなかった者 死は君たちの傍らをすり抜けていった 見たのか かつて 私は句読点のない場所で生きていた 紙にある黄ばんだシミを唾で拭いたまま その古い紙 そして死ぬ間際の黒いインクの愛おしい香りの 何という柔らかさ…
タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「痛み」の01から02までの部分への作品です。(^_^) 今日はここまで作曲して録音しました。急がずまた続きを思いつき作曲ができたらアップします。(^^ゞ 痛み01-02 on Vimeo 第一連の冒頭~中間部分01-02 夜に服を着たまま寝てしまった者 小道に危険な灰を撒き散らしていく者 素足で砂に詩を書く者 赤から黄を分けた者 顔を洗わずに朝餉(あさげ)を摂る者 逢魔が時にアッラーを愛することから解放されなかった者 死は君たちの傍らをすり(通り)抜けていった 見たのか かつて 私は句読点のない場所で生きていた 紙にある黄ばんだシミを唾で拭いたまま その古い紙…
ウイグルシャマンコシャック詩「アザイム」より 「痛み」(私の懐は君と共に) 痛み01 on Vimeo 第一連の冒頭部分 夜に服を着たまま寝てしまった者 小道に危険な灰を撒き散らしていく者 素足で砂に詩を書く者 赤から黄を分けた者 顔を洗わずに朝餉(あさげ)を摂る者 逢魔が時にアッラーを愛することから解放されなかった者 死は君たちの傍らをすり抜けていった 2009年1月 ウルムチ 原詩:タヒル・ハムット・イズギル 日本語編訳:むかいだいす、河合眞 (詩集「聖なる儀式」より) 作曲:historyninjin 2022/1/28 詩の全文
むかいだいすさんTwitterリンク https://mobile.twitter.com/muqeddes100/status/1480141217837219843?t=k7SD9jQ39jL1VslKvZSJOA&s=19 午睡 on Vimeo 「午睡」 陽光で乾いてしまわない 雨で溶けてしまわない 寒さで固まってしまわない 風で飛び散ってしまわない 大きくなって道を外してしまわない 運命の定めより早く死んでしまわない 綺麗な子がやってきた 2016年3月 ウルムチ 原詩:タヒル・ハムット・イズギル 日本語編訳:むかいだいす、河合眞 (詩集「聖なる儀式」より) 作曲:historyni…
◆オープニング「私が一歳半の時」 https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2022/01/01/191558 ◆君への思い「私は待ち侘びていた」 https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2022/01/26/021801 ◆エンディング「私はすでに死んだもの」 https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2022/01/26/030103
私はすでに死んだもの on Vimeo ダスマン(長編叙事詩)「片思い」 終章エンディング楽曲 「私はすでに死んだ者」 (作曲者が歌っている歌詞) 君は私を細い一本の 糸として知るがよい 一束の朦朧とした 光として知るがよい 口から洩れ出す一瞬の 子音として知るがよい 君は私を細い一本の 糸として知るがよい 一束の朦朧とした 光として知るがよい 口から洩れ出す一瞬の 子音として知るがよい 相手がいない片思いの 者として知るがよい 私はすでに死んだもの 再び戻ることはない あてどなく彷徨う旅路を 終わらせると知るがよい 私はすでに死んだもの 再び戻ることはない 耐え難い惨めな思いを 持ち去ると知…
私は待ち侘びていた on Vimeo 「私は待ち侘びていた」 (作曲者が歌っている歌詞) 凍てつく長い冬の夜に 私は待ち侘びていた 気を失った木の枝先で 垂れ下がった氷柱の中で 君が一人出てくるのを 凍てつく長い冬の夜に 私は待ち侘びていた 毒を持つ棘の先端で 狂おしい吹雪の背中で 君が一人出てくるのを 凍てつく長い冬の夜に 私は待ち侘びていた 憂鬱な雪の華の鋭い鋒先で 迷える老いた烏の翼の先で 君が一人出てくるのを 君が一人出てくるのを 凍てつく長い冬の夜に 私は待ち侘びていた 凍てつく長い冬の夜に 私は待ち侘びていた 原詩:タヒル・ハムット・イズギル 日本語編訳:むかいだいす、河合眞 (詩…
Twitterにむかいだいすさんが投稿されたウイグルの詩に作曲しました。どこまで詩の世界に近づけたか分かりませんが載せておきます。 ホータンの石 on Vimeo 強制収容所につれていかれ17年の刑を言い渡されたウイグルの詩人Gulnisa Imin Gulxan氏の詩へのメロディー 【作曲者が歌っている歌詞】 兄は痺れた疲れたその手で ひたすら希望を掘る 兄は痺れた疲れたその手で ひたすら命を掘る 家にいる待ちくたびれた 女子供たちの期待をひたすら掘る 掌に握られたホータンの石が 掌で静かに彼を見つめている 掌に握られたホータンの石が 恥じらいながら静かに彼を見つめている 兄の痺れた疲れたそ…
タヒル・ハムット・イズギル氏のダスマン(長編叙事詩)「片思い」の中から詩の一部を抜粋し、曲をつけました。 先ほどできたばかり。下書きです。真夜中に自然に目が覚めたときは、大抵YouTubeで国際情勢や歴史関連のニュースなどを見ているのですが、ふとした瞬間に心のなかにメロディーがわき上がってきて、聞き流して忘れてしまうことも多いのですが、メモして眺めて言葉を探すこともあります。 詩は次の部分です。 厳冬の長い夜に 気を失った木の枝先で待ち侘びて 垂れた氷柱の中で待ち侘びて 毒を持つ棘の先端で待ち侘びて 狂おしい吹雪の背中で待ち侘びて 憂鬱な雪の華の鋭い鋒先(ほこさき)で待ち侘びて 迷った老いた烏…
タヒル・ハムット・イズギル氏の長大な詩「片思い」の最後の部分を短い歌にしました。 そのうち録音しようと思います。どんな風に作曲しているのか、ほんの少しだけ足跡をご紹介しますね。(^_^) といっても下書きの楽譜をお見せすることぐらいしかできませんが。(^^ゞ これです。 メロディーが先に出てきました。何について作曲しようとは初め考えていませんでした。哀切なメロディーだなということは感じていました。微細な音使いを何度もやり直したり訂正したりしました。最終的には楽譜の外れに小さく書いた小節が最終案になる予定です。(^_^) そうこうしているうちに、このメロディーに合う詩は何だろうとごそごそ本をめく…
前掲の「無限」をアレンジしてpart2を作りました。お聞きください。タヒル氏は「それでも私は鎖に繋がれた犬のように安心している」とうたっているが、果たして本当に安心しているのだろうか、ある面真実かも知れないが、他方私の目には逆説的な表現のように映る。 無限part2 on Vimeo 「無限」part2 私は言葉から意味を探し求め 言葉を失った悪夢から目覚める 弟子はとっくに死んでしまっている ジンが既に消えてしまっている 私は羊の糞 カザフ人の羊飼いの 手の中の糞かもしれず 自分が他人の運命を 決められると感じる 私は丸の中の曲線 私は老木の若い年輪の中 私は夕焼けの光の輪の中 私は指紋の中…
夜の歌 on Vimeo タヒル・ハムット・イズギル氏の詩のなかに出てくる「浮遊するもの」について少し書いておきます。 下記の二つの詩のなかに「浮遊するもの」が登場する。一つは「埃」であり、もう一つは「幼い娘たち」である。 ◆浮遊する「埃」(夏は一つの陰謀) https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/09/12/204956 ◆浮遊する「幼い娘たち」(夜の歌) https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2022/01/10/235404 どちらも所在は空中にある。空中にあるということから想像を逞しくすると…
夜の歌 on Vimeo 「夜の歌」 私は私たちの中で一番の間抜け 闇の由来など気にも留めない (闇の由来など気にも留めない) 気温が上がった時に 金魚が閉じ込められた氷の塊を思い出す (氷の塊を) 私たちを動かすスープが 私も動かし続ける 家で天塩を(に)かけて育てた飛べる子羊を 悦に入りながら締めている時に 幼い娘たちが頭の上を浮遊し見つめている 焦げた山の麓に 容易く咲くメロンの黄色の花が 夜の歌声が止んだ時には独りになってしまう 口から火を吹く白い雀が 黄色いなつめの上で物思いに更けながら仰向けに横たわる 私たちにはこのような決まりがある (私たちにはこのような決まりがある) 誰かの寿…
都市とは近代都市として存在するウルムチのことでしょう。ウルムチのことを様々な表現で言い表しているが最後に、自分の敵は己れ自身であると結んでおり、興味深く読むことができます。 [都市の夜 on Vimeo 「都市の夜」 空港から 駅から バス停から 流れ出る無数の人が 狂ったように都市に飛んで行く 地面に勢いよく撒かれた汚水のように吸い取られる けれど 私は歩いてその夜の近くに行く 輝きながら私の目の前を過ぎて行く 頑固な通りと怒りっぽいバス 腰を屈めたビル群 睨みつける街灯 乱れた道 侘しい塵 美しい牢屋と剥き出しのセメントの柱 私は来た いつも来るように まるで誰もが離れていなかったかのよう…
言葉で表すことのできるものは無限であるがゆえに、私はウイグル語で詩を書き記す・・・ 無限 on Vimeo 「無限」 私は言葉から意味を探し求め 言葉を失った悪夢から目覚め 早口で喋ることに慣れ 背中に羽が生え出ることを恐れ 雀のケバブが好きな娘たちを ホータンの夜のバザールで見かけて 空が大きなドームであることを信じる 私は一人の割礼されたムスリム タリム盆地を女の子宮に例える この例えを疑っては苦しむ 国を出ることなく四十五歳になろうとしている一人の民 国境という言葉を死という言葉のように思い 可笑しい状態で元気になる 古代から取り残された一人のシャーマンかもしれない 弟子はとっくに死んで…
よくわかりませんが、推測するとするならば、中共の共産主義洗脳過程で、唯物弁証法を強要された集会の悲惨で非生産的な状況を詩に綴ったものでないかと思います。最後は「石」にならなければ耐えられない世界なのでしょう。 身体 on Vimeo 「身体」 亡命した水と 流離(さすら)いの集会 徹底したぶつかり合い 見知らぬ抱き合い 氷のように寄り添い 果てしなく踏み躙(にじ)られることに 静かに転がることに 静かに丸くなることに そして 結果なく忘れられることに しまいに 沙は石と化した 1998年3月 カシュガル 原詩:タヒル・ハムット・イズギル 日本語編訳:むかいだいす、河合眞 (詩集「聖なる儀式」よ…
タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「崩壊過程」へのメロディーです。ウルムチでタヒル氏がおそらく教職に就いておられた時代のことをしたためたものと思われます。中共による思想的統制と弾圧の中での葛藤が描かれているのではないかと考えられます。 音楽動画にはシュールレアリズムの広島県出身の靉光(あいみつ又はあいこう、本名石村日郎)の1938年の作「眼のある風景」を選びました。 崩壊過程 on Vimeo 「崩壊過程」 1 一つの目がもう一つの目に話しかけていた その真ん中を(私は)通った 言葉は私にぶつかってこなかった 私も彼らに触れていない 二つの目が互いを見られれば良いのに 2 学生たちが私の口に入っ…
アッラーに呼びかけた詩を集めてみました 私は愛する方の中にいる on Vimeo ◆「アッラーが巡り合わせた故に」 https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/29/122913 ◆「千夜一夜」 https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/10/18/070504 ◆「川辺にて」 https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2022/01/08/225454 ◆「光の中の祖国」 https://ninjinmusic.hatenablog.com/entr…
川辺にて on Vimeo ◆川辺にて◆(原題:「川」) 静かで清涼な水面に一片の黄色と一瞬の熱風を見た重みは私の肩にのしかかった 静けさは昨日から来た重みは水に似る ああ アッラーよ独り いかに耐えらるか 緑の川岸にいても心は全く空っぽ 原詩 タヒル・ハムット・イズキル(詩集「聖なる儀式」ムカイダイス+河合眞編訳より)作曲 2020/6/4 historyninjin 詩の一部に手を加えました・・・3行目「重みは」→「その重みは」8行目「川岸に」→「川辺に」このことから題名を「川辺にて」としました。
牢獄のような環境の中にあるウイグルの親子 光の中の祖国 on Vimeo 「光の中の祖国」 アッラーよいつまでなのですか 私を忘れているのですか とこしえにこの痛みは続き悲しみを抱き続ける アッラーよいつまでなのですか 私を忘れているのですか とこしえにこの痛みは続き悲しみを抱き続ける いつ私は行ってあなたの顔を見ることができるのか 光の中に祖国はいつ立ち現れてくるのだろう アッラーよいつまでなのですか 私を忘れているのですか とこしえにこの痛みは続き悲しみを抱き続ける とこしえにこの痛みは続き悲しみを抱き続ける 悲しみを抱き続ける 作詞・作曲 historyninjin 2022/1/8 「…
私の居場所 on Vimeo ◆プロローグ 前に書いた「私の居場所」への随想の延長上に、もう一つの「私の居場所」への随想をここに置いておこうと思います。 前に書いた随想の末尾に私は「いつ、私は行ってあなた(神)の顔を見ることができるのだろうか」と書きました。 書かざるをえなくてそこに書きおきました。 本当は書くつもりはなかったのですが、もう一人の私が私の中から現れて書いてくれと言った気がしたのです。最初ほんの少し躊躇しましたが、押し出されるように書いておくべきだと思い、書きました。 この言葉の原典(根拠)は旧約聖書にあります。旧約聖書の詩篇第13篇。そこにはこうあります。 主よ、いつまでなので…
私の居場所 on Vimeo タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「私の居場所」という詩を歌い続ける内に私の中に去来した様々な思いを自由に集めて一言一言に対してその意味を探って思ったことを随想の形にしました。 「私の居場所」 ◆ここは 町の斜め東の名前が多くの人々の記憶に張り付いた眠くなる場所 ・・・町の名はウルムチ決して「眠く」なるような場所ではないが、敢えて眠いという言葉を用いて、その反対の無念さを表そうとしているように、私には聞こえる。 ◆私は誓える世の中でこのような場所があることを魚は知らないここはまた角のある風の巣窟 ・・・私たちが対峙している世界と無縁な世界があると仮定してみよう、そう…
私が一歳半の時 on Vimeo「私が一歳半の時」 原詩:タヒル・ハムット・イズギル (2015/12/31ウルムチ) 日本語編訳:むかいだいす、河合眞 作曲:historyninjin 2022/1/1 原詩は詩集「聖なる儀式」より長編叙事詩(ダスマン)の「片思い」よりの抜粋。片思いの第3連からその一部を抜粋してその内容より「私が一歳半の時」と表題をつけ、その詩に作曲したもの。 ◆詩「私が一歳半の時」 私が生まれて間もない頃 父と三人の兄が戦で死んでいった 母は「私たちは空から滴り 大地から芽生えた」と言っていた 私はこの言葉を理解できなかったにしろ この言葉を信じていた そして(この)出来…
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「聖なる儀式」 タヒル・ハムット・イズギル氏のウイグル詩 1993年、ウルムチ 聖なる儀式 on Vimeo 以下のリンクに詳細な記事があります。 東トルキスタンの栄光を祈ります。 2024/3/23 historyninjin https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/30/092717 タヒル・ハムット・イズギル氏のフェイスブック記事 https://www.facebook.com/share/p/mo76hkQ2heQ3Pfch/
「花園」(レヒム・ヤスン・キャイナミ) on Vimeo ムカイダイスさんより詩を送っていただきました。2024/3/14 باغچەرەھىم ياسىن قاينامى ئۇندا يىغلاڭغۇ گۈل بىلەنئۇنىڭ يىغىسىدىن تاراۋاتقان خۇشپۇراققانىتى يوق كېپىنەك بىلەنئۇنىڭ قانىتىدىن تۆكۈلىۋاتقان ئىشتىياق...قاراڭغۇ بىر بۇلۇت بىلەنئۇنىڭ چاچلىرىدىن چىقىۋاتقان قارىغۇ شامالشامالنى يېتەكلەپ كېتىۋاتقان…
私の夢に出てきて(レヒム・ヤスン・キャイナミ) 原詩を編んで作曲しました。 2024/3/11 historyninjin 私の夢に出てきて(レヒム・ヤスン・キャイナミ) on Vimeo ◆ムカイダイスさんのお便り كۆرۈشۈپ باقمىغان دوستۇم رەھىم ياسىن قاينامى ئۈچۈن رەھىم ياسىن قاينامى ئۆزىنىڭ شېئىرلار توپلىمىنى ماڭا ئەۋەتىپ ئۆزىنىڭ ئائىلىسى سەۋەپلىك كۆپ ئوقۇيالمىغان بولسىمۇ ئەدەبىياتنى ، شېئىرنى ياخشى كۆ…
ウイグル詩への音楽 詩、レヒム・ヤスン・キャイナミ 「感謝」 感謝(レヒム・ヤスン・キャイナミ) on Vimeo 原詩 Hemdu SanaRehim yasin qaynami 感謝(アッラーの恵みと日々への感謝を意味するウイグル語)私は手がないのを目が見えないのを舌が切られたのを声が屠殺屋で命乞いをしているのを思考が毒されているのを骨が黒くなった顔の右半を私の空の乾ききった雲を私の星の垂れ落ちる体を記憶の鎖にかけられた鍵を金のライオンに乗っていた風を私の恋がごみの山に混ざってしまったのを銀メッキされた身体の舞台上の醜さを黒い衣服を纏った昼が時間の馬車で眠ってしまったのを眠りの錆びた農具で…
ウイグル詩へのメロディー 詩 : アブドレシット・エリ 「秩序」 ウイグル詩へのメロディー「秩序」 on Vimeo 「秩序」 (原詩) 本を読む ある頁で止まる思い出さなくてもいい女を想う彼女の名前の可能性を示すあらゆる星を小鳥に変える鳥が飛んで行くのを見ながら別れを全うする窓を開けるドアから出るそっと閉めるドアは 誰かが来たことを証明するか誰も必要としない行くのみで帰れない場所で一歩一歩 道を創る形に成ろうとしている秩序を壊すために ウイグル新鋭詩人 選詩集(芽生えはじめる言葉たち)ムカイダイス,河合眞編訳 左右社より 作曲 2024/1/12 historyninjin
ふと心に浮かんだレヒム・ヤスン・キャイナミのウイグル詩「死の薔薇」へのエッセイ的断章です。原詩の本質からは反れているかも知れませんが、あえてここに置いておきます。 2024/1/9 historyninjin 「死の薔薇」に寄せて 私たちの心をいざない引き付けようと近づいてくるものもやがて色褪せ剥がれ落ちてゆく 様々な去来する悲しみに彩られた歴史の物語もいつか剥がれ落ちて原形をとどめない 血を流し必死に私たちを癒そうと涙を振り絞って死の薔薇となって消えてしまった君けれど今なんと無垢な幼い子供の姿をして君のほうから私たちに近づいてくれた 虚飾が積み重なって剥がれ落ちてしまった世界を生と死が手を取…
レヒム・ヤスン・キャイナミ 「死の薔薇」(原詩) 私たちの間で満ちる月が 冷たい廊下に心を誘う 憂鬱な文字で記され壁に刻まれた人生の物語が ゆっくりと剥がれ落ちる 指の血痕を拭き取り 傷の手当てを君がしてくれたことが 幼い子供となって私たちに近づく 目的の地から落ち葉が降る 手に秋色の鞄 死の招待状と香りのするプレゼントが詰まっている 生と死が交差する朽ちかけた古木の橋を渡る 死の薔薇(ウイグル詩) on Vimeo 編詩・作曲 historyninjin 2024/1/6(土) 満月が冷たい廊下に 心を誘い 剥がれ落ちる 憂鬱な文字で刻まれた物語が 剥がれ落ちる 指先の血を拭きながら 手当を…
私は諦める(ゴジャ・ムハッマド氏のウイグル詩へのメロディー) 2024/1/1 私は諦める(ウイグル詩へのメロディー) on Vimeo 作曲者が歌っている歌詞 太陽がこれほど暗くなかったとしたならば 私は月に抱きついて泣いてすがりついただろうか 太陽がこれほど暗くなかったとしたならば 私は月に抱きついて泣いてすがりついただろうか 星々がこれほど寂しくなかったら 私は川辺に行き 雲を叱っただろうか あの天の空を 花の香を 私は諦める 深い懐と ほとばしる涙を諦める 星々がこれほど寂しくなかったら 私は川辺に行き 雲を叱っただろうか 死の淵を巡り 流離いて 私は諦める 死の淵を巡り 流離いて 私…
片隅にひとりでいる(ウイグルグループの歌) on Vimeo この歌はウイグルのグループによって歌われた歌です。YouTube にアップされ9万回ほど再生されていたようですが、現在は削除され聞けない状態です。 非常に深刻な内容を扱っていながら見事に音楽的に表現しています。 以下は私がこのことについてアップした記事です。YouTube が削除されましたとあるので、以前YouTube の動画から音声データだけをmp3形式で保存していたものに、詩の作者と娘さんの写真を組み合わせて再生できるようにしました。 以前の記事はこちらです。 https://ninjinmusic.hatenablog.com…
君の心にある意味が 全て 私に属して欲しい ウイグル詩、アイムネサ・ソレイマン(1982年ホータン生まれ女流詩人)の「恋い焦がれる」に history ninjin が作曲(2023/11/18~19)しました。 詩は、ウイグル新鋭詩人 選詩集(芽生えはじめる言葉たち)ムカイダイス,河合眞編訳 より 「恋焦がれる」 恋の火花 命を暖める 日々が一束一束の花になって 幸の歌を詠う 聞いているのか 私の瞳が君の心に話しかける時 君への優しさが私の息になる時 君に捧げる歌を詠う 君が来るのを待ちわびつつ 私の愛おしい人 私は君の調べ 私とともに 闇に囁きたまえ 私が君になる なりつつある日々 君の心…
小さなできごとが重なる夜(全編) on Vimeo ウイグル詩へのメロディー アブドレシット・エリ「小さなできごとが重なる夜」 「小さなできごとが重なる夜」 小さなできごとが重なる夜 娘が独り誰かを思う 自身に言い聞かせる名前を呼ぶ 髪の毛を何本か抜く ようやく自分が女だと認める 眠りに就く 私はふと話をここで終える 男が窓を大きく開ける 耳を傾けても何も聞こえない 部屋を部屋の中に入れる 外を一杯の茶と思う 溢れ出す 茶を入れた椀は 何も知らないまま 誰かの手に触れる前に壊れてしまう 男は川のように拡がり 桑の木のように眠りに入る 男と女の話が始まる 女の上の布団のような 男を想像しよう 男…
ウイグル詩へのメロディー 「思い出」 思い出(ウイグル詩へのメロディー) on Vimeo タヒル・ハムット・イズギル氏のウイグル詩に作曲した小品です。 ◆平和を祈って作曲しました 2015年4月にウルムチで作られた詩「思い出」の6連ある詩の第2連です。 原詩は下記 心から過ぎ去りようのない戦争で ハンサムな兵士は寝言を言って眠れなかった 夢で親指ぐらいの巨人をみていた 詩集「聖なる儀式」2020年5月初版より ムカイダイス 河合眞 編訳 作曲 2023/10/14 historynunjin 今般ハマスとイスラエルの間に武力抗争が勃発しました。歴史的に見てくるとこのような抗争(戦争)は気の遠…
「祈り」(ウイグル詩、タヒル・ハムット・イズギル) ウイグル詩へのメロディー「祈り」タヒル・ハムット・イズギル - YouTube 作曲者が歌っている歌詞(編詩) 「祈り」 私は一人の賢者の罪びと 毎回両手を顔に近づける度に 私の目の光は沈黙に 沈黙に転じる 私の目の光は沈黙に 沈黙に転じる 手のひらの温もりと息の流れが 寄る辺なく盲目的に合わさった時 私は怒りを無言のまま呑み込む 私は怒りを無言のまま呑み込む その時私の唇はあてどなく 意味不明に震える 震える 足るを知り感謝を捧げ 願うことを口ずさむ時 私は少しためらった後で 駱駝が針の穴を通ったことを思い出す 私は愛を思い考える 耐え忍ぶ…
ウイグル詩へのメロディー「アブドレヒム」全5連,原詩:タヒル・ハムット・イズギル,作曲:historyninjin - YouTube 「アブドレヒム」 (作曲者が歌っている歌詞) ◆第1連 作曲:2023/5/6 アブドレヒム アブドレヒム アブドレヒム アブドレヒム 私たちの暖かい南で 半円形の眼光がある それは互いにキスをする それは直線 それは真っ直ぐに 立つことを ある売春婦の姿を拝む心がある ある売春婦の姿を拝む心がある いかなる時代にも属さない絶対的な時間がある いかなる時代にも属さない絶対的な時間がある 私たちを絶えず苦しめる醜い愛がある 君は朝から晩まで空間を探している 君は…
アブドレヒム(第5連最終)ウイグル詩へのメロディー - YouTube 「アブドレヒム」第5連(最終)原詩 君は突然自らの顔を見たくなった 君は自ら自身に話しかけた 愚かになった 深みに向かった 必死に髭を剃った 怖れに近づいた 声も持って行く竜巻の中で 北は寒がっている アブドレヒム ああ,私の無二の友 「アブドレヒム」第5連(最終) 作曲者が歌っている歌詞 ああ,アブドレヒム ああ,私の無二の友 無二の友 ああ,アブドレヒム 君は突然自らの顔を見たくなった 君は自ら自身に語りかける ああ,アブドレヒム ああ,私の無二の友 無二の友 ああ,アブドレヒム 愚かになった 深みに向かった 自分に話…
「アブドレヒム」(第4連) ウイグル詩へのメロディー タヒル・ハムット・イズギル アブドレヒム (第4連)タヒル・ハムット・イズギル - YouTube 「アブドレヒム」第4連(作曲者が歌っている歌詞) 多分夢の中で君は見ている 裸のままの母を 恐ろしい見知らぬ 絶壁を見ている 君は見ている 君は結論づけた 失望に浸かりながら 思い出が変わりゆく まるで獣のよう 鋭く敏感で 一塊りの鳥の糞が 肩に落ちて髪を赤くしたのを感じていた 色が表現できない内容が まるで強い酒のように君の頭に昇った 私から見れば 君はまるでコレラを 果物を消化して 暖かい身体で虱を養っているように 暖かい身体で虱を養って…
ウイグル詩、タヒル・ハムット・イズギル氏の「アブドレヒム」の第3連に作曲しました。原詩のイメージから先にメロディーを作り、そこに原詩の言葉から選択したイメージを重ね合わせて新しく詩を編み直して作詞し、それを歌っています。(*^^*) 「アブドレヒム」(第3連,ウイグル詩へのメロディー) - YouTube 「アブドレヒム」第3連(作曲者が歌っている歌詞) 空は満ちている 死んだ雀たちで 何度でも繰り返す 不思議なその名前 ハイデレヒム アブレヒム アブデレイム アブドレイム アブドレヒム アブドレヒム アブドレヒム アブドレイム アブドレヒム アブドレヒム アブドレヒム 君のその不思議な名前 …
「アブドレヒム」第2連 (ウイグル詩へのメロディー) アブドレヒム(第2連) - YouTube 2 あの時 君の母はとても賢い女性だった まるで一匹の蚊 あるいは一片の空気に似ていた 彼女はいつも君に「君は私の口から出た」と言った 当時の君はこれが間違いであること 最後の審判の日の一個の石であることを知らなかった 君は興味を持ち 恐がり 自身を軽蔑した 必死に多くの蟻を殺そうとした 後に君が出会った人すべてに 「星が互いに殺し合う」と言いふらした 詩:タヒル・ハムット・イズギル 1994年1月 北京 日本語編訳:ムカイダイス,河合眞 (詩集「聖なる儀式」より) 第2連作曲:2023/5/7 …
アブドレヒム(ウイグル詩へのメロディー) - YouTube 「アブドレヒム」 1 私たちの暖かい南で 半円形の眼光がある それは互いにキスをする それは直線 それは真っ直ぐに 立つこと ある売春婦の姿を拝む心がある いかなる時代にも属さない絶対的な時間がある 私たちを絶えず苦しめる醜い愛がある 君は朝から晩まで空間を探している 探しながら夜のバザールへ 嘘に辿り着く 半裸の漢族の画家と公衆の愛を探し当てる またそこから具体化と分析に向かう 大通りを横断する 他人を傷つけないために みずから遠ざかる ある一つの景色の昔を想像する 初々しい夜に 注意深く袋小路を見つめる 立ち位置を決められずに子…
向こうの山はアララト山とのこと。ノアの方舟(はこぶね)が降り立ったという言い伝えがあるね。(*^^*) 少ないと言うこと多いと言うこと(ウイグル詩へのメロディー) - YouTube 「少ないと言うこと多いと言うこと」 君らは知らない あらゆる恐怖は多いと言うことから来ることを 信じなければ 多い 多い 多いと叫んで見ろ 唇が嗄れた(かれた)時に 不吉な予感がする 息が口から勢いよく出た時に 手足が震える あなた方の声を聞いた誰しもの 顔から血が引く 滅びる寸前の希少動植物 数を数えられない奇怪な虫や爬虫類 夢の中だけに出てくる稀な樹木 伝説の中の値がつけようのないほどの 稀に巡り合う色彩のあ…
タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「道」(2015年3月作品)に作曲しました。三連から成る詩です。初めに全曲を掲載します。終わりのほうに各連に分けたものを掲載します。 道(全曲)ウイグル詩へのメロディー - YouTube 「道」 1 厳しい冬を生き残った 一人がいてほしい 彼が雨を胸ポケットにしまい 風が種を畑に撒いている ある農夫の近くに行き 彼に「ほら,私が来たよ」と言い 帰りに七つの家から綿を乞い 指のあいだに加えて私に見せて欲しい 2 朝餉に向かった天使がいて欲しい 彼女の手には青色の小包みがあり 彼女は速達でそれを私宛に送り その中から言葉が話せる雲雀が出て来て 私に「ほら,私が来た…
タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「創造」にメロディーをつけ歌いました。 創造(ウイグル詩へのメロディー) - YouTube 「創造」 君は一つのか弱き季節を造った 君の瞳に最初の流れがある 君は夢の形を刻む 波立つ水面に 私の歩みは君の中に進む それで 君は邪魔立てされることなく想像する 君が水に溺れて死んだことを 昼は短い無気力をもたらす 君 時間の始まりである君 君 時間の終わりである君 悪夢を見る魅惑の夢の中 魂を私に力づくで飲ませた 1993年2月 北京 詩集「聖なる儀式」ムカイダイス,河合眞編訳 作曲 historyninjin 2023年4月18日
ウイグル詩、タヒル・ハムット・イズギル氏が1992年5月に作られた詩「瞬間」(日本語編訳)に作曲しました。 瞬間(ウイグル詩へのメロディー) - YouTube 「瞬間」 壁に残った太陽の跡 懐かしい隅に沈む 誰かに裸にされた私が 震え 張りつめ この瞬間 私の顔を撫でる 部屋に充満した退屈が 迫って来る 私の耳に押し入る 冷たい線が私の肌に現れ 愚かさが傍で見つめる 屋根がなびく 外から口笛が聞こえる 互いを殴り合う 過去と未来が 詩 タヒル・ハムット・イズギル 1992年5月 北京 詩集「聖なる儀式」ムカイダイス,河合眞編訳より 作曲 2023/4/16 historyninjin 夕暮れ…
◆天国のあなたへ https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/22/235255 ◆カマルは逝ってしまった https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/25/022135 ◆君の瞳に雪は降る https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/29/032822 ◆アッラーが巡り合わせた故に https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/29/122913 ◆愛は嘘から始まる https:/…
ウルムチで起こった火災で犠牲になったウイグルの方たちへの追悼、並びにジェノサイドの苦難の中にあるウイグル人全てに祈りを込めて捧げます。 タヒル・ハムット・イズギル氏のダスマン(長編叙事詩)の「片思い」第1連の前半部分に作曲しました。お聞きください。第1連はまだ後半へと続き、詩は全部で10連まであります。詩集のページで言うと167ページから223ページまで全部で56ページもあります。その冒頭の部分です。 私は既にこの詩の中から三つの部分を選び一連の作品(三部作と名付けています)を作曲しています。それも参照していただけると嬉しく思います。今回は詩集を開いてスッと目に入ってきた言葉を紡いで作曲した小…