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  • 「道」(タヒル・ハムット・イズギル氏)

    タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「道」(2015年3月作品)に作曲しました。三連から成る詩です。初めに全曲を掲載します。終わりのほうに各連に分けたものを掲載します。 道(全曲)ウイグル詩へのメロディー - YouTube 「道」 1 厳しい冬を生き残った 一人がいてほしい 彼が雨を胸ポケットにしまい 風が種を畑に撒いている ある農夫の近くに行き 彼に「ほら,私が来たよ」と言い 帰りに七つの家から綿を乞い 指のあいだに加えて私に見せて欲しい 2 朝餉に向かった天使がいて欲しい 彼女の手には青色の小包みがあり 彼女は速達でそれを私宛に送り その中から言葉が話せる雲雀が出て来て 私に「ほら,私が来た…

  • 「創造」(タヒル・ハムット・イズギル氏)

    タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「創造」にメロディーをつけ歌いました。 創造(ウイグル詩へのメロディー) - YouTube 「創造」 君は一つのか弱き季節を造った 君の瞳に最初の流れがある 君は夢の形を刻む 波立つ水面に 私の歩みは君の中に進む それで 君は邪魔立てされることなく想像する 君が水に溺れて死んだことを 昼は短い無気力をもたらす 君 時間の始まりである君 君 時間の終わりである君 悪夢を見る魅惑の夢の中 魂を私に力づくで飲ませた 1993年2月 北京 詩集「聖なる儀式」ムカイダイス,河合眞編訳 作曲 historyninjin 2023年4月18日

  • 「瞬間」(タヒル・ハムット・イズギル氏)

    ウイグル詩、タヒル・ハムット・イズギル氏が1992年5月に作られた詩「瞬間」(日本語編訳)に作曲しました。 瞬間(ウイグル詩へのメロディー) - YouTube 「瞬間」 壁に残った太陽の跡 懐かしい隅に沈む 誰かに裸にされた私が 震え 張りつめ この瞬間 私の顔を撫でる 部屋に充満した退屈が 迫って来る 私の耳に押し入る 冷たい線が私の肌に現れ 愚かさが傍で見つめる 屋根がなびく 外から口笛が聞こえる 互いを殴り合う 過去と未来が 詩 タヒル・ハムット・イズギル 1992年5月 北京 詩集「聖なる儀式」ムカイダイス,河合眞編訳より 作曲 2023/4/16 historyninjin 夕暮れ…

  • 過去の投稿(1)はじめ~2021年7月10日

    ◆天国のあなたへ https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/22/235255 ◆カマルは逝ってしまった https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/25/022135 ◆君の瞳に雪は降る https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/29/032822 ◆アッラーが巡り合わせた故に https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/29/122913 ◆愛は嘘から始まる https:/…

  • 「片思い」(ダスマン:長編叙事詩)より

    ウルムチで起こった火災で犠牲になったウイグルの方たちへの追悼、並びにジェノサイドの苦難の中にあるウイグル人全てに祈りを込めて捧げます。 タヒル・ハムット・イズギル氏のダスマン(長編叙事詩)の「片思い」第1連の前半部分に作曲しました。お聞きください。第1連はまだ後半へと続き、詩は全部で10連まであります。詩集のページで言うと167ページから223ページまで全部で56ページもあります。その冒頭の部分です。 私は既にこの詩の中から三つの部分を選び一連の作品(三部作と名付けています)を作曲しています。それも参照していただけると嬉しく思います。今回は詩集を開いてスッと目に入ってきた言葉を紡いで作曲した小…

  • 「無限」に寄せる覚え書き(誕生日に寄せて)

    タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「無限」についての覚え書きです。 モンゴル(内モンゴル)では近年中国によるモンゴル語の禁止政策(言語的弾圧、文化的ホロコースト)が展開されて混乱している。ウイグルでは(ウイグルでも)かつて同じような言語弾圧が展開され今日に至っている。 教育施設と名を打った実際は強制労働と強制収容のための施設に収容され24時間の監視体制と拷問、強姦、中国語の強要と中国政府礼賛や不妊手術の強制等で収容されている人の人数は100万人はとっくに越えている。 一説によると300万人という説もある。300万人に及ぶという説は単に強制収容所だけではなく、地方に強制移動して労働に従事させられ、…

  • 同罪(Tahil Hamut Izgil)

    昨日は広島の日、今日は「平和を築くまで」をアップしました。じつは、だいぶ前から新しいウイグル詩、タヒル・ハムット・イズギル氏の「同罪」という比較的短い詩の作曲に取り組んでいる。 前々回「私はもう知っている」をアップしたのと同時期には既に作曲に着手していたので、ずいぶんと期間が経っている。 最初の部分はきちんと清書してスタンバイしているので、なるべく近いうちにアップしようと考えている。 こんな詩だ。 「同罪」 1 胡桃の木の下で 牝の鵲(かささぎ)が 毛繕いをする 銅が錆びてゆくのを感じながら 私は芝の上を歩き 流浪のあだを 見つけようとしている 2 私たちは若く健やかである 約束を守り 寄せて…

  • 広島の日に寄せて

    Memory of Hiroshima 「広島の日に寄せて」という一文を載せましたので、歌をお聞きください。私のブログのもうひとつのページに載せました。 ↓ https://historyninjin.hatenablog.com/entry/2022/08/07/095649

  • 朝の哀歌(前曲)

    朝の哀歌(前曲) on Vimeo 「朝の哀歌」(作曲者が歌っている歌詞) 己自身の二つの命の間に立っていた 己自身の二つの命の間に立っていた 時は始まっていない 終わってもいない 私は恐らくその間の 曖昧な境界にいた 時が私を通り過ぎて行くのを感じている 時が私を通り過ぎて行くのを感じている 私を抱きしめて 突いて キスして 撫でて 引っ掻いて 暫し私に留まってから 離れ難そうに涙ぐみながら通り過ぎて行った 離れ難そうに涙ぐみながら通り過ぎて行った 離れ難そうに涙ぐみながら通り過ぎて行った 次から次へ 果てしなく 巧みな魔法使いである彼 朝を目覚めさせる星を創り 太陽を細かく刻んで空に 散り…

  • 秋(砂漠を歩き果てた川)

    タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「秋」 (作曲者による副題「砂漠を歩き果てた川」) 秋(砂漠を歩き果てた川) on Vimeo 砂漠を歩き果てた川が 海が広がって近くまで来てくれることを その場に座して待つことにして 水を広げて小さな流れに分けた しかし水は遠くに残された雪山を そこに降る雪と氷を想っていた 水は家に帰りたくなり 戻るつもりでいた それで滝が現れた 波の毛が逆立った 水を渡る人と水で溺れ死ぬ人が 相半ばした 幾ばくかの土地が魚に変わった 水底に残された石には 想念の葦が生えた 岸にあるポプラの木の顔は悲しみで黄ばんだ 挙句の果てに 耐えられなくなった川が 中の水に言った お前は…

  • 私はもう知っている

    作曲が完了しましたとお知らせしてから大分時間があいてしまいました。この間、実はウクライナ紛争の真相を探っており、気が気でない心情の世界をどういうわけか、ずうっとかかえておりました。 まだ余談は許されませんが、漸く和平の道へという声が世界のあちこちから上がり始め、私もやっと気になっていたウイグル詩の音楽作品の録音に取りかかろうと思えるようになりました。 数日前、一曲のオリジナル曲を仕上げました。「星の光に思うこと」です。 https://historyninjin.hatenablog.com/entry/2022/06/15/043901 前後して、この「私はもう知っている」を見直しながら楽譜…

  • ウイグルの子守唄

    ウイグルの子守唄の録音風景です。 https://youtu.be/mYkc1yZBMy0

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