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推理小説研究会出身。主にミステリの感想を書いています。すべてネタバレ前提です。

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2021/03/09

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  • ㉙細い赤い糸 飛鳥高

    ▶あらすじ 次々と不可解な連続殺人事件が起こり、被害者のいずれも、鈍器で殴殺されたと推定される。第一犯行現場の唯一の遺留品は「細い赤い糸」。被害者の頭部に付着していた。被害者同士、何の面識もなく犯行動機がつかめない。ただ、手口の類似が同一犯人の犯行を裏付ける。「細い赤い糸」に秘められた殺人の謎を追う本格推理長編。日本推理作家協会賞受賞。 ▶ネタバレ感想 他者への無関心が産んだ悲劇 年齢も性別もバラバラな4人の被害者たちは、彼ら自身理由も分からぬまま突然何者かに殺害される。どうして彼らは殺さなれなければなからなかったのか? 本作のテーマは他者への無関心だ。 他者へ最も無関心になるのは、どんな時だ…

  • ㉘山田風太郎ミステリー傑作選1 <本格篇> 眼中の悪魔 山田風太郎

    ▶収録作品 眼中の悪魔 虚像淫楽 厨子家の悪霊 笛を吹く犯罪 死者の呼び声 墓堀人 恋罪 黄色い下宿人 司祭館の殺人 誰にも出来る殺人 ▶ネタバレ感想 粒揃いの短編集 短編中編をあわせて全10話収録されており、600ページ越えと結構な重量である。どの話も、山田風太郎らしい男女のどろどろした愛憎劇がメインなのだが、それぞれ一捻り技巧が凝らされているのでくどくない。 例えば、自殺しようとしている男の遺書から話が始まり、1人の女性を取り合う2人の男たちの日記が続く【笛を吹く犯罪】。これなんかはずいぶん人を食った作品だが、その思わぬ着地ににんまりしてしまう。 【厨子家の悪霊】は、横溝正史的な禍々しい…

  • ㉗錯迷 堂場瞬一

    ▶あらすじ 神奈川県捜査一課生え抜きエリートの萩原哲郎に突然の異動命令が下された。赴任先は重大事件が希な湘南・鎌倉南署。しかも署長職。実はこの異例人事には密命があった。それは女性前任者の不審死の謎を署長として潜入捜査せよというもの。協力者もなく孤立無援の中、萩原は秘密裏に捜査を始めるが署員たちの口は固く容易に進まない。そんな時、管内で殺人事件が発生。それは過去の未解決殺人事件と繋がっていた・・・。正義を貫くべき警察官たちが頑なに隠蔽していた真実とは一体何なのか。組織トップの孤独と葛藤、渦巻く人間模様を描く堂場瞬一警察小説の到達点。 ▶ネタバレ感想 女性署長の不審死という謎に、怪しい動きをする鎌…

  • ㉖郵便配達は二度ベルを鳴らす ジェイムズ・M・ケイン

    ▶あらすじ 街道沿いのレストランで働き始めた俺は、ギリシャ人店主の美しい妻コーラにすっかり心を奪われてしまった。やがて、いい仲になった彼女と共謀して店主殺害を計画するが・・・。緻密な小説構成の中に、非常な運命に搦めとられる男女の心情を描きこんだ名作。 ▶ネタバレ感想 ハートボイルドとノワール小説 ハートボイルドって聞いたことあるけど、ノワール小説って何だろう?と思う方は多いかもしれない。わたしもその一人だ。本作の解説で諏訪部浩一氏は以下のように述べている。 「ハードボイルド小説」と「ノワール小説」の違いを明確にするのは難しいが、前者が主人公の「キャラクター」に力点を置く作品であるのに対し、後者…

  • ㉕甲賀忍法帖 山田風太郎

    ▶あらすじ 400年来の宿敵として対立してきた甲賀・伊賀の忍法二族。彼らは服部半蔵の約定によって、きわどい均衡を保っていた。だが慶長19年、家康によってついにその手綱が解かれる。三代将軍の選定をめぐる徳川家の紛争を、両里から選ばれた精鋭各10名に代理させようというのだ。秘術の限りを尽くし、凄絶な血華を咲かせる忍者たち。だが、そこには流派を超え、恋し合う2人の名も含まれていた・・・。山風忍法帖の記念すべき第一作! ▶ネタバレ感想 エンターテイメント小説の金字塔!! あらすじを読むと何だか古臭そう、と感じるかもしれない。しかし、本書の魅力は時代をも超える”新しさ”だ。アニメや、映画、漫画化もしてい…

  • ㉔ジヴェルニーの食卓 原田マハ

    ▶あらすじ ジヴェルニーに移り住み、青空の下で庭の風景を描き続けたクロード・モネ。その傍には義理の娘、ブランシェがいた。身を持ち崩したパトロン一家を引き取り、制作を続けた彼の目には何が移っていたのか。(「ジヴェルニーの食卓」)新しい美を求め、時代を切り拓いた芸術家の人生が色鮮やかに蘇る。マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌら印象派たちの、葛藤と作品への真摯な姿を描いた四つの物語。 ▶ネタバレ感想 芸術にわかは原田マハ作品を読むべし! 美術館に行くのが好き。作品を語れるほどの知識はないが、有名な画家や作品は分かる。全作品を網羅しているわけではないが、好きな画風の画家がいる・・・。 こういう方に原田さ…

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