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推理小説研究会出身。主にミステリの感想を書いています。すべてネタバレ前提です。

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2021/03/09

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  • ㉓だれもがポオを愛していた 平石貴樹

    ▶あらすじ エドガー・アラン・ポオ終焉の地、米国ボルティモアの郊外で日系人兄妹が住む館が爆破され、泥沼に潰えた。テレビ局にかかった予告電話の通り「アッシャー家の崩壊」さながらに始まった事件は、ほどなく「べレニス」、「黒猫」の見立てに発展、捜査は混迷を呈していく・・・・。オーギュスト・デュパン直系の名探偵がクイーンばりの論理で謎を解く、オールタイムベスト級本格ミステリ。 ▶ネタバレ感想 クイーンの血を引く隠れた傑作! 長年ミステリにアンテナを張っていたわたしですが、恥ずかしながらこのミステリの存在は最近知った。 ポオとクイーンを堪能できる一冊、つまり、ミステリ好きを語るには落としてはならない作品…

  • ㉒ラスプーチンが来た 山田風太郎

    ▶あらすじ 日露戦争中、ロシアの内乱を企て日本を勝利に導いた男、怪男児明石元二郎の若き日の物語。明治23年、ひそかに来日し暗躍していた怪僧ラスプーチン。彼はロシア皇太子襲撃を画策していた!?チェーホフ、二葉亭四迷、乃木希典、森鴎外までをも巻き込んで日本とロシアの大怪物の対決は続く。 ▶ネタバレ感想 ラスプーチンって何者?? まずはじめに。 このネタバレを読んでいる方には不要だと思うのだが、ラスプーチンって誰?という方に、説明しよう。 のちにロシア革命で虐殺されるロシア皇帝のニコライ2世と皇后の間には、後継ぎとなる男の子がなかなか生まれなかった。(女の子は4人いて、そのうち末娘が世界のミステリー…

  • ㉑たゆたえども沈まず 原田マハ

    ▶あらすじ 19世紀後半、栄華を極めるパリの美術界。画商・林忠正は助手の重吉と共に流暢な仏語で浮世絵を売り込んでいった。野心溢れる彼らの前に現れたのは日本に憧れる無名画家のゴッホと、兄を献身的に支える画商のテオ。その奇跡の出会いが"世界を変える一枚”を生んだ。読み始めたら止まらない、孤高の男たちの矜持と愛が深く胸を打つアート・フィクション。 ▶ネタバレ感想 アンリ・ルソーにスポットをあてた「楽園のカンヴァス」が良かったので、今回はこちらの作品を読んでみた。 正直、ゴッホは特別好きな画家でもないし、耳を切り落としたことや自殺したという有名なエピソード以外はほとんど知らない。彼の絵も、ひまわり、種…

  • ⑳依頼人は死んだ 若竹七海

    ▶あらすじ 念願の詩集を出版し順風満帆だった婚約者の突然の自殺に苦しむ相場みのり。検診を受けていないのに送られてきたガンの通知に当惑する佐藤まどか。決して手加減をしない女探偵・葉村晶に持ち込まれる様々な事件の真相は、少し切なく、少しこわい。構成の妙、トリッキーなエンディングが鮮やかな連作短編集。 ▶ネタバレ感想 葉村シリーズっていやあな気持ちになるんです。 もう読みたくないって思う。 それなのに、しばらく経つと手をのばしちゃう中毒性がある。 ショッキングな描写とか、ごみくずみたいな最低人間が出てくるわけじゃない。 ありふれた小さな悪意のお話。読み進めていくごとに、毒素がじわじわ沁みてくる感じで…

  • ⑲荊の城 サラ・ウォーターズ

    ▶あらすじ スウが侍女として入ったのは、俗世間とは隔絶した辺鄙な地に立つ城館。そこに住むのは、スウが世話をする令嬢、モード。それに、彼女の伯父と使用人たち。訪ねてくる者と言えば、伯父の年老いた友人たちだけという屋敷で、同い年のスウとモードが親しくなっていくのは当然だった。たとえその背後で、冷酷な計画を進めていようとも。計画の行方は?二人を待ち受ける運命とは? ▶ネタバレ感想 少女たちの愛憎劇 初のサラ・ウォーターズ。 あらすじからは予想もしない展開が続き、ページをめくる手が止まらず。 さながら、両手をとってワルツを教えてあげていたらいつの間にかこちらが導かれ振り回されていたというような・・・。…

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