問11 固体捕集法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 ポーラスポリマービーズは、活性炭に比べて有機溶剤蒸気に対する捕集容量は小さい。 2 シリカゲル管は、一般に無極性有機溶剤に対する吸着力が強い。 3 活性炭管にガス状物質を捕集する場合は、空気中の水分除去や冷却を行う必要はない。 4 アクリロニトリルの捕集には、シリカゲル管を用いる。 5 n-ヘキサンの捕集には、活性炭管を用…
作業環境測定士としての経験してきたことを回顧録として書いています。資格を取得したい人のために書いていますが、日常の仕事、生活の中で感じたことを日記として記録しています。
関係法令の10回目は作業環境評価基準に関することです。 特定化学物質の評価は物質ごとに行います。ただし、特別有機溶剤がその他の有機溶剤と混合されている場合は、混合有機溶剤として各成分の濃度を管理濃度で除した値を合計し、管理濃度を1として評価します。 第2評価値、B測定値が管理濃度と等しい場合は、どちらも管理区分の境界上にありますが、この境界線上の値は第2管理区分の側に含まれます。してがっ…
ゴールデンウィークで困ることは急病でかかりつけ医が休診になっていることかな。休日は当番制で急患を受け入れているから、地元ではあまり困らないかもしれない。しかし、旅先ではそうもいかない。 北海道を旅行しているとき、家内が急に熱をだして、頭が痛いと訴えたとき、タクシーの運転手が急患の受け入れをしている病院に連れて行ってくれた。3日間同じ運転手と契約して各地を回るちょっと贅沢な旅をしていたからよかっ…
今日からゴールデンウィークが始まったが、コロナ禍でも3年目は完全に自粛ということはなくそれなりに人出があるだろう。しかし測定士としてはこの時期を狙って仕事が入ることがある。 私の場合は、幸いこの時期ではなく、お盆の時期、あるいは深夜の時間帯が多かった。普通に日曜日の昼間出来ることも多かったので、数年前までは旅行に出かけていた。ここ数年はコロナ禍のこともあって出かけてはいないが。 お盆や深…
労働衛生一般の10回目は局所振動に関することです。 レイノー現象とは抹消神経障害で生じる手足のしびれ及び手足の血管で血流が減少する末梢循環障害のことである。血流の減少によって手先の色の変化として現れるのは末梢循環障害です。 振動障害は振動加速度が大きいほど影響が大きいといわれています。振動の周波数は感覚補正が必要で、周波数の高低が直接関係しているわけではありません。 1日の暴露限界値は…
分析概論の9回目は蒸留水の製造に関することです。 蒸留水の製造装置では沸点が100℃より低い物質はガスとなって、水蒸気と一緒に留出します。不揮発性の成分でも沸点が低ければ蒸留で取り除くことはできません。金属性やガラス製の蒸留装置では水中にイオンが存在するので、流出の可能性があります。 イオン交換樹脂では水中の電解質が、イオン交換によって取り除かれていることを電気伝導度でモニタリングします。 …
デザイン・サンプリングの9回目は気中物質の捕集方法に関することです。 サンプリングでは捕集しようとする物質の性状を考慮します。 石綿は繊維数を数えるのでフィルター上に捕集します。できるだけ表面の限られた範囲に集めないと顕微鏡で見たときにピントが合わず、数え 落としが起こります。またろ紙は透明にしなくてはいけません。そこでメンブレンフィルターを用います。 塩化ビニルは揮発性が高く、常温で…
関係法令の9回目は騒音測定に関することです。 騒音の測定においても測定基準通り測定点を配置しますが、測定点の高さは人が立って作業するときの耳の位置を想定しており、床上120cm以上150cm以下です。粉じんの測定では高さを50cm以上150cm以下とすることになっています。この違いに注意して下さい。 騒音の測定では10分間の等価騒音レベルを測定しますが、特性は聴感覚補正されたA測定で行います。 …
労働衛生一般の9回目は温熱環境に関することです。 温熱環境の評価に用いる指標は、温度、湿度、気流、輻射熱の4要素ですが、温度は乾球温度、湿球温度を使い分けします。気圧は関係ありません。 熱中症のⅠ度はめまい、失神など、Ⅱ度は筋肉痛、筋肉の硬直、頭痛、吐き気など、Ⅲ度は意識障害、痙攣など、3区分されており、Ⅰ度が軽くⅢ度が最も重い症状です。 WBGTの基準値は同一作業であっても熱順化して…
分析概論の8回目は標準ガスの調製についてです。 メチルエチルケトンにように気化する物質の占める体積は1mok当たり25℃1気圧で24.45Lになります。 メチルエチルケトンのモル質量が72なので、2.2mg/72×24.45=0.747mL。 これが50Lの袋で希釈されるので0.747/50×1000=14.94ppmになります。 今回の問題に対する解説はこれだけです。 標準状態の温度が25℃で扱われることに注意してください。 こ…
デザイン・サンプリングの8回目は有機溶剤の物性に関することです。 ジクロロメタンは蒸発が速く、沸点も低い物質です。ジクロロメタンとトリクロロエチレンの、沸点はそれぞれ40℃、87.2℃です。一般に沸点の低い物質は常温での蒸気圧が大きく、ジクロロメタンの蒸気圧はトリクロロエチレンより大きいといえます。 メタノールは水酸基を持っておりここに電子が集まるため大きな極性を持ちますがベンゼンは電子密度が…
関係法令の8回目は作業環境測定士の職務範囲についてです。 管理区分の判定は労働安全衛生法上、事業者が行うことになっています。作業環境測定士の資格を要求する訳ではありません。 放射線について作業環境測定士に行わせる必要があるのは管理区域での外部放射線による線量等量率や線量当量ではなく、放射性物質取扱作業室、事故由来廃棄物等取扱施設における空気中の放射性物質の濃度です。 作業環境測定士が業務…
最近葬式を出すことがあって、お骨拾いもしたが、火葬場も実はダイオキシン類の規制を受ける施設なのだ。商売がらそういうところに気が向くというのは仕方がないのかもしれないが、普通の人なら気が付かない、気が向かないとことに気がいってしまうのは一種の職業病ですね。 遺体、1人あたり2時間程度の火葬になるが、ダイオキシン類のサンプリングは通常4時間以上かかる。だから、火葬場での測定は2時間で行うことに…
測定士の試験は受験者全員に成績通知があるのでいいですね。これは次回に科目免除が判らないといけないためですが、自分のレベルを確認するのはいいスステムです。ただ2年間しか有効でないので4科目を順番に感覚を開けずに合格すればいいですが、一つでも間隔か悪と一番早くに合格した科目は無効になってしまいます。次の試験では無効になった科目は受け直さなくてはいけません。 一発で4科目合格できる人もいれば1科…
労働衛生一般8回目は有機溶剤の健康障害に関することです。 有機溶剤は脂溶性が高く、神経細胞など脂肪の多い組織に集まりやすい性質があります。 皮膚への接触で皮膚の角化、結膜炎などを引き起こすほか、皮膚を通して体内に収入し、全身に影響を及ぼします。ばく露後は肝臓で代謝されますが、代謝物にも有害性がある場合は肝臓そのものにも影響が及んでしまいます。 有機溶剤は空気よりも重く、通風の悪い部屋で…
労働衛生一般の7回目は金属による健康障害に関することです。 ヒ素では皮膚に表れる角化症、黒皮症の他、クロムと同様に鼻中隔穿孔が揚げられます。 水銀は神経系に影響が及び、蓄積性も高いので長期にわたって障害が続きます。 金属熱は、亜鉛、銅などのヒュームを吸入することによって発生する急性中毒のことで、その日のうちに悪寒、発熱、関節痛が発生し、2~3日間は影響が残ります。 コバルトは皮膚に接触…
分析概論の7回目は高圧ガス容器とその使用方法についてです。 炭酸ガスは高圧化では液化していますので気体で取り出す場合はボンベは立てて使わなくてはいけません。液体で取り出したい場合は液体を直接吸い上げるサイホン付きのガス容器を使用します。 ヘリウムは不活性ガスなので、一般的な左ねじの減圧弁が使用できます。水素など可燃ガスは右ねじの減圧弁を使用します。 アセチレンは分解しやすいガスなので…
デザイン・サンプリングの7回目は個人サンプリング法に関することです。 個人サンプリング法による測定でも労働者の行動範囲、有害物質の分布の状況から単位作業場所が設定されることは変わりません。 単位作業場所で、対象作業に従事する人が少ない場合は、一人の作業者の作業時間を区分してデータを取ることも可能です。5名以下でこの方法が採用できないわけではありません。 試料採取の時間は少なくとも2時間…
関係法令の7回目は機械、器具について厚生労働大臣の規格の具備が必要かという問題です。 危険、有害な作業が必要である、危険な場所で使用する、健康障害を防止するため使用するものは厚生労働大臣の定める規格を具備しなければ 譲渡し、貸与し又は設置してはならないというのが42条の趣旨です。 機械については厚生労働大臣の定める規格を具備しなければ、譲渡し、貸与し、又は設置してはならないものは過去の問題…
労働衛生一般の7回目は金属による健康障害に関することです。 ヒ素では皮膚に表れる角化症、黒皮症の他、クロムと同様に鼻中隔穿孔が揚げられます。 水銀は神経系に影響が及び、蓄積性も高いので長期にわたって障害が続きます。 金属熱は、亜鉛、銅などのヒュームを吸入することによって発生する急性中毒のことで、その日のうちに悪寒、発熱、関節痛が発生し、2~3日間は影響が残ります。 コバルトは皮膚に接…
分析概論の6回目は濃度の換算に関することです。 体積モル濃度を重量100分率に換算する問題です。 2.00mol/Lの水酸化ナトリウムの比重が1.08なので1Lの重量は1.08kg。これに2.00×40gが溶けているわけですから80g/1080g×100=7.407で選択枝1が最も近い値です。 濃度の換算が判らなければ、気中濃度の計算も出来ないと言っているようなものです。測定士としては致命的。 濃度というのは単位体積、…
デザイン・サンプリングの6回目は個人サンプラー法に関することです。 個人サンプリング法による測定対象は低濃度管理物質が揚げられていますが、コバルト及びその無機化合物、3,3’-ジクロロ-4,4’-ジアミノジフェニルメタン、トルエンジイソシアネートが上がっています。シアン化カリウム、マンガン及びその化合物は令和2年2月17日付けの基発0217第1号のガイドラインには上がっていません。 マンガン及びその化…
関係法令の6回目は製造の許可に関することです。 製造に際して厚生労働大臣の許可が必要なものは、労働安全衛生法第56条第1項で定められていますが特定化学物質の第1類物質が該当します。 第1類物質7種は、ジクロルベンジジン及びその塩、アルファ-ナフチルアミン及びその塩、塩素化ビフェニル(PCB)、オルト-トリジン及びその塩、ジアニシジン及びその塩、ベリリウム及びその化合物、ベンゾトリクロリドで…
労働衛生一般の6回目は鉱物性粉じんに関することです。 粉じんの空気力学相当径はアンダーセンのような動的な手法によって求められるもので、顕微鏡によって求められる幾何学的相当径とは異な ります。 吸入性粉じんの空気力学相当径によって沈着する部位は異なってきます。小さい粒子ほど肺の深部に到達し大きな粒子は気管支などで捕まり排出されます。 粒子の沈降速度についてはストークスの式を参照して下さい…
新型コロナワクチンの3回目の接種は終わりましたか。 3回目は副反応が強く出るとか、交雑接種だとひどく副反応が出る代わりに抗体が長持ちするだとかいろいろ報道されていましたが、ある人にとっては真実かもしれませんが、私の周りではこんなことはありませんでした。 確かに3回目も筋肉痛は出ましたが、高熱が出たり、長い間副反応が残っているということは聞きません。 要はやってみないと判らないということです…
分析概論の5回目は分配係数に関することです。 分配係数は「有機」/「水」が同体積の溶媒で成り立ちます。分配係数10なら有機溶媒中に溶ける溶質Aが10:1で釣り合って平衡状態になっているということです。溶媒を増やすことで抽出される溶質の量を増やすことが出来ます。 この例では0.05g溶かしてヘキサンに0.045g、水に0.005g分配されたということです。同体積なら分配係数は0.045/0.005で9ですが、実際には水…
騒音の測定で回顧録を一つ上げておきます。 まず測定器の呼び方ですが、騒音計とは言いません。 サウンドレベルメーターといいます。 何故か。 騒音というと公害を思い浮かべますが、これはマイナスのイメージを与えますね。ところが音響を仕事にしている人から言わせれば、音のレベルを測るということは、天秤で金の重さを測るのと同じくらい質の高い仕事なのです。当然、道路交通騒音を測る測定器も、無響室…
デザイン・サンプリングの5回目は騒音の測定に関することです。 騒音の測定では数値が既に対数変換されているのでA測値定は算出平均を用い、これを評価値として判定します。幾何平均を使うことはありません。 騒音の管理区分もA測定、B測定の総合判定によって行います。B測定では90dB以上は第3管理区となり、A測定の結果にかかわりなく第3管理区分となります。 A測定、B測定の結果ともに85dB未満の場合…
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問11 固体捕集法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 ポーラスポリマービーズは、活性炭に比べて有機溶剤蒸気に対する捕集容量は小さい。 2 シリカゲル管は、一般に無極性有機溶剤に対する吸着力が強い。 3 活性炭管にガス状物質を捕集する場合は、空気中の水分除去や冷却を行う必要はない。 4 アクリロニトリルの捕集には、シリカゲル管を用いる。 5 n-ヘキサンの捕集には、活性炭管を用…
問11 個人サンプリング法に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。 1 個人サンプリング法について登録を受けようとする作業環境測定機関は、個人サンプリング法について登録を受けている作業環境測定士を少なくとも1人置かなければならない。 2 作業環境測定士として登録を受けるに当たっては、必ずしも個人サンプリング法についての登録を受ける必要はない。 3 作業環境測定士として登録を受け…
問11 厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」に関する次の㋑から㋥の記述について、誤っているものの組合せは下のうちどれか。 ㋑ 満18歳以上の男性労働者では、人力のみにより取り扱う物の重量は、体重のおおむね40%以下となるようにする。 ㋺ 直接床に座る座作業は、腰掛け作業に比べ、仙腸関節や股関節にかかる負担が少ない。 ㋩ 満18歳以上の女性労働者では、人力のみにより取り扱う物の重量は、男性が取…
問10 ICP-AESに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 高周波電流によりアルゴンガスをプラズマ化する。 2 ネブライザーで霧状にした試料溶液の一部がプラズマに導入される。 3 試料溶液の粘性が測定結果に影響を与える場合がある。 4 原子の発光又はイオンの発光を測定する。 5 窒素パージ型分光器は、可視領域の発光を感度よく測定するために用いる。 問10 解説 ICP-AESの原理につい…
今日はお墓参りをしてきました。坂を上がっていくと突きあたりにあり、寺社のなかも坂を上がっていきます。社務所によってお花と桶を持って坂を上がり始めたとき、スニーカーの底ゴムがすっかり外れてしまいました。一瞬何が起こったのかと思いましたが、裸足で地面を踏んでいるような感覚になりましたね。取り急ぎ墓参だけは済ませて、社務所でガムテープを借り、応急措置して歩き始めました。なんとか自宅までは持ってくれま…
シルアルのお話。機材の固有番号のことではなくて食べ物の方です。 朝食にシルアルを食べるのですが、ヨーグルトに添加してもらっています。私は歯ごたえの欲しい人なので乳製品も堅い方が好きなのですが、家のヨーグルトは牛乳に菌を入れて発酵させた自家製なので、結構ゆるめ。牛乳のように流れる訳ではありませんが歯ごたえはありません。それで歯ごたえをつけるのにシリアルを入れています。 シルアルのタンパク質…
シルアルのお話。機材の固有番号のことではなくて食べ物の方です。 朝食にシルアルを食べるのですが、ヨーグルトに添加してもらっています。私は歯ごたえの欲しい人なので乳製品も堅い方が好きなのですが、家のヨーグルトは牛乳に菌を入れて発酵させた自家製なので、結構ゆるめ。牛乳のように流れる訳ではありませんが歯ごたえはありません。それで歯ごたえをつけるのにシリアルを入れています。 シルアルのタンパク質…
問10 流量計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 ハイボリュームエアサンプラーは、指示される流量が、汚染により、製造時に校正した値と異なることがあるため、事前に校正する必要がある。 2 石けん膜流量計は、所定の距離を石けん膜が移動する時間を測定して流量を求める。 3 ローボリュームエアサンプラーの流量校正では、組み込まれた捕集器具の圧力損失は無視できるので、捕集器具を装着しな…
問10 作業環境評価基準に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 A測定のみを行った場合、第1評価値が管理濃度以上であり、かつ、第2評価値が管理濃度以下である単位作業場所の管理区分は第2管理区分である。 2 B測定の測定値が管理濃度の1.5倍を超えるときは、 A測定の第1評価値及び第2評価値の値にかかわらず、第3管理区分である。 3 特別有機溶剤を除き、2種類以上の特定化学物質を含有する…
問10 局所振動障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 振動障害は、振動の周波数が高いほど起こりやすい。 2 振動工具取扱い作業者に対する特殊健康診断を1年に2回実施する場合、そのうち1回は冬季に行うとよい。 3 レイノー現象は、血管のれん縮により血流が減少するために生じる。 4 厚生労働省の「チェーンソー取扱い作業指針」によれば、日振動ばく露限界値は、5.0m/s2である。 …
問9 精製水の製造に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 金属製やガラス製の蒸留水製造装置からは、イオンの溶出がある。 2 メンブランフィルターは、水中の粒子の除去に用いる。 3 イオン交換水の純度は、電気伝導度で評価できる。 4 逆浸透法では、原料水中の不純物のイオンを除去できる。 5 逆浸透法における加圧の上限は原料水の浸透圧と一致する。 問9 解説 金属製の容器でもガ…
問9 有害物質Aとその空気中の濃度の測定に用いる捕集器具又はろ過材Bとの次の組合せのうち、不適当なものはどれか。 A B 1 リフラクトリーセラミックファイバー メンブランフィルター 2 p-ニトロクロロベンゼン シリカゲル管 3 塩化ビニル ミゼットインピンジャー 4 アクリルアミド …
今日、町中を歩きましたら桜が満開でちょうど見頃を迎えていました。明日からの天気でかなり散ってしまうのではないかと思います。なんとか見逃さずに済んでありがたかったです。というのは毎年見逃すことが多いので。 毎年咲くからと思っていると見逃すのですね。資格試験も同じです。毎年受けられるからと油断しているとチャンスを生かせません。測定士のように年2回あると余計に油断しますから、それなりに気を引き締…
問9 作業環境測定基準に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 単位作業場所とは、作業環境測定を行うべき作業場の区域のうち労働者の作業中の行動範囲、有害物の分布等の状況等に基づき定められる作業環境測定のために必要な区域をいう。 2 鉱物性粉じん中の遊離けい酸の含有率の測定は、エックス線回折分析方法又は重量分析方法によらなければならない。 3 騒音の測定点は、原則として、単位作業場…
試験解説も回を重ねるごとに同じような繰り返しであまり面白くはないのです。測定士の試験は特に範囲が限定されますから。 労働衛生一般は、範囲が広く専門性も高いのでいくらでもレベルを上げることが出来る科目です。しかし、試験では決められているかのように同じテーマから出題されていますから、過去問を繰り返し見ることが重要な対策になります。 関係法令は特別則の数が多いのが難点ですが一つ一つの特別則は難…
問9 温熱環境及び人体の適応等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 熱けいれんは、高温の環境下での大量の発汗により、体内の水分が急激に減少したときに生ずる。 2 日射がない場合のWBGTは、自然湿球温度及び黒球温度の数値から算出される。 3 WBGT基準値は、同一作業であっても、熱に順化していない人の方が熱に順化している人よりも、小さい値となる。 4 WBGT基準値は、身体に対する負荷…
問8 液体のメチルエチルケトン3.0mgを捕集袋内の清浄空気中で完全に気化させて、メチルエチルケトンの標準ガス100Lを調製した。その濃度として、正しい値に最も近いものは次のうちどれか。ただし、メチルエチルケトンのモル質量は72g・mol-1とする。また、調製した標準ガスの温度は25℃、圧力は1気圧とする。 1 2ppm 2 5ppm 3 10ppm 4 15ppm 5 20ppm 問8 解説 メチルエチルケトン3.0mgをガス化…
問8 個人サンプリング法による測定(C・D測定)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 C測定では、労働者がばく露する有害物質の量がほぼ均一であると見込まれる作業ごとに、それぞれ適切な数の労働者にサンプラーを装着する。 2 単位作業場所において作業に従事する労働者数が5人を下回る場合には、作業に従事する時間を分割してサンプリングを行い、C測定の測定値の数を5以上とする。 3 単位作…
問8 作業環境測定士に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。 1 第2種作業環境測定士は、指定作業場についての作業環境測定の業務のうち、簡易測定機器以外の機器を用いて行う分析の業務を行うことができない。 2 作業環境測定の業務に関する不正の行為により、作業環境測定士の登録を取り消された者は、その日から起算して1年間は、作業環境測定士となることができない。 3 作業環境測定士で…
4Kチュ-ナー内蔵のブルーレイレコーダを買いました。今まで使っていたのと同じシャープ製なので、使い方は同じで助かります。ただ、リモコンの癖がちょっと変わって慣れるまでは途惑いそうです。 買い換え引っ越しなる機能があるのですが、今までのレコーダはそのままHDMIケーブルでつながっているので、リモコンの信号番号護衛を変えれば別々で使えます。セットするときに新しいレコーダの電源ケーブルは外しておか…
分析概論の17回目はガスクロマトグラフの検出器に関することです。 TCDはキャリヤーガスと対象物質の熱伝導度の差を検出する方法で無機ガスの分析に適しています。 FIDは水素炎中で物質が燃焼するときイオン化され電流が発生することを利用しています。したがって水素炎中で燃焼できない希ガスなどは検出することが出来ません。燃焼性のよい炭化水素は感度良く検出できます。また電流を直接検出するため、測定…
デザイン・サンプリングの17回目は放射性物質の採取に関することです。 ベクレル(Bq)とは、食品や土壌に含まれるセシウムなどの「放射能の総量」を表し、1秒間に1つの原子核が崩壊して放射線を放つ放射能の量であると定義されます。 ここで注目して欲しいのは1秒間あたりということです。ですから単位(Bq)の次元は(s-1)を持っているのと同じです。 空気中の放射性物質量の濃度は採取した放射性物質量を採…
関係法令の17回目は粉じん障害防止規則に関することです。 特定粉じん作業以外の粉じん作業を行う屋内場所については、当該粉じん作業に係る粉じんを減少させるため、全体換気装置による換気の実施又はこれと同等以上の措置を講じなければならないとされています。逆にいうと特定粉じん作業が行われる屋内作業場では全体換気装置だけではだめで、局所排気装置等の設置が必要ということです。 粉じん則では使用できる…
労働衛生一般の17回目は労働衛生保護具に関することです。 有害性の高い物質を扱う作業ではろ過性能の高いマスクを使用することが必要です。使い捨て式のマスクではろ過性能が低いので、取り換え式を用いるべきです。 粉じんとオイルミストが混在する場合、液体、固体の両方に対応でできることが必要です。また有害物質を含む場合は捕集効率の高いものを使用する必要があるので、RL3を選ぶことになります。オイル…
分析概論の16回目は蛍光光度分析法に関することです。 蛍光現象は分子が光のエネルギーを一旦吸収し、放出するときに発するものです。基本的に吸収したエネルギーよりも低いレベルのエネルギーしか放出しません。つまり入射光よりも長波長側に蛍光がでます。したがって、照射する光はエネルギーレベルの高い紫外部から可視光線でも波長の短いものが利用されます。タングステンランプではエネルギーが足りないので励起光…
デザイン・サンプリングの16回目は放射性物質の採取に関することです。 放射性物質を捕集する場合もその物質の性状を把握して行わなければなりません。 ろ過捕集ができるのは常温で固体であればよく、コバルト、タリウム、プルトニウム、ストロンチウム、セシウムなど金属元素はろ過捕集が一般的に用いられます。 固体捕集方法が使用できるのは、ガス状物質なので水銀、アルゴンなどガス状の物質が捕集できます…
関係法令の16回目は電離放射線障害防止規則に関することです。 放射線業務従事者の被ばく限度は電離則第4条で実効線量が5年間につき100mSvを超えず、かつ、1年間につき50mSvを超えないようにしなければならないとしています。これは男性についての規定で、第2項で女性の放射線業務従事者の規定では3ヶ月につき5mSvを超えないようにしなければならないと別に定められています。 妊娠中についてはさらに線量が2mS…
労働衛生一般の16回目は局所排気装置に関することです。 外付け式フードの制御風速は、有害物が飛散しているフードから最も遠い位置での風速をいいます。 囲い式フードの補足限界点はフード開口面と考えることが出来ます。つまりこれを超えて外に飛び出すものは補足できません。したがって、囲い式フードの場合は開口面での風速が制御風速になります。 スロット型フードは吸引口の周りに何もなく、単に吹き出し口…
分析概論の15回目は原子吸光分析法に関することです。 フレーム原子吸光分析法は、高温のフレーム(炎)中で金属元素などがばらばらの原子の状態になり、蒸気として存在するとき基底状態にある原子が励起されるための光エネルギー吸収を感知しています。このとき金属元素に吸収されるのは共鳴線のエネルギー線です。原子の吸収できる光のエネルギーは原子によって決まっており、特定のエネルギー(波長)の光を用意する…
デザイン・サンプリングの15回目は検知管に関することです。 直読式の検知管は20℃で変色域の目盛りが打たれているので、反応の温度依存性が高い場合は、温度補正する必要があります。 検知管のポンプは測定前に検知管を折らずに吸引するなどの方法で漏れのないことを確認しておきます。検知管吸引ポンプの漏れを防ぐためにはピストン及びシリンダーの内部にグリースを塗布するなどで対応します。 検知管の検知…
関係法令の15回目は有機溶剤中毒予防規則に関することです。 有機溶剤中毒予防規則では取り扱い作業場において作業主任者の選任が義務付けられています。有機溶剤の種類による例外はありません。業務による例外は試験研究の業務であり、その他は選任の義務があります。 第1種有機溶剤、第2種有機溶剤を使用する作業場所では6か月を以内ごとに作業環境測定が義務付けられています。第3種有機溶剤では義務付けはあ…
労働衛生一般の15回目は化学物質の性状、挙動に関することです。 クロロホルムは塩素原子が3つで四塩化炭素は塩素原子が4つです。つまり四塩化炭素は電荷が釣り合った状態にあり、クロロホルムは電荷が偏った状態にあります。そのため分子の極性はクロロホルムの方が大きいということです。 気体の液体への溶解度は体積で決まってくるので、温度が上昇すると密度が下がり溶解度が小さくなります。 ジクロロメタン…
分析概論の14回目は吸光光度法に関することです。 ランバート・ベールの法則 E=ε・c・d モル吸光係数(ε)と吸光度(E)、溶液のモル濃度(c)、セルの光路長(d) 単位はセルの光路長(cm)、モル吸光係数(L/mol/cm)、モル濃度(mol/L)でEは無名数です。 これに数値を代入していきます。 c=2.0×10-5、d=2、E=0.48なのでこれからこの物質のモル吸光係数が判ります。 ε=…
デザイン・サンプリングの14回目は相対濃度計に関することです。 相対濃度計の指示値は取り込まれた粉じん粒子の数によって変化しますが、濃度は吸引速度が変わって変化するものではありません。 相対濃度計は指示値に換算係数をかけて質量濃度を算出します。関係式はC=R×Kです。したがって質量濃度換算係数は粉じんの質量濃度Cを 相対濃度Rで除したものになります。 測定原理から、相対濃度計による測定…
関係法令の14回目は特定化学物質と有機溶剤の区分に関することです。 現在、第1種有機溶剤は1,2-ジクロルエチレンと二硫化炭素の2つしかありません。エチルベンゼンは特別有機溶剤です。 クロルベンゼン、1,1,1-トリクロロエタン第2種有機溶剤。コールターナフサ、ミネラルスピリットは第3種有機溶剤です。 試験の解説としてはこの2行で終わりです。 有機溶剤についても第1種と第3種を先に覚えた方…
労働衛生一般の14回目は電離放射線とその影響に関することです。 α線、β線、中性子線はいずれも粒子線です。α線、β線は粒子線のため遮蔽物があると遮断できますが、X線は透過することができ透過力が強いといえます。したがって、γ線の透過力はそれよりさらに強いといえます。α線はヘリウムの原子核と同じ、陽子2個、中性子2個からなる粒子の流れで、β線は高速の電子の流れで、対象物を電離させる作用はありませ…
分析概論の13回目は吸光光度法に関することです。 透過率はどれだけの光が通過したかということですから、入射光に対する透過光の割合を比で示したものです。透過率=透過光/入射光ということです。 透過率は液相の長さが2倍になると1/2になります。さらに液相の長さが2倍になると1/2×1/2で1/4になります。したがって指数関数駅に減少しますから、比例するのではありません。 吸光度は吸収された…
デザイン・サンプリングの13回目は液体捕集と直接捕集に関することです。 使用後の捕集袋を洗浄するには窒素ガスなどを用いて、内部の空気を完全に置換して行います。袋の材質にもよりますが、通常、水が通りませんから一旦入ると追い出せなくなるので、結露もさせないようにしなくてはなりません。 真空捕集瓶のコックの部分にグリースなどを用いると、ここでガスの吸着が起こりますから、コック部分にグリースなど…
関係法令の13回目は特定化学物質障害予防規則に関することです。 特定化学物質障害予防規則では物質の分類ごとに測定、健康管理、設備の要件が区分されており、これがこの規則を複雑にしています。 ベリリウム、アルファ-フチルアミンなど特別管理物質では特殊健康診断を6か月ごとに実施し、記録は30年間の保管が必要です。一般の健康診断の個人票は5年間の保管ですが、特殊健康診断では個人票を30年保管する…
労働衛生一般の13回目は電磁波に関することです。 電磁波はその波長によって呼び方が変わりますが、波の性質と粒子の性質を持っています。波長の長い方から電波、赤外線、可視光線、紫外線、X線、γ線などすべて電磁波です。 短波、長波などの電波は電磁波です。波長は比較的長く、放送、通信などに使用されます。 可視光線は波長によって色が変わりますが、可視光線の波長域は400~760nmで黄色い色は緑色より波…