問15 解説 局所排気装置の制御風速は囲い式で0.4m/s、外付け式の場合、側方吸引、下方吸引が0.5m/s、上方吸引が1.0m/sです。 特殊健康診断が必要になるのは屋内で有機溶剤が扱われている作業場です。 第1種有機溶剤、第2種有機溶剤では特殊健康診断も義務付けられています。特殊健康診断は6ヶ月ごとに行う必要があります。第3種有機溶剤はタンク内作業を行っている場合は特殊健康診断の対象になります。 第1種…
作業環境測定士としての経験してきたことを回顧録として書いています。資格を取得したい人のために書いていますが、日常の仕事、生活の中で感じたことを日記として記録しています。
分析概論の15回目はフレーム原子吸光光度法に関することです。 フレーム原子吸光分析法は、高温のフレーム(炎)中で金属元素などがばらばらの原子の状態になり、蒸気として存在するとき基底状態にある原子が励起されるための光エネルギー吸収を感知しています。このとき金属元素に吸収されるのは共鳴線のエネルギー線です。原子の吸収できる光のエネルギーは原子によって決まっており、特定のエネルギー(波長)の光を…
デザイン・サンプリングの15回目は流量計に関することです。 流量の校正装置は取り扱う流量範囲によって変わります。1L/min程度の少量では石鹸膜流量計。5~30l/minではガスメーター500l/minではオリフィス流量計など、それぞれの流量範囲に適したものを使わなくてはなりません。オリフィスなどの大容量の校正装置ルーツメータなどを用いることもあります。 湿式ガスメーターではドラムの中の圧力変化の影響を小さく…
関係法令の15回目は有機溶剤中毒予防規則に関することです。 第2種有機溶剤等に係る局所排気装置の排気口は建物の屋根から1.5m以上高くしておかなければなりません。ただし排出口の濃度が管理濃度の1/2を下回っている場合はこの限りではありません。 有機溶剤中毒予防規則では取り扱い作業場において作業主任者の選任が義務付けられています。有機溶剤の種類による例外はありません。業務による例外は試験研…
労働衛生一般の15回目は化学物質の性状、挙動に関することです。 気体の液体への溶解度は体積で決まってくるので、温度が上昇すると密度が下がり溶解度が小さくなります。 ストークスの式にあるように直径が同じであれば密度が小さいほど沈降速度は遅くなります。 ミストは空気中を浮遊している液体の微粒子で、表面張力の関係から、球形を呈しています。 1,4-ジオキサンは4つの炭素原子と2つの酸素原子…
分析概論の14回目はランバートベールの法則に関することです。 ランバート・ベールの法則 E=ε・c・d モル吸光係数(ε)と吸光度(E)、溶液のモル濃度(c)、セルの光路長(d) 単位はセルの光路長(cm)、モル吸光係数(L/mol/cm)、モル濃度(mol/L)でEは無名数です。 これに数値を代入していきます。 c=3.0×10-5、d=2、E=0.24なのでこれからこの物質のモル吸光係数が判りま…
サル痘という天然痘に似た症状を示す感染症が出現した。天然痘(痘そう)は1980年5月にWHOが根絶宣言をして以来世界中で患者の発生が確認されておらず、人類が打ち勝った数少ない感染症だ。ワクチンの接種により予防対策をしたこともあるがその当時は今と比べて世界中での人の移動は少なかったことも重要なポイントだ。コロナウイルスは、インフルエンザと同じように根絶は無理だろう。サル痘はまだ広がりを見せ始めたと…
デザイン・サンプリングの14回麺は検知管に関することです。 検知管のポンプは測定前に検知管を折らずに吸引するなどの方法で漏れのないことを確認しておきます。検知管吸引ポンプの漏れを防ぐためにはピストン及びシリンダーの内部にグリースを塗布するなどで対応します。 検知管の検知限度は変色がわずかでも認められる濃度のことで、最小目盛りよりも低いところにあります。そのため具体的な濃度は判らないのがほ…
関係法令の14回目は有機溶剤の種類分けに関することです。 現在、第1種有機溶剤は1,2-ジクロルエチレンと二硫化炭素の2つしかありません。1,2-ジクロロプロパンは有機溶剤から特定化学物質の特別有機溶剤に移行した物質です。トルエンは第2種有機溶剤。ミネラルスピリットは第3種有機溶剤です。 問題に関しての解説はこれだけあれば十分なのですが、これでは面白くありませんよね。ただ、この手の問題は…
労働衛生一般の14回目は電離放射線とその生態影響に関することです。 X線は発生装置で発生させることができるため、医療や非破壊検査など様々な分野で利用されています。 X線の波長は0.1nm以下です。γ線はそれよりさらに波長の短いものをいいます。γ線とX線は波長の領域は明確でなく、発生機構の違いで分けられます。原子核内のエネルギー順位変遷に伴うものがγ線、軌道電子の遷移に伴うものがX線です。 …
分析概論の13回目は吸光光度分析に関することです。 重水素放電管は主に紫外域の光源として用いられます。紫外域では石英セルを用います。ガラス製だと吸収があるため、精度の良い測定ができません。 溶媒に吸収がある場合はその吸光度を補正しなくてはいけませんが、ダブルビーム方式では対照液に用いることで自動補正が可能になります。 吸収スペクトルをとると特定の波長に向かって極大域のある山形示します…
デザイン・サンプリングの13回目は鉱物性粉じんの測定に関することです。 相対濃度計は、光散乱を利用するものと結晶素子の周波数変化を利用するものがあり、測定値の単位はそれぞれ「cpm」、「mg/m3」です。 光散乱方式の相対濃度計の吸引口に分粒装置を取り付けても、質量濃度を求めることはできません。 相対濃度測定では質量濃度が判らないため、少なくとも1点で同時に質量濃度の測定を併行して行い換算係数を…
関係法令の13回目は特定化学物質障害予防規則に関することです。 特定化学物質障害予防規則では物質の分類ごとに測定、健康管理、設備の要件が区分されており、これがこの規則を複雑にしています。 ベリリウムなど特別管理物質では特殊健康診断を6か月ごとに実施し、記録は30年間の保管が必要です。一般の健康診断の個人票は5年間の保管ですが、特殊健康診断では個人票を30年保管することになるので別に作成しな…
労働衛生一般の13回目は電磁波に関することです。 まったく常識的な問題です。 電磁波はその波長によって呼び方が変わりますが、波の性質と粒子の性質を持っています。波長の長い方から電波、赤外線、可視光線、紫外 線、X線、γ線などすべて電磁波です。 短波、長波などの電波は電磁波です。波長は比較的長く、放送、通信などに使用されます。 紫外線は可視光線よりも波長が短い電磁波です。γ線は紫外線より…
分析概論12回目は酸アルカリの強さに関することです。 選択肢はいずれも酸とアルカリが反応してできた塩です。これを溶液にした場合もともとの酸又はアルカリがともに強酸、強アルカリであれば、中性域になりますが、強酸と弱アルカリに場合は酸性に、弱酸と強アルカリの場合はアルカリ性に傾きます。 pHが最も大きくなるとはアルカリに傾くということですから弱酸と強アルカリに組み合わせを探します。この中では…
デザイン・サンプリングの12回目は液体捕集・直接捕集に関することです。 ミゼットインピンジャーでの粒子捕集は慣性衝突を利用しています。したがって、粒子径の小さい物質では報酬率は下がります。ある程度通気速度を確保する必要があり3l/min程度の速度で吸引します。もちろん反応を利用した吸収法でもミゼットインピンジャーを使えるので、弗化水素を アルカリに捕集することもできます。 ガス状物質を小型のガ…
関係法令の12回目は特定化学物質の区分に関することです。 特定化学物質に関する内容です。 特定化学物質障害予防規則では、まず、第1類物質7種をしっかり覚えることです。 ジクロルベンジジン及びその塩、アルファ-ナフチルアミン及びその塩、塩素化ビフェニル(PCB)、オルト-トリジン及びその塩、ジアニシジン及びその塩、ベリリウム及びその化合物、ベンゾトリクロリドの7つです。 労働安全衛生法55…
労働衛生一般の12回目は酸素欠乏症に関することです。 酸素濃度が15~16%のときは一呼吸では意識喪失はしませんが、脳に直ちに影響が及び頭痛や吐き気など症状が現れます。 10%程度になると意識喪失や痙攣がおこります。 発酵物がある槽の内部では酵母が酸素を消費し、酸素欠乏になっていると考えられます。 汚水その他腐敗しやすいものを入れてある槽では硫化水素の発生、酸素消費による酸素欠乏の両方に配…
分析概論の11回目は溶解度席に関することです。 溶解度積に限らず[Ag+]などの表記は体積モル濃度を現しています。したがって、Kの単位はmol2・L-2です。 表記の式はAgClが解離し平衡状態になった時のそれぞれのイオンの濃度の積がKであるという意味です。 電解質が解離するのは温度依存性がありますから温度が変化すると平衡状態が右に行ったり左に行ったりするということです。ただしKの値は 塩化物イオン…
デザイン・サンプリングの11回目はろ過捕集に関することです。 粒子径の小さい粒子は表面をすり抜けても、ブラウン運動によるブレがあるため、ろ紙の内部で捕集されます。通気速度が速くなると、このブレによる自由工程が小さくなり、ろ紙に捕まりにくくなります。0.1μm以下の微細粒子は質量が小さいので慣性も小さく、障害物を避けてしまいます。逆にブラウン運動による影響を大きく受けるので、拡散効果による捕集…
関係法令の11回目は個人サンプリング法に関することです。 今回もC測定、D測定に関する出題がありました。 C測定というのは作業者の体にサンプラーを装着して行うものです。 指定作業場でC測定を行うには個人サンプラー法の登録を受けた測定士に行わせなければなりません。 特定化学物質のうち個人サンプラー法が適しているのは管理濃度が低い、低レベルの物質です。 D測定は通常行われてきたB測定に…
労働衛生一般の11回目は騒音に関することです。 騒音の障害が会話域の1000Hz付近ではなく4000Hz付近から現れるため、難聴などの発見が遅れることが多いといわれています。この4000Hz付近で特徴的に落ち込む損失のことをC5ディップといったりしますので覚えておくと良いでしょう。 人が感じることのできる周波数は20~2000Hzであり、会話域の周波数は500~2000Hzといわています。 騒音の暴露を受けると耳の中で…
山中で見つかった人骨は女の子のものらしい。3年経過しているが、焼却された訳ではなさそうで、時間はかかるがDNA鑑定は十分可能である。厳しい現実が明らかになることが必ずしもいいことではないなと思ってしまう。 人の頭部の骨は生まれたときはギザギザが入っている。これから脳が大きくなるために、骨も成長しなくてはならないのでピッタリくっついていないのだ。10歳くらいだとまだ一部ギザギザが残っているだろ…
分析概論の10回目は検知管に関することです。 検知管は充てん剤と対象成分との反応で呈色するものを利用していますが、その原理から同族体がすべて同様の呈色をものがあります。例えば トルエンとキシレンがその例です。妨害成分があるとその中の特定の成分だけの濃度は読み取れません。また妨害が及ぶ程度が組成によって変わる場合はその合計濃度も推測できません。 呈色反応は直接反応させるものだけではなく、…
資格試験を目指している人は何か夢があってそれに向かって入ると思いますが、ご自分の目標はあくまでも貫徹してくださいね。 今の世の中、資格があったからといって、それで仕事が増えて食べていける訳ではないですから。当然資格のあることが前提になっていることは多いので、なければお話しになりません。測定士の資格はその典型だと思います。 ただ、それは出発点に立っただけの話であって、これからどうしたいのかと…
デザイン・サンプリングの10回目は固体捕集方法に関することです。 活性炭は極性のない分子を捕集するのに適した捕集材ですが、極性のある分子でも捕集は出来ます。しかし、吸着が弱くすぐに脱着するので、アセトンのように極性の大きな分子ではすぐに破過してしまいます。 トリチウム化水蒸気のような放射性物質でも水蒸気であればシリカゲルでトラップすることができます。捕集しようとするものが気体か、液体か、…
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問15 解説 局所排気装置の制御風速は囲い式で0.4m/s、外付け式の場合、側方吸引、下方吸引が0.5m/s、上方吸引が1.0m/sです。 特殊健康診断が必要になるのは屋内で有機溶剤が扱われている作業場です。 第1種有機溶剤、第2種有機溶剤では特殊健康診断も義務付けられています。特殊健康診断は6ヶ月ごとに行う必要があります。第3種有機溶剤はタンク内作業を行っている場合は特殊健康診断の対象になります。 第1種…
問15 解説 可視光線は赤外線から紫外線までの範囲にあり、赤外線の方の波長が長くなっています。黄色は赤外線に近い位置にありますから青い光より波長は長くなっています。 赤外線は可視光線よりも波長が長く、分子の振動に相当するレベルのエネルギー範囲であり、主な障害として白内障があげられています。赤外線の領域は広いので、波長の短い方から近赤外線、中赤外線、遠赤外線と分類することがあります。白内障に関係…
問14 解説 前問と同じです。 稀薄溶液の吸光度と濃度の関係はランバート・ベールの法則で示されます。 ランバート・ベールの法則 E=ε・c・d モル吸光係数(ε)と吸光度(E)、溶液のモル濃度(c)、セルの光路長(d) 単位はセルの光路長(cm)、モル吸光係数(L/mol/cm)、モル濃度(mol/L)でEは無名数です。 設問の条件では0.460=2.0×104×C×2が成り立っています。 物質の濃度C…
問14 解説 相対濃度計の感度は機械ごとに異なっているため、標準散乱板値も機械ごとに異なります。そのため測定前に機械ごとに確認しておく必要があります。 相対濃度計の散乱光の強さは粒子の大きさや数で決まります。光を反射するので粒子の色や粒子の面積、粒子径が散乱光の強度に影響します。同じ質量濃度なら0.3μmの粒子数より5μmの粒子数が少ないので、散乱光の強度は小さいことになります。 相対濃度計による…
問14 解説 有機溶剤は第1種有機溶剤、第2種有機溶剤、第3種有機溶剤に分類され、重量で5%を超えて含有するものが、対象になります。混合物の場合はその中で5%を超える成分があればその成分によって分類されます。まず第1種、第2種として分類され、それ以外は第3種となります。 第2種有機溶剤はそのものが5%を超えていなくても第1種と併せて5%を超えるならば、第2種として扱われます。当然、1種だけで5%を…
シャトルバスにのって万博に行きましたが、バスの運営には大阪市交通局の路線バスほか近鉄など一般の会社も関わっています。桜島と会場間の往復利用しましたが、行きも帰りも大阪市交通局のバスにあたりました。路線バス車両が使われていますが、電気で動いている最新のバスでした。直行バスだから、路線バスにある降車ボタンを押す必要はないのですが、路線バスだとついついボタンを押しそうになる不思議な感覚。じっさい帰り…
今日は夏至で、太陽の出いている昼時間が最も長い日ですね。本来なら梅雨時で、太陽の光を浴びることが少ないはずですが、全く暑い一日になりました。ただし、地軸が傾いている関係で朝の日の出時間はまだまだ早くなりますし、夕方の日の入りの時間は既に早くなっています。日の出から日の入りまでのトータルの時間が最も長いというだけです。 朝顔のように短日植物は日に当たる時間が短くなるこれから花を開くようになり…
問14 解説 酸素欠乏となる場所は概ね酸素濃度が18%を下回る場所とされており、これを下回るといろいろな障害が出始めます。16%程度になると頭痛、目めまい、吐き気、集中力の低下などが出現し作業を継続することが困難になってきます。 大脳皮質は集中力の必要な作業、意思決定などをつかさどりますから、正常な判断、行動を起こすことに支障が出ます。簡単な計算が出来なくなったり、自分が置かれた状況の判断が出来な…
問13 解説 稀薄溶液の吸光度と濃度の関係はランバート・ベールの法則で示されます。 ランバート・ベールの法則 E=ε・c・d モル吸光係数(ε)と吸光度(E)、溶液のモル濃度(c)、セルの光路長(d) 単位はセルの光路長(cm)、モル吸光係数(L/mol/cm)、モル濃度(mol/L)でEは無名数です。 吸光度は、物質の濃度に比例し、光路長にも比例することを示しています。 物質の吸光度は…
問13 解説 液体捕集では吸収液と対象物質が反応することを利用するものと、単に溶解することを利用するものがあります。溶解するものは物質が変化するのではなく溶液にそのまま溶け込んでいるだけです。 小型ガス吸収管で反応を利用する場合も、溶解利用する場合も通気速度が速くなると捕集効率は小さくります。 ミゼットインピンジャーは粒子の慣性衝突を利用していますから、粒子が小さくなれば慣性力も小さくなり捕…
問13 解説 特定化学設備は労働安全衛生法施行令第15条第1項第10号に定義されており、同施行令別表第3第2号に掲げる第2類物質のうち厚生労働省令で定めるもの(特定第2類物質)又は同表第3号に掲げる第3類物質を製造し、又は取り扱う設備で、移動式以外のものをいうとされています。またその附属設備も含まれます。 管理特定化学設備とは、特定化学設備のうち発熱反応が行われる反応槽等で、異常化学反応等によ…
今日は父の日ですが、高齢になると食が細くなり、体も細くなるといわれています。しっかり運動して食べることといわれますが、消化にも負担が掛りますから、普段から食べる習慣を持っていないと食べても身につきません。 運動することでエネルギーが補われないと、体は筋肉を分解してエネルギーを産出するので、体が細ってしまうのです。そのためエネルギー源に糖質を取るのはNGで脂質の方が良いといわれていますね。 …
明日は父の日ですが、母の日に比べて世の中が静かだと感じるのは私だけでしょうか。 母の日ならカーネーションといった定番がありますが、父の日はそういった定番がありません。 そして、今の日本でも替わらないのは、父親と過ごす時間の少なさでしょうか。子供の頃から母親と接する時間の方が、圧倒的に多いように思います。 核家族化が進んで、子供と両親だけまたは片親だけという世帯が増え、親とさらにその親つまり…
問13 解説 は周波数特性の重みづけ曲線を示していますが、低周波の落ち込みが大きく、高周波側の落ち込みが少ないのがA特性です。低周波、高周波とも落ち込みが小さくほぼ均等なのはC特性です。高周波域で膨らみがある曲線は周波数補正では考えません。 人がばく露を受ける騒音の測定ではA特性を用いて行います。C測定は作業者に騒音計を付けてもらって測定することで、これもA特性を用いて行います。C測定を用いる…
問12 解説 容量分析の一次標準物質は秤量するときに安定であることが要求されます。したがって、固体で吸湿性が少なく、微細な粉末になっているものが利用されます。フタル酸塩、シュウ酸塩、炭酸塩などが用いられています。 硝酸銀の水溶液に塩化ナトリウムを加えると塩化銀が沈潜を創ります。この沈殿は溶解度が低く、塩素がほぼ定量的に沈潜を生成するので、標定に用いることが出来ます。 中和滴定で塩酸の標定では…
問12 解説 分粒装置を使用するのは吸入性粉じんを対象とする場合です。通常の有害性を評価する場合は体内に取り込まれる物質全部を対象としますから、分粒は行いません。現在、吸入性を評価しているのはマンガン及ぶその化合物、インジウム化合物、鉱物性粉じんです。 多孔状フィルターのポアサイズは物理的な粒子径を示しており、捕集できる最小粒子を示したものではありません。実際には慣性衝突、ブラウン運動などで…
問12 解説 労働安全衛生法で扱う特定化学物質は労働安全衛生法施行令で定めており、これを第1類、第2類、第3類に分類していますから特定化学物質は必ずどれかに該当します。 特別管理物質とは、第1類物質、第2類物質のうちでがん原生物質およびその疑いのある物質をいいます。第1類物質のうち塩素化ビフェニルは特別管理物質ではありませ。 特別管理物質はPCB以外の第1類物質6種と第2類物質のうち38種…
問12 解説 振動加速度は空間での評価になるため、3軸方向の振動加速度レベルの実効値で評価します。 日振動ばく露量は、周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値と1日のばく露時間から求められこの値が5.0m/s2を超えないよう、振動のばく露時間の抑制、低振動工具の選定を行うようにします。 1日の暴露限界値は5.0m/s2で、一連続の振動暴露時間は10分以内とすることが作業指針で定められています。日振動ば…
昨日は万博の入場者が多かったようですが、なんだかんだいってもやはり万博。目標入場者数だけでは計れない何かがあるのかもこれは期限が押し詰まってきて9月くらいになるともっと拍車が掛るかも知れません。頭の良い人は既に何回も足を運んで満喫した後です。私は頭が悪いので、入場のルールさえ理解していません。前売り券だけは持っていますけれど。 お米も本当に欲しいものを買っているでしょうか。安いからと言って…
梅雨に時期になると雨に濡れたあじさいが光を放つようになります。 青い花がひときわきれいに見えますが、青は寒色なので、蒸し暑くなるこれからの時期、見ていて涼感を感じるからかもしれません。 赤というか淡いピンク色もきれいですが、私は青の方が好きです。花の色は土の酸度で決まります。リトマス紙とは反対で青は酸性、赤はアルカリ性の土に育ちます。石灰を巻いて土をアルカリ性にするとピンク色になります。地…
問7 化学物質Aとそれによってヒトに生じる主要ながんBとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。 A B 1 エチレンオキシド 肺がん 2 コールタール 皮膚がん 3 無機ヒ素化合物 皮膚がん 4 ベンゾトリクロリド 肺がん 5 ベンゼン 白血病 問7 解説 エチレンオキシド、ベンゼンでは白血…
問6 有機化合物Aを50mg含む水溶液100mLにヘキサン5.0mLを加えて振り混ぜ、Aをヘキサンに抽出したところ、その質量は40mgであった。有機化合物Aの水とヘキサン間の分配係数の値として、正しい値は次のうちどれか。 ただし、分配係数は次式で表される。 分配係数=[A]ヘキサン/[A]水 1 16 2 20 3 40 4 60 5 80 問6 解説 分配係数は「有機」/「水」が同体積の溶媒で成り立ちます。分配係数1…
問6 指定作業場における次の作業環境測定のうち、個人サンプリング法による測定(C・D測定)の対象となるものはどれか。 1 ウレタン樹脂を製造する工程において、トリレンジイソシアネートの投入作業を行う単位作業場所におけるトリレンジイソシアネートの測定 2 ガラス製品を製造する工程において、フッ酸を用いてガラスの表面処理を行う単位作業場所におけるフッ化水素の測定 3 有機化合物をメチル化する工程に…
問6 次の作業のうち、法令上、作業主任者の選任が規定されていないものはどれか。 1 特定粉じん作業 2 屋外作業場において、特定化学物質のうち、第2類物質を製造する作業 3 屋内作業場において、金属をアーク溶接する作業 4 屋内作業場において、第3種有機溶剤等を用いて行う洗浄の作業 5 酸素欠乏危険場所における作業 問6 解説 作業主任者の選任については特定化学物質障害予防規則などの特別…
問6 化学物質等による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 アクリルアミドによる健康障害では、皮膚の剝離、末梢神経炎などがみられる。 2 N,N-ジメチルホルムアミドのばく露では、頭痛、めまい、肝機能障害などがみられる。 3 塩化ビニルによる中毒では、レイノー現象、指端骨溶解や肝血管肉腫などがみられる。 4 フッ化水素による慢性中毒では、骨の硬化や斑状歯がみられる。 5 …
問5 6.0mol・L-1の水酸化ナトリウム溶液の密度は1.20g・cm-3である。この溶液の水酸化ナトリウムの質量パーセント濃度として、正しい値は次のうちどれか。ただし、水酸化ナトリウムのモル質量を40.0g・mol-1とする。 116% 218% 320% 422% 524% 問5 解説 6.0mol/Lの水酸化ナトリウムですから1L当たりに6.0×40g=240gの水酸化ナトリウムあるということです。この溶液の密度が1.2g/cm3なの…
問5 次の有害物質のうち、1気圧において、沸点が最も低いものはどれか。 1 アセトン 2 エチルエーテル 3 エチレンオキシド 4 ジクロロメタン 5 二硫化炭素 問5 解説 有害物質の特性に関する問題です。 エチレンオキシドは沸点が10.7℃で作業環境の標準状態とされる25℃では気体です。 アセトン、エチルエーテル、ジクロロメタン、二硫化炭素は常温では液体です。 物性値を覚える必要はあ…
問5 作業環境測定に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。 1 気温が28℃をこえ、又はこえるおそれのある坑内の作業場については、半月以内ごとに1回、定期に、当該作業場における気温を測定しなければならない。 2 多量のドライアイスを取り扱う業務を行う屋内作業場については、半月以内ごとに1回、定期に、当該屋内作業場における気温及び湿度を測定しなければならない。 3 溶融ガラスから…
問5 化学物質等の性状及び挙動に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 昇華性を有する化学物質は、環境空気中では気体及び固体粒子が共存していることがある。 2 ヒュームの一次粒子の粒径は、一般に、1µm以下である。 3 ミストは、空気中に浮遊する液体の微粒子で、粒径は、5~100µm程度である。 4 気体の液体への溶解度は、一般に、液体の温度が高いほど大きい。 5 混合有機溶剤から出る…
問4 有機化合物に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 アセトニトリルは、-CN基をもっている。 2 酢酸は、-COOH基をもっている。 3 トルエンは、-CH3基をもっている。 4 ホルムアルデヒドは、 C=O基をもっている。 5 ジエチルエーテルは、-OH基をもっている。 問4 解説 アセトニトリルはCH3CNでシアン基を持っています。 酢酸はCH3COOHでカルボキシル基を持っていま…
問4 有害物質のB測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 B測定を行う必要がある単位作業場所で、連続する2作業日にわたって測定を行う場合は、第1日目と第2日目ともに、B測定を行う。 2 B測定に光散乱方式の粉じん計を用いる場合は、10分間連続測定を行う。 3 B測定に圧電天秤方式の粉じん計を用いる場合は、測定時間を2分に合びんわせて、連続して5回測定を行う。 4 相対濃度指示方法に…
問4 法令により、定期に作業環境測定を行うべき作業環境測定対象A、測定頻度B及び記録の保存期間Cの組合せとして、誤っているものはどれか。 A B C 1 空気中の放射性物質の濃度 1か月以内ごとに1回 5年 2 空気中のシクロヘキサノールの濃度 6か月以内ごとに1回 3年 3 空気中のシク…
問4 化学物質の吸収、代謝、蓄積等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 多くの有機化合物は、肝臓で代謝されて排泄される。 2 キシレンは、代謝されて、尿中に主にメチル馬尿酸として排泄される。 3 テトラクロロエチレンの代謝物としてトリクロロ酢酸がある。 4 n-ヘキサンの生物学的モニタリング指標は、尿中のシクロヘキサノンである。 5 鉛の生物学的モニタリングの指標として、赤血…
静岡で40℃を記録したということですが、自然環境で40℃は想定外なので危険ですね。温度計が壊れてしまったのか見間違いかと思うことがあります。 作業環境の現場ではしばしば経験する温度ですがこちらはそれを想定して準備して行きますからなんとか対応していけます。しかし油断すると熱中症になる確率は高いです。 私は若い頃、午前中に脱水状態にな全く水を受け付けなくなった経験があります。水を飲めるのは熱中症に…
七夕には願い事を短冊に書いて、笹につるしましたが、子供の頃に何を書いたかなんて覚えていないと思います。 願い事をして夢が叶うわけではありませんが、夢を持つことは大事です。しかし、夢はいつまで経っても夢のままというわけにはいきません。何かに向かって努力することは大事です。それが自己満足に終わったとしても、その人にとって、一生懸命にやったというおもいが大事ですね。 死ぬときになって何をやってき…
各地で35度以上の猛暑日になっていますが梅雨は明けてません。来週はぐずつき気味で雨が降るようですが、これだけ一気に気温が上がると野菜の他果物も生育異常が出て、まだ値段が上がるかもしれません。 上がるのは株価だけでいいのですが、気温が上がるとそれなりに夏稼ぎ時の企業間儲かります。30度を超えるとアイスクリームより氷が売れるようになりますから、しばらくは氷菓子の売り上げが上がるでしょう。しかし、体は…
問3 有機化合物に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 フェノールの水溶液は、アルカリ性を示す。 2 アニリンの水溶液は、アルカリ性を示す。 3 プロピオン酸の水溶液は、酸性を示す。 4 プロパンは、常温・常圧(25℃、1気圧)で気体である。 5 酢酸は、エタノールの酸化によって生じる。 問3 解説 フェノールは水溶液中で水酸基を遊離できませんから、アルカリ性は示しません。…
問3 有害物質のA測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 測定点と測定点の間隔は、6mを超えない等間隔であれば、縦方向と横方向は異なってもよい。 2 2年間にわたって第1管理区分であった単位作業場所では、測定点の数を5未満とすることができる。 3 測定点の数を5未満とすることができる単位作業場所でも、各測定点で繰り返し測定を行うことによって、測定値の総数は5以上とする。 4 …
問3 次の業務に労働者を常時就かせるとき、法令に基づく安全又は衛生のための特別の教育を行わなければならないものはどれか。 1 廃棄物の焼却施設において焼却灰を取り扱う業務 2 レーザー光線による金属加工の業務 3 特定化学物質を製造する業務 4 鉛ライニングの業務 5 有機溶剤等を用いて行う洗浄の業務 問3 解説 安全衛生教育、特別教育に関する出題です。 特別教育が必要とされる業務は、…
問3 化学物質による健康影響及びその管理指標等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 量—影響関係とは、個体について、有害物質へのばく露量と、ある生体影響の大きさとの関係を示したものである。 2 量—反応関係とは、集団について、有害物質へのばく露量と、ある生体影響を表す個体の割合との関係を示したものである。 3 最小毒性量(LOAEL)とは、毒性試験において有害な影響が認められた最小…