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  • 【闘病記】第2話パニック障害・鬱発症と克服までの記録『母ちゃんはキュウリが切れない』

    長男(饅頭太郎)はスクスクと大きくなっていた。身体の大きさもさることながら性格も豪快だった。母ちゃんは当時、饅頭太郎の育児に悩んでいた。「一人目だから大変なのかな?」と思っていたのだけれど、今になって振り返れば、生まれ持った性格で若干の“育てにくさ”のような物があったように思う。ただ…、それが饅頭太郎が生まれながらに持ってきた愛おしい個性なのだ。 こだわりが強く、人の物が気になり、癇癪が起きるとなかなか切り替えられない。太郎のそんな所に当時の母ちゃんはとても悩んでいた。ある時期、「太郎も大きくなってきたし、そろそろ私も支援センターでママ友なんて出来たら良いなぁ」なんて素敵な妄想を広げ、母ちゃん…

  • ラジオとカセットとドロップと

    ラジオが好きだ。なーんて、前から好きだったように語ったら怒られる。 聞き出したのは本当に最近。パニック障害になってからだ。 一時期、目からの刺激が一切ダメだった。本もスマホもテレビも…。息子の小学校の手紙さえ読めなかった。 GWの緊急事態宣言下で、毎日流れてくるコロナのニュースが怖くて少し映像から離れたかったという心の問題もあった。 あの時期…景色さえもフワフワして、出来ることならずっと目を閉じていたかった。 そこで出会ったのがラジオだ。 思えばラジオなんて全く触れずにきた。車の移動中は専らCDを聞き、家ではTV。 私の人生にラジオと交差する時間はなかったように思う。 ところが、聞き出すと夢中…

  • 大好きな人の誕生日

    今日は大大大大好きな、ばぁちゃんの誕生日。母に聞いたところ、今日で86歳になったそうだ。実家が共働きだった為、3才の保育園の時からずっと、実家近くのばあちゃんの家へ帰っていた。保育園のお迎えも、じいちゃんとばあちゃんがしてくれていた。そんな訳で、私は大のおじいちゃんっ子、おばあちゃんっ子だ。記念すべき86歳のお誕生日に、私の大好きな、大好きな愛してやまない、ばあちゃんの事をひたすら紹介していく。ばあちゃんの好きな所。・料理上手、特に煮物・うつらうつら眠っていると見せかけて、目を閉じたまま昔話を始める。その姿はまるで忍者。・暖かい緑茶が大好き。お客さんが来ると、湯飲みのお茶が無くならないよう注ぎ…

  • 【闘病記】第1話パニック障害・鬱発症と克服までの記録『母ちゃんはキュウリが切れない』

    パニック障害を発症したのは今年4月。物語のスタートはそこから7年前へ遡る。今から7年前。私(キュウリ母ちゃん)は新婚だった。 「これから、どんな生活が待っているのかしら?」少々の不安と一杯の期待が入り混じった気持ちの中、新居(大阪)への引っ越しに向けて実家(愛知)で荷作りをしていた。そんな中かかってきた一本の電話。主人(ヒョロ長父ちゃん)からだ。「もしもし。あのさ、急な話なんだけど転勤になったよ。行先は石川県」えぇえええええええーーー!!!折しもこの日は4月1日。エイプリルフール。「またまたぁ!!父ちゃん悪い冗談を。」という私の茶化すような言葉に対して、「いや、ごめん長く話している時間ないから…

  • 耳垢とクシャミ【1分で読めるエッセイ】

    子供が生まれてから驚いた事がある。耳垢に種類がある事を知ったのだ。 ちなみに私、母ちゃんはカサカサの耳垢。スプーンの形状のような「耳かき」を使い耳掃除をする。実家の両親も妹も、家族全員がこのカサカサタイプの耳垢だったので、耳垢に種類がある事など今まで知らずに生きてきた。 ところが…息子(饅頭太郎)が生まれ、主人(ヒョロ長父ちゃん)が太郎の耳掃除をしている光景に衝撃を受ける事になる。なんと!!耳掃除をした後の綿棒が黄色いのだ!! どうした!!太郎の耳Σ(・□・;)となった。 ところが、父ちゃんは「へ?普通の事でしょ?」と平然と言ってのけるのだ。どうやら、父ちゃんと太郎の耳垢は粘り気のある湿型タイ…

  • 魔法の手【1分で読めるエッセイ】

    幼い頃、お腹が痛くなると、父や母がそっとお腹に手を置いてくれた。すると不思議と痛みが収まってくるのだ。幼い頃の私は、父と母の手は魔法の手だと思っていた。 「私もいつか魔法が使えるようになるんだろうか?」と…。 そんな私も母になった。ところが、長男である饅頭太郎は、お腹が強く、今まで「お腹が痛い」と言った事がない。検証不能。 下の子、おかめ花子が2歳の時「母ちゃん、お腹痛い」と…。その時はやってきた。いざ!花子のお腹に手を置く。不思議な感覚だった。 魔法が使えるとは、とても思えない。 「花子のお腹大丈夫かな?」「痛いの良くなると良いな」「母ちゃんのエネルギーが伝わりますように!!」 そんな少しの…

  • 空に虹がかかりますように【1分で読めるエッセイ】

    窓を開けてヒンヤリとした冬の風を入れる。途端に、止まっていた空気が、かき回され、部屋が息をしだす。 陽の当たる窓側の机に一輪、花を挿す。その生命の尊さに思わず背筋が伸びる。 音楽をかけながら、洗濯物を干してみる。いつもなら面倒な作業が何故かウキウキしてくる。 丁寧に急須でお茶を淹れる。深い香りにつれられて、瞼の裏に青々とした茶畑浮かぶ。 寒くない?と家族の小さな手を握ってみる。冷たい手とは対照的に真っ赤なほっぺに笑顔がともる。 なかなか会う事が出来ない祖母に手紙を書く。文字に会いたいを込めて。 どれもちょっとしたこと。でも、気持ちは変わる。そして周りも変える。 ぬくもりも、笑顔も、幸せも繋がっ…

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