夏の終わりはスリリング『変身ー消えた少女と昆虫標本ー』(佐藤 いつ子)
今は幸せやけど。あのときのこと、後悔してんねん。あのとき、もっとやれることがあったのになぁって。だから、自分の子どもらには・・・・・・。(本文より) 頻出作家の6月の新作だがタイトル通り 不思議要素やミステリ色が強めに出てる。 ただし、驚かせて終わりみたいな話とは 全然違うのがやっぱ佐藤いつ子先生だわ。 ちゃ~んと考えさせられるテーマがあり エンタメ寄りでもバシッと響かせて来て 平易だって深読みする余地があるんだな。 素材文適性って点では、高1女子視点の 避けてきた旧友との再会シーンがアリ? 俺のレビューはこんな風にスタートする。 ちょっぴりホラーな物語に、子どもたちに届いて欲しい大切な要素が…
2024/07/29 22:09