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  • 桜蔭中で出題『そらのことばが降ってくる: 保健室の俳句会』(高橋 克弘)

    短歌や俳句なんかを扱う作品も中学入試で 出まくりだから、覚えとくといいかもな? ちょっと思いつくだけでもこんだけあるし。 『南風吹く』(森谷 明子) 『私の空と五七五』(森埜 こみち) 『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』(こまつ あやこ) でもって今年の桜蔭で出たのがこの作品だ。 ほくろが気になって、マスクを手放せない 少年が同級生との交流で変わっていく話だ。 保健室の先生が言う大人にも役立ちそうな ちょっとした習慣の話題が興味深かったわ。 子どもの頃にね、今日あったことで良かったことや人のためになることをプラス、反対のことをマイナスとして寝る前に書きだしてたの。一日のトータルがプラ…

  • 出題が予想される物語文『かぞえきれない星の、その次の星』(重松 清)

    きみたちは、目に見える範囲では一人でも、一人ぼっちじゃない。 (『かぞえきれない星の、その次の星』所収の短編『ともしび』より) 重松清は頻出作家だけど新作からバンバン 出題される訳じゃなく古い作品からが多い。 しかしこの11編の新作短編集はいかにも 入試素材になりそうな作品がいくつかある。 『ウメさんの初恋』はすでに四谷大塚とか 日能研の模試なんかで使われてるらしいな。 それより俺としては『送り火のあとで』や 『コスモス』が狙い目っぽい気がしている。 とくに『送り火のあとで』は下線を引いて 家族の心情を問いたくなる箇所がありすぎ。 日系人の少女の葛藤を描く『コスモス』も 今風なテーマ+家族愛=…

  • わたしは何者なんだろう『境界のポラリス』(中島 空)

    講談社児童文学新人賞の佳作だった作品だ。 大賞該当作のない年度の受賞作ではあるが 異文化理解だとか外から見た日本人という テーマってのも重要っぽい部分があるわな。 5歳で来日してつらい小・中時代をすごし 人間関係をリセットするために、わざわざ 遠くの中高一貫校に高入した女子が主人公。 自信がなく、中国人であることを隠したい 彼女がボランティアを通じて変わっていく。 自分が正しいと思ったことを人に押し付け 衝突し、誤りに気づく部分とかは大事だな。 bookmeter.com 『境界のポラリス』(中島 空/講談社)

  • 志望校で出る作品は当てられない

    昨日は模試の出題なら当てられると書いた。 ただ、実際に受ける学校で出る本ってのは ほぼ確実に当たらないと思ったほうがいい。 入試の出題者には、頻出作品を狙って出す 動機がないし、旧作も中受界隈でだ~れも 気にしてない作家の作品も実際出るからよ。 本番はカバーすべき範囲が桁違いなわけだ。 だから入試に出る本を何百冊も読んだ俺も 初見の入試素材での既読率は15%未満だ。 模試の出題を追えば、どっかの学校で出る 作品は当てられるだろうが、志望校で出る 作品は当てられないのが現実ってことだよ。 yukikaze.hateblo.jp

  • 模試に出る作品は当てられる

    模試で出る作品は割と当てやすいんだよな。 頻出作家の新作や賞とった本を追ってれば かな~り高い確率でヒットしてくるからよ。 なぜそうなるかというと、そういう作品は 本番入試で出題件数上位になりやすいから。 塾側もよく出る作品を当てにくるわけだな。 だからアマゾンで頻出作家を検索してけば、 誰にでも模試に出そうな本は見つけられる。 あらすじで取捨選択する必要はあるけどな。 目下のところ以下の作品群が気になってる。 ま、実際読んでみないと何とも言えないが。 『夏の体温』(瀬尾まいこ)3/17発売 『ソノリティ はじまりのうた』(佐藤いつ子)4/20発売 『ハッピー・クローバー!』(高田由紀子)5/…

  • クネクネ踊るわけじゃない『スネークダンス』(佐藤 まどか)

    なーに言ってやがる。それよりさ、将来まわりにだれか苦しんでるやつがいたら、力になってやれよ。そうやって世の中はまわってるんだよ。(本文より) 海外在住で芸術への造詣が深い作家の新作。 『105度』『アドリブ』など出題実績は それなりにあるんで、スルーはできないな。 ローマ生まれの日本人の少年が急遽日本で 暮らすことになるってストーリーなんだが アートや建築が深くかかわってくるんだわ。 下町の中学に編入する主人公は初めのうち 目立たず無難に生きようって決めているが とある出会いでいつしか熱を帯びていくぜ。 タイトルと表紙でダンス本と勘違いしたが、 スネークダンスは建築技術の呼称だってよ。 【意外…

  • 答えはすぐには見つからないさ『屋根に上る』(かみや としこ)

    何もできなくてもいいんだよ。たった一人でいい。つらいときに気にかけてくれる人がいれば、問題が解決できなくてもずいぶん救われるんだよ。(本文より) 受験業界じゃノーマークの著者だろうけど 児童文学の賞をとった新作だし出るかな? 今年の入試で出題数5位(日能研調べ)の 『ベランダに手をふって』等も受賞ゆえに 入試出題者の目にとまったっぽいからよ~。 『ベランダに手をふって』(葉山 エミ) - 中学受験と児童書と 『屋根に上る』は老人と少年二人の交流を 描いた本だが、優しさいっぱいの物語だわ。 名門中でくすぶってた少年の人付き合いが 祖父の弟子だという老人とかかわるうちに どう変化していくのかに注目…

  • やはりデータはモノを言う『偏差値が届かなくても受かる子、充分でもちる子 必ず合格できる学び方と7つのルール』(akira)

    小6の年間平均偏差値以上の学校に進学した生徒は約8割にものぼります。(本文より) 2012年に日能研カリスマ講師が出した 本だが偏差値を徹底的に語る部分は新鮮だ。 偏差値は推移を見るべきで、1回の結果で 一喜一憂しても仕方ないし、まして志望校 変更に動こうとするなんて論外なんだとよ。 12月に焦りまくって、塾やら個別やらに 泣きついてた俺にはめっちゃ耳が痛い話だ。 熱望校の50%偏差値をクリアしたうえで 学校別対策をするとよく、届かないままで 対策にかまけてても失敗しやすいんだとよ。 さらに怖いことに、併願校でも落ちやすい。 だから模試で数字だせるようバランスよく 学力を身につけることが大事だ…

  • おアツい共学中学校『タブレット・チルドレン』(村上 しいこ)

    年月が経てば価値観も変化する。一緒に変われなければ、どちらかが取り残される。(本文より、夫婦について述べたくだり) そこそこ入試に出る作家の3月発売の新作。 タブレットで同級生と子育てをする課題で 色めき立つ教室がほほえましかったりする。 おちゃらけた雰囲気でストーリーは進むが 命の意味を考えさせる部分もあるんだよな。 出題しやすい部分は多くない印象だったが 級友と意見をぶつけあうシーンは狙い目? bookmeter.com 『タブレット・チルドレン』(村上 しいこ/さ・え・ら書房)

  • 駆け上がれ、不安も不満も吹き飛ばせ!『階段ランナー』(吉野 万理子)

    学校の中心で活躍している優等生たちよりも、輪からはみ出て心配をかけさせた子どもたちのことをなぜかより多く覚えています。(本文より、元教師の言葉) たま~に出題される作家の1月発売の新作。 高校生男女の挫折と再起を描いた作品だわ。 この作者の作品の中では素材にしやすそう。 親が事件起こすくだりなんかもあるけどな。 まぁ、人との関わりで変わっていく2人が メチャメチャ微笑ましい感じの青春小説だ。 読んだら、今までは何の気なしに見ていた そこらの階段が妙に気になりだすかもな? bookmeter.com 『階段ランナー』(吉野 万理子/徳間書店)

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