chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 【本気レポート】涙をチカラに変えて ~或る早稲アカ女子の疾走~

    「ありがとうございました!」 校舎の受付に喜びの声が響きわたりました。塾生親子の腹の底からの感謝に、その場にいた全員が弾かれたように立ちあがり、とびっきり大きな声で応じます。 「ありがとうございました!!」 歓喜で教室が満たされた瞬間です。 みんなの心が一つになったその場面。少女が最高の笑顔に包まれるその瞬間までの道のりは、決して平坦ではありませんでした。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 「自分の未来を変えたい!」 そう願った少女は、小5になる直前に早稲田アカデミーの門を叩きました。中学受験には遅いスタートだったこともあり、初めての組分けテストの偏差値は35。 しかし、母親の文字通り身…

  • 出題が予想される物語文『夏の体温』(瀬尾 まいこ)

    もう俺、小学三年生だよ。可能性がないこと願ってるより、この身長で生きていく方法を考えないとさ。(本文より) 中編2本、短編1本という構成の作品集だ。 頻出作家の最新作でしかも出題しやすそう。 ラストの短編『花曇りの向こう』もいいが 表題作『夏の体温』には特に注目したいな。 経過観察のため長く入院生活を続ける子が ストレスでちょっとした悪事に手を染める。 それを見抜いた友人は・・?って筋書きだ。 毎度のことだが俺のレビューの一部は以下。 病院での生活に飽き飽きしていた小3男子が、検査入院でやってきた快活な少年と思いっきり遊ぶことで意欲を取り戻します。病気を笑い飛ばす“不幸仲間は”嵐のように去って…

  • 溢れんばかりの家族愛『母さんは料理がへたすぎる』(白石 睦月)

    なさけない、みっともない、やるせない。いいじゃん。それでいいんだよ。(本文より) 2021年入試で出題数3件だった作品だ。 家族愛溢れる本なんだが、特に注目なのは 少年の小学校時代を描いたプレゼントの章。 学校が舞台になるシーンが一番活き活きと 描かれてるし面白くもありお勧めなんだわ。 全然関係ないが、シマウマの鳴き声が実は 犬にそっくりってネタはこの本で知ったわ。 以下は俺が書いたレビューからの一部抜粋。 父を亡くした少年が仕事で忙しい母を助けて家事や三つ子の妹の世話に奔走します。男のくせに料理ができすぎるとバカにされたくない彼は、わざと家庭科の時間に手抜きをするのですが、堂々と腕を振るう転…

  • 不和解消で東洋英和『カリスマ塾長直伝 中学受験に大成功する「家庭の戦略」』(須野田 誠)

    父親と母親の呼吸が合っていない環境に子どもを長く置くと、まず伸びません。(本文より) 早稲アカ創業者が書いたちょっと古い本だ。 家庭内不和で成績不振になった家庭の子が 両親の歩み寄りで勉強に集中できるように なり、東洋英和に受かった美談とかもある。 入学後に夫婦がどうなったのか気になるが。 受験で挫折を味わい苦労した講師のほうが 評判を得るケースが多いってのは納得だわ。 やっぱデキない子の気持ちが解らないとな。 進学校を同レベルの附属校と比較した場合 附属校を超える偏差値の大学に進学できる 可能性は約50%って話も興味深かったわ。 もう一つ面白いと思った話を挙げるとコレ。 レベルがほとんど同じ…

  • コロナ時代の中学生活『マスクと黒板』(濱野 京子)

    逃げるのは恥ではない。そう思いたい。向き合うことばかりが肯定されるのはきつい、という考えのほうが腑に落ちる。(本文より) そこそこ入試に出る作家の4月発売の新作。 絵を描くのが好きだけど美術部には内申の ために一応入ってるという中2が主人公だ。 コロナ禍が舞台とはいえ、前半は主人公が ウジウジしすぎていて物語は淡々とすすむ。 けど、後半はうってかわってハイテンポだ。 出題するなら会話のキャッチボールがいい 後半のシーンの方が使いやすいだろうな? 以下に俺のレビューから一部引用してみた。 潔癖症で人一倍コロナを恐れる中2男子が主人公。無気力で人と関わりたがらなかった彼が、学校に突如現れた黒板アー…

  • スマホを持たせる時期に読ませたい『嘘吹きネットワーク』(久米 絵美里)

    結局みんな、自分で体験して、自分で痛い目を見なければわからないのだろうか。(本文より) 学校司書の方がいかにも入試に出そうとか 言ってたんで、思わずチェックしてみたわ。 確かに学校での会話シーンが使いやすそう。 嘘の是非を語り合う場面とかも要注目だな。 賞をとっただけあって期待以上に面白いわ。 入試に出る出ない関係なく読む価値アリだ。 読書レベル高めの小4娘も、中1になった 息子も楽しめたから、小6前後にピッタリ。 以下には俺のレビューから一部を引用した。 主人公は正義感が強すぎる小6女子。嘘には黙っていられない彼女が、嘘でみんなを幸せにするとうそぶく不思議な少年との交流を通じて、自分を見つめ…

  • 渋谷幕張中で出題『星影さやかに』(古内 一絵)

    あとにもさきにもあんな立派なおなごには会っだこどがねえ。本当に真の姫君でがした。(本文より) 今年の渋谷幕張中で出題された高難度作品。 戦前から戦後という時代背景の上に方言も あるんで並の小6では歯がたたなそうだわ。 難関校以外での出題はないんじゃないかな。 大人なら読める味わい深くていい作品だが、 こんな素材使ってくるなんて流石は渋幕だ。 俺のレビューからの一部抜粋は以下の通り。 主人公を変えつつ戦前・戦中・戦後にわたる家族の生き様を描いた物語。厳しさの中にある優しさ、儚さの中にある強さが心に沁みる作品です。家族に背を向け書斎にこもりきりの父や、母を使用人のように扱う高慢な祖母の印象は、読み…

  • それぞれの片想い『ソノリティ はじまりのうた』(佐藤 いつ子)

    2020年入試で出題4位、筑波大附属や 鴎友学園で使われ今年も専大松戸で出てる 注目作家の先月発売されたばかりの新作だ。 合唱を通じてまとまっていく中1を描いた 青春群像劇なんで素材として使いやすそう。 合唱を扱う入試出題作は少なくないからよ。 なんせ以下に挙げたのなんてほんの一例だ。 『くちびるに歌を』(中田永一) 『よろこびの歌』(宮下奈都) 『みつきの雪』(眞島めいり) 『金木犀とメテオラ』(安壇美緒) 『ソノリティ』では、第五章に注目したい。 他の章も使えるが、心情を問うなら五章に 使いやすい箇所が集中している印象だった。 本全体についての俺のレビュー抜粋は以下。 合唱の指揮者に選ばれ…

  • 泣ける子は強い

    たま~に真面目に書いてるブログ紹介記事。 次回は以下の内容で夏までに書くつもりだ。 『涙を強さに変えて ~ある早稲アカ女子の疾走~』 (参照元:不屈の闘志 -娘と私の2年間 偏差値35からの中学受験- (mangetsu-mama.com)) なぜこんな早くから予告してるかというと 紹介するつもりのサイトが閉鎖予定だから。 ドラマがあって参考になって後日談もいい 稀有なサイトだったんで残念すぎるんだが。 伴走力溢れる両親とがんばり女子の歩みは 年月を越えて子育て家庭に役立ちそうだし 気になるんなら今のうちにチェックすべし。 参考:これまでに書いた本気レポート 2月1日の奇跡 ~或るサピックス生…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、児童書☆読み合わせさんをフォローしませんか?

ハンドル名
児童書☆読み合わせさん
ブログタイトル
中学受験と児童書と
フォロー
中学受験と児童書と

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用