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  • 中身は真面目な『かがやき子ども病院トレジャーハンター』(まはら 三桃)

    元々よく出題される作家だったがここ数年 さほど出ていない印象のまはら三桃の新作。 子どもウケを狙ったような題名ではあるが 長期入院する子達が主人公の真面目な話だ。 俺が見た感じではテストに使いやすそうな 箇所を2つだけ挙げると以下のシーンだな。 道徳の時間にみんなで意見を出し合う場面 白血病の少女が病状を知って動揺する場面 オレの母親は病院内の学校で教えていた時、 生徒の命の灯が次々と消えるのがつらくて メンタルをやられ、普通の学校に戻ったわ。 この本は人死にみたいな話は出ないけどな。 bookmeter.com 『かがやき子ども病院トレジャーハンター』(まはら 三桃/講談社)

  • 出題が予想される物語文『ななみの海』(朝比奈 あすか)

    大人から、大人のように扱ってもらえていると感じる時が、いちばん嬉しかった。(本文より) 今年出版された本では最注目と言っていい。 児童養護施設が舞台の物語文は頻出だって 前にも書いたんだが、朝比奈あすか作品で 施設の話となればもうマークするしかない。 施設が舞台の作品は家族以上の絆みたいな 美談を前面に出すのが多いが、この作品は 主人公の黒い部分も描かれてて一味ちがう。 何せ主人公が途中まで、施設に染まらない、 私は他の子とは違う、とか念じてるもんよ。 祖母の言葉に縛られ医者とか目指してさあ。 そんな子がどんな経緯で自分の夢をみつけ 頑張れるようになるかに注目してほしいぜ。 俺のレビューは読書…

  • やっぱしリビング学習だ『プレジデントFamily 2022年冬号』(プレジデント社)

    プレジデントファミリー2022年冬号は 「子供が集中する部屋」特集が載ってるぜ。 東大生の54%は小学生時代にリビングで 勉強してたってリサーチも参考になるわな。 うちでも自室学習にしたらいきなり効率が 落ちたんで慌ててリビングに戻してたっけ。 目に入る範囲、手の届く範囲に余計な物を 置かないってのも集中させるには大事だわ。 2006年に桜蔭合格者として載った子の 再インタビュー記事もなかなか面白かった。 お互いにお互いを認め合う友達付き合いが できる桜蔭は楽しすぎる学校だったってよ。 意外なところでは、藤井聡太が中1の頃に 「天才将棋少年」として紹介された記事の 掘り起こしもあって、なかなか…

  • 開成しか受けない

    「どっか受けてあげても良いけど、御三家以外ゴミだし行く意味ないよ」(本文より) ckurukuru.hatenablog.com コチラさん、最近のママ友ランチ会の話が 強烈なんだけど、秋の合不合模試の帰りに 遭遇した激烈キャラのハナシも凄かったわ。 聞こえよがしにテストは楽勝だっただとか これ出来ない人は受験辞めた方がいいとか 開成しか受ける気ないとか言っちゃう子だ。 そんでもってブログ記事を補足しつつ転記 させてもらうと、こんな感じの会話が続く。 親「えっ……一校だと……。開成だけじゃなくて海城も受けてみたら?」 子「え、ヤダ。ゴミ」 親「じゃあ、早慶や、マーチは?」 子「えーーーー。早慶…

  • 悩める14歳の再起『マイブラザー』(草野 たき)

    「そういう問題じゃないでしょ? あなたは、親なの! 父親なの! 離婚したって、その事実からは逃げられないの!」(本文より) 過去にそこそこ出題実績のある作家の新作。 草野たき作品の中では試験に使いやすそう。 ヒトコトで言っちまうと雑に生きてた子が 幼馴染や親の影響で心を入れ替える話だわ。 弟の世話の描かれ方には意外感があったぜ。 本筋とは違うが、エリート中学に入学した プライドの塊みたいな子がボロボロになる くだりのほうが、俺としては気になったな。 bookmeter.com 『マイブラザー』(草野 たき/ポプラ社)

  • テキトー科学部、マジになる『セカイを科学せよ!』(安田 夏菜)

    ちょっと見てわかった気になっちゃダメ。よく見て、よく考えて、本質を追求するんだよ。(本文より) 『むこう岸』が入試で良く出る作家の新作。 『むこう岸』(安田 夏菜) - 中学受験と児童書と 『セカイ~』はハーフの子達がメインゆえ、 広い意味でSDGsも関わってくる作品だ。 差別や偏見を超えて、バラバラな科学部が 団結していく展開だし、狙い目っぽい感じ。 最近の日能研模試でも使われたらしいぜ? 余談だが水滴を使いスマホを顕微鏡にする 面白テクニックはこの本で初めて知ったわ。 レビューはいつも通り読メに上げといたぞ。 bookmeter.com 『セカイを科学せよ!』(安田 夏菜/講談社)

  • 逃げ場のない少年の末路『素直な戦士たち』(城山 三郎)

    「子どもを人生の実験台にのせる。―――そこから起こる災禍についてまで、このときには気づきようもなかった。」(本文より) 『翼の翼』のレビューに中受親の狂気なら 『素直な~』こそ先駆的作品とあったんで 40年以上も前の本だが手に取ってみたぜ。 徹底的に子どもを管理し社交性や協調性も 無視して受験マシーンを創り出そうとする。 そんな母親の狂気が暴走しまくる作品だわ。 ごく普通の自由を諦めることに慣らされて 限界という悲鳴も否定され壊れていく子供。 逃げ場のないその少年の末路が哀しすぎる。 リアリティは薄いが親の戒めにはなるかな。 子どもに見せるような内容でないのは確か。 bookmeter.com…

  • 知ってる本が出題されたばっかりに・・・

    瀬尾まいこ『夏の体温』が17日発売だな。 頻出作家だし、見ておいて損はないかもな。 いや、そうとも言えないという話をしよう。 俺にとっては不都合な真実かもしれないが。 前に模試で直前に読んだ本が出題された時、 うおっしゃー、読ませといてよかったって 狂喜したんだが、そんとき成績は最悪でよ。 該当箇所に限れば偏差値35だったんだわ。 子どもが喜び勇んで勇み足になったっぽい。 読んだ本なら点とれるとは限らないんだな。 入試では第一志望だけ読ませてた本からの 出題があったが、たぶん合否には無関係だ。 入試レベルの文章になじむっていう意味で 出そうな本を読むメリットは大きいんだが 受験生は無理に当たり…

  • ドバドバ泣かせようとする『めだか、太平洋を往け』(重松 清)

    「最初から比べちゃだめなんだって。別の誰かと比べないとその子のことがわからないのは、おとなのほうが間違ってるんだって」 (心を閉ざす子が珍しく感情を露わにした場面より) 『めだか、太平洋を往け』(重松 清/幻冬舎) 重松清の新作だが今年は出題ナシっぽいな。 60歳台の元教師が主人公なんで心情とか 入試では扱いづらかったのかも知れないな。 重松作品で今年出題されたのは定番のコレ。 『バスに乗って』(重松 清) - 中学受験と児童書と (hateblo.jp) 『めだか~』は逆転合格で難関中に行った 教え子が大変な思いをするくだりもあるが 基本、震災文学色がとびっきり濃い作品だ。 「絆ってなんなん…

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