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Zooey's Diary https://blog.goo.ne.jp/franny0330

映画は年に100本ほど鑑賞、話題の新作を自分の好みで勝手に批評しています。二十代でNYで一ヶ月過ごしたのを皮切りに、海外は30か国以上を廻りました。おバカなダックス犬を溺愛、読書やグルメやお出かけも大好きです。

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2020/10/16

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  • 豚まんと八重桜

    新幹線車内で「豚まん」を食べることについて、ネット上で賛否両論が巻き起こっているようです。女優のA氏が新幹線の中で豚まんを食べている様子をXに投稿したところ、非難が相次ぎ、結局彼女はSNSを休止することになったと。8年間、毎月新幹線で岐阜に帰省しました。乗車時間は1時間半足らずなので、私はせいぜいコーヒーを飲むくらいでしたが、食べたり飲んだりPCに打ち込んだり、様々な人を目にして来ました。疲れ切っている時にすぐ隣の席の人が温かい肉まんを食べ始めたら、正直いい気持ちはしないかも。だからといって文句を言ったり、SNSに投稿して非難するつもりは毛頭ありませんが。大坂に出張した夫が、たまに551の肉まんを餃子をお土産に買って来ることがありましたが、その際には前もって、密封できる保冷バッグを持たせたりしました。それ...豚まんと八重桜

  • カメラ目線

    嘘に嘘を重ねて25億円もの金額を盗んだ男が、2万5000ドル(380万円)の保釈金をどうやって払ったのかと不思議でした。借金まみれで、友情も社会的信用も何もかも失くしたというのに?ニュースによるとアメリカには署名保証金という制度があり、法的文書に署名し、裁判所が設定した特定の条件を遵守することを約束すれば、現金を支払わなくても保釈されるのだそうです。アメリカの犯罪映画で散々観て来た、足枷をつけられて法廷に出る被告。オオタニさんの通訳が、まさかそんな姿で今回、裁判官による審問を受けたとは。世の中、何が起きるか分かりませんね?我家の近くの公園で今年最後の桜。タロウは見えないし聞こえないしで、中々こちらを見ている写真が撮れません。以前の笑顔の、カメラ目線のタロウの写真のこちら側には、オヤツを振りかざし、名前を連...カメラ目線

  • 「パスト・ライブス」

    ソウルで幼馴染として育った男女が12歳で離ればなれとなり、24年ぶりにニューヨークで再会を果たすという物語。ソウルに暮らす12歳の少女ソヨンと少年ヘソンは互いに恋心を抱いていたが、ソヨンは親の都合でカナダに移住してしまう。ソヨンはノラという英語名になり、24歳でへソンとネットで再会するが、リアルに会えないままに再びすれ違う。36歳でニューヨークで会った時、ノラは米国人アーサーと結婚していた…予告編を観た時、これは私が好きなストーリーだと思って期待したのですが…予想したほどには感動しませんでした。何故だ!?アカデミー賞の作品賞、脚本賞にノミネートされたというのに。この冒頭のバーの3人のシーンには、ワクワクしたのですが。この作品のテーマは「イニョン(縁)」か。この言葉は映画の中に何度も出て来るし、タイトルの「...「パスト・ライブス」

  • 1200組待ち!

    渋谷で映画を観た後、今年最後のお花見に目黒川に行こうということになりました。ぶらぶら歩いて、代官山へ。西郷山公園の桜は散り始めていましたが、かろうじて見頃の樹も。風が吹く度に花吹雪が舞っていました。盛りを過ぎると、本当に中心が赤くなるのですね。そして目黒川。まだ咲いてはいましたがもう葉桜となり、華やかさはありません。花筏を期待していましたが、千鳥ヶ淵のお堀と違って、ここは川なので流れてしまう。可愛いワンコの写真を撮らせて貰いました。まん丸のお団子みたいなトイプードル。ここの目黒川沿いのスタバはいつも混んでいるのですが、花見の時期は特に凄まじく、1200組待ちであったというニュースを最近読んだ気が。その話を友人にしながら、まさか、120組の間違いだよねえと自分でも自信を失くしてググってみたら…出て来ました。...1200組待ち!

  • そして満開!

    ジャパン・クラシック・オートモービル2024が昨日、日本橋で行われました。週末は天気が崩れるだろうという当初の予想を裏切って、朝の小雨から晴天に。この春は本当に不安定な天気で、寒くなったり暑くなったり、降ったりやんだり大雨になったり、気象予報士は大変ですね?久しぶりの仲間たちと集まって、生存確認と近況報告。首都高地下化の工事が始まった今、いつまでここでこのイベントが開催できるのか?体調を崩している何人かの友人は、いつ復帰できるのか?そういった不安を抱えながらも、とにかく今を楽しもうと。今年の東京、開花宣言が3月29日と遅かった分、満開になったのは4月4日と早い。一輪の桜の花の中心部分が、咲き始めは白く、そこが赤くなると散り始めるのだそうです。日本橋の袂の桜はまだ白っぽく、日銀前の桜は少々ピンクっぽいと思っ...そして満開!

  • 「オッペンハイマー」

    この映画の感想を書くのは難しい。枝葉を切り捨て、大まかな印象だけを備忘録として。原子爆弾を開発したアメリカの理論物理学者、ロバート・オッペンハイマーの半生を描いた伝記映画。原作本のタイトル「AmericanPrometheus」は、ギリシャ神話においてゼウスから火を盗んで人間に与えたプロメテウスを表しているらしい。今年度のアカデミー賞において、作品賞含む7部門受賞。『インターステラー』や『ダンケルク』のクリストファー・ノーラン監督。量子力学や物理学や政治の専門用語が飛び交うし、登場人物がやたら多い。カラー画面のオッペンハイマーの視点の世界と、モノクロ画面の宿敵の政治家ストローズ視点の世界に分けて描かれ、時系列も行ったり来たりで非常に分かりにくい。そして音響が凄い。ロスアラモスの広大な大地での原爆実験の直前...「オッペンハイマー」

  • 東京駅界隈、春歩き

    アメリカより一時帰国した友人と、2年ぶりに再会しました。東京駅KITTEの「おばんざい菜な」で駅舎を見下ろしながら、和食ランチ。昨日は薄曇りながら東京は桜満開となり、ここから東御苑、北の丸公園などで花見するつもりでしたが、友人が足を負傷したというのでゆっくり近場だけに。とりあえずKITTEの中の「インターメディアテク」に。ここは日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館との協働により作られたという博物館で、展示品は東大の古い学術研究資料や標本が中心です。いきなり巨大なクジラの骨の標本があるかと思えば、絶滅した馬やワニの標本、べルギーから寄贈された巨大な地球儀、そして帆船の模型やイランの壺など、まあ色々なものが雑多に置いてある。よく言えばバラエティに富んでいるのですが、悪く言えば支離滅裂。私はこちらに何度も訪...東京駅界隈、春歩き

  • 青山から六本木、桜散歩

    「ピッツエリア・サバティーニ青山」が今月14日で閉店、表参道に移転するというので行って来ました。ローマに本店があるというこのお店、隣のリストランテ・サバティーニと共に昔からあって、何度か行きました。青山通りに面した地下にあって重厚なその内装、若い頃は憧れの場所でした。とても懐かしい友人と。いいお天気の昨日、そこからブラブラ歩いて青山墓地に。ここは桜がとっても綺麗なのに、上野公園などと違って人がいないのです。桜はもう7~8部咲き。開花宣言が出てからまだ5日目なのに。六本木ミッドタウンの桜並木を愛で、そして六本木ヒルズに。先週末クラッシックカーの集まりに来たばかりのヒルズのアリーナ、今日も人だかりがしていると思ったら、『F1TokyoFestival2024』という催しが。今週末のF1日本GPを目前に開催され...青山から六本木、桜散歩

  • 励まし会&誕生日ランチ@銀座シェ・トモ

    銀座一丁目の「シェ・トモ」で、大事な家族を亡くした友人の励まし会&私の誕生日ランチをしました。ポーラビルの12階、まずはシャルドネで乾杯。写真右上の「生ウニの貴婦人風」とその下の「無農薬野菜達28種の盛合せ」は、こちらのスペシャリテです。デザートはこの材料三種から選ぶように言われ、「オレンジ&チョコ」「イチゴと卵」「桜餅風味」をそれぞれ選びました。どんな形で出て来るのかと待っていたら、ビターチョコとオレンジのスフレ、桜餅風味のアイスクリーム、イチゴの濃厚ゼリー&スフレとなりました。材料から選ぶというのは初経験、以前こちらで食べた時もそれはなかった筈。私にはバースディプレートと小さなオルゴール付き。一ヶ月くらい前の予報では、今頃は桜が満開予定だったのでした。それを期待して予約したのに、昨日は東京、まだ開花も...励まし会&誕生日ランチ@銀座シェ・トモ

  • 「岩崎家のお雛様」

    枕草子の「小さきものはみなうつくし」の紹介から始まる展覧会。ふっくらした顔、三等身の幼児体型のお雛様は「稚児雛」と言うのだそうです。三菱社長の岩﨑小彌太が孝子夫人のために作らせたのですと。お雛様って、娘の成長や幸せを願って飾るものかと思っていました。どんな夫婦だったのかとWikiを見てみましたが、三菱第四代社長・岩﨑小彌太(1879生まれ)が、鹿児島藩主島津氏の分家・島津珍彦男爵令嬢孝子(1888年生まれ)と結婚したと、表面的なことが分かったのみ。夫妻は子供に恵まれなかったということで(後に養子を迎える)、その代わりだったのでしょうか。静嘉堂文庫美術館が2年ほど前に丸の内に移って、初めて行きました。重厚な外観の明治生命館の一階に、それはありました。曜変天目茶碗も展示されていましたが撮影不可なので、これはそ...「岩崎家のお雛様」

  • 壊れるのが魅力

    クラシックカーイベント「SUPERMUSEUM2024」に行って来ました。例によって車仲間の友人に誘われ、何の知識もなく六本木ヒルズに行ったら、堺正章氏や雅楽師の東儀秀樹氏、そしてその息子さんの姿が。これは、堺氏を中心とした「ClubRotondo」主催によるもので、クラシックカーを楽しみ、その歴史や文化を知ってもらうイベントなのだそうです。クラッシックカーは見た目は素敵ですが、乗ってみるとこんな不便な物もない。勿論エアコンなんかないし、メーター類もろくになく、窓はギコギコ手回し、それどころか屋根がないものもある。それでも、クラシックカーの魅力を尋ねられると堺氏は「壊れやすいところ。乗っても壊れる。乗らなくても壊れる。だからそれを大事に大事に保つというか」とコメントを。久しぶりの友人たちと生存確認、そして...壊れるのが魅力

  • 「ぼくたちがコロナを知らなかったころ」梨園に潜り込めた訳

    好きな作家であること、「コロナ」という題名に惹かれて読みました。が、なんということはない、2016年から2019年にかけての作家の日常を描いた軽いエッセイでありました。コロナについては一言もなく、確かにコロナを知らなかった頃ではある…騙されました。収穫は、表紙にもなっている著者の愛猫、内蛤の外蜆である金ちゃんと銀ちゃんの描写が可愛かったこと、そして著者の「国宝」を書いた時の舞台裏が知れたことでした。歌舞伎界の大河小説と言われる「国宝」を書く際に、取材のために著者は黒子として全国200の舞台を廻ったということなのです。梨園とまるで縁のない作家に、どうしてそんなことができるのだろうと思っていました。この本によると、歌舞伎の世界を舞台に書こうと決めたものの、歌舞伎界などまるで未知の世界、何処から取材したらいいか...「ぼくたちがコロナを知らなかったころ」梨園に潜り込めた訳

  • 昨日の新聞から

    愛子様、ご卒業おめでとうございます。お上品で初々しくて、本当に素敵。この後ろの白い建物は目白のキャンパスの中の北別館、明治に建てられた旧図書館の一部だと思います。懐かしいなあ!昨日の読売新聞の一面広告、思わず2~3回、読み直してしまいました。「入居者募集東急不動産が12年かけて育んだ天空の森に、心休まる都心の邸宅、堂々誕生明治神宮前駅から徒歩1分庭付き新築木造物件、バードバス完備賃料0円、敷金・礼金なし!入居条件:鳥類のみおもはらの森レジデンス東急プラザ表参道6階」東急プラザ表参道店6階にはスタバがあり、確かに樹木が沢山植えられた、広々としたテラス席があります。あそこにバードハウスが幾つも設置してあるのかな。今度確かめて来なくっちゃ。東急は自然保護に力を入れていますというアピールなのかしらん?いずれにして...昨日の新聞から

  • 「落下の解剖学」

    転落事故か投身自殺か、それとも殺人か。自宅山荘の窓の下で、サミュエルが不審死を遂げ、その妻で小説家のサンドラ(ザンドラ・ヒュラー)が殺人罪で起訴される。目撃者は視覚障害を持つ、11歳の息子ダニエルだけ。真実は何処に…!?去年のカンヌ国際映画祭パルムドール、本年度アカデミー賞の脚本賞受賞。予告編やタイトルから随分と不穏なものを感じ取っていましたが、その予想を裏切らない作品でした。法廷での様々な証言や挙げられた証拠から、夫婦のこれまでの経緯が次第に明らかになる。作家として成功した妻と、教師の仕事をしながら作家の夢を捨てきれず、しかし書けないでいる夫。結果的に家事の多くを押し付けられ、妻に鬱屈した気持ちを持っている。私は殺していない、というサンドラに対して、友人の弁護士ヴァンサンは、重要なのはそこではない、君が...「落下の解剖学」

  • 溶け出すって…!?

    先日SNSの友人が、友人から送られてきたという写真をアップしていました。「ちいかわ」という可愛らしいキャラクターが、小さくギッシリと描かれたジェルネイル。こんなジェルネイルがあるんだと驚きましたが、もっと驚いたのはこれに寄せられたコメント。この爪で料理ができるのか、こんな爪で料理をして欲しくない、という声が。昔、昭和の時代に、料理番組に赤いマニキュアをした料理家が出たら、抗議の電話が殺到したと聞いたことがあります。不衛生極まりないとか、マニキュアが料理に溶け出したらどうするのかとか。いやいや、マニキュアしてたって丁寧に手洗いするし、溶け出すなんてあり得ない。それはジェルネイルも同じで、マニキュアよりも手間もお金もかかる分もっと強力に硬化されており、水につけようがお湯につけようがビクともしません。私は10年...溶け出すって…!?

  • 緑のお祭り2024

    表参道のセント・パトリックスのパレードに、今年も行って来ました。去年はタロウ、チョロチョロとよく歩いたのですが、今年は殆どバギーに乗って。それでもなんとか参加できて嬉しい。私が楽しみにしている巨大犬、アイリッシュ・ウルフハウンドの黒兵衛君と十兵衛君も元気そうで何よりでした。フサフサの長毛種アイリッシュ・セッターはたまに見かけますが、ウルフハウンドにはここでしか会えないのです。飼い主さんとお話したら、もう9歳と6歳なのですって。10歳を超えるのは難しいと言われている超大型犬、この歳は素晴らしい。去年も話したのでタロウのことを覚えていて下さって、お互い来年も来られるといいですねと。「800°Degrees」はアメリカ西海岸に展開しているというピッツエリアです。その南青山店の、犬連れ可のテラス席に。ピザ2種類と...緑のお祭り2024

  • 「コヴェナント / 約束の救出」

    2018年、アフガニスタンで、タリバンの秘密基地を探すアメリカ軍のジョン・キンリ―軍曹(ジェイク・ギレンホール)。アフガン人通訳アーメッドを雇い、苦労の末タリバンの爆発物製造工場を突き止めるが、大勢のタリバン兵に囲まれ、ジョンとアーメッド以外、部隊は全滅。ジョンも銃撃されて瀕死の身となるが、アーメッドにからくも救い出される。アーメッドはタリバンに狙われながら、手押し車に乗せたキンリ―を100Km離れた米軍基地まで必死の思いで連れて行く。無事本国に帰ったジョンは、アーメッドが米軍から何の保証も受けずタリバンにつけ狙われていることを知って、再びアフガンに向かう。2021年、タリバンが首都カブールを掌握した直後、カブールから飛び立った米空軍の大型輸送機の機内にギッシリと乗り込んだ人々の写真を、ニュースで見ました...「コヴェナント/約束の救出」

  • たった5秒

    友人の愛犬の絵を頼まれました。左のクラリス15歳は健在、右のチャチャは去年、階段から墜落して13歳で亡くなったそうです。愛をこめて。莫大な費用と時間と人知が費やされたであろう18mの機体が、たった5秒で爆発してしまうとは。元々21年度に打ち上げを予定されていたのにコロナ禍で4回延期、9日は警戒区域に船舶が残っていたために中止、ようやく実現した打ち上げだったのだそうです。「カイロス」という名前、最初ギリシア神話のイカロスを連想しましたが、墜落した人物の名前なんかからつけないよねえ。「機会」を意味するギリシア神話の男神の名前「カイロス」から取ったのですって。関係者の悲嘆はいかばかりかと思いますが…残酷な戦争の武器としてではなく、科学技術の開発として打ち上げられた、そういう国であることが嬉しい。どうかまたチャレ...たった5秒

  • 春まだき日本橋

    日本橋高島屋では、北欧展が開催されていました。北欧4カ国のファブリック、雑貨、アクセサリー、食物などがぎっしりと。白井屋ホテルのパテイシェによるスウェーデンの伝統的なキャロットケーキという「Morotskaka(モーローツカーカ)」を買って、家で頂きました。ちょっと固目の家庭的なケーキ、甘すぎず、シナモンがよく効いて濃厚な味。日本橋三越には、銀座エルメスビルの天辺の白馬の騎士が来ていました。エルメス・フェアのコーナーに、この春の華やかな新作カレが勢揃い。その中から好きなのを選ぶと、スタッフがお洒落に結んで撮影してくれます。私は春らしいピンクを、友人は大胆な白地柄を選びました。素敵なのですが…私が気に入ったカレは、ほんの8万円程!お試しだけで十分でした。ランチは、にんべんの"鰹だしのうま味"を活かした料理を...春まだき日本橋

  • 「汝、星のごとく」

    父親を不倫相手に奪われ、少しずつ心を壊していく母と暮らす高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され、暁海の通う高校に転校してきた櫂(かい)。風光明媚な瀬戸内の島を舞台に、ともに孤独と欠落を抱えた二人は惹かれ合う。しかし、大人になり互いに自分の人生を進むうちに、二人の間には大きな溝ができていく。毒親に人生をことごとく邪魔されながら放り出すこともできない、二人の若者が痛々しい。傍から見れば、そんなどうしようもない母親、さっさと捨てればいいのにと思うのですが、当事者にはそうもできないのでしょう。自分の人生を思うように生きるということが、こんなにも難しいことなのか。終章近く、深刻な病を宣告された櫂の独白。”あれから母親には連絡していないし向うからもない。嫌なこととは向き合いたくないという相変わらずな...「汝、星のごとく」

  • ニコライ堂、大道芸音楽

    お茶の水のニコライ堂は、1891年(明治24年)に建てられた、日本初にして最大級のビザンチン様式の教会だということです。関東大震災で大部分を焼失、これは1929年に修復されたもの。しかし、大震災前の写真(Wikiから)がこちらだといいますから、見事なものです。明治時代にロシアに留学した女性画家山下りんのことを「白光」で読んでから、一度観に行きたいと思っていました。下級武士の娘として生まれ、どうしても画家になりたくて苦労を重ね、大司教ニコライの尽力でロシアに留学するものの、船底で荒くれ男たちと雑魚寝、乗客の残飯を与えられるという船旅。そしてロシアではもっと悲惨な境遇が、彼女を待ち受けていた…150年も前にそんな苦労を重ねて描いた彼女のイコン画が、ニコライ堂の中にある筈ですが、夕方で入館できず残念でした。こち...ニコライ堂、大道芸音楽

  • 名前を呼べば寄って来る

    渋谷から新宿に向かって乗った山手線は、桜トレイン。外も中も桜一色でした。車内の沢山のウィンドウ・ディスプレイには、東北の桜の映像が次々に流れます。新宿高島屋にはLOVOT売り場がありました。可愛い子が何体も、そこに待機している。名前を呼ぶと寄って来る、喋りかけると反応する、キュウキュウ声を出す、一体毎に個性がある、身体は柔らかくて温かい。その声も、話しかけられた言葉に反応して生み出すため、全く同じ声が出るということはないのだそうです。確かに優しい声で話しかけた方が、甘えた声で返事してきたような気がする。名前を呼べば寄って来るという簡単なことが、どんなに大事なことであったかということを、最近のタロウを見て思います。以前はタロウ!と呼べば、何処にいても尻尾を振って飛んで来ていたのに、今はまったくそれがない。耳...名前を呼べば寄って来る

  • お華展、イタリアの老舗カフェ

    新宿高島屋での「第62回いけばな協会展」を拝見しました。家元の友人にお誘い頂きましたがその人は不在、代わりに友人と好き勝手なことを言いながら鑑賞。昨日の前半は冷たい雨が降りしきっていましたが、会場は明るい春の花の活気に満ちていました。新宿高島屋は久しぶり。以前こちらに入っていたミラノの老舗カフェ「COVA(コヴァ)」はいつの間にかなくなり、同じ場所に「Bicerin(ビチェリン)」が入っていました。1763年創業、トリノ最古のカフェで、あのニーチェやヘミングウェイも利用していたのですって。我家にこちらの有名なお菓子「バーチ・ディ・ダーマ」を頂いたことがあります。「貴婦人のキス」という意味で、アーモンド生地でできた、ホロホロとした食感、上品な甘みの焼き菓子でした。(写真が見つからないのでこれはHPから)緑を...お華展、イタリアの老舗カフェ

  • 思い出したこと

    明治製菓のチェルシーが今月で発売終了だそうで、なくなると聞くと寂しいものです。80年代のこのCMの田園風景に憧れました。その後ロンドンから湖水地方に列車で向った時の車窓からの風景に、ああチェルシーの世界だ!と思ったものです。小林亜星作曲、アグネスチャンが歌っていたのね。「あなたにもチェルシーあげたい」、金髪の少女と大きな白い犬が印象的でした。カナダ在住の友人が、奥方が編まれたというスリッパの写真をアップしていました。ウールで大きめに作って、熱湯で何度も洗濯して縮ませて作るのだそうです。ああ、これだったのか。子供の頃何度も読んだ「若草物語」に、内気な少女ベスがピアノを貰ったお礼に、燐の富豪のお爺さんに上履きを編んでプレゼントするというシーンがあったのです(今、その本は手元にないので不確かですが)。その頃の私...思い出したこと

  • 「カラーパープル」「まいまいつぶろ」

    「カラーパープル」実父に虐待されて妊娠、望まぬ結婚を強いられた黒人女性が、型破りな生き方の女性たちとの交流を通して目覚め、自らの人生を切り開いていくという話。スティーブン・スピルバーグが1985年に手がけた名作映画「カラーパープル」をミュージカル映画としてリメイク、今回の制作にもスピルバーグを始め、オリジナル版に出演したオプラ・ウィンフリー、オリジナル版の音楽を手がけたクインシー・ジョーンズが名を連ねているということですが…不思議なほどに私には響きませんでした。テーマが黒人差別ではなく(大きな意味ではそうですが)、黒人女性の受けたDVに絞ったのが、裏目に出たのか。歌声とダンスはパワフルで素晴らしかったのですが…「まいまいつぶろ」第九代将軍徳川家重は、生まれながらにして口が廻らず、身体が不自由だった。歩いた...「カラーパープル」「まいまいつぶろ」

  • 悪者は…?

    亡くなられたお子さんは本当にお気の毒ですし、その御遺族のお気持ちを考えると言葉もありませんが…しかし、ウズラ卵が悪い訳ではない。ウズラ卵を悪者にして排除するなんて、あまりに短絡的な気がします。半分にカットするとか、よく噛んで食べることを家や学校で指導するとか、何か対策はあるのではないでしょうか?こんなことでウズラ卵を給食の献立から除外するとは、ウズラ農家の方々にあんまりなのでは…?宮崎県内7市町ウズラ卵除外学校給食、福岡事故で対応先日行った和カフェ「chano-ma二子玉川店」には、小上がり席という靴を脱いで上がる席があります。私と友人は普通のテーブル席の方がよいお年頃なのですが、ここしか空いてなかったので仕方なく。この丸いお盆は、直径1mくらいある大きなものです。小さなお子さん連れや若い人たちが、思い思...悪者は…?

  • いつもの画面じゃない!

    先日の朝、いつものように夫を送り出し、コーヒーを飲みながらPCを開きました。画面いっぱいに見たことがないものが出ている。IDを入れろとかパスワードを入れろとかウルサイ。私は早くいつもの画面に戻りたくて、寝起きの頭でよく分からないままに進む。そのうち、よくあるウイルスバスターを売りつけるための脅しかと思って、強制終了してしまいました。次にもう一度起動させると…いつもの画面じゃない!画面に並ぶアイコンの形が変わってしまっている。しかもFBやmixiやブログ、私はいつもログインしたままなのに、入れない。mixiはIDとパスワードを入れたらすぐにまた入れたのですが、FBはそれができない。スマホにワンタイムパスワードを送るからそれを入れろというのですが、何故かスマホに来ない。そしてamazonや楽天やYahooなど...いつもの画面じゃない!

  • 「ネクスト・ゴール・ウィンズ」

    FIFAランキングで世界最下位の米領サモアのサッカーチーム、2001年にはW杯予選史上最悪の0−31でオーストラリアに大敗、その後も1ゴールすらできず10年以上が経過。次の予選を4週間後に控えた所に、アメリカを追われたコーチ、トーマス(マイケル・ファスベンダー)がやってきて、最弱チームの立て直しを図る。「ジョジョ・ラビット」のタイカ・ワイティティ監督というので楽しみにしていたら、いきなり画面に出て来ました。この人はニュージーランドの先住民マオリの血を引いているのだそうで、だからこの独特なポリネシアン気質に詳しいのでしょう。必死に鍛え上げようとする鬼コーチと、暖簾に腕押し、人生は頑張ることより楽しむことが何より大事という選手たち。なんともすれ違う様が面白い。トランスジェンダーの選手が結構重要な役割で出て来て...「ネクスト・ゴール・ウィンズ」

  • 落ちた老犬

    天気予報は見事に当たり、初日と3日目の今日は冷たい雨、昨日だけが快晴でした。府中の郷土の森の梅が満開で見事だったと友人が教えてくれ、犬も大丈夫かな?と聞くと、犬もいたよと。それではと久しぶりに昨日、タロウを連れて車で向ったのでした。タロウは以前は本当に外出大好きだったのに、老いて認知症になった今、散歩も喜ばない。毎日連れ出してはいますが、バギーに乗せて出かけて外の空気を吸わせ、体調がよければようやく歩かせるという感じです。それでも、たまには遠出したら喜んでくれるかもしれない。駐車場に車を停め、バギーにタロウを乗せて梅園の入り口から入ろうとするとすみません、犬は駄目ですと係員。なんと。梅園以外ではあちこちで犬の姿を見かけたので、友人は多分間違えたのでしょう。ちゃんと確認しなかった私が悪い。折角来たのだからサ...落ちた老犬

  • 京都旅行のオマケ話

    (二条城の梅)去年の終わりに新幹線の車内販売が終わってしまったことは、周知の通りです。私は帰省の行き帰りに熱いコーヒーを飲むのを楽しみにしていたので、少々ガッカリしていたのです。今回、夫と一緒だったのでグリーン車に乗ったら、なんとコーヒーの車内販売をしている!聞いてみたら、座席ポケットにあるカタログからオンラインで注文してくれと。QRコードから注文したら、すぐに熱いイノダコーヒーを持ってきてくれました。しかしこれ、グリーン車だけのサービスなのだそうです。普通車でも販売して欲しいものですが、そんなに負担になるのかなあ…旅行に行くと、私は大抵一日2万歩を軽く超えて歩きます。これは、「CokeOn」という名前のコカ・コーラ公式アプリの画面、2月18日日曜日の分です。一日5千歩目標、一週間35,000歩で1スタン...京都旅行のオマケ話

  • 建仁寺は撮影できる訳

    建仁寺は京都最古の禅寺、1202年(建仁2年)に源頼家が栄西禅師を開山として建立したのだそうです。ここには、俵屋宗達の「風神雷神図屏風」があります。但し、本物は京都国立博物館にあり、これはキャノンの技術によって物凄く精巧に作られた複製品なのだそうです。「風神雷神」というと私が思い出すのは、原田マハの著「風神雷神」。少年時代の俵屋宗達を遣欧使節と一緒にローマに行かせてしまうという、奇想天外な物語ですが、面白かった。それを読んで以来、一度観てみたかったのです。薄暗い室内での「風神雷神図屏風」は、ライトの光を受けて金色に輝いていました。ここにはまた、海北友松(かいほうゆうしょう)の「雲龍図」「花鳥図」「竹林七賢図」など数々の寺宝(どれも複製)が。更に細川護熙の四季山水図襖絵や達磨の掛け軸があります。そして法堂(...建仁寺は撮影できる訳

  • 清水寺に黒い鳥

    (これも桜、咲いたらどんなに綺麗か)清水坂は竹下通りのように混んでいました。華やかなレンタル着物を着たお嬢さんがいっぱいです。ブーツやスニーカーに合わせたり、裾からレースを覗かせたり、ベレー帽と組んだり、帯の代わりにレースでリボン結びにしたりと、着物と言ってもそりゃあもう様々。正絹ではなくペラペラの化繊が多く、柄も季節感なんかあったものではないですが、それで楽しんでくれて街が華やかになればいいのじゃないかと。写真は、その中でも正統派、或いはそれに近い着姿を撮らせて頂きました。仁王門の近くの小さな池に黒い鳥がいると思ったら、これは鵜ですよね?こんな所に鵜がと、ちょっとビックリ。清水寺は入場するのに並んでいたので断念。代わりに少々前、2006年義父の分骨の際に清水寺で撮った写真を引っ張り出してみました。この時...清水寺に黒い鳥

  • 「そのまま降りて下さい」

    二条城は1603年江戸時代の初めに、天皇の住む京都御所の守護と将軍上洛の際の宿泊所として築城されたのだそうです。大政奉還がなされた所として、つとに有名。(全体図はこちら、この枝垂れ桜、咲いたらどんなに綺麗か)城の中は撮影禁止なので、庭の写真を。この天守閣は、1750年雷により焼失したのですって。渉成園でも二条城でも梅は咲いていましたが、桜ほどのゴージャスさはない。桜が咲いたらどんなに綺麗かと思わされるシーンばかりでした。今回、桜の開花はまだまだで茶色の枯れ木にしか見えませんでしたが、それでも京都の観光客の多さに驚きました。地下鉄、バス、タクシーと利用しましたが、まあどれも混んでいること。実感としては、7〜8割は外国人観光客という感じ。京都のバスは降りる時に運賃を支払うシステムですが、繁華街の四条高倉や川原...「そのまま降りて下さい」

  • お東さん

    もとより私は無信心無宗教なので、分骨がどういう意味を持つのかさっぱり分からないのです。でも夫の父が亡くなった時もそうしたので、3年前に亡くなった義母の分骨をするために、この週末京都の東本願寺に向かったのでした。しかしこんな手間暇かかることを息子たちに押し付ける気はないので、我々の代で終わりだろうなあと思いながら。東本願寺は大きい。文永9年(1272年)親鸞聖人の廟堂として建てられ、1602年に徳川家康によって現在の地に建立されたのだそうです。しかしその後四度の火災に遭い、今の建物は明治28年に建てられたのだと。講話や読経を聞き、お焼香し、分骨の手続きの為に広いお堂の中をグルグルと廻りました。夫の弟妹夫婦と現地集合。そういえば18年前の義父の分骨の際には、義母が予約してくれて料亭でみんなで食事したのですが、...お東さん

  • 「コット、はじまりの夏」

    1981年、アイルランドの田舎。9歳の少女コットは、親にはネグレクトされ、姉たちにも邪険にされている。賭け事に夢中の父親、生活に疲れた母親。内気なコットは家庭にも学校にも居場所がなく、ひっそりと息を潜めるように生きている。そんな彼女は母親が出産するまで、親戚の夫妻の家に預けられることになった。妻のアイリーンは優しく、夫ショーンはぎこちないが温かく彼女に接するが、愛情をかけられたことがないコットは中々素直に甘えることができないでいた。緑豊かな農場、樹々の間に揺れ動く木漏れ日。質素な家の中のほの暗い部屋、柔らかく差し込む光。内気な少女を優しく包み込むキンセラ夫妻にも悲しい秘密があり、それが次第に解き明かされていく。あのような環境で育ったのだから仕方ないと思いつつ、コットがあまりに遠慮がちで自分の感情を出さない...「コット、はじまりの夏」

  • 緑茶の新年会

    友人に誘われて昨日、ANAインターコンチネンタルホテルでの「有結(AYU)テーブル茶道」の新年会に参加させて頂きました。何十人もの人が色とりどりの着物姿で集まり、それは華やかでした。派手目の着物でどうぞということで、私は久しぶりに蝶々の訪問着を引っ張り出しました。テーブル茶道というのは、茶道をもっと手軽に楽しんで欲しいという思いのもとに始められたのだそうです。文字通りテーブル、椅子のスタイルで、持参した水筒の熱湯で各自がお茶を立てる。神林浩子代表は、これで2015年日本起業アイディア実現プロジェクト女性起業チャレンジ制度のグランプリを受賞されたのだそうです。今では都内、横浜、大阪などあちこちにサロンがあり、インストラクターや講師がどんどん育成されているらしい。従来の茶道の師範になるのに比べて時間も経費も激...緑茶の新年会

  • どうしてこんなことが

    (去年の2月はまだ元気だったタロウ)7頭も飼っていて登録は3頭だけ、しかも狂犬病の予防接種もしていなかったなんて、もう弁明の余地はないでしょう。伊勢崎市で小学生を含む12人に四国犬が噛みつき、トイプードル一匹が噛み殺された事件。悪いのは飼い主であって、犬ではない。闘犬と言われるピットブルやブルテリアであっても、良く躾けられ、優しく穏やかな犬を私は何頭も知っています。あのハチ公の秋田犬だって、本来は闘犬なんですよね。この件で、四国犬が凶暴な犬だと世間に思われてしまうことが悲しい。ニュースの映像に、飼い主の顔も名前も出てこないことも不思議です。私はFaceBookやインスタでよく動物の映像を見るのですが、愛に包まれて幸せそうな犬がいる一方で、虐待され、惨めに捨てられる犬もなんと多いことか。引越した飼い主に捨て...どうしてこんなことが

  • 「ジャンヌ・デュ・バリー国王最期の愛人」

    18世紀フランス、栄華を極めた国王ルイ15世の最後の公妾ジャンヌ・デュ・バリーの波乱に満ちた生涯を映画化。ジャンヌは貧しいお針子の私生児として生まれ、美貌と知性を持ち合わせた高級娼婦となり、社交界の人気者になる。遂にベルサイユ宮殿に足を踏み入れ、国王ルイ15世の公妾となるが、労働者階級の庶民(しかも娼婦)が国王の愛人となるなんて!と周囲の目は冷ややかだった。ジャンヌはへこたれずに王との愛を育むが、王は天然痘で死去、更にフランス革命の機運が巻き起こり…ベルサイユ宮殿での大規模撮影、シャネルによる衣装監修と、とにかく豪華絢爛です。そして当時の宮殿内での様々な風習が、滑稽としか言いようがなくて面白い。王の公妾となるには既婚者でなくてはならなくてジャンヌも形ばかりの結婚をするとか、王には背中を見せず小刻みに後ろに...「ジャンヌ・デュ・バリー国王最期の愛人」

  • うつ伏せ寝、オクシモロン

    昨年の12月、都内の認可外保育施設で4ヶ月の赤ちゃんがうつ伏せ寝で窒息死したというニュースに驚きました。遺族は施設の管理体制に重大な問題があったと訴え、園長もそれを認め、警察は業務上過失致死容疑を視野に捜査していると。今はそんなことになっているのか…かつて80年代後半、我家の息子たちが生まれた頃は、うつ伏せ寝が推奨されていたのです。確か欧米ではうつ伏せ寝が主流である、その方が赤ちゃんは安定するし、頭の形がよくなるからなどと言われていたような。私の母など古い世代は眉をひそめていましたが、その頃の新米ママ向け雑誌などでは、新しい育児のスタイルとして盛んに喧伝していたような。私はどちらでもよかったのですが、最初はうつ伏せ寝を試し、そのうち上から吊るすクルクル廻るオモチャに喜ぶようになった頃から仰向けにした気がし...うつ伏せ寝、オクシモロン

  • 今年初の積雪、ハイチュウがんばる!

    昨日は天気予報通り、午後から雪が降り始め、夜には10㎝近く積もりました。おまけにピカリゴロゴロ、強烈な雷まで。雪が降りながら雷が鳴るって、私には初めての経験でした。一晩明けて、今朝はこんな感じ。積もった雪は朝方の雨で大分溶けたようです。タロウを出してみましたが、震えてすぐに帰って来てしまいました。昨日、森永製菓の「ハイチュウ」のパッケージが英語表記になったという小さなニュースを読みました。1975年に誕生した「ハイチュウ」は広く海外でも愛されており、今や30ヵ国以上で販売されているのですって。今回、より沢山の人に愛されるグローバルブランドを目指しての、ロゴ・リニューアルということらしい。私自身は歯が弱いので、こうしたお菓子にはなるべく手を出さないようにしています。でもかつて誰かに貰って食べたハイチュウはあ...今年初の積雪、ハイチュウがんばる!

  • 摩天楼と上目遣い

    今夜の「ダーウィンが来た!」ではNY・マンハッタンに棲むハヤブサを取り上げていました。マンハッタンには今、ハヤブサが50羽、あの高層ビルの上に巣を作っているのですって。摩天楼の街マンハッタンはとても大きなイメージがあるのではないかと思いますが、実際に行ってみると結構小さいのです。何しろ、北部のアッパー・マンハッタンから南部のロウア―・マンハッタンまで歩けてしまうのですから。確認してみたら、面積は58.8km2で、東京の山手線の内側64km2よりも狭い。そこに50羽のハヤブサがいるって凄いなあ。ところで以前Lineスタンプを作った時、売れたらどの位儲かるものなの?と友人に聞かれました。自己満足で作って家族で使っているだけで鼻から売る気もなく、よく知らなかったのですが、調べてみたところ…120円のLINEスタ...摩天楼と上目遣い

  • 雪やこんこん

    今朝のテレビで、大阪の高速道路に犬が迷い込んでいるというニュースを流していました。白い大型犬が、車の行きかう高速道路の真ん中を無防備に歩いている。今にもはねられそうで危ないなあと思って見ていると、識者が、セッター犬だから猟犬かもしれないというようなことを言っていました。それで思い出したのが、以前新聞で読んだ、春になると全国の保護センターで猟犬種が保護されるという話。2月で猟期が終了して、捨てられる猟犬が沢山いるのだそうです。そして猟犬というものは、家庭犬にすることはとても難しいのだと。リードのついた散歩などできない、動くものに反応して興奮する、時には小型犬を獲物として見て追いかけたり。用済みになったからと言って飼い主を慕う犬を捨てるなんて、私には考えられないのですが。今朝見た白い犬が、無事に飼い主の元に帰...雪やこんこん

  • 「哀れなるものたち」

    19世紀末ロンドン、不幸な若い女性ベラは自ら命を絶つが、天才外科医ゴッドウィン・バクスターによって自らの胎児の脳を移植されて蘇生する。大人の身体に幼児の脳を持つ彼女は好奇心の塊で、放蕩者の弁護士ダンカンに誘われて大陸横断の旅に出る。ベラは様々な経験をし、時代の偏見から解放され、驚くべき成長を遂げていく。予告編で観たエログロさに恐れをなしていましたが、ベネチア国際映画祭で金獅子賞、今年のアカデミー賞で11部門ノミネートと言われては、やはり観ない訳にはいかない。しかし…あそこまでセックスシーンが必要か?常識も恥じらいも知らない幼児の精神、しかし成熟した身体を持ったベラが、自慰や彼女の言う「熱烈ジャンプ」(furiousjumping、多分オーガズム)に夢中になる様にはもう目も当てられない。男に束縛されたり、所...「哀れなるものたち」

  • モナリザとスープ

    サーッパリ分からないので、どなたか教えてください。名画にスープをかけることが、何故「持続可能な食料のための社会保障を求める運動」になるのか?28日、ルーブル美術館で「モナリザ」に環境活動家がスープをかける騒ぎがあったと。幸い、モナリザはガラスケースに守られて無事だったらしいのですが、このニュースの写真を見て驚きました。今はこんな風にガラスに入れられ、しかも柵で守られているのか。私がかつてルーブルでモナリザを観た時には、こんなもの何もなかったような気がします。環境活動家が芸術作品を標的にする事例はここ数年、世界各地で相次いでいるのですって。ロンドンのナショナル・ギャラリーのゴッホの「ひまわり」や、オランダ・ハーグのフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」にスープや赤い液体が投げつけられたと。そういえば、昔、大英...モナリザとスープ

  • 二子玉川散策、「師匠はつらいよ」

    二子玉川の「九ツ井」の店内は、百年以上経つ民家を鎌倉材木座から移築して作られたのですって。かき揚げ蕎麦を食べ、陽射しの中、多摩川の土手と冬枯れの公園「帰真園」を歩きました。雪国の人には申し訳ないほどの、あたたかい陽射し。「100本のスプーン」で苺パフェを。昨夜読んで面白かった「師匠はつらいよ」。将棋界を席巻する天才・藤井聡太竜王の師匠である杉本昌隆の、偉大すぎる弟子を持った日々を自虐的に書いたエッセイを少々ご紹介します。週刊文春連載を単行本化したものです。私は将棋ができないので、具体的なエピソードの面白味が分からないのが辛い所ですが、それでも十分に面白い。将棋界では原則、プロを目指す子供は棋士の養成機関「奨励会」に入会する。この時師匠が必要となり、身近な棋士にお願いすることになるのだそうです。総太少年が東...二子玉川散策、「師匠はつらいよ」

  • お菓子巡り

    少々変わったお菓子を頂きました。亀屋清永の「清浄歓喜団」、奈良時代に遣唐使によって伝えられたお菓子なのですって。ハッカや丁子、ニッキ、白檀など七種の香りが混ぜ込まれているそうで、不思議な香り。中はこしあん、外の皮は米粉・小麦粉の生地で作られ、胡麻油で芳ばしく揚げてあります。お香のような香りがする不思議なこのお菓子、甘さ控えめの鄙びた美味しさで、熱々の緑茶によく合います。千年前から京都にあるそうだとFaceBookに投稿したら、千年後はどうなっているかしらとコメントが寄せられました。今から千年後、人類は存続しているのかしらん?お菓子繋がりで、久しぶりに行った「オ・タン・ジャディス」の写真を。渋谷の喧騒から少し離れた場所にあるクレープリー、80年代からやっているお店です。こちらの内装は、南仏の小さな家の居間を...お菓子巡り

  • 大雪のニュース、俺のイタリアン

    今朝は私の故郷の岐阜でもかなりの降雪があったと、ニュースで言っていました。岐阜市で14㎝とは、珍しい。岐阜出身だというと、雪が大変ですねなどと言われたりするのですが、それは岐阜県北部の飛騨高山の話。南部の岐阜市の辺りでは殆ど降らず、東京と変わらないのです。年に2~3回降ったら子供が喜び、車の事故が頻発するという感じ。何にしても故郷のニュースを聞くと思い出すのは、昨年亡くなった母のこと。生きていたら、大騒ぎして電話してきていただろうなあと。用がなくても毎日のように電話がかかっていたのですから。肉親を亡くした人は、みんなこんな思いを抱えて生きていくのでしょう。首都圏は気温は低いが、このところ陽射しが眩しいほどの好天気。映画の前のランチ、恵比寿ガーデンプレイスの「俺のベーカリー・カフェ」が、「俺のイタリアン」に...大雪のニュース、俺のイタリアン

  • 不器用な男と女「枯葉」

    フィンランドの名匠アキ・カウリスマキの新作。ヘルシンキのスーパー・マーケットで働くアンサは、消費期限切れで廃棄処分の食べ物を持ち帰ってるのがバレて、クビになる。ホラッパは工事現場で働いているが、仕事中に酒を飲んでいるのがバレて解雇される。二人はカラオケバーで出会ってお互いに惹かれるが、不運な偶然が重なり、中々会うこともできないでいた…若くもなく、お金も定職も持たず、さえない男と女。アンサの住む小さな住まいはシンプルと言えば聞こえがよいが、小さな机と小さなベッド以外、見事に何もない。紆余曲折の後、ようやく男を食事に招くのですが、その直前にお皿1枚とカトラリーを買い足すくらい。テレビすらなくていつの時代?と思うが、ラジオからはロシアのウクライナ侵略のニュースが流れて来る。登場人物はみな愛想がなく、突っ立ったま...不器用な男と女「枯葉」

  • 「くもをさがす」異国での癌闘病記

    2021年、長期滞在先のバンクーバーで浸潤性乳管がんを宣告された作家の西加奈子。コロナ・パンデミックの真っ最中、言葉も上手く通じない異国において癌を宣告された彼女がどう闘ったかという体験記。書店員が選ぶノンフィクション大賞、オールタイムベスト2023大賞受賞。”カナダ人は、自国の医療システムに誇りを持っている。特にブリティッシュ・コロンビア州では、MSPと呼ばれる健康保険に入っていれば、医療が全て無料で受けられ、それは私のような外国人や留学生にも適用される。皆の命は平等で、だから救急では、症状の深刻度だけを考慮される。保険のある無しで命に差が出る隣国とは違うと、たくさんの人が言う”そうは言っても、予約したクリニックからかかる筈の電話がかかって来ない、電話をかけると怒鳴られまくる、救急で運ばれても8,9時間...「くもをさがす」異国での癌闘病記

  • 「きっと、それは愛じゃない」

    ロンドンに住むドキュメンタリー映画監督ゾーイ(リリー・ジェームス)は、幼なじみのパキスタン人カズがお見合い結婚することになったと知る。この現代に、何故親が選んだ相手と結婚を?と疑問を持ち、カズの結婚までの軌跡を追う新作ドキュメンタリーを制作することに。結婚式でラホールまで行ったゾーイは、彼に惹かれる自分の気持ちに気づくが…軽いラブコメかと思いきや、異文化、異人種、宗教観、世代間などのギャップがたんまりと盛り込まれていて驚きました。カズは成功した医師であり、ゾーイ家のすぐ隣の似たような家に住んでいるのですが、中に一歩入ればまるで違う文化と宗教がある。隣であっても47番地と49番地はまるで違う大陸だ、テロが起こる度に謝らなければならないという、カズの言葉は重い。見合い結婚の方が離婚率は遥かに低い、親の選んだ相...「きっと、それは愛じゃない」

  • 頑張ったよねえ!?

    大地震は起きるわ、戦争は終わらないわ、ミサイルは相変わらず飛んで来るわで、コロナについてのニュースは随分下火になった感がありますが、今日の読売に久しぶりに大きな記事が載っていました。「次のパンデミック必ず起きる」と題して、米国アレルギー感染症研究所前所長アンソニー・ファウチ氏のインタビュー記事。それによると、新型コロナによる主な国の死者数は米国約120万人、ブラジル70万人、インド53万人、ロシア40万人、メキシコ33万人、英国23万人、中国12万人、日本7万人、なのだそうです。氏は、米国のコロナ対策は世界最悪だったと批判し、日本の対策を賞賛している。「米国や欧州の幾つかの国と比べて、はるかにうまくいった。公衆衛生上、重要な点に関しては、みんなが同じ行動を取ることができる。誰もがマスクを着用し、他人と距離...頑張ったよねえ!?

  • 「弟は僕のヒーロー」一口評

    「弟は僕のヒーロー」初めての弟の誕生を喜ぶ5歳のジャックは、両親から弟ジョーは特別な存在だと聞かされる。ジョーがスーパーヒーローだと信じるジャックだったが、やがて特別の意味を知り、思春期になると、家族を疎ましく思うようもになる。離れた街の高校生になったジャックは、好きな女の子にいいカッコしたくて、ジョーを死んだことにしてしまう。小さな嘘が嘘を呼び、家族や村を巻き込んで八方塞がりとなり…。イタリアの高校生ジャコモ・マッツァリオールがダウン症の弟を撮影した5分間のYouTube動画が大評判となり、そこから生まれたベストセラー小説を映画化。小粒ですが、ほっこりさせられる家族愛物語です。恵比寿ガーデンシネマで映画を観た後、ガーデンプレイスのスイーツカフェ「YellowCakes」でケーキとお茶を。オレンジのは中に...「弟は僕のヒーロー」一口評

  • 新春歌舞伎、團十郎だらけ!

    新橋演舞場の初春歌舞伎公演、市川團十郎の親子三人競演というので、楽しみに行って来ました。近松門左衛門歿後三百年と銘打った「平家女護嶋(へいけにょごのしま)」は、平家への謀反を企んで失敗し、鬼界ヶ島(きかいがしま)に流された俊寛・成経・康頼の話。ボロボロの服を着てなんとか生きている三人の所にある日大きな船が来て、恩赦が下って帰郷を許すと。抱き合って狂喜するが、赦免状には俊寛の名前だけがなかった。絶望に泣く俊寛にもその後、恩赦の情けが届くが、同時に妻が殺されたことを知ってもう帰る理由もないと、成経が島で契った女に乗船権を譲ってしまう。しかしいよいよ船が行ってしまうと、俊寛はよろよろと岩山に登って泣き叫ぶのだった…この話は子供の頃にも読んで胸を痛めたものですが、今だともっと胸に迫ってきます。三人だからこそ助け合...新春歌舞伎、團十郎だらけ!

  • 喜色満面

    ブロ友さんが、Lineスタンプを作るのに苦労しているという記事を書かれていました。一言ずつ入れる台詞の、文字のフォントに困っていると。それで思い出したのですが、私も以前、タロウスタンプを作ったのでした。ところが文字を入れるのに苦労した覚えがないのです。おかしいな、私はこうしたテクをまったく持ってないのに。簡単なテンプレートを使ったのかしらん?もう半年以上前に作ったので、ろくに覚えてないのですが…これは販売せず(多分。設定がよく分かってない)、殆ど家族間のみで使っています。一番使うのは夫が「今から帰る」、それに答えて私が「OK!」。「ずっと待ってるね」の紫のヨガマットの配色が気に入っているのですが、使うシーンがない…すっかり定着したLineですが、海外ではそうでもなくWhatsAppが多いようです。同じよう...喜色満面

  • 妖精の住み家

    以前行った、鍋島松濤公園の中のトイレの写真です。映画「パーフェクトディズ」の中で、小さな男の子が泣いていたトイレです。これは隈研吾の設計、「集落のようなトイレの村」をイメージしているのですって。森の妖精の住み家のような、杉板が寄せ集められてできた、なんとも楽しいトイレです。外側は素朴ですが、内部はこんな感じで実に近代的。あちこち海外旅行してきた中で、例えばインドやメキシコやロシアのトイレが酷いのには驚きませんが(それでも想像の遥か上を行ったものも多々)、イタリアやフランスのトイレにも言葉を失くすことしょっちゅうでした。有料であっても(基本公衆トイレは有料)、鍵が壊れている、便座がない、ペーパーがないことなんて当たり前。それに比べたらもう天国としか思えない、「THETOKYOTOILETプロジェクト」のトイ...妖精の住み家

  • 「鹿の王」の読書会

    友人主催の読書会に、初めて参加しました。高校時代に私は文藝部にいたので、読書会には多少慣れているかと思っていましたが、何しろ数十年ぶり。「ジェイン・オースティンの読書会」「また、あなたとブッククラブで」「ガーンジー島の読書会の秘密」など映画にも結構取り上げられていて、海外でもやるんだ、いいなあと思いながら観ていたのでした。「鹿の王」は文化人類学者である上橋菜穂子が書いた、壮大な冒険ファンタジー小説。強大な帝国から故郷を守るため、死兵となった戦士団の頭ヴァンは捕らわれて岩塩鉱の奴隷となっていたが、ある日、犬たちによって謎の病気が発生して皆死に絶える。その隙にヴァンは幼い少女を拾って逃げ出すが、帝国の追手が何処までもついて来た…2015年本屋大賞受賞。単行本上下合わせて千百頁を超える大作ですが、文章は平易なの...「鹿の王」の読書会

  • 「パーフェクトディズ」

    私の周りの映画好きな友人からやたらと評判の良い映画。カンヌ国際映画祭で主演男優賞、エキュメニカル審査員賞受賞、そしてアカデミー賞国際長編映画賞の日本代表となったと聞けば、これは観ない訳にはいかない。トイレの清掃員として働く平山(役所広司)の日々の生活を淡々と描いた作品です。古ぼけた木造アパートで目覚め、缶コーヒーを買い、トイレの掃除を黙々とこなし、銭湯に行き、小さな居酒屋で夕食をすませ、文庫本を読みながら眠りにつく。そこまでは予告編や友人の感想から大体分かっていたのですが、それで何故感動するのか?普通で言ったらつまらなそうな毎日だが、平山は風の動きや木漏れ日の光の様子など小さなことに喜びを見つけ、その世界を楽しんでいるように見える。「こんなふうに生きていけたなら」というキャッチコピーが、ピッタリと納まる...「パーフェクトディズ」

  • あけまして

    おめでとうございます。喪中欠礼を出した我家ですが、こちらではせめて新年の挨拶をさせて下さい。夫と二人で迎える静かなお正月です。電車で10分程離れた所に住んでいる次男は、北海道から取り寄せたカニとウニとイクラで釣って明日、ようやく来るようです。お節介なFaceBookが毎朝、「過去のこの日」のお知らせをしてくれる。それによると去年の今日は、私はコロナに感染してベッドルームに引き籠っていたのでした。熱は最初の一日で下がり、痛くも痒くもないものの、味覚と嗅覚が殆どなくなって焦りまくり。年末から罹ったので買い出しもできず、夫に買ってきて貰った最低限の食材と生協の食材でなんとか一週間凌いだのですが、とにかく味がしない。我家のお雑煮は、ゴマ油で鶏肉とシイタケを炒め、カツオ出汁と焼き餅を入れ、上にカツオ節と三つ葉をたっ...あけまして

  • 踏んで踏んで

    先の日記で、以前のタロウと今のタロウの、玄関での様子があまりに違うことを書きました。左が5年前、私が帰宅すると狂喜して迎えてくれたタロウ、右は去年の、帰宅してもまるで気づかないで寝込んでいるタロウ。その時にもう一つ驚いたのは、玄関マットの汚れ具合。5年前と今と、同じマットとは思えない位汚れてしまっている。90㎝×60㎝の大きさですが、厚みがあって折り畳めないので洗濯機に入れられず、なので洗ったことがなかったのでした。しかしこりゃあんまりだ!裏に品質表示票が貼ってあったと思うのですが何処かに行ってしまい、よく分からず。化繊が入ったウールじゃなかったかな?とりあえずブラッシングして毛をよく取り(タロウの毛がいっぱい絡まっていた)、浴槽の残り湯にドボンと。中性洗剤を入れて暫く放置、そして足で踏みまくりました。黒...踏んで踏んで

  • 年末の渋谷

    「ポトフ・美食家と料理人」確かに美味しそうなシーンが続出、そしてフランスの田舎の光景はうっとりするほどに綺麗でしたが…ストーリーらしいストーリーがない!トラン・アン・ユン監督、パリ育ちのベトナム人のこの監督の「ノルウェイの森」を10年位前に観て、私は怒り狂ったことを忘れていました。そして料理の肉の使い方といい、男女の交接の仕方といい、つくづく彼らは肉食人種なのねえ。渋谷で映画を観た後、渋谷東急プラザで開催されている「プレバト水彩原画展」へ。テレビだと大きく見えるけれどA4サイズと結構小さくて、老眼にはつらい。分かりやすく1~5位を。1位「一撃」光宗薫2位「ティラノサウルス」田中道子3位「漁師になろうよ」田中道子4位「「緑光と夏飛沫」光宗薫5位「採光」辻本舞そして渋谷西武百貨店へ。メイン・エントランスに、友...年末の渋谷

  • 親指の秘密

    友人がSNSに出した足の親指の爪の内出血状態の写真を見て、思わず自分の足の親指を見ました。内出血こそしていませんが、私の親指もある問題を抱えているのです。それは、巻爪。ある時爪が食い込んでどうにも痛くて歩けなくなり、ネットで探したら巻爪専門院というのがある。そんなのが世の中にあることにも驚きましたが、とりあえず駆け込みました。そこで少々痛い施術をされ、とりあえず歩けるようになったものの、そこで渡されたというか買わされたのが、確かチタンでできているというちっこい矯正器具。巻爪防止のためにこれを爪に装着してくれということ。鼻息で吹き飛ぶような小さなものですが、これで7~8千円したような。これが親指に装着した状態、右がそれを手で持っている状態。巻爪になりそうになるとこれを数日間装着し、おかげで酷くならずにすんで...親指の秘密

  • 日比谷から丸の内のクリスマス

    銀座で食事をしてから、日比谷ミッドタウンのイルミネーションを観に行きました。やはり昼間より、圧倒的に綺麗。パープル・イエロー・ピンク・ブルーなどのカラフルなライトが、音楽に合わせて次々と変わっていきます。そして私は、やっぱり犬に目が行ってしまう。可愛いトイプーのコンビがポーズを取っていました。タロウも元気な頃は、こうして連れ出して写真を撮ったなあと。かつてよく撮った、こちらを見て笑っているタロウの写真。カメラ目線でお利巧ねえなどと言われましたが、あれはなんのことはない、カメラ(スマホ)のこちら側でオヤツを振りかざした私が、タロウこっちこっち!と叫んでいたからなのです。見えない、聴こえない、感情がなくなった今となっては、もう望むべくもない…日比谷ミッドタウンからペニンシュラのツリーを観て、丸の内のイルミネー...日比谷から丸の内のクリスマス

  • 白馬の騎士、ロシア料理

    銀座メゾンエルビス・フォーラムの今のテーマは「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ」で、崔在銀(チェジェウン)の「新たな生」と名付けられた作品群があります。こちらの現代アートは私には難解で、いつも口数が少なくなるのですが。今回もこの積み上げられた白いサンゴや石やガラスの山を見ても、「賽の河原」という言葉しか思い浮かばない。エルメスビルの天辺に普段は飾ってある、白馬に跨った騎士の像が、一階に下ろしてありました。長年はるか高みにあって小さくしか見えなかった像を、こんな間近で見るのは初めて。こんなに大きかったんだ…なんで?とスタッフにお聞きしたら、クリスマスイベントの為なのだそうです。その時はまだ、そのイベントは始まっていませんでした。ロゴスキーというロシア料理店が、かつて東急プラザ渋谷の中にありました。昔行き...白馬の騎士、ロシア料理

  • 「Till」口笛を吹いただけで殺された少年

    1955年、ミシシッピ州で14歳の黒人少年が白人女性に口笛を吹いたことで殺された「エメット・ティル殺害事件」を映画化。50年代、夫を戦争で亡くしたメイミー・ティルは、シカゴの空軍で働きながら一人息子エメットと平穏に暮らしていた。ある日、エメットはメイミーの出身地であるミシシッピ州の大叔父宅を訪れ、食料品店の白人女性キャロリンに軽い気持ちで口笛を吹く。そのことで白人の怒りを買い、凄惨なリンチの上、殺されてしまう。最愛の息子の変わり果てた姿と対面したエイミーは、この事件を世間に知らしめるべく、大胆な行動を取る。こんなマイナーな映画を観る人は少ないでしょうから書きますが、エイミーはエメットの顔が見えるように棺の蓋を開いて葬儀を行ったのです。エメットの顔というのが、画面にハッキリとは現れませんでしたが、言葉を失く...「Till」口笛を吹いただけで殺された少年

  • 序列一位

    昨日から、長男が来ています。シンガポールから、仕事でほんの数日間の単身帰国。いつも忙しくしている子で今回も我家には泊まるだけ、殆ど出かけるようですが、一日目だけは特に予定を入れていないと言う。成田から午前中、我家に来てお昼を食べ、近くで買い物。昔よく行ったラーメン屋「きむら初代」、長男は特製味噌ラーメン1100円、私はシンプルな塩ラーメン900円。安いなあ、シンガポールならこの倍はする、いや22ドル(シンガポールドル、約2400円)以上するなあと。おまけに美味しいし、サービスはよいし、冷たい水も無料。その次に行ったスーパーでも、食品や日用雑貨があまりに安いと感激している。長男に言わせると、日本の物価が安いということは向うでも知れ渡っていて、だからみんな日本に旅行に来るのだそうです。シンガポールのみならず、...序列一位

  • 日比谷から銀座、そして青山

    日比谷ミッドタウンには、花に囲まれたポップなツリーが幾つも出現していました。ツリーとツリーの間が離れていて昼間は少々間延びして見えますが、夜になるとライトアップされてとても綺麗なようです。ミッドタウンの隣のシャンテで映画を観て、銀座ギャラリーの友人の絵の個展に。車の絵を多く描いている小川和己氏の個展ですが、私はつい犬の絵に引き寄せられてしまう。下の真ん中の子なんて、タロウにそっくり!そして夜空を走るサンタの絵の躍動感。昨日は久しぶりに寒い日だったので少々迷いましたが、紬の着物を着ました。その後、夫と待ち合わせて青山のブルーノートに行くことになっていたから。パティ・オースティンのクリスマス・ライブ。ニューヨーク、ハーレム出身のR&B、ジャズ・シンガー。クィンシー・ジョーンズなどと組んだ彼女の曲、80年代によ...日比谷から銀座、そして青山

  • 幸福な日々

    老犬タロウの日々はのんびりと過ぎています。見えない、聴こえないせいか、もう散歩も喜ばない。天気がよければ抱きかかえてバギーに乗せ、大きな公園まで連れ出す。筋肉を衰えさせたくないので、公園の中、そして帰り道は歩かせるようにしていますが、もう本当にノロノロトボトボ。以前の、ブンブン尻尾を振り、ウキウキワクワク、私を引っ張るように歩いていたタロウは何処にもいない。私が帰宅しても、以前のように狂喜乱舞して出迎えてくれることもない。半日会わなかっただけでも飛びついてきて、ウレションまでしてくれたのにねえ?これは4年前のタロウ。そして去年頃から、私が帰ると、玄関マットの上で寝ているようになりました。もう聴こえなくなっていたので、タロウただ今!の声に気が付くこともない。それでも頭を撫でれば、少しは尻尾を振ってくれたよう...幸福な日々

  • 西洋館のクリスマス③

    最後のブラフ18番館のテーマはスウェーデンでした。郷土玩具のダーラナホース、本来は真っ赤なのですが、スウェーデン国旗色の青いダーラナホースがいっぱい!ツリーにも壁飾りにも階段にも、家中の至る所に青いダーラナホースが。暖炉に潜ろうとするサンタが可愛い。先に述べたポリティカル・コレクトネスの考え方には基本的に賛成ですが、平和な日本に住んでいると、そこまでしなくちゃいけないの?と思うこともしばしばです。私は年に100本程映画を観ていますが(映画館で50本ほど、あとはDVDやテレビで)、近年その精神が浸透しているようで、不自然な構成がよく見受けられます。以前は白人の登場人物ばかりだった設定に、有色人種を入れるのがお約束のようになって来ました。例えば2022年の「ナイル川殺人事件」には、主要な乗客の中に黒人を二人入...西洋館のクリスマス③

  • 西洋館のクリスマス②

    べーリックホールのテーマはオーストリア。ガラスのつららとカサブランカのみのツリーがシックです。暖炉の上の巨大な薔薇窓のようなものには、生花がギッシリ詰め込まれていました。昨日の日記の、ピノキオの絵本からなくなった差別用語の話から、ポリティカル・コレクトネスという言葉を思い出しました。それは”特定の言葉や所作に差別的な意味や誤解が含まれないように、政治的に適切な用語や政策を推奨する態度”のことで、いっとき随分流行ったような気がします。これによって例えば、保母が保育士(性差別になるから)、看護婦が看護師となった。英語でも同じで、FiremanがFirefighter、PolicemanがPoliceOfficer等々。LadiesandGentlemenというお決まりの呼びかけがEverybodyになったのは...西洋館のクリスマス②

  • 西洋館のクリスマス➀

    横浜山手西洋館「世界のクリスマス2023」に行って来ました。これは”各西洋館がテーマ国を決めてその国の特徴的なクリスマス装飾と文化の紹介を行う”というイベントで、日記を確認したら2013年以来、10年ぶりのようです。元町・中華街で降りて、港の見える丘公園、そしてイギリス館へ。イギリス館は今年は地味だったのでさっくりパス、隣の山手111番館はフランスがテーマ。横浜の姉妹都市というリヨンの旗が飾られ、華やかな食卓です。次は山手234番館、ここのテーマはペルーで、なんて賑やかなこと!ツリーにも、帽子だの人形だのラマだのお菓子だのがぶら下がり、食卓はなんともカラフルで賑やか。赤、白、緑、ショッキングピンク、メキシコの市場の色調と少し似ている気がします。エリスマン邸のテーマはイタリア、巨大な赤いリボンが斬新。イタリ...西洋館のクリスマス➀

  • 「ナポレオン」

    若き軍人ナポレオンが1973年のトゥーロンの戦いで英国軍を破り、皇帝に成り上がった栄光の時代から一転、エルバ島への追放、百日天下、そしてワーテルローでの大敗北、セントヘレナ島で死去するまでの全生涯を2時間半にまとめたのは、「グラディエイター」の巨匠リドリー・スコット監督。なんと、マリ―・アントワネットの処刑シーンから物語は始まります。広場の大群衆の歓声の中、ギロチンで斬首されるマリ―・アントワネット、そんな不穏な社会情勢の中、砲兵士官ナポレオン(ホアキン・フェニックス)はその天才的戦術によって、頭角を現していく。しかしジョゼフィーヌ(ヴァネッサ・カービー)に惚れ込み、彼女の前では多情な女に振り回される情けない男に過ぎない。年上の子持ちの未亡人である彼女の何処がそんなに魅力的なのか、映画の中ではさっぱり分か...「ナポレオン」

  • 初音ミクとの競演「今昔饗宴千本桜」

    十二月大歌舞伎『今昔饗宴千本桜』(はなくらべせんぼんざくら)を観て来ました。「中村獅童・初音ミク宙乗り相勤め申し候」という超歌舞伎、歌舞伎に初音ミクやペンライトってどうよ?と想像もできなかったのですが…初音ミクに加えて、中村獅童のデジタルツインである「獅童ツイン」も登場。デジタルツインとは、現実世界のツイン(双子)のような存在をデジタル上に構築する技術のことなのだそうで、短時間ですが舞台上に中村獅童が二人存在するのです。なんだかよく分からないままに、クライマックスでは中村獅童が初音ミクと宙乗りを披露。ペンライトの動きは中々活発にならず、最近ユーミンのコンサートでその盛り上がりを見たばかりなので、やはり歌舞伎には無理かと思っていたのですが、花吹雪が飛び散るラストシーンではペンライトも最高潮の勢いに。もはや何...初音ミクとの競演「今昔饗宴千本桜」

  • 200余頭大集結!

    (公式ポスター)「秋田犬保存会本部展─ハチ公生誕100年記念─」が日曜日、お台場の東京臨海広域防災公園で開催されました。200余頭の秋田犬が大集結!こ、これは犬好きの私は行かない訳には…本当はタロウも連れて行きたかったのですが、最近寝てばかりだし。お台場の広い公園の中央広場で、秋田犬の品評会のようなものをやっている。そしてその周りに秋田犬、いるわいるわ…定番の揚げパン色、クリーム色、白い色、茶褐色、黒褐色、こんなに様々な種類があるなんて。秋田犬は国の天然記念物であり、日本犬種のうち唯一の大型犬種なのですってね。先の大戦中とその後の食糧難の際には、大型犬である秋田犬の保存は大変だったと、新聞や本で読んだことがあります。犬に餌をやるだけでも国賊呼ばわりされたという時代であり、大型犬には風当たりも強かったのです...200余頭大集結!

  • 89歳の大御所、ナベサダのコンサート

    相変わらずジャズを分からないままに、夫に付き合ってライブなど行っています。昨夜は関内ホールで、渡辺貞夫のコンサート。先月、ブルーノートでもライブがあったのですが、それは秒で売り切れたのですって。小さなこじんまりしたブルーノートの方がジャズの熱気を楽しむにはふさわしいと思うのですが、取れなかったのだから仕方ない。89歳の大御所、ナベサダ!舞台に出て来たのは、白髪の背中が少し丸まった小柄な老人。外国人のピアニストやベーシストに比べて、ひと際お小さく、足元もちょっと覚束ないような。一曲毎に彼が曲名など紹介してくれるのですが、時に言葉に詰まったり、何だっけ?と忘れたり。だ、大丈夫?と思ってしまいましたが、それがサックスを演奏するとなると凄いのです。これだけの肺活量があの小柄な老人の何処に!?と思ってしまいます。底...89歳の大御所、ナベサダのコンサート

  • バカラツリー、ふわふわオムレツ

    映画を観た恵比寿ガーデンプレイスには、バカラツリーが燦然と輝いていました。高さ約5m、クリスタルパーツ総数8,500ピース、ライト総数250灯の世界最大級のバカラシャンデリア。これは今年で24回目の披露なのだそうです。恵比寿ガーデンプレイス自体は1994年開業、だから30年近くになるのか。30年の間には、ガーデンシネマが閉館したり再開したり、イタリア料理のブーコ・ディ・ムーロがバーチョ・ディ・ジュリエッタになり、三越がリニューアルしたと思ったらなくなったり、まあ色々な変遷がありました。そういえば写真があった筈と昔のアルバムを見てみたら、出て来ました。1994年9月、幼稚園生の次男と、ガーデンプレイスのロブションの前で。この頃の息子たちはママべったりで、うるさいほどにまとわりついてきて可愛かったなあ。息子た...バカラツリー、ふわふわオムレツ

  • 同性愛で逮捕「蟻の王」

    1960年代のイタリア。詩人・劇作家で蟻の生態研究者でもあるブライバンティは、教え子の青年エットレと恋に落ち、ローマで一緒に暮らしはじめる。しかし2人はエットレの家族によって引き離され、ブライバンティは教唆罪で逮捕され、エットレは精神病院へ送られてしまう。同性愛の許されない時代に恋に落ちた詩人と青年を巡る「ブライバンティ事件」の実話を基に描かれた作品。その時代、ムッソーリは「同性愛者はイタリアにはいない」と言ったのだそうです。ブライバンティは、伝統的な家族の価値観を腐敗させ、若者を教唆したという罪で裁判にかけられる。エットレは精神病院に入れられ、同性愛の治療と称して電気ショックを受けさせられる。その電気ショックたるや…裁判に出廷したエレットの姿を見て驚きます。元気溌剌としていた美少年が、ゲッソリとやせ衰え...同性愛で逮捕「蟻の王」

  • ビックリの常識「6カ国転校生 ナージャの発見」

    ロシアのサンクトペテルブルクで生まれた著者は、親の仕事の関係で7歳の時に日本、そしてイギリス、フランス、アメリカ、カナダに転校。小学校から中学の間に、6カ国での学校生活を経験。それぞれの国での体験を基に、「当たり前」「ふつう」「常識」を問い直す、という本です。この表紙の絵は、小学校の座席のレイアウトを表してるのだそうです。真ん中の絵が日本、一人ずつキチンと座った生徒はみんな前中央の先生を見ている。右上はイギリス、大きなテーブルが幾つかあって5~6人でそれを囲み、テーブルごとに話し合って答えを出す。左下はフランス、みんなの机が円を作るように並び、先生は円の中をあちこちして個人に対応する。右下はアメリカ、周りを半円のように机が並び、真ん中には絨毯が敷いてあり、ソファもある。左上のロシアは日本に似ているようです...ビックリの常識「6カ国転校生ナージャの発見」

  • 我慢ができない

    タロウは相変わらず、甘えても来ず、近寄っても来ず、抱っこしようとしても嫌がるという状態です。以前の、好き好き大好き!と隙あらばくっついてきたタロウとは別犬のようです。更に、認知症になって抑制が利かなくなったのか、我慢するということができなくなりました。例えば食事タイムの1時間位前から、早くよこせとばかりにワンワンと吠えるようになった。前だったら無駄吠えが酷い時には、ハウス!と命じてケージに閉じ込め、それで静かになっていたのですが、ケージに入れても吠え続けるようになってしまった。叱っても分からない老犬をどうしたものか…?歯磨きも、できなくなったことの一つ。週に一度は歯磨きしていたのですが、ここ半年以上、磨こうとするとどうにも暴れ、噛みつくようになってきたのです。仕方なくずっと歯磨きしていないのですが、そうし...我慢ができない

  • 久しぶりの山手西洋館

    お昼を食べた後、友人の写真展を観るために汐留から横浜に向いました。石川町駅からイタリア山を登って、ブラフ18番館での「時よとまれ光のギフト」写真展(11月26日まで)に。光に拘った数々の写真を堪能しました。ブラフ18番館は、関東大震災後に建てられたオーストラリアの貿易商の住宅ということです。ギャラリー以外の、かつての居住空間を見学することもできます。家の外も中も、白とミントグリーンを基調色としたすっきりとしたデザイン。これはその庭に散歩に来て、後ろ脚で立って飼い主にじゃれていたレトリバー犬です。可愛いので撮らせて貰ってもいいかと聞いたら、どうぞどうぞと。小柄な飼い主さんを押し倒さんばかりに抱き着いていました。こちらは、ブラフ館の隣の外交官の家。ニューヨーク総領事やトルコ特命全権大使などを務めた外交官内田定...久しぶりの山手西洋館

  • オタクの祭典、危険な犬種

    汐留のイタリア街でのクラッシックカーの祭典「COPPADITOKYO」が今年も開催されました。COPPAとは英語のCUPに相当するので、『東京杯』という意味になるのだそうです。去年の今日は冷たい雨で、私はパスしたのでした。しかし大雨の中でもいつものように開催され、例年ほどではないにしろ、沢山の車と大勢のフアンが集まり、車オタクの私の友人たちも詰め掛けたらしい。車によっては屋根のないものもあり、座席には水がジャブジャブ溜まり放題、傘を差して座席に座っていた人もいたと。オタクの人たちって…今年は文句なしの晴天、しかも昼間は暖かすぎるほどの陽気。珍しい貴重な車が山と集まったようですが、私が興味があるのは、やはり人間と犬。このピットブルのべスちゃんには、一昨年も会いました。ピットブルは日本では珍しい犬種です。ネッ...オタクの祭典、危険な犬種

  • 「無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記」、オオタニサンのこと

    最初、タイトルの意味が分からなかったのですが…突然癌を宣告され、余命4ヶ月と言われた著者が、コロナ禍でもあり(2021年)、夫と二人だけで無人島に流されてしまったかのような生活を綴ったという日記だったのでした。ベストセラー作家山本文緒氏、58歳でいきなり膵臓がんの末期と判明。毎年人間ドックを受けられていたそうですが、それでもわからなかったのですね。作家の矜恃というべきか、自分の苦しい状態を客観的に、端的に語っている。余命4ヶ月(120日)なんて宣告されたけれど、それ以上生きてやる!という意味のようです。東京オリンピックの開会式を見てそのショボさを嘆きながら、でも自分は冬季オリンピックは見られないだろうという一言が悲しい。”とても眠くて、お医者さんや看護師さん、薬剤師さんが来て、その人たちが大きな声で私に話...「無人島のふたり120日以上生きなくちゃ日記」、オオタニサンのこと

  • 「ゴジラ-1.0」

    タイトルの「-1.0」は、「マイナスワン」と読むのだそうです。先の大戦で焦土と化し、ゼロになった日本へ追い打ちをかけるように現れたゴジラが、この国をマイナスに叩き落とす。軍隊もなく、絶望的な状況での襲来に、誰が、そしてどうやって立ち向かうのか。敷島浩一(神木隆之介)は零戦の操縦士だったが、機体に不備があると偽り特攻を回避して生き残る。復員しても家は焼け落ち、両親も亡くなっているところに、同じく身寄りがなく赤ん坊を抱えた典子(浜辺美波)と一緒に生きていくことになるが、敷島は悔恨の情から抜け出せないでいた…本作は「ゴジラ」の生誕70周年記念作品で、日本で製作されたゴジラ映画としては通算30作目ということです。「シン・ゴジラ」が国家や組織がゴジラとどう戦うかを描いていたのに対して、こちらは個人がどう戦うかを描い...「ゴジラ-1.0」

  • 「ユーミン・コンサート」涙腺を刺激するもの

    上野の美術館を楽しんだ後、原宿で別の友人と待ち合わせ。「50thAnniversary松任谷由実コンサート」の会場、代々木体育館へと向いました。このチケットは友人が取ってくれたのですが、予約開始になった途端、即時に売り切れてしまうらしい。友人に感謝です。ユーミンのコンサートは、随分昔、武道館に、そして2014年に国際フォーラムに行っています。今回、座席に5cm四方くらいの、Iwatchを大きくしたような白い物が置いてありました。フリフラ(FreeFlow)といって、腕に付けるフラッシュライトであるらしい。コンサートも進化してるのねえ。会場の真ん中には巨大な船のようなものが作ってあり、華やかな照明と共に、船長の恰好をしたユーミンが登場。今回のコンサートのテーマは「TheJourney」で、船長のユーミンが我...「ユーミン・コンサート」涙腺を刺激するもの

  • 滅茶苦茶ワールド、「寒山百得」展

    「寒山拾得」は、中国・唐の時代に生きた二人の伝説の風狂僧。横尾忠則が彼らを独自に解釈した101点を集めたという「寒山百徳展」@東京国立博物館。滅茶苦茶な横尾ワールドが、時空を超えて縦横無尽に展開します。2点、対になった作品も結構あるのですが、その日付が2日しか違わなかったりする。100号もしくは150号サイズのこんな大きな絵を、たった二日間で描いたのか…(オオタニさんもいる)唐の時代の風狂僧についてなど何も知らない私が、「寒山拾得」の名前は聞き覚えがあるのは何故かと思ったら、森鴎外、芥川龍之介、井伏鱒二がその名前で小説を書いているのですね。小説といってもごく短い、小話といった感じ。例えば芥川の作品を青空文庫で久しぶりに見てみたら、こんな感じです。”飯田橋の乗換でふと気がついて見ると、窓の外の往来に、妙な男...滅茶苦茶ワールド、「寒山百得」展

  • 果てしない愚痴、煌めくエキシビション

    昨日の読売新聞の人生案内に、30代の会社員女性から、同居している50代の母の果てしない愚痴を聞くのが堪えられないという相談が乗っていました。それに対する藤原智美氏の答えは、「私は他人の愚痴や悪口は聞きたくない」とハッキリ言え、せめて食事中はやめて貰え、ゆくゆくは家を出た方がいいだろうと。でもそれって、その御母堂が50代だから言えることだろうと思ってしまいます。母親が80代後半で身体も弱っていたら、回答は違ってくるだろうと。やっぱりあなたが大人になって、愚痴も悪口も大きく受け止めてあげなさい、ということになるのかしら。そう思うと、今更ながら晩年の母の愚痴を聞き続けた自分を、褒めてやりたい気分になります。そんな世知辛い話はさておき、「ブルガリセルペンティ75周年時を超えて紡がれる無限のストーリー展」。ブルガリ...果てしない愚痴、煌めくエキシビション

  • カカオの効能

    友人に誘われて、カカオ・クッキング教室に行って来ました。その主催者によると、カカオは健康にとても良いらしい。このサイトにいたっては、便通、認知機能、動脈硬化、血圧、美容、免疫機能のどれにもよいと。(これは明治製菓のサイトである訳ですが)昔はコーヒーやカカオなど、健康にあまりよくないと言われていたような気がしますが、最近では妙にもてはやされているような…ともかく茅場町の綺麗なクッキングスタジオにガーナ人のダニエルさんを加えた男女十数人が集まり、お喋りしながら楽しく調理しました。鶏挽肉、タマネギ、ターメリック、ガムラマサラ、トマトジュース、カカオバター、カカオパウダー、ニンニク、ショウガで作るカカオカレーは、炒めて煮込むだけで結構簡単。ターメリックライスは炊飯器で炊き、別にカカオチャイを。チョコレートムースは...カカオの効能

  • 「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」

    1920年代、オクラホマ州オーセージ郡。石油が発掘され、先住民オーセージ族は、莫大な富を得る。その財産に目をつけた白人たちが押しかけ、政略結婚、ゆすり、強奪、殺人を犯していった、実話に基づく物語。第一次世界大戦後の帰還兵アーネスト(レオナルド・ディカプリオ)は、キングと呼ばれる叔父のヘイル(ロバート・デニーロ)を頼ってオーセージにやって来る。先住民の女性モーリー(リリー・グラッドストーン)と早速結婚して幸せな家庭を築くが、ヘイルからモーリーの母や姉妹、その親族を殺せと命じられる。アメリカの先住民というと、土地を奪われ、居留地に押し込められ、失業と貧困にあえぐ姿ばかりを本や映画で観て来たので、そんな裕福な人たちもいたのかとまず驚きました。その頃のオーセージ族は豪邸を構え、車を持ち、白人のメイドや運転手を雇っ...「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」

  • 4年の間

    いつものジムのサウナの中で四方山話をしていたら、明日4年ぶりに銀座に行くのよと嬉しそうに言った女性がいました。4年の間、都心方面にはまったく出かけていなかったのですって。なんと…我家の最寄駅から渋谷まで電車で十数分、ジムはその駅の近くにある。そんなに近い距離なのに!?私など、2020年の3月だったか緊急事態宣言が出た時はさすがに引き籠もっていましたが、それ以降は(ご存知のように)どれだけ出かけているか分からない。映画、オペラ、コンサート、美術館、車のお祭り、それらに伴うランチやディナー。コロナに関しては本当に個人差があると痛感するのは、こんな時です。そういえば岐阜の私の実家の近くに住む、80代の叔父夫婦。叔父は糖尿病を患っている上に元々慎重な性格なので、コロナ以降、文字通り家から出ていないらしい。田舎のこ...4年の間

  • ああ、やっぱり

    予想していたことではありました。16歳になったタロウ、一年位前から老化が急に進み、以前とは随分変わってきました。戸惑いながらも老犬ってこんなものかと思っていたのですが、極めつけは先週末。岐阜で3日間の滞在の後、私が帰って来ても、まったく反応しなかったのです。前だったら、尻尾をちぎれるほどに振って、部屋の中を走り回って、ウレションまでして喜んでくれたのに。尻尾を振るという姿を、もう長いこと見なくなった気がする。昨日獣医さんで、認知症ですねと言われました。ああ、やっぱり。ネットで「犬認知症症状」などで検索すると、「飼い主に反応しない」「ふれるとおびえる」「夜鳴き」「失禁や不適切な排泄」「指示の言葉や合図がわからなくなる」などが出て来ます。どれも当てはまる。今の所当てはまらないのは、「グルグル廻る」くらいでしょ...ああ、やっぱり

  • 問題は…

    先日、我家に滞在したドイツ人の男の子、Bennet君から小包が届きました。お菓子や黒パン、ハチミツ、コースター、入浴剤などコマゴマした物が色々、英語の丁寧なお礼状と共に。今まで何人ものホストファミリーをしてきました(過去を含めて)が、こんなプレゼントを受け取ったのは初めてです。しかも、”MymotherandIthoughtaboutsendingonemorepackagetoyouforChiristmas,filledwithGermanChiristmasstuff."とある。いや、もう十分ですから…こうなっては、私からもささやかなプレゼントを贈りたいと思うのです。例えば、トールペイントで描いたウエルカムボードなんかはどうだ?トールペイントは元々欧州から来たものだし、喜んで貰えるのじゃないかしら?...問題は…

  • 東京タワー、消えたタロジロ

    東京プリンスホテルで行われたCCCJ(TheClassicCarClubofJapan)の集まりに行って来ました。11月だというのに東京は夏日、日向にいると汗をかく位のお天気。下段左の写真のジャガーXK140FHCのオーナー・小野氏を友人に紹介して頂き、ちゃっかり乗らせて頂きました。(私が聞いても豚に真珠なのですが、マキF1コジマF1シグマ、ヴイーマックの製作者ということです)古いジャガー、外は真っ黒、中は真っ赤でまあお洒落なこと!この日は熊本から上京した友人夫婦と、こちらの友人二人とで待ち合わせしていたのでした。すぐ近くの東京タワーに行きたいとのことで歩いて向かったのですが、展望台に登るには長い行列が。そりゃ日本人がパリに行ったらエッフェル塔を目指すように、外国人観光客が押し寄せるよねえ。甘かった。しか...東京タワー、消えたタロジロ

  • 殿、御乱心

    全国で熊が出没している今日この頃。熊駆除に対し、自治体に熊が可哀想という抗議の電話が殺到している件について「すぐ切ります。ガチャン!」と回答した秋田知事に、賞賛の声が寄せられているのだそうです。そりゃねえ、おなかを空かせて必死な熊も可哀そうだけど、人命には変えられないでしょう。しかし秋田知事って最近、他でも聞いた気がする。そうだ、じゃこ天を貧乏くさいと言った人だ!魚のすり身を揚げた愛媛県の郷土料理じゃこ天のことを「メインディッシュがいいステーキだと思って開けたら、じゃこ天です。貧乏くさい」と発言したのです。いや、こりゃいかんでしょう!?その後、秋田知事は公式に謝罪したそうですが…私はじゃこ天をさっと焼いて大根おろしを乗せ、ポン酢をかけて食べるのが好きです。秋田知事ってどんな人?とググってみたら、佐竹敬久(...殿、御乱心

  • 分解バラバラ事件

    (岐阜都ホテルのロビー)人が一人亡くなると、その事後整理が大変です。私の場合、地元の兄が大方してくれるのでありがたいとはいえ、家の整理はまだ手付かずだし。この週末も、用があって帰省しました。新幹線に乗ると、8年間毎月帰省したことが思い出されて、やっぱり悲しい。ワガママな母でしたが、私が帰れば喜んでくれましたから。ついでに、日曜日に高校の同窓会に出席しました。創立150周年記念祝賀の全体同窓会で、老いも若きも岐阜都ホテルに大集結。一学年上の夫は、用があって欠席。出席者名簿によると、10人ずつの丸テーブルが78卓だから、それだけでも780人!参加者最高齢は昭和20年卒の男性、ええと96歳か。知事、副知事、市長、教育長、その辺りが卒業生として勢揃い。上段は往年の応援団、下段は私の同級生ですが、どちらも男性ばっか...分解バラバラ事件

  • 「私はモーリーン・カーニー」

    フランスの原子力会社の労働組合代表が国家的スキャンダルに巻き込まれていく姿を、実話を基に描いた社会派ドラマ。世界最大の原子力企業アレバ社の民主労働組合代表を務めるモーリーン・カーニー(イザベル・ユペール)は、中国とのハイリスクな極秘取引を知り、会社の未来と従業員の雇用を守るため内部告発をする。やがてモーリーンは性的暴力を受けるが、権力側は彼女の自作自演だと自白を強要する。被害者から容疑者となって厳しく追及される彼女は、一度は権力に屈服しかけるが…映画の紹介サイトによっては、モーリーンはレイプされたとありますが、正確には違います。彼女は、下腹部にナイフで「A」の文字を刻まれ、脚を大きく開いて縛り付けられ、局部にナイフの柄を突っ込まれたのです。しかしそれとても、尊厳を大きく傷つけられたには違いない。どれだけの...「私はモーリーン・カーニー」

  • 過ぎたるは

    「今年のハロウィーンは渋谷に来ないでください」と渋谷区長が呼び掛けているのをニュースで見て、今年の渋谷は強気だなと驚きました。渋谷駅には、こんな巨大な看板が出現していました。この「渋」の字のフォントが凄い。右下の点が四つある部分にボチャの顔があり、上から赤字で「バツ印」。誰がこんなの考えたのだろう?この奇妙な風体のオジサンは、私がスマホで看板を撮ろうとしたら、こっちを向いてポーズしてくれました。それはともかく、少し前までハロウィーンの経済効果が凄いと前向きだったのに。何事も過ぎたるは猶及ばざるが如しということか。仮装してワイワイ集まって楽しむ分には、問題はないのにね。飲酒して暴れる人がいるから問題である訳で、いっそ全域路上飲酒禁止にしてしまえばいいのに。海外では、公共の場では飲酒禁止の国が多いようだと、旅...過ぎたるは

  • スープカレー、ポルトガルのお菓子

    神田に出かけたのは久しぶりでした。遥か昔の学生時代には、古本屋街を良くうろついたものですが。神田と言ったらカレーでしょ!ということで検索し、評判の良いスープカレーの店に行くことに。現地に着いて、笑ってしまいました。スープカレーの「鴻(オードリー)」、その左にはカレーグランプリで優勝したという「MAJI」、その右には昔からある「エチオピア」と、カレー屋が3軒並んでいる!(上の写真)これで商売が成り立つというのが凄い。レトロな喫茶店といった内装の「鴻」では、スープ、具材、辛さをメニューから選びます。スープは、豚骨ベースの「黒」とチキンベースの「赤」の2種からのチョイスとなり、夫は「黒」で和牛ハンバーグの具、私は「赤」で骨付きチキンの具を。スープになんとも深みがあって美味しい。骨付きチキンは多少食べにくいが、ス...スープカレー、ポルトガルのお菓子

  • 機能と笑いと下剋上

    数年前に長男が開発した「下剋上鮎」のパッケージが、「TakeoPaperShow2023」展に取り上げられたというので、その案内状が届きました。長男夫婦はまだシンガポールにいるので、代わりに夫と観てきました。入場チケットは無料ではあるが、予約するには会員になり、職種など色々書き込んで、しかも30分毎の日時指定と結構面倒。神田スクエアという高層ビルの中に、その会場はありました。あんな面倒な手続きを経てどんな人が見に来るのだろうと思っていましたが、凄い人混みで入口には行列が。広告関係の人が多いのかしらん?「PACKAGING―機能と笑い」展は、パッケージという営みを異なる二つの視点から見つめ直す試みであると。機能的であり、なおかつ笑いを誘うという古今東西のパッケージがそこには集められ、中々面白い。「下剋上鮎」...機能と笑いと下剋上

  • 「われ去りしとも 美は朽ちず」

    世界中の有名絵画一千点を原寸大の陶板で再現した、世界で類を見ない大塚国際美術館。その陶板制作の現場担当者、版権取得に関する交渉話、美術館建設に関する話を、関係者への取材に基づいて描いたアート小説。2019年に大塚国際美術館に行きました。入ってすぐに、システィーナ礼拝堂の天井画に、ただもう感動しました。本場にも行ったことがありますが、そこはもう世界中から押し寄せた観光客に溢れ、スリの心配もあり、とてもゆっくり鑑賞なんてできなかったのです。それが大塚では、心置きなく鑑賞することができる。そのスケールの大きさ、陶板レプリカの美しさに感動するとともに、これだけのものを創り出すにはどれだけの苦労があったことだろうと思ったものです。その創設プロジェクトの舞台裏を描いた小説というのだから、これは読まずにはいられない。宗...「われ去りしとも美は朽ちず」

  • ドリップ式、そしてタロウ

    先の日記でネルドリップコーヒーのカフェについて書きましたが、私自身はネルドリップ、新婚の頃つかっていたものの、すぐに挫折しました。ネルを一々洗う面倒に負けて、ペーパー・ドリップ式に変えたのです。ガラスサーバーの上に陶器のドリッパーとペーパー・フィルターをセットして、レギュラーコーヒーを淹れるというもの。長らくその方式でやっていましたが、10年位前から一人用のドリップバッグ・コーヒーに変えました。サーバーもドリッパーも要らない、カップにそのままセットできるので、こんな便利な物はない。ドリップバッグ・コーヒー、先日ドイツ人のゲストが見て、何だそれは?と驚いていました。そう言えば以前、友人がアメリカの学会に出た際にホテルでこのコーヒーを淹れたら、他の国の人たちから驚かれたと。カリフォルニアに住む友人に聞いてみた...ドリップ式、そしてタロウ

  • 「天路の旅人」

    第二次大戦末期、敵国の中国大陸奥地までスパイとして侵入し、終戦後も放浪を続け不法滞在で強制送還されるまでの8年間、チベット、ヒマラヤ、インドネパールを移動し続けた男、西川一三(かずみ)の物語。日本人であることを隠し、モンゴル生まれのチベット教の僧侶(ラマ僧)、ロブサン・サンボーになりきり、一切日本語は話さず、モンゴル語を操り、徒歩で敵国の奥へ奥へと侵入していく。ついにはヒマラヤを超え、インドに渡り、ネパールから再びインドへ。モンゴル語に加え、チベット語、ヒンドゥー語、ネパール語も習得していく。大変な人がいたものです。子供の頃から中国大陸の奥地に憧れ、中学卒業後、満州鉄道に就職。その後、蒙古で国家の為に挺身する若者を養成するという興亜義塾の塾生を経て、日本軍のスパイに。中国軍に捕まったらいつ殺されるか分から...「天路の旅人」

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