人は、生まれてきた以上、いつか、死ぬ。その晩年、そう遠くはない自分の死を悟った人は、何を思い、何を祈り、何を語るのだろう。生きている傍らの人間はその人に接して、何を感じ、何を惑い、何を語りかけるのだろう。瀬戸内海の小島にあるホスピス「ライオンの家」。死の
出版当時四十八歳の京極が描く七十二歳の<オジいサン>の一週間。朝起きて、近所を散歩して、アパートに帰る。ただそれだけの話が、なぜこんなに面白いのか……それは僕が、(前期)高齢者の仲間入りをしたからだ、と思う。僕も<オジいサン>になりつつあるから、よくわか
恐怖はいつも背後から忍び寄る。背筋が凍るのはそのせいだ。肉眼で自分の後ろ姿を見ることはできない。びっくり館には恐怖が宿る。中村青司が設計した館。その館では必ず誰かが殺される。そこに住むのは、祖父と孫と、そして、リリカ。腹話術の人形。(666の映画は「オー
ワニに呑まれると、ヒトは何を考えるのだろう。或る夜、いつもの晩酌でいつものように酩酊しはじめたころ、娘がこんなことを訊いてきた。「お父さん、森鴎外ってドストエフスキーも翻訳してるの?」「お?どうしてだい?」「久しぶりに<文スト>読み返していたらそんなこと
読み終えたとき、喪失感のようなものが湧いた。終わってほしくなかったのだ。延々と果てなく読みつづけたかった……。しかしそれはかなわぬ夢。<亡びてしまつたのは/僕の夢であつたろうか>中原の詩が脳裏に甦る。<海にゐるのは/あれは人魚ではないのです。>人魚。人魚
2021年の元旦は、いつも通り、二日酔いに始まった。前年に引き続き、友人から頂いた福島の名酒『笹正宗』。美味くて美味くて……呑みすぎた。1年前にもほとんど同じような写真を載せたが、これは今年の画像。昨日一晩で約4合と、缶ビール5缶開けてしまった。僕は酒豪
「ブログリーダー」を活用して、calmelavieさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。