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  • 銀色の奏 57

    全身のにおいを嗅がれて、全身を舐められた。 時に僕の脚に前足を乗せて。 時に鼻先で僕の膝を割って。 気持ちよくて声を上げた。 気持ちよくてもっとって狼の頭を…

  • 銀色の奏 56

    何度も舐めた。 今の今までヒトだった月皇さんとそうしてたように。 狼姿の月皇さんの、牙を剥く口を。 唸り声はすぐ聞こえなくなった。 聞こえなくなって、ペロペ…

  • 天に還るとき 145

    「お前さ」「あ?」12月。空気は冷たかったけど、風もなくて日向はあったかくて、日向ぼっこをしてる猫を見つけて撮れるかなってカメラを構えて少し近づいた。猫は大き…

  • アメンバーについて

    こちらでのアメンバー募集は今のところする予定はありません。

  • 銀色の奏 55

    一緒に入ろうって言ったのも、洗ってって言ったのも、僕だけど。「ん?」 実際にこうやって人に、月皇さんに身体を洗われると。 洗われてる、と。 恥ずかしいってい…

  • 銀色の奏 54

    「あっ」 一緒にシャワーを浴びるために起き上がって、こっちって言う月皇さんについて行こうと立ち上がったら、月皇さんの白濁が重力に逆らえず落ちてくるのが分かって…

  • 銀色の奏 53

    「シャワー浴びてくるよ」 僕の耳の後ろに鼻先を埋めてた月皇さんが顔を上げた。 僕を見下ろすのは、見下ろしてるのは、暗い色を灯す、でも、優しい目。 獰猛な獣みた…

  • 銀色の奏 52

    「お前………俺がこわくないのか?」 月皇さんが、僕のソコからずるりと抜けた。 同時にソコから流れ出る白濁に、僕は。 このオスに、この特別なオスに本当に抱かれた…

  • 天に還るとき 144

    「おう」「おう」原と会うこれが最後の日。なんて思ったら、いつも通り迎えに来てくれた原にいつもありがとな、なんて台詞が飛び出して、朝からどうした?ってちょっと気…

  • 銀の奏 48

    「つきがみ、さん」 僕の上に乗って僕を見下ろす銀色の狼に、僕は手を伸ばして触れた。 月皇さんの髪を撫でるみたいに、その銀色の毛に指を絡めた。柔らかい。「月皇さ…

  • 銀の奏 47

    何が何だか分からなかった。 咄嗟に顔を背け、次に来るだろう痛みにぎゅっと目を閉じた。 何が。何で。パニック。僕、どうなるの?ここで、この、これに噛まれて僕は…

  • 銀の奏 46

    センサーが作動して、パチって電気のついた寝室。 熱くて、着てた厚手のパーカーを脱いで、僕はTシャツになった。 そして、前と同じように朝起きたままだろう乱れた…

  • 天に還るとき 143

    次の休みに、原と会う約束をした。会うっていうか、写真撮りに行こうぜって。原に本当のことを話すことはないから、いつも通り。いつも通り会って、いつも通り写真撮って…

  • 銀の奏 45

    月皇さんはエレベーターの中でも僕を下ろしてくれなくて、僕は落ちないよう必死につかまってた。 そして部屋の玄関を入ったところで降ろされて、ふらってしたところを…

  • 銀の奏 44

    「月皇くんがあそこに居る。在眞」 服の摩擦、車の振動さえ快感で。 僕は助手席で荒い呼吸を繰り返してた。『僕』はズボンの下ではち切れんばかりに主張してる。 もう…

  • 銀の奏 43

    月皇さんのところに行く前。 皐月さんに抱かれて、その後僕がシャワーを浴びている間に、皐月さんが僕の荷物を鞄にいれて準備をしてくれた。 鞄が思った以上に大きく…

  • 銀の奏 42

    彼の異名は聞いた? ベッドでぼんやりとしてたら皐月さんがご飯を乗せたトレイを持って入ってきた。 あれから。 月皇さんと会ってから、また来週会おうって言われて…

  • 銀の奏 41

    帰りのタクシーの中、皐月さんは一言もしゃべらなかった。 腕を組んで無表情に前を見てるだけ。 お店では分からなかったけど、皐月さんがいつもつけてる僕の好きなに…

  • 天に還るとき 142

    大学1年のクリスマス。俺からしいが消えた。現実からも、記憶からも。文字通り消えた。何でだよって。クリスマスまで。何でそんなことって。ふざけんな、誰がそんなこと…

  • 銀色の奏 40

    少しいいですかって月皇さんが皐月さんに言って、僕は月皇さんに連れられてまた店の裏口から外に連れ出された。「在眞」 抱き締められて、耳の後ろに鼻先を埋められる…

  • 銀色の奏 39

    「すみませんでした」 開口一番、月皇さんはそう言って深々と頭を下げた。 皐月さんに。そして金原さんに。 ここは月皇さんがピアノを弾くジャズバーで、タイムリミッ…

  • 銀色の奏 36

    月皇さんが買って来てくれたご飯を食べた。 服着たいって言ったけど、月皇さんはダメって言って、シャワーを浴びに行った。 恥ずかしいなあって思いながらも、僕はど…

  • 天に還るとき 141

    草木も眠る丑三つ時。深夜。本来ならここに、この世界に存在しない存在のしいとぎゃーぎゃー騒いだ上に濃厚すぎるぐらい濃厚なナニ。え、大丈夫?ここ家だけど。俺の部屋…

  • 天に還るとき 141

    草木も眠る丑三つ時。深夜。本来ならここに、この世界に存在しない存在のしいとぎゃーぎゃー騒いだ上に濃厚すぎるぐらい濃厚なナニ。え、大丈夫?ここ家だけど。俺の部屋…

  • 銀色の奏 35

    親が音楽家。両親ともに音楽家で、俺は昔ずっと海外に住んでた。 月皇さんは、僕の首筋に顔を埋めたまま、ぽつぽつと話してくれた。 学校から帰っても誰も居ない。両…

  • 銀色の奏 34

    くふふふ。 擽ったくて、笑う。 気持ち良くて笑う。 くふふふ。 月皇さんがそんな僕を見下ろして笑う。 笑って、キスして、また首筋に戻る。 僕は玄関で指でされ…

  • 銀色の奏 32

    リビングダイニングのソファに、月皇さんのハーフパンツを見つけて、僕はそれを履いた。 冷蔵庫の中に飲み物が入ってるから飲んでいいって言われてたから、僕はペット…

  • 銀色の奏 31

    月皇さんがちょっとコンビニ行ってくるって出て行って、僕はひとり残された。 残されて、静かで、落ち着かなくて。 昨日からずっと床に落ちたままの自分の服を拾った…

  • 天に還るとき 140

    「つんちゃん?」「………思い出しても泣けるわ」久しぶりのぬくもり、におい、しいに、あの日を、別れの日を思い出して、ちょっと落ち着いたのに鼻の奥がまたツンとして…

  • 銀の奏 30

    在眞。 キスをしたら、月皇さんは少し驚いた顔をして、そして僕の上に乗り上げた。 僕は裸のままで、月皇さんは下だけ履いてる。 だから素肌が、上半身だけ、重なっ…

  • 銀の奏 29

    何か足りないって思って、重い瞼を持ち上げた。 暗い部屋。 でも真っ暗ではなく、窓から薄い光が入って来てて、窓辺に凭れて外を眺めてる人影が見えた。 布団からは…

  • 天に還るとき 139

    あの日。最後の日。クリスマスに、しいは言った。「3つ、オレはつんちゃんに残して行けるんだ」『その日』が近づくにつれて、おかしいぐらいしいにべったりだった俺は、…

  • 銀色の奏 22

    そのまま、お互いの手首を掴んだまま、歩いて連れて来られたのは、さっきまで居たあやしい雰囲気を漂わせる路地裏とは全然違う高層マンションだった。 そこに僕は無言…

  • 銀色の奏 21

    深いキスを繰り返して、前と同じようにもうシ てって、シ ようって言おうと思った時に、月皇さんは唇を離した。「やだっ‼︎」 また行っちゃう。また僕を突き飛ばし…

  • 天に還るとき 138

    天使。蘇った記憶での俺は、それだった。天使。白い大きな翼を背に持つ、人ではない存在。本来天使は地球の、人が住む次元とは別の次元に存在してる。天使が存在するのは…

  • 銀色の奏 20

    「ちょっと響さん⁉︎」「在眞‼︎」 後ろでは月皇さんと僕を呼ぶ大きな声。 でも月皇さんは。 僕の腕を強く掴んだまま、来いって低く言って、そのまま。 ………その…

  • 銀色の奏 19

    皐月さんの後ろから入った店内に、僕にはよく分からないジャズが流れてた。 流れてたから、ドキドキがすごくて、僕は真っ先に皐月さんの向こうにピアノを探した。 ピ…

  • 銀色の奏 18

    皐月さんの奥にある何かを見た気がして、こわくなって、2回目のソレはちゃんとシ た。 ちゃんとって言い方も、どうかしてる。 どうかしてるけど、皐月さんとの行為…

  • 銀色の奏 17

    「在眞、シャワーを浴びておいで。俺も準備をしてくるから」「………うん」 皐月さんが僕のナカからずるりと抜けて、僕にキスをしながらそう言った。「在眞、泊まる準備…

  • 銀色の奏 16

    何をどうすることもできないまま、時間だけが過ぎていった。 高校を卒業してからずっと、少しだけど手伝っていた研究所の仕事も手伝わなくなって、僕は本格的な引きこ…

  • 天に還るとき 137

    「………いてぇ」「ロストバー ジンおめでと、つんちゃん「………しい」ロストバー ジンってお前………って思ったけど。背中の肩甲骨のあたりが、めちゃくちゃ痛い。痛…

  • 銀色の奏 15

    「おやすみ、在眞」「おやすみなさい」 いつものように僕はその日も皐月さんに抱かれた。 いつも通りなのに、鼻に残る月皇さんのにおいと、唇に残る月皇さんとのキスの…

  • 銀色の奏 14

    「在眞」「………ん」 呼ばれて目を開けたら電気が眩しくて、腕で顔を覆った。 何だっけ。 頭がぼんやりしてる。「どうした?具合悪い?」 いつも通り皐月さんの優し…

  • 銀色の奏 13

    月皇さんと唇を貪り合った。空はまだ明るいけど、薄暗い、空気の悪い路地裏で。 暑くて汗が流れた。月皇さんも、すごい汗だった。月皇さんの頭を抱える僕の手が、汗で…

  • 銀色の奏 12

    通路から店の裏口に回って右。 言われた通り僕は店と店の間の狭い通路からジャズバーの裏口に回って右に曲がった。 細い路地裏。 一本裏に入っただけなのに、そこは…

  • 銀色の奏 11

    その後金原さんに、あれ?キミってたまに日下さんが連れてくる子だよね?って言われて、色々騒がせてごめんね、ありがとうって。 お代はいいから好きなの頼みな?何が…

  • 天に還るとき 136

    「………いっ」それは突然だった。ある日突然やって来た。原と脳ドッグ行って結果は白で、じゃあ何だろなとか話してた。ちょっと違う世界の声を聞けるようになっちまった…

  • 銀色の奏 10

    クラシックが月皇さんの指から流れて来てすぐ、金原さんが出て来て月皇さんの肩をぽんぽんって叩いた。 曲の途中なのに、弾き始めたばかりなのに何?って。僕はやめさ…

  • 銀色の奏 9

    予想をいい方に僕を裏切って、店はやっていた。 そして表に置かれていたメニューはバーのメニューではなくごく普通のメニューだった。 だったら、これなら未成年の僕…

  • 銀色の奏 8

    次の日も僕は昼過ぎまで起きられなくて皐月さんに起こされた。 身体はまだ怠くて重かったけど、気分も何か重かったけど、たまには気分転換にひとりで出掛けたらどうだ…

  • 銀色の奏 7

    「ちょっと話をしよう、在眞」「………話?」 昨夜のデータ取りの後から、僕はそのまま眠り続けていたらしい。 皐月さんに起こされて起きたら、夕方だった。 あちこち…

  • 銀色の奏 6

    まだ。 まだ、耳の奥に残っている。 音。 そう、さっきまでの、ジャズバーでのあの、ピアノの音が。 初めてのことだった。 今までだって何度も行って、何度も生演…

  • 天に還るとき 135

    微睡みは『しき』を、『しい』を連れてくる。うとうとしてると、決まって俺は『しい』のぬくもりを感じた。ギシってベッドが軋んで、つんちゃんって懐かしく愛しいぬくも…

  • こちらでも一応

    わたくしみやぎ、今日からライン始めました『ライン始めました♪』新年だ‼︎チャレンジだ‼︎ と、いうことで、この度わたくしみやぎ、ライン始めました✨ 今月末にひ…

  • 銀色の奏 5

    その店には、皐月さんにたまに連れて行ってもらっていた店だった。 その店は、ジャズが好きな皐月さんの行きつけのジャズバーで、生演奏が聞ける店だった。 その日皐…

  • 銀色の奏 2

    僕の名前は水瀬在眞《みなせあるま》。19歳。 僕には両親も兄弟も居ない。 どこかの養護施設に居たらしい僕を、皐月さんの………日下皐月《くさかさつき》さんのお…

  • 銀色の奏 1

    ✳︎このお話は別館が多めになりますのでご注意下さい。 この部屋はいつもどこか甘くいい匂いがしている。 頭が、身体がその匂いに痺れてく感じ。甘く。……甘く。 そ…

  • 天に還るとき 134

    何で黒い羽を生やす背中が『しき』なんだ。『普通』に考えたらおかしいことを、ごく普通に思ってて自分で突っ込んだ。何言ってんの俺。何言ってんの、なのに。ジッ…………

  • あけまして

    おめでとうございます☀️今日は1話のみアップです。昨日おばけブログに6話もアップしたので、新しい移行お話のお名前変換ができてないどころか、名前も考えてない(笑…

  • 天に還るとき 133

    つんちゃん。つんちゃん?つーんちゃーん。呼ばれてて。つんつんってほっぺたつつかれて、ぷすって刺されてゆっさゆっさされて。「うっせぇ。眠い。寝かせろ、しい」ベッ…

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