ピアノだけではありませんが、 他の人と比べない、というのは役に立ちます。 私は、上手な人の演奏を聞きますと、 感激するのと同時に、
曲を選ぶとき、 もちろん、弾きたい曲を弾くのがいいに決まっています。 ただし、 技術的に、ムリがいくこともあります。 それは、どうやって見きわめたらいいのでしょう。 先生にお尋ねするのがいいのですが、 先生だって、まちがうこともあります。 だいたいエラーの多くは、 「むずかし...
調律師の方に来てもらったはいいけれども、 その調律が、自分の気にいるかどうか、判断がつかない時。 これでは、 目をつぶって絵を描いているようなものです。 耳をふさいでピアノを弾いているようなものです。 そうではなくて、少しずつ、 耳を育てておけたらいいと思います。 少しずつでい...
ピアノの調律について、あまり気にかけない人は多いです。 これは、生徒さんでもプロの方でも、です。 ですが、これほど目に見えないところで影響を与えていることはありません。 これにまつわる、 マジックな話 は、いくらでもあるのですが、 話しだすと横道にそれるので、それはさておき。 ...
インターネットができてからは、 楽譜が、とても手にはいりやすくなりました。 それは、とてもよろこばしいことです。 同時に、 いろいろな種類の楽譜が手にはいるので、 どれを選んでいいのか、困ることもあります。 無料の楽譜図書館(IMSLP)、 楽譜制作ソフトで作った、手作りっぽ...
今のこの時代では、 演奏会でもタブレットを使う人が増えています。 特に、 譜めくりを足踏みペダルで できる、というところが 大きな魅力だと思います。 私も、タブレットに楽譜を入れて、 いろいろ使っています。 もちろん、素敵な 紙の楽譜 には、負けます。 たとえば、ヘンレ版の紙の...
よく、おちいる間違い、というのがあります。 練習のしかたについて、初心者の方が、 よく、勘違いされています。 大きく分けて、2つあります。 1)「速ければ、速いほどいい」と思って、スピードで弾く 2)「両手で弾いた方が、上手にできる」と思って、両手練習をする 私は、初心者ではあり...
ピアニストは、よく暗譜で弾きます。 私は、 暗譜でも、楽譜付でも、自分の楽な方で、 そして、音楽的によりいい演奏ができるのなら、 それがいいチョイスだと思います。 どちらでもいいと思います。 さて、どちらにもメリットはあります。 暗譜で弾くといいことの一つに、 まるで、自分のハー...
どういう曲を弾くか。 練習曲でしたら、先生にご相談するのがいいですが、 そうでなくて、いわゆる「曲」、 楽しくて、ステキな曲を選ぶときのこと。 ポピュラーがいいのか、 クラシックか。 「軽音楽」なんていう表現もありますが、 では、クラシックは「重い」音楽なのか。 どちらの方が...
レッスンを受けていて、曲がある程度、仕上がってくると、 うれしくなります。 ラクに弾けてきますし、 音楽表現を追求したりして、どんどん、 弾くのが、楽しくなります。 先生が、 もうこれでいいでしょう、と言ってくださると、 誇らしい気持ちになります。 あ、これでもう終わりか、と...
数十年ピアノを教える仕事をしていて、 何が一番むずかしかと言いますと、 子どもさんが、ピアノを弾きたくないのに、 親御さんの意思によって、レッスンに来ている状況です。 これは、 ごく、ごくたまに 、です。 でも、そういうことがあると、とても残念に思います。 むずかしいと言うより、...
先日の、音楽院でのことです。 レアさん(中学生)が、来週は、 いつもの時間に来られないというのです。 でも、もうじき試験なので、 別な時間にちょこっと聞きましょう、と提案します。 その別な時間、というのは、 アンナ(小学生)ちゃんのレッスン時間なのです。 歯医者さんへ救急来院、...
「ふだん塾」受講生の方から感想をいただきましたので、 ここに載せておきます。 アメリカ在住の、 野ばらさん です。 以前にも、 お庭の紹介 をさせていただきました。 とてもコツコツ練習なさって、 じわじわと上達なさっている野ばらさんには、 いつも、モチベーションをいただいています...
ピアノを弾くのには、 脱力をしなくてはいけないと思っている方は多いです。 特に、先生に多いです。 ですので、そう言われた生徒さんは、 そう思ってしまいます。 ですが、ちょっと考えてみると分かりますが、 脱力して弾いているピアニストは、いません。 例えば、手のアーチ、と言いますが...
音楽家のあいだでは、ピアニストというと、 いろいろ、評判があります。 ソロ楽器では、一番完成した形なので、 「個人主義」などとも言われています。 これはもう、ひがまれているとしか思えません。 そういえば、ピアノは、 音楽院では、いまだに、一番人気のある楽器ですから、 ほかの楽器の...
レガート奏法というのは、ピアノの技術の中でも、 独特で、大事なことと見なされています。 最初はただ、音をつなげて弾けばいいのですが、 それだけでは、どうも物足りなくなることがあります。 例えば、ショパンのノクターンのメロディ。 もしくは、バッハの旋律。 ただ、つなげていても、なん...
以前に、仕上げた曲を、また出してきた弾きたくなります。 すると、 なんだか調子が変です。 あんなにスラスラできていたのに、 ちっともできなくなっています。 逆戻りしたのかと、あわてたりします。 だから、と、 キープするために、昔の曲も、 もっと定期的に弾いておかなくてはならない...
音楽院の授業では、 音符を読むことや、 耳をよくすること、 リズム感をよくすることを大切にしますし、 楽器では、うまく扱えるように 技術的なことを勉強します。 その一方で、 大事なのに、誰も教えてくれない、ということもあります。 まぁ、教えようがないので、 本人にまかせるしかない...
私の勤める音楽院では、ムスリムの生徒さんも いく人かあります。 先日、ラマダーン月が終わりました。 ご存知かもしれませんが、 その月は、みなさん、断食をするのです。 と言っても、日が沈めば、たっぷり食べていいのですが。 最初は、みなさん顔色が悪くなって、 つらそうにしてます...
ピアノを続けていると、 たまに、スランプ的な気分になったりします。 そういう時、何もしない、というのもいいです。 暖炉に、薪を、くべすぎて、 酸素が足りなくなっている感じの時です。 それから、 もう一つ、やってみるといいのは、 「意味のないこと」をする、です。 わざと、意味のない...
趣味でピアノを弾いているのですから、 どんな曲を弾いたっていいのです。 別に、規則はありません。 一方、 教える側としましては、 上達してほしい、という願いがありますので、 もし、どなたかがレッスンに見えれば、 曲選びは、慎重に行います。 曲を選ぶときに、 私のアタマの中に、...
「ブログリーダー」を活用して、Chiyoさんをフォローしませんか?
ピアノだけではありませんが、 他の人と比べない、というのは役に立ちます。 私は、上手な人の演奏を聞きますと、 感激するのと同時に、
何かを計画して、それを着々とできればいいですが、 そうはいかないこともあります。 急用ができた、とか、 単にその気が起こらなかった、とか、 いろいろ理由はありますが、 「挫折」した場合。
ふだん塾」オンラインレッスンの受講生の方には、 日本から、フランスからの方が多いですが、 それ以外、イギリス、アメリカからも 受講があります。
エチュードでもなんでも、 難しい曲を速いテンポで弾けるようになるには、 どうすれば良いのでしょう?
先月、大人初心者の方が入ってこられました。 お年は、だいたい70代半ば、 もしかすると、後半かもしれません。 とても順調に行っています。
私が、ピアノをこんなに長く続けていられるのは、 やはりコツみたいなものがあると思います。 以前に、 どこかで読んで、深く納得したことが あります。
先週、たったの5時間で、 3年間の悩みが解決する、という感動的なことが おこりました。 どういうことかと言いますと、 実は、3年前に、私のピアノは ダメージを受けてしまったのです。 これは腕の良くない技術者に任せた私のせい、といえば、 私のせい。
前回は、オンライン受講生の方が「ぐん!」と上達なさった、 という話をしました。 もちろん、これまで(私のところでは3年間)、 コツコツと、深く掘り下げて、 研究、練習なさってきたからなのですが、 ここへきて、 ずいぶんと変化がありました。
もちろん、そのきざしのようなものはあったのですが、 今回、ガクンと上達なさって受講生の方がありましたので、 とても嬉しく、おめでたく(?)思いました。 技術的にも、最近、
最近よく思いますが、 60歳を超えた私は、20歳のときとは違う 練習のしかたをしています。 おおまかにいいますと、 自分の弱点がよくわかっているので
ここロワール地方では、けさは10℃と、 とても涼しいです。 朝の散歩では、手袋をしてくればよかった、と 思うほどでした。
レッスンでも、コンサートでも、 本番が近くなると、緊張します。 上手に弾きたい、という気持ちがあれば、 緊張するのは仕方ありません。
フランスでは、2週間のイースター休みが ありましたので、 私も東京に帰省することができました。 その間、音楽院の生徒さんは、、、。 人それぞれですが、 今回、ものすごく変化した生徒がいます。
(オンラインレッスン、再開しています!) 2週間ほど、東京に行っていました。 お天気もよく、桜や富士山に迎えられて、 日本という国は、 なんて、美しい国だろうとあらためて思いました。
フランスでは、イースターの休みに入っています。 その間、2週間ほど、 「ふだん塾」オンラインレッスンは、お休みにいたします。 そして、東京に出張して、 対面レッスンをいたします。
たまに私がピアノを演奏しているときに どんなことを考えているか、と聞かれます。 自分でも、以前、それを観察してみたこともあります。
日本の生徒さんの中にはみられませんが、 フランスで、よくみられるケースです。 最近のソルフェージュレベルが、 ちょっとアヤシイらしいのです。 そうすると、 ショパンのノクターンでも、メロディがちっとも
今、春のお花の時期だから ことさらそう感じるのかもしれませんが、 今まで、地道にやってきた生徒さんが 突然、すごいことを見せてくれたりして、 うれしく、驚きます。 冬の間も、コツコツと練習してきて、 今、春になって、ポンと花が咲いた、というような 気持ちがします。
音楽院で、 新しい生徒さんが編入学なさいました。 もう、かなりのレベルを持っている男性。 とても音楽がお好き。 したがって、そういう心を持っておられるので、
今日は、 オンラインレッスン「ふだん塾」の受講生、 きらさんのお話をしたいと思います。 4年前から受講しておられます。 以前にも、 ストリートピアノを弾かれた、というお話
先ほど、YouTubeで、マルタ・アルゲリッチの演奏を 見て、聞いていました。 ずいぶん古い動画ですので、 マルタさんも若く、 プロコフィエフの曲を、いとも簡単に弾いています。 私のような昭和の人間は、
オンラインレッスン「ふだん塾」には、 いく人か、海外からの受講生があります。 たまたま、その中には庭いじりの好きな方があったので、 ご紹介しています。 きょうは、受講生ではなくて、
私のピアノは、23歳ですが、 去年の春に、「ハンマー全とりかえ」を行いました。 ハンマーが変わると、これほど音が変わるのか!というのは、 本当に、びっくりものです。 とりかえる前に、テクニシャンに、 「音が変わりますよ。 まるで、夫をかえるようなものですよ」と さんざん言われていましたので、覚悟
けさ、オンラインのレッスンをしていましたところ、 お仕事が忙しくなってきた受講生の方がありました。 北海道にお住まいのMさんです。 その方がおっしゃるには、 仕事は忙しくなってきているけれども、 ピアノを弾くのを楽しみにしながら、 仕事を頑張っています、ということです。
ピアノの先生、と一口に言っても、 いろいろな人がいますので、それぞれだとは思います。 少なくとも私の頭の中では、 レッスンをしている時はもちろん、 そうでない時でも、 気にし続けていることがあります。
一生懸命弾いているのに、 どうも、成果が出ない、というときはあります。 それは、プロでも、趣味ピアノでも、 大きなモチベーションを持って努力している方に よく起こるようです。 そういうときはどうすればいいかと言い
きのうは、フランスではルマンというところで 24時間自動車レースがありました。 それとは関係ありませんが、 先日、私は12時間ジャッジをするという仕事がありました。 まぁ、休憩はあるのですが。
きょうは、「ふだん塾」海外組のもうひと方、 野ばらさんのお庭を紹介したいと思います。 野ばらさんは、アメリカ、ワシントン州にお住まいです。 「ふだん塾」で数年前からお勉強中の女性。
片手ずつ弾けても、両手で弾くのが、むずかしい。 確かに、そうです! 私も、それでよく苦しみます。 そういう時に、よく観察してみますと、 まず、 片手ずつちゃんと弾けているかというと、
本の読み方に、 熟読、 速読、 斜め読み、など、 いろいろな読み方があるように、 ピアノの練習の仕方も、いろいろあると思います。
先日、同業者の方に(つまり、ピアノ教師の方に) 質問を受けました。 数年前のことですが、 音楽院、教師就職試験の際、 私の生徒さんの一人が、レッスンの試験台となりました。
「ふだん塾」受講生の中には、 海外からの方が、幾人かあります。 オンラインですから、どんなに遠くても、 まるでそばにいるように、レッスンを行います。 さて、 イギリスにお住まいの方から お庭の写真をいただきましたので、紹介します。
ある程度、曲を弾けるようになると、 楽しいですから、 なんども、なんども、繰り返して弾いたりします。 さて、 ここが、肝心なところです。
音楽院では、年末テストも終わりました。 7月になると、学年も終わりです。 でも、この1ヶ月はイベントがいろいろありますし、 レッスンも、続きます。 先日のテストでは、皆さん、 ストレスフルだったようですが、 でも、そのおかげでずいぶん練習したようです。
先日のテストでうれしかったことを書きます。 いくつか、「とてもうれしかった」件があるのですが、 そして、 それは、だいたい、生徒さんが実力を発揮できた時。 それどころか、 いつもよりもっと上手に弾けたりすることもあります。
ある曲を、しばらく弾いていると、 なんだか、ちっとも改善しない、 変化がない、という時が来ることがあります。 それは、 両手で、音楽的に弾き続けている時に、 よく起こるような気がします。
今、フランスの音楽院では、テストの時期です。 テストの時は、外部の先生がジャッジに来ます。 私も、別なところへ行って、ジャッジします。
まったく初心者でなくとも(再開)、 大人になってからピアノを始める方は多いです。 逆に、 そんなことはできないはず、と 決めてかかっている方も多いです。
前回は 「音色」について書きました。 それでは、どのように、「色付け」をしていくかと 言いますと。 まずは、 全体的に、丸くて深みのある音色を 目指します。 これは、まるで、質の良い楽器を選ぶようなものです。
先日、日本のどこかで、マルタ・アルゲリッチが 古いアップライトで、 バラバラっと、 シューマンやらラベルの曲で、試し弾きをしていました。 その音を聞いて、 「あ、アルゲリッチの音」と思いました。 とてもアップライトとは思えない音でした。