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2020/06/26

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  • 牧野信一 娘とドリアン

    ドリアンという名の馬に騎乗する娘。1929年。6分。てっきり果物のドリアンの話かと思って読み始めた。ドリアンを乗りこなす娘のボーイッシュなところがうまく描写されている。...

  • 小野浩 金のくびかざり

    クリスマスの夜、よしこさんの家に来たサンタさんだったが、肝心のプレゼントである金のくびかざりを忘れてきてしまった。そこで・・・。1928年。9分。イヌ、ネコ、オウムなども登場するほのぼのとした物語である。「赤い鳥」掲載。...

  • 中原中也 酒場にて

    20行にも満たぬ詩である。1936年。1分。しかし、詩の意味がよくわからない。昔なら数行の詩にも何らかの感想を持ったはずなのに、最近ではなんの感情も感じない。感受性というものがなくなってきたのだろうか。ただ単に文字を追っているだけの読書に成り下がっている。...

  • 徳富蘆花 水汲み

    引っ越した先の水事情が悪いため、毎朝川へ行き過酷な水汲みをせざるを得なくなった男。6分。今と昔の大きな生活上の違いというのは「飲み水の確保」の問題だろう。水道のない生活なんて今では考えられない。...

  • 小川未明 野ばら

    2つの国の国境に派遣された兵士が二人。そこには野ばらが咲いていた。10分。牧歌的な雰囲気であったがやがて2つの国の間に戦争が起こる。なんとも儚く寂しい結末である。...

  • 宮沢賢治 ざしき童子

    一口にざしき童子と言っても色々種類があるらしい。1926年。6分。ここでは4例ほどがあげられている。皆それぞれ特徴を持った童子である。ちなみに童子は「ぼっこ」とフリカナが付けてある。...

  • 豊島与志雄 蝦蟇

    庭先に現れた蝦蟇(ガマ)を見つめる筆者。1924年。5分。田舎の伝承を挿入し、何やら哲学めいたことを考える筆者。そういやガマガエルなんて最近見たことがないな。...

  • 伊藤左千夫 浅草詣

    一家揃って浅草に遊びに行く予定だった或日の朝のソワソワ感を記したもの。1903年。7分。今も昔も子供は家族揃ってのお出かけがとても楽しみだったのだろう。果たして浅草詣はどうなったかは読んでみてのお楽しみ。...

  • 牧野信一 ランプの明滅

    試験前夜、停電している部屋の中でランプの明滅によって移り変わっていく心情が描かれている。1920年。7分。その後彼は落第した。そしてやがて結婚するのだが、暗闇の中で過去を思い出す。人の心情というものは部屋の明暗によっていろいろと変化するものなんだな、と思った。...

  • 宮本百合子 新入生

    朝すれ違う新入生らしき生徒への視線が、やがて入学試験への考察へと変わっていく。昔も今も入学試験は悲喜こもごもだったのだろう。子供の試験に対する親の不安な気持ちがうまく描写されている。...

  • 北大路魯山人 鮪の茶漬け

    旨いマグロの茶漬けについての考察。1932年。6分。飯の炊き方から茶、マグロの種類、お茶の注ぎ方まで事細かに考察している。食えさえすれば何でもいい、と思っている私でも楽しく読めた。...

  • 夢野久作 線路

    線路の上を歩いていく主人公。眼前より汽車が迫ってきた。さて彼はどうするのか。1927年。5分。彼は汽車を避けたのである。そして避けたあと、仮に衝突していたらどうなっていたのかを想像してみる。真冬の昼間の出来事である。...

  • 牧野信一 馬上の春

    村長の提案で各自仮装して馬に乗り、各村々を訪問しようかということになり・・・。1932年。5分。各々が仮装して集まってきたが、中に債権者が数名おり焦る主人公。それに答えて村長が「心配するな」というが、どういう策を講じるのかも書かれておらず、なんか終わり方が中途半端でスッキリしない。 ...

  • 楠山正雄 長い名

    寿限無みたいな長い名前をつけられた子供の運命とは?6分。寿限無に劣らず彼の名前も長い。長い名は長命だと思ってつけられたのだが。最後はブラックなオチになっている。...

  • 岡本綺堂 怪談劇

    古来より現代に至る怪談話・怪談劇について論評。5分。私は怖いものはさっぱり駄目である。こういう論評を読むのさえ憚られる。綺堂自身も怪談劇を書いていたようだが、怖くないのかな。...

  • アンデルセン カラー

    カラーとは取り外しのできる襟のこと。このカラーを擬人化した物語。8分。カラーが靴下どめやらアイロンやらハサミなどに結婚を申し込んでいくが、ことごとく断られる。そしてついに最後は・・・。ま、ひとつの教訓になっている。...

  • 岡本かの子 巴里のむす子へ

    パリに住む息子への思いを綴った作品。1937年。7分。息子とは「芸術は爆発だ」の岡本太郎氏である。母親としての息子に対する愛情がとても良く伝わる文章である。...

  • 中原中也 我が生活

    歌舞伎座へ勧進帳を見に行った筆者。観劇中にも帰りの道中にも色々と思うことあり。7分。勧進帳はよく知らないが、知らなくても作品を読むのに特に不便はない。ただ、帰りの道中で考えている事、何を言いたいかはよくわからなかった。...

  • 田中貢太郎 雀の宮物語

    妻の偽計により針を飲まされた男。痛む腹を抱えていた時に見た雀の行動とは?5分栃木に雀の宮という地名があるらしい。その地名の由来となった物語である。日本昔ばなし風であり、ちょっと現実離れしている。...

  • 南部修太郎 阿片の味

    文字通り、中国における阿片吸引の体験談である。1926年。6分。一回の吸引で天国へも登るが如き快楽かと思いきや、あんまり美味しくなかったという結論である。どうやら何度も何度も試すうちにその虜になっていくらしい。...

  • 楠山正雄 ねずみの嫁入り

    ネズミ夫婦が、自慢の娘の婿を探すという物語。5分。一番偉い人は誰か、夫婦は太陽や風のところを回るのだが結局・・・。アンデルセンの物語を読んでいる感覚。...

  • 田山花袋 町

    日本全国、東北から九州に至るまで県庁所在地の町について書かれた文章。1911年。6分。おそらく自身で見聞したのであろうが、とにかく津々浦々よく日本を回っている。町の特徴も、たとえ行ったことがない町でもその記述を読めばなんとなく頭に浮かんでくる。...

  • 梶井基次郎 過古

    かつて住んでいた街に戻ってきた青年が、かつての住家を訪ねてその街を彷徨うのだが。1926年。6分。はっきり言ってなにが言いたいのかよくわからない作品だった。作品が悪いのではなくて、私の理解力がないからだが。...

  • 宮本百合子 入学試験前後

    女学校の入学試験前についての思い出が記されている。1922年。6分。多くの人が経験する入学試験。その準備やら心意気やらがわかりやすく表現されている。入学試験については自分も色々思い出すことがある。...

  • 海野十三 最小人間の怪

    筆者が出会った人類の進化系である最小人間にまつわる不思議な体験。1949年。5分。面白いのだが、最後のオチがよくわからない。なぜミイラの数にこだわるのだろうか。...

  • 田中貢太郎 山の怪

    今の高知県の山中で起こった不思議な事件。7分。「あそこに入っちゃいけない」と言われている場所はどこにでもあるだろう。そんな場所に猟に入った漁師が経験した出来事である。中国の古典に出てきそうな話。...

  • 青田は果なし

    秋田から山形への車窓に広がる広大な稲田を見ての感想。1946年。5分。思いは政府の農村・経済政策への批判へとつながる。「赤旗」に掲載された一文である。...

  • 豊島与志雄 ばかな汽車

    夜中、猛スピードで走っていた汽車の機関士が、前方から同じように走ってくる汽車を見つけた。このままだと正面衝突だ、さあどうする。7分。牧歌的な作品である。汽車の走る時代にも、まだこのようなことが信じられていたのだろうか。...

  • 新美南吉 鍛冶屋の子

    寂しい街に住む鍛冶屋父子の物語。1971年。7分。子供(弟)の目線から書かれた物語だが、街の雰囲気同様に沈鬱な雰囲気が漂っている。ちなみに巻頭と巻末の文は同一。...

  • 小島烏水 菜の花

    菜の花を愛する筆者による「菜の花」讃歌である。私自身、菜の花に対してそれほどの愛着はない。ただ、「菜の花畑に入り日薄れ」の歌を聞くと情景が浮かんできてなんだか懐かしい気持ちになる。...

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