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2020/06/26

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  • 小川未明 生きている看板

    菓子屋に頼まれて看板を描き始めたペンキ屋。彼の描いた絵とはいったい?ある種の古典作品を読んでいるような雰囲気がある。余韻のある結末も面白い。...

  • 寺田寅彦 チューイングガム

    チューイングガム亡国論という言葉まで飛び出してくるエッセイ。1932年。12分。チューイングガムを噛むというアメリカ人の行為に対して否定的な見解ではあるが、 最後にはそのような行為も日本に入って来ればまた別の文化を生み出すではないかという結論で終わっている。そういや風船ガムという言葉はもう死語なのだろうか。...

  • 直木三十五 貧乏一期、二期、三期

    貧乏したからといって必ずしも不幸になるとは限らない、という一文で終わる。14分。直木賞の直木三十五だが、初めてその作品を読んだ。 貧乏生活を綴っている中に、菊池寛などたくさんの著名人の名前が出てくる。...

  • 太宰治 三月三十日

    満州のみなさま、という一文で始まる小品。5分。三月三十日とは南京に中華民国国民政府が成立した日の事。ただこの作品によって太宰が何を言いたかったのかは 、読解力のない私にはよくわからないというのが正直な所。...

  • 岡本綺堂 離魂病

    一人の侍が、白昼往来で自分の妹と生き写しの人物を見かけた。果たして彼女の正体とは?1925年。19分。辞書によると離魂病とは①夢遊病の事、②魂が肉体から離れて、もう一人全く同じ姿の人間になると信じられた病気とあるが、この作品では後者の意味合いが強い。ドッペルゲンガーによく似た現象であるが、果たして妹の運命やいかに。...

  • 海野十三 氷河期の怪人

    ヒマラヤ山脈に不時着した旅客機の少年が邂逅した人物とは?19分。少年少女向けの SF 作品。 どうして氷河期が発生したかの謎についても独自の解説がなされている。彼の作品を読むのは2度目だが、なかなか奇想天外で面白い。 また別の作品を読んでみよう。 ...

  • 小島烏水 菜の花

    菜の花に関するエッセイ。5分。春を代表する草花は菜の花だといい、菜の花に対する想いを綴っている。 そういや、菜の花畑に入日薄れ・・・という春の夕暮れの情景をうまく表現した歌もあったな。...

  • 徳富蘆花 草取り

    草、雑草についての所感。6分。前段・後段に分かれているが、前段はラジオの朗読を聞き、後段は実際に文字を読んだ。農業とまではいかないにしても、簡単な庭仕事をしている人には共感できる部分も多いと思う。...

  • 織田作之助 夫婦善哉

    大阪を舞台にした男女の物語。1940年。1時間27分。流れるような関西弁の文体が非常に読みやすい。30年以上前に一度読んだことある作品だが、記憶していた結末とは違っていた。記憶なんて当てにならないものだ。...

  • 中原中也 桑名の駅

    近隣の駅、桑名。さすがに今では駅周辺には田んぼもないから、カエルの鳴き声も聞こえてこない。(その手は桑名の焼き蛤)で有名な桑名だけれど、桑名では今まで一度も焼きハマグリは食べたことがない。ただ、桑名の駅は暗かったという部分だけは共感できる。 夜中に名古屋から近鉄電車で帰ってくる時 、確かに桑名駅は暗くて寂しい。・・・・・・・・・桑名の夜は暗かつた蛙がコロコロ鳴いてゐた夜更の駅には駅長が綺麗な砂利を敷き...

  • 甲賀三郎 贋紙幣事件

    田舎町で起こった贋紙幣事件を一人の少年が暴いていく。1930年。23分。[少年倶楽部]掲載とあるから子供向けの探偵小説の一種。複雑なトリックや推理はないからスラスラ読める。...

  • アンデルセン 人形つかい

    幸福そうな人形使いが望んだこととは?15分。このような童話に何か教訓めいたことを求めるのは野暮というものだが、あえて言うとするならば、(足るを知る)ということか。今の現状に満足して高望みをしないことが、それが一番幸福なのかもしれない。...

  • 寺田寅彦 海水浴

    折々の海水浴についての思い出・回想。1935年。13分。かつては海水浴という言葉もなく、塩湯治と言って一種の医療行為として海に入っていたそうな。私自身、海にはもう30年近くも行ってないな。海水パンツもどこかに行った。...

  • 横光利一 火の点いた煙草

    喫煙家の男性と女性との間の恋模様を描いている。1927年。28分。作品中にやたらと、おそらくタバコの名前であるだろう英語とカタカナ言葉が出てくる。そんなの見ているとやたらとタバコが吸いたくなってくる。禁煙して現在1年6ヶ月経過 。...

  • 徳富蘆花 漁師の娘

    捨て子だった女の子を拾ってきて育て始めた漁師の夫婦。やがてその女の子がだんだんと成長していき・・・。1897年。33分。ある意味、水墨画を見ているような感覚に囚われる。 霞ヶ浦の自然描写が大変細い。 はっきりとしない終わり方をしているが、かえって余韻があって悪くはないだろう...

  • 夏目漱石 変な音

    病院の隣室から聞こえてくる変な音の正体とは 。11分。病院という特別な空間にいると、 普段なら何も感じないようなことも気になるのであろう。結末は面白くまとめられている。...

  • 佐藤垢石 泡盛物語

    なけなしの稼ぎを泡盛屋で飲み潰してしまった男。彼のこの先は一体どうなる ?17分。主人公の現状が今の自分と一瞬重なり、身につまされる部分もあった。物語は希望の持てる形で終わっているが、果たして私の場合はどうなることやら。...

  • 永井荷風 にぎり飯

    空襲により焼け出され、一緒に炊き出しをのにぎり飯を食べた男女の行く末は?18分。割とあっけない終わり方をしているが、逆にグネグネと変に凝ったストーリーの物語を読むよりは心地良い。終戦の日が近づいているが、戦争ではこのようないろんな人生の物語があったんだろうなと今更ながらにして思う。...

  • 北大路魯山人 鮪を食う話

    魯山人先生のマグロに関するうんちく。1930年。12分。魯山人先生によると、マグロで一番うまいのは岩手県宮古市のシビマグロだそうである。あと、マグロのおいしい食べ方の一番は寿司、2番目は熱飯の上に置いて食べる事と書かれているが、自分としてはホクホクとした熱飯の上に置いて食べるマグロが一番うまいと思う。...

  • ルヴェル・モーリス 誰?

    どこか見覚えのある青年の顔。 彼の正体は一体誰? 13分。若干不気味な小品。新青年に掲載とあるが、それも頷ける内容。作品中にギロチンという処刑具が出てくるが、調べてみると1981年まで実際に使用されていた模様。...

  • 菊池寛 納豆合戦

    納豆に関する子供の頃の苦い思い出。1919年。11分。この話も小学校の時の国語か道徳の本で読んだ記憶がある。子供の頃の苦い思い出というのは、 何歳になっても忘れられないものなのだろう。...

  • 海野十三 今昔ばなし抱合兵団

    奇想天外なSF。1941年。31分。戦時中に書かれたとは思われないような作品。作者の概要を見てみると日本最初のSF作家とあるがそれも頷かれる。ちなみに抱合とはサンドイッチの事。...

  • 小川未明 なつかしまれた人

    みんなから親しまれていた一人のおじいさんの話。19分。淡々と物語が進んでいくのだが、どうも終わり方が不思議な感じ。なんとなくすっきりしないと言うか、余韻を残したような・・・。...

  • コナン・ドイル 臨時急行列車の紛失

    突如列車が線路上から消え去ってしまうというミステリーが発生した。40分。大掛かりなトリックだが、ある一人の男の告白によってその謎が解き明かされていく。ホームズ以外のコナンドイルの作品を読むのは初めてかもしれない。...

  • 宮沢賢治 セロ弾きのゴーシュ

    夜な夜なゴーシュの家を訪れる動物たち。31分。有名な作品だけれども、今回初めて読んだ。 読んでいてハタと気づいた。セロって何?ああ、チェロのことなのね。けれど今度はチェロという楽器がよくわからない。自分の無知を、今更ながら痛感した。...

  • 若山牧水 青年僧と叡山の老爺

    筆者の自宅を一人の青年僧が訪ねてきた。彼の来訪の目的とは?15分。筆者の生活の一部を切り取った一コマ。意図して書いているのかどうかは分からないが、来訪してきた青年と老爺の対比が面白い。漂白の歌人として有名な若山牧水だが、この作品を読む限りちゃんと一家を構えていたんだなということが分かる。...

  • 夏目漱石 落第

    自分自身の落第に関する回想記。12分。なぜ落第したのか、また落第によってどのようなことを学んだのかについて記している。ちなみに私も2回落第したが、特に学んだことはなかった。 そこが天才と凡人との違いなのか。...

  • 長谷川伸 討たせてやらぬ敵討

    親の敵となった非力な武士が取った行動とは?31分。講談を聞いてるような、テンポのある小説。武士の意地というものがうまく描かれている。このように気軽に読める歴史ものが好き。...

  • 新美南吉 うた時計

    野道を歩いていく少年とおじさんの間に交わされる会話。12分。読み始めてから気づいたのだが、小学校か中学校の国語の教科書に載っていた話だった。50年位前のことだが、当時の挿し絵もおぼろげながら思い出せる。こういう形でタイムトラベルできるのも読書の楽しみのひとつ。...

  • 田中貢太郎 鮭の祟

    旅の僧の忠告に逆らって鮭漁をして大金持ちになった漁師であったが、やがて生まれてきた子は・・・。11分。伝承を物語化したもの。殺生をした報いを受けるという話だが、親の因果が子に報い~的な内容は現代では受け入れられないんじゃないかな。いろいろ批判がありそうで。作品中に「蕎麦切り」を肴に酒を飲む・・という個所がある。蕎麦って酒のつまみとしてはどうなんだろう。ま、好みなんだろうけど、私は飲めないや。...

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