ジェレミー・リフキン(柴田裕之訳),2023,レジリエンスの時代──再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換,集英社.(4.27.24)レジリエンスの時代再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換(集英社シリーズ・コモン)(集... ジェレミー・リフキン集英社わたしは、社会変動論、近代化論を専門の一つにしているので、リフキンが、該博な知識を総動員して、産業革命を嚆矢とする「人新世」の歴史について滔々と述べる部分については、興味深く読んだ。しかし、他の著作同様、リフキンの叙述は冗長すぎて、全体を読みとおすには、けっこう忍耐力がいる。人間は、自らが死すべき運命にあることを自覚する、唯一の生物である。あまたの宗教は、人間の死への不安と恐怖を慰撫すべく誕生した。近代社会は、「呪術の園からの解放」(マック...レジリエンスの時代──再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換