終日、冷たい雨。『書斎の窓』(有斐閣)692号に掲載されてる、久保田進彦「消費と私第7回それは本物か?」が、とてもおもしろかった。引用する。コンシャス・キャピタリズムとは、ひとことでいえば、社会全体の価値を高めることを意識した資本主義のことである。これまでの資本主義が株主の富を最大化し、消費者の市場選択を最適化することを目的としてきたのに対して、コンシャス・キャピタリズムは社会全体にポジティブな影響を与えようとする。つまりそれは、資本主義の本質と機能を再定義することを目指している。それゆえコンシャス・キャピタリズムの支持者らは、従来のCSRアプローチのように伝統的な利益最大化モデルに社会的使命を接ぎ木するのではなく、価値駆動型の目標と社会的意識を組織の使命とすべきだと主張する(MackeyandSisod...コンシャス・キャピタリズム