こんにちは!羽山です。デザイン好きでミラノ在住です。イタリアミラノ工科大学博士課程で研究を中心に、欧州での新しいトレンドや日々見つけた素敵なモノやコトなど、アカデミックなデザインと街にあふれる素敵なデザインのカケラたちをお伝えします。
とても久しぶりの投稿です。論文の文章を書いたりといった機会が増え、ブログに何かを書くことも忘れていたこの頃ですが、デザイン学という数ある学問の中でも『マイナーで、物好きな。。』分野で研究活動などをしている私のいち経験ですが、このブログをどこ
キオクのカタリについて:立命館大学経営学修士のみなさまとの対話を通じて
こんにちは。今日は、立命館大学の経営学修士の皆様と対話の機会を頂きました。デザインマネジメントを学び、これから社会で活躍されようとされている若き志を持たれた方々との対話は、私自身、たくさんのことを学ばせていただきました。せっかくの機会ですの
英語で修士論文や博士論文等の文章を書く際に役立つ情報まとめ(①導入編)
英語で論文を書くのって、様々な難しさがありますよね。文章の構造はもちろん、フレーズや文節に始まり、単語の選定にまで気を配っていくことが必要になってきます。一文書くのに、どれだけの時間をかけたのだろう、、そう思ってなんだか虚しくなることもあり
SDGsが声高に叫ばれるようになっていますね。そんな中、どうしたら、SDGsが達成できるのだろう、そんな疑問が湧いてきます。まずゴールを掲げるのはとても良いことだろうけれど、具体的にどうしたらよいのだろう?企業や個人は、何をどうやってこのゴ
博士課程で研究をすすめる中で、直面するモヤモヤがあります。博士課程の意義とは?ということについて、考える機会が非常に多いので、そのモヤモヤも含めてここに書きたいと思います。意義① 学術では、研究の「運転免許」博士課程とは、「足の裏の米粒のよ
[博論レビュー]Research Gap is not enough.
2nd mid-term reviewが終わりました。このためのレポート作成と、それから国際学会のペーパーの準備、共同研究プロジェクトなど複数をマネジメントしつつ、乗り切れるのか、、と不安が大きかったのですが、ひとまずなんとか乗り切りました
前回のエントリーの続きになります。関連記事デザイン・ドリブン・イノベーションWS:アクティブ・ラーニングの計画いよいよ実践のときがやってきました。3日間で、レクチャーとWSをみっちりとやっていきます。レクチャー:DDIのキホンまずは、DD
デザイン・ドリブン・イノベーションWS:アクティブ・ラーニングの計画
大学の研究・教育活動では、「授業設計」ということが求められます。博士課程のコースでは、「教育戦略」というような授業があるくらい、重要な取り組みです。「Teaching Strategies, methods and styles」という授業
ブロクでは、リラックスして書きます。(学術的な論文とかではないので、一個人の現時点でのラフな見解です)デザイン学の研究に携わり、1年が経過しました。当初、「デザイン学」の「研究」ということそのものに、漠然とした感覚を抱えていました。それは、
前回のエントリーデザイン言語とマーケティング言語:Unlearnせよ。について、「Unlearnせよ!」という教授法視点で、少し、教育のメタ視点で考えてみます。これは、はっきり言って、「劇薬」だな、そう感じます。劇薬:毒薬に次いで生体に対す
マネジメントエンジニアリングの修士の学生向けのワークショップが始まりました。今回は、学生のワークショップ経験にみる、混乱についてです。プロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL)学生が6人1組のチームを組んで、デザインプロジェクトを実施しま
『デザイン思考』の核心の講義での気付き:何度でも聞きたい授業とは?
ミラノ工科大学のビジネススクールの修士コースのチュータリング3回目です。今回は、『何度でも聞きたい授業がある』という気づきについてです。(講義の内容というよりは気づきに重点が置かれたエントリーです)みなさんは、人の話を聞くときに、あるいは、
非常にストレートな素朴な疑問がタイトルです。チューターを開始して2回目の講義。今回もまた異なった視点で授業を観察していました。∞前回の1回目はこちら∞海外博士課程のチューターというお仕事学生として授業を聞いていると、当然ながら、授業の内容に
久々に大学関係の投稿です。欧州イタリアは、9月に新年度が始まりました。僕の所属するデザインスクールの博士課程はなんとなく粛々と続いていて、切れ目が分からない感じなのですが、学部と修士のコースはしっかりと新年度になったぞ、という雰囲気がありま
2020年2月−3月にパンデミックになって以来、イタリアは国と市民の総力をあげて、このコロナ禍を乗り切ってきたんだな。街をゆく人々の様子や、スーパーでの買い物をする中で、そんな大きな変化を感じます。9月になり、新年度が始まるミラノに戻った僕
「デザイン・リサーチ・プロトタイピング」新たな知のフロンティア探索の手法
学術的リサーチの新たなフロンティアを探索・開拓する手法として、「デザイン・リサーチ・プロトタイピング」という手法(教育法)があります。これは、サマースクールの集中講座でデザイン学PhDのリサーチャーの学生向けに実施された手法です。アカデミッ
オンライン・ワークショップの実践。ミラノ工科大学サマースクールにて。MIROを使ってここまでできました。
在宅やリモートワークが増えて、オンライン会議などが増えてますよね。会議は少しずつ慣れてきた!という今日このごろ。それににしても、もういっこハードルが高いな、という話も出てきているように感じます。それは、「オンライン・ワークショップ」です。「
『デザイン思考(シンキング)』とは、4種類あった!?成功の秘訣は、あなたに合う方法を検討すること。
「『デザイン思考』を活用してプロジェクトをやりたい。」デザインコンサルティングの仕事柄、こういったご相談をお客さまから受けることが多いです。『デザイン思考』という言葉自体が流行して、デザインの可能性に光があたるようになってきたことは、とても
『共感デザイン』とは何か?アアルト大学デザインスクールのデザインリサーチと実践を通じて
アアルト大学のデザインスクールのヘッドを務めるTuuli Mattelmäki教授が、User Centered Innovation (ユーザー中心イノベーション)の講義にゲストで来られました。『共感デザイン』のアプローチが、アアルト大学
[博士課程]『アカデミック・オリンピック』トップジャーナルへの応募が意味すること。
トップジャーナルに応募すること。これは、いわば、「アカデミック・オリンピック」だ。そう思った。世界中からその分野に関する知のプロフェッショナルな研究者たちが、科学的な人類の英知を一歩前進させるため、ジャーナルに応募する。このモチベーションは
キーズ・ドルスト「フレーム・イノベーション」:オーストラリア発のデザイン理論
オーストラリアのデザイン学者、キーズ・ドルスト(Kees Dorst)は、著書「Frame Innovation」の中で、デザインによる創造性の思考法、理論を展開しています。イノベーションを起こす上で、重要な考え方が、思考の枠組みそのもの(
[スティック掃除機]エレクトロラックスのエルゴラピードが子どもの頃のおもちゃのよう
掃除機を買い替えました。エレクトロラックスのエルゴラピードです。2019年5月に発売された最新機種。この前まで使っていたのもエルゴラピードでしたが、バッテリーが消耗してしまい、思うように充電されなくなったため、新しいのを買いました。自立性の
[壁掛時計 イタリアデザイン]カステリオーニのウォールクロック. Firenzeフィレンツェが素敵です。
掛け時計を購入しました。アキッレ・カステリオーニの掛け時計、その名もFirenzeフィレンツェ。イタリアデザイン界のマエストロの一人、カステリオーニのウォールクロックは、1965年にフィレンツェのStrozzi(ストロッツィ)宮殿で開催され
[博士課程]海外留学のメリットは? ②大学の研究戦略を知ること
ぼんじょるの。羽山です。前回、博士課程における海外留学のメリットの1つをご紹介しました。もう一つ、最近気がついたこととして、これは面白いなという視点をご紹介したいと思います。>関連記事博士課程での留学メリット その② 大学の研究戦略驚いたの
ぼんじょるの。羽山です。博士課程に進むことの意味自体が、日本では非常に疑問視されたりもします。(苦労して進んでも就職口がないだとか、博士在学中も厳しい生活が予想されるなど、博士過程のネガティブな話は、残念ながら枚挙に暇がありません。。)そん
韓国ドラマ「愛の不時着」はなぜ人を魅了するのか?売上高史上最多を叩き出す韓流ドラマのマーケティング戦略
今大人気のの韓国ドラマ「愛の不時着」を夫婦でイッキ見しました^^;これまで韓国ドラマといえば、2002-3年ごろ韓流ブームの火付け役となった「冬のソナタ」を当時どはまりしていた母親に付き添って横でながら観していた程度だった僕ですが、今回は、
スケジューリングはとても大事だとあらためて認識しています。特に、マルチタスクが進行してくると、優先順位をつけつつ、スポットスポットではいってくる仕事も含めて対処できるようにしなければなりません。様々なマルチタスクに対処するべく、自分のやるべ
研究テーマの育て方 -研究テーマ設定の時点で『育てること』を強く意識すること-
研究テーマが、なんとなく見えてきた。そう思っているのに何故か、不安が拭えません。一歩前に進む上での、もやもやした不安は、いろいろな角度から訪れます。先行研究のレビューをするにつれて、『ああ、ただの僕の勉強不足だった』『知らなかった』とうこと
『鬼滅の刃』が大好きです!終わってしまうのがとても悲しいですね。。昨年の年末にイッキ見して、そして、コロナ禍の中、Netflixで二度目のイッキ見をししてしまいました。初めてみたときの衝撃はすごかったー。これまでのジャンプアニメとは違う空気
良質なリサーチ・クエスチョンとは?迫真性、挑発性、継続性がある問い。
ようやく、初回の研究計画のポスタープレゼンが終わりました。今回の取り組みの姿勢や効率化への課題、死ぬほど追い詰めるなどの身の入れ方など、様々な研究の基本動作・基本姿勢についての課題も見えてきました。と同時に、最も刺激的なのは、やはり同僚のプ
『博士課程は修士課程の延長』と考えていると、ちょっと方向性を誤るかもしれないという話。
Design Research Methodologiesの講義で、デザインの博士課程に入った学生向けの手ほどきがなされた際、2つの活動の違いを教授が説明されていました。このことは、授業を受けた際には、なんとなく頭では理解された程度でした。
[ミラノ工科大学流研究の極意]人類の知識に貢献するか、世界を変えるか
研究計画を考え始めて、数ヶ月が経ちました。博論を仕上げるまでの全体像を描いて、ポスター形式にまとめあげて、プレゼンテーションをするという課題がでました。リサーチの目的から始まって、問い、リサーチメソッド、そして期待される効果など、しっかりと
デザイン・リサーチの思考様式① −問いと知識の海の反復運動−
博士論文は、プランニングが大切といいます。とりわけ、リサーチ・クエスチョンの設定は肝です。Defining your research question(s) is probably the most important step to b
北欧スカンジナビア起原の参加型デザイン(Participatory design) の歴史 Pelle Ehn(ペレ・エーン)の講義より
User centered Innovationの講義で、参加型デザインの歴史についての講義がありました。参加型デザイン(Participatory Design)は、デザイナーなどの"クリエイティブクラス”の人たちだけではなく、
コロナ後のビジネスはどう変わるのか? ミラノ工科大学/ストックホルム商科大学ロベルト・ベルガンティ教授のウェビナー「Business in the New Normal」
イタリアでロックダウンがなされて以降、2ヶ月近くが立ち、少しずつ落ち着きを取り戻してきているようです。5/4には、ロックダウンが少しずつ緩和され、コロナ後の世界へと歩みだそうとしています。そんなコロナ後の世界を、欧米では、「New Norm
デザインに理論は必要なのか?ケン・フリードマンの論文から考える
デザインに理論は必要なのでしょうか。この問い自体、非常に議論を呼ぶものでしょう。あるデザイナーやデザインの研究者は、デザインに理論はいらないというでしょう。デザインとは、感性であり、芸術であり、経験が大切だからだと。デザイン学者のKen F
誰に向けた論文なのか? −博士論文を書く上で、イタリアで学んだとても大切なこと−
『博士論文を書くとは、どういうことなのか。』博士課程に入って、まず問われること、そして在学中問われ続けることが、こんなシンプルな質問です。このシンプルな問いは、シンプルであるがゆえに、奥が深いです。どれくらい奥が深いかというと、この問いだけ
いつもカフェ好きのイタリア人。ちょうどスモーカーが一服行くかのように、イタリア人はちょいちょいカフェに行く。カフェといっても、日本でのチェーン店カフェ文化と違い、1杯のほんの少しのエスプレッソを飲む程度。そこでは10〜20分のちょっとしたコ
最近は、iphoneなどスマホで写真を撮ることが増えました。instagramなどでは、スマホで写真を撮ってそのままアプリでアップすることもできて、手軽で便利です。フォロワーが万単位でいるようなinstagrammerなんかは、商品写真を撮
左手ポートレートの魔力。ぐっと効果を発揮するアイスブレークの秘密。
初めての出会い。互いに自己紹介をしますよね。そんな時、アイスブレークはとても大切ですね。ここで紹介したいのは、「美大ならでは」の発想のアイスブレークです。「左手ポートレートの魔力」のご紹介です。 壱. ペアを作り、紙とペンを用意するグループ
Good Design Exhibition 2016 レポ
グッドデザイン賞2016の展示会@六本木に行きました。個人的に面白かったアイテムをご紹介します。1. Panasonic "IT"パナソニックさんのコードレススティック掃除機”iT(イット)”。名前が可愛いですよね(^^
「世代が違うと、文化が違う。よって、違う世代の人は何を考えているか分からない。」こういうことは、よくあることですね。僕は所謂「さとり世代」と言われる世代です。よく分けの分からない世代として取り上げられる、その世代でしょうか。「さとり世代」と
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