それは、真紀が中学1年生のとき、祖母の死去から始まった真紀の家では両親が共働きで、祖父と幼い兄弟がいた真紀が大好きな演劇部をやめて、祖母の代わりに祖父と兄弟の面倒を見ることになった毎朝4時に起床し、両親と兄弟の弁当作りと朝食づくりそれが終わると洗濯、掃除をやり、学校へ行く学校へは行くが、朝からの家事で疲れ果てては、居眠りをしてしまう授業に身が入らないのだ学校が終わるとすぐに家路につく夕食の買い物、...
康夫は産まれてから、両親の愛情をたっぷり注がれて育った小、中、高校と何の不自由もなく育ったしかし、兄弟という存在を知らず、一人というのはただ漠然としてそんなものだろうと思っていたまた、兄弟がほしいとは一度も思わなかった高校1年のある日、同級生の和幸の家に遊びに行った和幸には、妹2人という兄弟がいた康夫は和幸の家に上がると「これが俺の妹、兄弟だよ」と紹介されたしかし、康夫はまだ、しっくりとはこなかっ...
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