📌人の道を説き、愛や慈しみを語る宗教の歴史の実態は、専ら権威と排他を増幅させてきただけである。どの時代をとっても戦争の土台、残虐の歴史を含んでいる。信仰の清らかさを謳う舞台裏は、単に傲慢と差別と憎悪の博物館である。それでも人々は、信仰する。清らかな幻想に救われたいのだ。神が存在するかしないを、考えてみようとは思わない。分からない。だが、人間の顔をした神や神の子がいたという、その言い方は馬鹿臭い。神の子出現前の万年を超えて存在した人々を、人間の基本を持たない夥しく未開な存在だとするのだろうかと、問いたい。宗教者たちが、自らを気高い伝承者らしく装うのが滑稽である。宗教行為に、仰々しい舞台を設けて、いちいち儀式を重んじるという事が、既に、伝承はそうした演出がなければ説得力を持たないという事を示し...2024/06/04