私、失敗しないので…は、ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の主人公の決め台詞ですが、ラクーンは失敗することもあります。2つのプレミアム、78+14と78+16を6本ずつカバーリングをしようとした矢先に見つけてしまいました。 フォーミングの最中に振
ほぼ毎日リードを作っているか、調整しているか、あるいはリードに悩んでいるアマチュアバスーン(ファゴット)奏者が、ほぼ毎日日記を更新しています。
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私、失敗しないので…は、ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の主人公の決め台詞ですが、ラクーンは失敗することもあります。2つのプレミアム、78+14と78+16を6本ずつカバーリングをしようとした矢先に見つけてしまいました。 フォーミングの最中に振
定番のRaccoon Gold は常に作り貯めが必要なので、まずはプッペ貯金を殖やしていますが、完成リードの在庫も枯渇してしまったので完成リードの在庫も作り始めます。その一方で昨年来挑戦しているトゥーネマンとクノッヘンハウワーのプッペにも手を付けなければと、気が急か
1942年生まれで満82歳ということで、大変残念なのですが、致し方ない年齢なのかとも思います。スポーツ選手は現役を引退すると「評論家」になるケースがしばしばありますが、演奏家は演奏が続けられる限り生涯現役(を目指します)。ポリーニは昨年秋まで公の場で演奏を続
作ったリードを褒められると嬉しいものですが、いつもそう上手く行くとは限りません。ナイスショットは気持ちが良いのですが、なぜ良かったのか判らないことも多いのです。もし判れば常にナイスショットになる筈だからです。 高校一年の時、当時音大に進まれた先輩が練習
今年は1月までリード作りが激務で、年末年始と匠のところにマシンのメンテナンス(主に刃研ぎ)に行ってましたが、”幸いなこと”に2月は低調でした。”低調”で幸いとはこれ如何にということですが、2月は義父母の体調が”低調”でリード作りどころではなかったのです
Eric Arbiter の THE of CANE という本を講読したと投稿したところ、Raccoon Bassoon Cane のユーザーでもあるK氏より Abe Weiss の The Art of Bassoon Reed Making というバスーンリードの作り方を懇切丁寧に解説したDVDをお借りすることになりました。 Eric Arbiter は
お借りしているクノッヘンハウワー型のシェイパーで型取りしたケーンをフォーミングしたところまでは既報の通りですが、ようやくカバーリングまで辿り着けました。こうして眺めてみると、振動面のサイドのラインが先端に向かってドンドン開いているのが判ります。 参考の
バスーンリードのカタチはザックリ言うと、振動面:上底15 - 16 mm、下底 8 - 9 mm、高さ 26 - 28 mm の台形とシャフト:横 8 - 9 mm、縦 28 - 30 mm の長方形が組み合わさっていて、シャフトの上辺と振動面の下底が一体的に接しているといえます。特殊なリードでない限り
何だか最近調子が芳しくありません。とにかくケアレスミスと原因不明の”事故”があって悶々としていました。ガウジング済カマボコ型ケーンを密度や硬度別にストックして、そこから”製作”に入ります。 まずはシェイピングです。120mmサイズのストレートシェイパーに118m
大学の授業で「原書購読」という科目がありました。主に外国語で書かれた「経済原論」や「憲法論」などを1冊まるまる読み合わせをするような授業でした。外国の有名な学者が著した「教科書」を丸ごと読むことで、「いいところ取り」ではなく、その学者の行間も含めたすべ
今年も管楽器専門店ダクの特別企画 大人のおさらい会を聴きに行ってきました。「オーケストラで活躍されている奏者の方々が、まるで"おさらい会"のように一人ずつソロを演奏するという演奏会」で今回が6回目ということでした。 出演者は、東京シティフィル副首席の石井
指揮者の小澤征爾が亡くなったとのこと。日本人として最初に世界で活躍した指揮者を失ったことは、世界の音楽界にとって大きな損失と言えます。 名指揮者には長寿の方が多く、指揮者は器楽演奏家より「楽」だから長生きするという皮肉をいうヒトもいますが、長生きしなけ
ここに7枚のGPSケーンがあります。6枚はFox #2 でシェイピングしたもので、1枚はFox - Knochenhauer でシェイピングしたものです。もちろん見分けは付くと思います。真ん中がKnochenhauerです。まぁFox #2はプロファイリングしたてだったので、色味でも区別はついたと思
友人であり顧客でもあるHさんよりFox 社製のストレートシェイパーをお借りしています。何でも某楽器店で80%引きで販売されていたそうで、これがいわゆるKnochenhauer モデルであったというわけです。この楽器店の特価販売のコーナーは具にチェックしていて、Rieger の Thu
リード作りは地道というか地味な作業の繰り返しで、一日中同じ作業を繰り返していると飽きます。材料は1枚1枚、1本1本違うので気を配る必要があり、飽きることはなく、毎日毎回新しい発見もある筈です。それでもしばしば”カッタルい”と感じることも事実です。 そこ
今回のVandorenは初めて試す材料ですが、丸材の時からその美しい外観に惚れ込み、またマシンでの作業中も高密度を期待させるような、手応えや削りカスに感心してきました。まだ硬度測定の結果を見てもこれまでのLavoro 材を上回る合格率にウキウキしていたのは事実です。
ようやくVandoren を硬度測定まで漕ぎつけることができました。硬度19までの材料が124枚獲れたので、確率は124 ÷ 228( 57 x 4 ) = 54.84% となりました。先に加工・選定の終わっているLavoro 2023 が49.58 % なのでVandoren の方がLavoro 全体的にはより硬い傾向にありま
ということで、今日はピアかピカになったガウジングマシンでVandorenのガウジングに進みました。が、早速挫折。巧みのところで再設定をしたのでそのまま削り出したところ、トラブル続出となってしまいました。(涙) ガウジングマシンの設定には何枚かケーンを犠牲にしな
12月に続けて今月も匠のところでマシンの刃を研いで頂きました。昨年はカマプロ(カマボコ型プロファイルド)ケーンの注文が集中したのでプロファイリングマシンの刃の損耗が平時より進んだためです。プロファイリング作業は表皮直下のもっとも硬いカルシウム層を削るので
金曜日にフォーミングした6本をカバーリングし、新たに6本フォーミングしました。ミートソースを鍋一杯煮込みながらなので仕方がないと言えば、仕方がないのですが、コツコツ進めることが大事かと。変わり映えのしない写真も変わり映えしないからこそ意味のある時もある
先日、とあるアマチュアオーケストラの演奏会を聴きに行きました。さて、その演奏会ではプログラムの前半と後半で2曲コントラバスーンが使われていました。そしてそれらの2曲は別の奏者、つまり2人で使ったということです。前半のプログラムが終了し、休憩時間になりま
昨日は、カマボコ型ケーンのシェイピンク、プロファイリングを進めたので、今日はフォーミングです。それと並行して、月末納期のプレミアムをティッププロファイリングマシンで削りました。今日はこれらも Day 1 スクレーピングに進めます。 現在モニター募集はしていない
昨日フォーミングをした、プレミアム8本に今日はカバーリングをしました。ラクーンでは糸巻きターバンに換えて熱収縮チューブを使っています。 まずプッペの針金3本を締め増しします。この時大事なことはマンドレルを所定の位置に差したまま行うことです。そしてしっか
昨日プロファイリングしたケーンをフォーミングしました。まずはケーンを1時間ほど水に浸します。そしてカラー部の厚みを計測し、0.90 mm - 0.87 mm になっていることを確認します。厚みが0.90 mm を超えている時は、ナイフ、ヤスリなどを使って目標値になるよう調整しま
月末納期のプレミアムを少しずつ作り始めています。昨日はかまぼこ型ケーンをシェイピングして、今日はプロファイリングまで進めました。ご希望は密度78,硬度14なのですが、ほとんど出て来ない希少なケーンです。 今回のロットでは4枚あったのですが、1枚を除いて
先週は、3年越しのProject B Orchestra 第九@サントリーホールが実現しました。もともと2020年4月の予定でしたが、流行り病のため9月に延期、それでも状況は改善せず、2021年5月に延期。ところがやはり合唱付きはNGとのことで、曲目を悲劇的序曲と「運命」に
素晴らしいテクニックとセンスの良い音楽性に魅了された夜になりました。天井は低く、客整数100の狭いホールが満席となり、いよいよポストコロナなのだと感じさせるコンサートになりました。バスーンアンサンブルは数多くありますが、いろいろな意味で抜きん出たグルー
ゴールドを20本まとめて仕上げて、今日は耐水ペーパーでコスメティックな仕上げをして除菌乾燥に回しました。そして手を休ませるまもなく、別のゴールド5本を仕上げ。これは明日、耐水ペーパー、除菌となります。最短で月曜日出荷の予定です。 そして別のプレミアムに
一昨日は時間管理が上手く行かず、予定の作業が思う様に進みませんでしたが、昨日は天気に恵まれ悲観的な見通しを上回る成果を上げられました。 第一には天気です。高気圧さえあればどうにかなります。気圧が低いと、吸える息の量が減るので、それだけでもリードが重く感
色々と計画していましたが、計画通りにはなかなか進まないものです。結局20本のDay 2 スクレーピングをしたところで時間切れになってしまい。その他に12本ほどのDay 3 スクレーピングはお預けとなってしまいました。 まぁそれでもプレミアムの一部出荷、リード材の発
菜種梅雨の影響で、リードの仕上げが滞っていますが、一本ずつ仕上げて渋滞を解消していきます。昨日は朝から本降りで、「予報と随分違うじゃねぇか」と一日が始まりました。午後には雨が上がると言う予報も少し外れ、夕方近くになってようやく晴れ間が見えました。 そこ
桜も満開かと思いきや雨が続きます。ちょうど季節の変わり目で、冬の間日本列島を覆っていた高気圧が北上してしまい、気圧の谷がやってきて、そこに前線が停滞しやすくなるそうです。WBCも日本ではドーム球場であったので日程に影響がでなくて良かったと思います。春雨、春
朝は晴れていて日差しも力強かったのですが、午後になると曇り出して、夕方には雨が降ってしまいました。午前中に昨日ティッププロファイラーで削ったゴールド12本のDay 1 スクレーピングをし、午後はFox 950用のプレミアム6本の仕上げをする予定でした。 午前中は予定
今日は午前中から雨模様なので、仕上げ作業はお休みしました。「XX殺すにゃ刃物は要らぬ、雨の三日も降れば良い」とは昔言われた言葉です。屋外で作業をする仕事は雨が続くと仕事にならないということです。かつてはXXに当てはまる職業もたくさんありましたが、現在は機械
今月の下旬納期のプレミアムが佳境に入ってきました。他にバックオーダーが溜まってしまっているので、ちょっと手を付ける時間がなかったので仕上げ作業が遅れてしまいました。ところが「久しぶり」にリードに触ってみると「熟成」が進行していて良い感じになっていました
年度末のためか、新学期に備えてなのか理由はわかりませんが、なぜか注文が殺到しています。殺到というのは大袈裟ですが、4月末納期まではほゞほゞフル稼働の予定です。あまりたくさん作るとマシン類のメンテも必要となるので少しだけ心配ではあります。 昨日は母校の定
先日WBCの試合後のインタヴューでダルビッシュ選手が、「プレッシャーなんて自分で作り出すもの。(それに負けないために)しっかり準備をするだけ」と言っていました。確かに演奏する時もプレッシャーを感じたり、緊張したりしますが、それは自分の準備不足なのかもしれま
そろそろ仕上げ作業に取り掛からなければならないリードもあるのですが、雨が降りそうでまだ降らない曇よりとした天気で、気圧も下降気味なのでリードの振動面には触らないようにしています。 そういう日は仕込み作業です。フォーミングまでの作業なら天候の影響は殆どな
先週は季節が進んだせいか、ちょっとスランプ気味になりましたが大丈夫です。リードの神様のご加護は続いています。 まず、先日ティッププロファイラーで先端を削ったFox 950 用のプレミアムの Day 1 スクレーピングをしました。先週は密度80 近辺の超高密度ケーンと格闘
先週末に発送予定のリードが仕上がりませんでした。ソメイヨシノの開花情報も聞かれるほど暖かくなってきましたが、これらのリードに取組んだのはまだ寒い日でしたので、季節は確実に動いています。梅雨時もそうですが、その最中よりもその前後の変わり目の方がリードを仕