先日の日曜日は、不定期開催のHurry & Company 公演でした。ホールの夜枠だけを借りて、ステリハを軽くやってすぐに本番というコンセプトです。室内楽だったり、おさらい会形式だったり、室内オケだったり、演目もクラシックだったり、ジャズだったり。企画、立案、人集め
ほぼ毎日リードを作っているか、調整しているか、あるいはリードに悩んでいるアマチュアバスーン(ファゴット)奏者が、ほぼ毎日日記を更新しています。
バロック時代あたりから6曲セットのソナタ集などが多いと思います。何故なのか?調べたのですがよくわかりません。グレゴリオ暦が1年を12か月、1日を24時間にしたためその約数が好まれているという説もあります。三位一体の3とか東西南北や春夏秋冬の4など。 では6は
この1週間で、リード15本、コントラ5本を出荷。年産300本体制から考えれば約2倍のペースです。基本的に一週間のうち二日をリード作りに充てているのですが、なかなかまるまる一日をリード作りに割くことも難しいのが現状です。 そこで毎日ではありませんが、曜日に関わら
演目は事前に知らせていたのが、ファッシュのソナタ、ウェーバーのアンダンテとハンガリー風ロンド、ケックランとサン=サーンスのソナタでした。ドイツのバロックと初期ロマン派、フランスの後期ロマン派と近代という組み合わせで、様式感をどのように演奏し分けるのかとい
リード作っていると色々と事故はつきものです。最悪の事故は2007年の春にカッターナイフで左手人差指を切ってしまったこと。その時は救急外来のある近所の外科病院にタクシーで駆け付け、2針縫ってもらいました。 物理的な痛みもそうですが、日常生活の不自由さが痛かっ
リードを作っている時は、「ゾーンに入る」感覚が偶にあります。偶々では困るので、屡々になって欲しいのですが…。それで、このゾーンに入ると、リードを見ているだけでどこをどう削る?調整する?のかわかってしまいます。 5本完成させるために6本仕掛けていましたが
寸暇を惜しんでという表現が正しいのかどうかわかりませんが、リード作り以外の用事が多すぎるのでそんな感じになってしまっています。昨日も午後から夜にかけて出かける用事があったので、午前中のわずかな時間に2ロット分のカバーリングをしました。 ゴールドとプレミ
先日、匠のところでティップ・プロファイラーとプロファイリングマシンの刃を研いで頂いた時のこと、匠がふと「私は不器用で下手なんです。でもだから丁寧に仕事をしている」と漏らしました。普段から「これができるのは私しかいない」などと豪語している匠にしては、意外
ラクーンバスーンリード、大変ご好評をいただきありがとうござます!もともと少ない生産能力の限界を超える状態が続き、5月末時点で約ひと月分の注残があります。ご注文をいただいた皆様には大変申し訳ないのですが、出来上がり次第順次出荷してまいりますので、今しばら
IDRSに季刊誌が届きました。volume 47 0 Number 1 (2024)
International Double Reed Society の会報というか季刊誌が届きました。このIDRSはInternational といっても殆どアメリカ人のアメリカ人によるアメリカ人の為の協会で、ひとりでも外国人がメンバーになればInternational を名乗る、アメリカ人のエゴというか尊大さがうか
本当にたくさんのご注文を頂いてありがとうございます。4月と5月はこれまでの平均生産数の2倍強のご注文を頂いております。そのため納期が少し後ろにずれ込むことになり、申し訳ない気持ちでいっぱいです。 並ファゴに加え、コントラも生産が滞ってしまっています。リ
理想的な数値と言っても人間ドックで算出される尿酸値とか血糖値とかではなく、バスーンのリード材についてです。リード作りの成功のカギの90%は、リード材によるものだという「教え」を実験するべく、4年間にわたって丸材から作って来た途中経過みたいなものです。 リー
リサイタルの概要: 2024年4月29日(祝)汐留ホール 13:30 開場 14:00 開演1)テレマン:12のファンタジーより第5番2)ドゥヴィエンヌ:ファゴット四重奏曲第1番3)モーツアルト:ファゴット四重奏曲第1番 K.285(原曲:フルート四重奏曲 ニ長調)♫休憩♫4)J.S.バ
何気なく”X"(旧Twitter)を見ていたら、東京音大オーケストラアカデミーの柿崎祐氏のポストに目が留まりました。「リニューアルしたヤマハのファゴットをお迎えしました!」とありました。柿崎氏は楽器を新調されたようですが、そのヤマハが「新モデル」のようです。http
私、失敗しないので…は、ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の主人公の決め台詞ですが、ラクーンは失敗することもあります。2つのプレミアム、78+14と78+16を6本ずつカバーリングをしようとした矢先に見つけてしまいました。 フォーミングの最中に振
Raccoon Gold の他に2つのPremium とコントラやり直しが同時進行中で他にもトゥューネマンやクノッヘンハウワーも
定番のRaccoon Gold は常に作り貯めが必要なので、まずはプッペ貯金を殖やしていますが、完成リードの在庫も枯渇してしまったので完成リードの在庫も作り始めます。その一方で昨年来挑戦しているトゥーネマンとクノッヘンハウワーのプッペにも手を付けなければと、気が急か
1942年生まれで満82歳ということで、大変残念なのですが、致し方ない年齢なのかとも思います。スポーツ選手は現役を引退すると「評論家」になるケースがしばしばありますが、演奏家は演奏が続けられる限り生涯現役(を目指します)。ポリーニは昨年秋まで公の場で演奏を続
作ったリードを褒められると嬉しいものですが、いつもそう上手く行くとは限りません。ナイスショットは気持ちが良いのですが、なぜ良かったのか判らないことも多いのです。もし判れば常にナイスショットになる筈だからです。 高校一年の時、当時音大に進まれた先輩が練習
今年は1月までリード作りが激務で、年末年始と匠のところにマシンのメンテナンス(主に刃研ぎ)に行ってましたが、”幸いなこと”に2月は低調でした。”低調”で幸いとはこれ如何にということですが、2月は義父母の体調が”低調”でリード作りどころではなかったのです
Eric Arbiter の THE of CANE という本を講読したと投稿したところ、Raccoon Bassoon Cane のユーザーでもあるK氏より Abe Weiss の The Art of Bassoon Reed Making というバスーンリードの作り方を懇切丁寧に解説したDVDをお借りすることになりました。 Eric Arbiter は
お借りしているクノッヘンハウワー型のシェイパーで型取りしたケーンをフォーミングしたところまでは既報の通りですが、ようやくカバーリングまで辿り着けました。こうして眺めてみると、振動面のサイドのラインが先端に向かってドンドン開いているのが判ります。 参考の
リードのシェイパーというか、リードのカタチについて考えてみる。
バスーンリードのカタチはザックリ言うと、振動面:上底15 - 16 mm、下底 8 - 9 mm、高さ 26 - 28 mm の台形とシャフト:横 8 - 9 mm、縦 28 - 30 mm の長方形が組み合わさっていて、シャフトの上辺と振動面の下底が一体的に接しているといえます。特殊なリードでない限り
何だか最近調子が芳しくありません。とにかくケアレスミスと原因不明の”事故”があって悶々としていました。ガウジング済カマボコ型ケーンを密度や硬度別にストックして、そこから”製作”に入ります。 まずはシェイピングです。120mmサイズのストレートシェイパーに118m
大学の授業で「原書購読」という科目がありました。主に外国語で書かれた「経済原論」や「憲法論」などを1冊まるまる読み合わせをするような授業でした。外国の有名な学者が著した「教科書」を丸ごと読むことで、「いいところ取り」ではなく、その学者の行間も含めたすべ
今年も管楽器専門店ダクの特別企画 大人のおさらい会を聴きに行ってきました。「オーケストラで活躍されている奏者の方々が、まるで"おさらい会"のように一人ずつソロを演奏するという演奏会」で今回が6回目ということでした。 出演者は、東京シティフィル副首席の石井
指揮者の小澤征爾が亡くなったとのこと。日本人として最初に世界で活躍した指揮者を失ったことは、世界の音楽界にとって大きな損失と言えます。 名指揮者には長寿の方が多く、指揮者は器楽演奏家より「楽」だから長生きするという皮肉をいうヒトもいますが、長生きしなけ
ウォーリーを探せ!じゃないけどFox #2とKnochenhauerの違いって見て判るものですかねぇ。
ここに7枚のGPSケーンがあります。6枚はFox #2 でシェイピングしたもので、1枚はFox - Knochenhauer でシェイピングしたものです。もちろん見分けは付くと思います。真ん中がKnochenhauerです。まぁFox #2はプロファイリングしたてだったので、色味でも区別はついたと思
Knochenhauer Shaper(クノッへンハウワー)
友人であり顧客でもあるHさんよりFox 社製のストレートシェイパーをお借りしています。何でも某楽器店で80%引きで販売されていたそうで、これがいわゆるKnochenhauer モデルであったというわけです。この楽器店の特価販売のコーナーは具にチェックしていて、Rieger の Thu
リード作りは地道というか地味な作業の繰り返しで、一日中同じ作業を繰り返していると飽きます。材料は1枚1枚、1本1本違うので気を配る必要があり、飽きることはなく、毎日毎回新しい発見もある筈です。それでもしばしば”カッタルい”と感じることも事実です。 そこ
そして再度Heinrich 先生にご登場頂いて密度測定!結果は如何に?
今回のVandorenは初めて試す材料ですが、丸材の時からその美しい外観に惚れ込み、またマシンでの作業中も高密度を期待させるような、手応えや削りカスに感心してきました。まだ硬度測定の結果を見てもこれまでのLavoro 材を上回る合格率にウキウキしていたのは事実です。
Vandoren 1kg をガウジング、硬度測定まで進んだ!
ようやくVandoren を硬度測定まで漕ぎつけることができました。硬度19までの材料が124枚獲れたので、確率は124 ÷ 228( 57 x 4 ) = 54.84% となりました。先に加工・選定の終わっているLavoro 2023 が49.58 % なのでVandoren の方がLavoro 全体的にはより硬い傾向にありま
ということで、今日はピアかピカになったガウジングマシンでVandorenのガウジングに進みました。が、早速挫折。巧みのところで再設定をしたのでそのまま削り出したところ、トラブル続出となってしまいました。(涙) ガウジングマシンの設定には何枚かケーンを犠牲にしな
12月に続けて今月も匠のところでマシンの刃を研いで頂きました。昨年はカマプロ(カマボコ型プロファイルド)ケーンの注文が集中したのでプロファイリングマシンの刃の損耗が平時より進んだためです。プロファイリング作業は表皮直下のもっとも硬いカルシウム層を削るので
金曜日にフォーミングした6本をカバーリングし、新たに6本フォーミングしました。ミートソースを鍋一杯煮込みながらなので仕方がないと言えば、仕方がないのですが、コツコツ進めることが大事かと。変わり映えのしない写真も変わり映えしないからこそ意味のある時もある
オケ活の原点は高校のオケで、何と指導者なしの自主運営だった。
高校のオケに入部したのは47年も前のこと。正式な部活なので部長先生はいらっしゃいましたが、合宿と演奏会の時くらいしかお目にかからなかったような気がします。しかも音楽とは恐らく無縁の社会科の先生でした。この高校はいわゆる「全日制普通科」だけで、「音楽科」な
ようやくHarry's Special に取り掛かることができた!
なんだかんだ3か月が経過してしまいましたが、ようやくHaurry's Special に取り掛かることができました。ご要望はザックリというと「口唇」への負担を優しく、ということなのですが、同様のご要望は各方面から頂いているので、最近はどのリードもその点を気を付けています
昨年12月に比較的大量のGPケーンの注文を頂いたのですが、年末は手を付けられませんでした。第一の理由はマシンメンテのタイミングです。シェーピングしたケーンをプロファイリングマシンで削ると、大体100~150枚くらいで刃を研いで頂いていますが、カマボコ型の場合は80
Vandorenの丸材1kg、薪割り ⇒ ギロチン ⇒ プリガウジ 終了!
2021年9月に注文した丸材が入荷した旨、連絡を受けたのが2023年11月、受け取ったのが12月、発注から受け取りまで2年3か月を要しました。受け取った丸材は清潔ですべて約16cmにカットされていました。そして見た目も美しく、1本1本が正円に近い円筒形で外見は完璧でした。
2023年に仕入れたLavoroの丸材3kg、カマボコまでの加工と選定終了!
昨年仕入れたLavoroの丸材3kgをすべてかまぼこ型ケーンまでの加工を終了するとともに選定を終了しました。今回の「3kg」は179本の丸材があったので、4分割すれば716枚のケーンになりますが、収穫できた355枚は、49.58%に相当するので約半数を破棄したことになります。これ
これまでは演奏会やCDなどで聴けるポストモダンスタイルについて考えてきましたが、今回は自分の演奏体験です。 最初は2006年にY崎H太郎先生でベートーベンの第九を演奏した時です。Wオケ(早稲田ではありません)ベーレンライター新版の1stバスーンのパート譜は24ページ
ポストモダンスタイルとは、一義的には「当時」の演奏スタイルを現代の楽器で演奏するということですが、モーツアルトやベートーベンの頃の演奏は音としての記録が残っていないので、当時の楽器や教則本その他文献等によって辿ります。 弦楽器は、バロックから古典派、そ
4.ポストモダンスタイル ポストモダンスタイルという言葉を意識して演奏を聴くきっかけになったのは、ジンマン+トーンハレのベートーベン全集でした。ベーレンライター新版に拠るとのことがCDに書き添えてあったので、スコアと共に資料的意味合いで購入して聴きました。
自分用のコントラリードは、この先1年分くらいは間に合っているのですが、ちょっと思うところがあって年末から2本ほど実験用に作り始めました。ちょうど一昨年に仕入れたコントラ用のケーンが残り2枚になったところで、注文が入り新たにケーンを発注したタイミングでし
ポストモダン奏法を考えるために、その前にある3つのスタイルを考えてみます。1. ロマン派スタイルフルトベングラー、トスカニーニ、クレンペラー、クナッパーツブッシュ、ブルーノ・ワルターなどの第二次大戦前までの録音というとことになるのでしょうか。まさに大指揮
久しぶりにHeinrichを使ってケーンの密度(比重)測定をしました。まずは硬度18のケーンから。硬度18は合不合格のボーダーライン上にあるので、密度によって選別をしたいからです。結果は下記の通り。硬度:18密度:枚数80:179:678:577:876:12
12月30日にガウジングが終了し、乾燥に少し手惑いましたが昨日と今日で全数の硬度測定が終了しました。生き残ったのは342枚で約半量を廃棄することになりました。勿体ない気もしますし、硬度が不足していてもシェイピングやスクレーピングで補えるのでは?とも考えます。
X(twitter.com)を見ていたら笛僧さん(チェコフィル首席フルート奏者、佐藤直紀氏)のポストに出会いました。頭の中でモヤモヤとしていたものが整理できたような気がしたので、以下全文を引用します。***********************************************クラシック音楽の演
12月30日に400枚近いケーンを一気にガウジングして、筏に積んで乾燥に入りました。ところが1月3日になっても一向に乾燥する気配がありません。積んであるケーンの上の方から数枚取り出して、手で持ってみても何だか乾燥していません。 ケーンの水分含有量を簡単に計測でき
リード始めは、硬度測定!?.............................ではありませんでした。
リード研究事始めは、12月30日に頑張ってガウジングをかけた約380枚のケーンの硬度測定を予定していました。が、ケーンの乾燥が思いのほか進んでいないようなので硬度測定はあと1-2日お預けにすることにしました。空気自体は乾燥しているのですが、気温が低いのと5枚単位で
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします!
昨年も多くの方々にこのブログを訪問して頂きまして、ありがとうございました。2020年1月にブログを始めてから1,448日、投稿数1,135で、延べ訪問者数33,000人以上になりました。日本のバスーン人口は15,000人くらいと言われているので、分母の小ささを考えれば非常に多くの
今年は注文が多く、年初に仕込んだ材料が殆ど枯渇する状態になりました。それは予見できたので、早めに丸材を手配していたのですが、注文に追われて新たに仕入れた丸材の加工、選定が滞ってしまっていました。 マシンの刃の摩耗も激しく、本日380枚ほどガウジングをしたと
リードを作っていてしばしば悩むのが仕上げ作業です。最後にどこまで追い込むのかということです。そのリードの使用目的が明確であれば、その目的が達成されるようになるまで追い込むことが可能になりますが、自分用のリードでない場合は悩ましいところです。 というのは
今年の納品の最後となるリードがようやく整いました。年末まで自分が追い込まれてしまった理由を探せばいくらでも出てくるのですが、お約束を守ることができそうで安堵しています。今年は春先から注文が多かったのですが、10月以降は生産能力MAXの状態が続いていました。
所属するWオケ(Wagner Society OB Orchestra)は、通常は土曜日の夜枠に定期的に練習やリハーサルが計画されていますが、今日は何故か、午前枠にシフトしてしまいました。 ところが今日の午前枠は、別のGオケ(Orchester Gesänge)の練習が決まっていたので、Wオケの皆
10月以降生産が追い付かない状態が続いています。ラクーン・ゴールド、プレミアム、コントラ、ケーン(カマプロ)とフルレンジでご注文を頂いており大変ありがたい状況です。ただカマプロの注文が大量に入ると、プロファイリングマシンの刃がすぐに鈍ってしまいます。 そ
先日今年最後の本番が終わり、次は1月13日(土)にミューザ川崎でマチネです。メインディッシュはドボ8なのですが、所属オケのバスーンセクションではあまり人気がないからか、誰も手を挙げないのでパートトップとして1st バスーンの席に座ることになりました。 ドボルザ
今日は昨日やり残したDay 1 スクレーピングから始めました。が、よく見ると1本だけティッププロファイリングし忘れているリードがあるではありませんか!いやだいやだ、歳をとるのは嫌だ!さてどうするか、全部マニュアルでで削ってしまうか、この1本のためだけにマシン
朝からリード作り中心の一日でした。まず昨晩寝る前に補充用にシェイピングしたラクーンゴールドのケーンをプロファイリングマシンで。寝る前にシェイピングして水に浸ければ、朝からプロファイリングができるので効率が良いと思っています。 そしてコントラのフォーミン
注文が多いと言ってもたくさん作られている方々の10分の1程度なのですが、「作る技術」が圧倒的に劣っているため「大忙し」となっております。つまり並行していくつもの工程を一日で行っています。 丸材から加工し、すべての材料の硬度や密度を測定し、ケーン1枚1枚
ということで、カマプロ(かまぼこ型プロファイルドケーン)のプロファイリングから着手。実際には昨日から作業をしているのですが、宵越しとなってしまいました。理由はいくつかあるのですが、最大の理由はマシンの刃の摩耗です。 マシンの操作は余計な力を入れて作業を
とは言っても大した数ではありません。売れっ子のリード職人差は月産300本と聞きましたが、それでは毎日朝から晩までリードと格闘しなければ達成できなので「ん~、ちょっとねぇ」という感じです。が、先日加茂先生と話をしたら「多い時はひと月に300本くらいは作っていた
記録を調べたら前回の関内詣では9月だったので3か月振りとなりました。前回は本当に暑い日で、帰りに利休庵で冷たい蕎麦を頂いたことを思い出しました。以前は1年に1回くらいだったので、関内詣でのあとは楽器が大きく「変わる」ことが実感されましたが、今回は僅か3
本当にフランス人の時間感覚は理解の限界を超えています。2021年9月10日にヴァンドーレン(Vandoren)の丸材を総輸入代理店であるノナカダブルリードギャラリー(野中貿易)に発注しましたが、ひと月後催促をしたところ2021年春に注文した方の分がようやく到着とのことでし
FACEBOOKに過去の思い出が出てきて、過去を思い出させてくれた。
2015年当時の悩みが如実に現れている写真。このころはフォーミング時にリードエンドがキレイに丸くならなったようです。それで第三針金の下にも針金を巻いていたのだと思います。実際に糸巻きをする時には外していたのですが、針金を4本巻く流儀もあります。 アムステルダ
昨日は忙しくてブログの更新もままならず、今日もリード作りに勤しむ。
先ずコントラは、リードの先端を切り開いて上下左右のバランス取りから始めました。リーズンスタッフのティッププロファイラーは、コントラ用にも変換できるのですが、300対20なので変換しないことにしています。100対10なら変換するかも…。 先日Day 1 スクレ
先の投稿で、「他人が作ったリードを調整することはそれほど容易いことではない」と書きました。理由は「どんなリードでも作り手のコンセプトのようなモノがあって、それに逆らった調整は難しい」ということです。 これが正しい見解だとすると、ラクーンリードをお使いの
最近FacebookにあるGroup, "Bassoonists United"に John C Fordというヒトが投稿していたのですが、「フェニックスに住むあるバスーン奏者は、自分のリードを自分で作っていないと、それは本当のバスーン奏者ではない、という意見を持っています。中略 私はリード作りが得
まず先日フォーミングしたコントラリードに糸巻きをし、糸にトップコートを染み込ませ、糸が完全に乾くまでに、先日ティッププロファイラーで削ったリードにDay 1 スクレーピングを施しました。途中で2回トップコートを塗ったので都合3回です。コントラのコーティングは
月末ですが、来月へ積み残しの受注残がゴールド15本、コントラ5本あります。そして新たにゴールド15本の注文を頂きました。プレガウジング済のケーンの検品、硬度測定1、ガウジング、密度測定、硬度測定2と進めなければならないのですが、しばらくは完成リードの製作を優
ひと世代若い人たちと一緒に音楽を作れる喜びとともに昔のことを思い出しました。
いま所属するオーケストラでは、32歳年下のマエストロのご指導を受けています。本当に偶然なのですが、中高6年間娘と同級でした。実際には小学校時代の進学塾から同級生だったのです。そして昨晩の室内楽では、二重奏のお相手は娘と同じ歳で、六重奏のバスーンの相方とホル
このまま長期保存が可能になりました。ケーンには虫とか虫の卵とかいろいろと付着している可能性があります。丸材のままとか四つ割りをしたまま保存すると「虫食い」の原因にもなるので、保存の際にはなにか手立てが必要になります。 先日会った米国在住の友人(オーボエ
これで全数プレガウジング終了!前日の成果は336枚で、完全に乾燥したところでプレガウジングの出来具合で篩にかけます。残ったケーンを硬度測定して更に選別を進めます。今日プレガウジングしたケーンは明日以降井桁に組んで乾燥をさせ、同様に選別をします。 プレガウジ
元約3kgの半分、約1.45kg、約340枚をプレガウジング!
先日薪割り、ギロチンまで進めたケーンの約半量をプレガウジングしました。プレガウジングとガウジングは、ケーンの内側の比較的柔らかい部分を削るので、必ずしもケーンを水に浸す必要はありません。ということで、ケーンをサッと水に潜らせただけで作業を始めました。
老いては子に従えと言いますが、湯川紘恵さんという娘の同級生(中学受験をするときの塾から進学先の中高一貫校)のマエストロに振って頂いております。もうそれだけで何だか感無量で、色々な意味で素晴らしい仕事ぶりでした。そしてこの歳まで続けて来られたことに感謝し
いゃ~焦りました。久しぶりにバスーンの稽古をしようと思い、音階練習を始めた途端に何か変。音階を吹くことはできるのですが、Low F(F2)より下の音の発音というか反応が今一つだったのです。反応だけでなく、響きというか鳴りもいつもと違う感じでした。 まずリードを疑
ギロチン作業が終了しました。ここまで生き残った686枚のケーンをギロチンを使ってすべて118 mm に切り揃えました。120 mm がメジャーだと思うのですが、リードのシャフト部の長さは30 mm より短くする予定なので、ガウジングマシンのケーンベッドの長さを118 mm にした為
薪割りの後処理といってもお片付けのことではありません。4つ割りにしたケーンを選別しつつ、プレガウジングとガウジング作業に進めますが、プレガウジングの前にひと工程があります。これが何というかイライラする作業になります。 今回の丸材3Kgは179本あったので、4
先日入手した丸材の薪割りをしました。この作業、傍から見ていると楽しそうでストレス解消に見えるようで、弊研究所臨時職員が作業を申し出ました。薪割りを任せている間にフォーミングをすることができるので、効率アップ!と思いましたが、作業中に何回も呼び出されるの
フォーミング中に一日で2枚もケーンを割ってしまいました。リード製作中にケーンが割れてしまうことは「無いこと」ではないのですが、ここ数年割れることは稀です。しかも一日に2枚も割れてしまったことは、ショックです。しかもマンドレルを差しながらのフォーミング中
リードを噛む?噛まない?アンブシャーとアパーチュアの関係は?
バスーンを演奏する時は、口唇でリードを銜えて中に息(空気、呼気)を入れます。その空気がリードを振動させてバスーンの音の「素」を作ります。その時の口唇のカタチはアンブシャー(embouchuer)と呼ばれます。 アンブシャーをどう作るのかということは、色々な示唆が
音大でファゴットを専攻した、楽器店さんの担当者の方に質問したことがあります。答えは、「既製品を買うので、できればそのまますぐに使える状態まで仕上げた方がよいのでは」とのことでした。確かにそうだと思います。 買ってすぐに使えれば「当たり」ですし、少し手を
ヴォルフ社製のファゴティーノをお預かりしているので、お礼にリードを作ってみました。まぁ、貸して下さいとお願いしたわけではないのですが、それなりに勉強にもなりましたし、楽しむこともできたので。 理論的なサイズは判っているのですが、特に「幅」についてはボー
ファゴットリード・YAMAKAZUの山上和宏先生がお亡くなりになられたそうです。
元神奈川フィルハーモニー管弦楽団のファゴット奏者、またファゴットリード・YAMAKAZUの製作者でもある山上和宏先生がお亡くなりになられました。武蔵野音楽大学で山畑馨氏に師事されたのち、1982年に神奈川フィルハーモニー管弦楽団に入団され、2020年まで38年間在籍され
ストレートシェイパーのことです。日本ではフォールディングタイプのシェイパーが主流で、ストレートシェイパーはマイノリティですが、乾燥したケーンをそのままシェイピングできることは、ストレートシェイパーのメリットと言えます。 フォールディングタイプのシェイパ
9月12日に発注してあった丸材が9月30日に届きました。発注時に「追加料金を払ったのに、前回は細い材料が多かった」とコメントしたので、選別に時間がかかったのか、発送が9月23日と随分時間が掛かりました。その後はちょうど7日間で届いたことになります。 細いとか太い
ちょっとだけ涼しくなってきたので、まず気温とピッチについて考えます。音(波)は疎密波なので、気温が上昇すると音波=音速は速くなり、ピッチも上昇します。理由は空気は暖かいと膨張し、体積が増えて密度がが下がり、音波が伝わる時の抵抗が減るためです。 具体的には
暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、急に秋らしくなりました。秋分の日の前は秋の長雨状態で、大気が不安定だったので、大事なリードの仕上げは「我慢」をしました。今日ようやく湿気も抜け、初めて秋晴れとなり、「待った」甲斐があったというものです。 月末納期
リードは長持ちする方です。なので年間の消費量は精々20本くらいです。これで普段の基礎練習、リハーサル、演奏会本番を賄います。常に手許にはだいたい10本くらいあって、その時々の用途に合わせて名前を付けています。 基本的には売れ残りですが、昨年は「とある方」の
テナルーン(Tenoroon)は小型のバスーン(Bassoon)を指します。男声のバスに対するテノールということでしょう。写真はヴォルフ社のファゴッティーノ8です。8は通常のバスーンよりオクターブ高いという意味で、4であれば4度高い in F, 5であれば5度高い in G を差しま
先日「X」を見ていたら、オーケストラでの演奏中に「歳」を感じる時という呟きがありました。忘れ物は年齢に関係なくありますが、還暦を迎える頃が酷かった。楽譜だけでなく、コントラのボーカルを忘れたこともありました。 演奏中の問題はタンギングですが、こちらは今の
今年はカマプロの注文が多めです。いつもはシェイピングしてからプロファイリングするのですが、カマプロだとシェイピングしないでプロファイリングなので、プロファイリングする面積が約2倍になります。それだけ刃の摩耗も早くなります。 ケーンは表皮直下のカルシウム
このブログは、新型感染症で世界中が大慌てになった時期(2020年1月14日)に開設したので、1,337日が経ち、その間の投稿数は1,093本となりました。塵も積もれば何とやらでよくもここまで続いたなぁというのが実感です。 始めの2年間ほどは、毎日更新してしていましたが202
新発見ではないけど、コンスタントに出来る技が確定するのは楽しい!
リード作りは、丸材から始めると様々な工程があります。その中で、今日は皮付きのカマボコ型ケーンをシェイピング、プロファイリングの作業をしました。ラクーンではストレートシェイパーを使っているのでシェイピングが先です。 もちろんプロファイリングの後にストレー
台風13号が近づいて来たので、慌てて先日バインディングしたトゥーネマンをティッププロファイラーで削りました。リーズンスタッフのティッププロファイラーはパラメーターがたくさんあるのですが、今回はマシンで削る範囲を根元側に8 mm ほど延ばしてみました。 マシンで
横浜の関内駅と言えば横浜スタジアムですが、スタジアムに用があったわけでもありませんが、駅から徒歩2分ほどの利休庵という蕎麦處で昼食をいただきました。戦後の創業なので東京の老舗ほどの歴史はありませんが、それでも創業75年ですから老舗と言っても良いかもしれま
秘密はありません、丁寧に作るだけですと、言ってしまえばそれまでなので、少しだけ気を付けていることを投稿しようと思います。あくまでもRaccoon 流としてですので、他のやり方もあるでしょうし、他の流派から見れば邪道と言われるかもしれません。 まずは、シェイピン
先ずは朝になって水に浸け始めたカマボコ型ケーン6枚のシェイピングです。その後プロファイリングに進みますが、ケーンはまだ十分に水に浸かっていないので、別の作業を先に進めます。 一昨日にフォーミングしたラクーンゴールド6本のカバーリング作業です。まず針金
日本ファゴット(バスーン)協会主催のファゴットフェスティバル2023での成果が今頃になって、更にもう一つ加わりました。2日目だけ参加したのですが、K坂氏に会ってお話をし、リード交換、レジェンドアンサンブル、ヒストリカルバスーンアンサンブルを拝聴、そしてマスタ
今日はまず一昨日フォーミングしたトゥーネマン6本を糸巻きターバンに。最近はホットグルーと熱収縮チューブばかりなので、糸巻きのやり方を忘れてしまったかと思いましたが、大丈夫でした。高校生の頃、先生の許可を得て授業中にずっと巻いていたからでしょう。本当に変
リーガーのシェイパーティップ”Thunemann”を使ってみた。
過日頼まれてもいないのに、普段使いもしないのにカマプロを6枚用意しました。理由は普段あまり使うこともない、リーガーのフォールディングタイプのシェイパーにThunemannを取り付けて型取りをするためでした。 最近の若い人にはあまり馴染みがなくなってきたかもしれま
残響の長い、あるいは響きの豊かなホールでの演奏について考えてみた。
先日、所沢にあるミューズという響きの豊かなホールで演奏しました。普段のリハーサル会場とは違った響きに戸惑ったという団員の声も聞きました。ホールの職員の方のお話しでは、サントリーホール並の残響時間とのことですが、響きの質というかカタチとしてはまったく異な
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先日の日曜日は、不定期開催のHurry & Company 公演でした。ホールの夜枠だけを借りて、ステリハを軽くやってすぐに本番というコンセプトです。室内楽だったり、おさらい会形式だったり、室内オケだったり、演目もクラシックだったり、ジャズだったり。企画、立案、人集め
リーズンスタッフのメーキングマシン(Tip Profiler)は、「コントラバスーン交換セット」のパーツを追加で購入すると、”簡単に”トランスフォームできるとなっています。随分以前のことですが、このマシンを購入する時に故山上和宏(ヤマカズ)先生よりアドバイスをいた
毎年2月の恒例行事となっていた、〈管楽器専門店ダク 特別企画〉大人のおさらい会が2025年は5月27日に開かれました。プロの「先生方」が、6人出てきてさながらお弟子さんの「発表会」のように演奏するという異様な演奏会です。 実は先日の日曜日にY氏の代役で山梨県へ巡
応力って何だ? 私も良くわかっているわけではありませんが、ある物体に何か力を加えるとその力に抗って物体が元に戻ろうとする力のことのようです。バスーンのリードメーキングでは、フォーミングをする時に激しく実感します。 フォーミングは、リードのシャフト(チュ
今度の日曜日にシューベルトのオクテットを演奏するので、仕上げの練習をしています。冒頭の全開放のF(F3)は、ピッチの要を司るので神経を使います。練習している間中、チューナをそばに置いていて、全音域にわたってピッチが高めになっていることに気が付きました。 リ
いわゆる「リードナイフ」と言われているナイフは、片刃(諸刃ではない)の片刃(両刃ではない)カタチをしています。典型的な和包丁の刃を四角く厚くした形状なので、本来の使い方は「切る」「削ぎ切り」なのだと思います。 もちろん”本来”の使い方をすることもあるで
リードは使うとコンディションが変わります。吹きやすくなる場合もあり、吹きにくくなることもあります。このリードの変化について考えてみたいと思います。リードの変化は大別すると、二種類あると思います。ひとつは長期的な変化でもう一つは短期的、あるいは短周期的な
モーツアルトが約35年の短い生涯に完成させた交響曲は41曲ですが、その内短調の作品は2曲だけでどちらもト短調です。反対に二長調の作品は11曲にも上ります。有名なところでは、31番「パリ」K.297、35番「ハフナー」K.320と38番「プラハ」K.504です。これらの三曲はいずれ
なかなか思い出深いこの曲を演奏する機会がまだあるとは思いませんでしたが、2025年4月29日にチャンスは巡ってきました。 初めてこの曲を演奏したのは1979年3月で、高校オケ2年の時の定期演奏会でした。セカンド・バスーンを担当し、丸一年この曲に取組んでいましたが、難
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)は、1761年にエステルハージ家に副楽長として雇われました。当主パウル・アントン公は1762年に亡くなり、それ以降は弟のニコラウス・ヨーゼフ公に仕えました。1766年には前任者の死去により楽長に昇格しました。1790年にニコラ
モーツアルトは35年強の短い生涯に完成させた交響曲は41曲ですが、その内短調の作品は2曲だけでどちらもト短調です。反対に二長調の作品は11曲にも上ります。有名なところでは、31番「パリ」K.297、35番「ハフナー」K.320とこの38番「プラハ」K.504です。この三曲はいずれ
リードのカラーは、振動面の根本にあるシャフト部との段差のことで、ショルダー(肩)とも呼ばれます。現代のドイツ式バスーンリード特有の加工です。もちろんドイツ式であってもカラーのないリードもあります。 ドイツ式でもフランス式でも19世紀初頭では、リードにカラ
ベートーベンのセプテット(七重奏曲)に触発されて、シューベルトが作曲したという説もありますが、クラリネットの名手トロイヤー伯爵(Count Ferdinand Trpyer 1780 - 1851)がシューベルトに委嘱して作曲されたということになっています。 トロイヤー伯爵はベートーベ
先日文京シビックホールにて久しぶりにレ・ヴァン・フランセの演奏を聴きました。ジルベール・オダンの生音を聴いたのは10年振りくらいだったような気がします。素晴らしい演奏をすることは予め保証されていて、実際に素晴らしい演奏をしたのです。 何だか当たり前ではな
今年もコントラバスーンが大活躍する予定なのですが、リードはちょっとお悩み中でした。先日ちょとした閃きがあって、それに沿って手持ちのリードを再調整したところ、まずまずの結果となりました。(緑の糸の2本) それは、スクレーピングによってピッチを調整するとい
過日、IKE・Bizとしま産業振興プラザで木管十重奏の代奏で練習に参加しました。かつての「勤労福祉会館」を大幅改修したとのことで、チョット見は新築のようでした。ここの5階にある第一音楽室で木管十重奏の練習があり、代奏で行ってきました。 始めての場所で、自分以外
個人的な好みで言えば、高密度材が好きです。高密度といってもケーンのどの段階で測定するかで密度の測定値は測定するヒトによって変わります。(1) 四つ割りケーンGeorg Riegerは丸材を4つ割りにした段階で、ガウジングする前に測定することを推奨しています。そのためRie
久しぶりに歯医者に掛かった。先週臼歯の一部が欠けてしまい、食べ物のカスが溜まりやすくなり、食後の歯磨きが大変なことになったので、仕方なくです。治療をしてもらえば何と言うことはなく、処置だけなら5分程度であっけなく終わり、快適になりました。 歯科医を遠ざ
オーケストラで合奏を始める時にチューニングをします。各自が事前にA=440とかA=442など予め決まっている、そのオーケストラのピッチに合わせておけば済むような気がします。それでもオーボエ奏者にAの音を吹いてもらい、コンサートマスターがA線をそれに合わせます。 そ
昨年秋に仕入れたLAVOROの丸材3kgを1kgずつ加工・測定をしてきましたが、ようやくカマボコ材まで漕ぎつけました。そして密度と硬度の測定も終了です。結果は上の写真の通りです。トータルで481枚とういう結果は大満足と言えます。 プレミアム用が189枚、ゴールド用が292
バロック時代あたりから6曲セットのソナタ集などが多いと思います。何故なのか?調べたのですがよくわかりません。グレゴリオ暦が1年を12か月、1日を24時間にしたためその約数が好まれているという説もあります。三位一体の3とか東西南北や春夏秋冬の4など。 では6は
この1週間で、リード15本、コントラ5本を出荷。年産300本体制から考えれば約2倍のペースです。基本的に一週間のうち二日をリード作りに充てているのですが、なかなかまるまる一日をリード作りに割くことも難しいのが現状です。 そこで毎日ではありませんが、曜日に関わら
演目は事前に知らせていたのが、ファッシュのソナタ、ウェーバーのアンダンテとハンガリー風ロンド、ケックランとサン=サーンスのソナタでした。ドイツのバロックと初期ロマン派、フランスの後期ロマン派と近代という組み合わせで、様式感をどのように演奏し分けるのかとい
リード作っていると色々と事故はつきものです。最悪の事故は2007年の春にカッターナイフで左手人差指を切ってしまったこと。その時は救急外来のある近所の外科病院にタクシーで駆け付け、2針縫ってもらいました。 物理的な痛みもそうですが、日常生活の不自由さが痛かっ
リードを作っている時は、「ゾーンに入る」感覚が偶にあります。偶々では困るので、屡々になって欲しいのですが…。それで、このゾーンに入ると、リードを見ているだけでどこをどう削る?調整する?のかわかってしまいます。 5本完成させるために6本仕掛けていましたが
寸暇を惜しんでという表現が正しいのかどうかわかりませんが、リード作り以外の用事が多すぎるのでそんな感じになってしまっています。昨日も午後から夜にかけて出かける用事があったので、午前中のわずかな時間に2ロット分のカバーリングをしました。 ゴールドとプレミ
先日、匠のところでティップ・プロファイラーとプロファイリングマシンの刃を研いで頂いた時のこと、匠がふと「私は不器用で下手なんです。でもだから丁寧に仕事をしている」と漏らしました。普段から「これができるのは私しかいない」などと豪語している匠にしては、意外
ラクーンバスーンリード、大変ご好評をいただきありがとうござます!もともと少ない生産能力の限界を超える状態が続き、5月末時点で約ひと月分の注残があります。ご注文をいただいた皆様には大変申し訳ないのですが、出来上がり次第順次出荷してまいりますので、今しばら
International Double Reed Society の会報というか季刊誌が届きました。このIDRSはInternational といっても殆どアメリカ人のアメリカ人によるアメリカ人の為の協会で、ひとりでも外国人がメンバーになればInternational を名乗る、アメリカ人のエゴというか尊大さがうか
本当にたくさんのご注文を頂いてありがとうございます。4月と5月はこれまでの平均生産数の2倍強のご注文を頂いております。そのため納期が少し後ろにずれ込むことになり、申し訳ない気持ちでいっぱいです。 並ファゴに加え、コントラも生産が滞ってしまっています。リ
理想的な数値と言っても人間ドックで算出される尿酸値とか血糖値とかではなく、バスーンのリード材についてです。リード作りの成功のカギの90%は、リード材によるものだという「教え」を実験するべく、4年間にわたって丸材から作って来た途中経過みたいなものです。 リー
リサイタルの概要: 2024年4月29日(祝)汐留ホール 13:30 開場 14:00 開演1)テレマン:12のファンタジーより第5番2)ドゥヴィエンヌ:ファゴット四重奏曲第1番3)モーツアルト:ファゴット四重奏曲第1番 K.285(原曲:フルート四重奏曲 ニ長調)♫休憩♫4)J.S.バ
何気なく”X"(旧Twitter)を見ていたら、東京音大オーケストラアカデミーの柿崎祐氏のポストに目が留まりました。「リニューアルしたヤマハのファゴットをお迎えしました!」とありました。柿崎氏は楽器を新調されたようですが、そのヤマハが「新モデル」のようです。http
私、失敗しないので…は、ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の主人公の決め台詞ですが、ラクーンは失敗することもあります。2つのプレミアム、78+14と78+16を6本ずつカバーリングをしようとした矢先に見つけてしまいました。 フォーミングの最中に振
定番のRaccoon Gold は常に作り貯めが必要なので、まずはプッペ貯金を殖やしていますが、完成リードの在庫も枯渇してしまったので完成リードの在庫も作り始めます。その一方で昨年来挑戦しているトゥーネマンとクノッヘンハウワーのプッペにも手を付けなければと、気が急か
1942年生まれで満82歳ということで、大変残念なのですが、致し方ない年齢なのかとも思います。スポーツ選手は現役を引退すると「評論家」になるケースがしばしばありますが、演奏家は演奏が続けられる限り生涯現役(を目指します)。ポリーニは昨年秋まで公の場で演奏を続
作ったリードを褒められると嬉しいものですが、いつもそう上手く行くとは限りません。ナイスショットは気持ちが良いのですが、なぜ良かったのか判らないことも多いのです。もし判れば常にナイスショットになる筈だからです。 高校一年の時、当時音大に進まれた先輩が練習
今年は1月までリード作りが激務で、年末年始と匠のところにマシンのメンテナンス(主に刃研ぎ)に行ってましたが、”幸いなこと”に2月は低調でした。”低調”で幸いとはこれ如何にということですが、2月は義父母の体調が”低調”でリード作りどころではなかったのです
Eric Arbiter の THE of CANE という本を講読したと投稿したところ、Raccoon Bassoon Cane のユーザーでもあるK氏より Abe Weiss の The Art of Bassoon Reed Making というバスーンリードの作り方を懇切丁寧に解説したDVDをお借りすることになりました。 Eric Arbiter は
お借りしているクノッヘンハウワー型のシェイパーで型取りしたケーンをフォーミングしたところまでは既報の通りですが、ようやくカバーリングまで辿り着けました。こうして眺めてみると、振動面のサイドのラインが先端に向かってドンドン開いているのが判ります。 参考の