介護とリハビリの仕事をしている方、目指している方、介護やリハビリってどんな世界なの、という方に読んでいただきたいです。
介護やリハビリの世界って、意外と閉鎖的だと思います。 これからお世話になるかもしれない皆さんに、少しでも介護やリハビリの世界を知っていただき、病院や施設を上手に選んでいただけるような、そんなお話をつづっていきたいと思います^-^
施設での生活は、どうしても退屈になりますから…、ちょっとした時にでも冗談で笑っていただければと思います^-^水分補給していただく時、ホントは美味しいお茶を、お好みの温度で提供したいのですが、それもままならない時に、こんな冗談で笑ってもらっていました。ちょっとした工夫で笑顔になってくだされば…
医療や介護の現場では、言葉遣いについて気になることが多々あります。私は、理学療法士になる前は、介護士でした。介護士になる前は、一般的な会社で働いていました。当然のことですが一般的な会社では、お客様相手の商売が多いため、お客様に対する言葉遣いや態度といった「接遇」について、しっかり研修を受けます。一方、医療や介護の現場はどうかと言いますと、最近では養成校で接遇の授業を受けたり、就職してからも接遇の研修を受けたりと、患者様・ご利用者様に対する接遇を身につけましょう、という流れが主流となっています。なぜ、最近では主流になっているかと言いますと、それ以前が主流でもなんでもなく、ものすごくあいまいでひどかったからです。具体的に申し上げますと、現時点で20年~30年以上のベテランの従事者さんほど、言葉遣いや接遇ができていな...言葉遣いや態度
爪楊枝を2本ご用意ください。その爪楊枝をピタッと2本並べてずれないように保持してください。その2本の爪楊枝のとがった部分である先端を、ご自分の人差し指の指先部分(指紋のある部分=指腹)に軽く押し当ててみてください。「2本触れている」ということが、(かろうじて)分かると思います。お歳を重ねていくと、また糖尿病などを長く患っていらっしゃる人ですと、分かりにくいかも知れません。「2本触れている」というのが分かった人は、次に同じ様にその2本の先端を、肘から手首の間(この部分を「前腕」といいます)にそっと押し当ててみてください。ここでは、「2本触れている」ということが分からないはずです。もちろん、自分自身で2本の先端で触れる、ということを理解していますので「分かった気」になってしまいます(^-^;もし今、そばにどなたかい...爪楊枝で分かる簡単な感覚テスト^-^
数日ぶりにブログを書きました。今週明けから体調を崩して、しばらく動けない状態でした(^-^;ちなみに、最近話題の感染症ではありませんです。単なる胃腸風邪でしたが、胃や腸の痛みで食事も進まず、トイレの出入りを繰り返し、本当にしんどかったです。医療に携わる立場の者が体調を崩す…というのは、恥ずかしいことではありますが、時々こんな状態におちいります。反省です。時々やってくる「アピールタイム」に、コメントする程度でした…。そろそろ元気になってきましたので、イラストも描いてブログもアップしていきたいです。フォローしてくださっている皆さんにも、また楽しんでいただけるようにがんばります^0^寝込んでおりました…(^-^;
いつもブログを拝見してくださる皆さん、ありがとうございます。今朝は、少し古いイラストになりますが、2003年に私が介護士だった頃に描いたマンガです。施設に入所しているパーキンソン病の高齢女性の利用者さんとの、チクリと来る会話を紹介しています^-^高齢者施設での日常①チクリと来た一言
2020年3月4日のブログ「心臓」に続きまして、自律神経のお話です。今回は「胃腸」のお話です。自律神経とは、「交感神経」と「副交感神経」という2つの神経の総称です。この2つの神経は、主に体内の臓器の活動を活発にしたり(促進)、休ませたり(抑制)する神経です。この2つの神経は、いずれか一方が働いている時、もう一方は休憩するというように、拮抗した働きを持っています。自律神経の働きは自分の意思ではコントロールできません。周囲の環境や、精神的・身体的な変化によって、自動的に働いている神経です。心臓の場合、「戦う」とか「逃げる」といった「命に関わる状況」におかれると、交感神経が自動的に活性化され、心拍数が増えたり、心臓の拍出量が増えたりして、筋肉をたくさん使って逃げ出せるように、戦えるような状態にしたり、手足の血管を収縮...自律神経のお話「胃腸の場合」
心臓の病気が進行すると「心不全」という、全身に血液を送る心臓ポンプの機能が低下して、症状が出現することがあります。心臓のポンプ機能が破綻してしまうと、全身の血液をスムーズに送れなくなります。全身に送れなくなると血液の循環は遅くなり、全身の血管内で滞ってしまいます。血管には小さな穴が開いています。その小さな穴から栄養や酸素・二酸化炭素、水などが周囲の細胞に出入りします。ところが、血管の中で血液が滞ると血液の水成分が血管の外にしみ出てしまいます。心臓のポンプ機能が低下することで、「浮腫」が起こります。心不全が原因で起こる浮腫は、手足や顔などでみられることが多いですが、肺の中でも起こります。肺の中で浮腫が起こると、酸素と二酸化炭素の入れ替えである「換気」ができなくなります。これが、心不全によって起こる「呼吸困難」とな...心不全を予防しましょう
さっきの優しい職員さんが帰っちゃうと…、今日この後はこの人が担当なのね…。柄が悪いし、怖いし、乱暴だし…、着替えとかオムツ交換してもらう時、乱暴に扱われるから、痛いのよね…。あぁ、嫌だなぁ…。寝たきり者の声③
あぁ、今朝も丁寧におしもを拭いてもらって、最後に清潔なおしぼりで顔を拭いてもらって、とても気持ちよく目覚めることができたわ…。彼女が担当してくれると、とても心地よくて…体のこわばり感もなくなって、とってもリラックスできるのよね…。彼女に、ずっとお世話してもらいたいわぁ…。寝たきり者の声②
私は重度の脳梗塞で、たしか数年前に入院して…、それから施設にうつって…、ずっと介護を受けていたんだっけ…。話しかけても返事がないから…、たぶん声が出てなくて届いていないのね…。寝たきり者の声
■■■ファミリーレストランにて■■■お客さん:(ファミレスの客席にあるボタンを押す)ピンポーンしばらく、誰も対応しない。……。お客さん:(もう一度、客席のボタンを押す)ピンポーン……。ウェイトレス:…大変、お待たせいたしました…。お客さん:いつまで待たせるの…、もうずっと待ってるんですけど…。ウェイトレス:本当に、申し訳ありませんでした…。→ファミレスの客席に設置してあるボタンは、注文などの用事があるお客さんが、店員さんを呼ぶためのもの。■■■病室にて■■■患者さん:(病室にあるナースコールのボタンを押す)ピンポーンしばらく、誰も対応しない。……。患者さん:(もう一度、ナースコールのボタンを押す)ピンポーン……。看護師さん:…何ですか!?患者さん:あのぅ…ちょっと汗かいて、着替えたいんですけど…。看護師さん:そ...ファミレスのボタンとナースコールの共通点
時々、こんな行列が見られる施設があります。少ない職員さんで、多くの入所者さんを食堂から各フロアの居室へご案内しなくてはいけない時、エレベーター前で1時間以上も前から行列に並ばされていることがあります。決して、おいしい食事を食べたくて、利用者さんが自ら行列を作っているわけではありません…。例えば100人の入所者さんのうち、50人が車椅子をご利用なさっているとすると、そのうち数名はご自分でエレベーターの利用も可能な方がいたりします。そういった方は、食事の時間になればご自分でエレベーターを使って食堂のあるフロアへ移動できます。しかし、車椅子の移動に介助が必要な、例えば50人のうちご自分で移動できるのが5人だとすると、残りの45人の方は職員さんの誘導介助が必要です。そんなに前もってエレベーター前に並ぶ必要もありませんが...行列のできる高齢者施設
ひとまず今回で、支持基底面や重心(線)のお話を終わります。脳梗塞やパーキンソン病などでバランス能力が低下してしまった場合、両足だけで作られている支持基底面の中に重心線を安定して維持しておくことが難しくなります。この場合、杖や歩行器などを使うと、支持基底面を広げることができて、安定しやすくなります。(a)正常(b)バランス能力が悪く、フラフラしている状態(c)左手に杖を持っている状態(d)両手で歩行器を持っている状態病気になっていなくても、高齢になると感覚神経のセンサーや、神経の伝わる速度などが遅くなることから、バランス能力が低下します。リハビリの中で身体能力の検査・評価の中に「タンデム歩行」というものがあります。タンデム歩行とは、片側の足の指先を、もう片側の足のかかとにつけて、この状態で交互に足を運びながら歩く...バランスについて③
前回に続いてバランスのお話です。「支持基底面」のエリアの中に「重心(線)」を維持している間、物体は立位の状態を保っていられる、というお話でした。人の場合、「骨盤の中あたり」に重心がありますので、身長が高い人ほど重心の位置も高くなる、ということになりますね。柔道など、相手を倒す競技に関して、背の低い日本人が海外の選手よりも強いというのは、それだけの理由ではありませんが、納得できる気がします。物体が安定して立位の状態を保つためには、広い支持基底面と低い位置の重心、という条件があればよい訳です。したがって、サランラップの芯とトイレットペーパーの芯を立ててみると、支持基底面はほぼ同じくらいですが重心の位置はサランラップの方が高いので、ちょっとした外力が加わるだけで、サランラップの芯が転倒してしまう、という訳です。バラン...バランスについて②
「バランスがいい」とは、どういうことなのでしょうか?「バランスがいい」とは、体の重さの中心、これを「重心」と言いますが、この重心を自分の体を支えている「支持基底面」というエリアの中に、静かに安定して制御することをいいます。今回は、この「重心」と「支持基底面」のお話をします^-^まずは「重心」のお話です。たとえばコップのような、底が丸くて円筒状の形のものがあるとします。このコップの重心は、コップの中心に位置します。重心は目に見えません。人の重心は一般的に、立った状態であると骨盤の中あたりにあるといわれています。もちろん目には見えませんが、イメージとしては、人の体を抱えて持ち上げる時、骨盤あたりを中心に折り曲げて、お姫様抱っこのような姿勢にすると上半身・下半身ともにバランスよく抱えられそうですよね。人の重心は、おお...「バランスがいい」とは?
自律神経のお話をします。少し難しい内容なのですが、できるだけ簡単にお伝えしてみたいと思います(^-^;分かりづらかった場合は、コメントに「やっぱり分かりません!!」とお叱りメッセージをください。私の目標である「難しいことを、できるだけ簡単にお伝えする」の評価の参考にさせていただきます。さて、そもそもですが「自律神経」という言葉は、よく耳になさると思います。・自律神経失調症・自律神経が乱れている・ストレスが自律神経の調子を悪くする…などなど自律神経は、解剖生理学的な分類として、「交感神経」、「副交感神経」という2つの神経に分類されます。この2つを合わせて自律神経といいます。この2つの神経は、どちらかが活動している時(ON)、もう一方は休憩する(OFF)、という「拮抗」した働きを持っています。この自律神経の働きにつ...自律神経のお話「心臓の場合」
今朝も、いつも通りに目覚め、いつも通りに朝食を摂り、いつも通りに朝の支度を済ませて一日を過ごし始めている方が、多くいらっしゃると思います。いつも通りと違うのは、ここしばらく続く新型コロナウイルス感染症によって生活が激変しているところでしょうかね…。明日もいつも通りの生活を過ごしていくためには、やはり病気やケガを予防し続けることが重要です。たびたびお伝えしていますが、介護が必要になる原因には「認知症」、「脳卒中」などありますが、「転倒→骨折」、というケースも多いです。特に、「転倒→骨折」は、「認知症」や「脳卒中」と違って、血管の病変が徐々に進んできた結果…というよりも、全身の筋力やバランス能力が徐々に低下してきた結果、ちょっとしたきっかけ(小さな段差、歩行中のちょっとした不注意など)で転んでしまい、打ちどころが悪...片足立ち持続時間の目安
脳梗塞や脳出血などで片側の手足に運動麻痺が起こってしまうと、これまで当たり前にできていた動作ができなくなってしまうことが多いです。それは、歩くことも難しくなることがありますが、ベッドで寝ている姿勢から起き上がって腰かける、なんて動作でさえ難しくなることがあります。そんな日常生活の中で介護が必要になる行為の一つに排泄、つまりトイレの介助があります。トイレの個室内で、ズボンを下げて、下着を下げて、便座に腰かけ、用をたし、陰部をトイレットペーパーでふき、立ち上がり、下着を上げ、ズボンを上げて、トイレの個室から出る、といった一連の動作のどこかに介助が必要になると、「トイレ動作に介助が必要な状態」と判定されます。脳梗塞などによる片麻痺の方に難しい動作は、「立ち上がり」や「腰かけ」といった姿勢を変える動作と、片手で行う「ズ...紙オムツでなきゃ、ダメ?
介護の現場では、こんなのんびりした時間が流れています^-^私は、こんな時間が大好きです。大好きな、介護現場の時間の流れ
病院や施設をいくつか回ってきていて思うことがあるのですが、ひと昔前は本当に不親切な病院や施設が多かったです。最近でこそ、ようやく「患者様第一主義」とか「ご利用者様第一主義」などとホームページの最初の画面に大きく載せているところが増えました。けれど以前は、「病院は医者を始めとして医療者が治してあげるもの、患者は医療者の言う通りに薬を飲んで生活をするもの」という暗黙の了解のような雰囲気がありました…よね^-^?そういった雰囲気はようやく薄れてきていますが、それでもまだ、古い体質でずいぶんと上からの目線で患者さんやご利用者さんに命令みたいな説明をしているところもあります。そんな時、これからはもう我慢はなさらなくていいと思います^-^ただし、直接その場で文句を言っても、逆に「うわ、モンスター・ペイシェント(患者)だ…、...病院を良くするためのご意見箱
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