まずは玉ネギとニンジンを炒めて、先に煮込みを開始。主役の猪肉は、塊のまま表面を軽く焼いて肉汁の流出をストップ。塊肉のまま鍋に投入します。ちょっと猪肉の量が多かったかな。で、30分ほど煮たら塊肉を取り出します。やはり1.5kgは多かったな。カレールーの箱裏に書いてあった量の3倍だもの。でも取り出した塊肉は煮る前と殆ど同じ大きさで、肉汁を蓄えたまま火が通った状態。小さく縮んでしまった肉とは違って筋繊維間の空間...
頭に大きな衝撃を受け続けてきた私の半生。バイクによる事故や転倒が原因で、その回数は枚挙に暇がありません。運が悪ければ今までに5回くらいは あの世に行っていたことでしょう。考えてみれば、こうやって元気でいられるのはヘルメットのおかげ。でも、その命の恩人でもあるヘルメットは満身創痍な状態。中でも学生の頃より40年も愛用しているジェットヘルメットは酷いもの。安全基準をクリアしていたであろう期間を35年もオーバ...
少し前の『鹿燻』の続きです。あれから3日後に乾燥させていた鹿肉をピンチハンガーから外しました。手触りはモッチリしているものの、表面はサラサラとなった鹿肉。燻煙のエグ味を付けないためには表面を乾かすことが大切です。では燻煙工程に入ります。鹿肉を並べて・・・半分にカットしたスモークウッド(桜)に着火。一本の燻煙時間は4時間なので半分では2時間燻煙となります。これならば庫内の温度は上がっても20℃程度にしかな...
鹿の肩から首にかけての表層の肉は焼肉で頂くと抜群に旨い。一方、猪の同部位は、筋肉層の構成が異なり、肩肉とネック肉と脂が混在して一塊となっているものの これも実に旨い。でも火の通し加減や縮み方が違うため、一枚肉としての料理には向きません。それぞれの部分を小さめにカットして串焼きにするのが我が家では定番。猪肉の旨味と食感の変化が分かりやすいのです。それでは作業開始。まずは塊肉を大切りにします。次に肉質...
最近、猟車のワイパーやサイドミラーと窓ガラスの間に こんな物が挟んであることが増えました。職場の駐車場、ショッピングモールの駐車場、そして我が家では駐車場横の郵便受けに。やはり私の猟車がカッコイイからだろうか…平成7年式の今年で30年選手となるスズキのキャリイぱみゅぱみゅ号。猟行中に林道の地割れに落ちて横転したり、屋根がサビサビで穴が開きそうだったりで、満身創痍のこの猟車を何故に欲するのか。でも答えは...
狩猟者にとって『猟師小屋』は猟の段取り、解体、宿泊等において必要不可欠な施設。よって猟仲間の心の繋がりを強固なものとする集いの場でもあります。ありがたいことに猟場の地域や猟スタイルに応じて私が利用できる猟師小屋は現在4ヶ所。中でも移設犬舎の古家は一銃一狗の時に猟師小屋としても大活躍。一方、合同猟での巻狩りでは、3地域にそれぞれ猟師小屋があり、重要な役割を果たしてくれています。今日はそんな中でも理想の...
かれこれ生後10ヶ月となった三重地犬の若犬たち。先日、雄のフミは地元の猪狩師の元へと旅立ちました。何れは種犬となって血筋存続に貢献してくれるでしょう。そんなことで移設犬舎は少し寂しくなりましたが、我が家の犬舎は相変わらず賑やかな状態。フミの兄妹のマチとシオが元気過ぎて参ってしまいます。力いっぱい駆け回りたいようなので、また来月あたりから移設犬舎へと移動させるかな。母のカノと姉のスルガが このオテンバ2...
鹿の背ロース肉の尻側に付いているスジ別れの中途半端な部分。いつもは猟犬たちの食事行きでしたが、実はとても美味しい部分なのです。何年も狩猟に関わっているのに先輩猟師に教えてもらうまでは全くのノーマークでした。肉量的には希少部位で、対でも一頭から200g程度しか取れません。でも晩酌の肴にするには丁度いい量。今宵も焼肉にしてみます。なんと言っても旨味と食感が素晴らしいのです。スジと脂をトリミングしたら刺身の...
高校生の頃より乗り続けているバイク。当時は馬力至上主義で、メーカーもユーザーも速さ一辺倒の時代でした。それから十数年が過ぎて免許制度が変わり、誰もが大型バイクに乗れるように。すると今度は排気量の大きさを競い合う大艦巨砲主義に。何事においても天邪鬼の私ではありますが、その流れには抗えず。馬力と排気量とスピードを追い求めてしまいました。いわゆるスピードジャンキーの一人だったのかもしれません。ところが、...
珍味でお馴染みのイカ燻。スルメとは異なるソフトな食感もイイものです。なので女性や子供でも食べやすくて人気がある。そこで似たような食感の燻製を鹿肉で作ることにしました。部位は噛み切りやすさ考えて、スジの無い背ロース肉と内モモ肉を使用することに。スジがあろうが無かろうが熱燻での硬めの仕上がりとなる鹿肉ジャーキーとは対照的です。あれはあれで噛めば噛むほどに旨味が広がって美味しいのですが。では作り方はじめ...
今日の巻狩りも参加者は少数。皆さん色々と忙しいようです。でも、こんな日は思いのほか猟果が上がるもの。先輩方も経験上、それは分かっています。欲張らないピンポイントなタツ配置が功を奏すのです。が、それを口に出さない私たち。「こんな時って意外と獲れちゃうんだよね」は禁句。これは何事においても当てはまるもの。金メダルを逃すのと同じように獲物も逃すのです。よって喉元まで その言葉が出掛かりましたが、我慢。猟...
「一生 大切に乗ろう」と心に誓ったのは10年前。18万円で購入した中古のスズキ キャリイは今も元気に走っています。主には猟車として使用していますが、あまりの便利さに何処に行くにも殆どコレ。走行距離は未だに7万㎞台なので、まだまだ活躍してくれるでしょう。でも購入当時から あることが気になっていました。その時は走行距離が4万キロ程でしたが、潮風の当たる地域の車両だったと思わしきサビの補修跡が、そこかしこに見ら...
さて、この脂だらけの猪バラ肉はどうしましょう。いつもなら脂を切り取ってフライパンで加熱した後に揚げ油に混ぜてしまいます。でも今日は ある物をタップリのそのラード油で揚げ焼きにしてみました。業スーの焼そば麺が…こうなりました。猪ラードの香ばしさが加わった上に、カリカリの部分が食感に変化を与えてくれるはず。お次は、猪バラ肉に申しわけ程度に付いていた お肉を炒めます。火の通り難いニンジンと一緒でいいかな。...
「散弾銃」と言いながら基本的に散弾を使えなくなってしまった大物猟。使えるのは専らスラッグ弾と呼ばれる一丸となっています。6粒や9粒だった散弾が、それこそ「一丸となって頑張るぞ」と言わんばかりに一塊となって発揮する強烈な破壊力。そんな重い弾頭を音速と同じくらいの速度で射出する散弾銃は、軽い弾頭を音速の3倍ほどで射出するライフル銃と同程度の威力を有しているのです。そこで考えてしまうのが、どんなスラッグ弾...
今日の猟は私たち人間が獲物たちに翻弄されてしまった感あり。獲物たちは逃げ惑うようなことは無く、猟犬が離れた事を確認すると身を潜めてしまうため、次の一手が打ち難いのです。しかし、それを打開してくれるのが やはり猟犬。最終的にはニオイを辿って隠れた獲物を炙り出してくれる。そのおかげで今日も猟果を上げることができました。まずはお疲れさまでした。よほど疲れたみたい。そんな猟が終わったのを見計らって、猟場近...
冷凍ストッカーの中に猪のロース肉を発見。昨猟期終盤に獲れた個体の物でした。でも真空パックでの冷凍は素晴らしい。ナイスな肉質を保っていました。ならば今宵は猪カツでも作るかな。スジ切器で叩いた後に塩コショウ。あとは衣を付けて揚げるだけ。揚げ油は猪の脂から作ったもの。170℃前後で揚げるのが基本ですが、揚げ過ぎには注意。少し浮き上がり気味となり、箸で挟み上げて「パチパチ」っと少しでも その音がしたら出来上が...
現在の勤務地が三重県内の息子は、2月より静岡県内への移動が決まったとのこと。いきなりの辞令に本人は少々戸惑い気味。三重県の職場では面倒見の良い先輩方に支えられていたそうで、その方々との別れが辛いと。しかし静岡県は地元でもあることから友人たちに会いやすくなるため、複雑な心境のようです。残念ながら我が家から通える地域ではないため、またアパート暮らしとなりますが、私たち家族としては少しでも近くに息子が戻...
レギュレーターが壊れて過電圧となり、全ての灯火類が球切れとなった通勤バイクのスペイシー250。製造から41年が経過していたこともあり、ヒューズが切れる前に端子の腐食した部分もアチコチで溶断していました。もはや配線を作り直す以外に正常走行を行う事ができないと判断。ついにスペイシー250と別れの時が来たのです。10年ほど前に突然Uターンしてきた車に特攻して、車体も私もボロボロになってしまった事もありましたが…そ...
正月休みに帰省していた息子。私が「今の季節のオカッパリは釣れないよ」とアドバイスしたにも関わらず友人と近所の防波堤へと釣りに出掛けてしまいました。磯でのメジナ釣りならまだしも、防波堤でのサビキ仕掛けによる五目釣りだとのこと。せめてボート釣りでも…と思ったものの意外や意外の釣果。午後の3時間ほどの間にカサゴを十数匹にベラを数匹。中には亜熱帯性のアカマツカサウオの幼魚までも。そして大きめのタカノハダイも...
通販で注文した おせち料理。メーカーと配送業者の連携不足から生じた混乱により、年末には届きませんでした。おまけに31日ギリギリに配送不能状態にある旨の速達ハガキが通販業者より届き、おせち料理抜きの正月を迎えることに。家族全員 タメ息をついてのガッカリ大晦日。そこで、たまたま下処理中だった猪のモツを正月料理とすることを家族に提案。猪のモツ鍋やホルモン焼きが大好きな家族は、戸惑いながらも目の輝きを取り戻し...
数日前に再生処置を施した製造から7年のスタッドレスタイヤ。どのくらい硬度が下がって軟らかくなっているかな。溶剤とした灯油と共にオイルもゴムに染み込んだようで、新品のような潤いが戻っています。因みに処置を施す前の硬度の平均値は『68』でした。これが『60』を切っていれば上出来。さて数値はどう変化しているだろう。硬度計の平均値は『57』あたり。場所によっては『55』と新品と変わらぬ数値も。タイヤ溝の残りが7分山...
しばらく猟を休ませていたトラ。なので久々に猟車に乗せると大興奮で、犬箱の中では武者震いまでしている。それに今日は寒い。オーバーヒートしやすいトラにとっては体が良く冷えるため絶好の気温。放つ前から嫌な予感がしていました。でも たまには運動させないと。トラはハッスルし過ぎると一頭の獲物に固執して激しくアタックを掛けてしまう傾向にあります。つまり獲物との駆け引きを考えずに強引に突っ込む時があるのです。そ...
年末30日の夕方のことになりますが、診療最終日に獣医さんに行ってきました。コーシンの腫瘍切除手術から10日。無事に傷口も塞がり、予定どおりの抜糸となりました。当のコーシンは鶏卵大のぶら下がっていたものが取れたのを分かっているようで、術後は大はしゃぎの毎日。エリザベスカラー装着なんて お構いなし。とりあえず痛み止めと抗生剤を数日間投与していましたが、心配な局面は一度もありませんでした。抜糸をして貰いに行...
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます季節や分布域により食物は様々で、その影響で肉質等も個体差が意外に大きい猪。今回の猪は10貫ほどのメスで、胃内容物の殆どがドングリ。よって肉はもちろん、腸の質も良好でした。これがヌカやタケノコが主食だと少々臭うのです。でも、この「臭い」もモツ料理においては大切な風味の一つ。下処理の方法や加減が旨味を左右します。ところで今回の腸をなぜ良質と判断したかと言いますと、鮮...
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まずは玉ネギとニンジンを炒めて、先に煮込みを開始。主役の猪肉は、塊のまま表面を軽く焼いて肉汁の流出をストップ。塊肉のまま鍋に投入します。ちょっと猪肉の量が多かったかな。で、30分ほど煮たら塊肉を取り出します。やはり1.5kgは多かったな。カレールーの箱裏に書いてあった量の3倍だもの。でも取り出した塊肉は煮る前と殆ど同じ大きさで、肉汁を蓄えたまま火が通った状態。小さく縮んでしまった肉とは違って筋繊維間の空間...
「シェー! もう やめてほしいザンス!」「そんな つぶらな瞳で見つめてもダメ」でもヤメられない止まらない地底探検への穴掘り。懸命に掘り進めるホマレ。そこへ作業効率をアップさせようと、サカエが連結。ツインパワーで土をかき出します。その後ろで様子を見ていたコーシンの顔に土が直撃。ほら出入口が土だらけになっちゃたじゃない…って、脱走禁止!よし、言うことを聞かないのなら奥の手じゃ。父ちゃんを侮るでないぞ。前...
まだまだ続くニホンジカ管理捕獲。県担当者と猟友会上役の方々から新たなる実施区域の調査依頼を受けて、猟仲間たちと共にタツ配置のマーキング等を行いに猟場へと向かいました。標高400m程の低山を囲む巻狩りとなるため、今回も かなり大がかりな捕獲となります。こんな事もあろうかとタツ配置場所に通じる林道を復旧整備しておいて正解でした。基本的には猟場に詳しい先輩に教えて頂きながらの調査。次々とマーキングして行きま...
雨降る森の中、移設犬舎の古家で一人黙々と焼く猪肉。半径200m以内には自分しか居ないとのヘンな優越感。森を独り占めした気分になれるのです。そして森の一部にもなっている。そんな森から授かった恵みを力いっぱい美味しくいただく。猪肉は やはり焼肉が一番。今回の部位は肩ロース肉とホホ肉とタン。そう言えば未だに食器を用意していなかったな。学生の頃から使っていたラーメン鉢が一つあるだけ。我が家の食器は全てセットな...
体をかがめて暗闇の中を進んで行く。まるでノストロモ号の排気ダクトの中でエイリアン狩りを行っている感じ。そして「ぐわぁ~っ!」と、自分が狩られる…でも私はダラス船長とは違って経験豊富な凄腕猟師だから大丈夫。。まずは強力なライトで視界を確保!武器は火炎放射器…ではなくて草刈り鍬と炭スコップ。これは何となく負けている気がする…なので強力掃除機で撃退!って吸ってどうするの。ゴーストバスターズじゃあるまいし。...
「積載量 積めるだけ」なんてステッカーが貼ってある貨物車を時々目にします。そんな茶目っ気ある文句に微笑ましい気持ちにもなりますが、これがインドやパキスタンだったら大変。彼らは本当に積めるだけ積みます。とにかく怖いもの知らず。また、スクーターならベトナムやタイだって凄い。家族全員でスクーターに乗ったり、荷台に大きな豚を積んだりもする。私の愛車、ベトナム・ホンダ製のディオ110は、それら過積載を想定しての...
先日に実施されたニホンジカ管理捕獲の対象地区は隊員たちにとっては馴染の山。皆がそれぞれに鹿の逃走ルートを把握しています。また、猟期中は私たちが合同猟を行う猟場なので、手堅く成果を上げられる間違いない山でもあるのです。今回は静岡県猟友会会長はじめ、県職員の方々も参加しての大がかりなもの。よってタツ役は私たちが猟期中に行う巻狩り時の4倍も。鉄壁の囲みと言えます。おまけに参加者の多くが凄腕猟師で、射術に...
移設犬舎に建つ古家。今はこの古家で一人楽しく暮らしています。本来ならば「一人寂しく」となるのでしょうが、そのようなことは全くありません。明るい間は野鳥のさえずりの中、様々な作業に没頭し、休憩の度に猟犬たちと戯れる。暗くなって静まり返ると、今度は「この森には私一人だけ」との不思議な満足感に包まれます。都会の喧騒を離れて…って、離れ過ぎな感じがたまらなく気持ちが良いのです。ただし、そう思えるのも普通に...
職場から移設犬舎に戻ると子犬区画の地面には大きな穴がボッコリと。私が体育館座りで余裕で腰まで入れそうな大きさに驚きます。子犬区画には世話係として お婆ちゃんのコーシンも一緒。おそらくオテンバ盛りのサカエとホマレに手を焼いたコーシンがストレスから掘ったものか。呆れた私はコーシンに「いい歳して穴なんて掘らないでよ」とボヤきます。コーシンは私の言葉を理解できるため反省を…と思ったら戸惑いの表情に。「あれ?...
子犬の名前について家族からクレームが付いてしまいました。「なんで同じ名前にしちゃうの?」と。「ユキカゼ号にはユキカゼ号の思い出が、フミにはフミの思い出がある」とのことなのです。そりゃそうだ。それにユキカゼ号もフミも新しい飼い主さんの事情によっては我が家に戻って来ることも考えられます。現に今回のEさんの件でも「リハビリが上手くいかなかったらゲンを引き取ってくれないか」と言われてしまいましたから。コー...
どうにもシックリこない。あまりに安易に子犬たちの名前を決めてしまったため、名前を呼びながら遊んでいても違和感が付きまとうのです。これは今までに無かった感覚。やはり猟犬であっても犬の名前は吟味して決めるべき。つまり飼い主なりに思い入れのある名前とすることが大切なのでしょう。今回は「猟仲間が覚えやすい」を優先したのが良くなかったか。真剣に狩猟に取り組んでいる人は、どんな名前であっても覚えてくれますから...
生後2ヶ月を前に子犬に名前を付けることにしました。結局、我が家は お婆ちゃん犬のコーシン似のメス1頭を引き取ることに。一方、母犬の飼い主のEさんは、Eさんがケガをさせてしまったメスの1頭の面倒を見ることになりました。ところが…Eさんが持病の悪化のため入院してしまったのです。医者からは入山を控えるようにと言われてしまったようですし。「次に転倒したら歩けなくなる可能性がある」と。よってEさんからはケガの子も委...
二度の出産と その後の産後ケアで4年ほど休猟させていた三重地犬のカノ。気力体力が完全に元に戻ったようなので猟場復帰させることにしました。久々の猟にヤル気満々のカノは居ても立ってもいられない様子。「アタシ、獲物をめちゃくちゃ追い倒したい気分なの!」と言わんばかり。一方のレイも それに触発されて いつもより興奮気味。先輩の朝の見切りにより、とある地区に猪が潜んでいると判断。まずは先行して先輩勢子が猟犬を放...
時折り雨が強く降る中、今日は3頭のメスの子犬を引き渡しました。中でも私が最も溺愛していた子犬が旅立ち、少し寂しい気もします。顔の模様により目がクリクリと見えて実に可愛いのです。私はその子犬に「デメタン」と名付けて毎日抱き上げ愛でていました。必ずや幸せな猟犬人生が待っているはず。そう思い、新たなる飼い主さんに手渡した時のデメタンの温もりを記憶に留めることにしました。みんな達者でな~♪...
有害鳥獣捕獲は地域の方々の理解や協力があって初めて成り立つもの。したがいまして、地域の方々への感謝の気持ちや配慮を忘れてはなりません。私の所属する猟友会では、隊長はじめ隊員たち全員がそれらに対して強い意識を持っているため、今まで目立ったトラブルなく捕獲業務が行えているのです。そんなことで、先日は有害鳥獣捕獲を行う前に山際でヤギを飼育している兼業農家さんに連絡を。この兼業農家さんからは猟犬飼育用にと...
♪ある晴れた昼下がり猟場へ続く道軽トラがゴトゴト子犬を乗せて行く可愛い子犬貰われてゆくよ悲しそうな瞳で見ているよ「どこに連れて行くねん」と少々ご立腹の様子ですが。なので待ち合わせ場所でプチ散歩。昨日、まずは2頭のオスのそれぞれを猟師仲間の方々に引き渡しました。あとは週末にかけてメスたちを引き渡す予定です。寂しくなるな。...
本来ならば進行係のはずの私。ところが所属する猟友会支部から参加する選手の頭数が足りなくなり、出場せざるを得なくなったスラッグ・ライフル射撃大会。でも、コレを射撃練習の機会と捉えれば、これほど合理的なことはありません。支部によっては幾つかの補助があり、おまけに こんな物まで頂けます。参加賞ですが。嗚呼、情けない…こんな下手くそな私でも やはり勝負には勝ちたいもの。しかし銃身後退式銃のオート5のクセを未だ...
下界のWi-Fiが有効な環境の何と素晴らしきことよ。山中に位置する移設犬舎生活では通信サービスの『ギガ』が生命線。なのにYouTubeを観たまま寝落ちしたり、BGM代わりに使っていると、驚くほど速い速度でギガが減ってゆく。それこそ30ギガなんて半月で使い切ってしまう。その後の低速通信では精神的に耐えられないし、要所で固まってしまうこともあるし。すると「1ギガ追加で550円です」なんてボッタクリのメールが通信会社から入...
我が家のように様々な猟芸を示す猟犬がいると、編制によっては狙ったとおりの猟が行えるものです。猪メインで攻める猟。鹿の管理捕獲に徹する猟。少人数で行う猟、大人数で行う猟。狭い猟場、広い猟場。また早目に猟を切り上げたい日や、その必要が無い日 等々。これらに合わせて猟犬編制を考えるわけで、それが思いのほか上手くハマります。ただし残念なことは、猟仲間の中でコレに気付いているのは一人だけ。この猟仲間は膝を痛...
年々参加者が減っているフィールド射撃大会。こちらの地域では射撃技術の向上をスラッグ射撃に求める傾向があるため、フィールド射撃、つまり皿撃ちを行う人が相対的に少ないのです。大物猟であっても銃のスイング等を含めてフィールド射撃の方が有効だと思うだけに残念でなりません。かく言う私も皿撃ちは技能教習で一度行っただけですが…そんな中、先日は大会の進行係を務めてきました。やはり お皿が木っ端微塵に砕け散る瞬間は...
生後3ヶ月となった三重地犬の子犬たち。思えば ここまでバタバタ続きで、あっと言う間でした。前回、母犬カノの一回目のお産では、母も子も猛暑でバテバテ。でも私は長期の夏季休暇と捕獲業務の休み期間が重なり、余裕がありました。それと、その暑さで子犬たちにリミッターが働いていたようで、思いのほか制御が効きました。走り回ったりバトルをしても、すぐにオーバーヒートでヤメる。ところが まだまだ涼しい今回はヤメない。...
「う~ん 5000円くらいは掛かるかな」と面倒くさそうに鍵屋さん。作業内容からすると、その工賃は高すぎる。プロ魂を期待したのですが。事の発端は・・・随分と昔にジャンク品としてヤフオクで購入したバイクに装着してあったトップケースにあります。鍵が元から「鍵無し」状態だったため、事実上「おまけ」的な扱いでした。なので使用できないままガラクタ置き場に。ところがSR400を復活させるにあたり再度確認したところ、これが...
平日は仕事が終わったら職場から犬舎移設地まで直行して、世話が済んだら我が家へと戻り、また猟犬たちの世話を。一筆書きのように移動できるため、思いのほかスムースに事が進みます。ところが今日は酷いもの。長時間にわたる豪雨により、そのルートの所々で内水面氾濫が発生していました。川沿いの一般道が要所要所で浸水しているのです。そこで川沿いの堤上の道を走ることに。野球場も完全に浸水。芝は大丈夫なのだろうか。本来...
先週、ちょっと嬉しい出来事がありました。前段としては こんなことが。数年前までは ご近所さんや子供たちの間で知らぬ人がいない程の名物オジサンが町内に住んでいました。でも最近は見かけることが無くなり皆が気になっていたのです。「体調でも崩されたんだろうか」と。ところが先日・・・近所の業務スーパーで名物オジサンと再会♪(私の一方的感情)。それは閉店前の7時過ぎのことでした。レジで会計中の名物オジサン。その後...
有害鳥獣捕獲は市町だけではなく県が主体となって行うこともあります。それだけ獣害の規模が大きいとも言えますが。このような場合は罠猟より巻狩りの方が手っ取り早い。よって今回は、いつもは共猟しない猟隊からも勢子が参加。対象地区が広大で、それでも足りないくらいでしたが。実際に猟犬を放った途端にアチコチで鳴き出して、同時に銃声が木霊し続けました。しばらくして・・・勢子ルートを辿り終えた私は、先輩勢子と合流。...
今日は早朝から剪定作業を行いました。まずは我が家のクヌギの木から。20年ほど昔、当時 幼かった息子がドングリを庭中に埋めたせいでアチコチから芽が出てビックリ。それもクヌギの丸いドングリだったため、どうしたものかと。若木はあっと言う間に大きくなり、その後は剪定に次ぐ剪定。そのおかげで大木には至っていませんが、生えているのがリビングの真ん前とは いかがなものか。何度も伐採してしまおうと考えましたが・・・小...
私の猟仲間たちは今後の狩猟において、勢子不足および猟犬不足となることを懸念しています。しかし、こちらの地域の住宅事情を考えると猟犬飼育は考えもの。時代の流れではありますが、犬の外飼いは非常識扱いすらされてしまいますし。また生活スタイルが制約を受けてしまうこともジレンマの要因の一つ。そんなことなので若手で「猟犬を飼って勢子をやってみよう」などと考えている人はいません。その思いはあっても、思いのほか障...
オフロードバイクに跨り獣道に分け入り猟を行う。海外ではありそうな狩猟スタイルですが、ここ日本では様々な観点からヤメておいた方がいいのでしょう。でも猟場の下見くらいなら全然イケル。以前、猟行中に林道で出会ったハンターカブのライダーさん。猟犬たちは不思議そうに眺めていましたが「これぞハンターカブ!」的な使い方に感動。その機動力にも驚き、しばしライダーさんと話し込んでしまいました。ならば私もレストアした...
子犬たちのあまりの激しさに参ってしまっているヘルパー犬の駿河。駿河は母犬カノの1回目のお産の子で、メスの2歳。子犬たちの面倒をよく見てくれるのですが少々お疲れ気味。そこで駿河のヘルパー犬として駿河と兄妹のオスの金剛を投入。金剛も子犬たちの相手を上手にしていましたが、容赦のない子犬たちに押しまくられてギブアップ。駿河と同じように犬小屋に籠城するようになってしまいました。犬小屋に陣取れば、3頭の子犬たち...
猪肉の冷凍保存といえば塊肉。なので解凍させると料理を作り過ぎてしまう。昨日も猪カツを10枚ほど。そのうち4枚も食べてしまいました。健診前なのに。でも旨かった♪残りの猪カツは、いつものお決まりパターン。次の日に猪カツ丼にするのが我が家の習わし?いや単純に私が食べたいだけ。家内が上手に作ってくれるのです。私が作るより断然美味しい。出汁と甘みのバランスがいいのかな。そんな お約束の猪カツ丼を先ほどいただきま...
豚カツを作りより難易度の高い猪カツ作り。中でも一般的な揚げ鍋での揚げ工程が難しいのです。つまり考えていないと理想の揚げ上がりには程遠い。原因は猪肉の水分量の多さにあると考えています。その水分とは血液。家畜のように出荷前の給餌止めや、絶命に至るまでの決まり事が存在しない狩猟。仕方の無いことではありますが、これが放血状態に影響するわけです。家畜肉では、この放血は極めて重要な要素で、肉質を大きく左右する...
いくらなんでも鹿は何処かに行っちゃったでしょ。と思っていたのですが・・・共猟した地元の猟仲間の情報では「いや、まだ居るよ」とのこと。よって今日は先々週に続き、別地区の同じ場所でニホンジカ管理捕獲を実施。結果は地元猟師の言う通り。山中に銃声が木霊し続けました。ところが私の持ち場は静かなもの。でも森林浴がタップリできて心も体もリフレッシュ!、、、なので獲物の引き出しも デゴイチみたいに元気にグイグイと...
私と先輩方が行ってきた猟犬繁殖の中で、気質と毛色の遺伝的な関係性を探ろうと観察を続けてきました。これは今までに何度か取り上げてますが、実際のところは分からないまま。しかし、エンドウ豆やショウジョウバエの遺伝的連鎖を思い出してみると「気質と毛色は無関係」とは言い切れないと考えています。遺伝上、形質の何かに気質と連鎖しているものがあっても不思議ではないのですから。ただし、ショウジョウバエですら途方もな...
自分で言うのも何ですが、私は見た目とは違って意外と真面目です。。。狩猟を始めた頃は、毎週土日に行われた有害鳥獣捕獲には必ず参加していました。対象地区の山の地形、タツ配置、そして見切りポイントを「知りたい学びたい」との思いが強かったのが、その原動力でもありました。そんな有害鳥獣捕獲はボランティア活動的であっても地域にとっては大切な仕事。一日参加すると千数百円の弁当代は支給されますが、それとて血税。よ...
少しでも動けば こちらの負け。これは山で獲物が射程距離内に入った場合のことです。でも、そうは言っても獲物に猟銃を向けて狙いを定めるには、体を動かさなくてはならない。よって「少しでも動けば」とは通常の動きや素早い動きを意味します。この様な動きに対して獲物たちは驚くほどに敏感。野生動物をナメてはいけません。ところが若手たちを見ていると、ナメている人が実に多い。そんな人たちは例外なく失中率が高く、何年経...
猟犬の良系を実猟に使いながらの血筋存続は容易なことではありません。それは私のように相対的な若手であれば尚更に。これまでを振り返ると本当に大変でした。様々な苦労や障壁が次々と私の前に立ちはだかり、それにより嫌な思いをしたことは枚挙に暇がありません。その要因の大半は猟仲間であるはずの一部の先輩たちによる「今が楽しければ それでいい」との身勝手な思考によものでした。つまり「今日 猪が獲れたらそれで良し」と...
次なる生活の足の選んだのは、土に返る寸前だった32年前のSR400。そんなサビサビ状態の不動車を3万円で引き取ったのは10年前。直後にエンジンを始動させるところまではレストアしたものの、そこから放置。当時の通勤車両スペイシー250がスグに壊れると思っていたのに、元気なまま10年が経過してしまったのが その要因。と、頑張ってくれたのに、こんな言い方をしてはスペイシー250に申し訳ない。長い間お疲れさまでした。本当にあ...
犬舎移設地近くの山にタケノコを掘りに行った時のことです。そこは、猟期中は地元の猟師たちが巻狩りを行う場所でもあります。ところが農道に面した一段下がった藪の中にはゴミの山。ありとあらゆるものが捨てられていて、そのどれもが朽ち果てている。数十年は経っていそう。でも廃棄物の横からタケノコが生えていたり、所々に猪がタケノコを食べた痕跡があったりと。やはり自然は逞しい。と、目線の先に赤と白に塗られたゴミの一...
幼少の頃より 戦艦、戦闘機、戦車が好きでたまらなかった私。中でも戦車のプラモデルがお気に入りでした。とくに世界第二次大戦のドイツ軍の戦車『ヤークトパンター』が大好きで、何機も作った記憶があります。「ヤークト」とはドイツ語で狩猟または狩りのこと。パンターは豹で「狩りをする豹」との恐ろし気な名が付けられたことからも、ヤークトパンターの戦歴が分かるというもの。このヤークトパンターは『ロンメル戦車』とも称...
いくらフィラリア症予防薬を投与しているとはいえ、犬たちが蚊に刺されない環境は確保したいもの。そんなことを念頭に置いて犬舎を作っていますが、雨を防ぎ 日光浴ができて 風通しも考慮に入れた区画配置は意外と難しいのです。また、どのタイプの蚊除け対策とするかも悩ましい。線香タイプ、電気式リキッドタイプ、吊るしネットタイプ、そしてスプレータイプと、これら全てを試してきましたが、どれも一長一短。よって それぞれ...