猪や鹿の肉を美味しくいただくには様々な配慮が求められます。また捕獲時の状態に応じた処理、その後の解体作業における注意点や技術など含めて一定の考察力も必要です。残念ながら、これらを理解して実践できている者は ごく一部に限られると感じています。仕留めることと同等に解体も大切なのに。とにかく狩猟者である以上は、獲るだけでなく、その肉を全力で美味しく食べることにも拘って貰いたいものです。見ていると、射術向...
狩猟者なら、誰もが一度はスカル作りにチャレンジしたくなるものです。しかし生活環境によっては、作業工程おいて様々な障壁が立ちはだかるのも事実。我が家では台所でそれを行おうとすると、完膚なきまでに怒られます。だからといって、庭木の横に埋めても怒られる。土壌の酸性化や腐敗菌の増殖により、庭木がことごとく枯れてしまうのです。それは家庭菜園でも同じ。土壌改良を行っても、しばらくの間は作物が育ちません。そんな...
狩猟を始めてからというもの『発情』に悩まされ続けていた日々。しかし数々の犠牲のもと、オス猪の『発情臭』肉は何とかクリア。焼肉のタレに漬け込むと、かなり発情臭が抑えられる上に、美味しく食べられることを発見。ところが同じ『発情』でも、メス犬たちの発する発情フェロモンにはお手上げ状態でした。昨日のブログでも綴ったように「シャワー水で洗い流す」が精一杯。一時しのぎでしかありませんでした。ところが、ついに有...
雨が降っている間は静かだったオス犬たち。ところが雨が止み、地面が乾き出すと共に土中に染み込んでいたメス犬たちの発情フェロモンが拡散。それが庭中に漂い始めたものだから、オス犬たちが騒ぎだして、もう大変。私は庭に出てメス犬たちのオシッコ跡に水を掛けて回り、雨天の状態に戻します。オス犬たちを叱るより、その方が一時的に静かになるのです。それにしても何なのだろう、あのオス犬たちの必死のラブコールは。意思に反...
今日は有給休暇を取得。ところが朝から小雨がパラパラ。今週末から始まる有害鳥獣捕獲を前に、タツ配置を確認する必要があったため、天気予報を信じて休みを取ったのに。天気予報の嘘つき。。。それにしてもタツ配置とは難しい。猟場によっては大幅に変えなければならない事もありますから。このところ目立つのは、小規模な土石流と、それに伴う倒木や崖崩れによる獣道の寸断。また鹿の食害で、下草が無くなったことによる行動範囲...
ニホンジカの大繁殖に対して様々な対策を講じている行政。それにより、こちらの地域でも一定の効果を上げています。とくに管理捕獲における間引き的捕獲は、ほぼ通年で実施。対策の柱となっています。ところが問題も。捕獲したニホンジカの処理は各猟師に委ねられているため、皆がそれぞれに適切な方法で処理を行っていますが、これも重労働。感覚的には、もはや獲るよりも処理をする方が大変。現状では許可を得た土地に穴を掘り、...
今日は猟友会の供養祭を行いました。コロナ禍で、思うように催せなかった供養祭と、その後の直会。やっと元に戻り、ホッとしています。しかし、今期は有害鳥獣捕獲での罠猟の作業中に事故が発生。ベテランの先輩猟師が亡くなられてしまいました。供養祭の前に、まずは全員で黙とうを。その後、亡くなられた事故現場へと皆で向かうことに。雨が降りしきる中、順に手を合わせました。普通では考えられない不運な事故だっただけに、未...
猟犬を使った大物猟において、猟犬編制をどうするかは勢子や猟隊の考え方しだい。猟師それぞれに狩猟に求めるモノが違うため、そこに答えはありません。その中で翻弄されてしまう猟犬たち。「猟犬のケガなんぞは当たり前、心配などしていたら猪は獲れない」このように考えるのは、猟師の間では、それこそ当たり前。しかし、そうは言っても、本当にそうなってもいいと考えている勢子は いないはず。ところが狩猟者の中には「猟犬は...
人は都合の良い生きもの。口に運んだ肉料理に舌鼓は打っても、元は命ある生きものだとは考えません。例え考えたとしても「食物として育てられたものだから仕方がない」とは、よく耳にする理屈。つまり産業動物は動く肉の塊だとでもいうのだろうか。バカを言ってはいけない。産業動物と称される生きものたちだって感情がある、つまり心が存在する。それも私たち人間と変わらないレベルの。殺されることを悟った彼らは「悲鳴を上げる...
昨日はカノとの散歩の後に近所のスーパーへ。嬉しさのあまり、奮発して高級パック寿司を購入。「侍ジャパンWBC優勝おめでとう」シールが光ります。晩酌もスーパードライとしました。久々の贅沢です。それにしても、やっとコロナ禍から抜け出した感があります。この3年間、狩猟においても影響を受け続けていましたから。とくに射撃大会の相次ぐ中止には参りました。「大会用に」と前もって購入しておいたスラッグ弾が消費できず。...
黄昏時に近所の川へと出かけました。今日の散歩の順番はカノ。折角なので、お目当ての生物をカノに探してもらいます。おっ、いたのかな?と、この直後にキジ夫婦が川を飛び越えサヨウナラ~♪ちょっと違うね、カノ。お次はどうかな。対岸も探してみようかね。結局、お目当ての生物には出会えませんでした。その生物とはヌートリア。家族はヌートリアのことを「大きなドブネズミ」と毛嫌いします。そんな家族には・・・「ならば、ビ...
子供の頃『大草原の小さな家』というアメリカ開拓時代のドラマをよく観ました。基本的には、ほのぼのとしたストーリーなのですが・・・思いのほか波乱万丈だったりもして、マンネリ化しないところがミソだったと記憶しています。そんな我が家も波乱万丈なところだけは似ています。ドラマ化したら意外と面白いかもしれません。『住宅街の危険な家』なんてどうだろう。・・・・・そう言えば、大草原の小さな家の話の中では、色々と衝...
「この猟場では、やりたくない」と選り好み出来ないのが有害鳥獣捕獲の悩ましいところ。「大イノシシが居るからイヤだ」とか「集落が近いからヤメよう」などとは言ってはいられません。有害鳥獣捕獲は、人と野生動物の双方の生活圏が重なる場所で行わざるを得ないことが多いため、仕方がないのです。よって勢子と隊長は、猟期中の猟以上の緊張を強いられます。何か起これば責任を取らざるを得ないのは同じでも、その確率が有害鳥獣...
昨日、猟仲間のフレンチシェフさんから鹿モモ肉の生ハムを丸一本でいただきました。いつも色んなジビエ料理や作品を頂きっぱなしで、なんとお礼を言っていいのやら。私には、お返しの出来るモノが何もありません。したがいまして・・・巻狩りの時は、フレンチシェフさんのタツ場に獲物を追い立てるように猟犬たちには指示を与えました。。。コーシン、分かってるの?・・・・・では頂き物を見てみましょう。袋を開けると・・・ええ...
先日、半額値引きにて購入したカルビ弁当を冷蔵庫にて保存。それを次の日の昼に食べた娘。食中毒を起こして寝込んでしまいました。二日ほどで元気になりましたが、何だか責任を感じてしまいます。ごめんなさいね、辛かったでしょ。購入先のスーパーでは、以前にも同じような事があったのです。どうやら流通段階での温度管理が適切ではないよう。その時は半額品を購入してスグに食べ始めたにも関わらず「あれ?何だか怪しい」と。私...
風向きが変わって、花粉混じりの空気がどこかに飛んでしまったのかな。今日の富士山は霞が掛かっていませんでした。より一層、バイクが映えます。。。私の卓越したカスタム技術により、秀逸なスタイルへと生まれ変わった通勤バイク。。。スキがあり過ぎて突っ込みようがありません。因みに、リアフェンダーは防水の段ボール。ヒューズボックスは弁当箱に使っていたタッパー。と、足元に目をやると、そこには可愛らしいツクシたち。...
春になり「もう少し成長すれば耳が立つだろう」と思っていた三重地犬の零。暖かくなると同時に耳が再成長したのか?ビーグルのように本格的に垂れてしまいました。そもそもは、産まれた時から「怪しいなぁ」と思っていたのです。 まずは毛色がどう見ても和犬ではない。皮膚も兄妹の中で一番ダルンダルン。おそらくは連綿と続いてきた血筋存続のどこかで、ビーグルの遺伝子が手を貸したのかもしれません。ビーグル特有...
「一言声を掛けて事情を説明した上で了承を得る」これは狩猟においても大切。何が大切かと言いますと「常識的に」となります。鉄砲の発砲音は日常的な音とは異なり、人を驚かせてしまうレベルのもの。『法律に抵触しない発砲』であっても、近くで銃声が聞こえて気持ちのいい人はいません。中には通報してしまう人もいます。これは一般の人ならば当たり前。よって狩猟者の感覚で判断してはいけません。どんな場面であっても、民家が...
急に暖かくなり、これまた急にマダニが活発化し始めました。先日はシカだらけの山で猟を行ったため、猟犬たちも私もダニだらけ。猟犬は犬小屋の中でケレケレ、私は職場でポリポリ。それも腰のあたりを噛まれたため、ズボンをずらしてキンカンを塗布。ところが、その様子を女性社員に見られて、あれ恥ずかしや。ノックをして「はい」と言うまで入って来ないでね♪と、心の中で。その女性社員は技術室の研究員で、昨年に結婚。産休に...
先週の土曜日は父と母の様子を見に実家へと行ってきました。二人とも元気で何よりではありますが、やはり歳が歳ですので、私としては常に不安が付きまといます。そもそも歳をとってから何で山の中に移住するのだろう。それまでは便利な都会に住んでいたのに。大学病院だって徒歩3分のところにありました。以前、父はその大学病院で心臓手術を行ったのです。心臓弁の機能が弱まったため、それを交換する大手術を。人工弁か、豚の心...
サラリーマン猟師の多い猟仲間たち。猟期中の猟は、実質的に今日が最後となりました。この猟期は一銃一狗、二人猟、猟隊合同での巻狩りを存分に行い、狩猟の様々な楽しさを改めて味わうことができました。やはり狩猟は素晴らしい。これも全ては猟仲間たちのおかげです。そして何よりは、狩猟事故もなく皆が安全に楽しめたこと。そんな最終日の今日も「気を引き締めて行こう!」とのことで、タツ配置も含めて万全の態勢で臨みました...
狩猟を始めるなら猟犬を飼うべき。と言いたいところですが、様々な事情で飼えない人は多いはず。これは時代背景もあり、仕方のない事ではあります。その昔は閑静な住宅街であっても、夕方になるとアチコチから犬の鳴き声が聞こえてきました。犬の鳴き声が人々の生活の中に溶け込んでいたのです。しかし今は違う。また、様々な理由で小型犬の室内飼育が主流となっていますが、現役バリバリの実猟犬の室内飼いは困難を極めるはず。少...
蝶のように舞い 蜂のように刺す。「モハメド」と言えば、私の中ではモハメド・アリ。そう、あの元ヘビー級チャンピオンの伝説ボクサー。私の中では世界最強の男。ところが先日、ビミョーなモハメドに出会い、笑ってしまいました。その男は世界最弱だったのです。私が庭で猟犬たちの世話をしていると、家の前に一台の車が停車。中からヒゲ面の怪しいアラブ系の男が出てきました。そして私に話しかけようと近付いて来るものの、5m以...
獲物が抜けた場所はいったい何処なんだろう。昔の猟師は逃げた獲物の足跡を見切って、抜けを確認していました。それは、その猟場での次の猟に活かすために。つまり、この積み重ねでタツ場を判断していたのです。ところが今ではそれが簡単に行える。猟犬用のGPSデータにより、獲物の抜けルートが手に取りように分かる。多少引き離されても、大抵の猟犬は獲物の抜け跡(ルート)を追うため『猟犬の移動軌跡』=『抜けルート』となる...
可愛いなぁ・・・このバイク。職場の駐輪場にちょこんと置かれた姿に一目惚れ。カワサキの『W175 SE』という新型で、元はインドネシア向けの車両がベースみたい。若手社員曰く、まだ納車して40㎞しか乗っていないそう。それにしてもスキの無いデザイン。流石はカワサキ。このバイクを眺めながらビールを飲んだらどれだけ旨いことか。それに比べたら・・・無理。私のオロロン号では悲惨すぎてビールを飲む気にすらならない。リアフ...
手元に近いほど作業が行いやすくなる。これは何においても、そうなのかもしれません。獲物の解体では、とくにそれを感じます。欲張りな私は「大は小を兼ねる」的な考えに捉われて、いつも長い刃物を選びがち。でも実際に解体で肉に接するのは刃先がメインのため、刃渡りが短い物で十分。ただし切り分けた肉をまな板などで整えたり、小分けにするにおいては、ある程度の長さの刃渡りがあった方が使いやすい。刃の引き代が短いと作業...
シカ肉は煮込み料理にも思いのほか向いています。シチューなどは、その良い例でしょう。ところが、あまり煮込まない鍋料理などには向かないと感じています。これは猟師なら誰もが思うところでしょう。その概念を打ち破るべく、新しいシカ肉の鍋料理に挑戦してみることにしました。名付けて『シカ肉レモン鍋』このレモン鍋は、鶏肉では抜群の美味しさを発揮。まさに文句なし。今回は、この美味しさに迫れるかがテーマ。イメージした...
昨日の猟場は獲物が大きく移動しており、残っていたのは2才っ子くらいの猪のみ。ならばと、今日は場所を変えて、大きな竹藪のある猟場を確認しに行きました。まずは見切りを。鹿が抜けた足跡を幾つか発見。一方、猪の足跡は、少し古い入りのモノしか発見できず。新しい抜け足がないため「これはイケルかも」と、相方と。鹿に邪魔されずに猪狩りができる。そこで別の方句を見て回ったところ、やはり猪は猟場内に入ったまま留まって...
今日は久々に相方との二人猟。来週の合同猟に備えて、調査的に他の猟場の様子を見に行きました。それにはユキカゼ号が適任。ユキカゼ号は、鹿の場合は反応はするものの、殆ど相手にせず。小ぶりな猪は自らが。中サイズ以上の猪は私と共に。その結果、一回戦目は空振り。この猟場は獲物の出入りが少なくなっていました。そして二回戦目の猟場は・・・嗚呼、口を拭きなさい・・・ユキ。この猟場は、おしまい。毎年のことではあります...
今月末に行われる猟友会の供養祭。そして、その後に予定している直会。何か気の利いた差し入れはないものか?そこで頭に浮かんだのが、猪鍋とシカ肉竜田揚げ。でも思い起こしてみると、いつも自転車で向かい、帰りはヘベレケになって自転車を押して帰るパターン。出来上がった猪鍋を自転車で運ぶのは困難を極めるものと思われます。猪鍋を道路にブチ撒けたら私は立ち直れない。材料や鍋を持って行っても火元は限られているし。なら...
今日は職場でショッキングな出来事がありました。簡単な計算をするために電卓を探したのですが、どこにも無い。さっきまで使っていた電卓が忽然と姿を消してしまったのです。「あれぇ?どこ行っちゃったにかな?なんで無いの?」とアチコチに目をやり探していたところ・・・若手社員が一言。「あっきょさん、左手に持ってるの・・・電卓じゃない?」と。「あっ!ほ、ほんとだ!」と狼狽えてしまった私。あぁ・・・オレもうダメだ・...
今は亡き師匠と盟友でもあった獣医さんが、マルコを見て懐かしんでいたのを思い出します。私の師匠が40年近く前に輸入した犬と、そっくりだと。和犬で猪狩りをしていた師匠が、同時に洋犬の猪狩りに対する能力も試していた過渡期の犬。獣医さん曰く「名犬だったよ」と。実はマルコには、この名犬の血が三重の猟仲間の努力により受け継がれている可能性が大。似ていて当然なのかもしれません。私はその話を聞いてからというもの、...
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猪や鹿の肉を美味しくいただくには様々な配慮が求められます。また捕獲時の状態に応じた処理、その後の解体作業における注意点や技術など含めて一定の考察力も必要です。残念ながら、これらを理解して実践できている者は ごく一部に限られると感じています。仕留めることと同等に解体も大切なのに。とにかく狩猟者である以上は、獲るだけでなく、その肉を全力で美味しく食べることにも拘って貰いたいものです。見ていると、射術向...
もう3日も断続的に大雨が降っている。近頃は予報で「線状降水帯」と耳にすると、まずは通勤手段を考えてしまいます。とにかく至る所で冠水が発生するため悩むのです。その点ではベトナム仕込みのディオ110は意外と心強い。機動力に優れる上に、20㎝くらいの水深なら走破できる。それにしても心配。また内水氾濫しなければいいのだけれど。おまけに移設犬舎への行き来も大変。それに盛大に泥だらけとなったサカエとホマレが「遊ぼ~...
早朝から元気に駆け回り、それが終わると同時に始まるワンプロ。移設犬舎の訓練区画では早朝と夕方の1日2回 猟犬たちを放ち、力いっぱい運動させています。その間に個々の呼び戻しやコマンドに対する服従等の躾も行い、犬たちが常に私の制御下にあるかを確認。これは安全狩猟の上でも大切だと実感しているため欠かせません。そんな中、訓練区画内の植物に目が留まり凝視。茎がオニヒトデのようにトゲトゲなのです。ネットで調べる...
猟場内に猪と鹿が混在している場合、猟犬は逃げ惑うだけの鹿を追いたがるもの。こんな話をよく耳にしますが、その度に「そんなことはないよ」と実際の状況を説明します。確かに これだけ鹿の生息密度が高ければ、真っ先に鹿を発見して追ってしまうのは仕方のないこと。でも「追ってしまう」と「追いたがる」は別の話で、それを混同してはいけない。勢子が上手く導けば「猟犬は、むしろ猪を追いたがる」と実感しているだけに冒頭の...
今年も子犬の世話でバタバタしていましたが・・・気がつくと、もはや制御不能なほどに激しくなってきた今回の2頭。もうワルワルなんてもんじゃない。生後3ヶ月半の子犬ってこんなに強烈だったかな。お婆ちゃん犬のコーシンが子犬だった頃のことを思い出してみると…確かにワルワルだった。先輩犬のヤマがノイローゼになるほどにコーシンも激しかったのを思い出します。でもヤマは幼いコーシンに揉みくちゃにされても決して怒らなか...
「熱中症になるのは気合いが足らないからだ!気合いだ!気合いだ!」と、いつも声高に言っている私。でも熱中症は気まぐれ。熱中症になりそうな時にならなくて、熱中症にならなさそうな時になったりもする。日中の気温が30℃にもなる初夏の捕獲業務で大汗をかきながら真面目に頑張る勢子の私。でも以前のように熱中症で尾根で倒れて、カラスの餌食になることは無くなりました。。暑さに慣れて、体力もレベルアップしたのでしょう。...
狩猟で酷使している私の猟車。林道での横転や大木への激突などもありました。もはや満身創痍の状態。でも猟車のスズキ キャリイは一生乗り続けるつもです。ところが…猟場の下見中に岩に乗り上げてしまい、下回りを強打したことが原因で面倒なことになってしまいました。フロントのシャフトブーツが破れて、取付金具も変形。そこで、いつもお世話になっている整備工場で直してもらうことに。すると驚きの事実が判明。純正品のシャフ...
この日曜日のニホンジカ管理捕獲は県境の標高の高い奥山。私はこの地域には苦い思い出があるため、長らく猟犬を引いていません。「なんだ、犬を連れて来なかったのか」と言われても、頑なにすっとぼけ続けた8年間。「いや、また皆さんに迷惑をかけちゃうんで」と。鹿の大群を猛追した猟犬たちが隣の県まで行ってしまい…回収したのは日が暮れてから。数十名の隊員たちが その帰りを待っていてくれたのです。そして先輩方が「お疲れ...
一ヶ月ほど前に移設犬舎の訓練区画で捕まえたヒキガエルの亜成体。雌雄の判別をしてみると、メスの特徴が出始めていたため「ヒキ美ちゃん」と命名。観察も兼ねて しばらく飼育してみることにしました。エサやりは専ら自然任せ。古家の玄関灯下に飼育ケージを置くと、勝手に蛾や小さな甲虫がその中へと落ちるため、ヒキ美ちゃんはせっせと舌を伸ばして お食事を。舌の伸ばす際に「ペチッ」と舌の発射音がするのが面白い。射程距離は...
不思議なもので、世の中にはウリ科の食物が大好きな人と全くダメな人が居るようです。考えてみれば、どんな食べ物にも好き嫌いはあるものですが、ウリ科の食物は身近なだけに その違いが目立ちます。我が家でも息子は大のウリ科嫌い。キュウリだけではなく、メロンやスイカもダメ。あの共通したニオイが受け入れられないのだとか。カットしたマスクメロンを前に「いらない」と皿を押し戻す姿の何と気の毒なことよ。その瞬間「待っ...
毎年、猟犬たちの体調や仕上がり具合に応じて出猟や予防接種のタイミング等を調整しています。しかし、ここ3∼4年は豚熱の影響もあって猪狩りの方は休止状態。また勢子役が激減する中で、各猟隊が協力し合っての合同猟が増えため、一銃一狗や少人数での出猟は減る一方。そんな中で一時期は日本犬(三重地犬)のみの飼育に徹して、その中から個々の特性や気質を鑑みて一銃一狗に使う犬と巻狩りに使う犬とに分ける予定でした。しかし...
猟場の事前調査の努力に応えてくれるかのように、遠方からも多くの猟師たちが応援に駆け付けてくれた昨日のニホンジカ管理捕獲。まさに鉄壁の布陣と言えます。隣山への逃走ルートを塞ぎ、前進守備の中タツには凄腕猟師たちを配置。その布陣はまるで大阪の陣の真田丸が如く。全員が赤備えで気合いもバッチリ。いや、オレンジ備えか…そして尾根上には全国大会上位者のライフルマンたち。つまり極めて優秀な狙撃兵を見通しの良い場所...
巻狩りにおいて、囲み役や その配置場所を「タツ」「マチ」「タツマ」などと呼びます。また、これらタツの目安となるのが「通り」「ウツ」と呼んでいる獲物の通り道。山から山への日常的な移動に使う通りや、水を飲みに行くためにだけ使う通り等々。一般的には日常的な移動の通りを逃走ルートとするため、その見極めは大切です。そんなタツの場所が決まったら、次に考えることはタツ役同士で撃ち合わないための位置取りやバックス...
まずは玉ネギとニンジンを炒めて、先に煮込みを開始。主役の猪肉は、塊のまま表面を軽く焼いて肉汁の流出をストップ。塊肉のまま鍋に投入します。ちょっと猪肉の量が多かったかな。で、30分ほど煮たら塊肉を取り出します。やはり1.5kgは多かったな。カレールーの箱裏に書いてあった量の3倍だもの。でも取り出した塊肉は煮る前と殆ど同じ大きさで、肉汁を蓄えたまま火が通った状態。小さく縮んでしまった肉とは違って筋繊維間の空間...
「シェー! もう やめてほしいザンス!」「そんな つぶらな瞳で見つめてもダメ」でもヤメられない止まらない地底探検への穴掘り。懸命に掘り進めるホマレ。そこへ作業効率をアップさせようと、サカエが連結。ツインパワーで土をかき出します。その後ろで様子を見ていたコーシンの顔に土が直撃。ほら出入口が土だらけになっちゃたじゃない…って、脱走禁止!よし、言うことを聞かないのなら奥の手じゃ。父ちゃんを侮るでないぞ。前...
まだまだ続くニホンジカ管理捕獲。県担当者と猟友会上役の方々から新たなる実施区域の調査依頼を受けて、猟仲間たちと共にタツ配置のマーキング等を行いに猟場へと向かいました。標高400m程の低山を囲む巻狩りとなるため、今回も かなり大がかりな捕獲となります。こんな事もあろうかとタツ配置場所に通じる林道を復旧整備しておいて正解でした。基本的には猟場に詳しい先輩に教えて頂きながらの調査。次々とマーキングして行きま...
雨降る森の中、移設犬舎の古家で一人黙々と焼く猪肉。半径200m以内には自分しか居ないとのヘンな優越感。森を独り占めした気分になれるのです。そして森の一部にもなっている。そんな森から授かった恵みを力いっぱい美味しくいただく。猪肉は やはり焼肉が一番。今回の部位は肩ロース肉とホホ肉とタン。そう言えば未だに食器を用意していなかったな。学生の頃から使っていたラーメン鉢が一つあるだけ。我が家の食器は全てセットな...
体をかがめて暗闇の中を進んで行く。まるでノストロモ号の排気ダクトの中でエイリアン狩りを行っている感じ。そして「ぐわぁ~っ!」と、自分が狩られる…でも私はダラス船長とは違って経験豊富な凄腕猟師だから大丈夫。。まずは強力なライトで視界を確保!武器は火炎放射器…ではなくて草刈り鍬と炭スコップ。これは何となく負けている気がする…なので強力掃除機で撃退!って吸ってどうするの。ゴーストバスターズじゃあるまいし。...
「積載量 積めるだけ」なんてステッカーが貼ってある貨物車を時々目にします。そんな茶目っ気ある文句に微笑ましい気持ちにもなりますが、これがインドやパキスタンだったら大変。彼らは本当に積めるだけ積みます。とにかく怖いもの知らず。また、スクーターならベトナムやタイだって凄い。家族全員でスクーターに乗ったり、荷台に大きな豚を積んだりもする。私の愛車、ベトナム・ホンダ製のディオ110は、それら過積載を想定しての...
先日に実施されたニホンジカ管理捕獲の対象地区は隊員たちにとっては馴染の山。皆がそれぞれに鹿の逃走ルートを把握しています。また、猟期中は私たちが合同猟を行う猟場なので、手堅く成果を上げられる間違いない山でもあるのです。今回は静岡県猟友会会長はじめ、県職員の方々も参加しての大がかりなもの。よってタツ役は私たちが猟期中に行う巻狩り時の4倍も。鉄壁の囲みと言えます。おまけに参加者の多くが凄腕猟師で、射術に...
なんともグッドなタイミング。アマゾンプライムデーで目星を付けていた溶接機がほぼ半額になっていたのです。製造国は中国ですが迷わずに「ポチッ」とな♪中国製品でも優れた物は沢山あります。もちろん残念な商品も沢山。大切なのは、それを見抜く選択眼を有しているかどうか。以前に購入した㈱高儀の中国製チップソー。同レベルの日本メーカー品の半額以下でしたが、性能や使い勝手は遜色なしで耐久性も十分。我が家と犬舎移設地...
伊豆半島に移住を決めた両親に合わせて、私も移住を決断したのは およそ30年前。将来的に両親の面倒を見るために退職して、近くに住む可能性が高いと考えたからに他ならないのですが。また当時の転勤に次ぐ転勤では、家族にも負担が掛かり続けてしまうと考え「早いに越したことはない」と行動に移したのでした。その思い描いていた人生の流れは的中し、今日に至ります。つまり両親の面倒を本格的に見ることとなったのです。それに...
趣味の工作で金属を接合する場合は、それを職場に持ち込み、昼休みに工務室にて溶接作業を行っています。本当はダメなのですが、工務課の課長が笑顔で「いいですよ」と言ってくれるので、イイのです。。。とにかく職場の工務室は素晴らしい。200Vの溶接機が各種揃っているのです。アーク溶接、ノンガス半自動溶接、TIG溶接の交流と直流、そしてアセチレン溶接機も。なので材質や大きさは何でもござれ。ところが大きな物はどうにも...
我が家の犬舎横の道端に生えていた謎の植物。大きく育ってしまい ご近所さんの通行の妨げとなりだしたため、刈ることに。ところが庭にその植物を捨てたところ、犬たちが引っ張り出してムシャムシャと食べだしたのです。「もしや♪」と葉を齧ってみると、これが結構イケル♪粘り気があるあたりはツルムラサキにも似ている。でも毒性は大丈夫なのだろうか。今までに野草で このような植物を見たことが無かったため、調べてみることに。...
三重地犬の子犬、シオちゃん♪マチちゃん♪そして フミ君!みんな可愛い顔して もうワルワル!子犬が複数頭であっても躾のコツを掴んでいる私は、今まで全頭上手くいったと実感しています。ところが、このワルワルな3頭には そのコツが通用しない。とにかく激し過ぎるのです。そこでジックリと観察を続けたところ、あることに気が付きました。今までは数頭に一頭の割だった斬り込み隊長のような怖いもの知らずの子犬。それが今回の子...
私は素人の一狩猟者であってプロ猟師ではないため、獲物肉の販売に関する許可は得ていません。よって猪肉や鹿肉の販売はできず。また猟犬の繁殖は血筋存続が目的であり、販売を目的としていません。したがいまして、血筋存続に協力して下さる方にのみ子犬や仕込み犬を差し上げている状況です。そんなことなので、ブログ写真においては誤解を招かぬように解体場面などは極力掲載しないようにしています。以前に何度か猪の解体シーン...
私の職場では新型コロナウイルスによる病欠者が目立つようになってきました。エアコン使用による部屋の閉め切りが それを助長しているのかもしれません。いずれにしても夏季の第一次長期休暇を前に職場はテンテコ舞い。人材不足が深刻な問題となっている中で、更に人が足りない状況となり、皆がバタバタ。でも長期休暇は何が何でも休んでみせる。休日返上なんてまっぴらごめん。私は出勤日より休日の方が断然に忙しいため、休日は...
先日、近所のスーパーで半額にて購入した 丸のままのボイル豚足。1本はその日のうちに美味しく頂きました。ところが残りのもう1本はチルドルームに入れていたのに 3日ほどで残念なニオイに。ただでさえ悪くなるのが早い豚足。半額品ともなれば最大級の警戒をしつつ、早めに食べるべきでした。普段から「SDGs 命!」などと声高に言っておいて、これでは豚ちゃんに申し訳ない。とりあえず丸のまま洗ってみましたが・・・まだ少し臭う...
今年の冬で9歳になるビープロのメスのコーシン。発情期が来たものの、どうやら排卵はしていない様子。でも発情フェロモンはプンプンに発散しているようで、オス犬たちはメロメロ。犬もある程度の歳になると排卵は止まるようですが、発情は一生続くとのことで、なんだか不思議。その生態に意味があるのだろうか。祖先であるオオカミの存続において、この状態に優位性があったからに他ならないとは思うのですが。コーシンは早めに引...
最高気温が40℃とは何事なのだ!あまりの暑さにバリカンで頭を丸刈りにしてしまいました。ついでに子犬たちも丸刈りにしてあげたいくらい。暑すぎて大人しくなってしまったのです。今は扇風機で何とか凌いでいる状態ですが。でも少し体が冷えてると、大人しくしていた分を取り返さんとばかりにハッスルするのは如何なものか。子犬は冷やし加減が難しいのです。。。脱走禁止!エサも今は猛暑仕様。獲物肉と野菜を煮て一旦冷まし、後...
実直な猟犬のミカサ。人に例えるならば「真面目な働き者」といった感じで、私に似ています。。。今日はそんなミカサが猟師仲間さんへの元へと旅立ちました。その役目は先導犬として頑張ってもらうため。猟師仲間さん宅には生後4ヶ月になるプロットハウンドが飼われています。名前はスカイちゃん。とても可愛い女の子。そのスカイちゃんの先生役がミカサなのです。なんかイヤな予感がする。禁断の愛が。。。ミカサ、教え子に手を出...
狩猟を始めるにあたっては、まずは猟友会の先輩方を頼るのが一般的。右も左も分からぬ中で好き勝手に猟を始めれば、トラブルを引き起こすであろうことは誰でも察しがつくでしょうし。猟友会の会員になることは、狩猟を始める第一歩でもあるのです。問題は そのあと。「良好な人間関係の先に本来の狩猟がある」と私は強く感じています。「狩猟を行うために人を頼る」ではなく、あくまでもお互いに信頼し合えるような人間関係を構築...
生後3ヶ月半となった三重地犬の子犬たち。そろそろ躾を始めようかと考えて、1頭ずつ分けることにしました。初めのうちは寂しいのか、互いに鳴き合ったりもしましたが、程なくすると静かに。食事をゆっくりと取れるため「単独も悪くない」と気が付いたようにも見えます。毎度のことではありますが、単独飼育に移行した方が断然飼いやすい。やはり1対1だと互いの距離が一気に縮まります(これは物理的に)。マチちゃん近いよ。そして...
趣味的なことにアレコレと手を出す私ではありますが、実は一番の趣味は釣りなのです。小学二年生の時に貯水池でフナを釣って以来、もう釣りに どハマり。あの日の記憶は今でも鮮明に残っています。その後、進路においては紆余曲折あったものの、最終的には 釣り→魚類→水産との流れで その道を突き進み、挙句の果てには原点に立ち返り 脱サラして釣具屋を共同経営。傾きかけた釣具屋を買い取り、懸命に働き続けたところ、スタッフた...
昨日は3年ごとの狩猟免許更新のための講習に行ってきました。周りを見渡すと、今回が最後の更新になるであろう ご高齢の先輩方も多い。「歳なんだから やめろって家族がうるさいんだよ」と少し寂しそう。でも ご家族のお気持ちも十分に理解できます。狩猟は危険を伴いますから。人生の区切りのためにも、3年ごとの更新は意味があるのでしょう。昼過ぎに講習が終わると、同席していた会長が役場からの捕獲要請を伝えてきました。猪...
猟犬用のGPS発信機と受信機は今や無くてはならない存在です。狩猟事故防止や猟犬の命を守るにおいて、これほど心強いモノはありません。「便利なモノを手に入れてしまった以上、人類はもう後戻りはできない」との お決まりの流れに当てはまる物の一つに。つまり車や電話やパソコンといった利器と同じ。その運用のために法律が新しく制定され、今もなお改正が続いているのです。ところが運用上の不備における法律改正の狭間で、理不...
我が家の三重地犬の血筋存続計画において、次なる段階に入りました。まずは将来に向けての我が家の繁殖可能なメスが3頭となり、猟師仲間の元へと貰われて行った4頭を含めると7頭となったことで「最後の1頭」との危機的な状況は脱しました。そこでオスたちを別猟隊へと旅立たせ、武者修行を行いつつ、そちらの方の各系統の種親となってもらうことに。せっかく猪犬に仕込み上げても、こちらの地域では豚熱の影響が長引いたこと等によ...
これで三日目。日曜日は休診日なのにもかかわらず、父を診て下さった主治医の先生。抗生剤と栄養剤の点滴が父の窮地を何度救ってくれたことか。毎度のことながら感謝の言葉しかありません。父は今年で89歳。心臓弁の手術から10年以上が経過し、本人は「座して死を待つのみ」と雑音の混ざり出した心音に腹を決めています。「死の迫った老人でありながら、国家に高額な医療費を支出させてはならない」と。しかし今回の急性前立腺炎は...
今日の昼休みに母からの電話がありました。父が倒れたと。持病の急性前立腺炎が再発して、またもや動けなくなってしまったようなのです。仕事を早目に切り上げたものの、行く手を阻む線状降水帯による強烈な雨。車がアチコチで立ち往生する中、水しぶきを上げて突き進む愛機インターセプター。「マジで浮く!」と焦りながらも、なんとか実家へ到着。バイクは冠水に強い。その間、病院には家内が連絡を。こともあろうに母のスマホの...
いつもと違う格好だと、意外と警戒する犬たち。人を判断するには、声やニオイより容姿が最も手っ取り早いからなのでしょう。とくに緊張状態の犬は、その傾向が強いのです。これは日本犬も洋犬も個体差はあれ、同じ反応を示す比率は変わらないように思います。なので仕込み途中の若犬には、あえて猟友会のベストと帽子の出で立ちで接する場合も。この出で立ちに普段から慣らしておくと、若犬が初陣で戸惑わなくなります。なにせ見知...