猪や鹿の肉を美味しくいただくには様々な配慮が求められます。また捕獲時の状態に応じた処理、その後の解体作業における注意点や技術など含めて一定の考察力も必要です。残念ながら、これらを理解して実践できている者は ごく一部に限られると感じています。仕留めることと同等に解体も大切なのに。とにかく狩猟者である以上は、獲るだけでなく、その肉を全力で美味しく食べることにも拘って貰いたいものです。見ていると、射術向...
半矢にされて苦しみながら絶命してゆく獲物たち。たとえ命を取り留めたとしても、長く続いたであろう苦しみ。未熟な狩猟者とは何と罪深き存在か。狩猟を始めた頃は無我夢中だったため、そんなことを考える余裕すら無かった。多少の余裕が生まれた今は、過去を思い起こして反省しきりの私。半矢を覚悟で引き金を引いていた自分が情けない。いつも猟師の流儀だなんだかんだと言っておいて、全く以てのダメハンター。『猟師』とは程遠...
さて、どうしたものか。三重地犬たちの今後を考えると、人里離れた場所に犬と私が居を構えるしかない。そう判断したものの、良い場所がなかなか見つからない。一昨年には候補地が見つかり、法務局で地権者を調べるも、これも上手くいかず。地権者と連絡が取れないのです。そこで積極的に土地を探すのをやめて、今は猟仲間や知人からの情報を待っている状態。焦らずに事を進めようとの考えに変更しました。しかし、そうは言っても6...
昨日はピータンのあまりの旨さに、ついつい飲み過ぎてしまいました。もう、ヘベレケ。しかし、今日は早朝から待ち合わせ場所に。強い責任感が私を猟場へと誘ったのです。。。などと言いながらも、実際に頑張ってくれるのは猟犬たち。猪に左腿を咬まれたトラと、3度目の腸閉塞で弱り切ったマルコ。しかし、あれから3週間ほど養生を続けて2頭は完治。「父ちゃん、もう大丈夫だよ!やったるで~!」と言わんばかり。ならば頼みマッ...
犬舎の猟犬のオシッコ場を調べて回りました。ところが、どの場所の泥もpH値が低く、弱アルカリ性。それ以外でアンモニアが蒸発したであろう場所は弱酸性でした。つまり、ピータンが完成するまでの間、熟成的な化学反応に必要なアルカリ性が保てない。犬舎の泥を利用したピータン作りは無理だと判断しました。それに衛生的にも精神的にも。。。いくら可愛くても、無理なものは無理なのです。。。やはり、pH調整は、灰、消石灰、炭酸...
自分が乗っているバイクの事ならば、大抵は分かると思っていたけれど。少し前から「キャブレターがグズるなぁ」と様子を見ながら走行を続けていました。そうしたところ、一昨日、職場に到着すると同時にエンスト。何度も回し続けるセルモーター。エンジンに火が入ることはありませんでした。そこでやっと気が付きます「点火プラグか?」調べてみると原因は点火プラグの突然死。40年に及ぶ数々のバイクとの付き合いの中で、3度目...
少し前の記事で、悪くなりかけの半熟卵を食べてピータン作りを思い立ち、挑戦してみることにしてみました。思えば私は無類のピータン好き。その昔、祖父が中国との国交に関わる仕事をしていた事もあり、幼少の頃より中国の食べ物に触れることの多かったのが、その要因だと思われます。アヒルの卵の本場ピータンに舌鼓を打つ小学生。祖父からは「泥の中に漬けて作るんだよ」と教えてもらいました。実際には、モミ殻の混ざった泥に覆...
松本零士さんの作品とともに育った私。先日の訃報を知り、何だか心にポッカリと穴が開いてしまいました。作品の中では、戦争の悲惨さと共に男気のあり方や愛の物語が描写されており、子供心に大人の世界を垣間見ることができました。読めば読むほどに引き込まれてしまう作品の数々でもありました。また描かれているキャラクターは、どれもが印象的。中でも女性キャラクターは、誰もが素敵でした。それは宇宙戦艦ヤマトでも同じ。「...
「そんなこと結果論で言わないでよ。普通は、この2本筋(獣道)の交わるあの場所にタツ配置するでしょ。あそこなら仕留める確率が一番高いわけだし」と続けて、こうも。「たまたま犬がベタ追いして獲物がこの通りを使う余裕が無かったから、あんなヘンな場所を抜けたの」更に続けて。「この辺りでタツ配置するなら誰だってここを選ぶはずだよ。○○さんだって、ここに配置するでしょ」で、最後に。「今回のことは次のタツ配置に活か...
それにしても昨日は凄い風でした。早々に巻狩り中止の連絡を回した私たち。一方、罠師たちは、こんな日でも見回りをしているのかと思うと、ちょっと気の毒。大変だよなぁ・・・と。でもサボっちゃダメよ。そんな私もサボっちゃダメ。罠ではなく両親の。定期的に様子を見に行かないと、何をしでかすか心配でならないのです。とくに母の天然ぶりは危険域に達しています。以前、焼却炉の上にゴルフボールの入ったカゴを置いたまま点火...
夕方に猟犬たちの餌の準備をしていると・・・夕飯のメニューが思い浮かばない旨の家内のボヤキをキャッチ。「ならば私に任せなさい」と、冷蔵庫内をあさります。しかし発見できたのは、野菜類と、カレールーとハヤシルーをそれぞれ一片のみ。冷凍食品は色々とあったけれど。肝心のお肉は、冷凍させる前の猟犬用の獲物肉のみ。でも、どれも血が回ってるか、硬い部位。仕方がないので、その硬い部位の猪か鹿か分からないスネ肉を使っ...
猟犬のおかげで巻狩りを行うことができる。果たして、この事を本当に意識できている猟師はどれだけいるのだろうか。「理解している」と「意識している」は異なるため、その観点からすると意外に少ないと感じています。でも意識できないのは無理もないのかもしれません。猟犬の必死の苦労を自分の身に置き換えることは難しいですし。飼育や仕込みの苦労を知る由もないでしょうし。実際のところは勢子や勢子経験者でないと分からない...
さて、どうしたものか。このところの円相場や物流停滞の若干の解消を背景に、急騰していた輸入原料等の価格が一部で落ち着てきたようです。中には値下がり始めた物があったりと。したがいまして、今は買い控えている物もあります。これは私の職場での話ではありますが。ひょっとすると、価格が倍以上に跳ね上がったドッグフードも値下げをしだす可能性がある。そう踏んで、今はまとめ買いをせず、仕事帰りに少量ずつ購入することに...
ブリジストンのスポーツ自転車ロードマン。今から半世紀ほど昔、中学生の私がクワガタやカブト虫を売って自分で購入した自転車です。当時、価格は5万円の高級自転車でした。その頃は東京の町田市に住んでおり、いたる所に自然が残っていたのです。そして今は静岡県。当時を思い出すような自然に隣接した地域に暮らしています。そんな中、数年前より同じ静岡在住の凄い方をテレビで知り、感激。クワガタやカブト虫を売り、高級自転...
職場では、抜け殻のようになっている毎日。「もっと頑張らねば」と思うものの、仕事に追われっぱなし。週末の猟で張り切り過ぎかな?歳かな?ビールの飲み過ぎかな?それは定かではありませんが。。。ここは一つ、スタミナ料理を食べて乗り切ろうと。シカのモモ肉をいただくことにしました。まずはトリミングをしてカット。両面にブレンドスパイスを振りかけて馴染ませます。その間にニンニクを油でキツネ色になるまで炒め、一旦、...
長年にわたり使い続けてきた解体用のナイフ。先輩猟師からの頂き物です。市販品を含めて、幾つかのタイプのナイフを使ってみた中で、最も使い良かったため愛用していました。ところが使い込んでいるうちに研ぎと折れにより徐々に刃が短くなってしまい、どうしたものかと。そんな中、実家にて廃棄寸前の刃物類をもらい受け・・・中から未使用のバナジウム鋼の出刃包丁を発見。これを二回りほど小さく加工し、刃形状を調整したところ...
私には、どうにも引っ掛かって仕方のない事があるのです。なぜ日本の狩猟道具と釣り具では、こんなにも差があるのだろうかと。星の数ほどもある様々な釣り具の品揃えに対して、狩猟道具の何と少ないことか。確かに釣り具の場合、多すぎる感は否めませんが、それだけ需要がある証でもあります。私は以前、脱サラして釣り具屋を営んでいたことがあるため、尚更にそれを感じるのです。およそ30年前だったか・・・日本の釣り人口は1...
少し前の猟で、左後ろ足をイノシシに咬まれてしまったトラ。幸い、口先で咬まれたため、左内腿に穴が開いただけ。「開いただけ」とは少々乱暴な表現ではありますが、イノシシの咬む力を侮るなかれ。深く咥えられた場合は、一瞬で粉砕骨折してしまうこともあります。また皮や筋肉が引き千切られることも。とにかく、イノシシの咬む力は凄いのです。そんな中での今日のトラの復帰戦は、またもや合同猟。夫婦猟犬コンビで、相方は泣く...
私は中学高校と水泳部に所属していましたが、陸上競技大会の時は110mハードルの選手として駆り出されていました。なぜかハードル競技が得意だったのです。顧問の先生曰く「フォームがいいな」と。頭の高さが変わらず、脚が真っすぐに高く上がり、抜き足もバーの上部をスムースにクリア。つまり、股関節が軟らかかったのです。ところが、そんな昔のことを思い出しながら、ストレッチでハードルのフォームを取ると・・・若い頃の...
実はもう3回目。マルコが、またもや腸閉塞になってしまいました。でも今回は獣医には連れて行かず、何とか自力で乗り越えてもらおうと。また飼い主のケアとしては何が適切かを探るためにも、そう考えたのです。ただし、それにあたっては3日を限度としました。3日の間に、吐き出した嘔吐物に異物の混入が見られない場合や、強い震えが確認された場合は獣医へ。時間が経つと腸の癒着や壊死、それと脱水症の危険性が高まるためで、...
いつも狩猟で使っている無線機はアイコムのIC-S70。今となっては完全な旧機種となってしまいました。IC-S70は無線音痴の私でも、それなりに使えるシンプルさが気に入っているのですが、色々と問題もあります。まずは本体が重いし大きい。あとはニッケル水素バッテリーが、よろしくない。充電容量と時間、バッテリー寿命、安定した発信出力など、基本性能面で時代を感じてしまうのです。一方、同時期に購入した、当時の最...
実猟の方はイマイチですが、半額ハントでは凄腕を自負する私。そんな私はお店にとって、果たして敵か味方か。それは誰にも分からな・・・いや、店長は分かっている。廃棄するくらいなら、売り上げにプラスになった方がいい。廃棄物削減や資源の有効利用の観点からも、そう考えてくれているはず。私としては産業動物たちの命も無駄にはしたくない思いもあります。魚や野菜だって生きものだから同じですし。とにかく私は食べ物を残さ...
昨日、先輩猟師から残念な話を聞いてしまいました。ついに、こちらの地域の大所となる山のイノシシから、豚熱の陽性反応が出てしまったのです。先輩が県に提出した複数のサンプルから判明したそう。「早く止まってくれ!」と願い続けた数年間ではありましたが、やっぱりダメだった。その大所となる山は、突端の小さな山々とは尾根続きで、隔てる物は殆ど無し。こちらの地域全域に豚熱が伝播してしまうのは時間の問題でしょう。以前...
今思えば、あの時点で猟をヤメるべきだったのかもしれません。この日曜日は、いつもお世話になっている猟隊の猟場にお邪魔しました。その猟隊の本部に到着して、まずは猟の打ち合わせを。この本部という名の猟師小屋は、山の湧水を引き込んでおり、シンクや家電も完備。液晶テレビなどは我が家のモノより大画面。おまけに薪ストーブがある上に、数名の宿泊機能も有しています。つまり、我が家より遥かに快適でゴージャス。もう羨ま...
狩猟自慢ブログにはしたくない。口だけの獲物に対する敬意とならない猟を心掛ける。何のために野生動物の命を奪うのかが大切。私の場合はゲームではない。無益な殺生は絶対にしない。猟師たるもの、獲物の命を奪う以上は、その流儀に拘りたい。私の流儀の一番は仕留めるにおいて、極力、獲物を苦しませないこと。こんな事を日々考え、貫こうと思うものの、図らずも反してしまうことがあり、己の未熟さを痛感しています。言うは易く...
熟成の時を迎え、チビチビと大切に食べていたイノシシ腿肉の生ハム。食べても食べても無くならない不思議な食べ物。それもそのはず、薄切りでちょっとずつ。でも、そのちょっとでビールが進んで鱈腹飲める。そんな生ハムは1年半の時を経て、熟成が一段落した感じです。ここから先の保存環境を考えると、切り分けて冷蔵庫に収めるのが得策か。ならば善は急げ。ある意味素晴らしい歩留り。残った骨を猟犬たちに齧らせたいところです...
幼少の頃は水面を見ると、池でも川でも水溜まりでも「何か居ないかなぁ」と覗き込んでいた私。それは大人になっても、さほど変わらないのですが。今はどちらかと言うと、土の地面を見ると「何か足跡はないだろうか」と探すことの方が多くなってきた感じ。よって、山際の公園でもイノシシの足跡を時々発見。大イノシシが鼻をヒクヒクさせながら夜の公園を独り占めしている情景を想像するだけで、ワクワクしてしまうのです。そして足...
昨日のことです。「明日、美容室に行ってくるよ~ん」と娘。ついにヘアドネーションの時が来たようです。記念に後ろからコッソリと写真を。娘曰く、猟犬たちと遊ぶ時に しゃがむと、毛先が地面に着くようになってしまったため「もう頃合いかな」と判断したそう。したがいまして、娘の髪を利用して下さる方におかれましては・・・少々犬臭いこともあろうかと思いますが、そこはご容赦いただければと。。。なんて事はないのかな。女...
犬の基礎代謝量の個体差は、どうしてここまで大きいのだろう。今さらですが、それに驚き対処を続ける毎日でもあります。極端な例をあげますと、ギャル曾根氏と家内ほどに異なる。これは可愛くて素敵なギャル曽根氏に対して・・・と、その容姿を比較しているわけではありません。食べても食べても太らないギャル曽根氏に対して、家内は茶碗半膳ほどしか食べないのに太り気味。ひょっとしたら家内は、めし食わぬ女房ではないのかと頭...
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猪や鹿の肉を美味しくいただくには様々な配慮が求められます。また捕獲時の状態に応じた処理、その後の解体作業における注意点や技術など含めて一定の考察力も必要です。残念ながら、これらを理解して実践できている者は ごく一部に限られると感じています。仕留めることと同等に解体も大切なのに。とにかく狩猟者である以上は、獲るだけでなく、その肉を全力で美味しく食べることにも拘って貰いたいものです。見ていると、射術向...
もう3日も断続的に大雨が降っている。近頃は予報で「線状降水帯」と耳にすると、まずは通勤手段を考えてしまいます。とにかく至る所で冠水が発生するため悩むのです。その点ではベトナム仕込みのディオ110は意外と心強い。機動力に優れる上に、20㎝くらいの水深なら走破できる。それにしても心配。また内水氾濫しなければいいのだけれど。おまけに移設犬舎への行き来も大変。それに盛大に泥だらけとなったサカエとホマレが「遊ぼ~...
早朝から元気に駆け回り、それが終わると同時に始まるワンプロ。移設犬舎の訓練区画では早朝と夕方の1日2回 猟犬たちを放ち、力いっぱい運動させています。その間に個々の呼び戻しやコマンドに対する服従等の躾も行い、犬たちが常に私の制御下にあるかを確認。これは安全狩猟の上でも大切だと実感しているため欠かせません。そんな中、訓練区画内の植物に目が留まり凝視。茎がオニヒトデのようにトゲトゲなのです。ネットで調べる...
猟場内に猪と鹿が混在している場合、猟犬は逃げ惑うだけの鹿を追いたがるもの。こんな話をよく耳にしますが、その度に「そんなことはないよ」と実際の状況を説明します。確かに これだけ鹿の生息密度が高ければ、真っ先に鹿を発見して追ってしまうのは仕方のないこと。でも「追ってしまう」と「追いたがる」は別の話で、それを混同してはいけない。勢子が上手く導けば「猟犬は、むしろ猪を追いたがる」と実感しているだけに冒頭の...
今年も子犬の世話でバタバタしていましたが・・・気がつくと、もはや制御不能なほどに激しくなってきた今回の2頭。もうワルワルなんてもんじゃない。生後3ヶ月半の子犬ってこんなに強烈だったかな。お婆ちゃん犬のコーシンが子犬だった頃のことを思い出してみると…確かにワルワルだった。先輩犬のヤマがノイローゼになるほどにコーシンも激しかったのを思い出します。でもヤマは幼いコーシンに揉みくちゃにされても決して怒らなか...
「熱中症になるのは気合いが足らないからだ!気合いだ!気合いだ!」と、いつも声高に言っている私。でも熱中症は気まぐれ。熱中症になりそうな時にならなくて、熱中症にならなさそうな時になったりもする。日中の気温が30℃にもなる初夏の捕獲業務で大汗をかきながら真面目に頑張る勢子の私。でも以前のように熱中症で尾根で倒れて、カラスの餌食になることは無くなりました。。暑さに慣れて、体力もレベルアップしたのでしょう。...
狩猟で酷使している私の猟車。林道での横転や大木への激突などもありました。もはや満身創痍の状態。でも猟車のスズキ キャリイは一生乗り続けるつもです。ところが…猟場の下見中に岩に乗り上げてしまい、下回りを強打したことが原因で面倒なことになってしまいました。フロントのシャフトブーツが破れて、取付金具も変形。そこで、いつもお世話になっている整備工場で直してもらうことに。すると驚きの事実が判明。純正品のシャフ...
この日曜日のニホンジカ管理捕獲は県境の標高の高い奥山。私はこの地域には苦い思い出があるため、長らく猟犬を引いていません。「なんだ、犬を連れて来なかったのか」と言われても、頑なにすっとぼけ続けた8年間。「いや、また皆さんに迷惑をかけちゃうんで」と。鹿の大群を猛追した猟犬たちが隣の県まで行ってしまい…回収したのは日が暮れてから。数十名の隊員たちが その帰りを待っていてくれたのです。そして先輩方が「お疲れ...
一ヶ月ほど前に移設犬舎の訓練区画で捕まえたヒキガエルの亜成体。雌雄の判別をしてみると、メスの特徴が出始めていたため「ヒキ美ちゃん」と命名。観察も兼ねて しばらく飼育してみることにしました。エサやりは専ら自然任せ。古家の玄関灯下に飼育ケージを置くと、勝手に蛾や小さな甲虫がその中へと落ちるため、ヒキ美ちゃんはせっせと舌を伸ばして お食事を。舌の伸ばす際に「ペチッ」と舌の発射音がするのが面白い。射程距離は...
不思議なもので、世の中にはウリ科の食物が大好きな人と全くダメな人が居るようです。考えてみれば、どんな食べ物にも好き嫌いはあるものですが、ウリ科の食物は身近なだけに その違いが目立ちます。我が家でも息子は大のウリ科嫌い。キュウリだけではなく、メロンやスイカもダメ。あの共通したニオイが受け入れられないのだとか。カットしたマスクメロンを前に「いらない」と皿を押し戻す姿の何と気の毒なことよ。その瞬間「待っ...
毎年、猟犬たちの体調や仕上がり具合に応じて出猟や予防接種のタイミング等を調整しています。しかし、ここ3∼4年は豚熱の影響もあって猪狩りの方は休止状態。また勢子役が激減する中で、各猟隊が協力し合っての合同猟が増えため、一銃一狗や少人数での出猟は減る一方。そんな中で一時期は日本犬(三重地犬)のみの飼育に徹して、その中から個々の特性や気質を鑑みて一銃一狗に使う犬と巻狩りに使う犬とに分ける予定でした。しかし...
猟場の事前調査の努力に応えてくれるかのように、遠方からも多くの猟師たちが応援に駆け付けてくれた昨日のニホンジカ管理捕獲。まさに鉄壁の布陣と言えます。隣山への逃走ルートを塞ぎ、前進守備の中タツには凄腕猟師たちを配置。その布陣はまるで大阪の陣の真田丸が如く。全員が赤備えで気合いもバッチリ。いや、オレンジ備えか…そして尾根上には全国大会上位者のライフルマンたち。つまり極めて優秀な狙撃兵を見通しの良い場所...
巻狩りにおいて、囲み役や その配置場所を「タツ」「マチ」「タツマ」などと呼びます。また、これらタツの目安となるのが「通り」「ウツ」と呼んでいる獲物の通り道。山から山への日常的な移動に使う通りや、水を飲みに行くためにだけ使う通り等々。一般的には日常的な移動の通りを逃走ルートとするため、その見極めは大切です。そんなタツの場所が決まったら、次に考えることはタツ役同士で撃ち合わないための位置取りやバックス...
まずは玉ネギとニンジンを炒めて、先に煮込みを開始。主役の猪肉は、塊のまま表面を軽く焼いて肉汁の流出をストップ。塊肉のまま鍋に投入します。ちょっと猪肉の量が多かったかな。で、30分ほど煮たら塊肉を取り出します。やはり1.5kgは多かったな。カレールーの箱裏に書いてあった量の3倍だもの。でも取り出した塊肉は煮る前と殆ど同じ大きさで、肉汁を蓄えたまま火が通った状態。小さく縮んでしまった肉とは違って筋繊維間の空間...
「シェー! もう やめてほしいザンス!」「そんな つぶらな瞳で見つめてもダメ」でもヤメられない止まらない地底探検への穴掘り。懸命に掘り進めるホマレ。そこへ作業効率をアップさせようと、サカエが連結。ツインパワーで土をかき出します。その後ろで様子を見ていたコーシンの顔に土が直撃。ほら出入口が土だらけになっちゃたじゃない…って、脱走禁止!よし、言うことを聞かないのなら奥の手じゃ。父ちゃんを侮るでないぞ。前...
まだまだ続くニホンジカ管理捕獲。県担当者と猟友会上役の方々から新たなる実施区域の調査依頼を受けて、猟仲間たちと共にタツ配置のマーキング等を行いに猟場へと向かいました。標高400m程の低山を囲む巻狩りとなるため、今回も かなり大がかりな捕獲となります。こんな事もあろうかとタツ配置場所に通じる林道を復旧整備しておいて正解でした。基本的には猟場に詳しい先輩に教えて頂きながらの調査。次々とマーキングして行きま...
雨降る森の中、移設犬舎の古家で一人黙々と焼く猪肉。半径200m以内には自分しか居ないとのヘンな優越感。森を独り占めした気分になれるのです。そして森の一部にもなっている。そんな森から授かった恵みを力いっぱい美味しくいただく。猪肉は やはり焼肉が一番。今回の部位は肩ロース肉とホホ肉とタン。そう言えば未だに食器を用意していなかったな。学生の頃から使っていたラーメン鉢が一つあるだけ。我が家の食器は全てセットな...
体をかがめて暗闇の中を進んで行く。まるでノストロモ号の排気ダクトの中でエイリアン狩りを行っている感じ。そして「ぐわぁ~っ!」と、自分が狩られる…でも私はダラス船長とは違って経験豊富な凄腕猟師だから大丈夫。。まずは強力なライトで視界を確保!武器は火炎放射器…ではなくて草刈り鍬と炭スコップ。これは何となく負けている気がする…なので強力掃除機で撃退!って吸ってどうするの。ゴーストバスターズじゃあるまいし。...
「積載量 積めるだけ」なんてステッカーが貼ってある貨物車を時々目にします。そんな茶目っ気ある文句に微笑ましい気持ちにもなりますが、これがインドやパキスタンだったら大変。彼らは本当に積めるだけ積みます。とにかく怖いもの知らず。また、スクーターならベトナムやタイだって凄い。家族全員でスクーターに乗ったり、荷台に大きな豚を積んだりもする。私の愛車、ベトナム・ホンダ製のディオ110は、それら過積載を想定しての...
先日に実施されたニホンジカ管理捕獲の対象地区は隊員たちにとっては馴染の山。皆がそれぞれに鹿の逃走ルートを把握しています。また、猟期中は私たちが合同猟を行う猟場なので、手堅く成果を上げられる間違いない山でもあるのです。今回は静岡県猟友会会長はじめ、県職員の方々も参加しての大がかりなもの。よってタツ役は私たちが猟期中に行う巻狩り時の4倍も。鉄壁の囲みと言えます。おまけに参加者の多くが凄腕猟師で、射術に...
なんともグッドなタイミング。アマゾンプライムデーで目星を付けていた溶接機がほぼ半額になっていたのです。製造国は中国ですが迷わずに「ポチッ」とな♪中国製品でも優れた物は沢山あります。もちろん残念な商品も沢山。大切なのは、それを見抜く選択眼を有しているかどうか。以前に購入した㈱高儀の中国製チップソー。同レベルの日本メーカー品の半額以下でしたが、性能や使い勝手は遜色なしで耐久性も十分。我が家と犬舎移設地...
伊豆半島に移住を決めた両親に合わせて、私も移住を決断したのは およそ30年前。将来的に両親の面倒を見るために退職して、近くに住む可能性が高いと考えたからに他ならないのですが。また当時の転勤に次ぐ転勤では、家族にも負担が掛かり続けてしまうと考え「早いに越したことはない」と行動に移したのでした。その思い描いていた人生の流れは的中し、今日に至ります。つまり両親の面倒を本格的に見ることとなったのです。それに...
趣味の工作で金属を接合する場合は、それを職場に持ち込み、昼休みに工務室にて溶接作業を行っています。本当はダメなのですが、工務課の課長が笑顔で「いいですよ」と言ってくれるので、イイのです。。。とにかく職場の工務室は素晴らしい。200Vの溶接機が各種揃っているのです。アーク溶接、ノンガス半自動溶接、TIG溶接の交流と直流、そしてアセチレン溶接機も。なので材質や大きさは何でもござれ。ところが大きな物はどうにも...
我が家の犬舎横の道端に生えていた謎の植物。大きく育ってしまい ご近所さんの通行の妨げとなりだしたため、刈ることに。ところが庭にその植物を捨てたところ、犬たちが引っ張り出してムシャムシャと食べだしたのです。「もしや♪」と葉を齧ってみると、これが結構イケル♪粘り気があるあたりはツルムラサキにも似ている。でも毒性は大丈夫なのだろうか。今までに野草で このような植物を見たことが無かったため、調べてみることに。...
三重地犬の子犬、シオちゃん♪マチちゃん♪そして フミ君!みんな可愛い顔して もうワルワル!子犬が複数頭であっても躾のコツを掴んでいる私は、今まで全頭上手くいったと実感しています。ところが、このワルワルな3頭には そのコツが通用しない。とにかく激し過ぎるのです。そこでジックリと観察を続けたところ、あることに気が付きました。今までは数頭に一頭の割だった斬り込み隊長のような怖いもの知らずの子犬。それが今回の子...
私は素人の一狩猟者であってプロ猟師ではないため、獲物肉の販売に関する許可は得ていません。よって猪肉や鹿肉の販売はできず。また猟犬の繁殖は血筋存続が目的であり、販売を目的としていません。したがいまして、血筋存続に協力して下さる方にのみ子犬や仕込み犬を差し上げている状況です。そんなことなので、ブログ写真においては誤解を招かぬように解体場面などは極力掲載しないようにしています。以前に何度か猪の解体シーン...
私の職場では新型コロナウイルスによる病欠者が目立つようになってきました。エアコン使用による部屋の閉め切りが それを助長しているのかもしれません。いずれにしても夏季の第一次長期休暇を前に職場はテンテコ舞い。人材不足が深刻な問題となっている中で、更に人が足りない状況となり、皆がバタバタ。でも長期休暇は何が何でも休んでみせる。休日返上なんてまっぴらごめん。私は出勤日より休日の方が断然に忙しいため、休日は...
先日、近所のスーパーで半額にて購入した 丸のままのボイル豚足。1本はその日のうちに美味しく頂きました。ところが残りのもう1本はチルドルームに入れていたのに 3日ほどで残念なニオイに。ただでさえ悪くなるのが早い豚足。半額品ともなれば最大級の警戒をしつつ、早めに食べるべきでした。普段から「SDGs 命!」などと声高に言っておいて、これでは豚ちゃんに申し訳ない。とりあえず丸のまま洗ってみましたが・・・まだ少し臭う...
今年の冬で9歳になるビープロのメスのコーシン。発情期が来たものの、どうやら排卵はしていない様子。でも発情フェロモンはプンプンに発散しているようで、オス犬たちはメロメロ。犬もある程度の歳になると排卵は止まるようですが、発情は一生続くとのことで、なんだか不思議。その生態に意味があるのだろうか。祖先であるオオカミの存続において、この状態に優位性があったからに他ならないとは思うのですが。コーシンは早めに引...
最高気温が40℃とは何事なのだ!あまりの暑さにバリカンで頭を丸刈りにしてしまいました。ついでに子犬たちも丸刈りにしてあげたいくらい。暑すぎて大人しくなってしまったのです。今は扇風機で何とか凌いでいる状態ですが。でも少し体が冷えてると、大人しくしていた分を取り返さんとばかりにハッスルするのは如何なものか。子犬は冷やし加減が難しいのです。。。脱走禁止!エサも今は猛暑仕様。獲物肉と野菜を煮て一旦冷まし、後...
実直な猟犬のミカサ。人に例えるならば「真面目な働き者」といった感じで、私に似ています。。。今日はそんなミカサが猟師仲間さんへの元へと旅立ちました。その役目は先導犬として頑張ってもらうため。猟師仲間さん宅には生後4ヶ月になるプロットハウンドが飼われています。名前はスカイちゃん。とても可愛い女の子。そのスカイちゃんの先生役がミカサなのです。なんかイヤな予感がする。禁断の愛が。。。ミカサ、教え子に手を出...
狩猟を始めるにあたっては、まずは猟友会の先輩方を頼るのが一般的。右も左も分からぬ中で好き勝手に猟を始めれば、トラブルを引き起こすであろうことは誰でも察しがつくでしょうし。猟友会の会員になることは、狩猟を始める第一歩でもあるのです。問題は そのあと。「良好な人間関係の先に本来の狩猟がある」と私は強く感じています。「狩猟を行うために人を頼る」ではなく、あくまでもお互いに信頼し合えるような人間関係を構築...
生後3ヶ月半となった三重地犬の子犬たち。そろそろ躾を始めようかと考えて、1頭ずつ分けることにしました。初めのうちは寂しいのか、互いに鳴き合ったりもしましたが、程なくすると静かに。食事をゆっくりと取れるため「単独も悪くない」と気が付いたようにも見えます。毎度のことではありますが、単独飼育に移行した方が断然飼いやすい。やはり1対1だと互いの距離が一気に縮まります(これは物理的に)。マチちゃん近いよ。そして...
趣味的なことにアレコレと手を出す私ではありますが、実は一番の趣味は釣りなのです。小学二年生の時に貯水池でフナを釣って以来、もう釣りに どハマり。あの日の記憶は今でも鮮明に残っています。その後、進路においては紆余曲折あったものの、最終的には 釣り→魚類→水産との流れで その道を突き進み、挙句の果てには原点に立ち返り 脱サラして釣具屋を共同経営。傾きかけた釣具屋を買い取り、懸命に働き続けたところ、スタッフた...
昨日は3年ごとの狩猟免許更新のための講習に行ってきました。周りを見渡すと、今回が最後の更新になるであろう ご高齢の先輩方も多い。「歳なんだから やめろって家族がうるさいんだよ」と少し寂しそう。でも ご家族のお気持ちも十分に理解できます。狩猟は危険を伴いますから。人生の区切りのためにも、3年ごとの更新は意味があるのでしょう。昼過ぎに講習が終わると、同席していた会長が役場からの捕獲要請を伝えてきました。猪...
猟犬用のGPS発信機と受信機は今や無くてはならない存在です。狩猟事故防止や猟犬の命を守るにおいて、これほど心強いモノはありません。「便利なモノを手に入れてしまった以上、人類はもう後戻りはできない」との お決まりの流れに当てはまる物の一つに。つまり車や電話やパソコンといった利器と同じ。その運用のために法律が新しく制定され、今もなお改正が続いているのです。ところが運用上の不備における法律改正の狭間で、理不...
我が家の三重地犬の血筋存続計画において、次なる段階に入りました。まずは将来に向けての我が家の繁殖可能なメスが3頭となり、猟師仲間の元へと貰われて行った4頭を含めると7頭となったことで「最後の1頭」との危機的な状況は脱しました。そこでオスたちを別猟隊へと旅立たせ、武者修行を行いつつ、そちらの方の各系統の種親となってもらうことに。せっかく猪犬に仕込み上げても、こちらの地域では豚熱の影響が長引いたこと等によ...
これで三日目。日曜日は休診日なのにもかかわらず、父を診て下さった主治医の先生。抗生剤と栄養剤の点滴が父の窮地を何度救ってくれたことか。毎度のことながら感謝の言葉しかありません。父は今年で89歳。心臓弁の手術から10年以上が経過し、本人は「座して死を待つのみ」と雑音の混ざり出した心音に腹を決めています。「死の迫った老人でありながら、国家に高額な医療費を支出させてはならない」と。しかし今回の急性前立腺炎は...
今日の昼休みに母からの電話がありました。父が倒れたと。持病の急性前立腺炎が再発して、またもや動けなくなってしまったようなのです。仕事を早目に切り上げたものの、行く手を阻む線状降水帯による強烈な雨。車がアチコチで立ち往生する中、水しぶきを上げて突き進む愛機インターセプター。「マジで浮く!」と焦りながらも、なんとか実家へ到着。バイクは冠水に強い。その間、病院には家内が連絡を。こともあろうに母のスマホの...
いつもと違う格好だと、意外と警戒する犬たち。人を判断するには、声やニオイより容姿が最も手っ取り早いからなのでしょう。とくに緊張状態の犬は、その傾向が強いのです。これは日本犬も洋犬も個体差はあれ、同じ反応を示す比率は変わらないように思います。なので仕込み途中の若犬には、あえて猟友会のベストと帽子の出で立ちで接する場合も。この出で立ちに普段から慣らしておくと、若犬が初陣で戸惑わなくなります。なにせ見知...