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  • ウンナンイッカククワガタ・2-特異な形態

    ウンナンイッカククワガタ(以下ウンナンイッカク)の幼虫が採れました。昨年末から年明けにかけて野外材割採集という2ペアを入手し山で拾った材を容器に投入していました。*今回は画像多し↓収斂進化:小さいのが雲南省のクワガタムシ、大きいのがベトナムのカブトムシ↓大きめの材を立て置き、2ペア投入2023年12月↓4ヶ月後、親虫は材の下で☆に・・・↓親虫は死亡↓材底部空に穿孔痕↓底部穿孔口↓人為的に作った誘導穴にも穿孔2023年12月14日撮影↓誘導目的で人工的に削った間口部分細長にもほどがある2024年4月20日、セットから4ヶ月ほど経過したので割り出してみました。*幼虫画像はすべて同一幼虫ですまず、上部にあった穿孔穴は、奥へ60㎜ほど穿孔していましたが付近から卵や幼虫の発見はありませんでした。次に底部の穿孔穴をた...ウンナンイッカククワガタ・2-特異な形態

  • キンキコルリ・5-苦戦したCエリア

    苦戦続きのCエリアでやっとコルリクワガタ成虫を採りました!*カテゴリーから入ると一連の調査過程に繋がります。Cエリアは、過去に神戸のSさんがコルリクワガタの分布を確認している場所ですがオスの交尾器は未検でした。このエリアは地図を標高500㎜で色付けすると独立した山塊になるため絶対に外せない場所ですが、昨年に何度か調査するも不発に終わっていました。今年は、新成虫が野外活動を始める前に何とか見つけたいと思い先日、単独で現地に向かいました。↓調査場所概略図Cエリア日時:2024年4月6日12:00~14:40場所:兵庫県中部(Bエリアから北東方向に直線で約17㎞・Dエリアから東方向に直線で約17㎞)標高:550m前後天候:晴気温:15℃前後↓ある程度まとまった二次林ブナは見当たらない↓一部の樹木で芽吹き小さな沢...キンキコルリ・5-苦戦したCエリア

  • キンキコルリ・4-まさかのニシコルリ

    神戸のSさんと兵庫県のキンキコルリ北限調査に行ってきました。今回入った場所は、下図のEとFエリアです。↓調査場所概略図*カテゴリーから入ると一連の分布調査に繋がります。↓前記事キンキコルリクワタ・3-ついにニシコルリ現る-クワガタ~スズメバチ等の覚書令和6年能登半島地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い安心をお祈りいたします。今年最初の記事は、昨年からの続きで、キンキコルリクワガタ関...gooblogEエリア日時:2024年3月30日10:20~11:00場所:兵庫県中部(前記事のDエリアから南方向に直線で約3㎞)標高:650m前後天候:晴気温:13℃前後このEエリアは標高650m前後ですが、北の山塊と南の山塊をつなぐ最も標高の高いところです。エリア内の殆どは植林されており、二...キンキコルリ・4-まさかのニシコルリ

  • ホラサビクワガタ・3-終齢幼虫〜未知種の難しさ

    なかなかうまくいかないホラサビクワガタの繁殖ですが、やっと終齢幼虫が採れました。↓昨年10月に自力で蛹室から出てきたというペアを使用「終齢幼虫」昨年の10月中旬に産卵セットを組んで約5ヶ月経過本日割り出しをしようとセットごとトレイに移したら幼虫が転げ落ちました。転げ落ちた幼虫は、大きさと色合いからして熟した終齢幼虫に見えます。容器側面からは変化が見えませんでしたがセットから約5ヶ月の間に産卵し、ここまで育っていたようです。↓転げ落ちた幼虫↓頭の色は薄いオレンジ系(実物はもっと薄く見える)↓転げ落ちた幼虫が掘ったと思われる朽木穿孔痕↓幼虫はドルクス系と似ている↓ヤマトサビクラスのサイズ感(多分オス)材にはもう1か所穿孔痕らしき箇所があり、この勢いで割りだしてみようかと思いましたがホラサビは失敗続きのためおじ...ホラサビクワガタ・3-終齢幼虫〜未知種の難しさ

  • テヌイサビクワガタ・2-ギリギリの繁殖

    テヌイヒルトゥスサビクワガタ(韓国産)が羽化しました(以下テヌイサビ)2022年12月29日に1オス2メスを産卵セットに投入したテヌイサビですがあまり産んではくれず、今年の3月に入ってようやく新成虫を見ることができました。本日の割り出しで最終的に得られた次世代の数はオス=2頭(成虫1・終齢1)メス=1頭(蛹)の計3頭だけです。ペアにすると1ペア。ギリギリのところでつないでいかなければなりません。↓産卵セットはヤマトサビ(オオクワガタ)と同じ↓オス親は生存母虫は☆↓オスの蛹(2024年3月3日)↓2024年3月4日、羽化↓蛹室内と体表に青カビが発生(2024.3.10掘出し)↓カビに侵されていなければよいのだが・・・↓終齢後期のオス飼育当初はヤマトサビ同様に短期間でたくさん増えると思っていましたが実際には逆...テヌイサビクワガタ・2-ギリギリの繁殖

  • アスタコイデス済州島・3-メスの羽化

    手元に残した済州島のアスタコイデスノコギリのオス1頭と全てのメスが羽化しました(以下、アスタコイデス)。*「カテゴリー」から入ると飼育過程等に繋がります。メスの羽化早い個体は卵から4〜5ヶ月、遅い個体はそれより2ヶ月ほどかかりました。幼虫の飼育方法は、500ccほどのプリンカップに「ヒラタ・ノコ1番」を硬く詰め管理温度15〜26度の範囲で、餌交換はなしです。↓もっとも早く羽化したメス(撮影:2023年10月14日)↓500ccプリンカップで個別飼育〜2024年2月25日全掘出し↓すべて自然蛹室羽化↓メスは全部で15頭(?)でした(羽化:2023年10月14日〜2024年2月中旬)↓すべて休眠中↓もっとも小さかった個体メスとして管理していたグループで最後に羽化した個体は蛹化時に頭部がうまく脱げなかったようで...アスタコイデス済州島・3-メスの羽化

  • クワガタ飼育失敗特集

    クワガタ飼育失敗特集いろいろと思いがあって飼育するクワガタムシですがここ最近は、特集できるほど飼育失敗が蓄積しています。今回はここ数年失敗ばかりの種や、あっけなく撃沈した種うっかり産んでしまった種などの記事です。↓カツラオオクワガタ(雲南省)カツラオオクワガター空の産座ばっかり野外個体を購入して必死で繁殖を試みましたが✖です。埋め戻した産卵痕は20か所以上!見た目は大成功でしたがすべて空の産座でした。野外で産み終えたのでしょうか?オスメスともに死亡しました。過去に同様の空産座を見せてくれたラマヒラタを思い出します。現在は、産地の異なる野外個体を常温休眠させており「季節適応」の効果に期待しています。ノセオオクワガター羽化から17カ月こちらもうまくいってません。羽化から17カ月経過してやっと産んだ卵は2個、し...クワガタ飼育失敗特集

  • アマミミヤマ・3-1年1化

    アマミミヤマを掘り出しました。*カテゴリーから入ると飼育過程等に繋がります2022年の夏、幼虫がたくさん採れ、その中から6頭を飼育してきました。1月14日、まとめ飼いケースをトレイにひっくり返すと6頭のうち3頭は終齢の段階で死亡、1頭は衰弱した状態でマットから出てきました。無事に羽化したのは1ペアのみで、ギリギリセーフの繁殖体制です。↓掘出し:2024年1月14日↓衰弱した終齢幼虫↓腹部の収まりからすると晩秋に羽化したと思われる↓何とか1ペア確保飼育のあらまし産卵セット:2022年6月12日(ヒラタ・ノコ1番と黒土を半々)掘り出し:2022年8月13日(初2齢あわせて53頭)管理温度:約16〜26度の範囲(緩やかな季節感)羽化:メス2023年夏・オス2023年晩秋(?)新成虫掘出し:2024年1月14日〜...アマミミヤマ・3-1年1化

  • キンキコルリクワタ・3-ついにニシコルリ現る

    新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。ついにニシコルリ現る昨年末、神戸のSさんとキンキコルリを求めて前回より北に位置する山に入りました。*カテゴリーから入ると、一連の流れにつながります。キンキコルリクワガタ・兵庫県中部個体群-クワガタ~スズメバチ等の覚書きはじめにトウカイコルリクワガタの北陸近畿亜種とされるキンキコルリクワガタを兵庫県中部で採集しました(以下キンキコルリ)。これにより県下で17種のクワガタムシを確認...gooblogキンキコルリ・2-兵庫の北限を求めて-クワガタ~スズメバチ等の覚書き前記事のキンキコルリクワガタ採集地から直線で1㎞ほど北上した広葉樹の林の床材からコルリクワガタを見つけました。前回採集した場所と今回採集した場所は同じ山塊ですがそ...goobl...キンキコルリクワタ・3-ついにニシコルリ現る

  • 2023年インセクトトピックス

    2023年インセクトトピックス今年最後の記事になります。今年もたくさんの方にご訪問いただき、ありがとうございました。また、DMでの交流や、新たな出会いなどもあり今回は、充実した一年の一部をトピックしました。兵庫県でルリクワガタ属2種採集今年は、県下で新たに2種のクワガタムシを確認しました。一つはルリクワガタ、もう一つはキンキコルリクワガタです。↓兵庫県産ルリクワガタ↓兵庫県産キンキコルリクワガタ当地のルリクワガタに関しては教科書片手に探すと、発見に時間がかかることもわかりました。また、コルリクワガタに関してはブナ帯でなくとも植林の中に残された小規模な二次林にでも棲息していることを知り私の中の、コルリ=ブナ帯というイメージが完全に崩壊した年でした。これで、兵庫県に分布するクワガタムシ17種を確認しました。マ...2023年インセクトトピックス

  • キンキコルリ・2-兵庫の北限を求めて

    前記事のキンキコルリクワガタ採集地から直線で1㎞ほど北上した広葉樹の林の床材からコルリクワガタを見つけました。前回採集した場所と今回採集した場所は同じ山塊ではありますがその間(直線約1㎞)の殆どは針葉樹の植林であり新芽時期にコルリクワガタが行き来しているとは考えにくい条件にあるため「もしかして?」という思いもあり採集したオスをを瓢箪坊主さんに送り、交尾器の調査をお願いしたところ当地のコルリも「キンキコルリクワガタ」の特徴を有することがわかりました。瓢箪坊主さん、ありがとうございました。↓キンキコルリクワガタ(資料提供:瓢箪坊主さん)↓前記事キンキコルリクワガタキンキコルリクワガタ・兵庫県中部個体群-クワガタ~スズメバチ等の覚書きはじめにトウカイコルリクワガタの北陸近畿亜種とされるキンキコルリクワガタを兵庫...キンキコルリ・2-兵庫の北限を求めて

  • ワンランク変態の採集用品

    クワガタ採取や飼育用品は、ブログやYouTubeなどでたくさん紹介されています。ここではほとんど一般的ではない「変態的クワガタ採集用品」の紹介です。持っていて妙に役立つ「ワンランク変態」の採集用品と、その周辺です。ブロアーライトトラップの撤収時に使います。機材や衣服等に付いた虫を吹き飛ばし、落とすのです。「現地の虫は現地で!」人による分布拡大が防げることもあります。ライトトラップの後かたずけは結構面倒で、特に沢山集まったときの撤収は憂鬱になります。ブロアーがあればカメムシなんかもおもしろいように吹き飛びます。小型なのでさほど荷物にもならず、一度使えばもう手放せません!機種にもよりますが、フル充電で3回ほどのライトトラップに使えます。コンパクト掃除機ブロアで吹き飛ばしたつもりでも、帰りの車内を飛び回る虫もい...ワンランク変態の採集用品

  • キンキコルリクワガタ・兵庫県中部個体群

    はじめにトウカイコルリクワガタの北陸近畿亜種とされるキンキコルリクワガタを兵庫県中部で採集しました(以下キンキコルリ)。これにより県下で17種のクワガタムシを確認しました。キンキコルリの採集に当たっては、神戸のSさんに現地を案内していただき瓢箪坊主さんには交尾器の調査及び画像提供をいただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。Platycerus属の分類に関しては、研究者の考えが統一していないことに加え提唱される和名にまで混乱することがあるため今回から、むし社製作の「2023年カレンダー」に倣い当blog記事のカテゴリーを「ニシコルリクワガタ」と「キンキコルリクワガタ」の二つに改めました。因みに兵庫県北部にはニシコルリクワガタPlatycerusviridicuprusvir...キンキコルリクワガタ・兵庫県中部個体群

  • スラウェシパリー・6-成型異常の超大歯型

    まずは下の画像をご覧ください。これは今年の夏に羽化したスラウェシパリー(PuluPalolo産)で、累代は2代目です。羽化した5オスの中から画像の大アゴ成形異常個体が1頭出現しました。この個体は片方の前・中脚に欠損があり、頭部はやや下向きで上下の可動域が狭く大アゴは、見かたによっては他種をも訪仏(ほうふつ)させたため掘出し時はテネラルでしたが何度も何度も見直しました。そして、体が完全に固まるのを待って再びボトルから取り出しました。↓片方の前・中脚に欠損あり↓頭部は下向きで上下の可動域が狭い↓大アゴの動きは正常↓同腹兄弟(右端が大アゴ成形異常個体)↓左:65㎜台右:大アゴ成形異常による超大歯型62㎜台↓頭部前方にある一対の突起やその周辺に種としての特徴が見てとれる↓前胸背板右:大アゴ成形異常個体(テネラル時...スラウェシパリー・6-成型異常の超大歯型

  • ルリクワガタ・3-兵庫県で追加採集(画像多し)

    兵庫県でルリクワガタを追加採集兵庫県のルリクワガタを追加採集しました(前記事の続きです)日時:2023年10月28日9:00〜17:00天候:晴れ気温:9度前後場所:兵庫県北部標高約1000〜1100m神戸のSさんと前記事と同じブナ帯の数か所でルリクワガタを探しました。↓兵庫県産ルリクワガタ(8月幼虫採集10月羽化確認・10月28日成虫材採集)↓前記事ルリクワガタ・2-兵庫県でついに採集-クワガタ~スズメバチ等の覚書きはじめに兵庫県にはルリクワガタの記録があります。しかしながら、文献や検索で得られる兵庫県のルリクワガタ資料は無難で薄く画像すら見当たらないことに私は不満を感じて...gooblogまず最初は8月に幼虫(ルリクワガタに羽化)を採集した斜面に向かいました。そこで、Sさんが第一刀でオスの新成虫を出...ルリクワガタ・3-兵庫県で追加採集(画像多し)

  • オオクワガタ・6-東北の遺伝子資源

    今年の夏に東北で採集したオオクワガタ(メス)の割り出しを行いました。ライトに飛来して落下するまでを神戸のKさんが見届けた個体の子供です。↓母虫採集記事ライトトラップ・27-東北でオオクワとヨコヤマとルリボシ-クワガタ~スズメバチ等の覚書き神戸のKさんに東北2県を案内していただきカマキリ名人Kさんと3人でライトトラップをしてきました。1県目は標高190mほどの山中日時:2023年7月23日20:00〜天候:晴れ気温:...gooblog↓2023年7月24日20:43母虫飛来産卵セットは、東北から帰宅翌日に組みました。セットから2ヶ月以上過ぎて容器内に白い菌が蔓延しています。「これ大丈夫か?」不安がよぎります。↓白い菌がはびこる産卵セット↓樹皮を剥がすと浮いた樹皮を剥がすと産卵木の穴から動く母虫が確認できま...オオクワガタ・6-東北の遺伝子資源

  • ルリクワガタ・2-兵庫県でついに採集

    はじめに兵庫県にはルリクワガタの記録があります。しかしながら、文献や検索で得られる兵庫県のルリクワガタ資料は無難で薄く画像さえ見当たらないことを私は不満に感じていました。今年の夏、Sさんの案内で採集した幼虫が羽化しました。兵庫でルリクワガタを採集幼虫採集日:2023年8月13日(Sさんの情報・案内による)場所:兵庫県北部のブナ帯(標高約1050m)の倒木羽化確認日:2023年10月6日1オス↓大きな倒木に産卵マーク(・)2023年8月13日↓産卵マークから出てきた終齢幼虫10月6日、Sさんから「夏に持ち帰った幼虫がメスで羽化したと」連絡がありました。送られてきた画像を見る限り、羽化した2メスの腹面は黒!同所で得た幼虫は家にもいる、短い昼休みを利用して材を崩してみるとオスの新成虫が出てきました。↓出てきたオ...ルリクワガタ・2-兵庫県でついに採集

  • ヒメオオクワガタ・13-アカアシとの競合

    日時:2023年9月24日14:30~16:00天候:晴れ時々曇り気温:19度くらい半袖で肌寒い標高:960〜1010m9月も終盤です、カマキリ名人Kさんとブナ帯に行ってきました。↓時々曇るが景色はきれいこの山は、先月上陸した台風7号が強く爪痕を残した場所で今でも林道が陥没したままであったり、沢の変形、倒木等が至る所にあり7号の凄さがダイレクトに伝わる山です。↓倒木のすべてが巨大アカアシとの競合ブナ帯では、ヒメオオクワガタとアカアシクワガタが混生していますがこれまで私が見てきた関西の3つの山塊ではヒメオオクワガタとアカアシクワガタが同一木に付いていることは稀で両種は何らかの情報をもとに、必要な距離を保ち棲み分けめいたことを行っているように感じています。(関東や東北など他エリアでの実際は知りません)また、樹...ヒメオオクワガタ・13-アカアシとの競合

  • カマキリ大作戦!

    日時:2023年9月17日12:15〜17:56天候:晴れ気温:30度前後今日は、カマキリ名人Kさんと、Fさんの案内による「カマキリ大作戦」です。ヒナカマキリFさんの案内で北部のとある林床にやってきました。ここには体長20㎜前後のヒナカマキリがいます。ヒナカマキリは羽が退化して飛べません。地上で暮らすとても小さなカマキリです。↓林床に紛れたヒナカマキリを見つけるのが難しい↓やっと発見!40分ほどの捜索で、3頭のヒナカマキリが接近した場所で見つかりました。ヒナカマキリは落ち葉と同じ色で、しかも小さく目には見えていても動かなければ見つけるのは難しいです。また、高い気温のせいもあってか動きも早いので落ち葉の隙間に入り込むと一瞬で見失います。↓メス3頭捕獲まずは、第一目標であったヒナカマキリを見つけることができ少...カマキリ大作戦!

  • ライトトラップ・31-9月のクワガタ

    9月の前半、ブナ帯で2時間程度の照射です。日時:2023年9月9日19:00〜21:14天候:晴れ気温:19度前後標高:約1080m点灯してまもなく目の前の茂みからクワガタらしきものが飛び出してきました。飛翔体はそのまま白いシートに落下、脚の長いやつです。↓19:04早々にヒメオオ飛来↓19:13小型のアカアシ↓19:17まあまあ大きいコクワガタ47㎜↓19:21またヒメオオ飛来↓19:21同時にコクワも飛来して紛らわしい↓これは?・・・コクワガタ↓これもコクワガタ当夜の気温は19度くらい、ほぼ無風、月も見えず嫌な条件はありませんでしたが2時間強のライトトラップで飛来したクワガタはヒメオオクワガタ(メス)2頭、アカアシクワガタ2頭、コクワガタ4頭の計8頭でした。時期的にはオニクワガタの活動はまだ終わってい...ライトトラップ・31-9月のクワガタ

  • インビタビリスツヤクワガタ・5-繁殖サイクル

    次世代発生までの期間昨年生まれたインビタビリスツヤクワガタ(以下インビタビリス)が羽化し蛹室から自力脱出を始めました。今回は飼育下でインビタビリスが羽化して産卵し、幼虫が育ちやがて新成虫がマット上に現れるまでのあらまし記事です。*使用したマットは「難関種マットの作り方」をご参照ください難関種マットの作り方-クワガタ~スズメバチ等の覚書きはじめに現在、ヤエヤママルバネやオキナワマルバネ等の国産大型マルバネの飼育方法はほぼ確立されており、愛好家に広く知れ渡っています。一方で小型種であるチャイロマル...gooblog↓2022年5月26日セット〜初秋に掘出し↓初齢~終齢初期まで↓2齢幼虫5頭を手元に残して飼育開始(2022.11.23)↓プラケース中で5頭まとめ飼い飼育下におけるインビタビリスの繁殖サイクルは...インビタビリスツヤクワガタ・5-繁殖サイクル

  • ライトトラップ・30-月夜の晩にオニとヨコヤマヒゲナガ

    月の綺麗な晩、Sさんとライトトラップをしてきました。この山でライトトラップするのは数年ぶりです。日時:2023年8月25日19:25〜22:45天候:晴れ風、時々強め気温:21度程度標高:約882m↓ここは少し下方向を照らします↓19:25Monsterイマミネ点灯ここは風の通り道で、背面ブナ林はずーと葉音を立てていましたが谷側には違う性質の風があるみたいで葉音のわりに虫が飛ぶ風のスクランブル帯です。↓19:40最初のクワガタ、コクワガタ↓19:43アカアシ↓20:08オニクワの飛来開始↓爪の鋭い綺麗なノコギリオスでした来るわ来るわヨコヤマヒゲナガ最初の飛来は8時過ぎでした。Sさんが「これがヨコヤマか?」とlawテンションどれどれ「あっ!そやわ!」とlawテンション二人はカミキリ屋ではないことがよくわかる...ライトトラップ・30-月夜の晩にオニとヨコヤマヒゲナガ

  • ライトトラップ・29-オニクワ・ヒメオオ・ムラサキシタバ

    夏終盤のブナ帯ではオニクワガタがよく発生していました。日時:2023年8月18日19:15〜22:00天候:晴れ後曇り気温:夜間21度程度標高:約1000〜1100m今回は、Fさんとカマキリ名人Kさんと3人です。台風7号通過後の林道はところどころでひどく荒れており途中で通行止めになっていました。ライト設営を済ませ、点灯までの間はいつものように探索です。Fさんが花をガサガサしているとカマキリモドキが採れました!どうやらカマキリモドキは花にやってくる昆虫を食べているようです。↓おそらくキカマキリモドキ↓カマキリモドキは餌を求めて花に集まる↓花にはオオトラフもやってくる(7月29日撮影)↓ちょっと藪漕ぎでスジクワガタのメス↓17:15今夜もMonsterイマミネ点灯スジクワガタの飛来、そして飛来このブナ帯はスジ...ライトトラップ・29-オニクワ・ヒメオオ・ムラサキシタバ

  • ライトトラップ・28-ボッチのはずが・・・夜のキシタバ

    日時:2023年8月13日19:25〜21:40天候:晴れ気温:夜間23度前後標高:約1080m昼間の探索ールリクワガタか?ライトの設置を終え、林道探索をしていると後ろから来た車の方に声をかけられました。「ライトトラップされるんですか?」「はい、そうです」この会話をきっかけに掘り下げた昆虫談議に花が咲きいつの間にか奥山でのボッチ採集から解放されていました。そして、昨年ルリクワガタらしき産卵痕を見つけたとの情報をいただき実際にその場所まで案内していただきました。Sさんにはこの場をお借りしてお礼申し上げます、ありがとうございました。↓確かに、倒木にも立ち枯れにもマーク(・)あり!↓持ち帰った材片から終齢幼虫が1頭出てきた↓探索途中で見つけたスジクワガタ↓高山帯ではスジクワガタがよく繁栄している↓今夜もMons...ライトトラップ・28-ボッチのはずが・・・夜のキシタバ

  • ライトトラップ・27-東北でオオクワとヨコヤマとルリボシ

    神戸のKさんに東北2県を案内していただきカマキリ名人Kさんと3人でライトトラップをしてきました。1県目は標高190mほどの山中日時:2023年7月23日20:00〜天候:晴れ気温:夜間でも半袖で汗をかくほど暑い↓MonsterイマミネHID↓意外と少なかったアカアシ↓コカブトも飛来↓スジクワガタの飛来は珍しい↓関西ではほとんど見かけないマイマイガ↓発生後期なのかミヤマのオスが少ない↓21時15分、来ました!オオクワガタ!ライトトラップ初日は、カブトムシ・コクワガタ・スジクワガタアカアシ・ミヤマ・ノコギリ合わせて80頭ほど飛来しました。そして、お目当てのオオクワガタ。ライトトラップでオオクワガタを採るのは初めてで、だいぶ興奮しました。2県目は標高400mほどの山中日時:2023年7月24日19:45〜天候:...ライトトラップ・27-東北でオオクワとヨコヤマとルリボシ

  • ライトトラップ・26-福井の山

    この春下見をした福井県の山で、カマキリ名人Kさんとライトトラップをしてきました。日時:2023年7月16日20:00〜23:15天候:晴れ気温24度ほど標高:約600m今回は、とある「会」の皆様とご一緒させていただき点灯までの間、きれいな夕陽とブナ林を背景に、雑談で盛り上がりました。日が沈み、空が見えなくなったころ、最初のクワガタムシが飛んできました。ノコギリクワガタのメスです。この飛来を筆頭に、アカアシクワガタ・ミヤマクワガタ・コクワガタなど一時間半ほどの間に、合わせて30頭以上飛来しました。↓20時15分最初の飛来はノコギリのメス↓コクワガタのメス↓赤みの強いミヤマメス↓超小型のアカアシオス↓ようやく飛んできたミヤマのオス↓ライト持つ手に着地↓ノコギリのメス↓羽に土を付けたコクワガタのメス↓飛来確率の...ライトトラップ・26-福井の山

  • ライトトラップ・25-コガネの団体

    エアブラシのやっさんグループとFさん家とライトトラップをしました。日時:2023年7月15日19:45〜22:00天候:晴れ時々曇り気温:26度前後半袖で汗をかくレベル標高:約600m昨日は熊の放獣規制があり、現地に到着した時は薄暗くなっていました。そして、ライト点灯と同時に虫は集まり始めました。↓Monsterイマミネがずらりと並ぶ↓この辺りは7月に入るとアカアシが多くなる↓ひどく疲れたノコメス↓60㎜前後のミヤマが多かった↓当夜唯一のコクワガタ(メス)↓ちょっと蝦夷風味!↓地表から紫外線を感じて反転着地?↓ミヤマクワガタの大きなメス昨夜は約2時間の照射でミヤマ・ノコギリ・アカアシ・コクワガタ合わせて20頭以上の飛来がありました。そして、ものすごい数のコガネムシが飛んできました!どのくらいすごいのかとい...ライトトラップ・25-コガネの団体

  • アスタコイデス済州島・2-幼虫の数

    アスタコイデスノコギリ(韓国済州島産)の幼虫を確認しました。カテゴリーから入ると飼育過程等に繋がります。↓前記事:済州島個体群アスタコイデスノコギリ・済州島個体群-クワガタ~スズメバチ等の覚書きはじめにここでいうアスタコイデスとは台湾・韓国済州島・中国等に分布するProsopocoilusastacoidesblanchardiとして整理されている個体群を指します。所謂「フタテンアカ」...gooblog母虫2頭のうち、今日は1頭分1セットだけ掘り出してみました。親虫の羽化から産卵に至るまでの時系列は以下の通りです。羽化:2022年11月〜休眠〜(1オス2メス)活動開始(後食):2023年4月上旬(休眠期間約5ヶ月)交尾:2023年5月19日〜産卵セット:5月28日産卵確認:6月4日(容器底部に卵)↓卵確...アスタコイデス済州島・2-幼虫の数

  • ライトトラップ・24-高山帯の初夏

    関西の高山帯にも夏がやってきました!今年2回目のライトトラップです。1回目は5月27日のこと、標高1000mあたりの夜間の気温は13度ほどで風もあり薄着では震えるほどの寒さでした。↓5月27日、高山帯はまだ初春でしたエゾヨツメ飛来あれから3週間経過し、気温も上がってきました。日時:2023年6月17日19:45〜22:30天候:晴れ気温:15度程度標高:約1100m2回目のライトトラップはTさんと二人です。ライトはモンスター今峰!、カバーを外して日没を待ちます。昼間は1000mあたりでも半袖で汗ばむほどでしたが夕方になると気温は15度前後まで下がりました。↓徐々に集まり始める最初は小さな虫から始まり、徐々に大きな虫が飛んできます。↓ムクゲコノハ8時45分を過ぎたころ、ミヤマクワガタが飛んできました!関西の...ライトトラップ・24-高山帯の初夏

  • オニクワガタ・2-キュウシュウの落とし穴

    本州(兵庫県産)と、九州(熊本県産)のオニクワガタが羽化しました。どちらの個体群も野外個体からの子供です。↓左:熊本県産右:兵庫県産現在、オニクワガタは2つの亜種に整理されています。オニクワガタPrismognathusangularisangularisWaterhouse,1874分布:北海道・利尻島・本州・四国・九州(中北部)・佐渡・サハリンキュウシュウオニクワガタPrismognathusangularismorimotoiY.Kurosawa,1975分布:九州(南部)原名亜種と九州南部亜種との違いオス:大アゴの先端の向き・頭部側縁前方の角ばりや側方のくびれ・前胸背板後角の形状などメス:九州南部亜種のほうが上翅の縦線はより強い*屋久島の個体群は大図鑑(1994)でオニクワガタの亜種に降格したが大...オニクワガタ・2-キュウシュウの落とし穴

  • ヤマトサビクワガタ

    ヤマトサビクワガタDorcusjaponicusNakane&S.Makino,1985体長:オス14.0〜26.2㎜メス16.7〜22.1㎜分布:鹿児島県大島郡徳之島(採集禁止)・鹿児島県大隅半島南部(佐多岬1♂・辺塚1♀)発生期:7~9月ヤマトサビクワガタは(以下ヤマトサビ)オオクワガタやコクワガタなどと同じDorcus属のクワガタとされています。Dorcus属の多くは上翅に筋(点刻列)と、毛が生えており(肉眼では見えにくい)ヤマトサビはその両方がよく目立つ種です。↓Dorcus属の中で筋と毛の両方がよく目立つ種、ヤマトサビ(体表湿り気味の個体)また、台湾にはヤマトサビと似たセスジサビクワガタD.carinulatusというのがいますが雌雄ともに大アゴ・頭循などの形態の違いからヤマトサビは独立性が高い...ヤマトサビクワガタ

  • コルリクワガタ・24-ウリハダカエデへの飛来

    ウリハダカエデに飛来する複数のコルリクワガタを確認しました。コルリクワガタの採集といえばブナとかミズナラ、或いはトネリコなどのひこばえがよく知られていますがウリハダカエデに飛来するのを確認したのは初めてです。ウリハダカエデといえば夏〜初秋にはミヤマクワガタ・スジクワガタ・ヒメオオクワガタが付くこともあり若木の幹や枝はきれいな緑色で、成長するにつれ周囲の木々と同じような色合いになっていくどこの山にでもあるような普通の樹木です。↓ウリハダカエデに付くヒメオオクワガタ、若木は緑色ウリハダカエデへの飛来日時:2023年5月3日15:30〜18:30場所:A山天候:晴れ時々曇り時々風気温:23度前後標高:約940〜1070m日時:2023年5月4日15:20〜17:30場所:A山天候:晴れ時々微風気温:25度前後標...コルリクワガタ・24-ウリハダカエデへの飛来

  • 難関種マットの作り方

    はじめに現在、ヤエヤママルバネやオキナワマルバネ等の国産大型マルバネの飼育方法はほぼ確立されており、愛好家に広く知れ渡っています。一方で小型種であるチャイロマルバネの飼育方法については知れ渡りが狭くSNS等で得られる漠然とした情報を基に適合するマットを作り出すことは難しく高額な生体と努力の結果、自分が攻略されるのは悲しいものです。↓飼育方法が確立されている国産大型マルバネ(オキナワマルバネ)↓国産小型マルバネ(チャイロマルバネ)今回の記事は、チャイロマルバネ・ブルークツヤ・コツヤ・インビタビリス等の所謂「難関種」と呼ばれるクワガタに私が使っているマット「妄想マット(便宜上の名前)」の作り方を説明させていただきます。↓妄想のマット関連記事ブルークツヤクワガタ・4-体内バクテリアは本当に必要か?-クワガタ~ス...難関種マットの作り方

  • クロサワネブト

    はじめに台湾のクワガタムシに関しては書籍に加え、現地友人から頂いた資料と訪台時の経験を交えて記します。台湾には以下の4種(*5種)のネブトクワガタが分布しています。タイワンネブトAegusformosaeBates,1866ナカネネブト(ヒメネブト)AegusnakaneorumIchikawaetFujita,1986クロサワネブトAeguskurosawaiOkajimaetIchikawa,1986ジェンネブトAegusjengiHuangetChen,2016*台湾の書物では南部にフィリピンネブトAegusphilippinensisがいるとされており仮に、これを含めると*5種になります。今回は台湾のネブトクワガタで最も高標高に分布するクロサワネブトの飼育を始めました。↓台中県鞍馬山産野外個体1ペ...クロサワネブト

  • オレゴンルリクワガタ・2-知られざる生態

    はじめにここでいう「オレゴンルリ」とはオレゴンルリクワガタplatycerusoregonensiscoerulescensのことで「オオルリ」とは、日本のルリクワガタPlatycerusdelicatulusdelicatulusであり「コルリ」とは、ニシコルリクワガタPlatycerusviridicuprusviridicuprusを指します。(学名・和名は、井村有稀,2010.「東アジアのルリクワガタ属」を踏襲)前記事ではオレゴンルリについて概要〜産卵セットまでを書きました。今回は、飼育に見るオレゴンルリの生態について少しわかったことを要約してみました。↓前記事:オレゴンルリクワガタクワガタ~スズメバチ等の覚書きPhoto&Textbyこよみ【クワガタ~スズメバチ等の覚書き】gooblog産卵形態...オレゴンルリクワガタ・2-知られざる生態

  • オレゴンルリクワガタ

    オレゴンルリクワガタplatycerusoregonensisWestwood,1844分布:カナダ南部〜アメリカ合衆国カリフォルニア州(メキシコ湾に沿った低地〜低山地)体長:オス11.0〜16.0㎜メス11.8〜14.3㎜発生期:5〜11月頃までの約5ヶ月分布地の気候:地中海性気候5〜10月=11〜24度前後(雨少ない)・11〜4月=8〜18度前後(前期より雨多い)オレゴンルリクワガタplatycerusoregonensisは、ルリクワガタ属最大の種で学名を地名で表しているので語尾はensisになります。大図鑑(2010)では、差異は連続的になる可能性を示唆したうえで以下の2亜種に整理されています。platycerusoregonensisoregonensisWestwood,1844(カナダ南部〜...オレゴンルリクワガタ

  • オオクワガタ・5-誰でも特大を出せるか?の結果

    前記事「オオクワガタ・4-誰でも特大を出せるか?」の後編、結果になります。今やブランドと化した巨大オオクワガタの二つの血統を掛け合わせ「オオクワガタ・4-誰でも特大を出せるか?」と題して始めた飼育は順調に採卵でき、菌床飼育で羽化を終えました。*ここでいう特大とは体長85㎜前後です↓左:野生の大型60㎜後半右:種オス86㎜台親虫:オス能勢YG血統86㎜台×メス久留米産55㎜台管理温度:冬季〜夏季温度=約15〜26度使用した幼虫の餌:ヒラタケ菌床800cc及び1500cc↓2021年4・5月割り出し使用した菌床は、A・B・Cの3種ですが、そのうちAとBの中味が同じらしく事実上「A(B)菌床」と「C菌床」の2種を使用したことになります。最初の餌交換時に大きかった個体はすべて「C菌床」からでした。「C菌床」とは、...オオクワガタ・5-誰でも特大を出せるか?の結果

  • 2022年インセクトトピックス

    2022年インセクトトピックス今年も沢山の方にご訪問いただき、ありがとうございました。今年最後の記事はこの1年の振り返りです。コルリクワガタ・ゲニ調査気になっていたコルリクワガタのゲニタリアの形状がわかりました。といっても調べたのは私ではなく、瓢箪坊主さんが調べてくださいました。このコルリは異なる二つの山塊で採集した個体で調査の結果は、どちらもニシコルリの特徴を有するということでした。以前から少し違うように感じていたのですがどちらも同じということがわかってすっきりしました。↓PlatycerusviridicuprusviridicuprusKubota,2008に相当モンスターHID今年は、ライトトラップで初めてヒメオオクワガタが飛来しました。Tさんも初めてヒメオオクワガタをHIDで採集しました。↓7・...2022年インセクトトピックス

  • カツラオオクワガタ

    カツラオオクワガタはベトナムのカオバンの標高約1500㎜地点の灯火で採集された個体をもとに2000年に池田晴夫氏によって記載されました。カツラオオクワガタDorcuskatsuraiIkeda,2000分布:ベトナム北部,中国体長:オス23.3〜45.0㎜メス24.0〜29.0㎜池田晴夫,2000.「北ベトナム産オオクワガタ属の1新種」(月間むし(350):28-29.)によると「♂.頭部は凸状であり、同属の別種と比較して厚みがある。複眼はやや小さく、眼縁突起に完全に覆われる。大アゴは細く、著しく扁平である。上翅の基部両角が顕著に突起する。前脚節が幅広く、やや内側に曲がり、外縁に3個の大きな突起を具える。符節は、いずれも著しく短い。」(2000.池田晴夫)とあります。また、HuangHao&ChenCha...カツラオオクワガタ

  • コツヤクワガタ・2-羽化と形態について

    昨年12月に初・2齢幼虫で入手したコツヤクワガタが羽化しました(以下コツヤ)*カテゴリーから入ると飼育過程等に繋がります。コツヤは、緑色の発色がきれいな小型のクワガタです。色の見え方は、光の加減や角度により変化する所謂構造色ですが羽化直後は他のクワガタと同じ色合いで、時間の経過とともにきれいな緑色が見えてきます。今回は、蛹室から取り出したオスが羽化して緑色に発色するまでを追いました。羽化と色↓2022年7月7日蛹室らしき場所↓撮影のため人工蛹室へ↓2022年12月4日16:40羽化のはじまり↓2022年12月4日23:10羽化↓羽化から約8時間経過複眼縁取りと前脚が僅かに発色始める↓羽化から約18時間経過↓羽化から約44時間経過(2日目)頭部・小循板も発色↓羽化から約73時間経過(3日目)↓羽化から約96...コツヤクワガタ・2-羽化と形態について

  • スラウェシパリー・5-成熟期間

    スラウェシパリーの割り出しを終えました(2回)。前記事の野外個体は産卵することなく死亡したので新たに飼育個体(1代目)を入手して成熟を待ちました。オスは2022年6月羽化、メスは同年4月羽化です。↓オス2022年6月羽化64㎜程度↓メス2022年4月羽化30㎜程度↓産卵セット:管理温度は24度前後割り出しは、2本入れた材を1本ずつを2回に分けて行い1回目(11月5日)の割り出しでは、卵〜ある程度成長した2齢幼虫まで発見できました。2回目(12月10日)の割り出しでは、より成長した2齢幼虫も出てきました。↓2回に分けて割り出し:2022年11月5日・12月10日↓卵を確認:11月5日↓初齢幼虫:11月5日↓2齢幼虫も混ざる:11月5日↓2回目の割り出しある程度成長した2齢幼虫も出現:12月10日↓2022年...スラウェシパリー・5-成熟期間

  • テヌイヒルストゥスサビクワガタ

    テヌイヒルストゥスサビクワガタは、2010年に韓国で記載されたサビクワガタで韓国ではチョウセンサビクワガタDorcuskoreanusに次ぐ2種目のサビクワガタになります。テヌイヒルストゥスサビクワガタDorcustenuihirsutusKimetKim,2010.体長:オスメスともに17㎜前後分布:韓国(朝鮮半島)〜隣接する中国大陸の一部周辺韓国で公表されているテヌイヒルストゥスサビクワガタ(以下、テヌイサビ)の分布地としては全羅南道白羊寺、江原道嚢陽群などありますが実際の採集は困難で、そう簡単に発見できる種ではないそうです。また、灯火での発見も難しく、採集地の詳細は明かさない傾向にあると聞きます。仮にそこそこの数がいたとしてもサビクワガタは隠蔽(周囲に溶け込む)が得意な上に、小さい、動かないなど防衛...テヌイヒルストゥスサビクワガタ

  • アスタコイデスノコギリ・済州島個体群

    ここでいうアスタコイデスとは台湾・中国等に分布するProsopocoilusastacoidesblanchardiとして整理されている個体群を指します。所謂「フタテンアカ」というやつです。↓済州島産飼育個体50㎜済州島のアスタコイデスについては、日本国内において飼育個体が僅かに流通しているものの現地の情報等はほとんどありません。また、BE・KUWANo.10には済州島産の図示はありますが特に解説されているわけでもなく、今一つつかみどころのない個体群というイメージがありました。今回は、アスタコイデス済州島個体群について韓国の友人(熱心な愛好家)に問い合わせ、教えて頂いたことを大筋でまとめてみました。分布:韓国済州島(火山島)分布の理由は不明体長:韓国国内においてもよくわかっていないが、友人が確認した最大個...アスタコイデスノコギリ・済州島個体群

  • 2名様に差し上げます。

    いつもたくさんのご訪問ありがとうございます。興味本位でブログ記事の一部を書籍化しました。需要があるかわかりませんが、この本を2名様に差し上げます(送料元払い)本のタイトルは「兵庫県のクワガタムシーガチ概説」です。ガチ概説は9ページです。それ以降は、過去の記事から香ばしそうなものをpickupして60記事以上掲載しましたのでもしかしたら飼育や採集の参考になる部分があるかもしれません。スズメバチやコガネムシ系の記事も含みます。本の仕様はB5(雑誌Size)カラーで、300p以上ありますので厚みはあります。嗜好・誌風の伝わる画像を添付しましたのでご参考ください。だいたいこんな感じです。暇なときにでも「読んでやろう!」という方がありましたらスマホPC版・PC画面のプロフィール下にある「メッセージを送る」からご応募...2名様に差し上げます。

  • クルビデンス・13-赤いクルビデンス羽化と産卵

    前記事「赤いクルビデンス」の続きです。昨年の春から計画繁殖したクルビデンスが羽化し、産卵するまでになりました。計画とは、昔懐かしい「赤いクルビデンス」を作ること。計画繁殖1代目のオス群は、期待していたほど赤に偏るわけでもなくこれまでと似たような割合で黒〜赤味のある個体となりました。↓日差しを受け撮影すると無加工でもこうなる上画像は日差しを受けて撮影したため、誇張したかのように赤く映りました。実物も確かに赤味はあるのですが、室内で見るとそこまで赤くはありません。誰が見ても「お~〜!」というレベルではないのです。↓前記事「赤いクルビデンス」クルビデンス・12-赤いクルビデンス-クワガタ~スズメバチ等の覚書きブータンのチュカ産クルビデンスが10代目になりました。8代までは累代を続けその後、種オスの関係でインライ...クルビデンス・13-赤いクルビデンス羽化と産卵

  • ブルークツヤクワガタ・8-飼育終了

    *カテゴリーから入ると飼育過程等に繋がります。ブルークツヤクワガタの羽化が終わりました。もっとも大きく見えた最後の幼虫は他個体より2か月遅れて蛹室入場したため長歯型を期待したのですが43㎜あたりの短歯型になりました。↓これが最大この個体は一番大きかった幼虫で、容器底部の広い範囲を縄張りとしていました。当初はこういうやつが長歯型になるのではないかとも思ったのですがそうではありませんでした。クワガタムシの大アゴ出現型については前蛹期の温度説がありますがその限りでもないと思える種もいるため、本当のことはよくわかりません。↓2022年10月11〜12日にかけて最後の1頭が羽化ブルークツヤクワガタの飼育を通して感じたことは他のツヤクワガタやマルバネクワガタの幼虫でも見られるようにある範囲のスペースの壁に糞を塗り、特...ブルークツヤクワガタ・8-飼育終了

  • オニクワガタ

    オニクワガタPrismognathusangularisangularisWaterhouse,1874オニクワガタは発生期になるとブナ帯の立ち枯れや切り株、倒木などに付いていることがあります。マルバネクワガタのようにメスを待ち受けているのでしょうか?人気の立ち枯れでは毎回同じ場所付近にオスがいたりします。また、オニクワガタの幼虫は比較的湿度の高い朽ち木で見つかるイメージがありますが人気の立ち枯れは、多湿ではありません。↓灯火では、あたりがいっそう暗くなってから飛来した(2022.8.15)↓メスの飛来(2022.8.15)割り出し8月15日にライトトラップで飛来したオニクワガタから幼虫が採れました。飼育下でオニクワガタの幼虫を見るのは久しぶりで新鮮です。↓種オスには大きく茶色いほうを選んだ↓種オス22㎜...オニクワガタ

  • コルリクワガタ・23-いい加減な体内時計

    日本のクワガタムシで後食する種が晩夏〜秋に羽化した場合通常は、そのまま蛹室にとどまり、翌年の春〜夏に野外活動をはじめます。また、成虫で複数年生存する種は、少しずつ変わりゆく日長と気温の変化を感じ取り低温期を休眠というかたちでやり過ごし、春〜夏には休眠覚醒して活動をはじめるという所謂体内時計を持ち備えておりこの体内時計を人為的に操作(摂食・繁殖)するのは困難です。↓飼育で得られたコルリクワガタの新成虫オス↓飼育で得られたコルリクワガタの新成虫メス通常、野外でのコルリクワガタ(ニシコルリ)は晩夏〜秋に羽化後蛹室にとどまり、翌春の雪解けにより野外に出て活動開始します。↓2022年5月野外では雪が解けなければ発生できない↓天気の良い日2022年5月5月に野外採集したコルリクワガタを持ち帰り23度前後の環境で朽ち木...コルリクワガタ・23-いい加減な体内時計

  • クワガタ関連の書物・4

    クワガタ関連の書物・4です。↓クワガタ関連の書物・1クワガタ関連の書物-クワガタ~スズメバチ等の覚書きいよいよGWも終盤にかかりました。今日はクワガタ関連の本を取り上げてみます。順位は綴りごとに本の大きい順にしてありますので後尾ほど小さな本ということになります。...gooblog↓クワガタ関連の書物・2クワガタ関連の書物・2-クワガタ~スズメバチ等の覚書き以前にも「クワガタ関連の書物」の記事を書きましたが今回はその2になります。↓「クワガタ関連の書物」過去記事クワガタ関連の書物-クワガタ~スズメバチ等の覚書きい...gooblog↓クワガタ関連の書物・3クワガタ関連の書物・3-クワガタ~スズメバチ等の覚書きクワガタ関連の書物・3です。今回はスズメバチ等の本も併せて紹介していますので興味のある方はご参考く...クワガタ関連の書物・4

  • アマミマルバネ・4-採卵終了

    アマミマルバネの採卵を終えました。9月12日から10月15日までの間に掘出しは3回行い飼育するには十分の卵が採れました。↓左:アマミマルバネ(徳之島産)右:ヤエヤママルバネ(西表産)↓2022年9月12日採卵開始メスの羽化後35〜40日今回使用したマットは、マルバネ使いまわしマットに少し赤枯れを混ぜたものです。マルバネの産卵セットは、マットを詰める詰めないの二通りの方法があるようですが私は底部5cm程は少しだけ抑えて詰めます。足場の手助けのつもりですがほとんど好みの問題。↓卵はマット塊からよく出てくる↓セット12日後の掘出しでは卵8個(2022.9.24)↓掘り出し毎に追い掛け↓交尾後のメス攻撃↓2回目の掘り出し卵24ヶ(2022.10.8)↓掘り出し毎の追い掛け↓交尾後の精嚢排出(かき出し)↓3回目の掘...アマミマルバネ・4-採卵終了

  • 県下のクワガタムシ15種ーガチ概説

    はじめに私のクワガタ採集は県下に分布するクワガタムシ全16種の居場所を突き止めることを目標にしてきました。きっかけは1986年、南西部の雑木林でオオクワガタのメスを採集したことです。この採集によってオオクワガタなるものが身近にいることを知りました。オオクワガタの次に探したのは、ヒメオオクワガタやコルリクワガタマダラクワガタなどといった所謂高山系クワガタムシです。そして、河原でマグソクワガタ、離島でマメクワガタを探し残すは1種、ルリクワガタの居場所となったのですが最後の壁は厚く、突き止めるには至らぬままで不本意ではありますが今回は県下で分布を確認したクワガタムシ15種を私見で概説しました。兵庫県のクワガタムシーガチ概説県下で以下のクワガタムシ(15種)を確認した(〜2022.9)学名は、藤田宏著,2010....県下のクワガタムシ15種ーガチ概説

  • ヒメオオクワガタ・13-10月の様子

    日時:2022年10月1日14:00〜:17:30天候:晴れ気温:半袖で汗をかく標高:約940〜1200m昨日はTさんと初秋の高山帯に行ってきました。標高の高いところでは紅葉も始まっていましたが少し動くだけでも汗をかく10月最初の午後でした。↓天気の良い日は活動個体が見られる(アカアシ・キイロスズメバチ)↓大アゴで樹皮を傷つけるアカアシのオスと、過去の食み痕↓大アゴ先端のギザギザで樹皮に傷を付け、吸汁する(アカアシ)↓食み痕この派手さは居付いたヒメオオの仕業↓ヒメオオの小型ペア落下↓珍しくバッコウヤナギに付くアカアシ↓危うく見失うところ!ヒメオオのオス↓バッコウヤナギの高所に大きいオス発見(ペア)⇩⇩久しぶりの50㎜越え、メスは普通サイズ⇩⇩ピンぼけてしまったが、ガチ詰めで52㎜はある当日最大↓隣の枝にオ...ヒメオオクワガタ・13-10月の様子

  • チリハネナシクワガタの解体

    *この記事には昆虫を解体した画像が多く含まれます。閲覧にはご注意ください。チリハネナシクワガタApterodorcusbacchus(HopeetWestwood,1845)チリハネナシクワガタは、チリ・アルゼンチンに分布する1属1種のクワガタムシで後翅が退化して飛ぶことができないとされ日中は砂礫(されき)の下に潜む普通種です。和名では「ハネナシ(羽無し)」と言い切っています。果たして後翅はどんなものか?実際にメスを解体して確かめてみました。↓体表は艶消し状左:メス右:オス(撮影:2022.6.5野外個体ペア)↓7月上旬、野外メスの死亡を確認↓オス↓メスの解体乾燥結果上翅は、会合線で癒着して開くことができませんでした。後翅は、ないわけではなく、画像の通り存在しましたが非常に小さなものでした。「ハネナシ」と...チリハネナシクワガタの解体

  • ライトトラップ・23-オニクワガタとヨコヤマヒゲナガ

    8月15日、カマキリ名人Kさんと高山帯に行ってきました。昼間の探索と、ライトトラップでオニクワガタをはじめとするちょっと良い系の虫に出会うことができました。昼間の探索日時:2022年8月15日14:20~16:30天候:晴れ時々曇り風気温:26度前後標高:約980〜1200m時折吹く強めの風が気持ち良く、半袖でも汗をかく天候でした。↓楓に上る途中のミヤマクワガタ↓ブナの立ち枯れ根元でオニクワガタのオス発見鈴を鳴らしながらブナの原生林を行くと、大きなブナの倒木がありその上部表面に(・)マーク、少し削ってみましたが食痕はあるものの、それ以外何も出てきませんでした。もし、これが探し続けているルリクワガタのものならやっとかすったことになります。↓(・)これはルリクワガタのものなのか?標高1000mを超えた場所で樹...ライトトラップ・23-オニクワガタとヨコヤマヒゲナガ

  • アマミミヤマ・2-掘出し

    今年の6月12日にアマミミヤマの産卵セットを組んで2ヶ月今日、掘り出しを行いました。親の羽化日は2021年8-9月で、約9ヶ月寝かせました。*カテゴリーから入ると飼育過程等に繋がります。↓6月の様子↓産卵セットの様子親は既に死亡↓母虫28㎜↓マット底部に2齢幼虫↓朽ち木の周りからも初・2齢幼虫がこぼれ落ちる↓2齢幼虫産卵セットは、産卵場所の好みを探ろうと切り株風に朽ち木を埋めましたが幼虫はマットからのみ発見でき、朽ち木には何も入っていませんでした。↓朽ち木内から幼虫は発見できず↓初・2齢幼虫掘出し結果は、初・2齢合わせて53頭いました(2潰し)。苦手なミヤマがたくさん産んでバンザイ!ですが羽化までちゃんと持って行ってなんぼ。これからが大事なんでしょうね。↓500ccpカップで5頭ずつ管理↓管理温度はアバウ...アマミミヤマ・2-掘出し

  • 高山系クワガタムシ7種

    8月11日、Tさんと高山帯を探索し昼夜合わせて7種のクワガタムシを見ることができました。また、チャイロスズメバチの昼夜観察も行いました。チャイロスズメバチについては前記事「標高1076mでチャイロスズメバチ飛来」に追記しました。昼間の探索日時:2022年8月11日15:00〜18:50天候:晴れ時々曇り気温:25度前後標高:約950〜1200m↕巨大なブナの立ち枯れ根元でオニクワガタのオス発見↓楓に着くミヤマクワガタのペア↓樹液場に飛来したミヤマクワガタのオス(中央右下)↓戦い敗れて落下↓ヤナギにてアカアシクワガタ↓高山特有の小型スジクワガタ(オス・メス)↓高山ではコクワガタの活動個体を見つけることは意外と難しい↓標高約1076mにもノコギリクワガタ↓チャイロスズメバチ標高約1076m↓昼間探索結果リリー...高山系クワガタムシ7種

  • 標高1076mでチャイロスズメバチ飛来

    県下で確認したチャイロスズメバチの垂直分布高度を更新しました。日時:2022年8月5日19:50〜:21:20天候:曇り時々晴れ気温:20度前後標高:約1076m採集方法:今峰ライトによる灯火採集↓今峰ライトHID96w前後紫外線透過ガラス仕様大・中2機使用最初に飛来を確認したのは21時前ですが、光源周辺を激しく飛び回るため撮影も捕獲もままならず、5分ほどでどこかに消えてしまいました。これまでの経験では一度去っても再び戻ってくることが多かったため捕虫網片手に次のチャンスを待ちました。撮影、或いは捕獲してチャイロスズメバチであることがわかれば私が県下で確認した最も標高の高い場所ということになります。↓再飛来を待ってやっと捕獲(8月5日)↓おそらくワーカー(自宅にて)主な高標高記録は以下の通りで、今回は一気に...標高1076mでチャイロスズメバチ飛来

  • ライトトラップ・22-ヒメオオクワガタ

    今年ヒメオオクワガタのメスが飛来した場所で、今度はオスが飛来しました。日時:2022年8月5日19:50〜:21:30天候:曇り時々晴れ気温:20度前後標高:約1076m↓月も星も丸見え↓今峰ライト96w前後紫外線透過ガラス仕様:大・中使用↓19:57最初の飛来がヒメオオのオス↑↓同個体を上向きにして撮影月齢はよくないもののあまりにも幸先の良いスタートで当夜はどうなることかと思いましたがその後は振るわず、たまにミヤマクワガタのメスが飛来する程度でアカアシクワガタも小型の1ペアのみでした。↓ミヤマのメスがポツポツ飛来↓アカアシの小さなオス↓いつの間にか服についていたアカアシのメス↓ハイイロオオエダシャク↓ハガタキリバ約1時間半の灯火で飛来したクワガタムシはヒメオオクワガタのオス1頭、ミヤマクワガタのメス7頭...ライトトラップ・22-ヒメオオクワガタ

  • ライトトラップ・21-高標高のお天気

    日時:2022年7月23日19:50〜:22:20天候:曇り時々霧気温:14度前後標高:約1080m昨年見つけておいた第一候補地で初めてのライトトラップです。Tさん・カマキリ名人Kさん・Yさんの4名で行きました。↓今峰ライト5基↓集蛾ネットも使用期待は大きかったが・・・↓ガスが出ては消えを繰り返す↓まさかの真夏の寒い夜↓エゾシモフリスズメ↓ジョナスキシタバは辺りがいっそう暗くなってから飛んでくる↓20:50やっとクワガタ飛来ミヤマのメス↓撤収時にミヤマのメス3頭目飛来クワガタの飛来結果は、ミヤマのメスが3頭でそのうち1頭はブナの枝に止まり採れませんでした。まさかの気温低下で集まる昆虫は非常に少なく、寒い夜になりました。みなさんお疲れ様でした。↓7月23日の飛来結果!↓帰りの街灯にてコクワガタ↓ノコギリクワ...ライトトラップ・21-高標高のお天気

  • ライトトラップ・20-深山な夜

    日時:2022年7月16日19:50〜21:40天候:曇り時々小雨・ガス時々弱風気温:19度前後標高:約1076m画像:多し↓雲に覆われた夕焼け(前回同様のポイントにて)↓雨雲が去り、晴れ間が見えてきた↓今峰ライト95w前後大型紫外線透過ガラス仕様:1機で照射↓20時26分最初の飛来はミヤマのオス↓続いてメス↓大きめのオス↓風が吹くと飛来は一休み「紫外線透過ガラス」に変更してから虫たちの飛翔の様子を自分なりに見てきましたが今回で確信できたことは、ライトの後ろ側の暗いところでも飛び交う虫が増えたこと。ライト後ろ側で飛来を見ているとやたら虫が当たります。少し離れた場所からハンディライトで照らしてみると・・・確かに当たるはずです。↓ライトの後ろ側、暗闇を飛び交う虫が増えた↓ムクゲコノハ↓消灯後に落ちたと思われる...ライトトラップ・20-深山な夜

  • ライトトラップ・19-標高1076m

    日時:2022年7月2日19:40〜21:30天候:晴れ時々微風気温:22度前後標高:約1076m画像:多し今年はあっという間に梅雨が明け、連日猛暑が続きました。花壇に水を撒いても短時間で乾いてしまいます。県北部の山地帯でミヤマクワガタの発生が良好です。標高の高いところでは、例年に比べ雪解けに時間がかかったせいか土の乾燥が緩やかだったことと、6月の温度上昇が影響したのでしょうか?ヒメオオが飛んできた!昨年見つけた高標高ポイントの手前で道が荒れており単独行きということもあって第2候補地でライトを設営しました。使用機器は、今峰ライト96W前後9インチ紫外線透過ガラス仕様:1機↓この辺りでの灯火は初めて:19:40点灯↓少しずつ集まり始める↓20:161頭目は、アカアシクワガタのメス↓続いてミヤマクワガタ↓エゾ...ライトトラップ・19-標高1076m

  • ネブトクワガタ・4ー人気の雑木林

    2022年6月25日のこと予定している灯火場所までは2時間半ほどかかります。少し早めに家を出て、Tさんと近くの雑木林に向かいました。狙いはネブトクワガタです。この林では「虫よけスプレー」をふんだんに使用しても蚊に刺されます。薬液のかからなかった極僅かなスペースを蚊は感知します。林に入るといきなりカナブンのお出迎えがあり子供のころから見てきた夏の光景が嬉しくなります。樹液の出るクヌギの根元を探すと出てくるのはネブトクワガタです。かつてこの林にはミヤマクワガタがたくさんいたのですがいつのまにか発見できなくなりました。現在の勢力は、ネブトクワガタ・スジクワガタ・コクワガタの順です。また、カナブンの姿も確実に減りました。↓頭を突っ込んでいるのはスジクワガタのオス↓ネブトの餌場は、ヘドロめいた発酵臭がしていた↓樹液...ネブトクワガタ・4ー人気の雑木林

  • ライトトラップ・18-今年3回目

    今年3回目のライトトラップです。1回目の灯火は5月4日、コルリ採集の夜でした。2回目は5月28日、同じくコルリ採集の夜です。5月のブナ帯、寒い夜でしたが春の綺麗なオオミズアオをはじめ、複数の蛾が飛来しました。↓5月28日雲なしの夜は特に寒い2回とも夜は勢いよく気温が下がり、短時間で切り上げることになりましたがそれでも頑張って飛んでくる虫は、だいぶえらい虫です。3回目日時:2022年6月25日19:30~22:30標高:約600m天候:曇り時々晴微風の繰り返し気温:21度前後昨日は西宮のTさん、大阪のTさんと現地待ち合わせをし日没までの時間を夕食と雑談で過ごしました。↓夕焼けと青空のなか19時半頃から点灯使用したライトは「今峰ライト95w前後」4基で「紫外線透過ガラス」に変更して初めての温暖な夜の灯火です。...ライトトラップ・18-今年3回目

  • オオチャイロハナムグリ・3-羽化

    2022年6月16日屋外軒下で管理しているオオチャイロハナムグリの容器ふたを開けると新成虫がたくさん出てきていました(以下オオチャイロ)。私のところでは飼育を開始したころは1年1化の個体は珍しくありませんでしたが今ではほとんどが2年1化で羽化するようになりました。↓3ケースで得られた新成虫は100頭以上上翅の茶色い個体が多い↓中央は前蛹(2018年11月4日撮影)冬季のオオチャイロの幼虫は、容器底部周辺で接近した状態で越冬しており集団で身を守るためなのか、単に一番過ごしやすい場所なのかはわかりませんがカブトムシの場合、近づいた幼虫に発音で自分の存在を知らせそれを感知した幼虫はしばらくの間フリーズするといった習性があるようです。もしかしたらオオチャイロの幼虫もカブトムシ幼虫のように仲間に情報を発信し、それの...オオチャイロハナムグリ・3-羽化

  • アマミミヤマ

    私の苦手なミヤマクワガタ属、アマミミヤマの飼育を開始しました。昨年入手した飼育個体が休眠覚醒するのを待っていたところメスがマットから出てきたので早々に産卵セットを組みました。アマミミヤマクワガタLucanusferrieiPlanet,1898規制:捕獲・採集禁止(2013年10月1日施行)体長:オス23〜51㎜・メス26.5〜32.5㎜分布:鹿児島県奄美大島出現期:7~10月頃↓小型の飼育個体ペア↓休眠覚醒したメス↓オスはやや寝ぼけ気味↓オス38㎜2021年8〜9月羽化↓メス29㎜2021年8〜9月羽化産卵セットマットは、Sさんから頂いたカナブン類が問題なく育つという「HEIWA」のふるい通しされた黒土と「ヒラタ・ノコ1番」を使用し水分はやや多めにしました。本土のミヤマクワガタの場合、幼虫は朽ち木の根元...アマミミヤマ

  • ブルークツヤクワガタ・7-羽化までの概要

    ブルークツヤクワガタのオスが羽化しました(以下ブルークツヤ)今回は羽化までのあらすじを簡単にまとめました(画像多し)☆カテゴリーから入ると飼育過程等に繋がります。今回羽化したのは800ccボトルで単独飼育していた小さな短歯型グループです。7頭まとめ飼いしている容器にはまだ幼虫がおりそれらの羽化はまだ先になりそうです。また、この他にも昨年終齢幼虫5頭を手放したのですがその後他者に渡ったため、足取りはつかめなくなりました。↓短歯3頭↓まとめ飼いの中にはまだ幼虫がおり、居住空間にはペレット状の糞が大量にある↑広いテリトリーを確保したオスが長歯になるのか?(2022.6.8)幼虫の顔ブルークツヤの幼虫頭部の画像はあまり見かけないので少し多めに掲載します。↓腹が重く移動は苦手、気性が荒く攻撃的オス終齢後期(2022...ブルークツヤクワガタ・7-羽化までの概要

  • 人工蛹室で羽化したメスからのお願いー共生酵母

    近年はクワガタムシを羽化させるのに「人工蛹室」を使う方が増えたように感じます。確かに「人工蛹室」は羽化の様子がわかるだけでなく羽化不全防止や新成虫の管理にも役立ちますがメスを「人工蛹室」に移すのはちょっと待ってください!今回の記事は、メスを「人工蛹室」で羽化させるといったい何が起こるのか?ということについて簡単にまとめてみました。クワガタムシのメスは腹部末端に「菌嚢」と呼ばれる共生酵母の伝達器官を持っており産卵時に共生酵母を卵殻に付着させて次世代に伝搬します。孵化した幼虫は、母虫から伝搬された共生酵母の力を借りて育っていきます。幼虫は、蛹室作成時に糞とともに母虫由来の共生酵母を排出し、蛹室内壁に付着させます。羽化したメスの新成虫は下羽をたたんでから数時間の間に腹部末端を蛹室内壁にあてがい振り子のように左右...人工蛹室で羽化したメスからのお願いー共生酵母

  • コルリクワガタ・22-雪による支配

    6月を前に県北部域のコルリクワガタはこの春最後の姿を見せています。コルリクワガタの発生はブナの樹冠の芽吹きにほぼ同調するといわれており雪解けした場所から順次発生していきます。↓5月14日撮影⇩上画像同所2週間でほとんど解けた5月28日撮影⇩雪解けで現れ開花したサンインシロカネソウ雪解けの早い場所では成虫のホスト木となるブナなどは既に葉が開いており(展葉)成虫は林床で交尾・産卵を行っているため樹上でその姿を見ることはほとんどできません。↓残雪付近で見つけた産卵痕の付いた朽ち木2022年5月28日⇩真新しい産卵痕しかしながら谷筋や日陰では6月を前にしても残雪があり雪下の朽ち木内でコルリクワガタが待機している可能性があります。そういった場所は他の場所と比べ気温も低く植物の生育も遅いためコルリクワガタが好みそうなひこば...コルリクワガタ・22-雪による支配

  • コルリクワガタ・2022-北部の異なる山塊

    今年は発見できなかったB山に産卵痕のある材を探しに出かけたところ幸運にもブナの新芽で成虫を見つけました。日時:2022年5月22日14:00〜17:30場所:B山天候:晴れ時々強めの風気温:24度前後標高:約920〜1050m*ここでは分類に変化があっても認識できるようにコルリクワガタxx山個体群として位置づけています。今回のB山個体も瓢箪坊主さんがゲニ抜き調査してくださいました。瓢箪坊主さん、ありがとうございました。↓結果はこちらをご覧ください『続・”コルリ判別の考察”』先日のコルリ判別の続きとなります。便宜上、A山とB山と表記。先の記事ではA山の生体のゲニです。A山はニシコルリ。この個体群の採集記はこよみさんのブログをご覧く…亀と虫↓産卵痕付の材は、谷筋の湿気たところがおいしい↓マークの数は少なかったが産卵...コルリクワガタ・2022-北部の異なる山塊

  • コルリクワガタ・2022+α

    日時:2022年5月14日場所:A山南側天候:晴れ気温:17度前後標高:約970〜1050m今季最後となる(?)コルリクワガタの新芽採集にTさんといってきました。*コルリクワガタの記事出てくるA山とB山の個体群に関して瓢箪坊主さんが調査され、大変興味深い考察記事をあげられています。↓『コルリ判別の考察』『コルリ判別の考察』先日、こちらのサイトの管理者のこよみ様から貴重なコルリを譲って頂きました。クワガタ~スズメバチ等の覚書きhttps://blog.goo.ne.jp/hiph…亀と虫今日の探索場所第一目標はA山の北側です。北側は前回の南側に比べ積雪が多く、その分発生が遅くなる傾向にある場所なのですが林道入り口にロープが張られ「完全通行止め!」あえなく断念!しかたなく前回行った斜面に向かいました。こちらの斜面は...コルリクワガタ・2022+α

  • コルリクワガタ・2022

    今年も県北部のコルリクワガタを探しに行ってきました。記事は発見の有無関係なく、覚え書きとして書き留めました。各所探索時間帯は、午後~夕方までの範囲:画像多い日時:2022年4月23日場所:B山天候:曇り時折強めの風気温:17度前後標高:約650〜1000mこの日は下見的な探索です。B山は、A山に比べ降雪がやや少ないのですが、今年の残雪は例年より多くポイントに向かう林道は途中で雪に覆われておりこの日は断念しました。空き時間でマグソクワガタが分布する河原に行ってみましたがこちらも曇りと強風で昆虫が飛翔する状況ではありませんでした。↓4月23日山では桜満開!↓よさそうな「ひこばえ」はあるが発見できず日時:2022年4月30日場所:A山南側天候:晴れ時々弱風気温:16度前後標高:930〜1050mこちらの山も残雪が多く...コルリクワガタ・2022

  • ババクルビデンス・2-羽化

    昨年2月27日に割り出したババクルビデンスの卵・幼虫が羽化を終えました。↓親虫71㎜↓産卵材は2本二つの材から出てきた卵と初齢幼虫計10頭のうち、6頭が無事に羽化しました。羽化までに使用した菌床(Gポットスタウト)は、オス=3本・メス=1本です。↓2021年9月14日オス3本目投入時⇩⇩2022年4月27日撮影⇩⇩22g→52㎜台暴れた結果⇩⇩29g→75㎜ほど2022年4月26日撮影↓菌床3本目投入時の体重29g(75㎜ほど)と22g(52㎜台)メスはほとんど居食いで中には菌床外見がほぼ白いまま生死すらわからない状態の個体もいました。年間15〜25度の範囲で管理すると幼虫期間はオスが14ヶ月ほど、メスは7ヶ月前後でした。↓2齢で投入し、居食いしたメス42㎜台2021年1月5日↓42㎜台↓比較左:ババクルビ75...ババクルビデンス・2-羽化

  • クワガタ関連の書物・3

    クワガタ関連の書物・3です。今回はスズメバチ等の本も併せて紹介していますので興味のある方はご参考ください。↓過去の書物紹介記事1.クワガタ関連の書物-クワガタ~スズメバチ等の覚書きいよいよGWも終盤にかかりました。今日はクワガタ関連の本を取り上げてみます。順位は綴りごとに本の大きい順にしてありますので後尾ほど小さな本ということになります。...gooblog↓過去の書物紹介記事2.クワガタ関連の書物・2-クワガタ~スズメバチ等の覚書き以前にも「クワガタ関連の書物」の記事を書きましたが今回はその2になります。↓「クワガタ関連の書物」過去記事クワガタ関連の書物-クワガタ~スズメバチ等の覚書きい...gooblogクワガタ関連の書物・3StagBeetlesofChinaⅠ中華鍬甲(B5288ページ)Authors:...クワガタ関連の書物・3

  • ドウイロクワガタ・8-性成熟について

    昨年10月14日に羽化したドウイロクワガタの産卵が始まっています。*タイトルに番号がある記事はカテゴリーから入ると飼育過程等に繋がりますオスは羽化から1ヶ月もすれば配偶行動を行いメスは摂食の有無関係なくそれを受け入れます。昨日掘り出したメスの羽化日は昨年の10月14日で種オスの羽化日は昨年の12月23日です。産卵セットを今年の1月16日に組み、オスも同居させました。オスは羽化から1ヶ月も経過していなかったせいかマットに潜っていることが多く時々出てきてはゼリーを舐め、交尾する状態でした。メスはオスよりは活動的で、見かけることが多くありました。産卵セットから2ヶ月半が経過容器側面にはマット内を移動した痕跡が目立ち始めました。4月2日、セットを掘り出してみたところ卵が6個出てきました。出てきた卵の中にはうっすらと幼虫...ドウイロクワガタ・8-性成熟について

  • ホラサビクワガタ・2-産卵について

    ホラサビクワガタ(以下サバナス)の産卵セットを組んで2ヶ月半が過ぎました。その間、雌雄が摂食する場面を幾度か見ましたが、交尾の様子は確認できずまた、ハンドペアリングも試しましたがうまくいきませんでした。↓「サビ」という名の付く種特有の異物付着最近ではメスはマット表面に現れず、オスばかり見るようになっていました。また、マット内にも移動の痕跡らしきものが見当たらないため少し不安になり、今日掘り出してみました。↓2022年1月15日コナラ3本を産卵一番で埋めたセット材とマットをトレイに移すと、一つの材に齧った痕が見つかりました。齧り痕周辺を慎重に削っていくと母虫が現れ腹部下方の木くずを詰め込んだ先に卵が出てきました。↓削り痕2022年4月2日掘出し↓削っていくと母虫が現れた↓産座から取り出した母虫と、卵母虫が産座にい...ホラサビクワガタ・2-産卵について

  • アマミマルバネ・3-個別飼育

    今日はアマミマルバネの幼虫を個別飼育に切り替えました。昨秋に16頭のまとめ飼いを開始してから5か月が過ぎ容器からは2齢後期らしき幼虫が複数見えるようになっていました。*タイトルに番号のある記事は「カテゴリー」から入ると飼育過程等に繋がります。昨秋の掘り出し↓昨秋オス親虫↓母虫↓追い掛けは数回実施↓母虫の坑道この周辺に卵あり2021年8月14日↓二つ重なって出てきた2021年8月14日↓2021年10月上旬↓16頭まとめ飼い2021年10月上旬個別飼育個別飼育に向けて作成しておいたマットは良く腐食した市販マットに赤枯れをmixしたスタンダードなものです。アマミマルバネは赤枯れ比率が高いほうが安全と聞きますが手持ちが限られていたのでやや低めの配合になりました。↓事前にマットの作成赤枯れ約35%↓軽く握って団子が固ま...アマミマルバネ・3-個別飼育

  • チャイロマルバネ・18-飼育限界

    昨年秋に採卵したチャイロマルバネが2齢幼虫になり500ccpカップで5頭前後のまとめ飼いが少し窮屈に見えてきたので今日、個別飼育へと転換しました。↓500ccpカップに4〜8卵入れて管理してきた今回の個別飼育でストックしていた基マットは使い切りました。インビタビリス・ブルークツヤ・コツヤなどの飼育にも同じ基マットを使うためまた調達しなければなりません。↓マットの作成↓2週間ほど小屋で寝かせて馴染ませた掘出しは、pカップ毎に行ない最初に入れた卵の数と、出てきた幼虫の数を確認しながら進めました。当初側面から見えていた卵はほとんどが孵化していたので孵化率自体は高かったと思いますが、出てきた幼虫の数は減っていました。↓ほとんどが2齢初〜中期↓初齢がたまに混ざる同じpカップから出てきた幼虫でも成長度合いにはばらつきがあり...チャイロマルバネ・18-飼育限界

  • クルビデンス・12-赤いクルビデンス

    ブータンのチュカ産クルビデンスが10代目になりました。8代までは累代を続けその後、種オスの関係でインライン2代、合わすと10代です。累代は進みましたが、それによる弊害と感じる事象はありません。また、ブータンから野外個体の入荷は事実上ないので今後も国内養殖物を飼育継続するしかありません。↓ブータンクルビデンス80㎜77㎜up75㎜up↓チュカ産飼育個体73㎜8代+インライン2代「赤いクルビデンス」とは何か?時は1999年11月、外国産クワガタムシの一部輸入解禁と後に訪れるクワガタブームの少し前のことです。当時イケイケだった(株)奈良オオクワセンター発行の「奈良オオクワセンターNEWS.1999.11」の中に「ブータンの巻」というのがありそこにはブータンで見たクルビデンス7♂は「直射日光にかざしてみた場合赤かった。...クルビデンス・12-赤いクルビデンス

  • スラウェシのパリー・4-大型の迫力

    スラウェシ(セレベス島)に分布するパリーオオクワガタD.ritsemaeは南部のロンボバタン山塊と周辺に分布するウンガイパリーと呼ばれるungaiaeとスラウェシパリーとかセレベスパリーとか呼ばれるastridaeの2種が分布しており前者野外個体の流通は稀ですが、後者は毎年ある程度の数を見かけます。↓スラウェシパリー野外個体PuluPalolo↓過去の参考記事OGPイメージスラウェシパリーBigSize-クワガタ~スズメバチ等の覚書き画像は、スラウェシのパリーオオクワガタ野外個体です。ところがスラウェシ以下の詳細な産地は今のところ、?とても大きな個体で形も印象的に見えたの...スラウェシパリーBigSize-クワガタ~スズメバチ等の覚書き私はパリーオオクワガタが好きでなかでも東ジャワと、スラウエシのパリーには特...スラウェシのパリー・4-大型の迫力

  • ドウイロクワガタ・7-快適な温度範囲について

    *カテゴリーから入ると飼育過程等に繋がります。*記事前半は、昨年の春までさかのぼります。快適な温度範囲ドウイロクワガタの繁殖に適した温度帯を探ると人によっては20度以下で採卵されていたり私のように25度付近でも採卵出来ていたりするためドウイロクワガタの繁殖に快適な温度範囲は広いことがわかります。また、昨年1月に産卵セットを組んで産まれた子供のうち手元に残した個体の殆どが産卵年度内に羽化を終え早い個体では次世代を残すべく配偶行動をとるまでになりました。↓昨年の産卵セット温度は25度あたり昨年の3月5日掘出しでは、卵6個・初齢幼虫14頭の計20でした。40日後の2回目掘り出しでは卵2個(潰し)・初齢幼虫5頭の計7頭でした。母虫は2か月ほどにわたり産卵を続けたようですが次第にその数は減ってきました。↓2021年4月1...ドウイロクワガタ・7-快適な温度範囲について

  • クワガタ関連の書物・2

    以前にも「クワガタ関連の書物」の記事を書きましたが今回はその2になります。↓「クワガタ関連の書物」過去記事クワガタ関連の書物-クワガタ~スズメバチ等の覚書きいよいよGWも終盤にかかりました。今日はクワガタ関連の本を取り上げてみます。順位は綴りごとに本の大きい順にしてありますので後尾ほど小さな本と...クワガタ関連の書物-クワガタ~スズメバチ等の覚書きGPイseibutuse生物の科学遺伝vol.722018No.4[特集Ⅰ]クワガタムシ研究最前線株式会社エヌ・ティー・エス.(B5/フルカラー/定価1600円+税)この本は他記事でも紹介しましたが巻頭から50ページに渡り「特集Ⅰクワガタムシ研究最前線」が組まれておりクワガタムシの進化発生・行動・自然分散・幼虫の栄養・共生酵母菌類などについて詳しく報告されています。...クワガタ関連の書物・2

  • ホラサビクワガタ sabanus

    新年あけましておめでとうございます今年もよろしくお願いいたします。昨年の秋くらいから小屋の飼育スペースに余裕が出てきたため3か月ほどかけて少しずつ飼育種を増やしてきました。令和四年、最初の記事はホラサビクワガタです。ホラサビクワガタ(サバナスホラサビクワガタ)Foraminisperforatussabanus(Nagai,1994)分布:ボルネオ(カリマンタン)ホラサビクワガタは、ホラサビクワガタ属に位置し以下の2亜種に整理されています。Foraminisperforatusperforatustto分布:マレー半島,スマトラなどForaminisperforatussabanus分布:ボルネオ今回の飼育種は後者のsabanusになります(以下サバナス)。サバナスの体長は「世界のクワガタムシ大図鑑・6」による...ホラサビクワガタsabanus

  • 2021年インセクトトピックス

    2021年も残すところあとわずかになりました。今年も沢山の方にご訪問いただき、ありがとうございました。2021年インセクトトピックス↓今年も始まりは、早春のコルリクワガタからライトトラップ今年はHIDの今峰さんにご招待いただき西美濃で楽しいライトトラップをさせていただいたりエアブラシのやっさんのご尽力により特別な区域でライト照射許可を得て集虫するなどとても貴重な経験をさせていただきました。今峰さん、やっさんには、この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。今年もオニクワガタが飛来しました。3年前にHIDライトを変えた時からオニクワガタの飛来は始まりました。一般に、オニクワガタは比較的普通種として扱われますが私の得意とするエリア(ブナ帯)では成虫を見つけるのがとても難しくまた、過去に行なっていたハ...2021年インセクトトピックス

  • コツヤクワガタ

    コツヤクワガタCalcodesaeratus(Hope,1835)分布:ミャンマー南東部マレー半島シンガポールスマトラナツナ諸島ボルネオ等体長:オス10.6〜34.6㎜メス14.0〜19.7㎜*成虫画像はありませんコツヤクワガタ(以下コツヤ)はマレー半島以外ではちょっと珍しい種のようで大型オスは超歯型と短歯型に分かれます。藤田宏著「世界のクワガタムシ大図鑑・6」によるとコツヤはCalcodes属の基準種でカズヒサツヤクワガタやインビタビリスとは別属になっています。また、Calcodes属にはコツヤのほかクプレイペントリスコツヤクワガタとマレーコツヤクワガタが掲載されていますが暫定的で、今後の調査によっては分類に変化があるかもしれません。↓コツヤは、小型ツヤクワガタと同じ食性(多分)鈴木知之著「クワガタ・カブトム...コツヤクワガタ

  • インカクワガタ(zugeri)

    はじめに*成虫画像はありません。ここでいうインカクワガタ(ズギーリ)とはインカクワガタ属の基準種であるIncadorcuszugeriを指し藤田宏著「世界のクワガタムシ大図鑑・6」には5種のインカクワガタ属Incadorcusが掲載されています。インカクワガタIncadorcuszugeri(基準種)ダマソインカクワガタIncadorcusdamasoiサンディアインカクワガタIncadorcussp.シャウナインカクワガタIncadorcusshaunaiミシェルインカクワガタIncadorcusmichellaeインカクワガタの属名にはdorcusが付きますが幼虫の頭部、特に大あごの形状は一般的なDorcus属とは全く別物でちょっと紛らわしいです。↓特徴的な大アゴ形状インカクワガタズギーリIncadorcu...インカクワガタ(zugeri)

  • 珍しい色のヤマトタマムシ

    カマキリ名人のKさんから珍しい色のヤマトタマムシをいただきました。このヤマトタマムシは今年の8月中旬にKさん宅の倉庫前で生きた状態で捕獲されその後も暫くは生存していたそうです。↓左:5頭は本来の色合い右:2021年8月中旬捕獲個体↓上翅の大半は黒みがかり光沢も弱い↓体表の汚れを拭き取ったが色彩に変化なし↓腹面は一般的な色合い念のため、似たような事例を探してみましたが見つかりませんでした。一般にヤマトタマムシやニジイロクワガタなどのような発色を有する昆虫は昼行性が強くその発色で同種には自らの存在を知らせ鳥など捕食者に対しては、好まれない色彩で身を守ろうとしています。↓腹部末端形状からオスと判断できる野外に於いてクチクラの構造に異常を持ち(?)本来の発色を失った個体が捕食者をすり抜け子孫を残せる確率は一般的な発色個...珍しい色のヤマトタマムシ

  • ノセオオクワガタ・2-幼虫飼育とおまけ

    *カテゴリーから入ると飼育過程等に繋がります。*「おまけ」の項にスキットオオクワガタの画像を載せました。前記事はノセオオクワガタの飼育開始でしたがその後、万一の同定ミスに備え別ルートにてより確実な幼虫(初2齢)を買い足しました。これでノセオオクワガタ2産地の飼育が始まったわけですが今日、野外メスが産卵しないまま死亡していることを確認しました。がっかりです・・・↓2021年12月5日野外メス死亡確認↓産卵管を露出した状態で死亡(無産卵)↓11月に買い足した幼虫(2齢?)幼虫は菌床でも適合すると思いましたが若齢のため安全を優先し、マットを使用することにしました。↓「産卵1番」と「ヒラタノコ1番」を半々↓少し加水↓11月800ccボトルでマット飼育開始↓12月5日終齢幼虫↓終齢幼虫今年はノセオオクワガタの野外個体をオ...ノセオオクワガタ・2-幼虫飼育とおまけ

  • ブルークツヤクワガタ・6-メスの羽化

    *カテゴリーから入ると飼育過程等に繋がります。ブルークツヤクワガタのメスが羽化しました(以下ブルーク)ブルークのメスが卵から羽化までにかかった期間はセットから逆算すると長くて10か月、短くて7か月くらいだと思います。オスらしき幼虫はまだ蛹室に入っていないためメスのそれより長くなります。↓2021年11月24日21時↓11月24日22時わずか1時間で体表の色が変化↓11月25日12時半蛹殻水分が抜けてきた↓2021年11月25日夕方〜羽化蛹室からはみ出し↓無事蛹室に収まりました↓11月25日22時30分頃上翅会合線に模様が出始める↓11月26日22時30分頃↓蛹室から出ないようにティッシュで蓋をする今週は、蛹室に入る個体が増えてきました。おそらくメスかと思われますがそのうちオスも蛹室入場して、その歯型を見せてくれ...ブルークツヤクワガタ・6-メスの羽化

  • ブルークツヤクワガタ・5-蛹化

    *カテゴリーから入ると飼育過程等に繋がります。ブルークツヤクワガタ(以下ブルーク)が一部蛹化しました。蛹化したメスの幼虫期間は、産卵から含めるとおおよそ10か月です。昨日掘出したのはこの1ボトルだけですが他にも蛹化している個体はいるかもしれません。幼虫頭部の大きさからオスと思えた個体のステージに関しては見え隠れする一部の幼虫で年内に蛹化してもおかしくないと思えるような熟度も見受けられます。↓蛹化のサイン=マットに出来た空洞(2021.10.12)↓メスの蛹既に複眼は黒くなっている(2021年11月17日)ブルークの幼虫は容器底部あたりで部屋を作り内壁マットを食べながら育ちます。そのため一旦部屋を作ったらそこを拠点にさほど移動しません。そして、蛹化時には蛹室を隔てて空洞を作るため餌となるマットの範囲は限られており...ブルークツヤクワガタ・5-蛹化

  • ルリクワガタのグループ

    瓢箪坊主さんから荷物が届きました。↓瓢箪坊主さんOGPイメージ『Platycerus』こちらは、私が学生の頃から行っていたポイントでユキグニalbsomniとホンコルリacuticollisの混棲地域の個体です。稜線を境くらい...亀と虫早速開封するとそこにはルリクワガタのグループの貴重な標本がたくさん入っており思わず声を上げました!これだけのサンプルを集められるまでには相応のご苦労があったに違いありません。瓢箪坊主さん、貴重な標本をありがとうございました。↓ゲニ付き5種全13体!!近年、ルリクワガタのグループは研究が進みちょっとよそ見をしているうちに何が何だかよくわからなくなってしまっただけでなく今後も分類に変化があると予想もされるため私の記事では変化に左右されない「産地」に基準を置いてきましたがここでは20...ルリクワガタのグループ

  • チャイロマルバネ・17-最後の一粒

    チャイロマルバネの採卵を終えました。掘出しの回数は計7回です。2回目掘り出しの翌日容器側面と底面に卵が見えました。順調に産卵していると思っていたところその2日後、卵の位置が変わっておりそこには母虫の通った坑道らしきものがありました。そのままでは卵が潰されてしまいそうなので少し早めの掘り出しも行いました。↓10月17日卵確認↓産座付近には卵がある↓2021年10月20日14卵(一部マット隠れ)掘出し毎に産卵床のマットを500ccプリンカップに詰めていくため産卵セットのマット高は当初より5cm程度低くなりましたが母虫が元気なうちはある程度抑えて詰めておけば産卵します。ただ、巻頭にも書いたようにマットの量が少なくなるとせっかく産んだ卵を母虫が潰してしまう可能性もあるためセットから掘出しまでの日数は短めにしました。↓2...チャイロマルバネ・17-最後の一粒

  • ノセオオクワガタ

    はじめにノセオオクワガタDorcusnoseiNagai,2000は1997年7月、ミャンマー北部Putaoの標高2500mで野瀬探検隊が発見し、永井信二氏によって記載されました。当初、和名は「ノセオオクワガタ」とされていましたがヒラタクワガタに近い仲間と判断されたのか(世界のクワガタムシ大図鑑6⃣)或いは「ノセ」と「能勢」との便宜上の呼び分けなのか最近では「ノセヒラタクワガタ」とも呼ばれるようになりました。しかしながら、メスの形状はオオクワガタの系統に見えますのでここでは記載者の考え通り「ノセオオクワガタ」と称します。↓DorcusnoseiNagai中国雲南省産野外個体体長約30㎜同定ミスの市場流通数年前のある一時期「ノセオオクワガタ」と称された群が市場に流通しました。私も同群を飼育してみましたが残念ながら...ノセオオクワガタ

  • チャイロマルバネ・16-産卵指数

    チャイロマルバネ2回目の掘り出しを行いました。1回目から6日しか経過していませんでしたが産卵モードはアクセル全開のようで次の掘り出しくらいまで続くのではないかと思います。↓オスは符節の欠損が始まった↓マット表面付近の卵と産座にいる母虫↓母虫による坑道前回の掘り出し結果は、13日で27個=2.07個/1日今回は6日で22個=3.66個/1日これをセット期間(13日+6日)で見てみると一日の産卵指数は2.57個となりました。特に今日の掘り出しは前回セットから6日間で22個と非常にたくさん産んだことになります。また、前回の掘り出しでは3回探したので採りこぼしはほぼなかったと思います。↓2回目掘り出し↓pカップで管理↓たくさん孵化しますように・・・掘出しはあと3回くらいできると思いますが産卵ピークは次回までと想像します...チャイロマルバネ・16-産卵指数

  • チャイロマルバネ・15-パイロットはブルークツヤ

    夏に繭ごもりしたチャイロマルバネが10月になっても出てきません。9月中ごろに一部の蛹室に小窓を開け様子を見たのですがまだ幼虫の姿でした。↓2021年10月10日現在幼虫(前蛹?)のままもしかしたら3年目に突入し、最悪死亡するパターンなのか?これはまずいということで先日、新たにペアを導入し、産卵セットに入れて様子を見ていました。水先案内人はブルークツヤクワガタ今回採卵に使用したマットはブルークツヤクワガタがパイロットとなったバクテリアなんか気にしないマットです。そんなマットでブルークツヤは産み、幼虫も育つことがわかりました。↓ブルークツヤクワガタ↓市販品不使用の完全オリジナル(赤枯れも使用)↓ブルークツヤが普通に育つマットをチャマル採卵用に使用(2021.9撮影)↓異血導入↓飛翔はお手の物↓最初のうちは異性を認識...チャイロマルバネ・15-パイロットはブルークツヤ

  • スジブトヒラタ

    今週、荷物が届きました。中味はスジブトヒラタとアマミネブトとコカブトでエアブラシのやっさんグループからのお土産でした。貴重な生体を、ありがとうございました。↓コカブトのメス↓アマミネブトのオス私が初めて身近でないクワガタムシを飼育したのはこのスジブトヒラタで今から30年ほど前のことになります。その後はダイトウヒラタやサキシマヒラタなんかも飼育しましたがスジブトヒラタほどの記憶は残っていません。↓他に似たような種がおらず根強い人気のスジブトヒラタまた、はじめて添加マットの凄さを知ったのもこのスジブトヒラタを通してでした。当時は、Nescaféのコーヒー瓶に山で拾ってきた朽ち木を砕いて入れそこに幼虫を投入して飼育していました。冬場にはリンゴの木箱にひよこ電球を取り付け保温しようとしてマットが焼けたり(変色)したこと...スジブトヒラタ

  • 10月の高山クワガタムシ

    10月に入り朝晩肌寒くなってきましたが昨日は天気がよく、山の麓では28度くらいありました。気温は、標高が1000m高くなると5度ほど下がります。日時:2021年10月2日12:30~19:00天候:晴弱風気温:23度前後標高:約850〜1010m↓晴天満開!この山では、アカアシクワガタは7月中ごろからぼちぼち出始め遅い年では10月でも見ることができます。しかしながら昨日は条件がそろっていたにもかかわらずオス1頭しか発見できませんでした。もしかしたら、他の採集者が入ったのかもしれません。今どき「根こそぎ」するような採集者はいないと思いますが・・・↓唯一発見できたアカアシクワガタ(オス)一方、ヒメオオクワガタはメス2頭を確認することができました。1頭は、深い茂みに落下して見失いましたが画像は残せました。↓食み痕(ヒ...10月の高山クワガタムシ

  • 高山のクワガタムシ・16-昼と夜のアカアシクワガタ

    昨日はTさんと新ポイント開拓と今年最後のライトトラップをしてきました。日時:2021年9月25日13:30~20:20:30標高:約750〜960m天候:日中曇り時々晴夜間霧と風気温:日中約24度夜間18度前後この日の真の目的はヒメオオクワガタの新ポイント探しでした。その山は、標高はもちろんのことブナもヤナギ類も十分ある期待の持てる場所でしたが結論から言うとヒメオオクワガタの発見はなかったものの短時間、3ヵ所でアカアシクワガタを30頭ほど確認することができました。↓ヤナギ群生はいっぱいあったが・・・↓この時期アカアシは日当たりの良いほうを好む↓当日の最大は40㎜後半↓ヒメオオか?⇩⇩残念、アカアシでしたアカアシクワガタ発生ピークは過ぎたものの9月下旬でも高山では活動中の個体がたくさんいましたので天候次第では10...高山のクワガタムシ・16-昼と夜のアカアシクワガタ

  • ブルークツヤクワガタ・4-体内バクテリアは本当に必要か?

    「カテゴリー」から入ると飼育過程等に繋がります。先々週、ブルークツヤクワガタの単独飼育を開始しました。前記事では初齢~終齢幼虫まで確認しましたが今では半分以上が終齢になっており、中ケースでは少し窮屈になりました。↓24頭が22頭になっていた↓終齢幼虫↓終齢初期↓終齢初期↓2齢中期↓2021年7月3日母虫死亡確認(野外個体入手から約半年生存)共生酵母菌類は本当に必要か?クワガタムシ幼虫の体内には母虫から伝搬された酵母菌類(以下バクテリア)が住んでおりそれらバクテリアは「菌嚢」と呼ばれる器官で育成されています。マメクワガタやオオクワガタなど多くの種の幼虫はキノコやその他の菌類等によって朽ちた木を食べ母虫から伝搬されたバクテリアの力を借りて消化〜栄養吸収して成長します。↓マダラクワガタ幼虫は赤枯れ朽ち木を好む幼虫の排...ブルークツヤクワガタ・4-体内バクテリアは本当に必要か?

  • ライトトラップ・17-オニクワガタ

    待望のオニクワガタが飛来しました。日時:2021年9月11日18:30~22:30標高:約735m天候:曇りほぼ無風気温:23度前後エアブラシのやっさんグループの案内でたどり着いたのは急斜面にあるブナの群生でした。いつものように明るい時間は探索です。↓サンショウウオ探しのTさん林床に埋もれかけた朽ち木を拾い上げると複数の朽ち木からコルリクワガタの産卵痕らしきものがみつかります。一つ二つ手で崩してみましたが何も出てきません。林床にはたくさんの細い朽ち木がありおそらくどれかに幼・成虫がいるのでしょうが来春のお楽しみということでライト設営場所に向かいました。↓全方位も設置強烈!↓最初の飛来はアカアシクワガタ19時05分↓コクワガタのメス↓ノコギリクワガタ大歯型↓黄色ぽっく見える所は金色です↓オオゾウムシ↓やっぱり普通...ライトトラップ・17-オニクワガタ

  • 高山性のクワガタムシ・16-アカアシクワガタ

    Kさんと高山でアカアシクワガタを探してきました。日時:2021年9月5日天候:晴無風気温:22度前後標高:約750〜1000m数年前からその山に行く度にチェックしていたヤナギ群生があります。しかしながら、クワガタは全く発見できませんでした。ところが2年前から急にアカアシクワガタが沢山付くようになりました。こういことはたまにありますがほとんどの場合長続きせず短くてその年限り、長くても数年で付かなくなることが多いように思います。おそらく発生木の状態変化によるものと考えますが材割をしていないので本当のことはわかりません。また、数年前にはこの高山の険しい斜面でヒメオオクワガタがある程度発見できたのですが昨日はその姿はなく、真新しい食み痕もありませんでした。そして、スジクワガタが沢山いたウリハダカエデも樹液が止まりこのエ...高山性のクワガタムシ・16-アカアシクワガタ

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