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わた☆あめ 脳内読書会 https://wataamebook.hatenablog.com/

会話形式で本の感想を綴っています。あまり長くならず、楽しく本を紹介できるよう試行錯誤中です。 あるある、こういう読書傾向ね~とひっそり共感してもらえると嬉しいです。

わたあめ
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2019/12/24

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  • 奏と階段と幸福な時間:恩田陸『祝祭と予感』

    わた:kindleで70%セール対象になっていたから買ってしまった。 あめ:40分くらいで読めてしまった・・・。 わた:蜜蜂王子のバックボーンが明かされたりして。 あめ:恩田さんのキャラクターらしく、優秀なお家のご子息でした。 わた:えーと、個人的には奏ちゃんが運命のヴィオラに出会うまでの「鈴蘭と階段」がよかったです。 あめ:一人で凝った料理を準備しながらヴィオラ選びをしてね。この複数のことを自分のペースで同時に行うって、私にとって幸福の一光景だな。 わた:どんなことがあっても料理を丁寧に作る人は、無条件に尊敬します。 あめ:作曲家の菱沼さんが主人公の「袈裟と鞦韆」も恩田さんらしい優しい視点で…

  • そこに「煙幕」はありませんか:白井聡『戦後政治を終わらせる 永続敗戦の、その先へ』

    わた:先だって読んだ『資本主義の終焉と歴史の危機』と重なる部分があり、経済と政治は別々に語ることはできないと感じたよ。 あめ:なぜ学校で現代史を教えないのか。自分が学生の時は単純に授業時間が足りないからと思っていたけど。 わた:戦前の指導者層がそのまま戦後もその地位を保っているのだから、敗戦の歴史を教えられるわけない。 あめ:わかってしまえば単純なこと。こうした単純な煙幕というのは他にもたくさんあって気が付かずに眺めているのかもしれない。 わた:白井さんの言う永続敗戦とは「日本人はあの戦争に敗れたことを知っているにもかかわらず、本当は負けたと認めていないのではないか」、そのために「ズルズルダラ…

  • 国家はもはや資本の下僕に:水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』

    わた:会社員時代、上司を含め多くの企業人がグローバリゼーションを口にしていたけど、どれだけの人がその本当の姿を知っていたんだろう。 あめ:ウィン・ウィンの関係、とかしきりに言われたけどね。 わた:グローバリゼーションとはヒト・モノ・カネが国境を超えてプロセスと喧伝されているけど。 あめ:真の姿は「中心」と「周辺」を組み替え続けること。 わた:中心とは利益を吸収するところでかつては帝国や先進国、今は金融街。 あめ:周辺とは新興・後進国で製品の購入先。この周辺がもはやどこにも見当たらなくなっている。 わた:周辺が外に見いだせない場合は資本主義はどうするか。 あめ:なんと国の内部に暴力的に周辺を作り…

  • 新刊JPに書評を掲載頂きました:『21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考』ユヴァル・ノア・ハラリ著

    本が好き!での書評を新刊JPに掲載頂きました。 www.sinkan.jp これからも本を読む喜びを共有できるような書評を書いていきたいです。 精進致します。 参加しています。 にほんブログ村

  • この世に非ざるものに挑み続けた表現力で音楽を:恩田陸『蜜蜂と遠雷』

    わた:やっと読んだ~。 あめ:日本を出る時にkindleに落としてきたけど、読んだら止まらなくなるような気がして生活が落ち着くまで手が付けられず。 わた:恩田さんの青春物がそんなに好みでもなくてね。 あめ:でも読んだら、異形が出てくる、出てくる(笑)。 わた:コンテスタントはみな、異形。ピアノと対峙するとき、みな、異形に変容する。 あめ:蜜蜂王子・風間塵は『常世物語』に出てきても違和感ないよ。 わた:栄伝亜夜もね。彼女の演奏の描写はどれも素晴らしかった。何度も読み返したいような描写。なぜなら彼女は「ギフト」だから。 しかし、心では優劣がつけられたところを見たいのだ。選びぬかれたもの、勝ち残った…

  • 教室から出て現代史を学ぼう:茂木誠『世界史で学べ! 地政学』

    わた:著者は大手予備校の世界史の先生。 あめ:ちょっとしたきっかけでYouTubeを拝見してともて面白かったので本を手に取ってみました。 わた:地政学とは「地理的な環境が国家に与える政治的(主に国際政治)、軍事的、経済的な影響を、巨視的な視点で研究するもの」(Wikipediaより) あめ:「イギリス、ドイツ、アメリカ合衆国などで国家戦略に科学的根拠と正当性を与えることを目的として発達した(Wikipedia)」ってちゃんと書いてある。 わた:地理的な環境が国家に与える政治的影響ってとても面白そうだけど、結局は軍事的な影響になるんだよね。 あめ:土地は動かないから、災害も起きにくく、物流面でも…

  • 二重の「家」を暮らす妻:山本周五郎作品集 二 『その木戸を通って』ほか

    わた:時代物の怪奇短編アンソロジーでは必ずといっていいほど収録される『その木戸を通って』。 あめ:城代の娘との結婚を控えた正四郎の家にある日、見知らぬ娘が尋ねてくる。 わた:その娘は自分の名前すら憶えていなくてなぜ自分が平松正四郎という名前を知っていたのかも分からない・・。 あめ:行き場のない哀れさもあってか正四郎の家人たちにも不思議と気に入られて、そのまま家に住み続け、やがては正四郎の妻になるのだけど。 わた:ある夜、ふさは以前の記憶を思い出しかけて・・・。 あめ:この小説の不気味さの特異なところって、記憶の断片が家の間取りでよみがえるってところだと思うのよ。 わた:『お寝間から、こちらに出…

  • 使ってる? Kindleオーナーライブラリー

    わた:AmazonのKindle電子書籍リーダー、またはFireをお持ちのみなさーん。 あめ:Kindleオーナーライブラリー、使ってますかー? わた:ふぅ。 あめ:で、Kindleオーナーライブラリーって何? Prime readingと何が違うの? わた:おそらくPrime readingよりは対象の本の数が多いようなのですが、①Kindle電子書籍リーダーまたはFire端末を持っている、②Amazonプライムに加入している 人が毎月一冊、対象の中から本が無料で利用できる、というものです。 あめ:・・・この条件で、Prime readingとどこが違うのよ?? わた:だから対象本が多いんで…

  • 流れてくるニュースを自分でもう一度考える:【Amazon Prime Reading】大野和基『未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか』

    わた:こんな本ばかり続いているけど、本当は小説読む人なんです。 あめ:だけどやっぱり最近は世界が少し不穏なので、今、世界で一体何が起こっているのかを探るような本を手にとってしまいます。 わた:これは偶然Amazon Prime Readingで見つけて手に取ってみました。 あめ:インタビューをまとめたものですが、インタビューの対象は、文化人類学者、歴史家、人材論・組織論の権威、経済学者、元アメリカ国防長官、アメリカの女性学者などです。 わた:短いインタビューですが、どれもそれぞれの方の研究内容やエッセンスがよくまとめられていて、さらに知りたい知識への入り口になるような本です。 AIの未来に対す…

  • 未来は明るくない?:ユヴァル・ノア・ハラリ『21 Lessons:21世紀の人類のための21の思考』

    わた:かなり衝撃的な本・・・。 あめ:AIの発展によって大量の「役立たず階級」が生まれるって。 わた:でも今でもその傾向はあるよね。市場は人手不足っていうけど、仕事につけてない人がたくさんいるわけでしょう。需要と供給が合っていない。 あめ:ロスト・ジェネレーション世代と言われている就職氷河期世代の人々でキャリアを詰めなかった人は今でも就労で苦しんでる。 わた:キャリアを積む機会もなかったのに次の仕事を得る時にキャリアを求められる。 あめ:AIの時代では人が行う仕事がかなり専門性が高いものになり、仕事に就けるのはごく一部の人々になるだろう、職を得るスタートラインにすら並べない人が大量に発生する、…

  • あの人もこの人も劇的ビフォーアフター?!:【新刊情報】内澤旬子『着せる女』

    わた:ふ、ふ。ふふふふふ・・・。 あめ:・・・不気味なんですけど。 わた:内澤旬子さんの『着せる女』が試し読みできるのよ。 www.webdoku.jp わた:宮田さんの「ヒョットコ感」って、・・・言い得て妙! あめ:内澤さん、相変わらず面白い本、書いてる! わた:エディ・バウアーは私も好きだよ。 あめ:私も「着せて」くれないかな。最近、中年になったから服選びが分からない・・・。 わた:宮田珠己さんだけじゃなく、高野秀行さんも「着せられる」らしい。 あめ:これは読まなきゃ! わた:だけど本の雑誌社の本って、あまり電子書籍にならないんだよね・・。 あめ:電子書籍化されたら読みます! わた:クレジ…

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