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海外オヤジの読書ノート https://lifewithbooks.hateblo.jp/

40代、全く出世しない窓際おじさんが、成長し生き抜くために読書をします。その読書録。最近、生き抜くより息抜く読書が多めです。2014年から海外で生活しています。因みに奥さんは外人。

仕事術、健康(サラリーマンとして)、思想、歴史、陰謀論(趣味用)、教育、金融(家庭の維持用)などの本を読んでいきます。今年は老後の生き方の模索とキリスト教がテーマ

海外オヤジ
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東南アジア
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東京都
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2019/12/13

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  • けっこう上級者向け? でも光明が見えたかも 『VBA開発を超効率化するプログラミングテクニック』深見祐士 監修:大村あつし

    はじめに 仕事でVBA、所謂マクロを使っている方は結構いらっしゃると思います。 私もその一人です。 私は幸いSEのバックグラウンドがあったためコーディングにはそこまで抵抗感がありませんでした。 ただ、次第にもたげてくるダルさ・・・。だっていつも似たようなコーディングしてるじゃん。 「てか、サブプログラムとか、サブプロシージャを共通化できないの!?」 これですよ。 そんな思いから手に取ったのがこの本です。 挫折ぎみ・・・ で読んでみたのですが、結論からいうと大分なえました。 私のように古代言語のアセンブラを3流の技術・心意気でやっていたSEとしては、本作で開陳される部品化の徹底さに驚くばかり。 …

  • 内容は実はほっこり目、読み口はサラサラ。 『ウォーク・イン・クローゼット』綿矢りさ

    皆さん、こんにちは。 私、普段は不機嫌の固まりで、毒を吐き、口喧嘩も辞さない問題中年です。ところが、最近罰が当たったか、同様に不機嫌・不平を突き返されることが増えてきました(涙)。 それが影響してか、さっぱり眠れなくなったのがこの前の週末。 こうしたときついついスマホに手が行きがちですが、個人的にはスマホは時間の無駄。眠れない夜は本を読もうと決めておりまして手にしたのが本作。 はじめに 2015年に世に出た綿矢氏の作品。中篇「いなか、の、すとーかー」および表題作の「ウォーク・イン・クローゼット」からなります。 なお綿矢氏は17歳でデビュー。2004年で芥川賞受賞。すごいですねー。 飲み口のよい…

  • 終始食い違う意見に苦笑しつつ読了・・・ 『死という最後の未来』曽野綾子、石原慎太郎

    はじめに 自分の病気や親の痴呆をうけ、死について考えることが増えてきました。 で、とある日にブックオフに行って目に留まったのが本作。 石原氏は既に他界されていますが、本作上梓したとき、曽野氏90歳、石原氏89歳。この年齢で現役というのがすごいのですね。 これだけ死が近い年齢の人がどう考えているのが知りたく読んでみたものです。 大きく異なる二人のスタンス で、読んでみましたが、なんというか、よく対談がまとまったな、という印象でした。 というのも、まるっきり二人のスタンスが対照的なのです。 曽野氏のスタンスは、もう頑張らない、なるようにしかならない、全ては神の思し召し、夫のものもすべて処分、亡夫も…

  • <僕>の喪失と恢復の物語 『ノルウェイの森』村上春樹

    はじめに 25年以上ぶりの再読。私にとっては村上氏の代表作といっても良い作品。 大学時代によく読んでいました。苦悩し、文学・哲学をたしなみ、音楽を愛し、性的に満たされる「僕」に憧れていたと思います。 一回読んでは期間をあけ、また読んで。そういうことを何度か続けた作品です。 本棚縮小計画に沿って、再読後に本作手放す予定です。 どういう話なの 高校時代の親友キヅキを自殺で失った<僕>は、地元の神戸を離れ東京で平凡な寮暮らしを始める。そして19歳を迎え、キヅキの元恋人の直子に偶然東京で出会う。共に近しい人をなくし傷を負う者同士も、直子の精神状態は立ち直ってはいなかった。そして直子が20歳の誕生日に二…

  • 淡泊かつ単調に衰退を描く 旧約聖書 列王記 『聖書 新共同訳』

    はじめに サムエル記では、ユダヤのメジャーな王、サウル・ダビデと続きました。 そしてこの列王記ですが、賢者として名高いソロモン王の話が冒頭にあります。 それ以降は小物がおおく、神の道にも従わず、結果イスラエル国とユダ国に分裂、そしてアッシリアに国境を脅かされ、最後にはバビロンのネブカドネザルの捕囚となります。 大味な記録!? 今回の列王記は名前の通り、王様がたくさん出てきます。 大抵が神の道にならわない行いをするのですが、そのためか、章の最後あたりに「詳細は『イスラエル王の歴代誌』に記されている。」と置き、バッサリ端折る章が頻出します。 ソロモン王も、大岡裁き並みの裁きの名士?みたいな話が有名…

  • 珍妙?西遊記、エクソシスト、合唱団、証券誤発注、断片的印象が残るエンタメ作品 『SOSの猿』伊坂幸太郎

    皆さんこんにちは。 先週家族旅行でハノイ(ベトナム)に行ってきました。 私と家内は居所のアジアの端から。大学生と高校生の子供たちは日本から。つまり現地集合。 私と家内は20年ぶりのハノイでしたが、ハノイは大分変わったという印象。観光客だらけ。でもハロン湾とかはかなり整備されたなあと感じました。当時は竹船でおばさんたちがよって着てこれ買えあれ買えとうるさかった。今はそういう物売りはあのあたりにいません。 さて台風のおかげで子どもたちはフライトが一日延期となり、急遽ホテルを2名で一泊延泊するなどしつつ私たちは居所へ戻りました。旅にトラブルはつきものですね。 子供は親をみて育つと言いますが、完全に親…

  • インド奴隷的召使い→(殺人者)→起業家。何があった!? 『THE WHITE TIGER』ARAVIND ADIGA

    はじめに みなさんブッカー賞という賞はご存じでしょうか? 私の生半可な理解では英国版の芥川賞ないし直木賞、あるいは足して二で割ったみたいな賞。英国でその年出版された長編小説に与えられる賞で、Longlisted, shortlistedと順を追って候補が絞られ、最終的に受賞作が決まる、というもののようです。 thebookerprizes.com で、今回読了したのが、2008年にブッカー賞を受賞した”The White Tiger”という作品。 いやはや、何ともドラマティックでアクションのある作品でした。マジでPage-turner。 ちなみにNetflixで映像化されている模様。また、日本…

  • ドロドロ系家族ドラマ。TBSでドラマ化も。 『夜行観覧車』湊かなえ

    はじめに イヤミスの湊かなえ氏による2010年出版の作品。2013年にTBSでドラマ化されたようです。 www.tbs.co.jp 家族の物語ということで 本作、医師のエリート一家、背伸びして高級住宅街に越してきた一家、そして元から住宅街に住まうハイソも品性の汚い一家、の三つで構成される家族ドラマです。 医師のエリート一家で、家庭内殺人が起きる。 背伸び家族は娘と母が不和で、夫婦のコミュニケーションも疎遠。 ハイソ家族は、息子家族から煙たがれ・・・。 殺人事件が起きたことで、近所であることからこの三家族が絡み合い、当初すました顔で付き合ってきた人物たちが次第に本性・本音を表していくところが良い…

  • 元裁判官が主役の推理小説モノ 『象と耳鳴り』恩田陸

    皆さんこんにちは。 最近日々自己分析を進める中で、如何に自分の性格が悪かったかということをつくづく思い知らされる日々であります(おっさんのくせに今更か、ですよね)。 こと両親との関係については顕著です。 これまではいつまで反抗期かというくらい反発し(30代末までは相当な反抗期だった!?)、彼らが80を超えて、やっとこ私も50代を目前にして少し自分が分かってきました。 父親の認知症が始まり、母親も大変だろうと、こっちが心配する・面倒を見たい気になっても、母は「そんなに長くいるときはウイクリーマンションでも借りてください」と来た。ということで押しかけるわけにもいかず困っています。 これまで散々勝手…

  • 軽妙な死にまつわるエッセイ 『遺言未満、』椎名誠

    脳梗塞をきっかけに、40代にして死を意識し始めました。 もちろん、死に対する意識は長らく持っていました。小学生で飼っていた猫が死んだとき、大学生で友人を亡くしたとき、30前後に立て続けに3回ほど入院をしたとき。 そしてこの度、脳の血管のバイパス手術ということでまあ死んでも何らおかしくない、と勝手に考え、当地でWillを書いたり、銀行口座・保険等を減らす、また一覧にしてPCのデスクトップに置き、妻や息子に何かあったらこれをあけろと指示したり。つまり、マジで死ぬことを意識したということです。 無駄なものを減らし、無駄なことに時間も使いたくない、大切な人と時間を過ごしたい、と思うようになりました。 …

  • 僕が感じた大阪、こんな感じだったなぁー 『通天閣』西加奈子

    大阪、ミナミのパワー。 グリコと道頓堀がお出迎え。 20を越して初めて踏んだ大阪の地は、東京生まれ・東京育ちの私にとってはおよそ「異世界」という言葉では尽くしきれない、尋常ならざる世界でした。 天王寺公園の青空カラオケ。週末に行くたびにお祭りが多い町なのかと勘違いしました。その先の露天では靴片方とかが売っており、売り子のおっちゃんに理由を聞くのすら怖い笑 そのそばには朝っぱらから男性が倒れている。酔っ払っているのかか死んでいるのか・・・ そんな場景を見下ろすのが、我らが通天閣。 本作は、そんな通天閣の横にすむうらぶれた40代の男性と、そんな通天閣付近の場末のスナックの黒服を勤める女性の話であり…

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