元有機化学理論実験系で人工衛星の設計・開発・管理をしていた人が、人工衛星の機械システムを思い出しながら、横道に反れたりして、それっぽい知識を残していく
宇宙交通管理こと、STM:Space Traffic Managementとは、宇宙機の打上げ、軌道投入、軌道変更、軌道離脱、地上への落下までの活動を管理することをいいます。 [目次] 宇宙空間の交通事情 宇宙交通管理の簡単な経緯 日本の宇宙交通管理 今後の宇宙機同士の接触事故 参考サイト 宇宙空間の交通事情 宇宙空間の交通は地上と比べると比較的自由です。 信号がなければ、交差点もない、看板や標識もなく、速度制限もありません。 方向転換は難しいですが、地上のように、直進、後退、左折、右折だけではなく、上方向や下方向も可能です。 mechanical-systems-sharing-ph.hat…
海外では森林火災に対して人工衛星によって宇宙空間から取得した画像データを活用して、早期発見システムを構築しています。 日本ではあまり表に出ない情報なのか、そもそもの森林火災件数が少ないためなのか、森林火災に対しての人工衛星による監視システムを構築しているのか、少し調べてみました。 日本の森林と山火事 農林水産省によると、日本の国土の67%が森林で、約2500万haが森林面積と言われています。 もっとも森林が少ない都道府県は大阪府で5.7万haで、2位が東京都の7.9万haです。 日本での山火事は、2016年から2020年の消防庁のデータによると平均して年間1300件発生しています。 おおよそ6…
宇宙インフラとは 宇宙インフラとは、地上を離れて宇宙という空間を使用した経済や社会を支える基盤となるサービスのことをいいます。 宇宙空間より得られた情報を使用するもの、宇宙空間より情報を生成するもの、宇宙空間を中継して使用するものがあります。 多くの人が日常的に使用しているものを上げるのであれば、天気予報。 地上遥か3万6000kmの宇宙空間に整備されている宇宙機である静止気象衛星(ひまわり)より得られた情報を利用しています。 気象衛星による日本の気象観測は1970年代後半より始まり40年以上続けられています。 自身の現在位置を知ることができる、GPS(Global Positioning S…
H3ロケット試験機1号機の打上げが2023年3月7日の行われ、失敗した。 2023年度中ごろに打ち上げ予定(2022年12月23日の宇宙基本計画工程表)であった試験機2号機を次の打上げのために準備している。 H3ロケットは政府関連ミッションを達成するための宇宙空間への輸送システムであり基幹ロケットと呼ばれている。 この基幹ロケットの開発を完了させるべく、試験機1号機の原因究明と試験機2号機の打上げ構成を検討している最中である。 ロケットに関する検討状況は、他の人に任せるとして、今回は問題となっている試験機2号機に小型衛星あるいは超小型衛星を搭載して打ち上げるための検討が始まっている。 試験機2…
アンテナやコンテナなどの工作物の風荷重、風圧、風速による設計検討のヒント【構造設計者向け】
目次 工作物の風荷重は規制がない? 工作物とは 風荷重の設計検討 設計風圧(N):W ピーク風力係数:Cr ピーク内圧係数:Cpi ピーク外圧係数:Cpe 設計用速度圧(N/m2):q 設計用基準風速:V0 平均風速の高さ方向の分布を示す係数:Er ガスト影響係数:Gf 用途係数、重要度係数:I 工作物の設置荷重 機器の荷重:W0 設計風圧Wと機器の荷重W0の比較と検討 最後に 参考情報 工作物の風荷重は規制がない? 風荷重(かぜかじゅう)とは、台風や竜巻、強風にて物体に受ける力のことを指します。 建築物では風荷重の設計が求められますが、工作物には規制(建築基準法による構造計算)がなく、どのよ…
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