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組織横断統括部門 機械システム設計推進本部 https://mechanical-systems-sharing-ph.hatenablog.com/

元有機化学理論実験系で人工衛星の設計・開発・管理をしていた人が、人工衛星の機械システムを思い出しながら、横道に反れたりして、それっぽい知識を残していく

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2019/11/14

  • H3ロケットの点火信号が自動停止し打上げが中止 Lessons Learned

    H3ロケットの点火信号が自動停止し打上げが中止 Lessons Learnedとは、組織(に関わらないですが)において業務を遂行した上で得られた教訓(学んだ教訓)のことを指しています。 今回はH3ロケットの試験機が、打上げ直前までに打上げシーケンスが進んだにもかかわらず、ロケットに点火せずに打ち上げられなかった件についてまとめました。 H3ロケットはその後打ち上げられましたが、搭載していた宇宙機を分離するに至らず原因究明がされています。 本来ならば、今回の処置を実施しロケットが打ち上げられた後に、今回の事象について同じ不具合が発生しないような是正処理(同様の問題の再発防止対策)が行われます。 …

  • ロケットの打上げ延期の時の人工衛星の対応は?

    ロケットの打上げ延期の時の宇宙機(人工衛星など)の対応とは いくつかの場合分けになるとは思いますが、打上げ直前のカウントダウンフェーズの場合、次のようになります。 フェアリングに搭載されたまま、次の打ち上げまで保管 フェアリングから外して、衛星分離機構に結合したまま、次の打ち上げまで保管 フェアリングから外して、衛星分離機構から外して保管 宇宙機由来のトラブルでなければ、基本、衛星分離機構から外すことはありません。 可能性として、ロケット側の致命的なトラブルで、打上げが絶望的となったら外すかもしれません。 そして、これらはリスク回避を基準に判断されます。 フェアリングに搭載されたままのリスクと…

  • 衛星搭載型2波長赤外線センサの紹介

    2波長赤外線センサとは? 赤外線センサといっていますが、いわゆる赤外線カメラのことです。 赤外線は、人間の目に合わせた可視領域外にある光の波長域のことで、可視領域では識別しにくい物体や現象を観測するために用います。 2波長という、それぞれ別の光の波長域を観測することで、通常では見逃してしまったり、疑似的に模造した物体を識別し、本物を当てることができます。 赤外線を用いる技術は多くあり、特に熱を観測できることから熱源探知機としても利用されています。 兵器の視点でいうと、赤外線はミサイルの推進剤が燃焼する熱やCO2などの炭素ガスを検知することができます。通常の可視光では単なる蒸気のような白い雲のよ…

  • フル3Dプリントによる人工衛星はすでに打ち上げられている

    宇宙業界では3Dプリントが注目されています。 注目されているといっても、2022年はややニュース記事としては少なくなっている印象です。 宇宙開発には試験や検証で時間が掛かります。 特に初号機の場合は、小型衛星の場合でも2年以上の期間で開発されます。 逆に、2022年にニュース記事が少なかったのはちょうど検証の期間であった可能性もあります。 今回は人工衛星開発における3Dプリントの現状をまとめていきます。 [目次] すでにフル3Dプリンタ衛星が打ち上げられている 人工衛星の3Dプリンタ事情 その他の情報 参考サイト すでにフル3Dプリンタ衛星が打ち上げられている 2022年にオーストラリアのFl…

  • 宇宙産業の規模を他の業界ランキングと比較【2023年】

    宇宙業界が盛り上がっていると言われることもあり、世界規模では2030年代後半には100兆円の市場規模と言われています。 日本政府目標としては、2030年代までに2倍を目標としています。 [目次] 宇宙業界の規模 日本の業界規模の中での宇宙産業 宇宙業界の規模がそれほど大きくない理由 参考サイト 宇宙業界の規模 そんな宇宙業界ですが、業界内でも市場が7つに分かれています。 ①宇宙機器産業 約3500億円 ②宇宙利用サービス産業 約7700億円 ③宇宙関連民生機器産業 約1億4500億円 ④ユーザー産業 測位分野 約3.2兆円 ⑤ユーザー産業 通信・放送 約2.2兆円 ⑥ユーザー産業 リモートセン…

  • 【エンジニア、技術面における】トレードオフについて

    設計におけるトレードオフの考え方はいくつか存在しています。 今回は比較的に宇宙業界で使用されているトレードオフと称している手法は、いくつか書籍やネットの情報と差異があったので紹介します。 [目次] トレードオフとは トレードオフの検討項目例 最近の宇宙のニュースとトレードオフ:イプシロン6号機 技術面におけるトレードオフのまとめ 参考サイト トレードオフとは トレードオフ(trade-off)は、製品開発では複数の設計アイディアや搭載機器を選択する際に、要求事項に合致することは前提として、選択に関わる要素を洗い出し、要素の優先事項を明確にして適切なリスクを選択する手法です。 新規の製品開発設計…

  • 【就活生のための】宇宙開発業界の業界研究・宇宙就活

    宇宙業界とは 宇宙業界、あるいは宇宙開発ビジネスという括りで考えると、宇宙関連機器の発注者、製造者、運送者、運用者、分析者、利用者に分けられます。 宇宙業界は、宇宙開発初期から延々と関わり続けてきたオールドスペースと、2010年代後半より始まったニュースペースに2つに分けられることが多いです。 [目次] 宇宙業界とは オールドスペース(OLDSPACE) ニュースペース(NEWSPACE) オールドスペースとニュースペースの違い 業界の市場 宇宙業界の魅力 宇宙就活サイト 宇宙就活 宇宙関連事業 マイナビ JAXA新卒採用サイト 転職サイトから実情を調べる 文系で宇宙関係の就職が可能なのか オ…

  • 「マツコの知らない世界」でみる「宇宙の世界」

    「マツコの知らない世界」でみる「宇宙の世界」 明日よる8時57分#マツコの知らない世界 【宇宙の世界】ゲストは・・・▼宇宙についてぶっちゃけにきた宇宙飛行士🚀野口 聡一さん @Astro_Soichi宇宙に3回行った野口さんが気づいた宇宙の真実とは…さらにメタバースで宇宙へ!お楽しみに💖 pic.twitter.com/gsGz5R8RA6 — マツコの知らない世界 1/3(火)21:00〜🎍新春2時間SP🗻 (@tbsmatsukosekai) 2022年12月5日 youtu.be https://youtu.be/t9X5wHmgJEM?t=9 2022年6月にJAXAを退職した宇宙飛行…

  • 宇宙にかかわるテラヘルツ波とは

    テラヘルツ波とは テラヘルツ波は、100GHzから10THzの間の周波数のことで、テラヘルツ帯であることからテラヘルツ周波数あるいはテラヘルツと呼ばれています。 3mmから30μmの波長レンジを有し電磁波を示しています。 周波数帯としては電磁波(電波)と光の間の周波数帯と言われています。 放射線のような物体にぶつかった際に、持っているエネルギーが原子や分子に加わり電子をはじくなどのイオン化とも呼ばれる電離作用を持たず、生物学的に無害であると考えられています。 リモートセンシングによる観測 あらゆる物質は、それぞれ固有の周波数の電磁波を放射します。 外部から電磁波を受けると固有の周波数帯を吸収し…

  • インドの宇宙開発 衛星ナビゲーションシステムNaVIC

    インドのNASA、JAXA版ともいえるインド宇宙研究機関(ISRO)があります。 インドは1975年にISROが初めて人工衛星を打ち上げて以来、通信衛星、地球観測衛星、航法衛星、軍事衛星をはじめ、何十機もの宇宙機を打ち上げています。 世界的にみると、アメリカ、ロシア、中国、日本、欧州に並ぶ宇宙開発国の一つです。 1975年、インドの初の人工衛星はロシアのロケットによって打ち上げられました。 衛星自体は、電力系統の故障によって5日後には通信が途絶えてしまいましたが、その後も継続的に宇宙機を開発し続けています。 また、1980年代後半からロケットを開発し打ち上げるようになり、1993年の初回打上げ…

  • 地球周回衛星の周回数と回帰日数について

    地球周回衛星の周回数とは、地球周回衛星は1日に地球を何周も回っており、1日に何周回っているかを示したものです。 地球周回衛星の多くは地球観測衛星であることが多く、日本の組織が保有している衛星では、JAXAのALOS-2、ALOS、アクセルスペースのGRUS、synspectiveのStriX-1、キヤノン電子のCE-SAT、ソニーが打上げ予定のSTAR SPHEREが該当し、いずれも地球観測衛星です。 アメリカのSpaceXの通信衛星であるStarlinkも地球周回衛星になります。 周回数 周回数(N)は、地球の軌道周期24時間(=86400sec)に対し人工衛星が地球を1周するのに要する時間…

  • 月のFACT/事実

    月は地球唯一の天然の衛星です。 月は地球と同期して自転しているため、常に同じ面を地球に向けています。 ただし、地球から月を観測すると、見かけ上、秤動(ひょうどう)と呼ばれるゆっくりとした振動運動が見られます。 そのため、月の半分ではなく、約59%程度を観測することができます。 1959年にソビエト連邦の月面着陸計画によって無人のミッションが行われました。 その10年後の1969年にアメリカ合衆国のアポロ11号が最初の有人着陸となります。 最初に月面に踏み入れたのはアメリカ人のニール・アームストロングで、1972年のアポロ17号のジーン・サーナンが最後に歩いています。 その後、月には無人機のみの…

  • ロケット打上げ環境がある施設での地上支援装置(GSE)の設計に必要な環境要素 Lessons Learned

    ジョン・F・ケネディ宇宙センター(John F. Kennedy Space Center, KSC)にはロケット発射場があります。 過去、スペースシャトルと呼ばれる宇宙機が現役であった時にもケネディ宇宙センターで製造され、打ち上げられていました。 今回は、ロケット打上げ環境がある施設での地上支援装置並びに施設内の設備で考慮すべき環境条件をまとめました。 目次 射場設備の条件 設備に対する要求仕様 機能試験 施設設備の試験項目の前提条件 特性試験 記録文書 試験方法 電磁妨害 低温 高温 熱衝撃 音響 振動 衝撃 温度 耐水 着氷及び凍結 光照射/太陽光近似日射 真菌 塩霧 砂とほこり 爆発 …

  • 「Lessons learned」とは? プロジェクトマネジメント用語、宇宙業界用語

    Lessons Learnedとは、プロジェクトを実施する中で得られた知識や気づきのことです。知識や気づきには、失敗や不具合を起こした時の対処方法だけではなく、何も失敗や不具合を起こさずに対応した内容も含まれます。また、プロジェクトマネジメントの概念の一つです。 日本語では「学んだ教訓」と称することが多いのですが、とても語呂が悪い表現となっています。個人的には「得られた教訓」の方が良いとは思っています。一般には、教訓やプロジェクト教訓とすることがあります。 表現としては、Lessons learned以外にレッスンズ・ラーンドとする場合があります。 このブログに書かれているLessons Le…

  • システムズエンジニアリングが失敗していると思った時にチラ見する記事

    システムズエンジニアリングを導入してみたがどうも失敗している。 なぜか上手くいかない。 一部の人に負担が偏って効果が見えない。 そんな声とともにやがて過度に増える負担と効果から部分的に効果を見せていても、社内に広まることは無くシステムズエンジニアリングから撤退していっているのではないでしょうか。 最近はMBSE(Model-based systems engineering)が広まるとともに、SysML言語を利用したツールにより一見手軽に扱えるようになったように思えるかもしれませんが、それでも、上記のような意見とともに、うまく扱えず失敗、あるいは失敗と言えずとも効果があったとは言えない状況で終…

  • 航空宇宙光学システムの超精密ダイヤモンド切削・研磨技術 Lessons Learned

    ダイヤモンド切削とは、ダイヤモンド工具を利用して物体を削る技術のことを指します。 ダイヤモンドは炭素により構成される構造であることから高い熱伝導率を持ち、削る対象に対して熱を拡散させながら切削することができます。 切削により発生する物体間の摩擦による熱は、切削対象に熱を蓄積させ、変形させたり、劣化させる可能性があります。 特に高い精度を求められる部品に対しては、切削による熱を調整するために、切削速度を調整することもあります。 ダイヤモンド工具を利用することで、他の工具では歪んでしまう対象も、比較的歪みにくく切削することができるため、有効活用されています。 人工衛星や宇宙探査機、宇宙望遠鏡は、非…

  • 【基礎から知りたい】宇宙の技術は役に立つ!宇宙技術のスピンオフその3

    日本ではアメリカに比べてコストを抑えている方(特に宇宙探査)だが、宇宙開発には多くのコストがかかります。 現在でもそう考えられているのかわかりませんが、宇宙の研究開発に科学的経済的な価値があるのか多くの疑問を投げかけられた時がありました。 今回は宇宙業界で生まれて、現在一般に広まっている技術(スピンオフ)についてまとめました。 これは日本でも現在多くの宇宙関連が起業しているが、将来宇宙業界ではなく技術的に別の分野でも通用する新しい技術を手にする可能性があるとも言えます。 心臓の健康を監視する画像処理ソフトウェア NASAのカルフォルニア州にあるジェット推進研究所の研究員によって、火星探査機オー…

  • 製品と市場シェアに関わるランチェスター理論

    ランチェスターシェア理論、クープマンモデル (クープマンの目標値) マーケティング用語で市場において何%シェアを獲得していれば、市場において安定であるか、どの市場に対して影響があるかをアメリカの数学者B.O.クープマンのランチェスターの戦略方程式を日本の田岡信夫と斧田大公望により算出した指標です。 やみくもにTOPシェアを目指すのではなく、現在の組織規模や市場規模に応じた戦略目標として利用されることが多いです。 ランチェスターシェア理論、クープマンモデル (クープマンの目標値) 独占的市場シェア:73.9% 安定的トップシェア:41.7% 市場影響シェア:26.1% 並列的競争シェア:19.3…

  • 【熱設計者向け】熱伝達率を求めるためのニュートン冷却の法則

    熱解析での入力要素値:熱伝達率 目次 熱解析での入力要素値:熱伝達率 目次 ニュートン冷却の法則から熱伝達率を求める 試験のコンフィギュレーションを考えてみる データ取得後に、ニュートン冷却保存の法則を利用して算出する 参照サイト 式だけ知りたい方は最後だけで問題ないです。 熱シミュレーション(熱解析)の入力要素の中に熱伝達率(Heat transfer coefficient)という係数が存在します。 固体や流体、気体といった相や物資間での熱の伝わりやすさを示す値です。 単純な熱移動だけではなく、時間平均でも考えるため、算出するには時間を考慮に入れることが多い。 単位はW/(m2·K)。単位…

  • 基本宇宙計画の重点事項(2022年5月版)の内容を年表で書き出してみた

    基本宇宙計画とは 基本宇宙計画は、宇宙の大きな可能性と、現在我が国が直面している厳しい状況を認識し、今後20年を見据えた10年間の宇宙政策の基本方針を以下のとおり定め、官民の連携を図りつつ、予算を含む必要な資源を十分に確保し、これを効果的かつ効率的に活用して、政府を挙げて宇宙政策を強化していくものです。 今回参照するのは、令和2年6月30日閣議決定された基本宇宙計画を元に策定された、令和3年12月28日宇宙開発戦略本部決定された基本宇宙計画工程表(令和3年度改定)における、令和4年5月20日宇宙開発戦略本部にて示された宇宙基本計画工程表改訂に向けた重要事項を元にまとめました。 宇宙基本計画工程…

  • 地球軌道上の熱環境 Lessons Learned

    地球軌道上の熱環境 地球軌道上の熱環境というのは、人工衛星の熱解析やデブリ落下解析で使用されます。 宇宙機を製造するにあたり、どんな熱環境を意識する必要があるのかといったことは他に譲るとして、今回は熱解析で利用されるパラメータについてまとまった情報を紹介します。 ドライビングイベント 地球の軌道の熱環境を正確に予測するには、次の要素を考える必要があります。 公差のある季節変動 太陽 アルベド:天体に入射する光に対する反射光の比率 地球の放射エネルギー 太陽定数 まずは太陽定数を考えます。 太陽の定数とは何のことだと思うかもしれませんが、単位面積当たりの単位時間のエネルギー量を示しています。 公…

  • ワイヤーロープアイソレーターの特性:解析モデルでの減衰と剛性の使用 Lessons Learned

    ワイヤーロープアイソレーターの特性:解析モデルでの減衰と剛性の使用 Lessons Learnedとは、組織(に関わらないですが)において業務を遂行した上で得られた教訓(学んだ教訓)のことを指しています。 今回はワイヤーロープアイソレータについてです。 ワイヤーロープアイソレーターとは 防振製品の一つです。 ゴムやばねと同様の性質を利用して振動や衝撃のエネルギーを吸収する製品となります。ゴムやばねはサイズ感の違いがあれど、構造的には同じものです。 伸縮性のある分子構造を持つゴム、金属の伸展性とらせん構造を持つばねは、それぞれ伸縮することで振動や衝撃のエネルギーを熱や運動エネルギーに換えています…

  • システムズエンジニアリングを活用する前にチラ見する記事

    システムズエンジニアリングはNASAの宇宙開発で活用されてきました。 ゆえに、システムズエンジニアリングとは宇宙開発に対して実施するものであるという誤解をしている人がいるかもしれないがそうではありません。 一方でMBSE(Model-based systems engineering)が自動車開発で使われ、広がり始めたため、システムズエンジニアリングという言葉自体が広まっています。 システムズエンジニアリングを活用するにはどんな情報から考えた方がいいのか、宇宙機開発や自動車開発以外にどのように応用していけばいいのか、簡単にまとめてみました。 必要な情報①製品の開発から使うまでの全体の流れを整理…

  • ハーネスが損傷する機械的理由 Lessons Learned

    ハーネスが損傷する機械的理由 Lessons Learnedとは、組織(に関わらないですが)において業務を遂行した上で得られた教訓(学んだ教訓)のことを指しています。 今回はハーネスが損傷する理由です。 抜粋した資料の情報が少ないため、「終わりに」が本題ですね。 ハーネス(ケーブル)は人間でいうところの神経であり、血管です。 神経や血管が切れれば人体に致命的なダメージを受けてしまいます。 当たり前で、認識が抜けやすいのがハーネスです。 この認識が抜けた結果が今回の事例です。 発生状況 電源機器の電気的誤動作、さらにアースへの短絡が発生した結果、メインエンジンとバーニアエンジンのシャットダウンが…

  • 【機械設計者向け】初心者から一歩先へ!宇宙機の振動音響試験の考え方 Lessons Learned

    宇宙開発は難しいことをしていると思っていませんか? 一見難しいように思えますが、理由を知れば、開発者が必要なことをシンプル化して試験をしています。 Lessons Learnedでは宇宙業界という技術力の高いエンジニアである人たちでも盲点となり起きてしまった失敗事例や工夫してうまくいった成功事例を紹介し、宇宙業界関係なく他の製品開発や運用にも応用できそうなものを紹介していきます。 さて、今回記事では機械設計の視点で、どのように開発品に対して機械環境に対する検証を行い、品質を保証していくのかをまとめています。 一言でいうと、音響試験やランダム振動試験の目的ですね。 正弦波振動試験とはまた目的が変…

  • アマゾンの最強の働き方の自分用まとめ 年間計画及び会議、6ページ資料

    「アマゾンの最強の働き方」のまとめを書き出してみました。 アマゾンの最強の働き方 Working Backwards【電子書籍】[ コリン・ブライアー ]価格:2178円 (2022/5/8時点) 楽天で購入 全ての土台となる「年間計画」を考える 全社的に目標を打ち出されたのちに、部門や課、係といった数人規模のチームの自律性を担保するために、各チームの目標を全社の目標と整合させる詳細な目標設計のプロセスが存在します。 目標は1~2週間程度のやっつけではなく、1~2カ月の時間をかけて検討していきます。 全社一斉にこのプロセスに取り掛かり、会社全体の「期待」や「目標」を設定したのちに、各グループは…

  • ロシアの撤退で国際宇宙ステーションに何が起こっていくのか

    credit:NASA https://images.nasa.gov/details-9802668 あまり時事ネタはやらないのですが、浮かんでしまったのでまとめました。 2022年4月30日、以前より、国際宇宙ステーション(ISS)の撤退を表明していたロシアの国営宇宙機関のROSCOSMOS(ロスコスモス)のCEOであるドミトリー・オレゴヴィチ・ロゴージン(ロシアの元副首相)がロシアの国営テレビ(日本でいうNHK)で、1年間の契約義務を果たしたのちに撤退することを話しました。 本当に撤退するかはロシア政府の決定が必要になるため、まだどう転ぶかはわかりません。 この国際宇宙ステーションは、2…

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