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妄想の館 https://reikihi.hatenablog.jp/

なんて素敵にジャパネスク、二次小説です。 カップリングは鷹男×瑠璃姫です。 よろしくお願いします。

黎姫
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2019/11/10

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  • 止められない初恋2

    写真素材 pro.foto ある日のこと。 父さまから大事な話があると告げられた。 いつもよりも神妙な趣であたしにとって人生の節目を告げられた瞬間だった。 「瑠璃、そなたには東宮妃になってもらう。」 「なっ、なんですって!何を急に馬鹿なことを言うのよ!」 「これは大分前から決まっていたこと・・・ だがまさか、他に殿方を通わせていただなんてことがあるわけ ないでしょうな。」 「なっなっなっ、そんなわけあるか~~~~~! 父さまも知ってるでしょう~初恋の君がいるって! 前から言ってたじゃないの!その人と結婚がしたいって!」 「これ、瑠璃や、脇息を投げつけるでない。」 「だって酷いことを言うんですも…

  • 止められない初恋1

    写真素材 pro.foto 桜満開の地吉野では小さな天使の様な童たちが遊んでいた。 他には菜の花やほかの花々も童たちを 歓迎しているかのように咲き誇っている。 「吉野の君~遅いよ~~~~~」 「お待ちください、後ろを向いて走ったらこけてしまいますよ。」 「吉野!遅いぞ!あの桜の元まで誰が一番早くつくか、 かけっこだと言ってるだろう」 「兄上も瑠璃姫のことをお考え下さい。」 「ああ~~~~~~、また吉野の君は手加減するつもりでしょう!」 「そういうわけではありません。」 「だったら早く走ろう~~~、鷹男なんてすぐに追いついてあげるんだから!」 「瑠璃には負けないからな!」 「あたしだって鷹男に負…

  • 信じたいのに10終

    https://www.beiz.jp/ あたしの寝所に久しぶりに鷹男が訪れてきた。 あたしは女御らしく口上を述べていつものように鷹男に 身を任せようと思っていた。 けれど、鷹男が新婚の時の様な視線を投げかけてくる その姿に驚きを隠せず、思わず顔を赤らめてしまった。 何度こういった行為はあたしは慣れることがない。 どうしても恥ずかしくてもじもじしてしまう。 もっと鷹男が喜ぶようにしてあげないといけないのに 鷹男の視線を受けただけで頭がぽ~っとしてしまい いつの間にやら気持ちがよくなって、流されるまま 気を失ってしまうのがいつもの寝所の光景だった。 最近は鷹男の態度も義務の為だといわんばかりに険…

  • 信じたいのに9

    https://www.beiz.jp/ 今宵は月の宴。 仲秋の名月を愛で、団子や薄を供えて詩歌管弦の遊びをする宴である。 代表に選ばれた貴族たちが自分たちの楽器を披露している。 美しい月を愛でながら楽器の演奏を聴くのは風流であり素晴らしかった。 私は御帳台に納まっているが皆を見渡せる位置にいる為 周囲の姿が他の者たちよりも分かりやすい。 その中で気になったのが龍笛を吹いている左右の右衛門佐である。 意地を張っているのか、お互いが意識しているのは明白であり 二人は全体を見ているというよりも自分達しか見えていないのか やや楽器が乱れることがしばしばあった。 だが、さすがに私が聞いているさなかに音…

  • 信じたいのに8

    https://www.beiz.jp/ 鷹男との距離は近づくことなく月日は経っていった。 そんな折に、なんと大皇の宮様と藤の宮様が御所に参内なさったの。 私が女御になってからはじめてお会いすることになる。 あの事件の後から親密になり、時々文を交わす仲になっていた。 けれど、やっぱり鷹男の女御になってからは滅多に文を送ることも出来ず 大皇の宮様や藤の宮様がどんな生活をお過ごしになるのかは 後宮内では殆ど届かないから心配していたの。 すぐにでもお二人に直接お会いしたかったけれど お二人と交流が深いということは周囲には殆ど隠しているから その機会には中々恵まれることはなかった。 それでも、昔の瑠璃…

  • 信じたいのに7

    https://www.beiz.jp/ 瑠璃姫が藤壺の女御になって半年が経っていた。 今では誰からも評判がよい女御と言われるまでになっていた。 私の周囲の女官たちは教養、身のこなし、立ち振る舞いなど 厳しいものたちであったが、その女官たちを黙らせ、 尚且つ気に入られるほど瑠璃姫は変わられてしまったのだ。 女御になる前は変人といわれた姫君なのに その噂のほうが嘘だったと思われるほどまで 立派な女御だと浸透されるまでになっていたのだ。 もう・・・瑠璃姫は以前の瑠璃姫ではないのだ。 完全に藤壺の女御になってしまったのだ。 あれほど以前の瑠璃姫の姿を探そうと必死に彼女を見つめていたが どれだけ探して…

  • 信じたいのに6

    https://www.beiz.jp/ ドンドン鷹男との距離が離れる中、私は更に混乱を覚えていたの。 それは夜のお召しの時だけは鷹男があたしを見てくれているような気がしたから。 普段ではあたしを女御としてしか扱いはないのに 夜、あたしを抱く時だけは瑠璃という名前を呼び優しく抱いてくれるの。 けれど、それはただの体だけの繋がり。 ことが終わってしまえば 鷹男はすぐにあたしから離れてしまい あたしは鷹男の部屋から出され 夜から朝までずっと過すことはなかった。 あたしはただ、体のために鷹男と付き合っているのかな? 鷹男は後継者を沢山作るが為に あたしを抱くのかな~ そんなことばかりしか考えられなく…

  • 信じたいのに5

    https://www.beiz.jp/ 後宮ので生活が落ち着き始め、私が周囲に受け入れられるようになった頃 私と鷹男の距離は少しずつ離れていってしまっていた。 そう感じているのは私だけ。 以前と比べて鷹男が藤壺を訪れる回数は少なくなり 毎日夜をともに過していたのにその回数も激減していたの。 私が鷹男を独り占めしていたのに ついに、鷹男は私以外の女御様とともに過す日が多くなっていった。 分っていたこと。 鷹男には私以外に妻が二人もいたし、私はまだ新参者の女御。 最初は独り占めできるかもしれないけれど それは初めだけ。 でもやっぱり鷹男が他の女御様をお召しになるのを聞いて 平静でいられないわ。 …

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