ロマンスの神様スノーリゾートが、来シーズンから「直営スキースクール」を開設すると発表しました。しかもそれは、これまでのような全日本スキー連盟(SAJ)やSIA(日本プロスキー教師協会)の公認スクールではなく、スキー場の資本が直接運営する、いわば「非公認スクール」です。この話題を耳にして、私は強く思いました。ここには、現代社会における権威主義と資本主義の対立構造が、非常にわかりやすい形で表れていると。スキ...
コブ斜面が苦手で困り果てるスキーヤーに救いの手を差し伸べるコブ斜面専門のスキー訓練所。2025年はAIによる指導メソッドも徐々に取り入れながら、コブに悩める貴方様に寄り添います!どうぞご期待ください。
昨日からお越しいただいたSさま。大変勉強熱心な方でいらっしゃいましたが、一日目のビデオミーティング終了後もかなり入念なイメージトレーニングを施された模様です。そのせいか、前日指摘した不自由な左手の動きが見違えるように良くなり、硬く締まった難しいコンディション下にあってもかなり正確なターン運動が出来るようになりました。あらためて初日10時過ぎのビフォー映像です。本日午前11時50分頃の最後の一本です足を振...
本日からご参加のSさま。いろいろなサイトをご覧になり、ここなら何らかの手掛かりがつかめるかもと志願いただきました。ご自身でコブ斜面の練習を試みるものの、何一つうまくいかず、弊訓練所にたどりついたそうです。ビフォー下肢を振り回しコブでのターンを試みますが、上手くいきません。やはりコブ斜面は状態の動きを洗練させること。何よりも腕の使い方を変えることが必要です。しかし、スキーを滑らせながら、これまで意識...
スキー場の譲渡について、賛否があるのは当然としても、少なくとも宿泊業者からすれば当座はプラスのメリットしか考えられないというのは正直なところです。ですが、そんな意見ばかりではありません。マイナスイメージとして聞こえてくるのはたとえばスキーリゾートを経営したいだけなら、借り受けすればいい。なにも土地名義を自分のものにして年間2000万もの固定資産税を払う意味がどこにあるのか?数年たって某国資本に売り渡す...
客層を絞り込んで経営できるのはせいぜいリフト2‐3本のローカルスキー場に限られる
先日の新経営ビジョン説明会。興味津々だったのは湘南美容クリニックの相川社長の話よりも、経営ノウハウの提供元であるグランスノー奥伊吹の社長さんの話でありました。説明会参加にあたっては、事前に役場が質問を受け付けていましたので、こちらからはこんな質問状を送っていました。1.別会社を設立し、スキー場経営に知見のある運営トップを起用すると思われるが、現状ではどのような人材を予定しているのか?2.長らく続い...
昨日のプレスリリースに多くの人がツイッターで話題にしていたロマンスの神様スノーリゾートひょっとしてトレンド入りか?などと期待に胸を膨らませていましたが残念ながら本日現在その兆候はありません。ダサいセンス悪い高級食パン路線なのか?などといったコメントのほかに、インパクト強すぎプラスの効果が大いに期待できるなどといった好評価も目立ちます。何をするにしても一定の辛口コメントは避けられませんし、バズるゆえ...
プレスリリースが解禁されたようで、信濃毎日オンラインに出てしまいました。記事中の「ネーミングを変更することが浮上」ではなくほぼ決定事項ですので念のため。経営ノウハウについては、なんと奥伊吹スキー場(グランスノー奥伊吹)が全面的にバックアップを確約しており、立地やスキー場規模がほぼ同じの奥伊吹のノウハウが惜しみなく注ぎ込まれることになります。すでにSBC側からスタッフが送り込まれ、一冬を通じて奥伊吹さ...
大雪の後、晴れ間が広がった木島平。今日はアルマダJJを装備しあさイチで出撃。運転開始よりも10分も早く乗り場に到着、リフトの試運転&ブレーキテストの様子もうかがうことができました。第八リフト下の急斜面を3回今季一般にも開放されたトレーニングバーン右の新雪斜面を3回ダウンヒルコースを2回2時間で合計8本滑りました。アルマダJJを装着するのは2回目ですが、スキーロジック(センター幅95㎜)よりも幅広で(センター幅1...
ストックの使い方を改めるだけでコブの滑りが劇的に改善することについてはいまさら申し上げるまでもありません。ただ、その重要性について語る人があまりに少ないので、皆「ズルドン」などという実に遠回りな非効率的練習に傾注せざるを得ないのです。コブを滑るためのノウハウにはレベル別のハウツーが存在します。しかし、ほとんどのメディアでは、それらの要素を一律に書き並べて語ろうとするので、多くのコブ不能スキーヤーは...
引き続き募集中です!恒例のシーズン最後の集中特訓会は、コブマスターになるための濃密かつ消耗戦覚悟の5日間。コブを避けてきた。今年こそは何とかして躊躇なくコブに入れるだけのベースを整えておきたい。そんな貴方に贈る、「地獄の特訓5日間」です。さまざまな講習はもちろんですが、フリーの時間も確保し、できるだけ多くの動画撮影も行います。習熟に応じて、時折マンツーマンレッスンも取り入れます。上記の通り、コブの...
指導というよりも、欠点の指摘に偏りがちなスキー指導者については、いろいろな場面で語られることが多いのは皆さん承知の通りです。レベルが上がれば上がるほどその傾向は強く、ダメ出しは受けても上達に向けての明確な指針を得られずに困り果てる人が少なくありません。ダメ出しに偏り過ぎて、上達に余分な?遠回りをさせられているか、もしくはろくに練習もしないままスクールの入校をひたすら繰り返している「レッスンプロ」の...
最近はスマホの普及で、付帯機能であるICレコーダを活用して何でも簡単に高音質の録音が出来るようになりました。そこでお勧めしたいのはスキーレッスン中の録音。往々にして一方通行になりがちなレッスンではレッスン後の復習効果を高めるためにも録音は効果的ではないかと思います。もちろん、これはレッスンを受けた個人の範疇で再生が行われるということが大前提となります。就活生や、某独裁国家取り巻き(?)が一生懸命手書...
北信州のローカルスキー場とは云え、一定の知名度のある木島平スキー場ですから、スキーファンの皆さんは湘南美容クリニックへの譲渡後、どのような変化があるのか気になるところではないでしょうか?正式な譲渡は3月となる見込みです。ただ、どの程度の金銭条件での譲渡なのかはあまり知られてはいません。このご時世ですから、推して知るべし、破格の条件です。スキー場の設備一式と、付帯のホテルパノラマランド木島平がその対...
必要以上に低速を強いるよりも実際のスピードに近い状態で練習するのが吉
コブに限らず、スキーを習うとき頻繁にインストラクターが口にする最初はゆっくりでイイの常套句ですが、コブに限って言えばその手法は決して正解ではないと考えます。プルークの練習をゆっくりやるパラレルの練習をゆっくりやるのとは異なり、コブ斜面をゆっくり滑るのは極めて高難度の技だからです。それでもイントラは自分の技術を押し殺して生徒の前でゆっくり演じて見せますが、それは自信が熟達者であるがゆえに実現可能な運...
整地とは比べ物にならないほどの狭い範囲で方向転換を強いられるコブ滑り
コブが難しいのは、整地での小回りとは比べ物にならないほどの狭い範囲で方向転換を強いられるからです。整地小回りにおいてはスキーが横に向く局面はほぼありませんが、コブでターン終了時いかにしっかり横に向いているかということが成否を分けるポイントでもあります。スキーの向きでいえば整地の小回りの場合、おおよそ90度程度の方向転換で済むところ、コブでは形状にもよりますが140度程度の方向転換が必要になります。しか...
昨日午後からの降雪は警報並みの降りかたでありました。朝からスキーロジックで出かけまして、新雪を堪能し、その一方でコブの掘り出しを試みました。幸い昨日の時点でかなり深くえぐれていましたので、軽い雪もあいまって、凹凸は明確、そこに沿って浮遊しながら3本滑り、4本目からは法面の掘り出しに着手。その後はスキースクールの皆さんがガンガン滑っておられまして、無事完全復活となりました。今週末のコブ練は安泰です。さ...
ある程度コブを滑れるスキーヤーが木島平コブ滑走訓練所の手ほどきを受けるとこうなる
2月14日14時現在、木島平は雪模様です。昨夜からの新雪は30cmほどになりました。さて、今回ご参加いただいたのは愛知県からお越しのKさま。事前に動画を拝見し、コブではバンクターンならある程度イケるが、スライドさせるターンが殆どできないとの由。13日10時過ぎのコブ1本目斜度はさほどでもなく、とりあえずそつなくターン出来ている印象です。ですが、横移動によるバンクターンゆえに、若干暴走気味でもあります。切り替...
ハッキリ申します。コブの滑り方は整地とは全く違います。整地とは同じように出来ないから、まともな練習さえできずにすぐに諦めてしまいます。多少無理にコブに入ったところで、多くが上手くいかずに壁にぶち当たるのです。「聖地と同じ感覚で滑れる」というメディアや雑誌の記事を時々見かけますが、人はコブが出来ずに困る人の気持ちを理解していません。残念ながらその人に師事したとしても、相当遠回りさせられるはずです。聖...
先日受講いただきましたKさまより感想を頂戴いたしましたので紹介いたします。=====2月8日よりのレッスンでお世話になりましたKです。早速PCでB/Aを確認致しました。ちょっと恥ずかしいやら誇らしいやらでスキー仲間には当分マル秘です。自分にはコブなど一生滑るのは無理だと思っておりましたが本当に奇跡でした。今まで本やビデオなどで見てはトライしましたが滑れる筈もなく先生の指導法がいかに素晴らしいかったかを体...
明日から受講のKさまがチェックインされました。早速座学。ご自身の動画を拝見し、参考となるDVDの映像分析などを行い、明日に向けてのイメージトレーニングとしました。Kさまは、バンクターンはお出来になりますが、コブの裏側を削るスライドターンが苦手との由。現在木島平に存在するアイスバーンと化したコブは、残念ながらバンクターンでは暴走してしまいがち。汎用性の高いスライドターンでしっかりブレーキを掛けるに限りま...
今季から湘南美容クリニックのスポンサーの元、あらたな運営の第一歩を踏み出した木島平スキー場ですが、再来週来週に新経営トップの湘南美容クリニックの社長さんが、新しいスキー場経営ビジョンの説明にお見えになります。村民も説明会に参加できることになっていまして、質問は事前通告という形で受け付けてくれるとの由。宿泊業者としましてはやはり気になるのは以下のような内容ではないかと思われます。1.別会社を設立し、...
今日は第5回会期2日目。折からの南岸低気圧接近のため、風が次第に強くなり、細かいブリザードのような雪が打ち付ける午前となりました。横浜からお越しのKさま。昨日の連続ターン成功に味わったことのない新たな世界!!大変気分を良くされまして、この日は1時間半ほどの講習の後、程よい成功体験のまま終えられたいとの意向のようで、30分を残して2日間の講習会がお開きとなりました。なんせプライべt-トレッスン、かつ本数を...
形成初期のコブ斜面で連続ターンするにはズルドンでは対応できず
昨日アップしましたビフォーアフター動画。実はこの形こそが、コブが全く出来ない人が、いつかやってみたいと夢見るコブの連続ターンだったりします。ズルドンは超急斜面のコブを上から下まで降りていくための安全策のひとつではありますが、運動が断片化しているので、決してターンとは言えません。多くのコブ不能スキーヤーの願うのはそこまで難易度は高くなくとも、いわゆる溝コブを小回りでターンしたいと願っています。なので...
今日からご参加のKさま。コブなどやったこともない。ヤル気にもならない。いや、練習の仕方が分からないからどうにもならない。そんなベテランスキーヤー様です。これまで拙者のブログを隅から隅までご覧になり、ならばと志願いただきました。ビフォーアフター上体の構えを最優先に、いわゆる先行動作がスキーの動きを誘発する基本原理を最大限に活用しています。あまりに上手くいったもので、私も少々興奮していますが、「奇跡」...
今から10年以上前、コブの滑り方の主流は、いわゆるバンク。とある選手が技術選でその手法を駆使してジャッジを驚かせ、高得点をたたき出して以降、数年間はコブ=バンクのトレンドが生まれました。私も持っている、有名デモンストレータが著したコブハウツーDVDムック丸山貴雄のバンクマジックにおいても、ひたすらバンク滑りの手本を見せて演じる映像が満載です。カービング一辺倒の通称「自然で楽なスキー」が蔓延していた時代...
今回ご参加いただきました兵庫のYさま。10年ほど前に2級を取得され、いつかは1級をと願うスキーヤーさんです。今回初日に履いておられるスキーを拝見しましたところ、最新型のこれ。試乗レビューをチェックしましたところ、ガンガンのオートマチック系デモ板というワケでもなさそうですが、とはいいつつも、ヤハリアトミックらしい、「走り」を追求した上級者モデルの模様。整地での滑りを拝見しましたところ、なかなかうまくズラ...
講習会2日目の今日は晴れました。が、昨日現在、立派に成形されたコブがなんと完全圧雪消滅されてしまいました。今日、ドローンによるオフィシャル動画の撮影が行われるとの事でしたので、ひょっとしてその関係なのかもしれません。利用者のほとんどいない(?)フリーライドパークには頑固なまでにこだわり整備を続けていますが、残念ながら木島平スキー場はコブ斜面造成にはあまり興味がない模様。ファミリースキー場を標榜しつ...
「スピードコントロール」をする方法について語る人は無数に存在するのに、切り替えの方法について的確に説明する人が皆無なのはこれまで何度も述べている通りです。切り替えのきっかけになるのは言うまでもなくストックをしっかり突くことです。多くのコブハウツーメディアではストックの重要性を語られるのですが、何故つくのかについては実はあまり明確に述べられてはいません。バリエーショントレーニングを課すイントラが、そ...
今日のゲストは兵庫県からお越しのYさま。1STトライアルでの滑りはこんな感じ。大きく回ることについては、とりあえずは板のオートマチック性能を最大限に利用して不自由なく滑れるという方ですが、コブになるとサッパリ対応不能です。こんな感じコブというのは、整地では考えられないような小さな回転弧でスキーを操作する必要がありますので、足に頼ってスキー板のRなりに振り回す滑りではどうにもなりません。いかにして限られ...
昨日の時点で、木島平のいつもの斜面には49コブ 1レーンが絶賛開放中アイスバーンではありませんが、硬く締まった雪があらわになり、少しずつ難度があがってきた感があります。とはいえ。木島平のコブ斜面はせいぜい20度ですので、練習にはもってこい。若干間隔は狭めで、おおよそ3.5m~4mの間で連なりますが、横幅は十分に確保されていますので、しっかりとテールを振れるだけのターンスペースは十分です。1レーンしかあり...
前日の時点で雪に埋もれていたコブも二日目にはハッキリと姿が露になりました。そしてどんどん深くなり、いつしか落差80cmほどの立派なコブへと成長しました。昨日から受講のNさま。ますます調子を上げています。途中転倒しそうになったシチュエーションにおいても、ストックが大きな力を発揮していることが理解できます。...
今季から木島平スキー場は湘南美容外科クリニックの支配下(スポンサー下?)に入り営業を続けているのはご存じのとおりです。(ただし、完全譲渡はまだ)実務については木島平観光株式会社によって行われていますが、スポンサー企業のチカラは本当に絶大だなと感じる今シーズンです。たとえば自動改札はその筆頭といえるでしょう。奥伊吹スキー場からお古の譲渡を受けて整備しました。山頂パイオニアコースの再開もまたその一つで...
一昨日の大雪でコブが完全に埋もれてしまいましたが、昨日、熱心なコブスキーヤーにより見事再生されました。湿った新雪の中に現れた曲がりくねったU字溝のごとく連なるコブ。バンクのカベも、コブの裏の落ち込みもほぼ見えない、完全溝。どこでブレーキを掛ければいいのか見た目はハッキリしないのですが、そんな時は上体の先行構えでテールをしっかり振って、除雪抵抗を働かせるに限ります。そんな時、何処を見ればいいのか?そ...
昨日も述べましたように、本当にコブが苦手、乃至ほとんど出来ないという方は、安易にグループレッスンに入ると痛い目に遭う可能性が少なくありません。出来れば、プライベートで教わるのが得策です(決して我が方の宣伝ではありません)ご存じの通り、スキーの世界において「自称・苦手」ほどアテにならないものありません。往々にして自らの技術レベルを低めに遜っておくのが無難という考え方が少なくはありません。主催者側もそ...
本日のご参加は5回目の入校のNさま。2015年の北陸新幹線開通の冬にはじめてご参加いただきましたが、あのころと比べると、腰高のポジションにより極度の後傾が解消されました。コブの練習を続けると整地の滑りも格段に良くなるという好例です。曲げ荷重ではなく、あくまで伸ばし荷重。これ、スキーの基本中の基本だと思います。特にコブ滑走においてはとても重要ですネ。当訓練所では動画撮影も頻繁に行い、現場でその都度確認し、...
コブが本当に苦手な人にとって、もはやコブは自主練習のできる範囲を完全に超えてしまっています。練習のやり方さえわからないのですから。結局、誰かに教えを請わなくてはなりませんが、そこで大切なのは本当に初心者目線に立ってコブの滑走原理を説明し、見本を見せるだけではない、真の意味での指導者を探すことです。もちろんそんな指導者を選ぶことが重要なのですが、それ以前にどんな環境で指導&練習が行われるかはそれ以上...
これまでスキーレッスンで、ストックは人差し指と親指で軽く握るなどと習ったことのある方も多いと思いますが、コブにおいてはそれは当てはまりません。特に急なコブにおいては、滑っている最中、凹凸が急激に自分の体に近づいてくるので、構えたストックが否が応でも自然と突き刺さるような感覚に襲われます。なので、手首や手指を痛めないよう、常にしっかりと強く握ることが求められます。デモンストレータがコブを滑る動画をご...
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ロマンスの神様スノーリゾートが、来シーズンから「直営スキースクール」を開設すると発表しました。しかもそれは、これまでのような全日本スキー連盟(SAJ)やSIA(日本プロスキー教師協会)の公認スクールではなく、スキー場の資本が直接運営する、いわば「非公認スクール」です。この話題を耳にして、私は強く思いました。ここには、現代社会における権威主義と資本主義の対立構造が、非常にわかりやすい形で表れていると。スキ...
2025年3月にご参加いただきましたFさまよりレビューを頂きましたのでご紹介いたします。=====中村様3月下旬にお世話になりましたXXです。その後4月5~6日の土日で志賀高原に滑り納めに行ってまいりました。嬉しいことに、焼額山のコブ斜面をどうにか転ばすに滑る?コブ山の裏削りで降りることができました。志賀高原を熟知する人と一緒に滑りに行きました。1ターンあるいは2ターンずつ細切れで滑れるコブに連れて行ってもら...
今やスキーの技術を学ぶ方法は多様化し、スクールに通うだけでなく、YouTubeをはじめとした動画サイトで“学ぶ”という選択肢も一般化しました。便利で手軽な情報源――そのように思われがちですが、私はあえて言います。**「本当にうまくなりたいなら、YouTube動画は見ないほうがいい」**と。この主張は一見すると極端に思えるかもしれません。しかし私が12年以上にわたりコブ滑走指導を続けてきた経験からすれば、この意見はあまりに...
前回、日本人はグループレッスンに向いていないというお話をしましたが、コブレッスンにおいてその特性はさらに際立つということをご紹介しておきます。なぜならば、運動精度を上げるために、短いスパンでのフィードバックが必須と考えるからです。また、コブでの連続ターンを課す練習の場合、ターンごとの成否がはっきりするものであり、その修正とフィードバックには精密な分析が必要です(例=2ターン目の失敗は1ターン目のスト...
日本人は本当にグループレッスンに向いているのか― スキースクールを例に読み解く“他人行儀”の壁 ―CHAT GPT & 木島平コブ滑走訓練所長 共著「黙って並ぶ」国民性とレッスンの矛盾スキー場に行けば必ず目にする光景、それがスキースクールのグループレッスンです。インストラクターを先頭に、生徒たちが一列に並び、同じ動作を繰り返す。これはある意味、日本社会の縮図のようにも映りますが、果たしてこのスタイルが日本...
今季の講習会がすべて終わりました。最終回は、兵庫県からお越しの60歳台の男性ゲスト、スキー歴は長い方でしたが、驚いたのは「これまでスキースクールというものを一度も受講したことがない」とおっしゃった点です。「自分は本当に運動音痴なんです」と少し照れながら語るその方は、おそらく幼少時からそのような自己認識を抱え、それが長年のコンプレックスとして染み付いていたのではないかと察せられました。しかし実際の滑り...
【不格好な連続ターンの罠 〜進化するレッスン、進化しないレッスン〜】(文責:木島平コブ滑走訓練所長 & ChatGPT共著)春が近づくと、あちらこちらのゲレンデで「コブレッスン」が開催される光景をよく目にします。しかし、その多くが「不格好な連続ターンをひたすら繰り返させる」スタイルであることに、少なからず違和感を覚えることがあります。「慣れるしかない」「本数をこなせば上手くなる」といった精神論的アプローチは...
■ 今シーズンを終えて──12年目の気づき今シーズン、私が主宰する「こぶレッスン」は無事に最終日を迎えることができました。これまで12年にわたり、多くの方々と共にこぶ斜面を滑り続けてきましたが、今季はとりわけ興味深い発見がありました。それは、スキースクールに長年通っている方ほど、私が指導するシンプルな動作──特に「こぶの底でストックを素早く突き刺す」という動きに、著しく苦戦されるという現象です。この傾向は今...
私自身、これまで多くのスキーヤーの上達に関わってきた経験から、確信していることがあります。それは、「自己練習」こそが、あらゆるスキー技術向上の根幹をなすという事実です。レッスンや講習を受講することは意義のあることだと思います。しかし、それらはあくまで“ヒント”であり、“きっかけ”でしかありません。上達を実現するのは、最終的に「自分で滑って考えること」──すなわち自己練習です。ところが現実には、多くのスキ...
前回のブログでは、「アドバイスの量をスクールの質と誤認する風潮」について触れました。特に、スキースクールにおいて「滑らせること」よりも「言葉を多く与えること」が重視され、その結果、練習量が不足し、技術習得の本質から遠ざかってしまっているという実情を述べました。今回はそこからさらに一歩踏み込んで、なぜ特に“上級者”ほどアドバイスの量に依存してしまうのか、そしてその依存から脱却するために本当に必要な指導...
コブ指導をはじめて10数年。 私は常にある問題意識を抱いています。それは、スキースクールにおいて「アドバイスをたくさん送ること」が良い指導だと誤認され、それによって「滑走量」や「運動経験の蓄積」が著しく軽視されているという現象です。言い換えれば、話す指導>滑らせる指導という倒錯した価値観が、現場を覆ってしまっているのではないかという疑念です。3月27日現在2レーン有。70ターン分300mのロングランとりわけ...
スキースクールに通っているスキーヤーの多くが、「イントラによって言うことが違う」と感じた経験があるのではないでしょうか。あるスクールでは「ストックを突け」と指導される一方で、別のスクールでは「ストックは置け」と言われる。また、「ストックを短くしろ」と言われたかと思えば、別のイントラは「長い方が安定する」と言う。このように、スキースクールにおける指導内容が一貫していないため、スキーヤーは何を信じれば...
10年以上続けている独自のコブレッスン。延べ500人以上にお供してきた中で困ったこともあります。コロナ前はグループレッスンだったのですが、参加条件にパラレル小回りができることと条件を付けているにもかかわらず、その技能を満たすことなくエントリーされたケースが複数みられたことです。先日も触れましたが、スキースクールのレッスンはリピートを促すためもあってか、正確なフィードバックが行われないケースもあります。...
昨日の珈琲とコブレッスンの対比はかなり極端な例です。もちろん、AIが回答してきた結果ですので、一定程度スルーする必要はありますが、人間の裏に隠された心理を如実かつ露骨に表現してきますので、あながち嘘でもない気はします。現在私はChat GPTの有料版と、Grokの無料版を使用しています。そのままの仕様で使うと、Grokの方が若干論理的かつ深い分析を行う傾向にあります。珈琲の知識についても、Chat GPTよりもより深いもの...
私は5年前から宿で使う珈琲豆を自家焙煎に切り替えました。自家焙煎と云うと一般人が踏み入れることをはばかられる崇高な領域と思われますが、まったくそうではありません。ネルドリップや自家焙煎に取り組む人をコーヒー業界が孤高の コーヒー職人を偶像化させようとするのは、まるで スキーのコブ レッスンのインストラクターがバリエーション トレーニングを次から次に繰り出し 受け手を惑わせるのと似た構造があります。よね?...
昨日は「ターン弧を描く」、「スキーの性能を引き出す」の誤りについて指摘しましたが、これ以外にも、スキー業界の人が頻繁に使う表現として、「スキーを動かす」「トップを下に向ける」というのもまた、違和感を覚えます。例えばコブの指導現場で頻繁に「スキーを下に向ける」といいますが、そうではなく、「スキーのテールを振る」というべきです。一瞬下を向きますが、最終的な目的はテールを振ることによってブレーキをかける...
全日本スキー技術選が終わりました。今から10年以上前は白馬八方に観戦に出かけたこともありました。そうそう、2011年の大会でした。リフト乗車中に急に停止し、ながらく宙づりになりました。 しばらくして東北地方で発生した巨大地震が長野県地方にも影響が及び広域で停電が発生したのでした。あれから14年。いわゆる基礎スキーの世界からは遠ざかり、技術選を注視することもなくなりましたが。さて、そのSAJが定義する技術選。...
スキーグラフィックのコブ攻略記事で、デモンストレータが「俺も最初はコブが苦手だった」などと、まるでコブが苦手なアマチュア一般スキーヤーに寄り添おうとしている記事を見かけます。が、そんなものを真に受けてはイケマセン。実際、「苦手」なのではなく、コブを滑るための能力はあるけれど、その力の発揮法を知らなかっただけに過ぎません。滑り方の調整を行うだけで実は彼らは簡単に滑れるようになったのです。そう思いませ...
今朝までガンガン雪が降っていましたが、10時頃ようやくあがり、晴れ間がのぞきました。3年前のの大雪時には4月以降急激に南風が吹き荒れ一気に雪解けが進み、庭の雪が完全に消えたのは4月17日のことでした。果たして今年はいかに???【3月8日4:00現在の空き状況】*〇=空きあり*✕=満室3月16日(日)~2泊3日 〇3月23日(日)~2泊3日 〇3月26日(水)~2泊3日 X3月29日(土)~2泊3日 Xお申し込みは楽天トラベルからど...
時折、スクールシーズン券なる企画商品を発売するケースが見られますが、中上級スキーヤーにとっては全く効果がないばかりでなく、むしろ技術の劣化を招きかねない システムだと私は考えます。レッスンを受けるたびに色々なバリエーションを提示されることで満足するスキーマニアも多いいっぽうで、提示されるアドバイス内容が毎回同じだと不満の声をあげる人もいます。しかしよく考えてもみれば 1人のスキーヤーが持っている課題...
毎年3月の恒例行事、地獄のコブ特訓講座が無事終了しました。今回の参加者はコブ特訓お馴染みのTさまと、木島平スキースクールのご常連のEさま親子。やっぱりウチは他ではまねのできない唯一無二のコブ道場であることを確認いたしました。(^^)2月中旬頃まではあまりの雪不足で、2月中に木島平スキー場が終焉を迎えてしまうのではと気をもんでいましたが、3月に入ったとたん一気に形勢は逆転、真冬のごとく頻繁に大雪が襲来、ゲ...
昨夜遅くからの降雪は、真冬並みの固くて細かい雪でした。気温は上がらず、飯山市街地に向かう道はひたすら圧雪。こんな路面はこの冬はじめてかもしれません。家の前の道飯山市安田付近綱切橋は完全圧雪&凍結路面11時半頃の国道117号線の気温は0度。しばらくは気温の低い状態が続くようなので、これでスキー場も少し延命??もしかしたら3月10日からの地獄の特訓は木島平での開催が可能になるかもしれません。期待しましょう。...
スキー場の積雪量の測定場所は非公表などと言われることが多いのですが、測定さえしていないスキー場がほとんどではないかと思われます。その理由はこれ。牧の入スキー場が名前を変えたTheきじまスノーパークの2月24日の発表値山頂付近で35cmとても正直です。いっぽう、ロマンスの神様(木島平スキー場)の現在の積雪発表値。2月24日発表値木島平が115cmで牧の入が35cm。かつて見たことのない、恐ろしすぎる差です。...
全国的な雪不足がスキー場にとって深刻な状況となっていますが、ここ木島平でも同じです。昨日まではかろうじてコブ講習会を開催しておりましたが、本日降り続いている前線による雨により、コブ斜面がリセットされました。スキー場関係者の話では明日以降、またコブ斜面の再生を試みるとのことですが、雪の層は極めて薄く、掘れすぎを防止するためピッチを短く造成するとのこと。つきましては、当訓練所の本来の指導メソッドを発揮...
今日スキー場に行ったら、今週末24日開催のライブコンサートの会場設営中。昨日の風と雨で、各ゲレンデは少しずつ土が露出し始めていますが。。。ファミリーコースはまだ何とか。しかし、最下部のリフト乗り場アクセス部分は完全雪どけとなってしまったため、雪を盛っての「廊下」を作ってしのいでいます。予想以上に猛烈な勢いで雪解けが進んでいます。今週末はいったん寒気が流れ込むとのことですが、果たしてどの程度のリカバリ...
指導する人によって言うことがまちまちなのが実に悩ましいスキー業界。いったい何が正しいのかよくわかりません。私の手ほどきは、人の受け売りは全くありません。自分の上達過程、そしてお客様を指導する中で発見する10年間で得てきたさまざまな気づきの蓄積により展開しているものです。なので、誰が何といおうとこれだけは間違いない!という理屈がたくさんあります。コブでは全身力んで滑る腕に渾身の力を込めて滑るコブは上半...
ゲレンデクローズのニュースばかりが流れてくる昨今ですが、木島平はかろうじて生きながらえています。19日現在、ベース部分の一部で土が露出し、スキー場ゲレンデから我が家までのアクセス路(スキー走行可能)が遮断されてしまい、途中からスキーを脱いで歩かなくてはならない状況になっています。メインゲレンデの一部はやはり地肌が露出し、19日日中に吹き荒れた南風、そしてその夜から降り始めた雨のおかげで融雪が進みました...
コブ斜面滑走は一種のゲームでもあります。モグラたたきゲームのようにも思えますし、次々に迫りくる敵を一つ一つ撃ち落としていく古風なビデオゲームのようでもあります。時にコブの間隔が長かったり、突如として狭くなって足元をすくわれそうになったり、思いもよらないトラップが仕掛けられていたりします。なので、わずか数百メートル程度の同じ斜面でありながら、整地滑走とは比べ物にならない攻略の楽しさがあるものです。次...
この週末は木島平でもバッジテストが行われました。先日うちの講習会に参加された方も受験されたはずでして、合格のゆくえが気になるところではあるのですが。。。かくある私もいまから13年前、ギリギリのオマケ(?)で合格を貰ったのがつい先日の出来事のように思い出されます。1級バッジテストを受ける場合、事前講習の受講が義務付けられています。が、この事前講習が実にくせ者なのです。まず、何のための事前講習なのか、そ...
スノースポーツを楽しむ人は、往々にして自分の属するカテゴリ―以外の人を目障りに感じがちです。例えば、レジャースキーの人。やたらとぶっ飛ばしてリフト乗り場になだれ込んでくる競技スキーヤーには、あまり好意的ではありません。(全部というワケではないので念のため)スノーボードの人たちに対しても「ボードの奴らは。。。。。」などと不平を口にする人も多いように感じます。もちろんその逆もです。基本的に自分の属す世...
整地は不自由なく滑れるのに、コブだけはどうにもならないという人が世の中にはゴマンと存在しますが、それはなぜなのか?それは単純です。練習する場所がとてつもなく限られているからです。しかも、チョット練習したところで(コブに入ったところで)ほぼ思い通りにいかないので、すぐに諦めてしまいます。諦める原因は何かというと、次々に現れる腕達者の無言の圧力にほかなりません。繰り返し練習しようにも、そんな圧力により...
ネットメディアにあふれかえるコブのハウツー動画ですが、上手くいかない理由を的確に突いているものはあまり多くありません。コブが苦手で困り果てる人の中には、左右どちらかのターン時に外に飛び出してしまう、乃至転んでしまう人が少なくありません。大抵は左外脚右向きで多く見られるように思います。その理由は単刀直入、しっかりと谷側に体重を乗せて、スキーに圧力を掛け除雪抵抗(ブレーキ)がかけられていないからです。...
- 整地は難しい。でもコブは凹凸が勝手にスキーを導いてくれるから簡単。そんなことが時々語られます。でもそんなことを平然と言えるのはプライズレベルの腕を持った極めて一部の熟達者に限られます。ところが、実際、スキーヤーの大多数は、- 整地は簡単。 コブは目まぐるしい凹凸が次々現れるから難しい。と感じます。地形に合わせた俊敏極まりない動きを実現し、適所で的確にブレーキを左右交互に連続させることがとても難...
はじめてのコブ初心者向けコブレッスンそんな、いかにも技術的に未熟なスキーヤーを対象としているかのようなレッスンに入校された経験をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。しかしながら、「キミ、ホントに初心者か?」と疑いたくなるような熟達者に遭遇したことのある経験をお持ちの方が、決して少なくはないのではいかと想像するところではあります。残念ながらスキー界において、技術レベルの自己申告ほどアテにならないも...
以前にも紹介しましたが、整地では何の不自由もないのに、コブ斜面に対しては本当に、全く、一切、とんでもなく駄目だという方に向けての金言集をお贈りします。*2024年1月増補版=========「コブが苦手」という言葉の定義はさまざまな解釈が存在します。ですが、おおよそ整地ではカッコよく、爽快に、滑れるのに、コブに入ったとたんに別人に成り下がるという人を意味します。ただし、基礎スキーの世界というのものは、...
何かにつけて語られるコブ滑走技法である「ズルドン」。滑走というよりも、超低速でコブの急な落差を安全確保するための術と云った方が的確でしょう。いつも言うように、ズルドンは左右のターン運動が完全に断片化してしまっているので、ターン練習にはなりません。(キッパリ!)私が2年前にこっそり入校し手ほどきを受けた、コブ専門スキースクールの主宰者で、元モーグルナショナルチームコーチのX氏にもこんな質問を投げかけ...
競技スキー指導によくみられる言い回しにもっと落としていけという常套句があります。もっと走らせなさいということなのですが、どうもスキー界には、正しい運動の結果現れる現象を言語化して指導したつもりになっている人が少なくない印象です。映像メディアで散見される「バリエーショントレーニング」もまた、出来ない人目線からすると、トレーニングと云うよりも曲芸に近いものが少なくありません。ショートターンの練習として...
世のイントラさんの中には、知らず知らずのうちに専門用語(内輪用語)を使っているのに気づかず、理解されないままに終わっているケースがかなり見受けられるように思います。以前から何度か取り上げましたが、その最たるものはコントロール動かす動きが止まった滑りこのあたりだと思います。コントロールとは一般的に調節するとか、操るという意味であるのですが、スキー業界的にはほとんど「ズラして減速する」を意味するもので...
正確無比なお手本を示してナンボの基礎スキーの世界。有名スキーヤーのいわば見世物として捉えるならば大いに結構なのですが、そうでないとすれば、程ほどにしないと何かと弊害も起こりえますので注意が必要です。たとえば上下動が顕著なスキーヤーに対して、画一的に「上下動はよくないのでやめましょう」とアドバイスを送ったとします。ほとんどのスキーヤーは「何故上下動がダメなのですか?」と問う前にとりあえず言うとおりに...
コブに限らず、スキーを習うとき頻繁にインストラクターが口にする最初はゆっくりでイイの常套句ですが、コブに限って言えばその手法は決して正解ではないと考えます。プルークの練習をゆっくりやるパラレルの練習をゆっくりやるのとは異なり、コブ斜面をゆっくり滑るのは極めて高難度の技だからです。それでもイントラは自分の技術を押し殺して生徒の前でゆっくり演じて見せますが、それは自身が熟達者であるがゆえに実現可能な運...