「日本人ファースト」なる言説や排外主義の風潮の背景に、日本人がゆとりを失い他者へ配慮することができなくなった、ということがあると思う、という主旨のことを前回書きました。 もう一つ、今回の参議院選挙で気になっていることは、やたら減税減税、ひいては消費税廃止だの給付金だの、一方では積極財政と称して、バラマキにつながる各種の主張が花盛りである、ということです。これも今の日本のゆとりのなさの反映であるように思っています。 自民党は2万円ずつ給付金を配るといっていますし、れいわ新選組が消費税廃止を主張しています。その他の政党も多かれ少なかれこの手のことを主張し、参政党なども「積極財政」と称して減税を主張…