大江戸色事情 1 ~江戸川柳~ <人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえ> なんて申しますが、 男と女の間には愛さえあれば飯もいらぬと、愛の助 愛よりは恋でござんす、押したり
江戸、遠山の金さんの時代を背景にした小説、 忍草シリーズ、江戸珍臭シリーズなどの小説、 江戸の裏長屋のこぼれ話を笑左衛門の残日録として書き記し、 俳句、川柳、都々逸など、江戸の町を散歩しています。
武士の生きざま、都都逸でえ、、 雨降れど 北と南の奉行所は 固まらねえな 手柄争い かたつむり のそりのそりと 江戸の町 どこを徘徊 惚けた老武士 武士
春隣 梅一輪 ぼちぼち土手を 春隣 どこまでが冬 どこからが春 拙宅の 庭のひなたに 冬雀 米粒すこし 小松菜添えて ぽかぽかと 酒を飲みたし 春隣 土手に座ろか 長屋
笑左衛門残日録 58 ~老衰を 嘲り笑う 鴉かな~ 久々に住職の遊雲和尚の話が聞きたくなり深川の常泉寺という寺へ足を延ばした。 相変わらず、年寄りたちが本堂の床にてんでばらばら
笑左衛門残日録 蟄虫ですよ ~蟄虫が 世間を覗く霜の朝 春まだ遠し 凍りつく夢~ 拙作 笑左衛門さん、相変わらず暗いねえ、春でございますよ、、 う~んと伸びを
江戸の小唄 ~夜桜~ 隠宅の庭の桜も蕾がほどけ、 お筆と二人花見酒でもいたそうのう、 ~春はうれしや 二人揃うて花見の 庭の桜に朧月それを邪魔する雨と風 チョイト 咲かせてまた散ら
江戸の端唄、~春雨~ 写真はめじろでござい〼 隠宅の老梅の枝から鶯の囀りが聞こえてきた。 春告げ鳥なのに、まだ、囀りを一生懸命勉強中なのか、 ちょっと音痴、訛りもあるようだ。 ホ
ぶらり甲州道7 八王子千人隊 「彦五郎、なんといっても八王子では八王子千人隊(八王子千人同心)を抜きには語れないのだよ、 徳川家康は江戸城西の甲州道の護りとして、旧武田家
ぶらり甲州道 6 日野宿から八王子横山宿 6 日本橋 ~内藤新宿 ~下高井戸 ~上高井戸 –~ 国領 ~ 下布田 ~上布田 ~下石原 ~上石原 ~府中~日野、そして、今回の旅の終
ぶらり甲州道 日野宿土方歳三 5 多摩川を渡った甲州道日野宿は伝馬囲い五人五疋の宿場である。 街道脇には大木が茂り、宿場に入ると大きな構えの本陣と脇本陣が軒を連ねていた。 そ
ぶらり甲州道 府中宿暗闇祭り 4 甲州道を西に足を進めると、湯島天神、亀戸天神とならぶ関東三天神のひとつ谷保天神(谷保天満宮)が左手に見えてきた。 この神社も菅原道真を祀ってある
ぶらり甲州道 布田五宿 3 甲州道は内藤新宿から布田宿までは起伏もなく 平らで、ほぼまっすぐな道でなので、歩きやすい街道であった。 布田五宿(国領・下布田・上布田・下石原・上石原)の布田天
ぶらり甲州道 高井戸宿から布田宿 2 四谷大木戸門を潜ると江戸の町とは景色が一変して、 街道際にぽつりぽつりと農家があり、野菜畑が広がる長閑な農村風景が続いていた。内藤新宿から二里日本橋から
江戸ぶら 番外編 ぶらり甲州道 四谷大木戸門 1 ご隠居の福右衛門衛門と彦五郎、明け六つ半(朝7時)に旅支度をして日本橋を出立した。 ご隠居の福右衛門は旅道楽で、三年前にはお伊勢参りに
笑左衛門残日録 55 小林一茶 俳句談義4 「 おふで、月も出てきたようだ、 我らも 茶汚しに、575でも詠もうではないか、 ばれ句、真似句、川柳でもよい、楽しもうではないか、」「御
笑左衛門残日録 56 芭蕉男色疑惑 俳句談義 3 ~俳聖も 美少年には 足が出る~ 拙作 「お筆の好きな、俳聖といわれておる松尾芭蕉についても 男色ではないかという疑いがあるのじゃ。
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大江戸色事情 1 ~江戸川柳~ <人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえ> なんて申しますが、 男と女の間には愛さえあれば飯もいらぬと、愛の助 愛よりは恋でござんす、押したり
王子の狐 伊勢屋稲荷に犬の糞なんて江戸の町は揶揄されておりすが、 伊勢屋という名の店は木綿や紙・荒物・椿油・菜種油・茶などを商う「伊勢屋」の看板が目立が小間物屋、炭屋、油屋、質屋、味噌屋
お犬様のお伊勢参り 後編 ~犬が西向きゃ 尾は東~さてさて、犬の夢の助、一路伊勢路へ向かって走りだしたのである。 日暮れになれば、街道筋の人家の前にじっと座る。 家の者が不思議に
お犬様のお伊勢参り 前編 ~犬も歩けば棒に当たる~ 「ご隠居、死ぬまでに一度はお伊勢参りに行きたいんですがねえ、、」 「彦五郎、銭がなくとも男は度胸だ行っといで、、」 江戸人な
塩話2 渋皮痩右衛門 初雪や 塩屋あっち舐め こっち舐め 渋皮痩右衛門はその名の通り、やせ細った体で、 とても力仕事などはできないやせ細った体つきであったが、 病に臥せった父
塩話 1 青菜に塩 徳川家康は側室の阿茶の局に、 ~この世で一番うまいものは何か?~と、尋ねると、 ~それは塩でござりましょう、山海の料理も塩の味付け次第にございまする、 また、一
お江戸恋し歌 銭なんか 貯めちゃ江戸っ子じゃねえやと 啖呵切ってる亭主を笑い 飯を食わなきゃあすこも立たずと女房云うなり 江戸暮らし 淋しかないよと 虚勢をはるが 逃げた女
金泥棒 泥棒が入ってきていきなり、 「金はどこにある、さっさっとみせろ!」 「うちの亭主の金には苔がはえてるんで、泥棒さんの金を拝ませてくれ」 女鼠小僧の椿小僧見参、 「金
出会い茶屋 「よっ、おなえちゃん、下忍池(シノバスノイケ)じゃ、女郎花(おみなえし)のちっちゃな黄色い花が男が恋しいと揺れてるよ、」 「そう、たしか女郎花の花言葉は はかない恋だ
笑左衛門残日録 85 空蝉 隠居所の庭の老木に腑抜けのような蝉の抜け殻が風に煽られ、 枯れ枝に未練たらたらぶら下がっていた。 老残のわが身に重なる思いの空蝉である。 ~空蝉や
笑左衛門残日録 84 己の葬式どうあるべきか~散る桜 残る桜も 散る桜~ 良寛辞世の句 ~死に方迷い うろうろしてて 穴につまずく 冬の蠅~拙作都都逸 ~死んでしまえば
笑左衛門残日録 83 往生際 ~鬼平も 銭形平次も 金さんも みんな散ったよ ああ江戸桜~ ~盥(たらい)から 盥へうつる ちんぷんかん~ 盥で産湯に浸かり、死ぬときも盥で体
笑左衛門残日録 86 鯉のぼり ~鯉のぼり 雨にうたれて ぐだぐだに~ ~空に舞う 元気な鯉が うらやまし~ ~武家屋敷 競っているよな 鯉のぼり~ ~柳原
売ト者(ばいぼくしゃ ) ~当たるも八卦当たらぬも八卦~ ジャラジャラと筮竹をすり合わせ、暇そうに歩いている人がいれば、 ~これこれ、そこな人、女難の相が出ておりますな 占ってしんぜ
十件軒次郎右衛門 お江戸には酒飲み噺に事欠きませぬ。 酒で喧嘩をしたり、銭袋をなくしたり、 挙句仕事を失敗し、財をなくし、かかあに逃げられたなんて話は 掃いて捨てるほども転がっている
笑左衛門残日録 82 どくだみ草の話 ~臭い体の 日陰の身でも 役にたちましょ どくだみ草~ 拙作都都逸
笑左衛門残日録 81 武士の情けにて候 身分など捨て 清々すれば 武士の恥など 厠いき 武士の情けと 女房の情け 秤(はかり)にかけて 井戸を汲む 江戸の
御用だ、みそひともじ 咎人に お縄を打って 自身番 得意顔だね 岡っ引き 御用だと 目明し連れて 自身番 胡坐をかいた 銭形平次 辻番じゃ 丁だ半だの 声が漏れ
定廻りのみそひともじ 辻番屋 自身番屋に木戸番屋 番屋の行燈 江戸を照らして 定廻り 自身番屋で 賭け将棋 たまにゃ息抜き 奉行所同心 定廻り 何もないかと
番屋 都都逸とみそひともじ 頼りないよな 自身番でも 迷子捨て子にゃ 頼り何処 年寄りの 辻番刀 錆びついて 役に立たずは 股とおんなじ 年寄りが 眠っているよな 番屋で
裏長屋 むっつり助兵衛参上!都都逸 若後家さんの 尻をさわれば 敵討ちだよと 屁の返礼 あれ、お戯(おたわむれ) 若後家麗し 尻をめくられ 広小路 御新造さんが 井
桃太郎頭巾参上! 16 第十六話 無念桃の助! 幕末に散った桃の花 鬼平も 銭形平次も 金さんも みんな散ったか ああ江戸桜 西郷隆盛と勝海舟の会談により、 江戸城は無血
桃太郎頭巾参上! 15 第十五話 桃色頭巾対怪傑黒頭巾 討幕だ 幕末騒動 江戸の町 薩摩浪士が 無法に暴れ 徳川川15代将軍徳川慶喜は征夷大将軍を辞して朝廷政権
桃太郎頭巾参上! 14 第十四話 江戸の悪退治、桃色頭巾 お江戸では 悪がはびこり 泣く町民 遠慮はしねえ 桃色裁き 桃の助、老忍の風狸、くノ一のサヨリによる江戸の
桃太郎頭巾参上! 13 第十三話 あっぱれ!桃色頭巾 影奉行 江戸に蔓延る 悪を斬る 桃色頭巾の 正義の刃 桃の助は伊賀忍者の老忍の風狸とくノ一のサヨリと徒党を組み 北町奉行隠密
幕末 桃色頭巾参上、 12 第十二話 裏見世太郎の瓦版 歯に衣 忖度なしの 瓦版 四文の紙で 裏を見せましょ 「旦那、両国橋の脇で、裏見世太郎が桃色頭巾の瓦版を 売り出して大
幕末 桃色頭巾参上! 11 第十一話 茶問屋伊賀屋の密談 美形だよ 聞きしに勝る 若武者が 江戸を成敗 桃色頭巾 日本橋通油町茶問屋伊賀屋の暖簾を 棒手振りの小間物
幕末 桃太郎頭巾参上! 10 第十話 隠密同心本多康十郎 徳川の 江戸を見張って 悪退治 隠密同心 風切る十手 北町奉行所、隠密同心の本多康十郎もまた、伊賀組同心
幕末 桃色頭巾参上! 9 第九話 伊賀最後の忍者 岩窟武太郎 武士道を 貫き通す 奇人あり 伊賀の末裔 江戸を守らん ここで話を戻して、伊賀の最後の忍者岩窟武太郎の
幕末 桃色頭巾参上! 8 第八話 男に変身桃の助の荒修行 女とて 男に勝る 技磨きく 桃華と訣別 桃の助いく 楓と娘の桃華は下渋谷村で人目を避け、隠れるよう
幕末 桃色頭巾参上! 7 第七話 桃色頭巾誕生 家慶の 血筋流れる 桃の助 悪の始末に 女を捨てて 「では、そのお役目には桃の助という者を仕えさえよう。 日本橋の伊賀
幕末 桃太郎頭巾参上! 6 第六話 伊賀岩窟武太郎と同心康十郎との密談 江戸の町 悪が悠遊 住みやすい? そうはさせぬと 徳川家来 「岩窟武太郎どのも御承知のとう
桃色頭巾参上! 5 第五話 四谷伊賀組同心屋敷 錆び付かず 忍行の修行 四谷伊賀 徳川のため 今動くとき 北町奉行所、隠密同心の本多康十郎が人目を避けるように夕暮れ時に
幕末 桃色頭巾参上! 第四話 悪が住みよい江戸の町 奉行所に 日和見主義が はびこって 江戸を守るにゃ 猫の手欲しい 本多康十郎は北町奉行所の隠密同心であり、
幕末 桃色頭巾参上! 第三話 てえへんでぃ、黒船がやってきた、、 徳川が 永久に続くと 願えども 黒船きたら 江戸はしっちゃかめっちゃか 「てえへんだ、浦賀に黒船来航だ!、
幕末 桃色頭巾参上! 第二話、 桃の助誕生! ご落胤 喜ばしいのか 邪魔者か 女を捨てて 男になりて 「で、どん兵衛、これは極秘中の極秘、そなただけに申すのだが、 実
幕末 桃色頭巾参上! 第一話、 大奥の赤い井戸 泣くな鴉よ 覗くな小鳩 赤く染まった 大奥の井戸 「伊賀の旦那、大奥の井戸の水は赤いってえ話を聞いたことがあるんで
越後屋の貸し傘 ~越後屋の 前迄傘へ 入れてやり~ 御存知江戸本町1丁目の日本橋越後屋、 『現金安売掛値無』という今までの常識から新しい販売方法を産み出し、
江戸ぶら、 御厩河岸(おんまいがし) ~船が出るぞうー~ 隅田川(大川)には千住大橋、両国橋、吾妻橋(大川橋)、新大橋、永代橋しかなく、その間は大川を渡るのは、渡し船が唯一の往
笑左衛門残日録 62 ~口はばったかいことを言うつもりもねえが、 ご隠居、いつまで生きるつもりでぃ、、~ ううむ、どうも暗い話じゃ 疲れてきたか、 隠居して、人生のおつりだと