塩話2 渋皮痩右衛門 初雪や 塩屋あっち舐め こっち舐め 渋皮痩右衛門はその名の通り、やせ細った体で、 とても力仕事などはできないやせ細った体つきであったが、 病に臥せった父
江戸、遠山の金さんの時代を背景にした小説、 忍草シリーズ、江戸珍臭シリーズなどの小説、 江戸の裏長屋のこぼれ話を笑左衛門の残日録として書き記し、 俳句、川柳、都々逸など、江戸の町を散歩しています。
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塩話2 渋皮痩右衛門 初雪や 塩屋あっち舐め こっち舐め 渋皮痩右衛門はその名の通り、やせ細った体で、 とても力仕事などはできないやせ細った体つきであったが、 病に臥せった父
塩話 1 青菜に塩 徳川家康は側室の阿茶の局に、 ~この世で一番うまいものは何か?~と、尋ねると、 ~それは塩でござりましょう、山海の料理も塩の味付け次第にございまする、 また、一
お江戸恋し歌 銭なんか 貯めちゃ江戸っ子じゃねえやと 啖呵切ってる亭主を笑い 飯を食わなきゃあすこも立たずと女房云うなり 江戸暮らし 淋しかないよと 虚勢をはるが 逃げた女
金泥棒 泥棒が入ってきていきなり、 「金はどこにある、さっさっとみせろ!」 「うちの亭主の金には苔がはえてるんで、泥棒さんの金を拝ませてくれ」 女鼠小僧の椿小僧見参、 「金
出会い茶屋 「よっ、おなえちゃん、下忍池(シノバスノイケ)じゃ、女郎花(おみなえし)のちっちゃな黄色い花が男が恋しいと揺れてるよ、」 「そう、たしか女郎花の花言葉は はかない恋だ
笑左衛門残日録 85 空蝉 隠居所の庭の老木に腑抜けのような蝉の抜け殻が風に煽られ、 枯れ枝に未練たらたらぶら下がっていた。 老残のわが身に重なる思いの空蝉である。 ~空蝉や
笑左衛門残日録 84 己の葬式どうあるべきか~散る桜 残る桜も 散る桜~ 良寛辞世の句 ~死に方迷い うろうろしてて 穴につまずく 冬の蠅~拙作都都逸 ~死んでしまえば
笑左衛門残日録 83 往生際 ~鬼平も 銭形平次も 金さんも みんな散ったよ ああ江戸桜~ ~盥(たらい)から 盥へうつる ちんぷんかん~ 盥で産湯に浸かり、死ぬときも盥で体
笑左衛門残日録 86 鯉のぼり ~鯉のぼり 雨にうたれて ぐだぐだに~ ~空に舞う 元気な鯉が うらやまし~ ~武家屋敷 競っているよな 鯉のぼり~ ~柳原
売ト者(ばいぼくしゃ ) ~当たるも八卦当たらぬも八卦~ ジャラジャラと筮竹をすり合わせ、暇そうに歩いている人がいれば、 ~これこれ、そこな人、女難の相が出ておりますな 占ってしんぜ
十件軒次郎右衛門 お江戸には酒飲み噺に事欠きませぬ。 酒で喧嘩をしたり、銭袋をなくしたり、 挙句仕事を失敗し、財をなくし、かかあに逃げられたなんて話は 掃いて捨てるほども転がっている
笑左衛門残日録 82 どくだみ草の話 ~臭い体の 日陰の身でも 役にたちましょ どくだみ草~ 拙作都都逸
笑左衛門残日録 81 武士の情けにて候 身分など捨て 清々すれば 武士の恥など 厠いき 武士の情けと 女房の情け 秤(はかり)にかけて 井戸を汲む 江戸の
御用だ、みそひともじ 咎人に お縄を打って 自身番 得意顔だね 岡っ引き 御用だと 目明し連れて 自身番 胡坐をかいた 銭形平次 辻番じゃ 丁だ半だの 声が漏れ
定廻りのみそひともじ 辻番屋 自身番屋に木戸番屋 番屋の行燈 江戸を照らして 定廻り 自身番屋で 賭け将棋 たまにゃ息抜き 奉行所同心 定廻り 何もないかと
番屋 都都逸とみそひともじ 頼りないよな 自身番でも 迷子捨て子にゃ 頼り何処 年寄りの 辻番刀 錆びついて 役に立たずは 股とおんなじ 年寄りが 眠っているよな 番屋で
番屋 みそひともじ 目明しが 手柄欲しさに 自身番 問答無用で 罪被せ 町同心 泣く子も黙る 十手挿し 羽織着流し 銀杏髷(いちょうまげ) 自身番 地獄の一丁目 連
番屋都都逸 自身番から 三味が聞こえて いじゃねえかと 定廻り 囲碁番所 将棋番所に 歌番所 自身番屋は 寄り合い処 辻番所 隠居老人 寄り合って 火鉢囲んで 暇
辻番所3 辻番所は賭場だった 陰山退助は三田の辻番所から逃げ失せたものの、 前借りの三両が残っていてたので、口入屋天番屋権蔵に仁義を切らねばならなかった。 口入屋天番屋権蔵は ~まあ、
辻番所 2 危ねえ辻番所 江戸の町は武家地が六割、町人地は二割、寺神地が二割であった。 町人地の取り締まりは町奉行で、寺社地は寺社奉行が受け持っていた。 武士と町人の住む場所は明確に区切
幕末 桃色頭巾参上! 9 第九話 伊賀最後の忍者 岩窟武太郎 武士道を 貫き通す 奇人あり 伊賀の末裔 江戸を守らん ここで話を戻して、伊賀の最後の忍者岩窟武太郎の
幕末 桃色頭巾参上! 8 第八話 男に変身桃の助の荒修行 女とて 男に勝る 技磨きく 桃華と訣別 桃の助いく 楓と娘の桃華は下渋谷村で人目を避け、隠れるよう
幕末 桃色頭巾参上! 7 第七話 桃色頭巾誕生 家慶の 血筋流れる 桃の助 悪の始末に 女を捨てて 「では、そのお役目には桃の助という者を仕えさえよう。 日本橋の伊賀
幕末 桃太郎頭巾参上! 6 第六話 伊賀岩窟武太郎と同心康十郎との密談 江戸の町 悪が悠遊 住みやすい? そうはさせぬと 徳川家来 「岩窟武太郎どのも御承知のとう
桃色頭巾参上! 5 第五話 四谷伊賀組同心屋敷 錆び付かず 忍行の修行 四谷伊賀 徳川のため 今動くとき 北町奉行所、隠密同心の本多康十郎が人目を避けるように夕暮れ時に
幕末 桃色頭巾参上! 第四話 悪が住みよい江戸の町 奉行所に 日和見主義が はびこって 江戸を守るにゃ 猫の手欲しい 本多康十郎は北町奉行所の隠密同心であり、
幕末 桃色頭巾参上! 第三話 てえへんでぃ、黒船がやってきた、、 徳川が 永久に続くと 願えども 黒船きたら 江戸はしっちゃかめっちゃか 「てえへんだ、浦賀に黒船来航だ!、
幕末 桃色頭巾参上! 第二話、 桃の助誕生! ご落胤 喜ばしいのか 邪魔者か 女を捨てて 男になりて 「で、どん兵衛、これは極秘中の極秘、そなただけに申すのだが、 実
幕末 桃色頭巾参上! 第一話、 大奥の赤い井戸 泣くな鴉よ 覗くな小鳩 赤く染まった 大奥の井戸 「伊賀の旦那、大奥の井戸の水は赤いってえ話を聞いたことがあるんで
越後屋の貸し傘 ~越後屋の 前迄傘へ 入れてやり~ 御存知江戸本町1丁目の日本橋越後屋、 『現金安売掛値無』という今までの常識から新しい販売方法を産み出し、
江戸ぶら、 御厩河岸(おんまいがし) ~船が出るぞうー~ 隅田川(大川)には千住大橋、両国橋、吾妻橋(大川橋)、新大橋、永代橋しかなく、その間は大川を渡るのは、渡し船が唯一の往
笑左衛門残日録 62 ~口はばったかいことを言うつもりもねえが、 ご隠居、いつまで生きるつもりでぃ、、~ ううむ、どうも暗い話じゃ 疲れてきたか、 隠居して、人生のおつりだと
左衛門残日録 61 隠居も辛いものなのじゃ ~ひとつ捨て、ひとつ減らし、 終いには身一つ残してさよならする~ 命を始末するってえことはそういうこと、 笑って暮らして人
左衛門残日録 60 大江戸大食い合戦 「ご隠居、浅草の珍珍楼で大食い合戦があるそうで、 なんでも優勝者は吉原の花魁と一夜を過ごせるってえ、目の玉が飛び出るような賞金なんだ。」
笑左衛門残日録 59 大江戸酒飲み合戦「 ご隠居、深川の常泉寺で大酒飲み合戦があるっていうじゃねえですか、」「浮の助の地獄耳は酒の話は見逃さねえようだな、 常泉寺の遊雲和尚は講和しな
お江戸隠れ唄 「夢は夜開く」の節を真似、吟詠お楽しみくだされ 五十六十七十と 武士の人生真っ暗で 江戸の時代も おしまいか 萎んだ夢が泣く 大奥楽しというけれど 純情
大江戸すべり歌 「夢は夜開く」の節を真似、吟詠お楽しみくだされ 私財没収 島流し 悪いことには 容赦なし 遠山奉行の 名裁き 江戸に灯がともる 貧しいなんて 泣いてねえ 明
お江戸じゃれ歌 「夢は夜開く」の節を真似、吟詠お楽しみくだされ 夜咲く密談嘘の花 夜飛ぶ銭も嘘の花 嘘を肴に酒をくみゃ おぬしも悪じゃよな 屋台並んだ 本所堀 稼ぎ少ない
ちゃきちゃき江戸っ子じゃれ歌 「夢は夜開く」の節を真似、吟詠お楽しみくだされ 粋と鯔背の江戸っ子でぃ お武家様でも 間違いにゃ 頭を下げて もらおうか あたぼう べらぼうよ
お江戸徳川流唄 「夢は夜開く」の節を真似、吟詠お楽しみくだされ 前を見るよな柄じゃない 後ろを見るよな柄じゃない よそ見してたら泣きを見た 武士は斬られたよ 目黒のサンマが懐