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2019/07/29

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  • あのころの世界 その12(1/2)

    療育の記録 かくれんぼ1

  • あのころの世界 その11(2/2)

    療育の記録 遅いイヤイヤ期2

  • あのころの世界 その11(1/2)

    療育の記録 遅いイヤイヤ期1

  • あのころの世界 10(2/2)

    療育の記録 親子で自分らしく(続き)

  • あのころの世界 その10(1/2)

    療育の記録「親子で自分らしく」

  • あのころの世界 その9(2/2)

    自閉症の療育記録

  • あのころの世界 その9(1/2)

    バンザイ あまり背の高くない中年の女性が、坊主頭の男児を連れて療育相談にやって来た。 持参した生育調査票に私が目を通していいると、高齢出産だとお母さんは自ら言った。3人兄弟の末っ子になるが姉、兄とはだいぶ年が離れている。高齢出産ということで不安はあったが家族は皆喜んでくれたし、妊娠中も比較的順調で出産も正常分娩だった。家族は皆彼の誕生を喜んでいて、姉、兄は育児も手伝ってくれるので保護者が4人いるような感じだと、とお母さんは小さく笑った。 乳児期の生育状態を聞くと、お母さんの顔は曇り、笑い顔だが目が赤くなりうるうるしてきた。乳児期の時に上の姉、兄とはなんか違うので末っ子(T君)にお母さんは一抹の…

  • あのころの世界 その9(1/2)

    バンザイ あまり背の高くない中年の女性が、坊主頭の男児を連れて療育相談にやって来た。 持参した生育調査票に私が目を通していいると、高齢出産だとお母さんは自ら言った。三人兄弟の末っ子になるが姉、兄とはだいぶ年が離れている。高齢出産ということで不安はあったが家族は皆喜んでくれたし、妊娠中も比較的順調で出産も正常分娩だった。家族は皆彼の誕生を喜んでいて、姉、兄は育児も手伝ってくれるので保護者が4人いるような感じだと、とお母さんは小さく笑った。 乳児期の生育状態を聞くと、お母さんの顔は曇り、笑い顔だが目が赤くなりうるうるしてきた。乳児期の時に上の姉、兄とはなんか違うので末っ子(T君)にお母さんは一抹の…

  • あのころの世界 その8(2/2)

    療育の記録 自閉症のいろいろエピソード

  • あのころの世界 その8(1/2)

    オニの子 予約していた療育相談に時間通り男児を連れた御両親が現れた。 会った瞬間は祖父母が孫を連れて療育相談に来たのかと思ってしまった。お父さんはは深い皴の刻まれた顔、薄くなりかけた頭髪には白いものが多く混じっていた。 お母さんは化粧っ気のない暗い表情の顔で、服の色もデザインも4歳児の母親とは見えない地味な服装だった。同年齢の女性に比較しても服装には無頓着そうで、面談だからと言って改まった服装はいらないが、それにしても普段着過ぎた。 4歳の一人息子君は年相応の体格だが発語はなかった。晩婚だったのか、高齢になってからの予期せぬ出産だったか分からないが、可愛くて仕方がない、というより御夫婦niにと…

  • あのころの世界 その7(2/2)

    障害児教育の教科書には載っていないかれらの姿、かれらの世界の奥深さについて語る

  • あのころの世界 その7((1/2)

    作り話 一人息子を連れて面談に来たお母さんはスレンダーな体型で、有名なファッションモデルのT女に似ていた。30代ではあったが20代と言われればそうとしか見えない雰囲気だった。物静かな話し方をした。 息子君はお母さんには全く似ておらず、丸ぽちゃで唇もアヒル口というか、突き出し気味の厚い唇をしていた。お父さん似なのかもしれない。 お母さんは現代で言うキャリアウーマンで外資系の会計事務所に勤務していて、都心まで通勤していた。 幼児椅子に座って対面し、面談を始めた。特に質問したわけではないががお父さんの欄に記載がないことを気にしてか、お母さんは自ら説明し始めた。 彼女はシングルマザーだと言った。離婚で…

  • あのころの世界 その6(2/2)

    続き 就学相談では支援学校のほうが「適」の長男君であったが、市中心部の伝統校ある小学校の支援学級に入学していた。自宅から徒歩で通える距離であり、遠方にある支援学校よりも家庭の状況を鑑みて、親御さんの負担が少ないとおもわれる支援学級の方に決定されたのだろう。 長男君が2年生になった時、妹ちゃんは通園施設の年長になった。兄妹は年子だが生まれ月の関係で1学年は間が離れた。 妹ちゃんは年長になって、こばとの一泊二日の幼児夏合宿に初参加することになった。長男君は既に2回夏合宿を経験済みだったので、2年生の夏は二泊三日の夏合宿の方に参加が可能だった。 一泊と二泊の合宿は別日で計画が立ててあり、通常なら兄妹…

  • あのころの世界 その6(1/2)

    兄妹のきずな 手のかかる時期の二人の子供を育児中とは見えない、病的な感じの太ったお母さんが療育相談にきた。面談は子供同伴が前提なのだが、お母さんは子どもは連れず一人で来た。お母さんは入室すると、おもだるそうに椅子に腰かけた。 障害児が通う通園施設のママ友から話を聞いて、是非通わせたい!他では療育を引き受けてもらえないので、とお母さんは暗い顔で言った。 私は療育希望をしている長男君の生育の様子について質問はさみながら聞いた。 息子は体の発育は普通だったが、2歳を過ぎてもが言葉が出なかった。今も出ていない。喃語さえ出なかった。名前を呼んでも振り向かない。笑顔で話しかけても笑み返しさえしてくれない。…

  • あのころの世界 その5(2/2)

    自閉症のあれこれ 療育の記録

  • あのころの世界 その5(1/2)

    ドール 面談に来た30代のお母さんは顔も体型もぽっちゃりしていたが、物憂げな表情で「私、鬱なんです。」と気だるい声でゆっくり言った。 髪の毛は腰まで長くのばしていて、結ばずにハラリと背中に垂らしていた。連れて来た女児は2人娘のうちの長女の方で、保育園の年組に通っていた。 長女Mちゃんも髪の毛も長く伸ばして背中に垂らしていた。長い睫毛、大きな目をパッチリ開き実に愛らしい顔だった。にこにこ顔で、アイコンタクトも良く口を開けば喋り出すのではないか、とさえ思うほど表情豊かだった。が、彼女は一声も発しなかった。お母さんは相変わらず気だるい声で、長い髪はお父さんの趣味で、口が達者な次女より言葉の出ない長女…

  • あのころの世界 その4(2/2)

    自閉症のあれこれ 療育の記録

  • あのころの世界 その4(1/2)

    自閉症のあれこれ 療育の記録

  • あのころの世界 その3(2/2)

    続き 小学校卒業後の春休み、彼女は中学校の制服を着てこばとに一人でやって来た。 午後の療育時間中だったのでこばとの玄関前の路上で会った。小学校卒業と中学進学の堂々とした彼女の挨拶を聞いた時は目が熱くなり、胸が詰まっておめでとう、の言葉も途切れがちになってしまった。暖かい春の日で空は真っ青に晴れあがっていた。 スタッフが順番に教室を抜け出し彼女を祝福した。代わる代わる笑顔が花咲く写真を何枚も撮った。 「一人で来たの?」「はい!」「お母さんから行くように言われたの?」「いえ、自分の考えで来ました」 すごいなぁ、自発的に行動するようになったんだ。背も私より高くなったし、体つきも逞しい。脚もがっしりし…

  • あの頃の世界 その3(1/2)

    武道 医師一家は長男君が日本の小学校入学のタイミングで、留学先のアメリカから帰国した。お父さんは麻酔科医、お母さんは元看護士、長男、長女の四人家族。 帰国当時、一人娘は四歳だったが彼女はまだ言葉を発していなかった。 色白で日本人形のような面立ちの娘ちゃんは、帰国後、幼稚園の年中に入園した。自閉的行動、多動はなく、というより自発的な行動に乏しく、指示した後に誘導の介助が必要だった。声を発することもめったになかった。 彼女は表情が乏しく笑顔が見られなかった。周囲のすべてに不安を感じているようだった。自分に注がれる探るような視線にプレッシャーを感じている風にも見えた。 御両親揃って療育希望の面談に来…

  • あのころの世界 その2(2/2)

    続き 6年になった時、定期的にやっていた発達検査で彼の言語面が正常範囲になった、とお母さんはとても喜んで、晴れ晴れした顔で報告してくれた。 学力よりなにより言語理解が通常の域になることを切望していたのだ。 しかし、検査で言語面が年齢相応と出ても、お母さんの長男君に対するもどかしさがきれいさっぱりと払拭されたわけでなかった。 微妙なニュアンスとか言外に込められている相手の気持ちとかはやはり、読み取りにくかった。たとえば、勉強などは弟君よりはるかに出来るのに、彼は兄という意味、立場が分からないようで、兄としてのプライドはなかった。 弟君の指示、上から目線の物言いに唯々諾々として彼が従っているのを見…

  • あのころの世界 その2(1/2)

    年表少年 大柄で優しげなお母さんが就学前の男児2人を連れて面談に来た。 療育希望の長男は幼稚園の年長で、お母さん似なのか年齢の割に身長は大きめだった。 面談を始めるために着席してもらった。 面談はいつもの幼児教室で園児机とその周りに園児椅子を並べただけだった。子どもも大人も園児椅子に座った。老朽化した賃貸ビルのワンフロア、と言っても10畳ほどの広さなので応接室などという洒落たスペースはなかった。 私と専任スタッフ1名が母子に対面して座った。年少の弟は勧められた椅子にすぐに着席し、そのうえ兄を気遣う素振りも見せた。雰囲気からして障がいはない定型発達の男児だった。そして弟君はまるで保護者か当事者の…

  • あのころの世界 その1(2/2)

    続き 高学年になる頃には出来ることもふえたので、療育終了後、少しずつ一人歩きの練習をすることにした。 まず、こばとの出口から20メートルほど先の歩道橋のたもとで、お母さんにお迎え待ちをしてもらうことにした。息子君は多動ではないので歩きに関しては心配はないのだが歩道橋までの短い区間にマンホールが2つもあった。 彼はそのマンホールの前で立ち止まり、それからゆっくりマンホールを斜め下に見ながらその周りを歩いてからでないと先に進めなかった。歩道橋手前以外にも、N駅に着くまでマンホールはいくつかあった。マンホールすべてにその行動パターンをするので、N駅までの一人歩きができるまで時間がかかった。 こだわり…

  • あのころの世界(1)1/2

    「オウム返しの繰り返し」 アイドル顔風の若いお母さんが予約時間どおりに面談にやって来た。 右脚に不具合があるようだが、私を見ると明るい笑顔で挨拶してきた。 電話での面談申し込みの時、お母さんは息子は公的機関の発達検査で自閉症と診断された、と言っていた。発語はオウム返しだが出ているということだった。 お母さんは面談の日を待っていたかのように、いそいそと入室してきた。彼女の後ろ4歳の息子君がぴったりくっ付いて来た。 面談に来る保護者さんは子どもが勝手に動かないよう、手首や服をがっちりあるいはさりげなく掴んでいることが多いが、お母さんは彼のどこも掴んでいなかった。 息子君は手をつながずともその場に立…

  • 残り時間

    こんにちは、こばとの遠藤です。 今年に入ってからまた思い出したようにブログを書いています。 35歳から始めた療育を65歳までシャカリキに続け、 さすが65過ぎてからは規模を縮小しました。 それでも細々と78の今日まで続けてきましたが、 さすがに今年の7月には療育の方は切り上げて 教材のみにしようと思っています。 最後、2021年に引き受けた男児は3歳前で言葉が出ず 超多動だったけれど、今ではお喋りになり、 ひらがなの読み書きも出来て、今足し算引き算を教えています。 自転車にもほぼ乗れるようになりました。 さすがに私はもう自転車を追いかけて走ることは出来なくなったし、 転んで転倒、寝たきりになる…

  • 文科省9条図書出荷準備OK

    こんにちは! 今日は1月31日!!はやいですねぇ~ 子供時代は1日、1年がとても濃くて長く感じられたけど 後期高齢者となった今は日時が過ぎるのがとても速くて、速くて・・・・ 1年も5年も大して違わないように感じるのは区切りがないからでしょうか? こばと全盛時代は夏合宿をひと夏に4回もやっていたので、 1年の中身が濃かったなぁ! 今、1年の区切りと言えば新年度にむけて 障害児対象になっているこばと教材の出荷ですね。 文科省の9条図書になっているので子供達には無償配布されます。 今年は7500冊、段ボール箱にして107箱。 全国の子ども達待っててね!! 全国の支援学校、支援学級に届けられると思うと…

  • お久しぶりです

    2025年が明けましたね。 本当に長いことご無沙汰しました!!! まだ生きてますよ!78です。 今年は色々目新しいことをやってみようかな、と考えています。 手始めにプリントシャツを作ってみました。 デザインは私、制作・イラストレーターは相方スタッフ 我が双子息子が巳年なので蛇をモチーフに。 メルカリで売っています。 初!オリジナルTシャツです。 はてなブログはいつも読んでいるけど、 自分が盛んにブログに投稿しコメントやり取りしていた方々の ブログもあまり見かけなくなって 長い年月が経っているのだと!・・・・しみじみ感! シェリーも13になりましたが元気、元気 でもおととしの暮れは肺炎になって2…

  • 確定申告

    あれっ!と思っている間に2月も終わってもうすぐ3月かァ~。 年を取るとほんとに月日の立つのが速いですね。 65歳で年金を受給するようになってから こばとでは無給、早く言えば、ただ働きをしてきました。 年金暮らしなので、家賃3万6千円(水道代込み)4畳半の アパート暮らし。シェリーは事務室暮らし。 こばとは自転車操業赤字経営続きだったので、会社を存続させるためには ただ働き、10時間労働も厭わなかったのですが 2020年に持続化給付金がもらえたのです。 すごくうれしかったです。 その後は毎月赤字にびくびくすることはなくなり、教材の売り上げも 少しずつ伸びて来ました。 おかげさまで。 それで税理士…

  • 你好

    後期高齢の滑舌対策 今年77ですが75過ぎる辺りから滑舌に不安を感ずるようになって、 昨年からボイストレーニングをはじめました。 はじめは教室まで習いに行きましたが、 何せ去年は色々ありまして 教室はやめて、YouTubeで朝活に変更。 喉を鍛えて、誤嚥性肺炎の予防になるかと喜んでいたところ、 去年の12月 シェリーが肺炎になってしまって・・・。私の身代わりだったのかな。 喉は鍛えられても舌の動きがいまいち。 年を取るといろんなところに不具合を感じるものです。 舌の動きをよくするには中国語! 日本語にはない発音がいっぱい。 ということで中国語を始めました。 タリーズコーヒーというカフェで台湾の…

  • 団塊世代

    私の住む街にも昨晩(2月5日)は厳寒・降雪予報があり、春雷もあって 朝起きると予報通り草むらにうっすらと雪が積もっていました。 しかし、都会はこれしきの雪でも大騒ぎですね。 昨年からこばとで働いているパートさんには幼稚園女児がいるのですが、 昨夜のうちに早々と休園の連絡が来た、と仕事を休まざるを得なくなりました。 幼稚園バスが走れない状況では全くないのに、 今の日本は過剰にリスク回避、転ばぬ先の杖が多くなりましたね。 というか何かあって責任をとらされるよりも安心安全。 平成元年にこばとを始めた頃は雪掻きするほど積もることが 何回もあったけどこんなに騒がなかった気がします。 ところで団塊世代の有…

  • 繁忙期

    もう1月もおわり?! 地球は自転の速度を速めているんでしょうか? 光陰矢の如し!!! 気が付けばもう2月!! 思いつく台詞を書き連ねてみましたが、年を取ると時間のすぎるのがはやく感じるようになるんでしょうか? 子供の頃の1年というのはとても長く内容も濃いけれど、 年を取ると、1年も5年も大して変わりませんね。 こばとにとって2月は文科省契約の9条一般図書を日教販に出荷する 1年の山場の月。 今年は6,714冊。段ボール箱100個です。 半年前から会い方スタッフと去年の5月から入社したパートタイムのスタッフと コツコツ梱包準備を進めて来たので余裕です。去年は色々あり過ぎましたが それでもやれまし…

  • 何が真実なのか?

    2024年明るい幕開けになるはず、と思っていました。 なのにスタートの元旦から試練が続いていますね。 天気予報を見るたびに避難所のことを思ってしまいます。 自分が後期高齢者なので、 避難所で暮らす高齢者は災害を免れても辛いだろうな~ 関連死が増えて行くことが我が事のようにも思えきます。 太平洋側に住むものとして南海トラフのことは聞かされてきましたし 関連ニュースもチェックしてきました。 えっ、日本海側で大地震?と驚きました。 ちらりと頭をよぎってしまうのは 日本海側には何発ものとある国のミサイルが撃ち込まれていることです。 落下して静かに海底に沈んで行って 横たわるわけでわないだろうとおもうの…

  • 断捨離よりも大切なこと

    1月13日初めて西千葉に雪が降りました。 と言っても夜間に降り、朝草の上がうっすら白くなっていた程度。 こばとを始めたばかりの頃は雪かきするほど積もった年が何回もあったのに。 日本海側、北陸の人たちのことを思えば、 もっとこっちに雪をよこしていいですよ、と言いたいくらい。 寒さの中で、地震後遺症のように亡くなる方も増えているのではないだろうか。 私は2022年の夏から2023年の夏の間に5回も葬儀に参加しました。 近親者が3人、友人が2人。 友人は私より若く、近親者は私より年上。 近親者の2人の時は相続手続きに関わらざるを得ない立場にたりました。 相続手続き大変でした。 終活は断捨離しておけば…

  • シェリー

    2024年は心痛む幕開け となってなってしまいましたね。 2023年はいろいろあり過ぎたと書きましたが、 乗り越えたと思った12月、 最後の最後にシェリーの入院がありました。 12月12日の朝、シェリーの息使いがおかしい。 病院に連れて行こうと思っても外は大雨。 車はないのでいつもは歩かせて病院に行っていたので、 スマホで天気予報を頻繁ににらみながら雨が上がるのを待ちました。 雨上がりを見て毛布にシェリーをくるんで大型バックに入れて病院に。 ありがたいことに掛かりつけの病院は歩いて10分。 すごく混んでいました。 動物も年末は病気が多くなるのだな、と変なところに感心したりして・・・ 診察の結果…

  • Kindle版自閉症の世界を出しました。

    お久しぶりです。 長いことご無沙汰してしまいました。 皆さんのブログは読ませていただいてるのですが、2023年は色々なことが有り過ぎて。 私はもうすぐ77になりますが、この年になると周りもそれに近い年ということになり 今年は4回も葬儀に出席。思う所大です。 シェリーももうすぐ12ですが肺炎を患い16日間も入院し、酸素室に入り、点滴をしていました。何とかお正月に間に合って退院出来ましたが、年なので油断はできません。 見た目は変わらず、色つやも良いので今度写真をのせます。 とりあえずKindle版を出したので、また読んでいただきたいなぁと思って。 寒さにも、雪にも負けず、風邪にも負けず良いお年をお…

  • YouTube

    アポなし予期せぬ来訪者 3月のいつのことだったか、千葉にも雪が積もった翌日のこと 道のあちこちにはまだ消えない雪が残っていました。 昼近く、旧教室の玄関ドアのすりガラスに何やら人影が映り シェリーが野生の声で吠えたので 誰か来たのか?配達か?・・・ドアを開けました。 お客さん慣れしているシェリーはすぐにドアから顔を覗かせ 外に出ようとしました。お利口なので出ても勝手には行きませんが。 ところが、たちまちパニック場面が大展開。 大丈夫、大丈夫だよ!!走んないでーー!!そっち行かないでーー!! 戻って来てーー! 私は慌てて、大騒ぎに煽られて吠えるシェリーを抱き上げ事務室内に 戻してドアを閉めました…

  • 友だちの友だち

    ニューフェイス 新教室に引っ越し、開店して 子どもも我々スタッフもやっと教室を使い慣れして来た頃、 指導日でもないのに、在籍男児のお母さんから電話がかかってきた。 何事?男児の行動・精神状態が不安定なのか? ネガティブ思考が頭をよぎる。(電話は音に対する私の反応はまず凶から・・) お母さんの電話内容は違っていた。 直接面識はないけど、友達の友達が障がい児の子育てに悩んでる。 こばとで療育相談することはできるか? その人から、電話してもいいか?というもの。 どんな子? 会ったことはないから詳しいことは知らないが、まだ幼児らしい。 HPの療育相談からも予約出来ますよ、と言ったら、 あまりパソコンは…

  • 原点回帰

    新教室を開始して1か月! 開店して間もない時、懐かしい電話があった。 2年前、コロナが広がり始めた頃に支援高校を卒業し、 就労支援B型事業所で集中力を発揮している重度自閉女子から!!! 高等部卒業を境にパソコン教室も卒業していたのだが、 新教室開始のタイミングで連絡をくれたなんて!!私も連絡しようかと思ってた。 私は嬉しくなって、裏返った声で是非是非来て!!! 今度はきれいな教室だから・・・ そして、お母さんと二人でやって来た。 2年前と全然変わんない!ね。 色白、すべすべの陶器人形のような自閉症女の子。 彼女にとっては2年間の空白など一瞬に消滅。 新しい教室を見回した後、空白の年月はなかった…

  • 春が来た!!!

    新教室始動。 花輪はないけどオープン コロナ拡大前の2020年からコロナをしのいで療育をしてきた 年少、年中幼児3人、小学生2人とパソコン教室のメンバー達は 線路を挟んだ真向いの松波町に引っ越しました。 皆の反応はどうか?とちょっと心配していましたが なんだか新しい教室が嬉しそう!!場所が変わってもみな大丈夫、 変化を喜べるようになってきているんだね。 春日町の元教室は支援教育教材が山積みの 倉庫の一角という感じだったもんねぇ~。 引っ越しをきっかけに、各自の療育内容もレベルアップしました。 一人歩き!です。 幼児さん達は、お母さんの待っている所まで一人で帰る、 と言っても300メーターぐらい…

  • 新教室開始!

    祝開店! と言いたいところですが、花輪もなく旧教室の延長上で 3月から淡々とスタートしました。 1月から賃貸契約したので、 看板、間仕切りアコーディオンカーテン、エアコン、 玄関のくもりガラスシール貼りは専門の業者に頼みましたが あとは相方スタッフと二人で・・・・ ネット通販で教室の雰囲気に合いそうで安価な物を探してこつこつ作業。 ジョイントカーペットを敷き終えた時はやったー!!、でしたね。 相方スタッフは組み立て物に関しては本職になれそうなほどの腕前。 後期高齢者の私にはとてもできない!!! 子どもを迎えた初日はさすが気を張っていたようで 相方も私もどっと疲労感が顔にばりばり出てしまいました…

  • 大殺界収束

    コロナウィルスは変身しながら まだ居座り続けて、 世の中もなんだか混迷中で 人心穏やかならぬものがありますが、 2022、風の入れ替わりが進んでいるようで 私的には大殺界収束、夜明けは近いと感じています。 思い起こせば、去年2021年の7月19日、朝7時頃にこばとの事務室に出勤時、 ブラインドを下ろしたままだったので室内は薄暗く、 あろうことか、シェリーのおもちゃ籠につまずいて転倒し、 不覚にも右手首を骨折してしまいました。 近くの整形外科が開院するのを待って診察してもらいました。 レントゲンの結果、やはり骨折していて肘から手の甲までギブスを装着。 右手を使えないので不自由極まりなかったのです…

  • 出荷完了

    こばとの療育とは別のもう一つの仕事 支援教育教材の販売の中の 4年度、9条一般図書の出荷 こばと出版の年間最大の山を越えました!!!! 平成7年からこつこつ販売し 平成8年からは、文科省の旧109条図書にも採用され 年々採用部数をのばしてきました。 令和になるまで、何度か改訂もし、種類も増やし 今では28種、去年は中学生と小学生の英語教材も増やしました。 これ、すべて相方スタッフと二人の仕事。 出荷までの準備が大変!!。 去年の夏頃から (そう言えば、2020オリンピック、コロナ感染急拡大あったなぁ) こつこつと準備を進めてきた4年度文科省法9条図書支援教育教材、 全教材のopp袋詰め 、それ…

  • スマホ脳

    電話療育相談 2021の年末 遠い他県の方から、「電話で療育相談は出来ないか?」というメールが届いた。 こばとに来所して相談できる人ばかりではないと、かねがね考えていたので 私は直ぐに承諾の返信メールをして日時を決めた。 来所出来ない療育相談のネックになっていたのは、 相談料金の支払い方法、 あれこれ考えを巡らし、銀行振り込みにするのが 方法的には一番簡単と結論。 思いついたらすぐ実行の私。 電話療育相談開始をHP上にアップ。 年開けて1月は何だかとても心慌ただしく過ごしていたが、 そんな折、懐かしい名前の相談メールが来た。 10年前のこばと全盛時代、幼児学習教室に通っていたアスぺ系男児の お…

  • 嬉しい手紙

    ハッピーサプライズ 新年早々は年賀はがきを読むのが嬉しい、 楽しみの一つです。 昔は年賀はがきを子ども達に400枚以上書いていました。 1人1人に一筆そえて、 でも、ここ数年はこちらから出すのを止めて 年賀はがきを貰った相手(こばとを思い出してくれた卒業生)に 2日目に書くということにしています。 あの子はどうしてるだろう? 年末になるとついつい気になり、過去を辿ってリアルに思い出したり・・・ これまでは年賀状をもらうと現実の姿が浮かび上がって、 元気な嬉しい年賀が多かったけど、 今年はコロナの影響がでていますねぇ~。 エッセンシャルワークのような仕事に就いた子は コロナ中も仕事は続いた、よか…

  • 水瓶座

    お正月って静かですね。近所は。 2日の日、コロナで2年間も会えていなかった母に会いに行きました。 片道6時間、 シェリーがいるので日帰りです。 宮城と山形の県境の雪深い山奥、温泉旅館を改造した老人施設にいます。 奥羽山脈の中 数日前は大雪だった 部屋は元客室。私の一間のアパートより広くてずっと豪華です。 母は今年99になるので車いす生活ですが、さすがに弱って来ているようで 誤飲が多くなったと、職員さんに言われました。 1時間ほど面会し、帰る時は元気な顔で 施設の職員さんと玄関まで見送りに降りてきました。 頭はまだしっかりです! 帰りの新幹線は超密でした。オミクロン大丈夫かなぁ。 コロナが感染拡…

  • 2022

    明けましておめでとうございます。!!! いよいよ、令和4年・2022、が始まりましたね。 まだ、コロナの暗雲が払拭されたわけではないど、 なんとなく空気が軽くなっているような気がします。 私は今年75、残り時間も短くなった現実を目の前にして 何ができるだろう、何がやりたいだろうと考えた結果 やっぱ、療育、それも幼児期の子ども 土台作り、そして保護者の気持ちを少しでも軽くしてあげる事 そして、勉強のやり方が分からなくて自己評価が低い子ども達に 自信をつけてあげたい、自己肯定感をもたせたい 2021の間いろいろ考えてきて、この結論に至った次第。 それで現在のこばとの近く、平成時代のこばと治療教育セ…

  • お知らせ

    今年も残りわずかになってしまいましたね~。 なんだかあれよあれよの1年だったような感覚が・・・。 オリ・パラはもう何年も前だったような錯覚に陥っているのは 私だけでしょうか? 落ち着かない、心ざわつく一年ではありましたが、 それはそれとして、こばとは支援教育教材、 英語教材2種類を作り上げました。 旧教材「中高生のためのローマ字英語」は近年文科省9条図書で需要が 伸びて来たのですが、私的にはパソコン、スマホ,iPadが普及した現在、 ローマ字はもういいかな、と思いローマ字をはずした 英語だけの教材にしようと急に思い立って改訂にすることにしました。 思い立ったらすぐ実行の悪い癖! 中高生が自主的…

  • 自閉症の表現

    言葉だけが表現ではない。 身体が表わすもの、出すものはすべて思いの表れ,と、私は思っている。 昨日、こばとから至近距離に位置するアトリエカフェの オーナーから電話がかかってきた。「ちょっと、来てもらえますか?」 kobatokoba-kosodate.hatenablog.com 聞けば吉祥寺の劇団の方が2人来ている。 自閉症者をシナリオにした演劇をするためカフェオーナーの 自閉症画家の息子君に、劇の参考のため話を聞きに来た、というのだが 息子君はそんなに話すことはないので、 私に代わりに話して欲しいということだった。 と言う訳でカフェに顔を出すと マスクごしにも若い、美しい顔の脚本家と、 主…

  • ごぶさたしました。

    こんにちは~、 本当~にお久しぶりです。 今年は突然に、書き途中の子育てブログも長らく休んでしまいました。 これといった理由はないのですが、気持ちが飛んでしまって! でも、時々「自閉症の世界」に訪問して下さる方があり、 ブログの世界に戻りたいと思いつつもいろんなことがありすぎて・・・ 令和3年もあと一ヶ月で終わろうとしていますが 次から次と、コロナの間に間に、いろいろな事象が起こり 3倍速で時間が進むような「変」の2021でしたよね。 年初めは恒例の重労働。 令和3年度の文科省の支援学級用9条図書は約5000冊を 72個の段ボールに梱包して、事務所の玄関脇に積み上げ発送。 相方スタッフは忌引き…

  • 心をのばす子育てブログ始めました!

    「自閉症の世界」ブログの後 「心をのばす子育て」ブログをやります、などと早々前触れしていましたが やっと、開始にこぎつけることが出来ました。 何しろ、1月から2月にかけては こばと教材の超繁忙期。 支援学校等で使用する文科省注文の9条一般図書の教材を送る時期なのです。 今年は4675冊のこばと教材を72箱の段ボールに詰めて発送しました。 これをダンボール詰め ヤマト運輸さんてすごいですねぇ~。 ヤマトさんどんな荷物でも笑顔! 1人のドライバーさんが汗だくで、あっという間にトラックに積み込み!!! しかも笑顔で・・・ マスク・・・気の毒~~~っ!!!でした。 ダンボールは積み上げながら中身を詰め…

  • 心をのばす子育て

    こんにちは、こばとです。 久し振りに「自閉症の世界」に戻って来ました。 35から74の現在まで、 療育一筋といえば聞こえはいいが・・・(他に取り柄がない) 発達障がい、主に自閉症スペクトラムの子どもの療育にかかわって そこで見た彼らの姿、 彼らの表現のありようを2年間ブログに書いてきたわけですが、 2年を節目にもっと自閉症育ての役にたつことはないか、と 年末年始、あーでもない、こーでもないと思案した結果 順序立てて書くのが良いかも、と結論しました。 タイトルは「心をのばす子育て」 「自閉症の世界」に訪問して下さった皆様に感謝です。 またお会いしたいです。 また会う日まで

  • 無心の夢が花開く

    自閉症の世界の夢は広がる。 ぼっち元日の楽しみはなんといっても こばとに配達される年賀状!! 療育に関わった子(大人)は今どうしているか? 仕事は続いているか? 元気でいるか? 人生楽しんでいるか? 今年の元旦はサプライズがあった! 年賀状に交じってレターパックが届いたのだ。 元日にレターパックだなんて・・・・! 中身は何だろう?? ん?本? 差し出し人の名前を見て 一っ跳びに療育時代の記憶の引き出しにワープした。 住所氏名は下書きを書いてもらったようだ。 ひとまず年賀状を脇に置き、いそいそとレターパックを開封する。 中には冊子と手書きの年賀状が入っていた。 全面手描きだなんて! 冊子は彼の画…

  • 2021年の幕開け

    新年が明けましたね! どこへ向かっているのか、先が見えないけど。 こばとは4日から通常の仕事始め。 昨年の12月から療育相談に通っている幼児 もうすぐ4才になる女の子が来た。 ちょっと会わなかっただけなのに、少し大きくなった感じ。 彼女も祖母さんの強い思いでこばとに繋がった子だ。 祖母さんは様子を見ているだけでは心配でたまらない!! 言葉が少ない。問いにオウム返しで答えるのが気になる。 保育園で友達と関わらない。 一人で遊んでいることが多い。 ウンチがトイレで出来ない。 等々。 少なからず、こばとと縁のある祖母さんの頼みは断れない。 公的な機関に相談した結果、知的な遅れはないが情緒面が・・・と…

  • Quo vadis、2021?

    すごい1年だった! 人類が経験したこともないような1年だった。 あれよあれよ、と何が何だかわからぬままに時間が過ぎて行ったけど・・・ しかし、振り返ってみれば 私自身は何事も変わっていないように、 たんたんと療育と支援教育教材の普及をやっている。 「自閉症の世界」のブログを始めたのがちょうど去年の1月。 長い療育人生で覗いてきた自閉症の世界を 独断と偏見の誹りを恐れず書いてみようと始めたのだが、 お役に立てたかどうだか・・・。 言語によるコミュニケーションの乏しい自閉の世界の住人は 表現が誤解、曲解、偏見の目で見られることも多い。 つい、最近もこんなことがあった。 重度自閉症の小学生男児がディ…

  • クリスマスはホーリーナイト

    ★★★★キャンドルサービスの夜★★★★ こばとの療育には幼児期から通い始めて 中学生になっても・・・10年以上も 通い続ける障がい児が多くいた。 現在のようなデイサービスなどない時代だったから 中学生になると社会での生活能力を身につけさせるために、 毎週の学習や作業指導の他に 社会トレーニングという活動を毎月1回 日曜日にやっていた。 10数人ずつの2グループに分けて 活動内容は同じだが、別々の日曜日にやっていた。 自主的・自発的な活動を促す障害が軽度のグループと 介助、声掛けを減らして行動させる障がいが重度のグループにわけて、 公共の乗り物を使っていろいろ場所に連れて行った。 付き添いは、そ…

  • 祖母の役割

    あぁーぁ・・・今年もあと残りわずか・・・ 今年の初めはアトリエ・カフェのオープンの話で喜んでいたっけ。 かってこばとに通った、画家でもある自閉症青年のお母さんの長年の夢! その後こんなコロナの年になろうとは・・・ ・・想像もしなかった! kobatokoba-kosodate.hatenablog.com アトリエ・カフェは週3日、カフェを営業。 残りの曜日はレンタルスペースというスタイルでスタートした。 先鞭をつけようかと、こばとも週1レンタルして 療育相談だけ!をすることにしたつもりだったが・・・。 相談だけ!というわけにはいかず、 緊急事態解除には療育も開始となってしまった。 幼児5名、…

  • 視線の続き

    視線の力 幼児期からこばとに通い 両親の愛情、親族の理解に恵まれて成長した 重度自閉症男子は よくぞここまで育った、育てたと言いうお手本のような青年になった。 水泳、空手、マラソン、マウンテンバイクをこなし 言葉のなかった幼児期が想像できないほど、 (オウム返し・独り言が時々出るものの)はきはき喋る。 頑張り屋、作業は丁寧ではやい。 どうすれ息子君のように育つのか?と後輩ママたちに聞かれるそうだ。 お母さんは自閉症育ての相談にのっている。 彼は今年、3月高等支援学校を卒業し、 本人の第一希望の事業所に就労も決まっていた。 農業関係であるが、在学中の実習でも好評価をもらい 是非!と望まれていたよ…

  • 視線

    目は心の窓 目は口ほどにものを言う 自閉症の判断の目安とされるものの一つに 目が合わない、 という症状が上げられることが多い。 確かに幼児期は目が合わない自閉症児が多い。 しかし、長いこと療育してきたが、 私は目が合わないのではなく、目を合わせたくないのだ、というのが 自閉症児達の本心ではないかと、感じている。 親に対する愛着も人間に対する安心・信頼も育っていない、 脳内がカオス状態の自閉症児達にとって 外界(人も物も)は自分を脅かす存在と感じているように思う。 自閉症児達は 近づいて来て予測がつかない行動をする大人は怖い。 顔を覗き込む、または、自分に覆いかぶさるような大人は怖い。 何をされ…

  • 思春期暴風対策

    忙しすぎて記事をあげるのに何週間もかかってしまった・・ 3年との9条図書の出荷準備が始まったし、 定期に療育している子の他に、何故か療育相談が続けてはいったり・・・ GO TO トラベルなんかとても、とても手が届かない。 さてと、 思春期対策は幼児期から始まる。 自閉症児のお母さん方の中には、 先輩ママや、学校ママ友から自閉症児の思春期ついて聞かされ 我が子も思春期にはその暴風雨圏に入るのか!と思いめぐらし 戦々恐々、暗澹たる思いに先走ったりする方もいる。 定型発達の子どもだって、 どこのお家でも、思春期の反抗には手を焼くことだろう。 しかし、言葉のコミュニケーションが可能な定型の場合は 友だ…

  • マスター

    支援学校が変わる予感 kobatokoba-kosodate.hatenablog.com 過去記事にも登場させた重度自閉症男子、支援学校高等部2年。 こばとのパソコン教室に通っている。 もちろん、ローマ字打ち。 パソコンのワードを使いこなしている。 こうなるまでには、どれほど困難な道のりを 親子共々、歩んできたことだろう!!! 両親は息子の可能性を信じて15年もこばとに通わせ続けている。 共働きの両親の愛情と根気・努力・忍耐には 本当に、心底頭が下がる。 両親とも病気になったこともあった。 入院したこともあった。 それでも、ずっとこばとには関わり続けている。 中学生になってからは 療育打ち切…

  • 発語の後に・・

    養育は発語だけが目的ではない。 発語の後に本質は出てくる。 kobatokoba-kosodate.hatenablog.com kobatokoba-kosodate.hatenablog.com 女児が2歳8か月の時、お母さんから療育相談のメールが来た。 言葉が出ない!という主訴から始まって、 同年齢に比べて体格は1.5倍だが、運動能力全体が1.5才分低い。 言葉が出ないだけでなく情緒面の遅れも目立つ。 相談は長い長い、事細かな内容だった。 お母さんの娘の成長に対する、心配・不安は大きかった。 面談後の音沙汰なしの期間、とコロナ自粛期間を経て 5月から週1こばとに通うという本格的な療育が始…

  • デジタル時代

    デジタル時代になっても 紙と鉛筆は生き残る! と、私は信じている。 手の機能は脳の見える化したもの、可視化されたものだと思っている。 デジタルを使うだけでは、手の機能が、 思考力が後退してしまうのではないか、と心底危惧している。 協調運動の苦手な障がい児となればなおのこと。 過去記事にも紙と鉛筆にこだわる理由を書いた。 kobatokoba-kosodate.hatenablog.com kobatokoba-kosodate.hatenablog.com 1月に発達障がいの息子君(社会人)のアトリエと カフェを合体させたアトリエカフェ がオープンしたことを記事に載せたが、 カフェ応援の意味も…

  • 悪気・嫉妬・羨望

    自閉症への先入観の色眼鏡ををはずせば見えてくる。 自閉症児の仮面の下の感情 自閉症児は激しい恕(パニック・泣き喚き・奇声・怒鳴りetc・・・) の感情だけがクローズアップされて・・・しまっている傾向にある。 周囲の大人は自閉特有の症状には過敏になるが、 言葉にならない 他の微妙な感情にはなかなか気付きにくい。 言葉にしない感情は無表情の仮面の下に隠れている。 何を考えているか分からない、と受け止められる一方 無垢だ、ピュアだ、純心だ、悪意はないと思われがちだ。 そんなことはない。 それは誤解だ! 嫉妬、羨望、優越感、邪気、反発、恋慕・・・・ 彼らも気持ちは普通にある、年頃になればなお複雑になる…

  • 見捨てられ不安 パート2

    報酬系の有効利用 人間は誰しも大なり小なりの不安を抱えて生きている それはあたりまえのことだ。 しかし、見捨てられ不安は人格の根幹に食い込んで 長引いてしまい、やっかいだ。 程度を越してしまうと、依存やパーソナリティ人格障害のような 精神疾患を引き起こしかねない。 見捨てられ不安の逆利用は自閉症児などには 自己中心、特別扱いを脱皮させ、 集団の中の一員という意識、自覚を育てる効果をうむ。 一方、ADHD系の子どもには効かない事の方が多いだろう。 過去記事 kobatokoba-kosodate.hatenablog.com 2才8か月といえば児は自我が芽生える第一次反抗期、 何でもイヤイヤの時…

  • 見捨てられ不安

    見捨てられ不安の逆利用 幼児期の自閉症育ては確かに、定型の子育てにはない大変がある!!! 呼んでも振り向かない! 音は聞こえているが、名前と自分が一致しない。 ローレンツのいわゆる刷り込みは欠落しているので、親の後追いしない。 外では手を離せない。 うっかり手を放せばどこへ行ってしまうかわからない。 愛着も未発達なので、親を探そうともしない。 そとで手を放して遊ばせる時も、 子どもの後を追いかけてまわらざるを得ない。 自閉症の幼児期は気に入らない、自分の要求が通らない 自分の思っていることと違ったりすると、 所構わず、大泣きしたり、寝転んだり、聞く耳をもたない。 なだめようがない。 ついつい、…

  • お葬式 その2

    お葬式 その1の続き 前記事にのせた重度自閉症男児のお父さんは、 働き盛りに胃癌になった。 発病1年前ぐらいの頃、何か予感することがあったのか 男児を連れていろいろな所に出かけて思い出作りをしていた。 靴の会社に勤めていたお父さんは、 お母さんの重度字育児の心身の負担を減らそうという思いからか、 会社の休みの日を息子がこばとに来る日に合わせ、送迎をしていた。 療育の日、息子をこばとのスタッフに預けると、 西千葉の駅前にあったパチンコ店で時間を潰し、 療育時間が終わる頃に迎えに来た。 お父さんにとっては安心してのんびりできる楽しみの時間だったようだ。 発病し、癌とわかってからあまり長くなかった。…

  • お葬式 その1

    お別れの形もいろいろ 平成元年から始めた、長い療育期間の間には、 子どもや保護者との不条理な別れも経験した。 お葬式には5回参列した。 全部、違う形のお葬式だった。 子どもとの別れは悲しみ以上になんで???? だった。 幼稚園の年中さんの途中からこばとに通通い始めた女児との別れは あまりにも突然で信じられなかった。 難聴があったが、ADHD傾向の少女雑誌に出てくるような女児。 ランドセルもすでに用意し、 小学校入学を楽しみに待っていた春のことだった。 風邪気味なので療育をお休みしたいと、お母さんから電話で連絡があった。 お休み分は振り替えるから早く良くなってね、と返事した。 こばとの7周年記念…

  • 海馬

    トラウマ・PTSD・心的外傷後ストレス障害 こばとの平成時代は多くの子どもが療育に通って来ていた。 お母さん方の中には、理解しがたい自閉症の行動を見て、 頭の中がどうなっているのか、見てみたい、 と冗談交じりに言う人は何人かいた。 中度よりちょっと低い自閉症状を持つ男児のお母さんも 頭の中を見たいと言った一人だった。 病院で息子の頭の中を見てもらおうと思ってる、と言ってきたので 私は 「自閉症は器質(ハードウェア)の問題ではなく、 機能(ソフトウェア)の問題だから、 病的な変質は見られないと思いますよ。」と言った。 そこまで真剣に考えているとは思っていなかった。 しかし、お母さんは本当に実行し…

  • それぞれの療育

    療育方法は国それぞれ!! こばとが8人スタッフ体制(私もその中の一人)でやっていた時期 海外からの帰国児も多くいた。 海外の留学や赴任は 子どもが小学校に入学する前が都合がよいということなのか 医師や上級国家公務員、グローバルな会社に勤めている父親が多かった。 ちょうど、子どもが言語を獲得する2才かから4歳ぐらいまでの海外生活。 発達障がい・コミュニケーション障がいを持つ子は 日本語も英語も十分に獲得できないで帰国してしまう。 3才でアメリカから帰国した男児のお父さんも医師。 ニューヨーク州のカナダに近い都市に住んで、 1歳半からナーサリーに通っていた。 2歳のころから反応がなくなり、食事も豆…

  • 前コロナ後

    コロナ禍は彼を変容させたか? 小学6年から月2~3回パソコン教室に通っている中3男子、 知的には能力の高いADHDタイプ。 彼は幼児期から小学校入学までこばとの療育に通っていた。 私が65過ぎて、半端ない体力・気力を必要とする療育から撤退しようと 1教室だけにし、子供数を漸減していた時に彼もこばとを終わりにした。 彼は舌小体が短く、早口で発音が不明瞭なところがあった。 近場にある東京歯科大学で切ってもらうよう、お母さんには勧めていた。 1年生に入学し、しばらくすると友達から発音を指摘されるようになった。 子どもというものは結構、厳しく正直?、残酷?でもあるのだ。 彼は舌小帯が短いために、彼はラ…

  • 素直さは能力?

    <素直さ>は成長の肥やし 性格って何だろう? よく、性格が良いとか、性格が悪いとか、人はざっくり評価する。 真面目、だらしない 素直、ひねくれてる、 性格だから仕方ないよね,とか持って生まれた性格だから、ともよく言う。 長い療育中、感じ続けたことだが 少なくとも<素直さ>という性格は、 性格というより、能力という範疇に入るものではないだろうか、ということ。 言葉が持つすべての意味(ニュアンス、言葉を発した相手の気持ちをも含めて) 理解できる能力が素直な行動を取らせるのだ。 何も、すべてに従うことが素直といっているのでない。 人間には何でもイヤイヤ!の時期がある。 2歳から3歳前半になると自我が…

  • 場面・対人格差=使い分け

    いつでも、どこでも、だれとでも 過去記事に、 こばとの療育に通っていた自閉症男児が 幼児教室で提供する給食は一切口にしなかった、という話をのせたことがある。 食べると聞いていたので、幼児教室の給食メニューで出したが食べなかった。 喉から手が出るほどの大好物であっても、 口の端からよだれが垂れていても、 家では食べる、が場所が変わったら食べない。 食べなかったというと、お母さんは、えぇーっ、と驚いた。 自閉症児には対人格差、場面格差が結構ある。 ここでは出来るが他所ではやらない。出来ない。 この人とは出来るが、他の人とはやらない、出来ない。 場面格差、対人格差とはちょっと違うが、 ミラーニューロ…

  • あの手この手 の続き

    お母さんは療育計画を密かに進めていた。 1回目の面談後、何の音沙汰もなかった。 一度だけ、その後の様子を聞こうと、電話をかけたことがあったが 繋がらなかった。 どこかの療育に通えるようになって、お母さんの不安が解消したか、 女の子に発語が出るようになって、ほっとしているのかも、と思った。 気にはなっても、連絡がない以上私にはどうしようもないことで 忘れることにした。 新型コロナウィルスの感染が広まりつつあった時、 お母さんから電話があった。 4月から通園施設に週3回、民間保育園に週2回通えることになった。 それで、療育相談という時間枠で療育を受けたい、という内容だった。 出来れば電車にも慣らし…

  • 言葉につなげるあの手この手

    こばとの発語メニュー 赤ちゃんは喃語の時期を経て 大人の口元をよく見るようになり、大人出す音を真似するようになる。 そこは、大人も赤ちゃんが真似しやすいような音、 まんま、とかばぁーばぁーなど単語ではない音を 高めの声と笑顔で話しかける。 赤ちゃんが真似してくれると大人も大喜びだ。 しかし、幼児期の自閉症児は人の顔に意識を向けないし、 ミラーニューロンが欠落しているのか 真似をしようとする意思の片鱗も見せてくれない。 ところが、自閉症児以外で聴覚に異常がなくても なかなか発語が出てこない子もいる。 診断も自閉傾向とかあいまいなものになる。 そのような子は自分でも発声できない、言えないと自覚する…

  • 繋がるツール(支援教育教材その3)

    識字学習はコミュニケーション手段 私が紙とえんっぴつにこだわるわけ。 自閉症児はとにかく、自分の思い、気持ちを人に伝えることが苦手だ。 たとえ発語があっても CMの繰り返し、ワンパターンの独り言 こだわり言葉、しつこい繰り返し 相手には何が言いたいのか伝わらない。 発語、言葉を持たない自閉症児であれば 特異的行動・常同行動・多動・いたずら・こだわり・泣き喚き・自傷他害・・・・ 相手に、何が言いたいのか 何をどうしたいのか、伝わらない。 対する相手は????だけでなく、 いらだちやストレス、怒りさえも引き起こしかねない。 それらの行動が気持ちを表すサインであることはわかるが、 そのサインは気付き…

  • 認知発達の鍵

    障がい児の認知発達を促すカギとなる道具は アナログか?デジタルか? 前記事ではICT活用、デジタル教育教材開発の女性社長さんとの面談は あれよあれよのコロナ感染拡大、自粛要請でうやむやになり、 アポは無くなったものだと思っていた。 6月に入って、コロナ自粛解除になると 早速、ウェブデザイナー氏と紹介されていた女性社長さんからアポ電があった。 パソコン教室の生徒のいない日の午後、 私より一回りも若い女性社長さんは 後継ぎの事業開発室マネジャーの娘さんを伴って訪ねてきた。 名刺を出されたが、私は名刺を持っていない。スイマセン。 昭和人間で何の肩書きもなく、名刺も持たない私のようなところに何故? 時…

  • 支援教育教材の変遷

    勉強は自閉症児を変える。 必要なのは彼らに合う教材。 コロナウィルスが感染拡大し始め、国中が騒ぎ出した頃、 昔からお世話になっているウェブデザイナー氏から電話があった。 紹介したい人がいるが、その人のアポ電話を受けてもらえるかと言う内容。 紹介したい人というのは、 初めて聞く言葉だが、 ICT(Iformation&Communication Technology)を活用した 教育・学習分野に特化したシステム開発技術、 コンテンツ開発技術を教育現場に提供していくという 最先端分野の女性社長さん。昭和の人間とは違い過ぎるーーーぅ。 OKしたが、感染はさらに拡大しつつあったので、 アポ電のはずだっ…

  • 歌は別腹

    歌脳・言葉脳 発語・言葉が出ていない自閉症児を育てている お母さん方から、度々、似たような話を聞かされた。 言葉はないけど、歌は歌えるんです!!!・・・????? なんか鼻歌らしい声が出ているので、 よくよく耳をそばだてて聞いてみると、 歌なんです、結構あってるんですよ! 彼らの鼻歌は、歌わせようと教えた幼児の歌ではない。 テレビでよく見ている番組のエンディングのメロディーだったり、 ドライブ中、良くかけているカーステレオの親好みの曲だったり、 それは決して、子供っぽい曲ではないのに、 鼻歌のリズム・メロディはあってる。 子供向けではない曲でも、何か彼らの琴線に触れるものがあるのか? 曲の波長…

  • 4人4様・その2

    自閉症の世界…自閉症のさまざまな療育のヒントとエピソードを紹介しています♪

  • 4人4様

    自閉症の世界…自閉症のさまざまな療育のヒントとエピソードを紹介しています♪

  • 続・続・愛着障害

    親はどうすればいいのか? 前記事で 普通に、親として当たり前に育てあげたつもりだったのに、 結婚・離婚した娘から 思いもよらなかった言葉と、 子どもから親への勘当?を言われた、という話を書いた。 それまで気付きもしなかった長女の感情が 結婚・離婚で、パンドラの箱が開いたように 愛着障害として突然露呈、噴出したようなのだ。 虐待やネグレクトをしたわけでもない。 身に覚えのない(意識しなかった)両親はさぞかし 打ちのめされたことだろう。 世の中には、生育過程の負の感情を意識下に押しこめたまま、 なんか人間関係がうまくいかないなぁと、生き辛さを感じて 生きている人も多いかもしれない。 近年は、自分は…

  • 続・愛着障害

    奥が深い愛着障害 【愛着障害】の種になりかねない状況にたいして、 思春期前であれば、 子どもの側のわかりやすアクションで 親も対応を考え、態度を変えることが出来るだろう。 前記事の例が、種の解消つながったかどうかはわかならないが・・・ しかし、【愛着障害】の種・芽はどこにあるかわからない。 自閉症は症状が出てから愛着が育ちにくいと言われがちだが 生まれた時からすでにあるようだ。 多人数を療育していた頃のこと、面談の時に 重度自閉症の子を持ったおかあさんから 出産時の話を聞くことがあった。 あるお母さんは、次男を産んだ時、なんか長男の時とは違う感じがした、と言った。 うまく表現出来ないけど、なん…

  • 愛着障害

    今、岡田尊司氏の「死に至る病」を読んでいる。 サブタイトルは <あなたを蝕む愛着障害> <身体と心を冒す悲劇の正体> <現代人は、なぜ幸福になれないのか> 岡田尊司氏は有名な精神科医で、発達障がいに関する著作も多く 私は仕事柄、結構、読んできている。 近年の著作は愛着障害に関するものが多い。 そのものずばりの「愛着障害」はベストセラーになっている。 昭和の時代や平成のはじめの頃は 自閉症といえば特別な存在だった。 自閉症スペクトラム、発達障がいという言葉がメジャーになるにつれて、 周りとうまくやれない、生きずらいと感じる人も 実は、発達障がいがあるんではないか? みたいになって来ているけれど …

  • (?_?)?)^o^(・・(-_-;)・・(?_?)〇×▽※

    ブログも落ち着いて書けないほど なんだか毎日が慌ただしく過ぎていく。 相方はまだ31日までコロナ自粛で在宅勤務だが、 気の早い私はといえば連休明けから療育を開始、 1対1で週に4名だが、準備にすごく時間がかかる。 というか、時間をかけてしまう。 子ども1人1人の特性を考え、 教材や指導内容をどう組み合わせるか あぁでもない、こうでもない、あの手はどうだろうか・・・・ つい、いろいろ考え、ほかの事をやりながら閃いたりする。 平成時代は今と比べものにならないくらい、はるかにに多い人数だったのに。 週に120人から150人の子どもが来ていた。 それでも全員の子どもを把握し、指導の見立てを書いていたな…

  • コロナの先は・・・・

    コロナの先に見えるのは? 1月にアトリエ・カフェがオープンした時は なつかしい顔・顔・顔が集い、 笑顔にあふれた令和2年のスタートだった。 それが あれよ・・あれよ という間に 世界中にコロナ感染拡大!!! こんな展開・こんな事態を誰が予想しただろう。 でも人類の歴史はこんな事態を繰り返してきたのだろうけど・・ コロナ収束後はウィルスと共存しながらも 社会や価値観はがらりと変わっていくんだろうなぁ。 あんなに働き方改革の論議が喧々諤々続いていたのに コロナウィルスがあっという間にケリをつけてしまった。 これからは不登校の子どもはオンラインで学習し 三密の学校に行かなくとも引け目を感じることなく…

  • 潰しが効かない!!

    前記事の続き 人通りもほとんどなくなった、こばと事務室の前の道路 私が入口のドアから顔を出した時、たまたま彼が歩いてきた。 もう中年と言っていい、40代の中度自閉症成人。 マスクから見えるぎょろ目は変わらないが、頭頂部は薄くなってた。 恰幅、姿勢が良くまるで社長さんみたいだね、と私はよく言っていた。 私が小学校の「ことばの教室」に勤めていた時、 彼は隣の教室の特殊学級(今で言う支援学級)に在籍していた6年生だった。 几帳面タイプ。 文字はきっちりマスに入るように書き、髪の毛はいつも短めに刈り上げ。 シャツはきっちりズボンの中に入れ、ボタンは首元まで留める。 掃除をする時は必ず肘まで腕まくりをし…

  • 見える見通し

    見通しが持てないと不安定になる自閉症児に、 見通しを持たせるには、 ズバリ、見通しを文字化することが一番、手っ取り早い。 定形発達の子は耳からいろいろな言葉を覚え、 次第に、口からアウトプットするようになる。 耳で聞いて理解する。 しかし、視覚優位が多い自閉症の子どもたちは、 耳から入る情報は処理されにくく、 自分の名前を呼ばれても振り向きもしなかったりする。 ならば、彼らの長所、視覚優位を使って行こう。 こばとを開設した頃は、 障がい児教育といえば、まず、身辺自立が最優先だった。 知的障害児(昔は精神薄弱と言われた)は言葉はつたないながらも 空気も読めるし、人とのコミュニケーションが取れる。…

  • 好きにしていいよ。

    自閉症児者にとって 好きにしていい! と言われることは一番困惑することだ。 自由にして、というのと同じくらい 「まっ、いいか!」 「なんとかなるさ!」 「適当に!」 も不安をもたらす難しい課題だ。 御自身が自閉症の東田直樹さんの著作、「絆創膏日記」の中に 「自由という不自由」という見出しがあるが、 好きにしていいよ、と言われることへの困惑が書いてある。 自由という不自由 ちょっと、一文を抜粋してみると 僕が小学生の頃、時間の過ごし方でいちばん困っていたのが休み時間である。 「「好きなことをすればいいんだよ、自由にしていい時間なんだから」 そういわれたが、いまやれる僕の好きなことはなんだろう・・…

  • パラダイムシフト

    新型コロナウィルスでパラダイムシフト? 頭の片隅からコロナを追い出そうとしても、街中のこの人気の無さ! どうしても、コロナを意識してしまう。 しかし、この人気のなさ・・・ 過疎地ではかなり前から起きていたことなんだよなぁ。 もし、21世紀に戦争が起きるとしたら目に見えない、 サイバー空間の中で起きるのかと思っていた。 それなのに同じく目には見えないけど、 ウィルスが仕掛けてくる戦争だなんて・・・。 しかも、全世界、地球規模!!! スマートホーンが世界を変えたと思っていたが 思いもよらなかった新型コロナウィルスが これからの世界を確実に変えて行くんだろうなぁ。 今、我々、人間は地球規模のパラダイ…

  • きれい・きたないの感覚は脳のどこにあるか?

    自閉症育て、療育の中で 【きれい】【きたない】を教えるのはとても難しい。 しかし、彼らはまったく【美】が感知できない、というのでもなさそうだ。 重度自閉症の幼児であっても、若くて、髪が長い美人、 笑顔がかわいい女性には警戒心がない。 こっち見て見て顔で、自ら女性に近寄ったり、 さらに相手してもらうとうれしそうする。 療育中、こばとには若くて美人のスタッフが多くいたが 美人スタッフが担当になると、子どもは嬉しそうな顔をする。 指導の途中で私が入れ代わって対面したりすると、 「えツ、なんでぇ~」みたいな顔をして、若いスタッフを目で追ったりする。 イケメンも分かるようだ。 学校勤務時代に自閉症も気持…

  • ついにこばとも在宅勤務

    新型コロナウィルス感染拡大収まらず!!! こばともついに相方スタッフを在宅勤務にした。 2人と1匹しかいない事務室ではあるが、 どちらが感染してもこばと閉鎖に陥ってしまう。 相方スタッフも基礎疾患を抱える家族がいるとなれば 毎日の通勤は戦々恐々の思い。 そこで、在宅勤務に!! こばとのブログに訪問して下さる方は自閉症の世界とツィンになっている やる気を引き出す、学習ブログが続々アップされるはずだから お家勉強に役立ててもらいたい。 私のほうも 悩みに悩んだ末、4月の3件の療育はキャンセルさせてもらった。 無症状でも感染しているかも?というからやっかいだ。 感染させるのではないか、 感染させられ…

  • 療育のヒントは何から学んだか?

    先週はコロナ自粛の最中だというのに、 先週は事務室犬シェリーにいい加減心配させられた!!! 去年のぎっくり腰に続いて2度目。 手のかかる犬だ。 しかし、役に立つこともある。 「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」(ロバート・フルガム) ではなく、自閉症療育のヒントは犬から学んだ。(私) 私は犬派 。 ちょっと犬談義を・・・ 子どもの頃からいつも周りに犬がいた。 4人の息子を育てるため、 少し広めの庭のある一軒家に移り住んだ時も すぐに、犬を貰ってくれという話が来た。 スタンダードのダックスフント、スムース、黒、オス。 ダイスケ 名前は大介(ダイスケ)。 其の頃、学校の講師の仕事をやっ…

  • コロナ自粛最中に誤飲アクシデント

    動物病院は三密でした!!! 「自閉症の世界」から突然「犬の世界」に話が飛んでゴメンナサイ。 ブログでもしばしばモデルの仕事をさせている、事務室犬 ミニュチュアダックスフント、スムース、チョコタン、8歳、メス 4代の血統書付きで、名前はトィンクル・エンゼル・シェリー アナグマ狩りの狩猟犬の本能を色濃く残している。 散歩は嫌いだが、野良猫の臭い追跡にはアドレナリン噴出。 訓練所は8か月通学。 食欲ありすぎ。 かなり利口。 人間が指差しすれば、共同注視をする。 言語理解は良く、うかつなことは言えない。 人の名前も覚えている。 飼い主バカだが、「ゴハン」は明瞭に言う。 お客大好き、外面が良く愛想を振り…

  • 誰のための選択?

    学校時代の出口の先から続く長い人生 こばとは総武線の線路沿いにあって、 電車の音は良く聞こえる。 普段は気にならないが、このところの電車の音がやけに、 2011年3・11の翌日からの電車の音に似ている感じがする。 軽い感じ、乗ってる人が少ないから、かな?。 30年以上聞き続けている電車の音 前回記事で、重度障害を持つ子がが普通学級に入って 場を共有はしたはいいが、その子に必要な特別な教育放されなかった例を書いた。 当時の「誰もが地域の普通学級で学ぶ」という統合教育(インテグレーション) は失敗という結果になったのだが。 しかし、自閉自閉症スペクトラムの中でも言葉のある発達障がい、 模倣する能力…

  • 偽平等

    偽平等より、違っていていい!という流れ こばとを開設した平成前半、30年以上前の風潮は なんでも平等!平等!・・・で教育現場でも通信簿の評価の表記が変わり 差をつけない、差を目立たせない運動会や、横並びの発表会・・・ 障がいがあってもみんなと同じ普通学級で・・・ 統合教育は障がい児教育の望ましい形のように言われてもいた。 統合教育という思想に賛同、後押しする団体がいろいろあって 障害児の保護者も意を強くする人が多かった。 特殊学級(支援学級)や養護学校(支援学校)に入れるのは 保護者の側にもなんか差別されたような、 被害者的感覚がすくなからずあったのかも。 私は、こばとを始める前、臨時講師とし…

  • 脱偏見・脱差別

    偏見、差別は生理的な感覚に起因する、 アレルギー同様 脱感作療法が必要だ。 パソコン教室も支援学校高等部に通っている高校生たちが、続々卒業。 だいぶ生徒が減ってきたので、年も年だし、大殺界でもあるし 療育と同様、今年は募集することなく、縮小路線で行こうと考えていたのに 過去記事で載せた家族が突然、アポなし訪問。 kobatokoba-kosodate.hatenablog.com 両親、長男、3男の4人で、 表向きは長男の悩みを聞いて欲しいということだった。 長男は親にはどうしても話さないというので。 ついでに、3男の事も相談したかったようだ。 前回の訪問で話してから、3男の好きな事をさせよう…

  • 続セクシャルハラスメント

    ✿ドール✿ 現在、脳の機能障害は 発達障がいから自閉症スペクトラムいう大枠で 括られるようになっって来ているが、 自閉症スペクトラムの症状は千差万別・十人十色。 境界線は皆ぼやけている 知的に重度の障害もあれば、知的には問題のない高機能もいる。 成長によっても変わってくる 口腔内の構造、舌の使い方に問題があって、意識的に息を吐き出せない。 ハ~~ッ、ア~~ッ、がなかなかできない発語・言葉のない子もいれば、 あたりかまわず、頭に浮かんだことをすぐに口に出す、 喋りすぎる子、むずかしい単語、辞書言葉を使いたがる子もいる。 感覚も敏感だったり、鈍感だったりして、 家族を巻き込み、生活に支障が出てくる…

  • セクシャルハラスメント

    セクシャルハラスメント予防 早期虐待抑止に踏みとどまれても 根気・忍耐・気力 心身をすり減らす、無償の愛情が必要な自閉症育て。 子どもは何歳になっても心配ごとの種が尽きない。 他害、自傷、こだわり、奇声も悩みの種だが 年齢に応じて細々とした心配がいろいろ出てくる。 年頃になると、年頃なりの別の心配事もでてくる。 こばとでは、療育に通う女子のお母さんに、 早目に生理の手当の指導をするようにアドバイスしてきた。 体型に関係なく、小学3年ぐらいで初潮を迎える子もいるからだ。 胸がさほど膨らんででいなくとも、グラマー体型でなくとも・・・ こばと開設して最初の頃は、私も女子の生理まで気が回らなかった。 …

  • 早期虐待防止

    虐待スパイラルの萌芽 1月にアトリエ・カフェがオープンし、 2月から月~木のレンタル日にカフェを借りて 療育相談を始めることにしたものだから、 またまた、2才8か月の幼児の療育を始めることになってしまった。 カフェの療育相談は、話を聞きアドバイスするだけのつもりだったが、 以前と同じ、本腰をいれて子どもを療育することになった。 つい本気になってしまう私の悪い癖! 昔、多くの子を療育していた時、 働いている親の代わりに子どもの送迎サービスをしていた ディサービスの主任から直々の相談依頼。 そのデイサービス事業所はパン屋ひびきのグループホーム継承を希望中。 kobatokoba-kosodate.…

  • 支援高校 卒業おめでとう!

    卒業式をやった 卒業式をありがとう 新型コロナウィルスが大気を汚染中! 放射能汚染は出どころが確認でき、避難のしようもあるが、 コロナ汚染は避難のしようがない。 目に見えないから疑心暗鬼で、接触恐怖。 みんなただただ、戦々恐々、マスク、手洗いするだけ。 そのマスクも品切れ!困ったもんだ。 私は高齢者だし・・・。 感染しやしないか、重い日々が続いていたが そんな中、清涼剤のように、 突然、支援高等学校卒業生が訪ねてきた。 やっぱり、 前触れ、アポなしの突然の訪問!! その日、わたしは 事務室犬シェリーにおしっこをさせるため、 リードなしで、すぐ近くのミニ公園に連れて行っていた。 おしっこを見張っ…

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