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2019/07/29

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  • 確定申告

    あれっ!と思っている間に2月も終わってもうすぐ3月かァ~。 年を取るとほんとに月日の立つのが速いですね。 65歳で年金を受給するようになってから こばとでは無給、早く言えば、ただ働きをしてきました。 年金暮らしなので、家賃3万6千円(水道代込み)4畳半の アパート暮らし。シェリーは事務室暮らし。 こばとは自転車操業赤字経営続きだったので、会社を存続させるためには ただ働き、10時間労働も厭わなかったのですが 2020年に持続化給付金がもらえたのです。 すごくうれしかったです。 その後は毎月赤字にびくびくすることはなくなり、教材の売り上げも 少しずつ伸びて来ました。 おかげさまで。 それで税理士…

  • 你好

    後期高齢の滑舌対策 今年77ですが75過ぎる辺りから滑舌に不安を感ずるようになって、 昨年からボイストレーニングをはじめました。 はじめは教室まで習いに行きましたが、 何せ去年は色々ありまして 教室はやめて、YouTubeで朝活に変更。 喉を鍛えて、誤嚥性肺炎の予防になるかと喜んでいたところ、 去年の12月 シェリーが肺炎になってしまって・・・。私の身代わりだったのかな。 喉は鍛えられても舌の動きがいまいち。 年を取るといろんなところに不具合を感じるものです。 舌の動きをよくするには中国語! 日本語にはない発音がいっぱい。 ということで中国語を始めました。 タリーズコーヒーというカフェで台湾の…

  • 団塊世代

    私の住む街にも昨晩(2月5日)は厳寒・降雪予報があり、春雷もあって 朝起きると予報通り草むらにうっすらと雪が積もっていました。 しかし、都会はこれしきの雪でも大騒ぎですね。 昨年からこばとで働いているパートさんには幼稚園女児がいるのですが、 昨夜のうちに早々と休園の連絡が来た、と仕事を休まざるを得なくなりました。 幼稚園バスが走れない状況では全くないのに、 今の日本は過剰にリスク回避、転ばぬ先の杖が多くなりましたね。 というか何かあって責任をとらされるよりも安心安全。 平成元年にこばとを始めた頃は雪掻きするほど積もることが 何回もあったけどこんなに騒がなかった気がします。 ところで団塊世代の有…

  • 繁忙期

    もう1月もおわり?! 地球は自転の速度を速めているんでしょうか? 光陰矢の如し!!! 気が付けばもう2月!! 思いつく台詞を書き連ねてみましたが、年を取ると時間のすぎるのがはやく感じるようになるんでしょうか? 子供の頃の1年というのはとても長く内容も濃いけれど、 年を取ると、1年も5年も大して変わりませんね。 こばとにとって2月は文科省契約の9条一般図書を日教販に出荷する 1年の山場の月。 今年は6,714冊。段ボール箱100個です。 半年前から会い方スタッフと去年の5月から入社したパートタイムのスタッフと コツコツ梱包準備を進めて来たので余裕です。去年は色々あり過ぎましたが それでもやれまし…

  • 何が真実なのか?

    2024年明るい幕開けになるはず、と思っていました。 なのにスタートの元旦から試練が続いていますね。 天気予報を見るたびに避難所のことを思ってしまいます。 自分が後期高齢者なので、 避難所で暮らす高齢者は災害を免れても辛いだろうな~ 関連死が増えて行くことが我が事のようにも思えきます。 太平洋側に住むものとして南海トラフのことは聞かされてきましたし 関連ニュースもチェックしてきました。 えっ、日本海側で大地震?と驚きました。 ちらりと頭をよぎってしまうのは 日本海側には何発ものとある国のミサイルが撃ち込まれていることです。 落下して静かに海底に沈んで行って 横たわるわけでわないだろうとおもうの…

  • 断捨離よりも大切なこと

    1月13日初めて西千葉に雪が降りました。 と言っても夜間に降り、朝草の上がうっすら白くなっていた程度。 こばとを始めたばかりの頃は雪かきするほど積もった年が何回もあったのに。 日本海側、北陸の人たちのことを思えば、 もっとこっちに雪をよこしていいですよ、と言いたいくらい。 寒さの中で、地震後遺症のように亡くなる方も増えているのではないだろうか。 私は2022年の夏から2023年の夏の間に5回も葬儀に参加しました。 近親者が3人、友人が2人。 友人は私より若く、近親者は私より年上。 近親者の2人の時は相続手続きに関わらざるを得ない立場にたりました。 相続手続き大変でした。 終活は断捨離しておけば…

  • シェリー

    2024年は心痛む幕開け となってなってしまいましたね。 2023年はいろいろあり過ぎたと書きましたが、 乗り越えたと思った12月、 最後の最後にシェリーの入院がありました。 12月12日の朝、シェリーの息使いがおかしい。 病院に連れて行こうと思っても外は大雨。 車はないのでいつもは歩かせて病院に行っていたので、 スマホで天気予報を頻繁ににらみながら雨が上がるのを待ちました。 雨上がりを見て毛布にシェリーをくるんで大型バックに入れて病院に。 ありがたいことに掛かりつけの病院は歩いて10分。 すごく混んでいました。 動物も年末は病気が多くなるのだな、と変なところに感心したりして・・・ 診察の結果…

  • Kindle版自閉症の世界を出しました。

    お久しぶりです。 長いことご無沙汰してしまいました。 皆さんのブログは読ませていただいてるのですが、2023年は色々なことが有り過ぎて。 私はもうすぐ77になりますが、この年になると周りもそれに近い年ということになり 今年は4回も葬儀に出席。思う所大です。 シェリーももうすぐ12ですが肺炎を患い16日間も入院し、酸素室に入り、点滴をしていました。何とかお正月に間に合って退院出来ましたが、年なので油断はできません。 見た目は変わらず、色つやも良いので今度写真をのせます。 とりあえずKindle版を出したので、また読んでいただきたいなぁと思って。 寒さにも、雪にも負けず、風邪にも負けず良いお年をお…

  • YouTube

    アポなし予期せぬ来訪者 3月のいつのことだったか、千葉にも雪が積もった翌日のこと 道のあちこちにはまだ消えない雪が残っていました。 昼近く、旧教室の玄関ドアのすりガラスに何やら人影が映り シェリーが野生の声で吠えたので 誰か来たのか?配達か?・・・ドアを開けました。 お客さん慣れしているシェリーはすぐにドアから顔を覗かせ 外に出ようとしました。お利口なので出ても勝手には行きませんが。 ところが、たちまちパニック場面が大展開。 大丈夫、大丈夫だよ!!走んないでーー!!そっち行かないでーー!! 戻って来てーー! 私は慌てて、大騒ぎに煽られて吠えるシェリーを抱き上げ事務室内に 戻してドアを閉めました…

  • 友だちの友だち

    ニューフェイス 新教室に引っ越し、開店して 子どもも我々スタッフもやっと教室を使い慣れして来た頃、 指導日でもないのに、在籍男児のお母さんから電話がかかってきた。 何事?男児の行動・精神状態が不安定なのか? ネガティブ思考が頭をよぎる。(電話は音に対する私の反応はまず凶から・・) お母さんの電話内容は違っていた。 直接面識はないけど、友達の友達が障がい児の子育てに悩んでる。 こばとで療育相談することはできるか? その人から、電話してもいいか?というもの。 どんな子? 会ったことはないから詳しいことは知らないが、まだ幼児らしい。 HPの療育相談からも予約出来ますよ、と言ったら、 あまりパソコンは…

  • 原点回帰

    新教室を開始して1か月! 開店して間もない時、懐かしい電話があった。 2年前、コロナが広がり始めた頃に支援高校を卒業し、 就労支援B型事業所で集中力を発揮している重度自閉女子から!!! 高等部卒業を境にパソコン教室も卒業していたのだが、 新教室開始のタイミングで連絡をくれたなんて!!私も連絡しようかと思ってた。 私は嬉しくなって、裏返った声で是非是非来て!!! 今度はきれいな教室だから・・・ そして、お母さんと二人でやって来た。 2年前と全然変わんない!ね。 色白、すべすべの陶器人形のような自閉症女の子。 彼女にとっては2年間の空白など一瞬に消滅。 新しい教室を見回した後、空白の年月はなかった…

  • 春が来た!!!

    新教室始動。 花輪はないけどオープン コロナ拡大前の2020年からコロナをしのいで療育をしてきた 年少、年中幼児3人、小学生2人とパソコン教室のメンバー達は 線路を挟んだ真向いの松波町に引っ越しました。 皆の反応はどうか?とちょっと心配していましたが なんだか新しい教室が嬉しそう!!場所が変わってもみな大丈夫、 変化を喜べるようになってきているんだね。 春日町の元教室は支援教育教材が山積みの 倉庫の一角という感じだったもんねぇ~。 引っ越しをきっかけに、各自の療育内容もレベルアップしました。 一人歩き!です。 幼児さん達は、お母さんの待っている所まで一人で帰る、 と言っても300メーターぐらい…

  • 新教室開始!

    祝開店! と言いたいところですが、花輪もなく旧教室の延長上で 3月から淡々とスタートしました。 1月から賃貸契約したので、 看板、間仕切りアコーディオンカーテン、エアコン、 玄関のくもりガラスシール貼りは専門の業者に頼みましたが あとは相方スタッフと二人で・・・・ ネット通販で教室の雰囲気に合いそうで安価な物を探してこつこつ作業。 ジョイントカーペットを敷き終えた時はやったー!!、でしたね。 相方スタッフは組み立て物に関しては本職になれそうなほどの腕前。 後期高齢者の私にはとてもできない!!! 子どもを迎えた初日はさすが気を張っていたようで 相方も私もどっと疲労感が顔にばりばり出てしまいました…

  • 大殺界収束

    コロナウィルスは変身しながら まだ居座り続けて、 世の中もなんだか混迷中で 人心穏やかならぬものがありますが、 2022、風の入れ替わりが進んでいるようで 私的には大殺界収束、夜明けは近いと感じています。 思い起こせば、去年2021年の7月19日、朝7時頃にこばとの事務室に出勤時、 ブラインドを下ろしたままだったので室内は薄暗く、 あろうことか、シェリーのおもちゃ籠につまずいて転倒し、 不覚にも右手首を骨折してしまいました。 近くの整形外科が開院するのを待って診察してもらいました。 レントゲンの結果、やはり骨折していて肘から手の甲までギブスを装着。 右手を使えないので不自由極まりなかったのです…

  • 出荷完了

    こばとの療育とは別のもう一つの仕事 支援教育教材の販売の中の 4年度、9条一般図書の出荷 こばと出版の年間最大の山を越えました!!!! 平成7年からこつこつ販売し 平成8年からは、文科省の旧109条図書にも採用され 年々採用部数をのばしてきました。 令和になるまで、何度か改訂もし、種類も増やし 今では28種、去年は中学生と小学生の英語教材も増やしました。 これ、すべて相方スタッフと二人の仕事。 出荷までの準備が大変!!。 去年の夏頃から (そう言えば、2020オリンピック、コロナ感染急拡大あったなぁ) こつこつと準備を進めてきた4年度文科省法9条図書支援教育教材、 全教材のopp袋詰め 、それ…

  • スマホ脳

    電話療育相談 2021の年末 遠い他県の方から、「電話で療育相談は出来ないか?」というメールが届いた。 こばとに来所して相談できる人ばかりではないと、かねがね考えていたので 私は直ぐに承諾の返信メールをして日時を決めた。 来所出来ない療育相談のネックになっていたのは、 相談料金の支払い方法、 あれこれ考えを巡らし、銀行振り込みにするのが 方法的には一番簡単と結論。 思いついたらすぐ実行の私。 電話療育相談開始をHP上にアップ。 年開けて1月は何だかとても心慌ただしく過ごしていたが、 そんな折、懐かしい名前の相談メールが来た。 10年前のこばと全盛時代、幼児学習教室に通っていたアスぺ系男児の お…

  • 嬉しい手紙

    ハッピーサプライズ 新年早々は年賀はがきを読むのが嬉しい、 楽しみの一つです。 昔は年賀はがきを子ども達に400枚以上書いていました。 1人1人に一筆そえて、 でも、ここ数年はこちらから出すのを止めて 年賀はがきを貰った相手(こばとを思い出してくれた卒業生)に 2日目に書くということにしています。 あの子はどうしてるだろう? 年末になるとついつい気になり、過去を辿ってリアルに思い出したり・・・ これまでは年賀状をもらうと現実の姿が浮かび上がって、 元気な嬉しい年賀が多かったけど、 今年はコロナの影響がでていますねぇ~。 エッセンシャルワークのような仕事に就いた子は コロナ中も仕事は続いた、よか…

  • 水瓶座

    お正月って静かですね。近所は。 2日の日、コロナで2年間も会えていなかった母に会いに行きました。 片道6時間、 シェリーがいるので日帰りです。 宮城と山形の県境の雪深い山奥、温泉旅館を改造した老人施設にいます。 奥羽山脈の中 数日前は大雪だった 部屋は元客室。私の一間のアパートより広くてずっと豪華です。 母は今年99になるので車いす生活ですが、さすがに弱って来ているようで 誤飲が多くなったと、職員さんに言われました。 1時間ほど面会し、帰る時は元気な顔で 施設の職員さんと玄関まで見送りに降りてきました。 頭はまだしっかりです! 帰りの新幹線は超密でした。オミクロン大丈夫かなぁ。 コロナが感染拡…

  • 2022

    明けましておめでとうございます。!!! いよいよ、令和4年・2022、が始まりましたね。 まだ、コロナの暗雲が払拭されたわけではないど、 なんとなく空気が軽くなっているような気がします。 私は今年75、残り時間も短くなった現実を目の前にして 何ができるだろう、何がやりたいだろうと考えた結果 やっぱ、療育、それも幼児期の子ども 土台作り、そして保護者の気持ちを少しでも軽くしてあげる事 そして、勉強のやり方が分からなくて自己評価が低い子ども達に 自信をつけてあげたい、自己肯定感をもたせたい 2021の間いろいろ考えてきて、この結論に至った次第。 それで現在のこばとの近く、平成時代のこばと治療教育セ…

  • お知らせ

    今年も残りわずかになってしまいましたね~。 なんだかあれよあれよの1年だったような感覚が・・・。 オリ・パラはもう何年も前だったような錯覚に陥っているのは 私だけでしょうか? 落ち着かない、心ざわつく一年ではありましたが、 それはそれとして、こばとは支援教育教材、 英語教材2種類を作り上げました。 旧教材「中高生のためのローマ字英語」は近年文科省9条図書で需要が 伸びて来たのですが、私的にはパソコン、スマホ,iPadが普及した現在、 ローマ字はもういいかな、と思いローマ字をはずした 英語だけの教材にしようと急に思い立って改訂にすることにしました。 思い立ったらすぐ実行の悪い癖! 中高生が自主的…

  • 自閉症の表現

    言葉だけが表現ではない。 身体が表わすもの、出すものはすべて思いの表れ,と、私は思っている。 昨日、こばとから至近距離に位置するアトリエカフェの オーナーから電話がかかってきた。「ちょっと、来てもらえますか?」 kobatokoba-kosodate.hatenablog.com 聞けば吉祥寺の劇団の方が2人来ている。 自閉症者をシナリオにした演劇をするためカフェオーナーの 自閉症画家の息子君に、劇の参考のため話を聞きに来た、というのだが 息子君はそんなに話すことはないので、 私に代わりに話して欲しいということだった。 と言う訳でカフェに顔を出すと マスクごしにも若い、美しい顔の脚本家と、 主…

  • ごぶさたしました。

    こんにちは~、 本当~にお久しぶりです。 今年は突然に、書き途中の子育てブログも長らく休んでしまいました。 これといった理由はないのですが、気持ちが飛んでしまって! でも、時々「自閉症の世界」に訪問して下さる方があり、 ブログの世界に戻りたいと思いつつもいろんなことがありすぎて・・・ 令和3年もあと一ヶ月で終わろうとしていますが 次から次と、コロナの間に間に、いろいろな事象が起こり 3倍速で時間が進むような「変」の2021でしたよね。 年初めは恒例の重労働。 令和3年度の文科省の支援学級用9条図書は約5000冊を 72個の段ボールに梱包して、事務所の玄関脇に積み上げ発送。 相方スタッフは忌引き…

  • 心をのばす子育てブログ始めました!

    「自閉症の世界」ブログの後 「心をのばす子育て」ブログをやります、などと早々前触れしていましたが やっと、開始にこぎつけることが出来ました。 何しろ、1月から2月にかけては こばと教材の超繁忙期。 支援学校等で使用する文科省注文の9条一般図書の教材を送る時期なのです。 今年は4675冊のこばと教材を72箱の段ボールに詰めて発送しました。 これをダンボール詰め ヤマト運輸さんてすごいですねぇ~。 ヤマトさんどんな荷物でも笑顔! 1人のドライバーさんが汗だくで、あっという間にトラックに積み込み!!! しかも笑顔で・・・ マスク・・・気の毒~~~っ!!!でした。 ダンボールは積み上げながら中身を詰め…

  • 心をのばす子育て

    こんにちは、こばとです。 久し振りに「自閉症の世界」に戻って来ました。 35から74の現在まで、 療育一筋といえば聞こえはいいが・・・(他に取り柄がない) 発達障がい、主に自閉症スペクトラムの子どもの療育にかかわって そこで見た彼らの姿、 彼らの表現のありようを2年間ブログに書いてきたわけですが、 2年を節目にもっと自閉症育ての役にたつことはないか、と 年末年始、あーでもない、こーでもないと思案した結果 順序立てて書くのが良いかも、と結論しました。 タイトルは「心をのばす子育て」 「自閉症の世界」に訪問して下さった皆様に感謝です。 またお会いしたいです。 また会う日まで

  • 無心の夢が花開く

    自閉症の世界の夢は広がる。 ぼっち元日の楽しみはなんといっても こばとに配達される年賀状!! 療育に関わった子(大人)は今どうしているか? 仕事は続いているか? 元気でいるか? 人生楽しんでいるか? 今年の元旦はサプライズがあった! 年賀状に交じってレターパックが届いたのだ。 元日にレターパックだなんて・・・・! 中身は何だろう?? ん?本? 差し出し人の名前を見て 一っ跳びに療育時代の記憶の引き出しにワープした。 住所氏名は下書きを書いてもらったようだ。 ひとまず年賀状を脇に置き、いそいそとレターパックを開封する。 中には冊子と手書きの年賀状が入っていた。 全面手描きだなんて! 冊子は彼の画…

  • 2021年の幕開け

    新年が明けましたね! どこへ向かっているのか、先が見えないけど。 こばとは4日から通常の仕事始め。 昨年の12月から療育相談に通っている幼児 もうすぐ4才になる女の子が来た。 ちょっと会わなかっただけなのに、少し大きくなった感じ。 彼女も祖母さんの強い思いでこばとに繋がった子だ。 祖母さんは様子を見ているだけでは心配でたまらない!! 言葉が少ない。問いにオウム返しで答えるのが気になる。 保育園で友達と関わらない。 一人で遊んでいることが多い。 ウンチがトイレで出来ない。 等々。 少なからず、こばとと縁のある祖母さんの頼みは断れない。 公的な機関に相談した結果、知的な遅れはないが情緒面が・・・と…

  • Quo vadis、2021?

    すごい1年だった! 人類が経験したこともないような1年だった。 あれよあれよ、と何が何だかわからぬままに時間が過ぎて行ったけど・・・ しかし、振り返ってみれば 私自身は何事も変わっていないように、 たんたんと療育と支援教育教材の普及をやっている。 「自閉症の世界」のブログを始めたのがちょうど去年の1月。 長い療育人生で覗いてきた自閉症の世界を 独断と偏見の誹りを恐れず書いてみようと始めたのだが、 お役に立てたかどうだか・・・。 言語によるコミュニケーションの乏しい自閉の世界の住人は 表現が誤解、曲解、偏見の目で見られることも多い。 つい、最近もこんなことがあった。 重度自閉症の小学生男児がディ…

  • クリスマスはホーリーナイト

    ★★★★キャンドルサービスの夜★★★★ こばとの療育には幼児期から通い始めて 中学生になっても・・・10年以上も 通い続ける障がい児が多くいた。 現在のようなデイサービスなどない時代だったから 中学生になると社会での生活能力を身につけさせるために、 毎週の学習や作業指導の他に 社会トレーニングという活動を毎月1回 日曜日にやっていた。 10数人ずつの2グループに分けて 活動内容は同じだが、別々の日曜日にやっていた。 自主的・自発的な活動を促す障害が軽度のグループと 介助、声掛けを減らして行動させる障がいが重度のグループにわけて、 公共の乗り物を使っていろいろ場所に連れて行った。 付き添いは、そ…

  • 祖母の役割

    あぁーぁ・・・今年もあと残りわずか・・・ 今年の初めはアトリエ・カフェのオープンの話で喜んでいたっけ。 かってこばとに通った、画家でもある自閉症青年のお母さんの長年の夢! その後こんなコロナの年になろうとは・・・ ・・想像もしなかった! kobatokoba-kosodate.hatenablog.com アトリエ・カフェは週3日、カフェを営業。 残りの曜日はレンタルスペースというスタイルでスタートした。 先鞭をつけようかと、こばとも週1レンタルして 療育相談だけ!をすることにしたつもりだったが・・・。 相談だけ!というわけにはいかず、 緊急事態解除には療育も開始となってしまった。 幼児5名、…

  • 視線の続き

    視線の力 幼児期からこばとに通い 両親の愛情、親族の理解に恵まれて成長した 重度自閉症男子は よくぞここまで育った、育てたと言いうお手本のような青年になった。 水泳、空手、マラソン、マウンテンバイクをこなし 言葉のなかった幼児期が想像できないほど、 (オウム返し・独り言が時々出るものの)はきはき喋る。 頑張り屋、作業は丁寧ではやい。 どうすれ息子君のように育つのか?と後輩ママたちに聞かれるそうだ。 お母さんは自閉症育ての相談にのっている。 彼は今年、3月高等支援学校を卒業し、 本人の第一希望の事業所に就労も決まっていた。 農業関係であるが、在学中の実習でも好評価をもらい 是非!と望まれていたよ…

  • 視線

    目は心の窓 目は口ほどにものを言う 自閉症の判断の目安とされるものの一つに 目が合わない、 という症状が上げられることが多い。 確かに幼児期は目が合わない自閉症児が多い。 しかし、長いこと療育してきたが、 私は目が合わないのではなく、目を合わせたくないのだ、というのが 自閉症児達の本心ではないかと、感じている。 親に対する愛着も人間に対する安心・信頼も育っていない、 脳内がカオス状態の自閉症児達にとって 外界(人も物も)は自分を脅かす存在と感じているように思う。 自閉症児達は 近づいて来て予測がつかない行動をする大人は怖い。 顔を覗き込む、または、自分に覆いかぶさるような大人は怖い。 何をされ…

  • 思春期暴風対策

    忙しすぎて記事をあげるのに何週間もかかってしまった・・ 3年との9条図書の出荷準備が始まったし、 定期に療育している子の他に、何故か療育相談が続けてはいったり・・・ GO TO トラベルなんかとても、とても手が届かない。 さてと、 思春期対策は幼児期から始まる。 自閉症児のお母さん方の中には、 先輩ママや、学校ママ友から自閉症児の思春期ついて聞かされ 我が子も思春期にはその暴風雨圏に入るのか!と思いめぐらし 戦々恐々、暗澹たる思いに先走ったりする方もいる。 定型発達の子どもだって、 どこのお家でも、思春期の反抗には手を焼くことだろう。 しかし、言葉のコミュニケーションが可能な定型の場合は 友だ…

  • マスター

    支援学校が変わる予感 kobatokoba-kosodate.hatenablog.com 過去記事にも登場させた重度自閉症男子、支援学校高等部2年。 こばとのパソコン教室に通っている。 もちろん、ローマ字打ち。 パソコンのワードを使いこなしている。 こうなるまでには、どれほど困難な道のりを 親子共々、歩んできたことだろう!!! 両親は息子の可能性を信じて15年もこばとに通わせ続けている。 共働きの両親の愛情と根気・努力・忍耐には 本当に、心底頭が下がる。 両親とも病気になったこともあった。 入院したこともあった。 それでも、ずっとこばとには関わり続けている。 中学生になってからは 療育打ち切…

  • 発語の後に・・

    養育は発語だけが目的ではない。 発語の後に本質は出てくる。 kobatokoba-kosodate.hatenablog.com kobatokoba-kosodate.hatenablog.com 女児が2歳8か月の時、お母さんから療育相談のメールが来た。 言葉が出ない!という主訴から始まって、 同年齢に比べて体格は1.5倍だが、運動能力全体が1.5才分低い。 言葉が出ないだけでなく情緒面の遅れも目立つ。 相談は長い長い、事細かな内容だった。 お母さんの娘の成長に対する、心配・不安は大きかった。 面談後の音沙汰なしの期間、とコロナ自粛期間を経て 5月から週1こばとに通うという本格的な療育が始…

  • デジタル時代

    デジタル時代になっても 紙と鉛筆は生き残る! と、私は信じている。 手の機能は脳の見える化したもの、可視化されたものだと思っている。 デジタルを使うだけでは、手の機能が、 思考力が後退してしまうのではないか、と心底危惧している。 協調運動の苦手な障がい児となればなおのこと。 過去記事にも紙と鉛筆にこだわる理由を書いた。 kobatokoba-kosodate.hatenablog.com kobatokoba-kosodate.hatenablog.com 1月に発達障がいの息子君(社会人)のアトリエと カフェを合体させたアトリエカフェ がオープンしたことを記事に載せたが、 カフェ応援の意味も…

  • 悪気・嫉妬・羨望

    自閉症への先入観の色眼鏡ををはずせば見えてくる。 自閉症児の仮面の下の感情 自閉症児は激しい恕(パニック・泣き喚き・奇声・怒鳴りetc・・・) の感情だけがクローズアップされて・・・しまっている傾向にある。 周囲の大人は自閉特有の症状には過敏になるが、 言葉にならない 他の微妙な感情にはなかなか気付きにくい。 言葉にしない感情は無表情の仮面の下に隠れている。 何を考えているか分からない、と受け止められる一方 無垢だ、ピュアだ、純心だ、悪意はないと思われがちだ。 そんなことはない。 それは誤解だ! 嫉妬、羨望、優越感、邪気、反発、恋慕・・・・ 彼らも気持ちは普通にある、年頃になればなお複雑になる…

  • 見捨てられ不安 パート2

    報酬系の有効利用 人間は誰しも大なり小なりの不安を抱えて生きている それはあたりまえのことだ。 しかし、見捨てられ不安は人格の根幹に食い込んで 長引いてしまい、やっかいだ。 程度を越してしまうと、依存やパーソナリティ人格障害のような 精神疾患を引き起こしかねない。 見捨てられ不安の逆利用は自閉症児などには 自己中心、特別扱いを脱皮させ、 集団の中の一員という意識、自覚を育てる効果をうむ。 一方、ADHD系の子どもには効かない事の方が多いだろう。 過去記事 kobatokoba-kosodate.hatenablog.com 2才8か月といえば児は自我が芽生える第一次反抗期、 何でもイヤイヤの時…

  • 見捨てられ不安

    見捨てられ不安の逆利用 幼児期の自閉症育ては確かに、定型の子育てにはない大変がある!!! 呼んでも振り向かない! 音は聞こえているが、名前と自分が一致しない。 ローレンツのいわゆる刷り込みは欠落しているので、親の後追いしない。 外では手を離せない。 うっかり手を放せばどこへ行ってしまうかわからない。 愛着も未発達なので、親を探そうともしない。 そとで手を放して遊ばせる時も、 子どもの後を追いかけてまわらざるを得ない。 自閉症の幼児期は気に入らない、自分の要求が通らない 自分の思っていることと違ったりすると、 所構わず、大泣きしたり、寝転んだり、聞く耳をもたない。 なだめようがない。 ついつい、…

  • お葬式 その2

    お葬式 その1の続き 前記事にのせた重度自閉症男児のお父さんは、 働き盛りに胃癌になった。 発病1年前ぐらいの頃、何か予感することがあったのか 男児を連れていろいろな所に出かけて思い出作りをしていた。 靴の会社に勤めていたお父さんは、 お母さんの重度字育児の心身の負担を減らそうという思いからか、 会社の休みの日を息子がこばとに来る日に合わせ、送迎をしていた。 療育の日、息子をこばとのスタッフに預けると、 西千葉の駅前にあったパチンコ店で時間を潰し、 療育時間が終わる頃に迎えに来た。 お父さんにとっては安心してのんびりできる楽しみの時間だったようだ。 発病し、癌とわかってからあまり長くなかった。…

  • お葬式 その1

    お別れの形もいろいろ 平成元年から始めた、長い療育期間の間には、 子どもや保護者との不条理な別れも経験した。 お葬式には5回参列した。 全部、違う形のお葬式だった。 子どもとの別れは悲しみ以上になんで???? だった。 幼稚園の年中さんの途中からこばとに通通い始めた女児との別れは あまりにも突然で信じられなかった。 難聴があったが、ADHD傾向の少女雑誌に出てくるような女児。 ランドセルもすでに用意し、 小学校入学を楽しみに待っていた春のことだった。 風邪気味なので療育をお休みしたいと、お母さんから電話で連絡があった。 お休み分は振り替えるから早く良くなってね、と返事した。 こばとの7周年記念…

  • 海馬

    トラウマ・PTSD・心的外傷後ストレス障害 こばとの平成時代は多くの子どもが療育に通って来ていた。 お母さん方の中には、理解しがたい自閉症の行動を見て、 頭の中がどうなっているのか、見てみたい、 と冗談交じりに言う人は何人かいた。 中度よりちょっと低い自閉症状を持つ男児のお母さんも 頭の中を見たいと言った一人だった。 病院で息子の頭の中を見てもらおうと思ってる、と言ってきたので 私は 「自閉症は器質(ハードウェア)の問題ではなく、 機能(ソフトウェア)の問題だから、 病的な変質は見られないと思いますよ。」と言った。 そこまで真剣に考えているとは思っていなかった。 しかし、お母さんは本当に実行し…

  • それぞれの療育

    療育方法は国それぞれ!! こばとが8人スタッフ体制(私もその中の一人)でやっていた時期 海外からの帰国児も多くいた。 海外の留学や赴任は 子どもが小学校に入学する前が都合がよいということなのか 医師や上級国家公務員、グローバルな会社に勤めている父親が多かった。 ちょうど、子どもが言語を獲得する2才かから4歳ぐらいまでの海外生活。 発達障がい・コミュニケーション障がいを持つ子は 日本語も英語も十分に獲得できないで帰国してしまう。 3才でアメリカから帰国した男児のお父さんも医師。 ニューヨーク州のカナダに近い都市に住んで、 1歳半からナーサリーに通っていた。 2歳のころから反応がなくなり、食事も豆…

  • 前コロナ後

    コロナ禍は彼を変容させたか? 小学6年から月2~3回パソコン教室に通っている中3男子、 知的には能力の高いADHDタイプ。 彼は幼児期から小学校入学までこばとの療育に通っていた。 私が65過ぎて、半端ない体力・気力を必要とする療育から撤退しようと 1教室だけにし、子供数を漸減していた時に彼もこばとを終わりにした。 彼は舌小体が短く、早口で発音が不明瞭なところがあった。 近場にある東京歯科大学で切ってもらうよう、お母さんには勧めていた。 1年生に入学し、しばらくすると友達から発音を指摘されるようになった。 子どもというものは結構、厳しく正直?、残酷?でもあるのだ。 彼は舌小帯が短いために、彼はラ…

  • 素直さは能力?

    <素直さ>は成長の肥やし 性格って何だろう? よく、性格が良いとか、性格が悪いとか、人はざっくり評価する。 真面目、だらしない 素直、ひねくれてる、 性格だから仕方ないよね,とか持って生まれた性格だから、ともよく言う。 長い療育中、感じ続けたことだが 少なくとも<素直さ>という性格は、 性格というより、能力という範疇に入るものではないだろうか、ということ。 言葉が持つすべての意味(ニュアンス、言葉を発した相手の気持ちをも含めて) 理解できる能力が素直な行動を取らせるのだ。 何も、すべてに従うことが素直といっているのでない。 人間には何でもイヤイヤ!の時期がある。 2歳から3歳前半になると自我が…

  • 場面・対人格差=使い分け

    いつでも、どこでも、だれとでも 過去記事に、 こばとの療育に通っていた自閉症男児が 幼児教室で提供する給食は一切口にしなかった、という話をのせたことがある。 食べると聞いていたので、幼児教室の給食メニューで出したが食べなかった。 喉から手が出るほどの大好物であっても、 口の端からよだれが垂れていても、 家では食べる、が場所が変わったら食べない。 食べなかったというと、お母さんは、えぇーっ、と驚いた。 自閉症児には対人格差、場面格差が結構ある。 ここでは出来るが他所ではやらない。出来ない。 この人とは出来るが、他の人とはやらない、出来ない。 場面格差、対人格差とはちょっと違うが、 ミラーニューロ…

  • あの手この手 の続き

    お母さんは療育計画を密かに進めていた。 1回目の面談後、何の音沙汰もなかった。 一度だけ、その後の様子を聞こうと、電話をかけたことがあったが 繋がらなかった。 どこかの療育に通えるようになって、お母さんの不安が解消したか、 女の子に発語が出るようになって、ほっとしているのかも、と思った。 気にはなっても、連絡がない以上私にはどうしようもないことで 忘れることにした。 新型コロナウィルスの感染が広まりつつあった時、 お母さんから電話があった。 4月から通園施設に週3回、民間保育園に週2回通えることになった。 それで、療育相談という時間枠で療育を受けたい、という内容だった。 出来れば電車にも慣らし…

  • 言葉につなげるあの手この手

    こばとの発語メニュー 赤ちゃんは喃語の時期を経て 大人の口元をよく見るようになり、大人出す音を真似するようになる。 そこは、大人も赤ちゃんが真似しやすいような音、 まんま、とかばぁーばぁーなど単語ではない音を 高めの声と笑顔で話しかける。 赤ちゃんが真似してくれると大人も大喜びだ。 しかし、幼児期の自閉症児は人の顔に意識を向けないし、 ミラーニューロンが欠落しているのか 真似をしようとする意思の片鱗も見せてくれない。 ところが、自閉症児以外で聴覚に異常がなくても なかなか発語が出てこない子もいる。 診断も自閉傾向とかあいまいなものになる。 そのような子は自分でも発声できない、言えないと自覚する…

  • 繋がるツール(支援教育教材その3)

    識字学習はコミュニケーション手段 私が紙とえんっぴつにこだわるわけ。 自閉症児はとにかく、自分の思い、気持ちを人に伝えることが苦手だ。 たとえ発語があっても CMの繰り返し、ワンパターンの独り言 こだわり言葉、しつこい繰り返し 相手には何が言いたいのか伝わらない。 発語、言葉を持たない自閉症児であれば 特異的行動・常同行動・多動・いたずら・こだわり・泣き喚き・自傷他害・・・・ 相手に、何が言いたいのか 何をどうしたいのか、伝わらない。 対する相手は????だけでなく、 いらだちやストレス、怒りさえも引き起こしかねない。 それらの行動が気持ちを表すサインであることはわかるが、 そのサインは気付き…

  • 認知発達の鍵

    障がい児の認知発達を促すカギとなる道具は アナログか?デジタルか? 前記事ではICT活用、デジタル教育教材開発の女性社長さんとの面談は あれよあれよのコロナ感染拡大、自粛要請でうやむやになり、 アポは無くなったものだと思っていた。 6月に入って、コロナ自粛解除になると 早速、ウェブデザイナー氏と紹介されていた女性社長さんからアポ電があった。 パソコン教室の生徒のいない日の午後、 私より一回りも若い女性社長さんは 後継ぎの事業開発室マネジャーの娘さんを伴って訪ねてきた。 名刺を出されたが、私は名刺を持っていない。スイマセン。 昭和人間で何の肩書きもなく、名刺も持たない私のようなところに何故? 時…

  • 支援教育教材の変遷

    勉強は自閉症児を変える。 必要なのは彼らに合う教材。 コロナウィルスが感染拡大し始め、国中が騒ぎ出した頃、 昔からお世話になっているウェブデザイナー氏から電話があった。 紹介したい人がいるが、その人のアポ電話を受けてもらえるかと言う内容。 紹介したい人というのは、 初めて聞く言葉だが、 ICT(Iformation&Communication Technology)を活用した 教育・学習分野に特化したシステム開発技術、 コンテンツ開発技術を教育現場に提供していくという 最先端分野の女性社長さん。昭和の人間とは違い過ぎるーーーぅ。 OKしたが、感染はさらに拡大しつつあったので、 アポ電のはずだっ…

  • 歌は別腹

    歌脳・言葉脳 発語・言葉が出ていない自閉症児を育てている お母さん方から、度々、似たような話を聞かされた。 言葉はないけど、歌は歌えるんです!!!・・・????? なんか鼻歌らしい声が出ているので、 よくよく耳をそばだてて聞いてみると、 歌なんです、結構あってるんですよ! 彼らの鼻歌は、歌わせようと教えた幼児の歌ではない。 テレビでよく見ている番組のエンディングのメロディーだったり、 ドライブ中、良くかけているカーステレオの親好みの曲だったり、 それは決して、子供っぽい曲ではないのに、 鼻歌のリズム・メロディはあってる。 子供向けではない曲でも、何か彼らの琴線に触れるものがあるのか? 曲の波長…

  • 4人4様・その2

    自閉症の世界…自閉症のさまざまな療育のヒントとエピソードを紹介しています♪

  • 4人4様

    自閉症の世界…自閉症のさまざまな療育のヒントとエピソードを紹介しています♪

  • 続・続・愛着障害

    親はどうすればいいのか? 前記事で 普通に、親として当たり前に育てあげたつもりだったのに、 結婚・離婚した娘から 思いもよらなかった言葉と、 子どもから親への勘当?を言われた、という話を書いた。 それまで気付きもしなかった長女の感情が 結婚・離婚で、パンドラの箱が開いたように 愛着障害として突然露呈、噴出したようなのだ。 虐待やネグレクトをしたわけでもない。 身に覚えのない(意識しなかった)両親はさぞかし 打ちのめされたことだろう。 世の中には、生育過程の負の感情を意識下に押しこめたまま、 なんか人間関係がうまくいかないなぁと、生き辛さを感じて 生きている人も多いかもしれない。 近年は、自分は…

  • 続・愛着障害

    奥が深い愛着障害 【愛着障害】の種になりかねない状況にたいして、 思春期前であれば、 子どもの側のわかりやすアクションで 親も対応を考え、態度を変えることが出来るだろう。 前記事の例が、種の解消つながったかどうかはわかならないが・・・ しかし、【愛着障害】の種・芽はどこにあるかわからない。 自閉症は症状が出てから愛着が育ちにくいと言われがちだが 生まれた時からすでにあるようだ。 多人数を療育していた頃のこと、面談の時に 重度自閉症の子を持ったおかあさんから 出産時の話を聞くことがあった。 あるお母さんは、次男を産んだ時、なんか長男の時とは違う感じがした、と言った。 うまく表現出来ないけど、なん…

  • 愛着障害

    今、岡田尊司氏の「死に至る病」を読んでいる。 サブタイトルは <あなたを蝕む愛着障害> <身体と心を冒す悲劇の正体> <現代人は、なぜ幸福になれないのか> 岡田尊司氏は有名な精神科医で、発達障がいに関する著作も多く 私は仕事柄、結構、読んできている。 近年の著作は愛着障害に関するものが多い。 そのものずばりの「愛着障害」はベストセラーになっている。 昭和の時代や平成のはじめの頃は 自閉症といえば特別な存在だった。 自閉症スペクトラム、発達障がいという言葉がメジャーになるにつれて、 周りとうまくやれない、生きずらいと感じる人も 実は、発達障がいがあるんではないか? みたいになって来ているけれど …

  • (?_?)?)^o^(・・(-_-;)・・(?_?)〇×▽※

    ブログも落ち着いて書けないほど なんだか毎日が慌ただしく過ぎていく。 相方はまだ31日までコロナ自粛で在宅勤務だが、 気の早い私はといえば連休明けから療育を開始、 1対1で週に4名だが、準備にすごく時間がかかる。 というか、時間をかけてしまう。 子ども1人1人の特性を考え、 教材や指導内容をどう組み合わせるか あぁでもない、こうでもない、あの手はどうだろうか・・・・ つい、いろいろ考え、ほかの事をやりながら閃いたりする。 平成時代は今と比べものにならないくらい、はるかにに多い人数だったのに。 週に120人から150人の子どもが来ていた。 それでも全員の子どもを把握し、指導の見立てを書いていたな…

  • コロナの先は・・・・

    コロナの先に見えるのは? 1月にアトリエ・カフェがオープンした時は なつかしい顔・顔・顔が集い、 笑顔にあふれた令和2年のスタートだった。 それが あれよ・・あれよ という間に 世界中にコロナ感染拡大!!! こんな展開・こんな事態を誰が予想しただろう。 でも人類の歴史はこんな事態を繰り返してきたのだろうけど・・ コロナ収束後はウィルスと共存しながらも 社会や価値観はがらりと変わっていくんだろうなぁ。 あんなに働き方改革の論議が喧々諤々続いていたのに コロナウィルスがあっという間にケリをつけてしまった。 これからは不登校の子どもはオンラインで学習し 三密の学校に行かなくとも引け目を感じることなく…

  • 潰しが効かない!!

    前記事の続き 人通りもほとんどなくなった、こばと事務室の前の道路 私が入口のドアから顔を出した時、たまたま彼が歩いてきた。 もう中年と言っていい、40代の中度自閉症成人。 マスクから見えるぎょろ目は変わらないが、頭頂部は薄くなってた。 恰幅、姿勢が良くまるで社長さんみたいだね、と私はよく言っていた。 私が小学校の「ことばの教室」に勤めていた時、 彼は隣の教室の特殊学級(今で言う支援学級)に在籍していた6年生だった。 几帳面タイプ。 文字はきっちりマスに入るように書き、髪の毛はいつも短めに刈り上げ。 シャツはきっちりズボンの中に入れ、ボタンは首元まで留める。 掃除をする時は必ず肘まで腕まくりをし…

  • 見える見通し

    見通しが持てないと不安定になる自閉症児に、 見通しを持たせるには、 ズバリ、見通しを文字化することが一番、手っ取り早い。 定形発達の子は耳からいろいろな言葉を覚え、 次第に、口からアウトプットするようになる。 耳で聞いて理解する。 しかし、視覚優位が多い自閉症の子どもたちは、 耳から入る情報は処理されにくく、 自分の名前を呼ばれても振り向きもしなかったりする。 ならば、彼らの長所、視覚優位を使って行こう。 こばとを開設した頃は、 障がい児教育といえば、まず、身辺自立が最優先だった。 知的障害児(昔は精神薄弱と言われた)は言葉はつたないながらも 空気も読めるし、人とのコミュニケーションが取れる。…

  • 好きにしていいよ。

    自閉症児者にとって 好きにしていい! と言われることは一番困惑することだ。 自由にして、というのと同じくらい 「まっ、いいか!」 「なんとかなるさ!」 「適当に!」 も不安をもたらす難しい課題だ。 御自身が自閉症の東田直樹さんの著作、「絆創膏日記」の中に 「自由という不自由」という見出しがあるが、 好きにしていいよ、と言われることへの困惑が書いてある。 自由という不自由 ちょっと、一文を抜粋してみると 僕が小学生の頃、時間の過ごし方でいちばん困っていたのが休み時間である。 「「好きなことをすればいいんだよ、自由にしていい時間なんだから」 そういわれたが、いまやれる僕の好きなことはなんだろう・・…

  • パラダイムシフト

    新型コロナウィルスでパラダイムシフト? 頭の片隅からコロナを追い出そうとしても、街中のこの人気の無さ! どうしても、コロナを意識してしまう。 しかし、この人気のなさ・・・ 過疎地ではかなり前から起きていたことなんだよなぁ。 もし、21世紀に戦争が起きるとしたら目に見えない、 サイバー空間の中で起きるのかと思っていた。 それなのに同じく目には見えないけど、 ウィルスが仕掛けてくる戦争だなんて・・・。 しかも、全世界、地球規模!!! スマートホーンが世界を変えたと思っていたが 思いもよらなかった新型コロナウィルスが これからの世界を確実に変えて行くんだろうなぁ。 今、我々、人間は地球規模のパラダイ…

  • きれい・きたないの感覚は脳のどこにあるか?

    自閉症育て、療育の中で 【きれい】【きたない】を教えるのはとても難しい。 しかし、彼らはまったく【美】が感知できない、というのでもなさそうだ。 重度自閉症の幼児であっても、若くて、髪が長い美人、 笑顔がかわいい女性には警戒心がない。 こっち見て見て顔で、自ら女性に近寄ったり、 さらに相手してもらうとうれしそうする。 療育中、こばとには若くて美人のスタッフが多くいたが 美人スタッフが担当になると、子どもは嬉しそうな顔をする。 指導の途中で私が入れ代わって対面したりすると、 「えツ、なんでぇ~」みたいな顔をして、若いスタッフを目で追ったりする。 イケメンも分かるようだ。 学校勤務時代に自閉症も気持…

  • ついにこばとも在宅勤務

    新型コロナウィルス感染拡大収まらず!!! こばともついに相方スタッフを在宅勤務にした。 2人と1匹しかいない事務室ではあるが、 どちらが感染してもこばと閉鎖に陥ってしまう。 相方スタッフも基礎疾患を抱える家族がいるとなれば 毎日の通勤は戦々恐々の思い。 そこで、在宅勤務に!! こばとのブログに訪問して下さる方は自閉症の世界とツィンになっている やる気を引き出す、学習ブログが続々アップされるはずだから お家勉強に役立ててもらいたい。 私のほうも 悩みに悩んだ末、4月の3件の療育はキャンセルさせてもらった。 無症状でも感染しているかも?というからやっかいだ。 感染させるのではないか、 感染させられ…

  • 療育のヒントは何から学んだか?

    先週はコロナ自粛の最中だというのに、 先週は事務室犬シェリーにいい加減心配させられた!!! 去年のぎっくり腰に続いて2度目。 手のかかる犬だ。 しかし、役に立つこともある。 「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」(ロバート・フルガム) ではなく、自閉症療育のヒントは犬から学んだ。(私) 私は犬派 。 ちょっと犬談義を・・・ 子どもの頃からいつも周りに犬がいた。 4人の息子を育てるため、 少し広めの庭のある一軒家に移り住んだ時も すぐに、犬を貰ってくれという話が来た。 スタンダードのダックスフント、スムース、黒、オス。 ダイスケ 名前は大介(ダイスケ)。 其の頃、学校の講師の仕事をやっ…

  • コロナ自粛最中に誤飲アクシデント

    動物病院は三密でした!!! 「自閉症の世界」から突然「犬の世界」に話が飛んでゴメンナサイ。 ブログでもしばしばモデルの仕事をさせている、事務室犬 ミニュチュアダックスフント、スムース、チョコタン、8歳、メス 4代の血統書付きで、名前はトィンクル・エンゼル・シェリー アナグマ狩りの狩猟犬の本能を色濃く残している。 散歩は嫌いだが、野良猫の臭い追跡にはアドレナリン噴出。 訓練所は8か月通学。 食欲ありすぎ。 かなり利口。 人間が指差しすれば、共同注視をする。 言語理解は良く、うかつなことは言えない。 人の名前も覚えている。 飼い主バカだが、「ゴハン」は明瞭に言う。 お客大好き、外面が良く愛想を振り…

  • 誰のための選択?

    学校時代の出口の先から続く長い人生 こばとは総武線の線路沿いにあって、 電車の音は良く聞こえる。 普段は気にならないが、このところの電車の音がやけに、 2011年3・11の翌日からの電車の音に似ている感じがする。 軽い感じ、乗ってる人が少ないから、かな?。 30年以上聞き続けている電車の音 前回記事で、重度障害を持つ子がが普通学級に入って 場を共有はしたはいいが、その子に必要な特別な教育放されなかった例を書いた。 当時の「誰もが地域の普通学級で学ぶ」という統合教育(インテグレーション) は失敗という結果になったのだが。 しかし、自閉自閉症スペクトラムの中でも言葉のある発達障がい、 模倣する能力…

  • 偽平等

    偽平等より、違っていていい!という流れ こばとを開設した平成前半、30年以上前の風潮は なんでも平等!平等!・・・で教育現場でも通信簿の評価の表記が変わり 差をつけない、差を目立たせない運動会や、横並びの発表会・・・ 障がいがあってもみんなと同じ普通学級で・・・ 統合教育は障がい児教育の望ましい形のように言われてもいた。 統合教育という思想に賛同、後押しする団体がいろいろあって 障害児の保護者も意を強くする人が多かった。 特殊学級(支援学級)や養護学校(支援学校)に入れるのは 保護者の側にもなんか差別されたような、 被害者的感覚がすくなからずあったのかも。 私は、こばとを始める前、臨時講師とし…

  • 脱偏見・脱差別

    偏見、差別は生理的な感覚に起因する、 アレルギー同様 脱感作療法が必要だ。 パソコン教室も支援学校高等部に通っている高校生たちが、続々卒業。 だいぶ生徒が減ってきたので、年も年だし、大殺界でもあるし 療育と同様、今年は募集することなく、縮小路線で行こうと考えていたのに 過去記事で載せた家族が突然、アポなし訪問。 kobatokoba-kosodate.hatenablog.com 両親、長男、3男の4人で、 表向きは長男の悩みを聞いて欲しいということだった。 長男は親にはどうしても話さないというので。 ついでに、3男の事も相談したかったようだ。 前回の訪問で話してから、3男の好きな事をさせよう…

  • 続セクシャルハラスメント

    ✿ドール✿ 現在、脳の機能障害は 発達障がいから自閉症スペクトラムいう大枠で 括られるようになっって来ているが、 自閉症スペクトラムの症状は千差万別・十人十色。 境界線は皆ぼやけている 知的に重度の障害もあれば、知的には問題のない高機能もいる。 成長によっても変わってくる 口腔内の構造、舌の使い方に問題があって、意識的に息を吐き出せない。 ハ~~ッ、ア~~ッ、がなかなかできない発語・言葉のない子もいれば、 あたりかまわず、頭に浮かんだことをすぐに口に出す、 喋りすぎる子、むずかしい単語、辞書言葉を使いたがる子もいる。 感覚も敏感だったり、鈍感だったりして、 家族を巻き込み、生活に支障が出てくる…

  • セクシャルハラスメント

    セクシャルハラスメント予防 早期虐待抑止に踏みとどまれても 根気・忍耐・気力 心身をすり減らす、無償の愛情が必要な自閉症育て。 子どもは何歳になっても心配ごとの種が尽きない。 他害、自傷、こだわり、奇声も悩みの種だが 年齢に応じて細々とした心配がいろいろ出てくる。 年頃になると、年頃なりの別の心配事もでてくる。 こばとでは、療育に通う女子のお母さんに、 早目に生理の手当の指導をするようにアドバイスしてきた。 体型に関係なく、小学3年ぐらいで初潮を迎える子もいるからだ。 胸がさほど膨らんででいなくとも、グラマー体型でなくとも・・・ こばと開設して最初の頃は、私も女子の生理まで気が回らなかった。 …

  • 早期虐待防止

    虐待スパイラルの萌芽 1月にアトリエ・カフェがオープンし、 2月から月~木のレンタル日にカフェを借りて 療育相談を始めることにしたものだから、 またまた、2才8か月の幼児の療育を始めることになってしまった。 カフェの療育相談は、話を聞きアドバイスするだけのつもりだったが、 以前と同じ、本腰をいれて子どもを療育することになった。 つい本気になってしまう私の悪い癖! 昔、多くの子を療育していた時、 働いている親の代わりに子どもの送迎サービスをしていた ディサービスの主任から直々の相談依頼。 そのデイサービス事業所はパン屋ひびきのグループホーム継承を希望中。 kobatokoba-kosodate.…

  • 支援高校 卒業おめでとう!

    卒業式をやった 卒業式をありがとう 新型コロナウィルスが大気を汚染中! 放射能汚染は出どころが確認でき、避難のしようもあるが、 コロナ汚染は避難のしようがない。 目に見えないから疑心暗鬼で、接触恐怖。 みんなただただ、戦々恐々、マスク、手洗いするだけ。 そのマスクも品切れ!困ったもんだ。 私は高齢者だし・・・。 感染しやしないか、重い日々が続いていたが そんな中、清涼剤のように、 突然、支援高等学校卒業生が訪ねてきた。 やっぱり、 前触れ、アポなしの突然の訪問!! その日、わたしは 事務室犬シェリーにおしっこをさせるため、 リードなしで、すぐ近くのミニ公園に連れて行っていた。 おしっこを見張っ…

  • 薬物療法

    時には薬も必要! 目に見える障がい、外見的にも分かる障がい 診察で特定できるような病気であればで 薬を使うことに、それほどの躊躇はないだろう。 しかし、外見的には五体満足で、 見た目にどこがどうなのかわかりにくい自閉症の場合、 薬物療法はなかなか受け入れがたい。 癲癇発作を起こした場合は、薬物用法は確立した治療法なので 即、薬物療法を受け入れるだろう。 前記事の小児神経科の先生は、 発達障がいに対する薬物療法はあくまで補助的な選択であり、 主要な方法は行動療法や認知行動療法に基づく日常の療育と、 教育にあることは異論の余地がない、と断言している。 しかし、 自閉症状に伴う異常行動や激しいかんし…

  • 偏食

    お願い、食べて!!! 子どもの睡眠障害は親子共々をイライラに巻き込み、 双方の精神安定に甚だよろしくないが、 子どもの極端な偏食も親にとって、小さくない悩みである。 2才前後まではよく食べてくれたのに・・・と言う親もいる。 其の頃は指差しもしたのに・・・と言う折れ線タイプの子どもの場合である。 中には偏食とは逆に、何でも食べてくれるという子もいる。 噛まずに飲み込む。 食べるのが速い。バキューム食べ。 食べさせすぎないよう制限が必要と言う子どももいる。 しかし、偏食の悩みを訴える親の方が圧倒的に多い。 子どもは偏食だからと言って、飢餓の地域の子どものように がりがりに痩せているわけではない。む…

  • 睡眠障害の続き

    子どもの睡眠障害は親から、 優しさ、心のゆとりを奪ってしまう。 前記事 睡眠障害の続き 子ども達はお世話になった小児神経科の先生の話によると 睡眠障害は脳の松果体という部位から分泌される メラトニンというホルモンの分泌パターンに異常をきたしていることが多い。 メラトニンの分泌パターンは昼間抑制され、夜促進されるが、 このパターンは1歳前に完成する。 発達障がい児では分泌の量が不足するか、分泌の時間帯がずれている。 乳児期早期の睡眠パターンの崩れは、五感と適切に刺激するように 世話をする大人の働きかけだけでも相当変化してく。 しかし、寝つきが著しく悪い睡眠リズムの障がいの場合は 身体的な働きかけ…

  • 睡眠障害

    子どもが眠らないと親も眠れない。 カフェに行ったら、カフェオーナーの知り合いの女性市議会議員さんに、 子どもの障がいを悩んでいるお母さん達の相談会のようなものを開きたいから 乗ってくれないか、と声をかけられた。 障がい児の親御さんにとっては幼児期は一番悩むときだ。 肩書のない私でよければいつでも・・と答えておいた。 アトリエ・カフェのレンタル日のひと枠(水)をこばとで借りることにした。 伝手を頼って、こばとの事を聞いたらしい男性の声で(たぶんお父さん) 療育相談を受けたいと事務室に電話があった。 約束の日、道に迷ったと言って、中国人のお母さんが来た。 子どもも一緒に連れて来るように言ったのだが…

  • ひびきは続くか?

    切れかかった糸はつながるか? 前記事でちょっとふれたパン屋のひびき 福祉ショップひびきは後継者がないので、 グループホームもパン屋も来年にはたたまざるを得ない!と聞いた。 手作りのちらし 閉鎖する前に話を聞きたい! 訪ねてみようと思い立った。 思いったたらすぐ行動が(悪い?良い?)私の癖。 一駅先なだけ、遠い所ではない、とすぐアポなし訪問することにした。 こばとを訪問を訪問する人もアポなし、 突然来る人が多いと書いたことがあるが・・・ なんだ、自分も突然!アポなし訪問じゃないか!!!と突っ込み。 普通の民家、窓から板を張り出してパンを並べて売っている、と言うアトリエカフェ オーナーの話とちらし…

  • 障害者年金

    生きる!! アトリエ・カフェでは挽きたてのコーヒーや紅茶・ジュースの他に 障害者団体が作ったシフォンケーキやクッキー、パンを提供している。 パンが特に美味しい。そして安い。 一個120円 アトリエ・カフェのオーナーは開店前日に、自ら電車で仕入れに行く。 10円の利益を上乗せしてカフェで売るが、それも電車賃で消える。 パンは精神障害者の福祉ショップひびきが作っている。 作っているのは火・水・金のみ。 ショップの代表者は80代、もう20年もやっているそうだ。 元精神病院の看護師だった人達。 理事・スタッフともに高齢者。 みなさん年金暮らし。私とまったく同じ。 行政の補助もあって、20年も続いてきた…

  • ワープ

    ワープした時間 アトリエ・カフェが開店したしたお蔭で、 もう会うこともないだろう、と思っていた子(30代)に会った。 アトリエカフェ・オープンのお知らせのはがきがきっかけとなって、 カフェではなくこばとに来る気になったようだ。 夕方、彼はお父さん、お母さんと一緒に車で来た。 3人とも、全く変わっていない。あの頃のまんま。 彼は30代半ばだが、ガタイは大きくなったけど全身から出る雰囲気はそのまんま。 こばとが海の家を間借りしてスタートして、間もなく彼は療育に来た。 かなり遠方なのに、お父さんが車に乗せて来た。 良くこばとをさがして来たものだ。 その頃の彼は年長児になったばかりで一年後は小学入学。…

  • 痛覚鈍麻

    痛くないの?!! 自閉症児の自傷行為は見ている方も辛い。 「ど~うして!!!そんなことするの?痛いでしょ!!!」 と思わず言ったり、自傷をその場で止めたくなる。 あご叩き。 赤く腫れて見るからに痛そうなのにそこをめがけてこぶしで叩く。 しかも直近から叩くのではなく、腕を伸ばして勢いつけて。 割れて裂け目から血がでることも・・・ 頭突き。 額を壁や固い所に打ち付ける。 床に額を打ち付ける子もいる。 打ち付けた場所が柔らかったりすると、わざわざ固い所を探しに行ってまでやり直す。 こばとに療育に来ていたた小学校高学年の自閉症男子、 第三の目の上に大きなタンコブを作ってきたことがあった。 既に赤黒くな…

  • 心のささえ

    おかげさまで大仕事が一段落 ダンボール58箱、梱包終了!!! 紙物なので、ひと箱でも物凄い重さ、 ヤマト運輸のドライバーさんの負担にならないよう 5日間に分けて発送中。とにかく終わった。 子ども達の手に教材が届くと思うと楽しみ。 食いつきがいいといいなぁ~ 話は変わるが、 自閉症児にとって心のささえは必ずしも人間とは限らない。 昔、療育に通っていた自閉症男児は、ケロヨンのくしゃくしゃのハンカチを ズボンのポケットに入れていて、しょっちゅう触っていた。 薄手の木綿のハンカチだった 3歳からこばとの幼児教室に通って来ていた自閉症美少女は、 どこで拾ってくるのか,BB弾のような小さな粒を人差し指と親…

  • 繁忙期

    教材発送準備 実は、こばとは1年で今が一番忙しい。 かたずようががないんです。 こばとの教材は9条一般図書で文科省から支援学級・支援学校の 無償供与教科書の対象になっている。 1月31日に注文数が確定した。 今年は4188冊。 3月ごろまで追加注文も来るから5000冊近くになるだろうか。 一冊ずつOPP袋に入れる 年々増えてはいるものの、行き渡ってはいない。 全国の支援学級・学校の子ども達に使ってもらうには まだまだが冊数が足りない。 多動だから、 着席が続かないから、 興味を持たないからと 身辺自立が先!!! と、学習開始が遅れ遅れになりがちな自閉症の子ども達。 そういう子どもにこそ使っても…

  • 狼に育てられた少女

    混迷と教育試行・放棄の時代? 狼にそだてられた人間の子供の話としては、 1920年にインドで発見されたアマラとカマラの話は有名だ。 知っている人も多いだろう。 美内すずえのマンガ「ガラスの仮面」にも出てきたことがあるし・・・ 随分古い本だけど 信憑性を疑問視する向きもあるようだが、 適切な時期に、適切な教育で人間社会に生きる術を教えないと 結果はどうなるか驚愕のドキュメント、記録だ。 もののけ姫でもない限り、 動物に囲まれ、狼に育てられて 人間としての知性を持つのは不可能だ。 ましてや、 人間は生理的早産と言われ出生後、1年近くたってやっと歩けるようになる。 他の動物は生まれてすぐに歩ける種も…

  • 盗癖・・・続き

    満たされたい衝動 前記事とは別の 盗癖のある知的障害の女子に関わることになったいきさつ。 それはこばとの療育を始める前から繋がっているので、 ちょっと長い前置きになる。くどいかも。 読み飛ばしてもらってかまわないですよ。 私は戦後のベビーブーム世代、団塊世代。 続々建設される核家族向き団地に住んでいた時の事。 隣号室に次男と同い年の自閉症児男子がいた。(長男同志も同い年) 次男君は2才の頃には自閉の症状がはっきりして来て、 お母さんも対応に苦慮して、涙ぐんでいることが多くなった。 私も隣号室に駆けつけてはみるものの、 ただただ泣き叫ぶ自閉症次男君に何もしてやれなかった。 3男4男の双子を産んで…

  • 盗癖

    悲しい衝動 幼児期、幼年期の自閉症児は 自他の区別がつかない。 他児のおもちゃを勝手に触ったり、取ったりする。 食べ物も自分の好きな物であれば、他人の物でも取って食べてしまう。 勝手によそんちの冷蔵庫開けて食べものを取ろうとするなんてことはざらだ。 もちろん同行者が慌てて止め事なきをえるだろうが。 悪気はない、悪いことをしたとも思わない。 まず所有の概念が育ちにくい。 自分の物も他人の物も自分が欲しい、触りたい、食べたいと思った時は 手が出てしまう。 ~していい?などと相手の同意を得る、と言う意識をもつまで 自閉症児は結構療育時間が必要だ。 周囲の大人も、幼児、しかも自閉症とわかれば 人の物に…

  • アトリエ・カフェ オープン

    1月12日アトリエ・カフェがオープンした。 ついに、やりましたね!お母さん! ・・長年の夢だった。もっと早くやれればよかったんですが・・ と控えめに言う。 なんの!なんの!今がチャンスだったんですよ! いろんな御縁が結び合わさって、今がその時だったんですよ!! 開店前、テンション高めの私は、シェリーの散歩がてら、 進行状況をちょくちょくのぞきに行った。 12日は雨という予報だったので当事者のお母さん以上にやきもきして、 傘立ては用意してあるか?などと、確認しに行ってしまった。 とても親身な不動屋さん、好意的な大家さんに感謝感謝。 もとは新聞屋の倉庫だったのだが、飲食店可の内装に改良してもらい,…

  • 癲癇 パート2

    偏見がプラスされる持病 1970年に『アンドロメダ病原体』というSFの本と映画があった。 その作品中に女性の科学者が出てくるが、 宇宙船?研究所?で非常事態が起きて、トンネルのような通路を避難する。 女性科学者は通路の警告灯の点滅を見ているうち、 癲癇の発作を起こしてしまうという場面があった。 かなり昔の本 ピカチュウの光過敏性癲癇とは異なり、女性科学者はもともと癲癇の持病があった。 それを知らなかった同僚の科学者達は驚いてしまった。 こばとには療育を受けに来る前に癲癇を発症していた子も何人かいた。 こばとの幼児教室に来た女児は発作が起きると即入院、 重症のタイプだった。 お父さんが連れてくる…

  • 癲癇

    思春期には自閉症も言葉に出さず悩む 1997年、ピカチュウの光点滅でテレビを見ていた数百人が 光過敏性てんかんを起こした事件があった。 この場合の症状は一過性のものと片づけられた。 人気絶大だったピカチュウ 自閉症は思春期になって癲癇を発症するケースが 健常者に比べて有意に多いという。 こばとには幼児期から癲癇症状を持っていた子も何人かいたが 思春期後に発症したケースも少なくなかった。 中度自閉症の彼(今30代)もそうだった。 幼児期からこばとに来ていた彼は多動というより臆病・不安が強いタイプ。 何事も真面目。失敗すると大仰に顔をしかめてへこんで見せた。 お母さんの話によると、 養護学校高等部…

  • 年賀状 その2

    去年の暮、埼玉に住むこばとの子(30代)から 年賀状だします予告のメールが来た。 年賀状は絵柄だけの、 彼の今の気持ちを表しているような、つい笑顔がでる年賀状。 コメントの余白がない。 年末の年賀状出します予告メールには、 近況を報告する長い文章が書いてあった。 自分は元気にしていて、作業所にもにも続けて通えている。 2,3週間ごとに心療内科に通っている。 父親が白内障の手術をし妹と暮らしているとのこと。 アパートの一人暮らしにも慣れて順調だ。 年金の給付や生活保護費も受けられるようになって、生活は大丈夫だ。 父にも自分のお金で買って差し入れたりもしている、と 自立ぶりを誇らしげに書いてあった…

  • 年賀状

    元日は晴れ!! 青空が見えるさわかな天気。 やっぱり、嵐のスタートより穏やかな晴れの方が平和感がある。 天気が良いと気分も上がる。 これが嵐の出だしだったら、新年の気持ちドーンと下がってしまうだろう。 人間の精神状態ってこんなにも天気に左右されるもなんだぁと改めて思う。 元日でうれしいのは年賀状だ。 郵便配達屋さんのバイクの音に耳をそばだてる。 去年の12月は今どうしてるだろう?と気になった子 (といっても、もう20代、30代もいるが)200枚ほど出した。 もらった年賀状はその3分の2。 転居、住所不明などで結構な枚数戻ってきた。 でも、貰った年賀状には嬉しい一言が書き添えられていた。 既に就…

  • 新年!元旦!2020/1/1/!令和2年1月1日。

    白内障手術入院前にアップしたブログで よいお年を! なんて書いてしまったが、 27日に退院、その足でこばとの事務室に戻ると、 相方スタッフが仕事の合間に、窓や入口のガラス戸を拭いてくれていた。 彼女は、翌28日から1月5日まで年末年始の休みに入る。 自営業の私は雑用が一杯!!! 術後、洗顔・シャンプーが出来ない、 人混みには出てはいけない、目にゴミが入る可能性あり。 激しい運動や、ぶつかる、転ぶ危険のある動きは控える生活となっている。 なので、大掃除はせず、年末年始も変わらな過ぎる日常。 何も今年に限ったことではないが・・・・ どこにも行かないし。 親戚・友だちもいないので誰も来ないし、 4人…

  • 2019は終わりと始まり年。

    2019年は平成の終り、令和の始まり。 1989年 2019 平成元年、1989年に開始したこばとにとっては 引導を渡された感じだなぁ。 私的にもいろんな終りと始まりがあった。 長年住み慣れたマンションを売り払ってこばとの近くで6畳一間の アパート暮らしを始めた。 郷里の施設にはいっている96才の母親の資金が底をつきそうなので、 その時に備えておかねばと、思い立ったってすぐ売却。 二人姉妹だったが、姉はなくなっているので何事も私一人の決断。 母親はとても元気なので100才は超えるだろう。 私より長生きしそうだ。 マンションで一緒に暮らしていた事務室犬シェリーはアパートでは ペット禁なので夜も事…

  • ホームレス

    波長? 引き寄せ? 平成元年にこばとをスタートしたのだが それは、海岸の埋め立て地の近くにあったぼろい海の家で ルームシェアというか、時間貸しで2,3団体が使っていた。 朽ちた床板に穴が開いて地面が見えたり、ミカン箱の板で応急処置してあった。 良くそんなところにあるこばとに、遠くから子どもが集まったものだ。 今ならありえない。 これよりもぼろかった。 子どもが増えたので、シェアではなく貸し切りの教室が必要になった。 一年後に中央総武線の高架下の近く、線路沿いの裏通り。 これまたぼろいビル、ワンフロア10坪程度の3階建の3階に引っ越した。 一車線の道路を隔てた高架下は広い駐輪場になっていた。 が…

  • 妖精

    妖精? or 小人? 平成元年に開始したこばとには自閉症とその周辺の子ども以外にも 様々な障害を抱えた子供が(数は少ないけど)療育を受けに来ていた。 こばとはすべての子どもに門戸を開いていたから。 癲癇からくる知的障害。 先天性筋ジストロヒィー コケイン症候群 ダウン症(水頭症や自閉症の合併症もある。) 小頭症 水頭症 ピエールロバン症候群 レット症候群 染色体異常 ウィリアム症候群 ポスナー・シュロスマン症候群?(お母さんも覚えられない、と言っていた。) ウィリアム症候群の子は女の子だった。 白雪姫の森の小人たちはウィリアム症候群だとか言うような 話をちらッと読んだことがあったような・・・。…

  • 唖然

    自閉の症状、表れ方は十人十色 自閉症または自閉症スペクトラムの診断を貰うと 彼らの行動、やることなすことが 自閉の症状に起因する特有ものと思ってしまいたちだ。 しかしそれは自閉症というバイアスのかかったため、 決めつけということも多分にある。 彼らの行動には、本人の成育環境が大いに関係してくる。 一人っ子か? 長子か? 二人兄弟か?男男か? 男女か? 女女か? 双子か? 三人兄弟の真ん中か? 男女の組み合わせは色々。 末っ子か? 祖父母と同居か? etc. プラス持って生まれた本来の性格。 長子の性格。 次男、次女の性格。 一人っ子の性格。 末っ子の性格。 大胆、臆病・・・ 自閉の症状の中に上…

  • パトカー その2

    -油断してしまった!!! 彼女はグループの認識がない!! 人の区別は日常的に身近な人だけ、あとはその他大勢なのだ。 もともと、多動なので動く人がいるとつられて動いてしまうタイプだ。 梨園につながる通り道をパトカーの中から目を凝らした。 そんなに時間はたっていない。 服も目立つ色だ。(お母さんの配慮) 彼女らしき人物はいないか、身を乗り出したり、首を後ろにひねったりして探した。 通りを2ブロックぐらい走行したところでパトカーに無線が入った。 駅前の蕎麦屋さんから、女の子が一人で店内にいると警察に連絡が入ったそうだ。 すぐさま蕎麦屋さんに向い、蕎麦屋の店主に状況を聞いた。 駅近くの蕎麦屋 彼女は他…

  • パトカー

    療育中にパトカーに乗った話。 お世話にないました 前回の記事で、支援学校に在籍する重度自閉症男子の実習を書いた。 (筆まめなお母さん方で実に詳しく、パソコン教室の連絡帳で報告してくれる。) 2人とも幼児期の3歳の頃からこばとの療育に通って来て今に至っている。 13、4年以上の付き合いだ。 しかし、療育開始が遅かった重度自閉症児や、症状が重い場合には作業というより 生活介護、生活体験として実習にはいる場合も多かった。 だいぶ昔の話になるが、こばと開設一年目は10歳になってから、 療育を希望してきた重度自閉症の子が何人かいた。 最初の頃は10歳からでも療育を引き受けていた。 ところが、たちまち療育…

  • 実習

    社会への入り口、それは実習 この時期、支援学校の中学部2、3年や高等部の生徒たちは 学校卒業後の進路や、就労に向けての実習あって、 環境変化への緊張、ストレスの日々を送っていることだろうな。 こばとのパソコン教室に通って来ている支援学校生徒の お母さんの連絡帳にも実習の報告と感想が。 私も連絡帳を読むのが楽しみだ。 支援学校高等部3年のイケメン重度自閉症の彼<過去記事、洗濯奉行>も実習した。 高等部1年の時から卒業後を見越して、学校と相談しながら 何か所かで実習体験してきた。 その中で2か所の事業所を彼が気に入り、再度実習したそうだ。 1か所は受け入れ地域以外からは採用しないと言っていたらしい…

  • ガールフレンド

    平成元年と令和元年では隔世の感がある。 たった30年なのに, 自閉症を取り巻く環境も療育も世間の目も本当に変わった。 前記事のデート願望の自閉症青年は願望を実現した。 自閉症は感情表現が乏しい?・・・どうして!!どうして!! デートを実現している自閉症青年は他にもいる。 こばと出身の今年30歳になった青年は、数年前からデートを実現している。 過去記事でも紹介したことのあるカレンダー少年だ。 kobatokoba-kosodate.hatenablog.com 彼はちょくちょくメールをこばとにくれる。先日も彼からメールが来た。 彼は職場名をメルアドの中に組み込んでいるのですぐわかる。 今日ガール…

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